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女性審査員によるコンクール「Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~」の試飲会&表彰式レポ

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女性審査員によるコンクール「Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~」の試飲会&表彰式レポ

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

2023年10月27日(金)、日本の國酒である日本酒を、酒類資格を保有する十分にテイスティング能力のある女性のみが厳正に審査を行う、日本国内初のコンクール「Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~」の上位入賞酒が発表されました!

表彰式会場のPASONA SQUAREに集ったのは、上位に入賞した各蔵・企業の代表者たち。表彰式とともに試飲会も開催されました。

今回は活気溢れる試飲会の様子とともに、各部門の表彰式の結果をお届けします。

Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~とは

Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~(通称:美酒コン)とは、「日本の伝統文化の継承」「地域経済の活性化」「女性が活躍する社会の実現」を基本理念とし、日本の國酒である日本酒を、酒類資格を保有する十分にテイスティング能力のある女性が厳正に審査を行う、日本国内初のコンクールです。

ソムリエ、客室乗務員、女将、シェフなど日本酒と日々密接にかかわる女性たちも審査に加わります。画期的なポイントは、エントリー部門は特定名称別ではなく、香りと味わいを主軸とした6部門である点です。

6部門の内訳は「スパークリング」「フルーティー」「ライト&ドライ」「リッチ&ウマミ」「エイジド」「ロウ・アルコール」で構成されています。

試飲会の様子

表彰式前の試飲会では多くのゲストやメディア関係者がコンクールにて表彰される蔵の日本酒を、特徴の解説などを受けながら楽しむ様子が見られました。

試飲会の様子

試飲会の様子
試飲会の様子
左から【南部美人】久慈氏、【上川大雪】塚原氏、【光栄菊】日下智氏、【一ノ蔵】鈴木氏
左から【南部美人】久慈 氏、【上川大雪】塚原氏、【光栄菊】日下智氏、【一ノ蔵】鈴木氏

私も試飲会にて多くの日本酒を楽しませていただきました!

日本酒の試飲会とともに、会場にて¥500で販売されていたのは福井の食材が使われたおつまみパック。福井県は本コンクールにて総合コーディネーターを務める友田晶子氏の故郷であり、第2回美酒コンクール2024の審査・表彰式の会場でもあります。

おつまみパックのラインナップは本コンクールの審査基準にもなっている6部門とそれぞれのペアリングが考慮されており、スパークリング部門の日本酒と「甘エビのサクサク手巻き寿司」、フルーティー部門の日本酒と「越のルビートマト、越前柿、花ラッキョウのクリームチーズ和え」、ライト&ドライ部門の日本酒と「福井サーモンのロールキャベツ、みょうが添え」、リッチ&ウマミ部門の日本酒と「ふくいポークの味噌漬け」、エイジド部門の日本酒と「胡麻芋団子」、ロウ・アルコール部門の日本酒と「胡麻豆腐」の6品。どれも日本酒との相性は抜群でおいしいおつまみでした。

おつまみぱっく
胡麻芋団子(左上)、ふくいポークの味噌漬け(中上)、越のルビートマト・越前柿・花ラッキョウのクリームチーズ和え(右上)、福井サーモンのロールキャベツ(左下)、甘エビのサクサク手巻き寿司(中下)、胡麻豆腐(右下)

Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~審査結果

美酒 of the Year 2023

天山 純米全麹仕込み 20年熟成/天山酒造株式会社

美酒 of the Year 2023
美酒 of the Year 2023

Top of the Best 2023(フルーティー)

雪小町 大吟醸原酒五十一号 特黒/有限会社渡辺酒造本店

Top of the Best 2023(フルーティー)
Top of the Best 2023(フルーティー)

Top of the Best 2023(ライト&ドライ)

石鎚 純米吟醸 山田錦50/石鎚酒造株式会社

Top of the Best 2023(ライト&ドライ)
Top of the Best 2023(ライト&ドライ)

Top of the Best 2023(リッチ&ウマミ)

澤姫 山廃純米 真・地酒宣言/株式会社井上清吉商店

 Top of the Best 2023(リッチ&ウマミ)
Top of the Best 2023(リッチ&ウマミ)

Top of the Best 2023(エイジド)

古昔の美酒 2001 若鶴/株式会社匠創生

Top of the Best 2023(エイジド)
Top of the Best 2023(エイジド)

Top of the Best 2023(スパークリング)

天狗舞 発泡 純米大吟醸 泡影/株式会社車多酒造

Top of the Best 2023(スパークリング)
Top of the Best 2023(スパークリング)

Top of the Best 2023(ロウ・アルコール)

Beau Michelle/伴野酒造株式会社

Top of the Best 2023(ロウ・アルコール)
Top of the Best 2023(ロウ・アルコール)

ソムリエ賞

越の誉 もろはく/原酒造株式会社

ソムリエ賞
ソムリエ賞

Z世代賞

光栄菊 SNOW CRECENT 雄山錦/光栄菊酒造株式会社

Z世代賞
Z世代賞

CA賞

南部美人 特別純米/株式会社南部美人

CA賞
CA賞

ラベル賞

Hitotoki ロゼ/株式会社六歌仙

ラベル賞
ラベル賞

金賞 入賞酒

フルーティー部門

  • 「一ノ蔵 純米吟醸 プリンセス・ミチコ」株式会社 一ノ蔵
  • 「英勲純米吟醸 古都千年」齊藤酒造株式会社
  • 「エクストラ大吟醸 浦霞」株式会社佐浦
  • 「銀嶺月山 純米大吟醸(山田錦100%使用)」月山酒造株式会社
  • 「元文 花酵母・菊 布屋」原酒造場
  • 「純米大吟醸 寒山水45%磨き」株式会社喜多屋
  • 「純米大吟醸 雪月花」両関酒造株式会社
  • 「竹葉 純米大吟醸40%」数馬酒造株式会社
  • 「天明 純米吟醸火入 黒ラベル」曙酒造株式会社
  • 「徳正宗 純米大吟醸」萩原酒造株式会社
  • 「徳正宗 純米大吟醸 極匠」萩原酒造株式会社
  • 「鳴門鯛 LED」株式会社本家松浦酒造場
  • 「伯楽星 純米大吟醸 道場六三郎」株式会社新澤醸造店
  • 「羽根屋 純米吟醸雄町 10号仕込み」富美菊酒造株式会社
  • 「梵・夢は正夢」 合資会社加藤吉平商店
  • 「雪小町 大吟醸原酒五十一号 特黒」有限会社渡辺酒造本店
  • 「唎酒 No.591」八海醸造株式会社
  • 「菱湖 純米吟醸」峰乃白梅酒造株式会社
  • 「流輝 純米吟醸 ももいろ無ろ過生」松屋酒造株式会社
  • 「わかむすめ燕子花」新谷酒造株式会社

ライト&ドライ部門

  • 「石鎚 純米吟醸 山田錦50」石鎚酒造株式会社
  • 「ALIENS」KURAND株式会社
  • 「風と猫と大吟醸」千代の園酒造株式会社
  • 「上川大雪 特別純米 彗星」上川大雪酒造株式会社 緑丘蔵
  • 「光栄菊 SNOW CRECENT 雄山錦」光栄菊酒造株式会社
  • 「五凛 純米大吟醸」株式会社車多酒造
  • 「繁桝 純米吟醸 切り絵ラベル」株式会社高橋商店
  • 「純米吟醸寒山水55%磨き」株式会社喜多屋
  • 「谷川岳超辛純米」永井酒造株式会社
  • 「天上夢幻 一度は飲んでいただきたい蔵出し原酒」株式会社中勇酒造店
  • 「天明 Kitakatayamada 東京精米」曙酒造株式会社
  • 「伯楽星 純米吟醸」株式会社新澤醸造店
  • 「八仙 ISARIBI」八戸酒造株式会社
  • 「花笑み 特別純米」大地酒造株式会社
  • 「陸奥男山 超辛純米」八戸酒造株式会社
  • 「山丹正宗 しずく媛」純米吟醸株式会社八木酒造部

リッチ&ウマミ部門

  • 「石鎚 純米吟醸 雄町50」石鎚酒造株式会社
  • 「紀土 KID 特別純米酒 雄町」平和酒造株式会社
  • 「生酛仕込純米酒 鳥海山」天寿酒造株式会社
  • 「五凛 純米酒」株式会社車多酒造
  • 「澤姫 山廃純米 真・地酒宣言」株式会社 井上清吉商店
  • 「七田七割五分磨き雄町ひやおろし」天山酒造株式会社
  • 「純米酒 萌稲 百田」秋田銘醸株式会社
  • 「純米大吟醸喜多屋50%磨き」株式会社喜多屋
  • 「天狗舞 山廃純米大吟醸」株式会社車多酒造
  • 「天明 純米火入 オレンジの天明」曙酒造株式会社
  • 「南部美人 特別純米」株式会社南部美人
  • 「福乃香 純米吟醸 ふ」笹の川酒造株式会社

エイジド部門

  • 「一ノ蔵 Madena」株式会社 一ノ蔵
  • 「古昔の美酒 2001 若鶴」株式会社匠創生
  • 「越の誉 もろはく」原酒造株式会社
  • 「醉心 純米秘蔵酒 長期熟成(1996年醸造)」株式会社醉心山根本店
  • 「達磨正宗 五年古酒」合資会社 白木恒助商店
  • 「天山 純米全麹仕込み 20年熟成」天山酒造株式会社
  • 「南部美人 オールコージ2003」株式会社南部美人
  • 「梵・天使のめざめ」合資会社 加藤吉平商店

スパークリング部門

  • 「あさ開 スパークリングサケ SHUPON」株式会社あさ開
  • 「一ノ蔵 発泡清酒 すず音」株式会社 一ノ蔵
  • 「開華 AWA SAKE」第一酒造株式会社
  • 「菊泉ひとすじロゼ」滝澤酒造株式会社
  • 「紀土 KID 純米大吟醸 Sparkling」平和酒造株式会社
  • 「SHIROKIMONO IWAU」希JAPAN株式会社
  • 「出羽鶴 awasake 明日へ」秋田清酒株式会社
  • 「天狗舞 発泡 純米大吟醸 泡影」株式会社車多酒造
  • 「南部美人 あわさけスパークリング」株式会社南部美人
  • 「Hitotoki ロゼ」株式会社六歌仙
  • 「瓶内二次発酵酒 白麹あわ 八海山」八海醸造株式会社

ロウ・アルコール部門

  • 「一ノ蔵 ひめぜん」株式会社 一ノ蔵
  • 「嘉美心 木陰の魚」嘉美心酒造株式会社
  • 「銀嶺月山 ソフト純米 ささら月」月山酒造株式会社
  • 「純米大吟醸 IKU’S SHIRO」株式会社稲田本店
  • 「Beau Michelle」伴野酒造株式会社

銀賞 入賞酒

フルーティー部門

  • 「今錦 HAKUMEI」米澤酒造株式会社
  • 「英勲純米大吟醸 井筒屋伊兵衛三割五分磨き」齊藤酒造株式会社
  • 「菊美人 純米大吟醸 雫(しずく)」菊美人酒造株式会社
  • 「紀土 KID 純米大吟醸 山田錦 精米歩合四十五」平和酒造株式会社
  • 「瞬香秀凍 大吟醸生原酒」笹の川酒造株式会社
  • 「純米大吟醸 鳥海山」天寿酒造株式会社
  • 「大吟醸 飛天山」天山酒造株式会社
  • 「水鳥記 純米吟醸酒 吟のいろは」株式会社 角星

ライト&ドライ部門

  • 「KAGANOI StrongStyle」加賀の井酒造株式会社
  • 「作 モナド」清水清三郎商店株式会社
  • 「瞬香秀凍 純米吟醸生酒」笹の川酒造株式会社
  • 「純米大吟醸 思手成し」株式会社新澤醸造店
  • 「純米大吟醸 虎千里」株式会社新澤醸造店
  • 「豊能梅 純米吟醸」高木酒造株式会社
  • 「二割の麹が八割の味を決める」司牡丹酒造株式会社
  • 「日高見 超辛口純米酒」株式会社 平孝酒造
  • 「MISAWA放夢」株式会社新澤醸造店

リッチ&ウマミ部門

  • 「加賀鶴 純米大吟醸68号」やちや酒造株式会社
  • 「加賀ノ月 百万石乃白」加越酒造
  • 「亀齢 萬年 五拾」亀齢酒造株式会社
  • 「手造り純米酒 光武」合資会社 光武酒造場
  • 「天狗舞 山廃仕込純米酒」株式会社車多酒造
  • 「八仙 貴醸酒」八戸酒造株式会社
  • 「八仙 貴醸酒プレミアム2023 ブランデー樽仕上げ」八戸酒造株式会社
  • 「花笑み 純米大吟醸」大地酒造株式会社
  • 「水尾 特別純米酒 金紋錦仕込」株式会社田中屋酒造店
  • 「三好 九十の黒」阿武の鶴酒造合資会社
  • 「山廃純米大吟醸 浦霞 ひらの」株式会社佐浦

エイジド部門

  • 「古昔の美酒 1999 成政」株式会社匠創生
  • 「達磨正宗 十年古酒」合資会社 白木恒助商店
  • 「白鴻 大吟醸『沙羅双樹』十五年古酒」盛川酒造株式会社
  • 「秘蔵純米 三十五年古酒」笹の川酒造株式会社
  • 「るみ子の酒 伊勢錦熟成原酒」合名会社 森喜酒造場

スパークリング部門

  • 「Janpan」有限会社蒲酒造場
  • 「自然発泡 純米酒 とらじの唄」中埜酒造株式会社
  • 「雪しぼりにごり酒」大七酒造株式会社
  • 「八仙 prototype2023」八戸酒造株式会社
  • 「金婚 東京プレミアムスパークリング酒 心-SHIN-」 株式会社豊島屋本店
  • 「瞬香秀凍 純米にごり生原酒」笹の川酒造株式会社
  • 「スパークリング 鳥海山」天寿酒造株式会社
  • 「MUSASHI Extra dry Sparkling」株式会社新澤醸造店
  • 「花泡香」大関株式会社
  • 「越の誉 あわっしゅ」原酒造株式会社

ロウ・アルコール部門

  • 「COKUN」賀茂泉酒造株式会社
  • 「桜顔 白鳥が飛んだ(にごり酒)」株式会社桜顔酒造
  • 「讃岐くらうでぃ」川鶴酒造株式会社
  • 「八仙 prototype2023」八戸酒造株式会社

日本文化発展のプラットフォームとなることを目指して

従来の特定名称別ではなく、香りと味わいを主軸とした6部門でのエントリーや、酒類資格を保有する十分にテイスティング能力のある女性が厳正に審査を行うなど、これまでのコンクールにはない新たな価値を創造する「Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~」は大盛況のもと閉幕しました。

「第2回Japan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~」の審査・表彰式は総合コーディネーターを務める友田晶子氏の故郷福井県にて開催予定です。

たんなるコンクールではなく、日本酒の教育・啓もう、販売促進、酒蔵ツアー造成・SAKEインバウンド拡大など各方面での日本文化発展のプラットフォームとなることを目指すJapan Women’s SAKE Award~美酒コンクール~に今後も注目です。