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【2021年最新版】日本酒の熱燗の魅力を解説!熱燗にオススメの日本酒20選も紹介

日本酒は冷やしたり温めたりすることで、温度による味の変化を楽しむことのできるお酒です。米の旨味たっぷりの甘口日本酒も、キレのある辛口日本酒も、燗酒にすることでより一層その風味を引き出すことができます。 しかし、日本酒を飲み慣れないうちは「熱燗はアルコールが強そう」「そもそもお燗のやり方が分からない」と思われることも多いのではないでしょうか。 そこで今回は、日本酒ビギナーでも楽しめる熱燗の世界をご紹介します。熱燗を楽しむポイントからおすすめの銘柄まで、ぜひゆっくりとご覧ください。 1.日本酒の熱燗を楽しむポイントは温め方! 日本酒は、温度によって味や香りが大きく変化するお酒です。そのため、熱燗で日本酒の美味しさを引き出すためには温め方が大事なポイントになります。 より美味しく熱燗を楽しむために、まずは熱燗の温度や手順について確認していきましょう。 1-1.熱燗の温度はどれくらい?ぬる燗とは? ひとくちに「熱燗」と言っても「一体どのくらい熱ければいいの?」と疑問に思ってしまいますよね。実は日本酒は、温められた温度によって呼び方の表現が異なるのです。 一般的に「熱燗」は50℃前後に温められた日本酒を指します。 熱燗から徐々に温度が低くなるにつれ、「上燗(じょうかん)」「ぬる燗」と呼び名が変わっていくのです。熱燗をより温めた日本酒は「飛び切り燗」と表現されるのもなんだかおもしろいですよね。 また、日本酒を温めたものは全て「燗酒(かんざけ)」と呼ばれています。お店で燗酒を注文する時にも、それぞれの呼び名を使えばより好みの温度で日本酒を楽しむことができますよ。 飛び切り燗 55~60℃ 熱燗 50℃ 上燗 45℃ ぬる燗 40℃ 人肌燗(ひとはだかん) 35℃ 日向燗(ひなたかん) 30℃   1-2.常温と熱燗による味わいの違い 日本酒は、常温から熱燗へ温めることでより一層香りが華やかになり、味わいがまろやかに変化します。日本酒が持つ米本来の旨味やコクを引き出すことができるため、日本酒通にも好まれている飲み方です。 特に、純米酒や本醸造酒は熱燗に適したお酒。米と麹、水のみで造られている純米酒は、温めることで原料そのものの味わいをより強く感じることができます。 本醸造酒は辛口のスッキリとした味わいを持つお酒のため、熱燗にすることでキレが増し、より淡麗辛口の旨味を堪能することができますよ。 1-3.日本酒を熱燗にする手順 日本酒を熱燗にするためには、湯煎でゆっくりと温めていくのが理想的です。アルコールの沸点は78度。そのため、鍋に日本酒を入れて直接火にかけたりすると、すぐに香りと風味が飛んで行ってしまいます。 美味しい熱燗を作るためには、まずは鍋に湯煎ようの水を入れ、沸騰するまで沸かしたら一度火を消しましょう。湯煎の間ずっと火をつけたままにしていると日本酒の温度が急激に上がってしまうため、ここで火を止めるのは大事なポイントです。 日本酒はお好みのお銚子(ちょうし)や徳利(とっくり)、または「ちろり」と呼ばれる銀製の容器に入れ、肩まで湯煎につけてあげます。 後は日本酒がお風呂の中でじんわり温まるようなイメージで、ぬる燗であれば2分半、熱燗であれば3分程度を目安に待つだけ。 こうして湯煎で温めることで、口当たりがまろやかで、アルコールの刺激の少ない美味しい熱燗ができあがるのです。 「もっと手軽に熱燗を楽しみたい」という方には、電子レンジで温める「電子レンジ燗」もおすすめ。1合(180ml)あたり500wで約60秒温めれば、電子レンジでも美味しい熱燗ができあがります。 電子レンジ燗のポイントは、加熱ムラを防ぐこと。容器の上と下では温度に差ができやすいため、呑む前にはマドラーなどで必ずひと混ぜすることを忘れないようにしてくださいね。 2.熱燗にオススメの日本酒20選 原料や製法によってさまざまな味の変化が生まれる日本酒は、銘柄によって美味しく飲むための温度が異なります。そのため、美味しい熱燗を飲むためには燗酒に適した銘柄を選ぶのがポイントです。 ここからは、熱燗にぜひオススメしたい日本酒銘柄5選をご紹介していきます。 2-1.桃川 純米酒 「桃川」は、全国新酒鑑評会で12年連続金賞を受賞している老舗の酒蔵です。国産の米と米麹のみを使用した純米酒は、まろやかでコクがありながらもやや辛口の味わいが特徴。熱燗にすることで、米の旨みがふわっと湯気に立ち上ります。 1800mlあたり2000円台とコストパフォーマンスに優れ、全国熱燗コンテスト2019では「お値打ち熱燗部門」で最高金賞を受賞。毎日の晩酌に熱燗でほっと一息つきたいという方にもおすすめの1本です。 (出典元:桃川オンラインショップ) 2-2.三諸杉(みむろすぎ) 辛口純米 切辛(せっから) 奈良県の今西酒造が造る「切辛」は、その名の通りキリッと辛口の味わいが魅力のお酒。「ただ辛いだけではない、米の旨味を感じることのできる辛口酒を造りたい」という酒蔵の想いを乗せ、10年の歳月をかけて誕生した極上の1本です。 口に含むと広がるのは、純米酒ならではの米のふくよかさ。後口にはすっきりとした辛さの余韻が残ります。燗酒にしても辛さの輪郭が消えることはなく、淡麗辛口のお酒を好まれる方に人気の銘柄です。 (出典元:楽天市場) 2-3.竹葉(ちくは) 能登上撰 数馬酒造の代表銘柄となる「竹葉」は、地元石川県で愛され続ける日本酒です。原料には能登産五百万石という酒米を使用し、祝いの席や地元の祭りでは欠かすことのできない存在になっています。 熱燗はもちろんのこと、ワイングラスで美味しい日本酒としても数々の賞を受賞。720mlあたり800円台という手頃な価格の普通酒でありながら、その質の良さはあなどることができません。 43度あたりのぬる燗から上燗まで温めることでより一層まろやかな風味が引き立つため、ぜひお好みの温度でお楽しみください。 (出典元:数馬酒造株式会社) 2-4.ゆめほなみ 本醸造 ゆめほなみ(夢穂波)は、岩手県の蔵元「浜千鳥」が地産地消を目指して造ったお酒です。原料には、地元・大槻町宮ノ口で作られた岩手オリジナルの酒米「吟ぎんが」を使用。銘柄とラベルデザインも大槻町の青年団体が手掛けるなど、地元を愛する人々の想いが込められた1本になります。 飲み口は、陸中海岸の澄み切った空を海を思わせるようなスッキリとした味わい。熱燗にすれば、米のほのかな甘い香りを楽しむこともできます。新鮮な海鮮料理と一緒に、ゆっくりと味わいたくなる銘柄です。 (出典元:浜千鳥) 2-5.花垣 山廃純米 福井県の蔵元「南部酒造場」が、伝統の技である山廃仕込みで造ったお酒です。 山廃仕込みとは、米をすりつぶさずに、自然の力で酵母を発酵させて造る日本酒のこと。「花垣」は、山廃ならではの柑橘類のような酸味と、熟成させることで生まれる濃厚な甘みを持つ日本酒に仕上がっています。 コクのある酸味は、燗酒にして楽しむのにぴったりの味わい。日本酒通をうならせるこだわりの1本です。 (出典元:佐野屋 JIZAKE.COM) 2-6.醸し人九平次 純米吟醸 火と月の間に 山田錦 火と月、そして間という字を組み合わせると…そう。浮かび上がるのは「燗」という文字。「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」が送る秋の限定商品です。 高級酒米、山田錦を50%まで精米したお酒はスッキリ冷やしても美味しい1本。あえて温めることで、ふっくらとまろやかな旨味を堪能できます。味の乗った秋の食材はもちろん、クリーミーなチーズとのペアリングもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-7.白瀑 純米 「ど辛」 どどーんと書かれた「ど辛」の日本酒度は+15。+1.5からがやや辛口、+6以上が大辛口と呼ばれることを考えると「ど辛」の名前も納得ですよね。 口にした瞬間は「ん?甘くてやさしい?」と感じるものの、キレのあるジューシーな味わいがすぐに後を追いかけます。燗酒にしても味のバランスが崩れず、コストパフォーマンスに優れた1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-8.九頭龍 燗たのし 「九頭龍(くずりゅう)」は福井県の黒龍酒造が手がけるブランドです。「燗たのし」は福井県産の酒米、五百万石(ごひゃくまんごく)を使用し、2年間じっくりと低温熟成させています。 九頭龍のコンセプトは「自由の扉をあける一杯」。もっと気軽に、もっと楽しく日本酒を味わってほしいという蔵の想いが込められています。お酒をお猪口に注げば、やさしい香りと温もりに思わずにっこり。ぜひ心をゆるりと解きほぐしてお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-9.常山 純米超辛 福井県の地酒「常山(じょうざん)」の定番商品です。しっかりとしたコクがありつつキレがある、端麗旨口な味わいを楽しめます。 冷やでも美味しい純米酒は、程よく温めるとふんわりやさしい香りが引き立ちます。新鮮な魚介類、鍋物とも好相性の日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-10.宝剣 純米 「毎日の晩酌に美味しい燗酒が欠かせない」という方はぜひ、こちらの純米酒を。広島県の宝剣(ほうけん)酒造が造るお酒です。 香りは控えめ、純米酒ならでの米の旨味がしっかりと感じられます。燗酒にしても口当たりが軽く、飲み飽きせずに楽しめるお酒です。合わせる料理を選ばず、毎日の食卓にそっと寄り添ってくれますよ。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-11.白隠正宗 純米 生もと 誉富士 「白隠正宗(はくいんまさむね)」は静岡県を代表する地酒です。こちらの純米酒は、手間ひまかかる生もと(きもと)製法で造られています。 蔵が目指すのは「長くダラダラと飲める酒」。酸味と旨味、辛味がほどよく調和し1杯また1杯と盃が進みます。ぬる燗から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめる日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-12.賀茂金秀...

日本酒の呪文のような言葉「無濾過生原酒」とは?おすすめの無濾過生原酒15選も紹介!

無濾過生原酒とは、濾過や火入れ、加水をしていない日本酒のことです。今回は、おすすめ無濾過生原酒15選をご紹介!「濾過って?」「火入れってなに?」という疑問もわかりやすく解説します。ぜひ日本酒選びの参考にしてくださいね。 1.日本酒の「無濾過生原酒」とは 「無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)」は、「濾過」をしていない「生」の「原酒」です。日本酒を造るうえで、次の3つの工程をおこなわないことを表します。 濾過 火入れ(加熱処理) 加水 「ムロカナマゲンシュ」とまるで呪文のようなネーミングも、ひとつひとつを紐解けばスッキリ納得。日本酒選びがより一層楽しくなりますよ。 無濾過 日本酒造りの工程で「濾過(ろか)」をしないことを「無濾過(むろか)」といいます。濾過は、搾ったお酒に残る固形物を除去する作業です。同時に、色や香りの調整もおこないます。 通常であれば、濾過をおこなうのは全部で2回。日本酒を搾った後と、加水をした後です。濾過機と呼ばれる専用の機械を使うほか、粉末状の活性炭をタンクに入れる方法もあります。 濾過をしていない日本酒は、うっすら黄色く香り豊かなことが特徴です。 生 加熱処理をしない日本酒は「生」「生酒」と呼ばれます。搾ったままの日本酒は、糖化酵素と呼ばれる成分が生きた状態。そのままでは、味の変化や腐敗の原因になります。 そこで、日本酒造りでは「火入れ」と呼ばれる低温加熱殺菌を2回にわけておこないます。2回とも火入れをしないものが「生酒」。1回目だけ火入れしたものは「生詰め酒」、2回目だけ火入れしたものは「生貯蔵酒」です。 1回目の火入れ 2回目の火入れ 生酒 なし なし 生詰め酒 あり なし 生貯蔵酒 なし あり 一度も加熱しない「生」の日本酒は、できたての味わいが詰まった状態。冷蔵で保管し、鮮度が良いうちに飲み切るのがおすすめです。 原酒 「原酒」は加水をしていないお酒です。日本酒は、瓶に詰める前に「仕込み水」を加え、アルコール度数と香りを調整します。加水をした後のアルコール度数は、15~16%が一般的です。 加水をしない原酒は、アルコール度数18~20%と高いのが特徴です。味わいもよりくっきりと明確で、酸味や甘みが引き立つものが多くみられます。 1-1.無濾過生原酒の特徴 濾過ナシ、火入れナシ、加水ナシの無濾過生原酒は、次のような特徴があります。 香りがフルーティーで華やか 口当たりがなめらか 甘みと酸味が強くジューシーな味わい 無濾過生原酒は「吟醸酒」と呼ばれる香り豊かな日本酒に多くみられます。顔を近づけるとハッとするような、フルーティーな香りが特徴です。 口当たりはなめらか。と同時に、しっかりとした甘みと酸味が感じられます。「ジューシー」といわれることも多い個性的な味わいです。 一方で、後口はさらりと軽くアルコール度数の高さを忘れてしまうほど。「日本酒は重たく、香りが独特で飲みづらい」と感じる方ほど、真逆のイメージに驚いてしまうかもしれません。 2.無濾過生原酒の日本酒おすすめ15選 ここからは、おすすめの無濾過生原酒15銘柄をご紹介!どれも「お!」と驚くような味わいを持つ日本酒ばかりです。 前述したように、無濾過生原酒は加熱処理をしていないお酒です。蔵が目指す美味しさを味わうためにも、ぜひ保存管理が行き届いたお店で購入し、自宅でも冷蔵保管を基本にしてくださいね。 2-1.早瀬浦 純米吟醸 限定生原酒 香りはメロンや洋ナシのように甘く華やか。スムーズな飲み口の後にジュワッとした旨味が広がります。福井県の人気蔵「早瀬浦(はやせうら)」の季節限定商品です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.農口尚彦研究所 Classic Edition YAMAHAI AIYAMA 無濾過生原酒 手間ひまかかる山廃(やまはい)仕込みで造った無濾過生原酒です。香りは甘酸っぱいベリーのよう。山廃ならではの爽やかな酸味が絶妙にマッチしています。燗にしてもおいしい日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.加茂錦 荷札酒 槽場汲み 純米大吟醸 無濾過生原酒 「槽場汲み(ふなばくみ)」とは、搾ったお酒をその場で瓶詰すること。そのなかでも「仲汲み(なかぐみ)」と呼ばれるバランスに優れた部分のみを選別しています。味わいは実にフレッシュ。無濾過生原酒の醍醐味を体感できるお酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.手取川...

【2021年最新版】日本酒の山廃(やまはい)仕込みとは?詳しい解説から山廃仕込みの日本酒20選!

日本酒のラベルを見ると、山廃仕込みと書かれていることがあります。おそらく、日本酒の製造方法ということは誰もが想像できるでしょう。しかし、具体的な特徴についてはわからない人も多いはず。 そこで今回は日本酒における山廃仕込みについて解説していきます。山廃仕込みの日本酒で美味しいと評判の銘柄も紹介するので、参考にしてみてください。 1. 山廃(やまはい)仕込みは杜氏の経験とセンスの結晶 山廃仕込みは明治から続く伝統的な日本酒作りの方法です。他の仕込み方法よりも時間はかかりますが、特徴的な味わいになります。以下では、山廃仕込みが生まれた背景、必要な技術などについて解説していきます。 1-1. 山廃仕込みとは? 山廃仕込みは正確には、山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)仕込み という意味になります。山卸とは日本酒作りの過程で、深夜に米をすり潰す作業。日本酒に必要な酵母を繁殖させるための工程です。 山廃仕込みの場合、この山卸という作業は行いません。文字通り、山卸を廃止した仕込み方法ということになります。 1-2. 山廃仕込みと生酛造りとの関係が近い 山卸を行う仕込み方法は生酛(きもと)造りと呼ばれます。生酛造りは古来から日本酒のスタンダードな仕込み方法でした。しかし、酵母の繁殖のために気温の下がる深夜に作業を行うのは大変な重労働。日本酒造りの職人である杜氏(とうじ)たちにとって、つらいものがあったのです。 そこで、明治時代に米をすり潰さなくても、生酛造りに負けない味わいを生む技術が確立されました。それが山廃仕込みです。山廃仕込みは杜氏を重労働から解放するとして、広く普及していきました。 1-3. 杜氏の高度な技術が必要 杜氏にとって山廃仕込みのメリットは重労働が減ることのみです。各工程には長年の経験がないと行えない高度な技術が必要となります。 たとえば、麹の酵素によって米に乳酸菌を繁殖させる工程。あくまで自然環境のなかで、米を醗酵させていくため、原料の状態を見極める力が必要となります。山廃仕込みは杜氏の力量によって完成度が左右されるのです。 1-4. 山廃仕込みの日本酒には、香り・味の強い濃醇さを持つ 山廃仕込みの日本酒は香りの高さが特徴です。山廃仕込みを行う杜氏は、いかに万人を魅了する香りが出せるかが問われています。玄人なら香りだけで各銘柄の質の高さを判断できるほどです。 また、山廃仕込みの日本酒は濃醇な強い味になりやすいのも特徴。米の旨味がそのまま反映されるため、原料の良し悪しも重要となります。 ここがPOINT! 山廃仕込みは明治から続く伝統的な日本酒作りの方法 山廃仕込みは生酛造りと近く、手順の違いにより「山卸(やまおろし)」を廃止した方法 山廃仕込みは、各工程で杜氏の長年の経験がないと行えない高度な技術が必要 山廃仕込みの日本酒は香りの高さが特徴 2.山廃仕込みの日本酒20選 では、山廃仕込みで作られた日本酒にはどういった銘柄があるのでしょうか。以下では、数ある山廃仕込みの日本酒から、確実に美味しいといえる銘柄を厳選しました。日本酒選びの参考にしてみてください。 2-1. 白神 特別純米 「白神 特別純米」は原料にこだわった銘柄です。原料である酒米「華吹雪」は契約農家から直接仕入れたもの。高品質な米を高度な職人技で仕込んでいます。雑味のないスッキリとした味わいが特徴です。 お酒が苦手な人でも飲みやすく、初心者が日本酒を学びたいときにもベスト。宴会でも出しやすい日本酒です。 精米歩合 酒米 60% 華吹雪 2-2. 天狗舞 山廃仕込純米酒 濃厚な甘みに定評があるのが「天狗舞 山廃仕込純米酒」です。蔵元の天狗舞は主力商品の大半を山廃仕込みで製造。こちらの純米酒も長く培われた技術により、米の旨味が凝縮されています。一口飲むだけで、米の本来の味に驚くことでしょう。 飲み方は味にふくらみが出る熱燗がおすすめ。淡白な魚介系料理をアテに飲めば、至福のひとときが訪れます。 精米歩合 酒米 60% 国産酒造好適米 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-3. 菊姫 山廃吟醸 「菊姫 山廃吟醸」は大人向けの日本酒として人気がある銘柄です。蔵元である菊姫はオンリーワンを目指すことが理念。こちらの銘柄に関しても他に類を見ない味に仕上がっています。濃厚さが出やすい山廃仕込みながら、鋭いキレがあるのが特徴です。 黒糖のような深くて甘い香りには、思わず顔がほころんでしまいます。チーズなどの洋風のおつまみにも相性抜群の日本酒です。 精米歩合 酒米 55% 山田錦 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-4. 福千歳 圓(えん)山廃純米酒 「福千歳 圓 山廃純米酒」は福井県の蔵元が作る王道的な山廃仕込みの日本酒です。福井の日本酒といえば速醸(そくじょう)と呼ばれる手法で仕込まれるのが主流。そのなかで山廃仕込みにこだわった珍しい銘柄です。 ほのかな酸味があり、軽やかな口当たりなのが特徴。思わず飲み過ぎてしまうことも珍しくありません。地方の美味しい銘柄を探している人におすすめです。 精米歩合 酒米 65% 五百万石   (出典元:リカーズマサミ) 2-5. 飛良泉...

【2021年最新版】フルーティーで女性に人気な日本酒30選

お酒好きな女性へのギフトやお祝いとして、フルーティな日本酒を探している方向けに、飲みやすくフルーティで人気のある日本酒をご紹介! フルーティーな日本酒は飲みやすく、日本酒初心者やアルコールのクセが苦手な女性にもオススメ。この記事では、フルーティーな日本酒の代表銘柄をご紹介。ご自分用やギフトの参考にしてもらえたら嬉しいです!(記事の後半に、少し日本酒からフルーティな香りがする理由についても解説しています!) 1.フルーティーな日本酒30選 フルーティーな日本酒がどのようなものか分かったところで、実際にフルーティーな日本酒を楽しむにはどのような銘柄があるのかを紹介していきます。 ここで紹介する銘柄はフルーティーな日本酒のほんの一部に過ぎませんが、代表的な銘柄をいくつか厳選しました。フルーティーな日本酒選びの参考にしてみてくださいね。 1-1.花の香 純米大吟醸 桜花 「花の香(はなのか)」は、1902年に創業した熊本県の酒蔵、花の香酒造の代表銘柄です。 2017年には、フランスのソムリエが審査員を務めるKURA MATER2017で審査員特賞を受賞。パリの5つ星ホテルでも採用されるなど、世界でも高い評価を得ています。 現代では珍しい「撥ね木搾り(はねぎしぼり)」という製法でゆっくりと時間をかけて搾られており、まさに花のように華やいだ香りが魅力の日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-2.十四代 純米吟醸 中取り 藩州山田錦 山形県の高木酒造が醸造する「十四代(じゅうよんだい)」は、芳醇旨口の代表格。「酒未来」「龍の落とし子」「羽州誉」といった独自の酒米を開発し、その人気の高さから入手困難な日本酒のひとつでもあります。 そのスタンダード品となるのが「純米吟醸中取り」。メロンのようにフルーティーな香りとジューシーな甘みがあり、人気の高さも納得のおいしさです。 (出典元:amazon.com) 1-3.前 純米吟醸 まるで桃のようにフレッシュな香りと、心地よい甘みの余韻を感じられる日本酒が「前(さき)」です。「前」は醸造元の佐賀県の古伊万里酒造、4代目の蔵元が2008年に誕生させた銘柄です。 エレガントな味わいは世界でも高く評価され、2016年にはインターナショナル・ワインチャレンジで銀メダルを受賞。ぜひ白ワインのようにグラスに注いで、淡白な魚料理とのマリアージュを楽しんでみて下さいね。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-4.獺祭 磨き二割三分 フルーティーな日本酒ブームの先駆けとなるのが、山口県旭酒造の「獺祭(だっさい)」。 中でも、精米歩合23%を実現させた「二割三分」は、蜂蜜のような甘みと上品な香りが魅力の純米大吟醸です。「三割九分」は桃のように豊かな香り、「純米大吟醸45」は青りんごのような香りと、精米歩合によってその香りも大きく異なります。 二割三分、三割九分、45と、精米歩合の異なる3本が揃ったおためしセットも販売されているので、違いを楽しみたい方にはそちらもオススメです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-5.醸し人九平次 「Le K」 VOYAGE (ル・カー ボヤージ) 愛知県の萬乗醸造の日本酒は、ミシュランガイドの三ツ星レストランのワインリストにも並ぶお酒です。「エレガント」をキーワードに造られており、ラベルだけでなく味わいもまたワインのよう。 純米吟醸の原酒である「醸し人九平次 Le K VOYAGE(かもしびとくへいじ ル・カー ボヤージ)」は、桃や洋ナシのような甘さの中に白コショウのような香りを感じる特別な1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-6.花陽浴 純米吟醸 八反錦 「花陽浴(はなあび)」は、埼玉県の南陽醸造で造られる日本酒です。酒米を55%まで磨き上げ、袋吊りでひとしずくずつ集めた「純米吟醸八反錦」は、うっすらとにごった生原酒。 パイナップルや青りんごのような爽やかな風味は、これぞまさに吟醸酒という香りです。 (出典元:酒泉洞堀一) 1-7.而今 純米吟醸 山田錦無濾過生 三重県から全国へと広がった地酒が「而今(じこん)」です。青りんごのようなフルーティーな香りの純米吟醸は、クリアな甘みとほのかな酸味が絶妙なバランス。 ほのかな微発泡が舌に心地よく、さらにフルーティーなにごり酒も甘口を好む方にはオススメです。 (出典元:酒泉洞堀一) 1-8.鳳凰美田 純米吟醸 Black Phoenix 無濾過本生 栃木県の美しい田園の中にある小さな蔵元、小林酒造の造る「鳳凰美田(ほうおうびでん)」は人気の高さから入手困難になりつつあるお酒です。 個性的なラベルのBlack Phoenix(ブラックフェニックス)は、火入れや加水をしていない純米吟醸酒。白桃や和梨のようにふくよかで柔らかい香りを持ち、どんな料理にも合うスッキリとした甘みが魅力です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-9.出羽桜 一路 純米大吟醸 「出羽桜 一路(純米大吟醸)」は、山形県の出羽桜酒造で造られている、数々の賞を受賞している素晴らしい日本酒です。 フルーティーな香り、米の旨味がしっかりしているため濃厚でやや甘口ですが、どんな料理とも合わせやすく、口当たりがいいので、日本酒初心者にもおすすめです。 (出典元:出羽桜酒造株式会社) 1-10.たかちよ 純米おりがらみ 火入 青いラベルが印象的な「たかちよ 純米 おりがらみ...

日本酒の熟成と劣化の違いは?熟成をするうえでのポイントを解説!

日本酒は、一定の熟成期間を設けると色や香りが大きく変化します。熟成酒または古酒と呼ばれ、希少性が高いのが特徴です。温度や紫外線に気を付ければ、自宅でもオリジナルの熟成酒が作れます。今回は、日本酒を熟成させるポイントを解説!自宅での熟成酒の作り方も紹介します。 1.日本酒における熟成とは 「熟成」とは、年月を経て食品に旨味や風味が増すことです。長期間熟成させた日本酒は「古酒(こしゅ)」と呼ばれます。琥珀色へと姿を変え、より味わい深く、複雑な香りを持つのが特徴です。 熟成させたお酒といえば、ワインやウイスキーを思い浮かべる方も多いかもしれません。熟成を重ねたこれらのお酒は、高値で取引されることも珍しくないですよね。 一方で、熟成させた日本酒が出回るようになったのは、平成も終わり間近になってからのこと。これは、明治時代の造石税(ぞうこくぜい)が影響しています。当時は蔵で熟成させている日本酒も課税対象だったため、古酒の製造が難しかったのです。 もうひとつ、熟成させた日本酒が少ない理由には、製造に時間やコストがかかる点があげられます。日本酒は、温度や光の影響を受けやすいお酒です。熟成環境が適さない場合は「熟成」ではなく「劣化」へとつながってしまいます。 2.日本酒の劣化はどういう状態? 日本酒は劣化すると香り、味、色に変化が生まれます。日本酒を劣化させる主な原因は次の3つです。 紫外線 熱 酸化 紫外線を浴びた日本酒は、色が黄色く変化します。これは熟成にも共通することです。大きく違うのは「日光臭(にっこうしゅう)」が発生すること。紫外線で劣化した日本酒からは、玉ねぎが焦げたような香りが感じられます。 また、温度が高すぎる場所で保管すると「老香(ひねか)」と呼ばれるツンとした臭いが発生します。加熱殺菌していない生酒は、冷蔵保管でも老香が発生するため注意が必要です。また、色合いは黄金色でも、熟成酒のようなトロリとした粘度はありません。 もうひとつ、空気と触れることで生まれる酸化は日本酒の香りを減少させます。一度日本酒を開栓すると、香りが薄れていくのはそのためです。 また、残量が少ない瓶を横にすると、日本酒と空気が触れる面積は多くなります。酸化を進めないためにも、日本酒は縦置き保管がおすすめです。 3.熟成のポイントは「保存温度」と「容器」 日本酒を美味しく熟成させるためのポイントは「保存温度」と「容器」です。日本酒を劣化させる原因を防ぎながら、より良い状態で熟成を進められます。 熟成をするうえでの保存温度 保存温度は常温または低温が基本です。熟成古酒を推進する「長期熟成酒研究会」では、以下の温度を推奨しています。 純米酒・本醸造 吟醸酒 常温 初めの1年間は4℃(冷蔵保管) その後は15℃~18℃ 参照:長期熟成酒研究会 純米酒、本醸造、吟醸酒の種類は日本酒のラベルで確認できます。常温で保存する場合は、紫外線の当たらない場所を選びましょう。また、加熱処理していない生酒よりも、火入れをしてある日本酒のほうがおすすめです。 熟成をする上での容器 熟成させる際の容器は、紫外線をカットできるものを選びます。光が当たらないよう、瓶の周りを新聞紙で包みましょう。 箱に入っている日本酒であれば、そのまま保管できます。いずれも横置きではなく、縦置きで酸化を防ぐこともポイントです。 4.家庭での日本酒熟成の方法 温度と容器に気を付ければ、自宅でもオリジナルの熟成酒が作れます。どの日本酒も新聞紙包むなどして紫外線をカットし、常温または低温で保管しましょう。 純米酒や本醸造は、7年から8年後が飲み頃です。うまくいけば20年先の変化も楽しめます。吟醸酒は12年から13年後がちょうど飲み頃。氷を入れてオンザロックで楽しむのもおすすめです。 また、近年は各酒蔵から熟成用の日本酒が販売されています。南部美人の「Allkoji」、下越酒造の「時醸酒」は家庭熟成を前提に造られた日本酒です。子どもの誕生祝いや結婚祝いに購入し、節目の記念日に封を切るのもロマンがありますよね。 日本酒の熟成におすすめ「SAKE CABINET」 日本酒セラー「SAKE CABINET」 日本酒専用セラー「SAKE CABINET」は、家庭での日本酒熟成におすすめです。日本酒を劣化させる紫外線をしっかりカット。最大29本の日本酒を縦置きできます。 設定温度はマイナス10℃から+10℃までの5段階設計です。そのため、日本酒の熟成に適した温度設定がかないます。 注目すべきは熟成に適さないといわれる生酒を保管できること。火入れをしていない生酒は、マイナス5℃であれば老香の発生が遅れるといわれています。 「少し味が固いかな」と感じられるお酒も、しばらく置けば飲み口がマイルドに。有名蔵も実践するマイナス5℃の環境があれば、日本酒の楽しみ方がより一層広がります。 「開栓から1ヶ月の生酒も美味しく味わえるSAKE CABINET」 まとめ 熟成させた日本酒は、美しい色あいと重厚な味わいが大きな魅力です。お気に入りの銘柄を熟成させ、オリジナルの味わいを生み出すのも楽しみ方のひとつ。温度や紫外線に気を配りつつ、自分だけの熟成酒を育ててみませんか?

酒蔵で行われている伝統行事「呑切り」とは?

「呑切り(のみきり)」は、酒蔵に伝わる伝統行事です。杜氏や蔵人たちが集い、熟成途中の日本酒の出来をチェックします。一般的に知られることの少ない呑切りも、蔵にとっては一大イベント。今回は、呑切りの内容や由来についてお伝えします! 1.呑切りとは 「呑切り(のみきり)」とは、熟成中の日本酒の質をチェックすることです。日本酒は冬に仕込み、春から夏へと熟成させ、1年をかけて新酒の季節を迎えます。 酒造技術が発達していないころは、熟成中に日本酒が腐敗してしまう恐れがありました。日本酒が白く濁り、酸味を帯びる「火落ち」と呼ばれる現象です。 火落ちを防ぎ、熟成度合いを見極めるため、各蔵では夏に唎酒がおこなわれるようになります。これが呑切りのはじまりです。 貯蔵技術が発達した現在は、季節を問わず日本酒が出荷できるようになりました。そのため、呑切りは出荷のつどおこなうのが一般的です。 しかし、夏場の呑切りだけは今も酒蔵にとって特別なもの。冬に仕込んだ日本酒と初対面する緊張の瞬間です。 色あい、味、そして香り。呑切りでは、数値化できない繊細な味わいを人の五感で判断していきます。 1-1.呑切りの由来 呑切りという呼び名は「栓を切る」ことに由来しています。日本酒を熟成させる貯蔵タンクには「吞み口」と呼ばれる栓が付いています。栓を切ると、中から日本酒がこぼれだす仕組みです。 呑切りは「栓を切る」、つまり「呑み口を切る」が転じて生まれました。シーズン初めての吞切りは「初呑切り」、合間におこなうものは「間呑切り」と呼ばれています。 1-2.呑切りに使う「蛇の目の唎猪口」 呑切り当日、蔵には「蛇の目の唎酒猪口(じゃのめのききちょこ)」がズラッと並びます。蛇の目の唎猪口は、唎酒用に造られたお猪口です。 底にブルーの二重丸が描かれているのは、細かな浮遊物を見えやすくするため。白と青のコントラストにより、日本酒の色合いも確認しやすくなります。ぽってり丸く、適度な高さのある形は香りを包み込むためです。 ちなみに「蛇の目」とは、古くは和傘や家紋に用いられた模様を意味します。第1回目の全国新酒鑑評会より、お猪口の模様として採用されました。 2.6~8月のタイミングでおこなう「初呑切り」 冬から続く酒造りがひと段落するころ、蔵では「初呑切り」がおこなわれます。時期としては、温度が高くなる6月から8月。酒造技術が向上した現在は、日本酒の熟成度合いをチェックするのが主な目的です。 初呑切りは、その年の日本酒の出来を把握し、出荷時期を調整するための大切な行事です。杜氏や蔵人はもちろん、蔵によっては関係者を招いて呑切り酒を振る舞います。 2-1.初呑切りの際におこなう「切り鼻」 「切り鼻」は、日本酒の香りを吟味するためにおこなう行事です。「片口(かたくち)」と呼ばれる、縁の片側にくちばしのような注ぎ口がある器を使います。 切り鼻に使う片口は、両手で持つような大きめサイズ。タンクから日本酒を注ぎ、顔を近づけて香りを確認します。飲食店では見ることのできない、酒蔵ならではの伝統行事です。 2-2.夏の楽しみ「呑切り酒」 蔵によっては、初呑切りのお酒をそのまま「呑切り酒」として出荷しています。貯蔵途中の呑切り酒は、アルコール度数がやや高く、しっかりした味わいが特徴です。 飲みごたえのある呑切り酒は、暑い夏のロックやソーダ割りにぴったり。冷暗所で1年近く寝かせ、味わいの変化を楽しむのもおすすめです。 まとめ 日本酒は、時間や温度で味が変化する繊細なお酒です。よりベストな状態で出荷するためにも、呑切りは欠かせません。夏の訪れを感じるころ「そろそろ呑切りの季節だな」と日本酒を傾けるのもまたオツなもの。夏限定の呑切り酒を見つけたら、ぜひ一度試してみてくださいね。

日本酒は酒器によって楽しさが変わる!酒器ごとの特徴も解説

日本酒の酒器は、ガラス製や陶器製、錫(すず)など実にバリエーションが豊富です。近年はワイングラスで楽しむおしゃれなスタイルも見かけますよね。 酒器は雰囲気だけでなく、日本酒の味や香りに大きく影響するアイテム。「酒器を変えたら日本酒がまったく違う味わいに」と驚くことも少なくありません。今回は、日本酒好きにおすすめの酒器選びのポイントについて紹介します! 1.日本酒を楽しむ際に使われる酒器 日本酒はさまざまな酒器で味わうお酒です。酒器の数だけ飲用スタイルがあるといえるかもしれません。 代表的なお猪口やとっくりだけでなく、近年はワイングラスまで登場。まずは日本酒を楽しむ酒器についてチェックしていきましょう。 1-1.お猪口 日本酒を楽しむ酒器として、真っ先に「お猪口(ちょこ)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? 「ちょこ」という呼び名は、安直なことを表す「直(ちょく)」に由来するといわれています。「直」には「ちょっとしたもの」「手軽なもの」という意味もあり、まさにちょこっとしたお猪口の姿を現すようですね。 ひとくちにお猪口といっても、形や素材など種類はさまざま。なかでも、底にぐるぐるっと青いうずが書かれたお猪口は「蛇の目の唎猪口(じゃのめのききちょこ)」と呼ばれています。 青いうず模様があるため浮遊物や色合いが見やすく、杜氏や蔵人なども使用するお猪口です。 1-2.とっくり 燗酒を飲むときのお猪口のパートナー「とっくり」。くびれた首にぽってりとしたフォルムを持つ、お酒を注ぐための酒器です。とっくりの名前は、お酒を注ぐときの「とくりとくり」とした音に由来するといわれています。 本来、醤油やお酢の貯蔵容器だったとっくりが酒器として使われ始めたのは、江戸時代に入ってからのこと。それまでは「銚子(ちょうし)」と呼ばれる柄のついた酒器を用いるのが一般的でした。 近年は「氷ポケット」のついた冷酒用のとっくりも登場するなど種類もさまざま。お猪口とセットにして揃えるのもまた楽しいですね。 1-3.ぐい呑み お猪口よりも少し大きめの酒器は「ぐい呑み」と呼ばれます。「ぐいっと」「ぐいぐい」日本酒を飲めることが名前の由来です。少し大きめのぐい呑みは、お酒を楽しむだけでなく、小鉢としても利用できます。 1-4.片口(かたくち) 「片口(かたくち)」は日本酒を注ぐ容器です。ふちの片側に、とがらせた口のような注ぎ口がついています。とっくりとの大きな違いは、開口部が広く、おわん型が多いこと。日本酒の香りを感じやすい形状です。 1-5.ワイングラス 背が高く、開口部が広いワイングラスは、日本酒の華やかな香りを引き立ててくれます。香りが特徴の「大吟醸」「吟醸酒」と呼ばれる日本酒におすすめの酒器です。 スパークリングタイプの日本酒は、細く背の高いフルートグラスに注ぐのもおすすめ。美しい泡立ちを楽しめ、ドライな味わいがより引き立ちます。 1-6.枡(ます) 木製の「枡(ます)」は、日本酒気分をグッと盛り上げてくれるアイテムですよね。「増す」「益す」という意味を持つことから、枡に注いだ「枡酒」は祝いの席でも好まれています。 また、飲食店でしばしば目にするのが「もっきり」と呼ばれるスタイルです。 もっきりは、枡の中にグラスを置き、こぼれるほどなみなみと日本酒を注ぐ飲み方のこと。枡の木の香りがお酒に移り、また違った風合いが楽しめます。 1-7.ちろり 容器ごとお湯に入れて温める燗酒用の酒器です。鍋に掛けられるよう、ふちには取っ手が付いています。 名前の語源は「ちろりとすぐに温まるから」「地炉(いろり)で温めるから」などさまざま。銅や錫(すず)、アルミ製が多く、冬の日本酒時間を彩るアイテムです。   2.酒器を選ぶ際のポイント 日本酒をもっと美味しく楽しむための酒器選びのポイントは次の3点! 容量 口の広さ 素材 「酒器を変えたらお酒の味が違う?」と感じたら、それは雰囲気だけが原因ではありません。3つの要素がお酒の味や香りに影響しているのです。それぞれのポイントをおさえれば、日本酒の楽しみ方がより一層広がりますよ。 2-1.酒器の容量 とっくりや片口のような酒器は、飲み切りサイズを選ぶのがポイントです。特に、燗酒にする場合は、冷めることなく最後まで美味しい状態を楽しめます。 直接口を付ける酒器は、日本酒の温度に合わせて選びましょう。冷酒や燗酒の場合は、小さな酒器のほうが美味しくいただけます。 常温のお酒であれば、温度変化を気にする必要がありません。少し大ぶりのぐい吞みに注ぎ、ぐいっといただくスタイルもまた粋ですね。 2-2.酒器の口の広さ 酒器の口の広さは、味の感じ方に大きく影響します。口の小さいもの、大きいもので口内に入るお酒の量が変わるからです。 口の小さなお猪口の場合、お酒は少しずつ口に入っていきます。そのため、味わいは軽快に感じられるのが特徴です。特に、キレのあるドライなお酒を飲むときに適しています。 反対に、ぐい呑みのように口の広い酒器は、口内に入るお酒の量は多くなります。結果、味わいがより濃醇に感じられるのです。どっしりとした旨味を持つ日本酒は、口の広い酒器のほうが美味しさがより引き立ちます。 ちょっと変わったところでは、お酒を注ぐ酒器選びにもひと工夫。「お酒の味が固いかな」と感じたときは、口の広い片口を使ってみましょう。空気とお酒が触れ合い、飲み口がまろやかになる効果が期待できます。 2-3.酒器の素材 日本酒は「ガラス」「陶磁器」「錫(すず)」「漆器」と、さまざまな素材の酒器で楽しめます。酒器は手だけでなく、唇で触れるもの。味の第一印象を左右する素材にも目を向けてみましょう。 ガラス ガラス製の酒器は、冷酒を楽しむときにおすすめです。唇があたるリム(ふち)部分が薄いものであれば、飲み口がよりスムーズに感じられます。また、中身が見えやすく、日本酒の色合いを楽しめることもメリットのひとつです。 陶磁器 陶磁器製の酒器は、和風スタイルの食卓にぴったりのアイテムです。特に、土製の「陶器」は厚みがありしっくりと手になじみます。 石の粉と粘土を原料にする「磁器」は、つるりとなめらかな質感が特徴。絵柄が入った華やかなタイプも数多く見られます。 錫(すず) 錫で造られた酒器は、熱伝導に優れているのが特徴です。燗酒は温いままに、冷酒はより冷たい状態で楽しめます。金属特有の臭いが付く心配もありません。さらに、錫イオンには殺菌効果もあり、日本酒の味わいをまろやかにするといわれています。 漆器 漆器は、木や紙の表面に漆(うるし)を塗り重ねたものです。艶のある黒色や赤色の漆器は、おめでたい席で目にすることも多いかもしれませんね。 漆器の大きなメリットは、保温性と耐久性に優れていることです。燗酒の温かさを比較的長くキープしてくれます。かんたんに割れる心配もなく、使うほどに味わい深く変化することも大きな魅力です。 2-4.酒器の形 酒器の形は、香りの感じ方に大きく影響します。特に、香りの違いを感じやすいのがワイングラスです。丸く湾曲したグラスが日本酒を包み込み、広い口径からふわっと香りを立ち上らせます。華やかな香りの日本酒におすすめの形です。 反対に、お猪口やぐい呑みのような背の低い酒器は、スッキリとした味わいの日本酒に適しています。「キレがある」といわれるような辛口日本酒も、より美味しく楽しめますよ。 まとめ 透明のガラス、温かみのある陶磁器、金属製の錫と日本酒用の酒器はさまざま。色や形など、自分のお気に入りを揃えるのも楽しみのひとつですよね。 味や香りの感じ方をガラリと変える酒器は、日本酒の大切なパートナー。今夜は大好きな日本酒にあわせ、とっておきの酒器を選んでみませんか?

日本酒と焼酎に特化した資格「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」を徹底解説!

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)は日本酒と焼酎に特化した資格です。原料や製法など、日本酒に関する専門知識を学べます。 「日本酒をもっと知りたい」「お酒の資格が取りたいな」という方に向け、今回はSAKE DIPLOMAの申し込み法や過去の試験問題を紹介します。その他の日本酒資格とあわせ、ぜひ参考にしてくださいね。 1.SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)とは 「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」は一般社団法人日本ソムリエ協会が認定する資格です。2017年(平成29年)、日本の食文化の普及と向上を目的に発足されました。 日本ソムリエ協会は、その名のとおりワインのプロフェッショナル「ソムリエ」の育成を手がける団体です。一流ソムリエとして名高い田崎真也氏が会長を務めています。 ワインのプロ「ソムリエ」を育成する協会が、なぜ酒ディプロマを発足させたのか。その背景には、日本の伝統的な食文化「和食」を取り巻く環境の変化が影響しています。 2013年(平成25年)、和食はユネスコ無形文化遺産に認定され、世界で広く知られる存在となりました。と同時に、和食に寄り添う酒「日本酒」もまた海外から注目を浴びるお酒となったのです。 日本文化でもある日本酒と焼酎、2つの専門知識を有する酒ディプロマは、日本酒に関する知識を深めたい方や、日本酒を提供する仕事に就く方におすすめの資格だといえます。 2.SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の受験要項 実際に資格を取るとなると、受験要項やスケジュールが気になるところですよね。ここからは、酒ディプロマの受験資格や概要、取得の流れについて詳しく紹介します。 2-1.受験資格 酒ディプロマの受験資格は、以下の2点です。 ・満20歳以上であること ・すでに酒ディプロマ資格を保有していないこと ソムリエ試験では実務経験が求められますが、酒ディプロマには必要ありません。条件を満たしていれば、国籍、職種、経験など関係なく誰もが受験できます。 2-2.受験概要 試験は7月から一定期間開催される一次試験と、10月に開催される二次試験にわかれます。一次試験は、CBT試験というコンピューターを利用した受験スタイルです。会場は全国47都道府県に約280か所設けられています。 なお、一次試験は2回まで受験でき、出願時に受験回数を選択できます。一次試験を合格している場合は、二次試験から受験することも可能です。 2-3.申込みから資格取得までの流れ 出願期間は、3月から7月中旬までのおよそ4ケ月半です。その後、予約した会場で一次試験を受験し、合格したのちに二次試験に進みます。 なお、以下のスケジュールは2021年度のものです。年度によってはスケジュールが変更になる可能性もあるため、お気を付けください。 <申込みから資格取得までの流れ> 日本ソムリエ協会のホームページから受験申込みをする(3月初旬~7月中旬) 事務局から会場予約IDとパスワードがメール配信される 一次試験の日時と会場をWeb予約する(6月中旬~8月下旬) 予約した会場で一次試験を受験する(7月下旬~8月下旬) 合格後、二次試験を受験する(10月中旬) 合格後、認定登録手続きをする 2-4.試験内容 一次試験 試験問題は、申込時に事務局より発送される「J.S.A. SAKE DIPLOMA教本(second edition)」より出題されます。 試験時間は60分。筆記ではなく、コンピューターを利用して回答するCBT方式です。合否は画面上ですぐに確認できます。 2019年度までに一次試験を合格している場合は、翌3年間何度でも一次試験が免除となります。2020年度以降に一次試験を合格している場合は、翌5年間のうち3回までが免除の対象です。 二次試験 二次試験は、20分の論述試験と30分のテイスティング試験で構成されています。論述試験では高い専門性が求められるため、日本酒や焼酎の原料、製法についてより深く理解しておかなくてはいけません。 テイスティング試験は、実際に日本酒や焼酎を口にし、特徴を判定する試験です。テイスティングの妨げとなるため、当日は香水や香りのある整髪料の使用は控えたほうが良いでしょう。 二次試験は、会場が主要都市に限られます。2021年度の試験会場は以下の16か所でした。 札幌・盛岡・仙台・東京・長野・金沢・名古屋・京都 大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇 合格者の受験番号はホームページ上で発表されるほか、結果通知が自宅宛てに郵送されます。 2-5.SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)出題例 酒ディプロマでは、日本酒だけでなく焼酎に関する知識が問われます。2017年の試験では、以下のように日本酒の原料や製法、焼酎に関する問題が出題されました。 今の自分の知識はどれくらい?と気になる方は、ぜひチャレンジしてみてください。 例題1:特定名称酒に使用する白米は、農産物検査法によって何等以上に格付けされた玄米、またはこれに相当する玄米を精米したものに限られるか、次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。 1等以上 2等以上 3等以上 4等以上 例題2:精米後の米を2週間ほど袋に入れて保管することを何と呼ぶか、適当なものを1つ選び解答欄にマークしてください。 引き込み 枯らし 切り返し 仲仕事 例題3:鹿児島県の奄美諸島のみで生産されている焼酎を1つ選び、解答欄にマークしてください。 ...

日本酒とワインの違いを解説!意外な共通点とワイン酵母仕込みの日本酒5選

日本酒とワインには、原料のほかにもさまざまな違いがあります。一方で、両者には意外な共通点もあるのです。近年は、ワイン酵母で仕込んだ日本酒も続々登場!今回は日本酒とワインの違いや共通点とあわせ、ワイン酵母を使った日本酒5選を紹介します。 1.日本酒とワイン5つの違い 日本酒とワインには、原料をはじめとする次のような違いがあります。 原料の違い 製造法、発酵過程の違い アルコール度数の違い カロリー、栄養素の違い 楽しむ温度帯の違い 日本酒は米、ワインはぶどうを原料にすると知っていても、細かな違いまではわからないことも多いのではないでしょうか?まずはそれぞれの違いを探っていきましょう。 1-1.原料の違い 日本酒の主原料は「米」と「水」です。ワインは「ぶどう」を原料に造られます。 ワインに水を使わないのは、ぶどう自体に水分が含まれているから。赤ワインには「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「メルロー」、白ワインには「シャルドネ」と、品種も多岐にわたります。 日本酒に使う米もまた、産地によって種類はさまざま。「仕込み水」と呼ばれる水の味わいも、仕上がりを大きく左右するキーポイントになります。 1-2.製造法、発酵過程の違い 日本酒もワインも、お酒の種類のうえでは同じ「醸造酒」です。醸造酒とは、穀物や果実をアルコール発酵させたお酒を指します。 アルコール発酵の仕組みは、原料の「糖類」の有無によって大きく2つにわかれます。 単発酵 複発酵 糖類を含むぶどうで造るワインは「単発酵」、米を原料にする日本酒は「複発酵」で生まれるお酒です。 ワインは「単発酵」 ぶどうを搾った液体に酵母を加えると、ぶどうの糖類に酵母が作用し、アルコール発酵が起こります。これは「単発酵」と呼ばれ、果実酒にも用いられる方法です。 日本酒は「複醗酵(並行複発酵)」 日本酒の原料である米は、糖類をほとんど含みません。そのため、まずは米に含まれるデンプンを「糖化」させる必要があります。 米の糖化のために用いられるのが、日本酒に欠かせない「麹菌」。日本酒のように、原料を一度糖化させてから発酵させる仕組みは「複発酵」と呼ばれます。 ちなみに、麦を原料とするビールも複発酵で生まれるお酒です。複発酵はその後の製造工程で「単行複発酵」と「並行複発酵」にさらに分類されます。 ビールは、糖化とアルコール発酵を別々におこなう「単行複発酵」で造られます。日本酒は、糖化とアルコール発酵を同時進行する「並行複発酵」で造られるお酒です。 並行複発酵では酵母がより活発に働き、日本酒のようにアルコール度数の高いお酒ができあがります。 1-3.アルコール度数の違い 「原酒」と呼ばれるできたての日本酒は、アルコール度数約18%の状態です。そこから加水をおこない、最終的に15%前後に仕上げます。 ワインのアルコール度数は日本酒より低く、12%前後が一般的です。ぶどうの品種や製法によっては、5%~10%のワインもあります。 1-4.カロリー、栄養素の違い 日本酒には、健康な体づくりに必要な「アミノ酸」と「ビタミンB6」が含まれています。また、美白効果のある「コウジ酸」や「フェルラ酸」が豊富なお酒です。 ぶどうを原料にするワインは「ポリフェノール」を豊富に含んでいます。特に、赤ワインはポリフェノールが多く、抗酸化作用が高いお酒です。 100gあたりのカロリーと糖質を比較すると、日本酒のほうが若干高いことがわかります。 カロリー 糖質 純米酒 102kcal 3.6g 白ワイン 75kcal 2.0g 赤ワイン 68kcal 1.5g 参考:文部科学省「食品成分データベース」 とはいえ、前述したように日本酒はアルコール度数の高いお酒です。ワインと比較すると、一度に飲める量も限られるのではないでしょうか。それぞれの持つ健康効果を高めるためにも、あくまでも適量を美味しく楽しみたいですね。 1-5.楽しむ温度帯の違い 日本酒は、幅広い温度帯で楽しめるお酒です。「雪冷え」と呼ばれる冷酒は5℃まで冷やし、「飛び切り燗」と呼ばれる燗酒は55℃~60℃まで温めます。キリッと冷やせばよりスッキリと、温めるとふくよかな旨味が広がるのが特徴です。 ワインを楽しむ温度帯は、ぶどうの種類によって異なります。渋みのある赤ワインは16℃~20℃。軽めの赤ワインは14℃前後がおすすめです。白ワインの適温は若干低く、6℃~10℃といわれています。 2.日本酒とワイン4つの共通点 日本酒とワインの間には、次のような意外な共通点があります。 同じ香り成分を持つ ワイングラスで楽しむ スパークリングタイプがある チーズと好相性 日本酒が「白ワインのよう」と表現されることがあるのも、これらの共通点があるからこそ。共通点に目を向ければ、日本酒の新たな魅力を見出すきっかけにもなりますよ。 2-1.同じ香り成分を持つ フルーティーな香りの日本酒には「吟醸香(ぎんじょうこう・ぎんじょか)」と呼ばれる次の香り成分が含まれています。 香り成分 感じられる香り カプロン酸エチル りんご、洋ナシ 酢酸イソアミル バナナ、メロン これらの香り成分は、酵母によるアルコール発酵で生まれるもの。ワインでは「第二アロマ」と呼ばれ、白ワインに多く含まれるといわれています。 2-2.ワイングラスで楽しむ 「吟醸酒」「大吟醸」と呼ばれるフルーティーな香りの日本酒は、ワイングラスで楽しむのがおすすめです。 その理由は、ワイングラスの形状が華やかな香りを引き立ててくれるから。陶器に比べてガラスは薄く、口当たりがスムーズなこともポイントです。 日本酒とワイングラスの相性の良さは広く知られ、ワイングラスメーカー「RIEDEL(リーデル)」から大吟醸用グラスが販売されるほど。2011年からはRIEDELのグラスを試飲に用いた「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」も開催されています。 2-3.スパークリングタイプがある グラスのなかで一筋の泡が沸き立つスパークリングワイン。日本酒も同様に、シュワっと泡立つスパークリングタイプが開発されています。スパークリング酒の品質向上を目的に、2016年(平成28年)にはawa酒協会も設立されました。 スパークリング酒はアルコール度数が低いものも多く、日本酒ビギナーにも人気のお酒です。スパークリングワインやシャンパンのように、乾杯のシーンを彩ってくれます。 2-4.チーズと好相性 ワインにあわせるおつまみといえば、チーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 実は日本酒もチーズと相性の良いお酒。特に、シュワッと爽快感のある「スパークリング酒」、華やかな香りの「吟醸酒」、コクのある「純米酒」とチーズのペアリングはおすすめです。 https://sake-5.jp/sake-and-cheese-pairing/ 3.ワインの製法を酒造りに反映させる酒蔵も 近年は、ワイン造りにおける「テロワール」や「ドメーヌ」を重視する酒蔵も多く見られます。 テロワールとは、ぶどうが育つ土地の風土を表す言葉。土に水、風に温度とぶどうを取り巻く環境を意味します。 ドメーヌとは、自社畑のぶどうを使用し、製造から瓶詰まですべておこなう生産者のことです。ドメーヌ産のワインには、その土地で育つぶどうの個性、生産者のこだわりが色濃く表れています。 日本酒は米と水というシンプルな原料で生まれるお酒です。それだけに、米の育つ環境や水の違いが仕上がりを大きく左右します。 元ソムリエの蔵元が誕生させた「仙禽(せんきん)」、フランスでワイン造りも手がける「醸し人九平次」、テロワールを追求した「ドメーヌ貴」など、土地とのつながりを重視して生まれる日本酒は多数。 土地とのつながり、つまり環境や地域の人々とのつながりを重視した酒造りはこれからの農業を支え、将来につながる取り組みといえるのかもしれません。 4.ワイン酵母が使われている日本酒5選 ここからは、ワイン酵母で仕込んだ日本酒5選を紹介します。日本酒に使う酵母に比べ、ワイン酵母は発酵速度がゆるやかなことが特徴。アルコール度数が低く、やさしい甘さと酸味を感じるお酒に仕上がります。 4-1.鳳凰美田 Wine Cell 純米吟醸 無濾過本生 使用するワイン酵母は、フランスの友情蔵から提供されたもの。さわやかな酸味と果実のような甘みを楽しめます。「鳳凰美田(ほうおうびでん)」ならではの華やかな香りと味わいは、ぜひワイングラスで。ゆっくりと空気に触れると、さらに奥行きのある香りが広がります。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-2.花の舞 Abysse 生原酒 ブルゴーニュ地方の白ワイン酵母で仕込んだ日本酒です。洋食に合う日本酒をコンセプトに静岡県産米で造られています。酸味と苦みが活きた味わいは、白身魚のムニエルやクリーム煮と好相性。アルコール度数12%と、米の旨味を活かしながらもライトな仕上がりです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-3.鳩正宗 純米吟醸 ワイン酵母 青森県の酒米「華吹雪」を使い、ワイン酵母で仕込んだ日本酒です。うっすらと白いその姿は、北国の雪景色を思わせるよう。やわらかな甘みをワイン酵母の酸味が引き締めます。乾杯の1杯やデザート酒にもおすすめの銘柄です。 (出典元:IMADEYA...

日本酒に表記されている「無濾過」とは?無濾過のおすすめ日本酒20選も紹介!

「無濾過(むろか)」とは、濾過作業をしていない日本酒のことです。「無濾過生原酒」のように、濾過や加熱処理、加水をしない原酒タイプの日本酒もあります。無濾過のお酒は、より搾りたてに近いボリューム感ある味わいが特徴。今回は、無濾過の日本酒おすすめ20選を紹介します! 1.無濾過の日本酒とは? 無濾過の日本酒とは「濾過(ろか)をしていない日本酒」のことです。 一般の日本酒づくりでは、濾過作業は2回おこないます。お酒に残る固形物を取り除き、色や香りを調整することが目的です。 近年はあえて濾過をせず、明確な味の個性を打ち出した日本酒が各蔵から登場しています。 1-1.無濾過の日本酒の特徴 無濾過の日本酒は、搾りたてに近いしっかりとした味わいが特徴です。無濾過であると同時に「生」、「原酒」とラベルに書かれものも多く見られます。 「無濾過生酒」とあれば、濾過も火入れもしていない日本酒ということです。加熱処理にあたる火入れをしないぶん、よりフレッシュでジューシーな味わいが楽しめます。加水でアルコール度数を調整しない「原酒」は、飲みごたえのある味わいが特徴です。 「無濾過生原酒」のように3つのスペックを持ち合わせる日本酒は、口にしたとたんハッとするような、個性的な魅力にあふれています。 1-2.無濾過の日本酒のおすすめの飲み方 無濾過のお酒は、冷酒から常温の温度帯で楽しむのがおすすめです。特に、20℃~25℃の常温は、ふくよかな味わいを感じやすくなります。 暑い夏には、ロックにして楽しむのもおすすめです。加水をしていない「原酒」も、氷でアルコール度数が抑えられ飲みやすくなります。 「無濾過生酒」とある場合は、低温保管を基本にフレッシュな味わいを楽しむのがポイント。シュワシュワとした生酒ならではのガス感を堪能できます。 2.無濾過のおすすめ日本酒20選 無濾過の日本酒といっても種類はさまざま。香りや甘み、旨味と酸味のバランスで味わいは大きく変化します。ここからは、各蔵が自信を持って送り出す無濾過のお酒を紹介します。 2-1.農口尚彦研究所 本醸造 無濾過生 「酒造りの神様」ともいわれる杜氏、農口尚彦(のぐちなおひこ)氏が手がける逸品です。開栓すると洋梨のように甘く上品な香りが広がります。冷酒でフレッシュ感を楽しむほか、あえてぬる燗で味の奥深さを堪能するのもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.阿櫻 超旨辛口 特別純米 無濾過原酒 秋田を代表する酒米「秋田酒こまち」で造った日本酒です。香りおだやかで口当たりはなめらか。無濾過生原酒らしいジューシーな旨味もたまりません。後口はスッキリとキレよく、食中酒にもぴったりの味わいです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.満寿泉 純米大吟醸 土遊野 無濾過生 土遊野(どゆうの)は玄米、野菜、卵などすべて自家生産する富山県の農場です。土遊野ファームで育った「イセヒカリ」を使った無濾過生酒は、米本来の豊かな味わいが活きています。軽やかな酸味が心地よく、スイスイと盃が進む日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.加茂錦 荷札酒 純米大吟醸 黄水仙 無濾過生 アルコール度数13%と低アルコールタイプの無濾過生酒です。香り華やかで飲み口はマイルド。甘さと酸味のバランスに優れています。日本酒ビギナーから愛好家まで、幅広い層に人気の銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.風の森 雄町 807 純米奈良酒...

日本酒×チーズで乾杯!手軽で美味しいおすすめペアリング3選

チーズは日本酒と相性の良い食材です。口の中でそれぞれが溶け合い、さらなる旨味を生み出します。今回は、日本酒に合うチーズやペアリングのポイントを解説!日本酒ビギナーでもチャレンジしやすい、おすすめのペアリング3選も紹介します。 1.日本酒とチーズは相性バツグン! 日本酒とチーズには、どちらも「発酵食品」という共通点があります。日本酒は米を、チーズは牛乳を発酵させたものです。 発酵食品は旨味のもとであるアミノ酸を豊富に含んでいます。そのため、それぞれが1つになることで味の相乗効果が生まれるのです。 日本酒とチーズの組み合わせもそのひとつ。発酵食品同士を組み合わせることで、それぞれの栄養価もアップするといわれています。 2.日本酒に合わせるチーズ7タイプ チーズは製造方法により「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の大きく2つに分類されます。 ナチュラルチーズは、生乳を固めて発酵させたもの。プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱してさらに固めたものです。 加熱していないナチュラルチーズは、乳酸菌や酵母が生きているため時間とともに味わいが変化していきます。味のバリエーションも豊富で、日本酒とあわせるチーズにおすすめです。 代表的なナチュラルチーズは、以下の7タイプ。 フレッシュ 白カビ 青カビ ウォッシュ シェーブル セミハード ハード ここからはそれぞれの味の特徴を紹介していきます。 2-1.フレッシュタイプ 「フレッシュ」の名のとおり、熟成させていないチーズです。水分量が豊富で、軽い酸味も感じられます。クセが少なく、食べやすいチーズの代表格です。 カッテージチーズ クリームチーズ マスカルポーネ モッツァレラ リコッタチーズ 2-2.白カビタイプ 表面に白カビを繁殖させたチーズです。皮のように白カビが外側を覆っています。中身はトロリとやわらかいのが特徴です。 カマンベール クロミエ 2-3.青カビタイプ 内側に青カビを繁殖させたチーズです。カットすると大理石のような青カビの模様が浮かび上がります。塩味と香りが強く、好みがわかれやすいタイプです。 ゴルゴンゾーラ ロックフォール 2-4.ウォッシュタイプ 塩水やお酒で洗いながら熟成させたチーズです。ワインやビール、ブランデーなどさまざまなお酒が使用されます。香りが強い反面、舌触りはマイルド。製造してから4~8週間寝かせた時期が食べごろです。 エポワス ショーム 2-5.シェーブルタイプ ヤギの生乳を原料にしたチーズです。ヤギ乳特有の風味が感じられます。外側に白カビを繁殖させたものや炭を付けたもびなど種類もさまざま。個性的な形が多いことも特徴です。 ヴァランセ クロタン・ド・シャビニョル 2-6.セミハードタイプ 比較的水分量が少なく、硬いチーズです。クセが少なく保存性に優れています。熟成が穏やかに進むため、長期間食べごろを楽しめます。 ゴーダ カンタル 2-7.ハードタイプ さらに水分量の少ないチーズです。どっしりと重たく、味わいも濃いのが特徴です。旨味とコクが強く、料理に使われるものも多くみられます。 エダム ...

お酒を飲むと頭痛が起きるのはなぜ?頭痛を予防する日本酒の楽しみ方も解説!

「お酒を飲むと頭が痛くなるのはなぜ?」と疑問に感じたことはないでしょうか。お酒好きな方にとっては、日本酒と頭痛の関係も気になるところかもしれません。 今回は、アルコールで頭痛を引き起こさないための4つの予防法をご紹介!ぜひ、お酒を美味しく楽しむための参考にしてくださいね。 1.お酒を飲むと頭痛が起きるのはなぜ? お酒を飲むと頭痛が起きるのは、「アセトアルデヒド」と「脱水症状」が原因だといわれています。どちらも、体内に入り込んだアルコールに深く関係するものです。 お酒を美味しく楽しむためには、アルコールについて正しく理解することが大切。まずは、お酒がどのように頭痛を引き起こすのか、その原因を探っていきましょう。 1-1.アセトアルデヒドが原因 アセトアルデヒドとは、アルコールを飲んだときに肝臓で作られる有害物質のことです。 体内に入ったアルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓で分解されます。このときに発生するのがアセトアルデヒド。アセトアルセヒドは、酵素の働きで酢酸へと酸化されます。 酢酸は、筋肉や心臓を移動しながらさらに分解され、最終的には炭酸ガスと水になります。これがアルコール分解の一連の流れです。 この流れがスムーズに働けば、頭痛や二日酔いは発生しません。 ところが、一度に大量のアルコールを摂取した場合はどうでしょう。肝臓の分解処理速度は追い付かなくなってしまいます。 結果、発生した大量のアセトアルセヒドは酢酸へ酸化されず、そのまま血中に流れ出てしまうのです。 このアセトアルセヒドこそが頭痛の原因。血管が有害なアセトアルデヒドを排出しようと拡張し、神経押さえつけることで痛みが発生します。人によっては顔が赤くなったり、吐き気や動機を引き起こす場合もあるでしょう。 1-2.脱水症状が原因 お酒を飲むとトイレに行く回数が増える。そんな経験はありませんか?これは、アルコールによる利尿作用で水分が体外に排出されるからです。 有害物質アセトアルデヒドを分解するためには、水分が必要です。つまり、水分が排出されて脱水症状になると、アセトアルデヒドの分解が遅れることになります。 結果的にアセトアルデヒドが体内に残り、頭痛を引き起こすという悪循環が生まれることになるのです。 2.日本酒は頭痛になりやすい? 飲酒による頭痛を防ぐためには、アルコール分解がきちんとおこなわれる適量を守ることが大切です。では、日本酒の適量は一体どのくらいなのでしょうか? 厚生労働省は、1日あたりアルコール20g以下の摂取を適量としています。アルコール20gを酒類ごとにみた分量は、以下のとおりです。 酒類(アルコール度数) 分量 ビール(5度) 中瓶1本 日本酒(15度) 1合 焼酎(25度) 0.6合 ウイスキー(43度) ダブル1杯 ワイン(14度) 1/4本 缶チューハイ(5度) ロング缶1本 アルコール度数の高いお酒は、それだけ分量も少なくなります。こうして比較すると、ビールに比べて日本酒の度数が高いことがよく分かりますね。 つまり、日本酒を度数の低いお酒と同じペースで飲むと、頭痛が起こりやすいと考えられます。 また、日本酒を飲んだときの頭痛が気になるときは分量だけでなく原料成分をチェックしてみるのもおすすめです。 日本酒のなかには、味や香りを調えるために糖類や旨味成分が足されているものもあります。お酒に添加物が含まれていると、アルコールの分解速度が遅くなってしまうのです。 ちなみに、「醸造アルコール」を添加する日本酒は「アル添酒(あるてんしゅ)」と呼ばれることがありますが、醸造アルコールはサトウキビなどを原料にした純度の高いアルコールであり、頭痛の大きな要因ではありません。 「日本酒が体に合わないな」と思うときには、米と米麹、適度な量の醸造アルコールのみで造られるお酒を試してみるのも良いかもしれませんね。 3.お酒を飲むときの4つの頭痛予防法 お酒を飲むときに頭痛を予防するには、次の4つの方法がおすすめです。 空腹のままお酒を飲まない 和らぎ水(チェイサー)を飲む 適量をゆったり楽しむ 頭痛予防に効果的なおつまみを選ぶ せっかくの美味しいお酒、頭痛を心配せず楽しみたいものですよね。「お酒は好きだけどいつも頭が痛くなる」というときも、ぜひ試してみて下さい。 3-1.空腹のままお酒を飲まない 空腹の状態でお酒を飲むと、アルコール成分が胃から急速に吸収されてしまいます。そのまま肝臓に運ばれたアルコールは、分解処理が追い付かず、大量のアセトアルデヒドを発生することに。 結果的に頭痛の原因となるため、飲酒は空腹時を避けるのがおすすめです。すきっ腹にクーッと染み渡るビールも美味しいですが、その前に軽食で胃をカバーするのを忘れずにいたいですね。 3-2.和らぎ水(チェイサー)を飲む アルコールによる脱水症状を防ぐためには、適度な水分補給が大切です。日本酒の合間に飲む水は「和らぎ水(やわらぎみず)」と呼ばれます。洋酒にあわせるチェイサーと役割は同じです。 食事の合間の和らぎ水には、口内をリフレッシュさせる作用もあります。また、日本酒はもともとアルコール度数の高いお酒。酔うのが心配なときは、あえてロックにしたり、水割りにして楽しむのもひとつの方法です。 3-3.適量を楽しむ お酒でつらい思いをしないためには、適量をゆっくり楽しむことが大切。一般的に、女性のほうが男性よりもアルコールの分解速度は遅いといわれています。また、年齢や体重、体質によっても適量はさまざまです。 たとえ適量であっても、勧められるままに勢いよく飲んでは気付かぬうちに酔っぱらってしまいます。 二日酔いにならないためにも自分の適量を知り、水や料理と一緒にゆったりお酒を楽しむ余裕を持ちましょう。 3-4.頭痛を防ぐためのおつまみの選び方 頭痛を防ぐためには、おつまみの選び方にもひと工夫。ポイントは、タンパク質・ビタミンB・タウリンを意識することです。 タンパク質が豊富なものを食べる 良質なタンパク質は、肝臓や酵素の働きを活性化してくれます。タンパク質を豊富に含む食材は、肉類や豆類、乳製品などです。 味の濃い料理は、ついついお酒も進んでしまうもの。お酒に合わせるときは、脂質の低いさっぱりしたメニューを選びましょう。 ・枝豆、冷奴、チーズの盛り合わせ、とりわさなど ビタミンBが含まれているものを食べる ビタミンBは、アルコールを無害な物質に変えるときに必要な成分です。豚肉は、ビタミンBを豊富に含む代表的な食材。魚類では、ブリやサーモン、うなぎなどがおすすめです。 ・豚肉のソテー、豚の角煮、豚しゃぶ、うなぎのかば焼き、ぶりの照り焼きなど タウリンが含まれているものを食べる アミノ酸の一種であるタウリンは、肝機能を高める効果が期待できます。血圧やコレステロールを下げる作用もあり、二日酔い防止にも効果的な食材です。 タウリンを豊富に含む食材は、貝類にタコやイカ、ブリ、カツオなどがあげられます。タウリンは水に溶けやすいため、汁物や煮物にするのもおすすめです。 ・スルメ、タコのカルパッチョ、ブリ大根、しじみの味噌汁など まとめ 日本酒を飲んだときの頭痛を防ぐためには、適量をゆったり楽しむことが大切です。頭痛だけでなく、二日酔い予防も期待できます。お気に入りのお酒に、和らぎ水とおつまみを添えれば準備ばんたん。ぜひ美味しく健康に、日本酒を楽しんでみてくださいね。

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