【完全版】日本酒の正しい保存方法!期限から落とし穴まで総まとめ

正しい日本酒の保存方法って、色んな意見や情報が多くて「日本酒をもらったけど、どう保存したらいい?」「常温での保存は良くないって聞いた…」と、不安になることは多いけど、結局どうしたらいいのかがわかりにくいです。

そんな方のために、日本酒の保存について当メディアで、日本酒の本来の賞味・消費期限や悪くなった日本酒の見分け方も説明した上で、正しい日本酒の保存方法についてまとめました!

人によってさまざまなこだわりがあるとは思いますが、当メディアでのオススメの日本酒の保存方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!

目次

1.日本酒には賞味期限の表示がない!保存期間の目安は?

保存について考える上で重要なのが「賞味期限・消費期限」。

食料品のパッケージには必ずといっていいほど書いてある賞味期限ですが、日本酒には賞味期限の表示がないことをご存知ですか?賞味期限が書いていないと、おいしく楽しめる期間や、ずっと保存していた日本酒が安全なのか見分けられなくて心配に感じる人もいると思いますが、表記がないのには理由があるんです!

1-1. 日本酒に賞味期限の表示がない理由

日本酒に賞味期限が書いていないのは、法律で消費期限・賞味期限の表示を省略できると決まっているから。

ー(問 25)酒類において、表示の省略ができる事項はありますか。

 

酒類については、「保存の方法」、「消費期限又は賞味期限」、「栄養成分(たんぱく質、脂質、炭水化物及びナトリウム)の量及び熱量」※の表示を省略することができます。ただし、これらの事項を表示する場合には、食品表示基準に沿った表示を行う必要があります。(食品表示基準第3条第3項)

(出典元:食品表示法における酒類の表示のQ&A – 国税庁

食品表示法では、日本酒をはじめワインやカクテルなどのお酒類全般で、賞味期限の表示が免除されているんです。また、日本酒のラベルには日付の表記があって、賞味期限と似ているため勘違いしやすいのですが、これは「製造年月」。こちらは必ず記載することが義務付けられています。

↓日本酒の賞味期限の表記については、以下の記事でも詳しく解説しています!↓

日本酒の賞味期限を解説!表示がない理由から飲み頃の目安〜正しい保管方法について

1-2. ラベルに書いてある製造年月とは?

製造年月というと、お酒をしぼった日というイメージが浮かぶ人もいると思いますが、日本酒の製造年月は、お酒をしぼった日ではなく、その日本酒が製造された年・月の表示のこと。日本酒が作られるまでには、【「原料をしぼる」→「原料をろ過する」→「火入れをする」→「貯蔵をする」→「熟成をする」】という手順があり、これらの過程を経て瓶詰めされていきます。

製造年月を付けるタイミング

日本酒の製造年月は、容器に詰められた日や、出荷時期であることが多いですが、小さい蔵元の場合は、一度にまとめてビン詰めを行うため、ラベルの日付と出荷時期が一致しないこともあるのだとか。。

さらに、一度ビンに詰められた日本酒でも、貯蔵されていたものは出荷するときの日にちを製造年月として表記しても良いとされているので、ビン詰めをした日にちと製造年月がズレてしまうこともあるのです。

1-3. 保存期間に大きく関わる「火入れ」と「生酒」の違い

日本酒の保存について語るときに、とても重要になってくるのが「火入れ」「生酒」というキーワードなので先に解説します。

生酒とは、製造過程で「火入れ」という加熱処理を行っていない種類のことです。日本酒は火入れの回数、タイミングで種類が分けられています。詳しくは下記を参考にしてください。

生酒と火入れによる日本酒の違い

日本酒の火入れ回数による名称の違いは以下のとおり。

火入れを行わない 生酒
貯蔵後に火入れ1回 生貯蔵酒
貯蔵前に火入れ1回 生詰め酒
貯蔵前後に火入れ1回ずつ 二回火入れ

 

生酒は、火入れを一度も行っていない日本酒。一般的な日本酒はボトルに貯蔵する前後に1回ずつ、合わせて2回の火入れが行われています

生酒と火入れの中間として、生貯蔵酒・生詰め酒があります。日本酒は火入れの回数、タイミングで風味が異なるので、興味がある方は実際に飲み比べてみてください。

火入れをする理由

日本酒の製造過程で火入れをする1番のワケは、雑菌を除去して、酵母の動きを止めて品質を安定させるため。その代わりに原料の香りが落ちやすいのがデメリットだと言われています。

いっぽう、生酒は火入れを行っていない日本酒。米の旨味がそのまま残っているため、新鮮な風味を楽しむことができます。しかし、加熱処理をしていないため、劣化しやすいのが特徴です。

↓火入れについてもっと詳しく知りたい方はこちら!↓

日本酒の火入れとは?生酒と火入れの関係や見分け方をご紹介!

日本酒の生酒と火入れを見分ける方法

日本酒が生酒か火入れかを見分けるにはラベルを確認しましょう。日本酒のラベルには火入れごとの名称が記載されていて、火入れをしていない日本酒ならラベルに「生酒」と書いてあり、一目で火入れ回数がわかるようになっています。

前述した火入れ回数による名称の違いを参考に、おうちにある日本酒のラベルをチェックしてみてください。

生酒や純米酒のイメージ写真

1-4. 日本酒(火入れ、生酒)のそれぞれの保存期間の目安

日本酒をは、「生酒」か「火入れ」かで大きく変わってきます。「生貯蔵酒」や「生詰め酒」は、およそ2つの中間として考えてください。
(また、保存環境によって変わってしまうので、あくまでも目安としてご確認ください。)

保存場所(冷暗所、冷蔵庫)ごとの保存方法や期間の目安については、この記事の後半で触れていますので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。

火入れ・未開封

火入れ・未開封の日本酒は、保存環境が悪くなければいつまでも飲むことができますが、冷暗所であれば製造年月から1年以内に飲むことをおすすめします。日本酒セラーや冷蔵庫などで熟成できれば、より長い期間で熟成させて楽しむこともできるかも!

おいしさのピークを越えたお酒は老ね(ひね)てしまい、変色したり甘みや苦みが強くなってしまうことがあります。

火入れ・開封済み

開封をすると空気中の酸素による酸化や菌によって3~5日で酒質が変化すると言われています。(酒質の変化はけっして悪い意味ではなく、熟成も含みます)

開封後でも数ヶ月かけて変化を楽しみながら飲めますが、環境によっては火落ち菌が発生して飲めなくなる可能性もあるため、保存方法には注意が必要です!

生酒・未開封

生酒は火入れされていないため、酵母が生きていてフレッシュな風合いがあるのが特徴。酵母が生きていて常温では発酵が進んでしまい保存が効かないので、製造日から9ヶ月以内には飲みきるのがオススメです。生酒は常温での保存はNGです!

生酒・開封済み

生酒で開封済みの場合、日本酒セラーのような適切な保存方法で保管していたとしても2週間以内が目安となります。また上記同様常温での保存はNGです!

1章のまとめ!

  • 日本酒は賞味期限の表記が法律で免除されている(ラベルに表示されてる日付は製造年月)。
  • 火入れ・生酒の違い加熱処理の有無。火入れをすると酵母の活動が止まり品質が安定する
  • 保存期間の目安は「火入れ・生酒」「未開封・開封済み」で異なる。
    未開封 開封済み
    火入れ有り 遅くとも製造年月から1年以内には飲みきることをおすすめ 3~5日で酒質が変化。数ヶ月かけて変化を楽しむのもあり。
    生酒 9ヶ月以内に飲みきるのがオススメ。温度に注意! 2週間以内が目安

2.日本酒を適切に保存するための3つのポイント

2-1. 理想の温度はマイナス5度

日本酒の味を決める成分に含まれる酵母や酵素等の活動は、低温になればなるほど鈍くなります。それ故に日本酒は温度変化と温度が高いところに弱いです。低めで常に一定の温度が保てる場所が◯。日本酒が凍らず、酒質の劣化を最低限に抑えられる理想の温度がマイナス5度となっています。

2-2. 紫外線が当たらない場所に保管する

紫外線を浴びてしまうと日向香(ひなたか)という匂いの原因になってしまい、日本酒の香りが損なわれてしまうため紫外線が当たらない場所がおすすめ。

2-3. 空気に触れる面積などは少ないほうがいい

デリケートな日本酒は空気に触れると酸化してしまい酒質の劣化に繋がります。保管する場合は空気に触れる面積が少なくなる縦置きが基本となります。

↓日本酒の保存場所のNGポイントについてもっと詳しく知りたい方はこちら!↓

日本酒の正しい保存方法を学ぶ!マイナス5度が最適って知ってた?

2章のまとめ!

  • 日本酒の保管は冷暗所(理想はマイナス5度で紫外線を避け、縦置き保存)
  • 日本酒は「紫外線」「温度変化」「空気」に弱い飲み物

3. 悪くなってしまった日本酒の判断ポイント!

3-1.黄色っぽくまたは茶色っぽく色が変化している(安心度70%)

日本酒は時間が経過することで、茶色に変色していることがあります。この場合は劣化しているのではなく、日本酒に含まれているアミノ酸による影響。飲んでも体に影響はありません。

3-2. 口に含んだときに変な酸味がある(安心度50%)

日本酒が劣化する原因の多くは空気に触れることによる酸化です。日本酒が酸化すると見た目に大きな変化はありませんが、味が格段に落ちます。

もし、開封後の日本酒を飲んだときにピリッとした辛さ、酸味を感じなければ酸化している可能性が高いです。不良品というわけではないので、誤解しないように注意してください。

3-3.白い濁りが発生している(安心度30%)

白ボケという、酵素蛋白粒子が成長して白くなっている現象か、火落ち菌というものが繁殖しているサインの可能性があります。前者であれば飲めますが、後者の火落ち菌の場合はあきらめるしかありません。

火落ち菌とは?

火落ち菌とは特殊な乳酸菌の一種です。アルコールのなかでも繁殖できる性質を持っており、お酒にとっては天敵。火落ち菌が繁殖すると、日本酒が白く濁り、鼻をつく独特な臭みを発します

火落ち菌自体は体に害がないので飲んでも問題はないです。しかし、火落ち菌によって劣化した日本酒はとても飲めた味ではありません。日本酒から異臭を感じたときは飲まずにそのまま捨てたほうがいいでしょう。

タンパク混濁とは?

日本酒の濁りはただの「タンパク混濁」の可能性もあります。タンパク混濁とはその名のとおり、日本酒に含まれるタンパク質が固形化する現象。もともとの成分が沈殿して白く濁ったように見えるのです。

この場合はとくに風味の劣化といったものはありません。火落ち菌が増殖していると勘違いして捨てるのはもったいないので、匂いをチェックして判断してください。

↓傷んだ日本酒の見分け方から、日本酒を無駄にしない”飲む以外の消費法” についてはこちら!↓

日本酒は期限なしで飲めます!美味しく飲めるタイミングや悪くなったサインについても解説

3章のまとめ!

  • 「黄色や茶色に変化」熟成の過程だ思われます。味や風味に問題がなければ飲めます。
  • 「白い濁り」火落ち菌が発生している可能性があります。匂いをかいで異常がないか確かめましょう。(ただの「タンパク混濁」であれば問題なし)

4.日本酒保存方法:冷暗所で保存する場合

可能であるならば日本酒はご家庭の冷蔵庫に入れたほうがおいしさを損なわずに済みますが、一升瓶など大きい日本酒は冷蔵庫に入らないこともしばしば。そんなときはどうすればいいのでしょうか?

冷蔵庫

4-1.保管する場所はどういう場所がいい?

日本酒は「紫外線」「温度変化」「空気」に弱い飲み物。この3つを避けた冷暗所が基本。冷蔵庫以外でのオススメは床下収納やキッチンの戸棚などが該当します。ただし、季節や部屋の温度等に左右されるので過信は禁物。

4-2.保管期間はどれくらい?

日本酒の保存は「火入れ or 生酒」と「開封前 or 開封済み」で保管できる期間は変わってきます。

火入れ、開封前

冷暗所であればあまり気にしなくても大丈夫ですが、少なからず温度変化が0というわけではありません。
味わいや風合いが変わらなければ、いつまでも飲むことが出来ますが、製造年月から1年以内に飲むことをオススメします。

火入れ、開封後

開封後でも数ヶ月かけて変化を楽しみながら飲めますが、日本酒セラーや冷蔵庫などのマイナスに近い温度では管理できないため、火落ち菌などが発生しやすくやや熟成には不向き。酒質の変化を楽しみつつ、6ヶ月以内程度で飲み切るのをオススメします。

生酒

火入れをしている日本酒なら常温でも保存できますが、生酒は常温保存はNG。生酒に含まれる酵母、微生物は常温では活動してしまい、日本酒の味わいや風味がみるみる変わってしまいます、

↓日本酒の常温での保存や、常温保存での”熟成”についてはコチラ↓

日本酒は常温で保存していい?正解は”火入れ”の有無で変わる!

4章のまとめ!

  • 火入れをしている日本酒は冷暗所(床下収納やキッチンの戸棚の下)での保管でも問題なし!
  • 生酒は常温での保存はNG!

5.日本酒保存方法:冷蔵庫で保存する場合

冷蔵庫を開ける女性

5-1. 冷蔵庫のそれぞれの部屋の温度

冷蔵庫の各部屋では、ぞれぞれ温度が以下のようになっています。

温度
パーシャル室 −3度
チルド室 0度
冷蔵室 3度
野菜室 5度
冷凍室 −18度

 

パーシャル室とチルド室は混同してしまいがちですが、パーシャル室はチルド室に比べて温度が低く、食材を半冷凍状態に維持する役割。逆にチルド室は食材が凍らないような温度を維持しているので、ヨーグルトや加工肉食品など、温度を低く維持したいけど凍らせたくはないものを入れることが多いです。

野菜室は冷蔵室よりも高い湿度を保っています。野菜が乾燥しすぎないような環境に整っているのです。

5-2. 温度的には、日本酒の保管場所は パーシャル or チルド室 が最良!

日本酒を保存するのに最適な温度ではパーシャル室かチルド室がオススメ。ただ、パーシャル室やチルド室 は特殊な冷蔵庫でもない限り、狭いので横置きになってしまうのが難点

なので温度面を重視して考えると、冷蔵庫で最も日本酒の保存に適しているのは、パーシャル室とチルド室、その次に冷蔵室が良いといえますね。

5-3. 低温✕縦置きで確実に保存できるのは冷蔵室!

日本酒の保存は、前述の通り「縦置き」が良いとされています。その考えでいうと、冷蔵室であればおよそ3度で縦置き保存ができるので、日本酒の正しい保存場所としてのポイントを全てクリアしているといえます。

ただ、0度での横置き保存と、3度での縦置き保存、どちらが良いという断定はできないので誤差と割り切って好みで考えても良いかと思います。

横置きで保存すると、瓶のフタのニオイ移りや空気による酸化が起こりやすかったり、中身が漏れてしまう可能性などが指摘されていますね。そういった面を気にされるのであれば、冷蔵室での縦置きをオススメします!

冷蔵庫の温度から考える日本酒の保存場所選び!

冷蔵庫を開ける女性

5-4.小分けにして保存も◯

日本酒の瓶は大きいので小分けにして保存するというのも選択肢としては◯になります。

用意するもの

日本酒を小分けする場合、容器なら何でもいいわけではありません。基本的には、以下で解説する容器を選んでください。

煮沸消毒してある密閉可能な瓶やボトル

日本酒の小分けに最適なのは「煮沸消毒してある密閉可能な瓶やボトル」です。オススメなのはスイングボトル。ガラス瓶ですが、密閉用のフタがついています。BARなどで見かけることも多いでしょう。

スイングボトルには250ml、500mlとサイズが豊富にあります。大きいものだと、1Lサイズもありますね。量販店や通販サイトから購入できます。安いものはワンコインで買えるので、気に入ったものを探してみてください。

「わざわざ瓶のボトル買うのは…」と抵抗があるときは、匂いのない飲料のボトルで代用しましょう。身近なものでいえば、ミネラルウォーターや炭酸水です。ジュースなどのボトルは日本酒の香りが落ちるため、使わないようにしましょう。

煮沸消毒のやり方

小分け用の容器を用意したら、事前に煮沸消毒をしましょう。消毒をしないと、雑菌によって日本酒が傷んでしまいます。煮沸消毒のやり方は以下のとおりです。

  1. 洗い桶やタライに熱湯を溜める
  2. 溜めた熱湯に容器を数分沈める
  3. 容器を自然乾燥させる

以上が煮沸消毒のやり方です。基本的には熱湯に容器を沈めておけば問題ありません。注意点は消毒したあとに水分をふき取らないことです。布巾などを使うと、再び雑菌が付着する可能性があります。取り出した容器はキッチンペーパーの上などに置いて、自然乾燥させてください。

漏斗(ロート)

日本酒を小分けするときは、漏斗があると便利です。日本酒の瓶は重量があるため、ボトルにキレイに注ぐのは難しいです。漏斗があれば、日本酒がこぼれるのを防ぐことができます。なくても問題はありませんが、できれば用意したほうがいいでしょう。

漏斗は一般的なホームセンターで購入することができます。100円ショップなどでも取り扱いがあるので、探してみてください。

移し替えのポイントは「口元ギリギリまで入れること」

小分けするときは、新たな容器の口元ギリギリまで入れるのが大事です。日本酒は空気に触れることで劣化が早まります。そのため、口元近くまで満たすことで、容器内部に空気が溜まらないようにするのです。

ただし、小分けしていくと、最後だけ口元まで満たす量には足りないことがあります。できれば、事前にサイズの小さな容器も用意しておくと、キレイに小分けすることができるでしょう。

大きい日本酒は容器で小分けの保管がおすすめ!冷蔵庫保存のポイントも解説

5-5.冷蔵庫での保存期間はどのくらい?

冷蔵庫での保管も同様で「火入れなのか、生酒なのか」と「開封済みか未開封か」で変わってきます。

それぞれのパターンを見ていきましょう。

火入れ、未開封

冷蔵庫でしっかりと管理ができていれば、基本的にはいつまでも飲むことができます!
(日本酒の熟成は奥が深いのでこの記事で触れるのは避けますが、10年も熟成させている方もいらっしゃるほど…)

気軽に楽しむのであれば、あまり期間のことは意識せずに、1年以内を目安に楽しむのが良いかと思います。

火入れ、開封済み

開封をすると空気中の酸素や菌により、数日で酒質が変化していきます。数ヶ月かけて変化を楽しみながら飲めますが、たまに火落ち菌が発生して劣化してしまう可能性もあるため、こちらも1年以内を目安に楽しむのがオススメです。

生酒、未開封

生酒の保存は、きちんと低温で酵母などの動きを止められるかが鍵です。フレッシュさが魅力なので、あまり長期保存はせずに半年以内に開封して飲みきりましょう。

生酒、開封済み

生酒は開けたら早めに飲み切るのが正解です。日本酒セラーのような適切な保存方法で保管していたとしても開封後は酒質の変化が進みやすいので、2週間程度を目安としましょう。

5章の前半まとめ!

  • 日本酒は冷蔵庫での保存がベター!部屋ごとのオススメ順は、パーシャル室>チルド室>冷蔵庫(奥の方が◯)>野菜室
  • スペースがなければ、小分けにするのもアリ!

5-5.日本酒を瓶のまま冷凍庫に入れるのは危険!

日本酒はほとんどが瓶です。そのため、購入してきてそのまま冷凍庫で凍らせてしまうと、割れてしまう可能性がありとても危険です。

日本酒は-10度以下で凍り始める

日本酒は温度が-10度以下になると凍り始めます。アルコール(純度100%)が凍る温度は-114.5度といわれているため、アルコール度数が高ければ高いお酒ほど凍りにくくなります。

冷凍庫の温度は-20度〜-18度

一般的な家庭用の冷凍庫は、日本工業規格によって-18度以下とするよう決められています。そのため家庭用の冷凍室はだいたい-20~-18度に設定されています。

日本酒は冷凍庫で保存することは可能です。しかし、日本酒のアルコール度数は15度前後のものが多いためは完全には凍りません。ちなみに日本酒よりもアルコール度数が高い焼酎はシャーベット状に、もっとアルコール度数が高いブランデーなどはとろみが増します。

水は凍らせると体積が増える

通常であれば固体、液体、気体の順に体積が増えますが、水は液体の状態よりも固体である氷の方が、体積が大きいのです。氷の方が10%ほど体積は増えるため、そのまま凍らせると膨張してしまい、瓶が割れる可能性があります

一般的な家庭用の冷凍庫では、先述のとおり日本酒はアルコール度数が高いため完全には凍りませんが、一部固体となることで中の体積が膨張するので気をつけなくてはいけません。

5-6.凍らせて保存したい場合は別の容器に移し替えてから

日本酒を凍らせると体積がかなり増えるので、瓶が割れる可能性があります。膨張しても余裕のある紙パックやペットボトル、かなり厚手のガラスの瓶はそのまま凍らせることもできますが、それ以外は危ないので別の容器に移し替えましょう

また、日本酒は匂いが移りやすく、空気に触れれば触れるほど劣化するので、しっかり密閉できる容器を選ぶのがポイント。家にないという人は、キッチンアイテムを扱っているお店やホームセンターなどに冷凍できる容器があるので見てみましょう。

凍らせたら香りや味に変化はある?

日本酒を凍らせると、味や香りが変化するという種類もあれば、全く変わらないというものもあります。これは種類によって味が変わる・変わらないとわかれているわけではなく、例えば同じ純米酒でも変わるものと変わらないものがあるので、好みもありますし、こればかりは試してみないとわかりません

ただし、一度凍らせたら温度変化に気をつけましょう。溶けたり凍ったりを繰り返すのは、凍らせても大丈夫な日本酒でも風味が落ちてしまいます。

日本酒を瓶のまま冷凍庫に入れるのは危険!理由と保存方法を解説

5-7.瓶のまま保存する場合は冷蔵庫で縦置き

冷凍する容器がないときは、基本的には瓶のまま冷蔵庫に縦置きする保存方法で問題はありません。横に置いてしまうと空気に触れる面積が増えるため劣化の原因に。

またフタに日本酒が触れることで味に影響することもあるので気をつけましょう。どうしても瓶が縦に置けないときはペットボトルなどに入れ替えて縦に置けばOK。

日本酒は横置きしてもいいの?そんな疑問を解決!

5章の後半まとめ!

  • 日本酒を瓶のまま冷凍庫に入れるのは、割れる可能性があるので危険!→凍らせるなら容器を移し替えて!
  • 日本酒は横置きすると、フタの材質によっては味や風合いに影響することがあると言われいます。

6.一番おすすめの保管方法は日本酒セラー

SAKE CABINET

6-1.冷蔵庫とは違う、日本酒セラーの特徴3点

-5度で日本酒を保管できる

日本酒セラーと呼ばれるものは、日本酒を保管することを前提として作られているので基本的に日本酒を保管する上で理想的なマイナス5度での保管が可能になっています。マイナス5度で保管することによってできる限り酒質を変化させずに日本酒本来のフレッシュな味わいをキープすることが可能です。

光や温度変化による劣化を防いでくれる

日本酒は光や熱、温度変化によって劣化してしまいやすいデリケートなところがあり、紫外線を受けると、日向香(ひなたか)という本来とは違った香りがたってしまいます

ですが、日本酒セラーに保管をしておくと、紫外線をカットするガラスが採用されていたり、適切な温度を一定に保つ機能が備わっているので、光や熱から日本酒を守り、上質さをキープすることができます。

縦置きできる本数が多い

一般的な家庭用冷蔵庫は棚が付いており、一升瓶を縦置きできるスペースは限られています。棚のせいだけではなく、他の食品も入っているのでいきなり日本酒の一升瓶のみならず四合瓶ですらスペースを確保するのは大変なときもありますよね。

日本酒セラーは細かく庫内を仕切っているわけではないので、一升瓶も余裕で収納できます

6-2.おすすめの日本酒セラー(1)「SAKE CABINET」

アクア株式会社が開発した日本酒セラー「SAKE CABINET」は、全国酒販協同組合連合会からも推奨されている日本酒セラーです。

研究者も認める日本酒保存に最適なマイナス温度管理を「SAKE CABINET」は家庭で実現でき、著名な蔵元でも行っているマイナス5℃での温度管理を実践できます。

「SAKE CABINET」は遮光性を非常に重視した設計で、庫内灯をLEDにすることで紫外線に配慮しているため、紫外線による劣化を心配する必要も少なく、中長期的にお酒を冷温で熟成してみたい、といったニーズにも対応できます

また、「SAKE CABINET」は最大、四合瓶を12本、一升瓶を9本まで縦置き保管することができます。そのため、日本酒を数本買ったとしても、一本すべてをすぐに飲み切る必要はなく、飲み比べて楽しんだり、その日の食事にあわせてお酒を選ぶといった楽しみ方が可能になります。

6-3.おすすめの日本酒セラー(2) レマコム 冷凍ストッカー RRS-100NF

一台で冷凍・チルド・冷蔵がダイヤルを回すだけで自由に調節できる三温度タイプ。低温の-5℃はもちろん、熟成タイプの日本酒を0~5℃で保管できます。好みの日本酒の種類に合わせて、幅広い使い方ができますよ。

高性能低騒音コンプレッサーを搭載しており、庫内冷却に必要な電気代を節約。ドアの開放で上昇した庫内温度も短時間で冷却できる優れものです。

家庭の限られたスペースを最大限いかせるような、フラットな庫内設計。上部のバスケットにはおつまみや小瓶、下段には一升瓶を最大16本縦置きできます。耐久性が高く、シンプルで使いやすいこともポイントです。

放熱板は内蔵しているため外部に余分なでっぱりもなく、最小限のスペースでたくさんの日本酒を保存できます。

おすすめの日本酒セラー5選を紹介!日本酒保管なら専用セラーがバツグンにオススメ!

6章のまとめ!

  • 日本酒セラーの特徴は「マイナス保存可・紫外線防止・縦置き保存」といった、日本酒の保存に最適な環境!

まとめ

いかがだったでしょうか。日本酒はデリケートなお酒なだけに保管方法には温度等に注意を払う必要があります。

適切な保管方法でおいしい日本酒を楽しみましょう。

1章のまとめ!

  • 日本酒は賞味期限の表記が法律で免除されている(ラベルに表示されてる日付は製造年月)。
  • 火入れ・生酒の違い加熱処理の有無。火入れをすると酵母の活動が止まり品質が安定する
  • 保存期間の目安は「火入れ・生酒」「未開封・開封済み」で異なる。
    未開封 開封済み
    火入れ有り 遅くとも製造年月から1年以内には飲みきることをおすすめ 3~5日で酒質が変化。数ヶ月かけて変化を楽しむのもあり。
    生酒 9ヶ月以内に飲みきるのがオススメ。温度に注意! 2週間以内が目安

2章のまとめ!

  • 日本酒の保管は冷暗所(理想はマイナス5度で紫外線を避け、縦置き保存)
  • 日本酒は「紫外線」「温度変化」「空気」に弱い飲み物

3章のまとめ!

  • 「黄色や茶色に変化」熟成の過程だ思われます。味や風味に問題がなければ飲めます。
  • 「白い濁り」火落ち菌が発生している可能性があります。匂いをかいで異常がないか確かめましょう。(ただの「タンパク混濁」であれば問題なし)

4章のまとめ!

  • 火入れをしている日本酒は冷暗所(床下収納やキッチンの戸棚の下)での保管でも問題なし!
  • 生酒は常温での保存はNG!

5章の前半まとめ!

  • 日本酒は冷蔵庫での保存がベター!部屋ごとのオススメ順は、パーシャル室>チルド室>冷蔵庫(奥の方が◯)>野菜室
  • スペースがなければ、小分けにするのもアリ!

5章の後半まとめ!

  • 日本酒を瓶のまま冷凍庫に入れるのは、割れる可能性があるので危険!→凍らせるなら容器を移し替えて!
  • 日本酒は横置きすると、フタの材質によっては味や風合いに影響することがあると言われいます。

6章のまとめ!

  • 日本酒セラーの特徴は「マイナス保存可・紫外線防止・縦置き保存」といった、日本酒の保存に最適な環境!