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生酛造り(きもとづくり)とは?生酛造りのおすすめ日本酒15選も紹介!

日本酒のラベルで見かける「生酛(きもと)」という文字。「一体何のこと?読み方は?」と疑問に思ったことはないでしょうか。 生酛造りは、手間ひまかかる伝統製法。今回は、生酛造りの特徴や、山廃造りとの違いを紹介します!生酛造りのおすすめ日本酒15選もぜひチェックしてみてくださいね。 1.生酛造り(きもとづくり)とは? 生酛造り(きもとづくり)とは、乳酸菌を育てながら「酒母(しゅぼ)」を造る製造法です。 酒母は、蒸した米と麹、水をタンクに入れ「酵母」を培養した液体のこと。真っ白な酒母は「酛(もと)」とも呼ばれます。 酵母は、ほかの微生物より弱いものの、酸性の環境には強いという特徴があります。酵母が生き残れるよう、タンク内を酸性に保つために必要になるのが、乳酸というわけです。 タンク内に乳酸を入れるには、液体の乳酸を直接添加する方法と、自然に任せて育てる2つの方法があります。後者が生酛造りと呼ばれる手法です。 乳酸菌を直接添加した場合、酒母ができあがるまでの期間は10日から14日ほど。一方、生酛造りでは1ヶ月近い時間を要します。 生酛造りの日本酒は、濃醇でしっかりとした味わいが特徴です。また、自然由来のさまざまな香り成分を持っています。ただ濃いだけではない、幾重にも重なる味と香りのハーモニーを楽しめるお酒です。 2.生酛造りと山廃造りの違いは? 「生酛造り」と「山廃造り(やまはいづくり)」は、乳酸菌を育てて酒母を造るという点では同じ製法です。大きく違うのは、その「育て方」になります。 ここからは、それぞれの違いを解説していきます。「あぁやっぱり日本酒は難しい」と感じがちな点を、スッキリと解決していきましょう! 2-1.生酛造りは「米をすりつぶす山卸し」 生酛造りでは、米と水をすりつぶす作業をおこないます。これは「山卸し(やまおろし)」と呼ばれる手法です。明治時代までは、酒母を造るには山卸しが一般的でした。 当時の米は粒が大きかったため、米が水に溶けるのを待っていては、酵母がほかの微生物に負けてしまいます。そのため、あらかじめ米を細かくすりつぶし、水に溶ける速度を速める必要があったのです。 山卸しには、半切りと呼ばれる桶と、櫂(かい)と呼ばれる木製の長い棒が使われます。酒蔵によっては、蒸米を電動式のドリルで潰したり、足で踏んだりと手法はさまざまです。 2-2.「山卸し」を「廃止」するから「山廃造り」 桶の米を櫂ですりつぶす山卸しは、時間と労力のかかる作業でした。これをなんとか解消できないかと、開発されたのが「山廃造り」です。 山廃造りは、タンクに水と麹を入れることから始まります。米を投入するのは、水に麹の酵素が溶けだした段階です。 その後、タンク内では硝酸還元菌(しょうさんかんげんきん)と呼ばれる菌と乳酸菌が繁殖。酵母が活動しやすい環境を作ってくれます。 つまり、米をすりつぶす「山卸し」を「廃止」したのが山廃造りと呼ばれる製法です。本来、山廃は日本酒造りの専門用語でしたが、商品名として採用されたことから一般にも知られるようになりました。 3.生酛造りでおすすめの日本酒15選 ここからは、生酛造りでおすすめの日本酒15選をご紹介します。生酛ならではの濃醇な酒質と奥深い味わいを、ぜひお楽しみください。 3-1.大七 生もと 純米 「生酛といえば大七。大七といえば生酛」というほどメジャーな1本。力強さを奥深さを兼ね備えた日本酒です。創業以来、生酛一筋の蔵の想いが感じられます。 ふくらみのある豊かな味わいは、ぜひぬる燗や熱燗で。冬の鍋物はもちろん、クリーム系の料理ともよく合います。「生酛ってどんなお酒?」という初心者におすすめの銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-2.男山 生もと 純米 北海道の大地が生み出す豊かな味わいの辛口酒です。米と米麹のみの純米酒のため、さらに芳醇な旨味が感じられます。 温度による味の変化も特徴です。夏には冷やしてスッキリと。冬には燗でふくらみのある味わいを楽しめます。コストパフォーマンスにも優れ、普段から常備しておきたくなる1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-3.岩の井 生もと 純米 神力 大手酒販メーカー「いまでや」オリジナルの純米酒です。タッグを組んだのは千葉県の岩瀬酒造。中生神力(なかてんしんりき)という名の希少米を使用しています。 岩の井は山廃仕込みにこだわるお酒です。過去にはワインの世界的な指標「パーカーポイント」日本酒部門で95点を獲得しました。そんな岩の井の「生酛造り」の「純米酒」。日本酒好きなら見逃せない1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-4.月山 生もと 純米 おろち 生酛ならではの複雑味と、さわやかな香りを楽しめる純米酒です。グラスに注ぐと青りんごのようなフルーティーな香りが立ち上ります。 加水をしていない原酒でありながら、アルコール度数は若干低めの16%。食事と合わせてスイスイと楽しめます。スッキリとした酸味が際立ち、飲み飽きしない銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-5.白隠正宗 純米 生もと 誉富士 蔵が目指したのは「長くだらだらと飲める酒」。毎日の晩酌にぴったりの生酛造りの日本酒です。香りはあくまでもおだやか。口に含むとじんわりと生酛らしい旨味が広がります。 冷やでも燗でも楽しめるのもうれしいポイント。その日の気分、その日の料理にやさしく寄り添います。決して派手ではないが、そばにないと寂しい。日本酒好きのパートナーともいえる存在です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-6.フモトヰ...

日本酒における「キレ」とは?キレのある日本酒20選を紹介!

日本酒の味わいを表す「キレがある」「キレ味が良い」という言葉。具体的にどういうこと?と疑問に感じたことはないでしょうか。 今回は、日本酒の味を語るうえで欠かせない「キレ」について解説します。ただ辛口なだけではない、おすすめのキレのある日本酒20選もぜひチェックしてみてくださいね。 1.日本酒の「キレ」ってなんのこと? 日本酒の「キレ」とは、口の中に広がる味わいが消えていく様子を意味します。「キレがある」といわれる日本酒は、後味がスッキリとしているのが特徴です。日本酒に限らず、ドライテイストのビールも「スッキリとキレがある」などといわれています。 キレがある日本酒は「端麗辛口」だけではない 「キレがある」と聞くと、端麗辛口のお酒をイメージすることが多いのではないでしょうか。実際には、芳醇でコクのある日本酒にも「キレ」は存在します。 米の旨味が口内に広がったかと思うと、スッと引いていく。飲み疲れしないキレのある日本酒は、料理とあわせる食中酒にも適しています。 キレの反対は「押し味」 日本酒の味わいは、キレをはじめとするさまざまな言葉で表現されます。キレの反対にあたる言葉が「押し味」です。 押し味は、心地よい旨味の余韻が長く続く様子を表します。米と米麹のみで造る純米酒も、押し味タイプが多い日本酒です。 2.おすすめのキレのある日本酒20選 ここからは「スッキリとしたキレのある日本酒が飲みたい!」という方に向け、おすすめ銘柄20選を紹介します。ぜひ、自分好みの「キレのある味わい」を見つけてみてくださいね。 2-1.白隠正宗 純米吟醸 生もと 雄町 「白隠正宗(はくいんまさむね)」が目指すのは、飽きずにずっと飲み続けられるお酒。伝統製法「生もと(きもと)」仕込みの純米吟醸も、香り穏やかなキレ味際立つ味わいです。料理との相性も良く、日本酒好きが毎日でも飲みたくなる魅力にあふれています。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.陸奥八仙 ピンクラベル 吟醸 火入 芳醇な旨味とキレを持つ日本酒「陸奥八仙(むつはっせん)」。ピンクラベルはフルーティーな香りが際立つ1本です。ボリューム感ある味わいは、洋食とも好相性。ワイングラスに注いでキレの良さを楽しむのもおすすめです。   (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.播州一献 純米吟醸 播州吉川山田錦 口に含むとふくよかな米の旨味が広がり、ほどよい酸味が後口を引き締める。「播州一献(ばんしゅういっこん)」は、「美味しい」と感じる間にスッと余韻が引いていく芳醇辛口タイプの日本酒です。地元産の高級酒米「山田錦」を使い、上品でなめらかな口当たりを実現しています。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.〆張鶴 純米吟醸 越淡麗 「越淡麗(こしたんれい)」は、地元新潟県で開発された酒米のこと。年に1度だけ販売される数量限定の純米吟醸です。越淡麗が持つやわらかな香りと、スパッとしたキレの良さを楽しめます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.早瀬浦 純米 「早瀬浦(はやせうら)」は、しっかりした飲みごたえがありつつ飲み飽きしない味わいが魅力の日本酒です。福井県の漁師町で生まれる日本酒らしく、新鮮な魚介類との相性はばつぐん。冷やはもちろん、燗酒でキリリと引き締まる後味を楽しむのもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-6.岩の井 山廃 辛口 千葉県の「岩の井」は、伝統製法「山廃もと(やまはいもと)」で造られる日本酒です。ミルキーでコクがあり、後口には独特の酸味が感じられます。燗酒にするとより一層味わい深く、冬の晩酌におすすめの銘柄です。 (出典元:IMADEYA...

南部杜氏が造る宮城県の日本酒の特徴やおすすめ20選を紹介!

宮城県は酒造りの古い歴史を持つ土地です。「伯楽星」に「勝山」、「浦霞」など数多くの銘酒を生み出しています。今回は、宮城県で造られる日本酒の特徴、酒蔵の特徴を解説!東北のお酒が飲みたくなる、おすすめ銘柄20選もあわせて紹介します。 1.宮城県で造られる日本酒について 宮城県は、かつての仙台藩祖・伊達政宗が治めていた土地です。独眼竜の名で知られる伊達政宗は、食通で酒をこよなく愛していたといわれています。 その食通ぶりは、奈良県から酒造りの職人を呼び寄せ、自ら縄張りする御用酒屋を始めるほど。仙台藩御用達の酒屋の発展とともに多くの町酒屋も登場し、宮城県下では酒造りの技術が磨かれていったのでした。 1-1.宮城県で造られる日本酒の特徴 宮城県の日本酒は「淡麗辛口」の味わいが特徴です。スッキリとした口当たりとキレの良さを楽しめます。 また、宮城県で製造される日本酒の約9割は「特定名称酒」にあたるお酒です。特定名称酒とは「純米酒」や「吟醸酒」といった、原料や精米歩合の表示が義務付けらたお酒のこと。日本酒の全国シェアのうち、特定名称酒にあたるお酒は全体の約3割です。 県内の9割を特定名称酒が占める宮城県の日本酒が、いかに品質にこだわったものかよくわかりますね。 1-2.宮城県の酒蔵の日本酒造りの特徴 宮城県の酒蔵で日本酒を造る杜氏(とうじ)の多くは「南部杜氏(なんぶとうじ)」が占めています。 南部杜氏とは、岩手県を発祥とする杜氏集団のこと。新潟県の越後杜氏(えちごとうじ)、兵庫県の丹波杜氏(たんばとうじ)と並ぶ日本三大杜氏のひとつです。 宮城県の日本酒は、長く厳しい寒さのなか、低温でゆっくりと発酵させていくのが特徴。南部杜氏の伝統の技とあいまって、洗練された淡麗辛口の味わいが生み出されています。 2.宮城県の各酒蔵の特徴を紹介 宮城県酒造組合に登録する酒蔵の数は24社(※2021年12月時点)。いずれも宮城の酒造りの伝統を受け継ぎながら、銘酒を生み出す蔵ばかりです。ここでは、代表的な4つの酒蔵をピックアップします。 2-1.一ノ蔵:豊富なラインナップが魅力 30年以上前から低アルコール酒の製造を手がけていた「一ノ蔵(いちのくら)」。微発泡酒の「すず音」、アルコール度数8%の「ひめぜん」など豊富なラインナップが魅力です。 酒造りの原点として、自然保護や地域振興を重視していることも大きな特徴。地元の契約農家が造る地元産米を使用し、全国で愛される端麗辛口酒を製造しています。 2-2.佐浦:米の旨味あふれるまろやかな味わい 「佐浦(さうら)」は漁業の町、塩竈市に建つ酒蔵です。ラベルに布袋さんがほほ笑む「浦霞禅」は蔵の代表銘柄。海外の鑑評会でも数々の受賞歴を誇ります。 地域性にだわって生まれる日本酒は、米本来の旨味とまろやかな味わいが特徴的。後味はスッとキレ良く、新鮮な魚介類との相性はばつぐんです。 2-3.勝山酒造:仙台に現存する唯一の御用蔵 「勝山(かつやま)酒造」は、仙台に唯一現存する伊達家の御用蔵です。米と米麹で造る純米酒のみにこだわった酒造りを続けています。 醪(もろみ)を搾る作業に使用するのは、遠心分離機。高純度のエッセンスを抽出した「暁(あかつき)」は、芳醇かつ洗練された味わいが高い注目を集めています。 2-4.新沢醸造店:コンセプトは「究極の食中酒」 「新澤(にいざわ)醸造店」のコンセプトは究極の食中酒。代表銘柄「伯楽星(はくらくせい)」は、国内外問わず多くの星付きレストランで採用されています。 梅酒や柚子酒、ヨーグルト酒といったリキュールも醸造。すべてのお酒をマイナス5℃の冷蔵庫で保管し、フレッシュなまま国内および世界17か国に出荷しています。 2-5.平孝酒造:魚介類と相性抜群 酒造りのテーマは「魚でやるなら日高見だっちゃ!」。「平孝(ひらこう)酒造」は世界三大漁場のひとつ、三陸沖を抱える石巻に建つ酒蔵です。 口当たりなめらかでスパッとキレる味わいは、新鮮な魚介類と好相性。寿司とのペアリングを極めた辛口純米酒も人気です。 3.宮城県で造られるおすすめの日本酒20選 南部杜氏が手がける宮城県のお酒は、日本酒ファンからも人気の銘柄ばかり。ここからはおすすめの日本酒20選を紹介します。東北の豊かな自然が生み出す味わいを、ぜひ一度お試しください。 3-1.あたごのまつ 特別純米 料理の味を引き立てるスッキリとした純米酒。グラスに注ぐとメロンのように甘く華やかな香りが広がります。冷たく冷やせばイタリアンやフレンチのような洋食とも好相性。キレが引き立つ熱燗で楽しむのもおすすめです。   (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-2.一ノ蔵 ひめぜん 加水調整していない原酒ながら、アルコール度数8%という飲みやすさを実現。ラベルや名前のように、甘酸っぱくキュートな味わいが魅力です。楽しみ方も幅広く、オレンジジュースで割れば美味しい日本酒カクテルができあがります。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-3.勝山 純米吟醸 「鴒」 サファイア 伊達家御用達蔵「勝山」が手がける純米吟醸。料理とのマリアージュを追求し、芳醇でボリュームのある味わいを実現しています。濃厚な味わいの肉料理、チーズケーキやチョコレートケーキといったデザートとともにお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-4.浦霞 純米辛口 生 宮城県産の食用米「まなむすめ」を使った生酒です。火入れと呼ばれる加熱処理をせず、ジューシーでフレッシュな味わいを引き出しています。口当たりは丸く、後口はスパッとキレる。「浦霞(うらかすみ)」の人気商品です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-5.墨廼江 特別純米 ささにごり 生 東北の冬景色を思わせる、うっすらと白くにごった生酒です。ピチピチッとい微発泡感が楽しく、フレッシュな味わいを堪能できます。ジュワッと広がる甘みを独特の酸味が引き締める。「墨廼江(すみのえ)」の個性が光る1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-6.阿部勘 純米吟醸 かすみ 生 創業300年以上の歴史を持つ宮城県の酒蔵「阿部勘(あべかん)」。旨味のなかにスッキリとキレのある、食中酒におすすめの1本です。生酒ならではのフレッシュな味わいが引き立ち、揚げ物や洋食のようなオイリーな料理にもよく合います。 (出典元:IMADEYA...

「日本酒は悪酔い・二日酔いになりやすい」ってホント?悪酔いを防ぐ日本酒の楽しみ方も解説!

「日本酒を飲むと悪酔いする…」と感じたことはありませんか?実はそれ「日本酒」が原因ではないのかもしれません。 今回は、悪酔いと二日酔い、それぞれの違いをくわしく解説します!知っていると知らないとでは大違い、悪酔いを防ぐ3つのポイントもぜひチェックしてみてくださいね。 1.悪酔いと二日酔いはそれぞれ違う症状 悪酔いと二日酔いは、似ているようでそれぞれ症状が異なります。特に、悪酔いはお酒を飲みすぎなくても現れるのが大きな特徴です。 「悪酔い」は飲酒後2~6時間後に起こる 「悪酔い」とは、お酒を飲んでから2~6時間後に起こる症状です。赤面紅潮や吐き気、頭痛、脈拍数の上昇が主な症状としてあげられます。お酒が弱い人や、体調が悪い人に現れやすいのが特徴です。 悪酔いの原因は、体内で発生する「アセトアルデヒド」という有害物質です。 体内に入ったアルコールは、通常であれば肝臓で処理されます。しかし、体質や飲酒量によっては処理が追い付かず、アセトアルデヒドが発生してしまうのです。 特に、日本人の約6割はアルコールの処理能力が低く、基本的にアルコールには強くない体質だといわれています。 疲れがたまっていたり、体調が優れなかったりするときも同様です。アルコールの処理能力が落ち、悪酔いする可能性が高いため注意しましょう。 「二日酔い」は飲酒後8~14時間後に現れる 「二日酔い」は、飲みすぎた翌朝に起こる症状です。主に、頭痛や嘔吐、発汗をともなう不快症状が現れます。 二日酔いの主な原因は、お酒の飲みすぎです。大量にアルコールを摂取することで分解処理が追い付かず、体内のアセトアルデヒドの濃度が急上昇してしまいます。 もうひとつの原因物質が、お酒に含まれる「アデノシン」です。アデノシンには血管拡張作用があり、長時間お酒を飲むほど頭痛が起こりやすくなります。 アルコールが持つ利尿作用も、二日酔いの原因のひとつです。必要以上に水分が排出されると、体は脱水症状を引き起こします。結果、頭痛やだるさ、胃のむかつきといった二日酔い特有の症状が現れるのです。 2.「日本酒は悪酔い・二日酔いになりやすい」ということはない 「日本酒は悪酔いしやすい」「日本酒は二日酔いになりやすい」というイメージはありませんか?ひとことで言うなら、それは大きな誤解。大切なのはお酒の種類ではなく、飲む量や摂取するアルコール量です。 日本酒は、ほかの酒類に比べアルコール度数が高いお酒です。以下は度数の目安となります。 酒類 アルコール度数 日本酒 15度~16度 ビール 5度 焼酎 25度 ウイスキー 43度 ワイン 14度 缶チューハイ 5度 乾杯!の勢いでグビグビッと飲むビールのように、日本酒を飲んでしまったら?一度に摂取するアルコール量はおよそ3倍近くになってしまいますよね。 結果的にアルコールの分解処理が追い付かず、悪酔いや二日酔いが起こってしまいます。日本酒に限ったことではありませんが、お酒は自分に合ったペースで、自分に合った量を飲むように心がけたいですね。 醸造アルコールが添加された日本酒は酔いやすい? 日本酒には、醸造アルコールを添加した「本醸造酒」という種類があります。「アル添酒(あるてんしゅ)」とも呼ばれる本醸造酒は「悪酔いしやすい」「体に悪い」というイメージを持たれることも少なくありません。 醸造アルコールは、サトウキビなどを原料にした純度の高いアルコールです。焼酎と同じ原料で造られることもあり、本来は体に悪い成分ではありません。 ではなぜ、醸造アルコールを添加した日本酒に酔いやすいイメージが付いているのでしょうか? これには、戦後の物資不足の時代、醸造アルコールや糖類などで日本酒をかさ増ししていたことが関係すると考えられます。 当時の日本酒は、水で希釈した醸造アルコールなどで醪(もろみ)を3倍まで増量させることから「三増酒(さんじょうしゅ)」と呼ばれていました。粗悪な密造酒が横行するこの時代、安価で手に入りやすい三増酒は、人々のニーズを満たすものだったのです。 今でも、醸造アルコールを添加したお酒の多くはコストパフォーマンスに優れています。そのため「安い=質が低く酔いやすい」というイメージを持たれることがあるのかもしれません。 しかし、現在の醸造アルコールは、お酒のかさ増しではなく香りや味の調整を目的に使用されています。醸造アルコールを使った本醸造酒は、端麗辛口の味わいが特徴です。ドライテイストでついつい飲みすぎてしまうことから、悪酔いの可能性が高いとも考えられます。 悪酔いや二日酔いの原因は、あくまでもお酒の飲みすぎです。醸造アルコールを使っているからといって、悪酔いするわけではないことを覚えておきたいですね。 3.悪酔い・二日酔いを防ぐ3つのポイント 悪酔いや二日酔いを防止するためには次の3つのポイントが大切です。 適正なアルコール摂取量を知っておく 和らぎ水(チェイサー)を飲む 空きっ腹でお酒を飲まない 酒蔵が造った美味しい日本酒。せっかくなら悪酔いせずに、美味しく楽しみたいですよね。ぜひ、お酒を飲むときはこれらのポイントを意識してみてください。 3-1.適正なアルコール摂取量を知っておく 悪酔いや二日酔いを防ぐためには、適正なアルコール摂取量を守ることが大切です。厚生労働省は、以下の量を1日あたり摂取量の目安としています。 酒類(アルコール度数) 分量 ビール(5度) 中瓶1本 日本酒(15度) 1合 焼酎(25度) 0.6合 ウイスキー(43度) ダブル1杯 ワイン(14度) 1/4本 缶チューハイ(5度) ロング缶1本 日本酒1合は、およそ180mlです。とはいえ、体質によってアルコールの処理能力には差があります。「お猪口一杯で顔が赤くなる」という人もいれば、「4合瓶を1本空けても平気」という人もいますよね。 アルコールをきっかけで体調を崩さないためにも、自分の適正量を把握したうえで、飲みすぎに注意しながらお酒を楽しむように心がけましょう。 3-2.和らぎ水(チェイサー)を飲む 「和らぎ水(やわらぎみず)」は、日本酒の合間に飲む水のことです。洋酒に合わせるときはチェイサーと呼ばれています。 和らぎ水には、お酒による脱水症状を防ぐ働きがあります。また、口内をスッキリとリフレッシュしてくれることもポイントです。料理と一緒にお酒を楽しむときは、次に口にする素材の味がより感じやすくなります。 日本酒と料理のマリアージュを楽しみつつ、合間に和らぎ水をひとくち。このルーティーンを意識してみてくださいね。 3-3.空きっ腹でお酒を飲まない 1日の終わり、空きっ腹に染みわたるビールがたまらない!と感じる人も多いかもしれませんが、悪酔いを防ぐためには注意が必要です。空っぽの胃にお酒を流し込むと、アルコールが急速に吸収されてしまいます。 肝臓に運ばれたアルコールの処理能力が追い付かず、アセトアルデヒドを発生すれば悪酔いの原因に。頭痛や吐き気を防ぐためにも、お酒を飲む前は軽食をつまんでおくのがおすすめです。 まとめ 自分の適正量以上のお酒を飲むと、悪酔いや二日酔いの原因となります。せっかく美味しい日本酒を飲んでも、翌朝「もうお酒はいらない…」というほど体調を崩してしまっては残念ですよね。 「お酒は百薬の長」といわれるとおり、日本酒は飲み方次第では体に良い効果も期待できます。悪酔いを防ぐポイントをおさえつつ、今日も美味しく日本酒を楽しみましょう。

「熱燗」や「ぬる燗」の違いとは?日本酒のおいしいお燗のつけ方も解説!

「燗酒」は、冷やしても温めてもおいしい日本酒ならではの飲み方です。とはいえ「燗酒はお店で楽しむもの」というイメージを持つ方も多いかもしれません。 今回は、燗酒の温度帯や、お家でできるおいしい作り方についてご紹介します。寒い冬、選ぶお酒の種類やポイントをおさえ、ぜひお家で気軽に燗酒を楽しんでみてくださいね。 1.日本酒は日向燗(ひなたかん)から飛び切り燗まで楽しみ方はさまざま 「燗酒(かんざけ)」とは、加熱をした日本酒のことです。ひとくちで燗酒といっても、温度によって楽しみ方はさまざま。呼び名も次のように変化します。 30℃ 日向燗(ひなたかん) 35℃ 人肌燗(ひとはだかん) 40℃ ぬる燗 45℃ 上燗(じょうかん) 50℃ 熱燗(あつかん) 55℃~60℃ 飛び切り燗 30℃~40℃は、日本酒のふくよかな香りが楽しめる温度帯です。味わいもよりまろやかに、やさしい口当たりに変化します。 40℃から徐々に温度を上げると、キリッとしたドライな味わいが引き立っていきます。香りは落ち着き、甘みや酸味がより強く押し出されるのが特徴です。アルコール感が強調されるため、通好みの飲み方といえるかもしれません。 2.お燗をつけておいしい日本酒の選び方 お燗につける日本酒を選ぶときのポイントは、次の2つです。 酸度を見て選ぶ 純米酒か本醸造酒を選ぶ どちらも日本酒のラベルで確認でき、酸度は数字で表示されています。「純米酒」「本醸造酒」という名前は、ラベルの「特定名称」にあたるものです。 https://sake-5.jp/hot-sake/ 2-1.酸度を見て選ぶ 酸度は、日本酒の酸味や旨味のもととなる有機酸の量を表す数字です。日本酒の場合「酸度が高い=すっぱい」というわけではありません。酸度が高いほど、スッキリとしたドライな味わいに仕上がります。 いわゆる「辛口」にあたる酸度の高い日本酒は、お燗にするとおいしいタイプ。酸度の平均値はおよそ1.3前後のため、お燗にする場合は1.4以上を目安に選んでみましょう。 2-2.純米酒か本醸造酒を選ぶ 「純米酒」は、米と麹、水のみで仕込んだ日本酒です。外側をあまり削らない「低精米」の米で造るため、ふくよかな味わいに仕上がります。温めるとより味のふくらみが増し、燗酒にするお酒におすすめです。 純米酒のなかでも「山廃(やまはい)」「生もと(きもと)」と書かれている日本酒を見つけたら、ぜひぬる燗で味わってみてください。伝統製法である山廃、生もと仕込みの日本酒は、繊細で奥深い味わいが特徴です。燗酒にすると、その魅力がより一層引き立ちます。 「本醸造酒」は、醸造アルコールと呼ばれる蒸留酒を添加した日本酒です。端麗辛口タイプの本醸造酒は、上燗や熱燗のようなアツアツの燗酒に適しています。キリッとシャープな味わいが引き立ち、燗酒好きに好まれるお酒です。 3.おいしいお燗をつけるポイント 「お家で燗酒、なんだかハードルが高そう」と思っていませんか?ちょっとしたポイントに気を付ければ、自宅でもおいしい燗酒が楽しめます。 ここからは「湯煎」と「電子レンジ」でつける燗酒のポイントをご紹介。ぜひ、気軽に楽しくお燗にチャレンジしてみてくださいね。 3-1.湯煎でおいしいお燗をつけるポイント 湯煎でおいしいお燗をつけるポイントは「お湯の量」と「温度」、「時間」の3つです。 湯煎用のお湯は、徳利(とっくり)が肩までしっかりつかるくらい、たっぷりと用意しましょう。理想の温度は80℃。グラグラ沸くほど熱いと、日本酒のアルコールが揮発し、アルコール臭が強い燗酒になってしまいます。つける時間はおよそ2~3分。短時間で温めることで、日本酒の香りが残った美味しい燗酒ができあがります。 具体的な流れは以下のとおり。「80℃のお湯に肩までつかってサッとあがる!」のイメージで、徳利をお湯につけてあげてくださいね。 徳利の首の部分(くびれた部分)までお酒を入れる 徳利が肩までつかる量の水を鍋に入れる 徳利を取り出し、鍋を火にかけて水を沸騰させる 沸騰したら火を止め、ひと息ついてから徳利を入れる(やけどをしないように注意!) そのまま2~3分待ち、お酒がとっくりの表面まで持ち上がってきたらできあがり! ※好みのおつまみを用意するのも忘れずに…。 3-2.電子レンジでおいしいお燗をつけるポイント 「鍋を準備するのはちょっとめんどう」「寒い夜、帰宅してすぐ燗酒が飲みたい」というときは、電子レンジを活用しましょう! 電子レンジでおいしいお燗をつけるポイントは、温度ムラを防ぐこと。時間の目安は、お酒1合(180ml)あたり500Wで約40秒です。20秒たったら途中で徳利を取り出し、軽く振って上下の温度を均一に仕上げます。 残り20秒で人肌燗ができあがりますが、機種によっても仕上がりが違うので、ぜひ時間を調整しながら自分好みの温度を見つけてみてください。 香りが逃げてしまわないように、徳利の口をラップでふんわり覆うこともポイントです。ピチッと覆うと徳利にラップが張り付き、はがすときに「アチチ」とやけどする恐れがあるためじゅうぶんお気を付けください。 まとめ 米の香りがふんわりと立ち上る燗酒。口に含むとじんわりお酒のおいしさが広がり、心と体をやさしく温めてくれます。燗酒は玄人好みの飲み方と思わず、今年はぜひ気軽に、冬の醍醐味「燗酒の世界」を楽しんでみませんか?

【2021年最新版】酒米の王様「山田錦」とは?山田錦で造られたおすすめの日本酒20選も紹介!

日本酒のラベルで見かける「山田錦」という文字。「なんのこと?」と不思議に思ったことはありませんか? 山田錦は兵庫県を主な産地とする酒米のこと。良質な日本酒ができることから「酒米の王様」ともいわれています。今回は、山田錦で造られたおすすめ日本酒をご紹介します! 1.「山田錦」ってどういう酒米? 「山田錦(やまだにしき)」は、1936年(昭和11年)に兵庫県で誕生した酒米です。現在も全生産量の70%近くが兵庫県で栽培されています。 なかでも最高峰といわれるのが「特A地区」で育った山田錦です。 特A地区 兵庫県三木市(吉川町)、加東市(東条町、社町)、小野市、神戸市北区 特A地区の土は、リンやマグネシウムといった酒米に必要な栄養素を豊富に含んでいます。1日の寒暖差が大きく、稲が育ちやすいことも特徴です。 心白(しんぱく)が線状で高精米の日本酒ができる 心白とは、米粒の中心に白く光って見える部分のことです。心白部分が大きいと、麹菌が繁殖しやすい反面、精米時に崩れやすくなります。 山田錦は心白が線状に入っているため、崩れにくく、精米で米の外側をより多く削ることができます。精米歩合50%以下、つまり一粒の米を半分以上削って仕上げる吟醸酒造りに適していたのです。 1980年に入ると、華やかな香りを持つ吟醸酒ブームが起こります。山田錦を商品名にする蔵も多く、その名は広く知られることとなったのです。 「山田錦」が酒米の王様といわれる理由 山田錦は、米質がやわらかく質の良い麹(こうじ)ができるといわれています。タンパク質が少なく、雑味のない日本酒ができることも王様といわれる理由のひとつです。香りは品よく、ふくよかな味わいの日本酒に仕上がります。 また、山田錦の稲は背が高いため、倒れやすく栽培にコストがかかります。山田錦の価格は、ほかの酒米に比べ約1.5倍。最高峰の山田錦は2倍近くになることも珍しくありません。 精米で外側を削れば削るほど、同じ量の山田錦からできるお酒の量は少なくなります。高精米の山田錦で造る日本酒が高価格になるのも納得ですね。 2.山田錦で造られてるおすすめ日本酒20選 ここからは、山田錦で造られているおおすすめ日本酒をご紹介します!どれも蔵のこだわりが詰まった銘柄ばかり。近年は、自社の田んぼで山田錦を栽培する蔵も少なくありません。ぜひ、日本酒選びの参考にしてくださいね。 2-1.獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 「磨き二割三分」とは、精米歩合23%のこと。米の外側を77%削っていることを表しています。山田錦の中心部分だけを贅沢に使った純米大吟醸です。 香りは品よく華やか。ハチミツのように上品な甘さです。舌の上を流れるなめらかさは、まるで水のよう。「二割三分」という数字以上の満足感、驚きを与えれくれる獺祭(だっさい)の自信作です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.醸し人九平次 La Maison(ラ・メゾン)山田錦 「La Maison」は、フランス語で「家」を表す言葉。フランス、ブルゴーニュでワイン造りも手がける「醸し人九平治」が家飲み用に送るブランドです。 アルコール度数は14%とライトな仕上がり。使用するのは、兵庫県黒田庄の田んぼで自ら栽培した山田錦です。ぜひ好みの料理を用意して、カジュアルにお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.みむろ杉 ろまんシリーズ Dio Abita 低アルコール酒 奈良県の今西酒造が送る「ろまんシリーズ」の1本。酒米は、仕込み水が湧く水脈上にある田んぼで契約農家とともに育てています。加水をしていない原酒ながら、アルコール度数13%とライトな仕上がりです。 香りはもぎたての果実のようにフレッシュ。口に含むと甘みと酸味がジュワッと広がります。和食にも洋食にも合う、日本酒初心者におすすめの銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.岩の井 山廃 純米大吟醸 「岩の井」こだわりの山廃仕込みの日本酒です。山廃仕込みとは、手間ひまかかる伝統製法のこと。濃醇で奥深い味わいのお酒に仕上がります。 山田錦を40%まで磨いた純米大吟醸は、香りおだやかでキレのある辛口タイプ。山廃ならではのコクと酸味が活きています。料理の味をじゃませず、1杯、また1杯とグラスが進むお酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.天狗舞 山廃純米大吟醸 日本酒ファンからも人気が高い「天狗舞(てんぐまい)」。伝統の山廃止仕込みで知られる石川県の地酒です。蔵で熟成させた純米大吟醸は、うっすらと山吹色に色づいています。 しっかりとしたコクがありつつ、後味はスッキリ。和食に洋食、中華と合わせる料理を選びません。冷やでも、ぬる燗でも美味しい日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-6.フモトヰ 生もと...

【2021年最新版】日本酒の熱燗の魅力を解説!熱燗にオススメの日本酒20選も紹介

日本酒は冷やしたり温めたりすることで、温度による味の変化を楽しむことのできるお酒です。米の旨味たっぷりの甘口日本酒も、キレのある辛口日本酒も、燗酒にすることでより一層その風味を引き出すことができます。 しかし、日本酒を飲み慣れないうちは「熱燗はアルコールが強そう」「そもそもお燗のやり方が分からない」と思われることも多いのではないでしょうか。 そこで今回は、日本酒ビギナーでも楽しめる熱燗の世界をご紹介します。熱燗を楽しむポイントからおすすめの銘柄まで、ぜひゆっくりとご覧ください。 1.日本酒の熱燗を楽しむポイントは温め方! 日本酒は、温度によって味や香りが大きく変化するお酒です。そのため、熱燗で日本酒の美味しさを引き出すためには温め方が大事なポイントになります。 より美味しく熱燗を楽しむために、まずは熱燗の温度や手順について確認していきましょう。 1-1.熱燗の温度はどれくらい?ぬる燗とは? ひとくちに「熱燗」と言っても「一体どのくらい熱ければいいの?」と疑問に思ってしまいますよね。実は日本酒は、温められた温度によって呼び方の表現が異なるのです。 一般的に「熱燗」は50℃前後に温められた日本酒を指します。 熱燗から徐々に温度が低くなるにつれ、「上燗(じょうかん)」「ぬる燗」と呼び名が変わっていくのです。熱燗をより温めた日本酒は「飛び切り燗」と表現されるのもなんだかおもしろいですよね。 また、日本酒を温めたものは全て「燗酒(かんざけ)」と呼ばれています。お店で燗酒を注文する時にも、それぞれの呼び名を使えばより好みの温度で日本酒を楽しむことができますよ。 飛び切り燗 55~60℃ 熱燗 50℃ 上燗 45℃ ぬる燗 40℃ 人肌燗(ひとはだかん) 35℃ 日向燗(ひなたかん) 30℃   1-2.常温と熱燗による味わいの違い 日本酒は、常温から熱燗へ温めることでより一層香りが華やかになり、味わいがまろやかに変化します。日本酒が持つ米本来の旨味やコクを引き出すことができるため、日本酒通にも好まれている飲み方です。 特に、純米酒や本醸造酒は熱燗に適したお酒。米と麹、水のみで造られている純米酒は、温めることで原料そのものの味わいをより強く感じることができます。 本醸造酒は辛口のスッキリとした味わいを持つお酒のため、熱燗にすることでキレが増し、より淡麗辛口の旨味を堪能することができますよ。 1-3.日本酒を熱燗にする手順 日本酒を熱燗にするためには、湯煎でゆっくりと温めていくのが理想的です。アルコールの沸点は78度。そのため、鍋に日本酒を入れて直接火にかけたりすると、すぐに香りと風味が飛んで行ってしまいます。 美味しい熱燗を作るためには、まずは鍋に湯煎ようの水を入れ、沸騰するまで沸かしたら一度火を消しましょう。湯煎の間ずっと火をつけたままにしていると日本酒の温度が急激に上がってしまうため、ここで火を止めるのは大事なポイントです。 日本酒はお好みのお銚子(ちょうし)や徳利(とっくり)、または「ちろり」と呼ばれる銀製の容器に入れ、肩まで湯煎につけてあげます。 後は日本酒がお風呂の中でじんわり温まるようなイメージで、ぬる燗であれば2分半、熱燗であれば3分程度を目安に待つだけ。 こうして湯煎で温めることで、口当たりがまろやかで、アルコールの刺激の少ない美味しい熱燗ができあがるのです。 「もっと手軽に熱燗を楽しみたい」という方には、電子レンジで温める「電子レンジ燗」もおすすめ。1合(180ml)あたり500wで約60秒温めれば、電子レンジでも美味しい熱燗ができあがります。 電子レンジ燗のポイントは、加熱ムラを防ぐこと。容器の上と下では温度に差ができやすいため、呑む前にはマドラーなどで必ずひと混ぜすることを忘れないようにしてくださいね。 2.熱燗にオススメの日本酒20選 原料や製法によってさまざまな味の変化が生まれる日本酒は、銘柄によって美味しく飲むための温度が異なります。そのため、美味しい熱燗を飲むためには燗酒に適した銘柄を選ぶのがポイントです。 ここからは、熱燗にぜひオススメしたい日本酒銘柄5選をご紹介していきます。 2-1.桃川 純米酒 「桃川」は、全国新酒鑑評会で12年連続金賞を受賞している老舗の酒蔵です。国産の米と米麹のみを使用した純米酒は、まろやかでコクがありながらもやや辛口の味わいが特徴。熱燗にすることで、米の旨みがふわっと湯気に立ち上ります。 1800mlあたり2000円台とコストパフォーマンスに優れ、全国熱燗コンテスト2019では「お値打ち熱燗部門」で最高金賞を受賞。毎日の晩酌に熱燗でほっと一息つきたいという方にもおすすめの1本です。 (出典元:桃川オンラインショップ) 2-2.三諸杉(みむろすぎ) 辛口純米 切辛(せっから) 奈良県の今西酒造が造る「切辛」は、その名の通りキリッと辛口の味わいが魅力のお酒。「ただ辛いだけではない、米の旨味を感じることのできる辛口酒を造りたい」という酒蔵の想いを乗せ、10年の歳月をかけて誕生した極上の1本です。 口に含むと広がるのは、純米酒ならではの米のふくよかさ。後口にはすっきりとした辛さの余韻が残ります。燗酒にしても辛さの輪郭が消えることはなく、淡麗辛口のお酒を好まれる方に人気の銘柄です。 (出典元:楽天市場) 2-3.竹葉(ちくは) 能登上撰 数馬酒造の代表銘柄となる「竹葉」は、地元石川県で愛され続ける日本酒です。原料には能登産五百万石という酒米を使用し、祝いの席や地元の祭りでは欠かすことのできない存在になっています。 熱燗はもちろんのこと、ワイングラスで美味しい日本酒としても数々の賞を受賞。720mlあたり800円台という手頃な価格の普通酒でありながら、その質の良さはあなどることができません。 43度あたりのぬる燗から上燗まで温めることでより一層まろやかな風味が引き立つため、ぜひお好みの温度でお楽しみください。 (出典元:数馬酒造株式会社) 2-4.ゆめほなみ 本醸造 ゆめほなみ(夢穂波)は、岩手県の蔵元「浜千鳥」が地産地消を目指して造ったお酒です。原料には、地元・大槻町宮ノ口で作られた岩手オリジナルの酒米「吟ぎんが」を使用。銘柄とラベルデザインも大槻町の青年団体が手掛けるなど、地元を愛する人々の想いが込められた1本になります。 飲み口は、陸中海岸の澄み切った空を海を思わせるようなスッキリとした味わい。熱燗にすれば、米のほのかな甘い香りを楽しむこともできます。新鮮な海鮮料理と一緒に、ゆっくりと味わいたくなる銘柄です。 (出典元:浜千鳥) 2-5.花垣 山廃純米 福井県の蔵元「南部酒造場」が、伝統の技である山廃仕込みで造ったお酒です。 山廃仕込みとは、米をすりつぶさずに、自然の力で酵母を発酵させて造る日本酒のこと。「花垣」は、山廃ならではの柑橘類のような酸味と、熟成させることで生まれる濃厚な甘みを持つ日本酒に仕上がっています。 コクのある酸味は、燗酒にして楽しむのにぴったりの味わい。日本酒通をうならせるこだわりの1本です。 (出典元:佐野屋 JIZAKE.COM) 2-6.醸し人九平次 純米吟醸 火と月の間に 山田錦 火と月、そして間という字を組み合わせると…そう。浮かび上がるのは「燗」という文字。「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」が送る秋の限定商品です。 高級酒米、山田錦を50%まで精米したお酒はスッキリ冷やしても美味しい1本。あえて温めることで、ふっくらとまろやかな旨味を堪能できます。味の乗った秋の食材はもちろん、クリーミーなチーズとのペアリングもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-7.白瀑 純米 「ど辛」 どどーんと書かれた「ど辛」の日本酒度は+15。+1.5からがやや辛口、+6以上が大辛口と呼ばれることを考えると「ど辛」の名前も納得ですよね。 口にした瞬間は「ん?甘くてやさしい?」と感じるものの、キレのあるジューシーな味わいがすぐに後を追いかけます。燗酒にしても味のバランスが崩れず、コストパフォーマンスに優れた1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-8.九頭龍 燗たのし 「九頭龍(くずりゅう)」は福井県の黒龍酒造が手がけるブランドです。「燗たのし」は福井県産の酒米、五百万石(ごひゃくまんごく)を使用し、2年間じっくりと低温熟成させています。 九頭龍のコンセプトは「自由の扉をあける一杯」。もっと気軽に、もっと楽しく日本酒を味わってほしいという蔵の想いが込められています。お酒をお猪口に注げば、やさしい香りと温もりに思わずにっこり。ぜひ心をゆるりと解きほぐしてお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-9.常山 純米超辛 福井県の地酒「常山(じょうざん)」の定番商品です。しっかりとしたコクがありつつキレがある、端麗旨口な味わいを楽しめます。 冷やでも美味しい純米酒は、程よく温めるとふんわりやさしい香りが引き立ちます。新鮮な魚介類、鍋物とも好相性の日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-10.宝剣 純米 「毎日の晩酌に美味しい燗酒が欠かせない」という方はぜひ、こちらの純米酒を。広島県の宝剣(ほうけん)酒造が造るお酒です。 香りは控えめ、純米酒ならでの米の旨味がしっかりと感じられます。燗酒にしても口当たりが軽く、飲み飽きせずに楽しめるお酒です。合わせる料理を選ばず、毎日の食卓にそっと寄り添ってくれますよ。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-11.白隠正宗 純米 生もと 誉富士 「白隠正宗(はくいんまさむね)」は静岡県を代表する地酒です。こちらの純米酒は、手間ひまかかる生もと(きもと)製法で造られています。 蔵が目指すのは「長くダラダラと飲める酒」。酸味と旨味、辛味がほどよく調和し1杯また1杯と盃が進みます。ぬる燗から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめる日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-12.賀茂金秀...

日本酒の呪文のような言葉「無濾過生原酒」とは?おすすめの無濾過生原酒15選も紹介!

無濾過生原酒とは、濾過や火入れ、加水をしていない日本酒のことです。今回は、おすすめ無濾過生原酒15選をご紹介!「濾過って?」「火入れってなに?」という疑問もわかりやすく解説します。ぜひ日本酒選びの参考にしてくださいね。 1.日本酒の「無濾過生原酒」とは 「無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)」は、「濾過」をしていない「生」の「原酒」です。日本酒を造るうえで、次の3つの工程をおこなわないことを表します。 濾過 火入れ(加熱処理) 加水 「ムロカナマゲンシュ」とまるで呪文のようなネーミングも、ひとつひとつを紐解けばスッキリ納得。日本酒選びがより一層楽しくなりますよ。 無濾過 日本酒造りの工程で「濾過(ろか)」をしないことを「無濾過(むろか)」といいます。濾過は、搾ったお酒に残る固形物を除去する作業です。同時に、色や香りの調整もおこないます。 通常であれば、濾過をおこなうのは全部で2回。日本酒を搾った後と、加水をした後です。濾過機と呼ばれる専用の機械を使うほか、粉末状の活性炭をタンクに入れる方法もあります。 濾過をしていない日本酒は、うっすら黄色く香り豊かなことが特徴です。 生 加熱処理をしない日本酒は「生」「生酒」と呼ばれます。搾ったままの日本酒は、糖化酵素と呼ばれる成分が生きた状態。そのままでは、味の変化や腐敗の原因になります。 そこで、日本酒造りでは「火入れ」と呼ばれる低温加熱殺菌を2回にわけておこないます。2回とも火入れをしないものが「生酒」。1回目だけ火入れしたものは「生詰め酒」、2回目だけ火入れしたものは「生貯蔵酒」です。 1回目の火入れ 2回目の火入れ 生酒 なし なし 生詰め酒 あり なし 生貯蔵酒 なし あり 一度も加熱しない「生」の日本酒は、できたての味わいが詰まった状態。冷蔵で保管し、鮮度が良いうちに飲み切るのがおすすめです。 原酒 「原酒」は加水をしていないお酒です。日本酒は、瓶に詰める前に「仕込み水」を加え、アルコール度数と香りを調整します。加水をした後のアルコール度数は、15~16%が一般的です。 加水をしない原酒は、アルコール度数18~20%と高いのが特徴です。味わいもよりくっきりと明確で、酸味や甘みが引き立つものが多くみられます。 1-1.無濾過生原酒の特徴 濾過ナシ、火入れナシ、加水ナシの無濾過生原酒は、次のような特徴があります。 香りがフルーティーで華やか 口当たりがなめらか 甘みと酸味が強くジューシーな味わい 無濾過生原酒は「吟醸酒」と呼ばれる香り豊かな日本酒に多くみられます。顔を近づけるとハッとするような、フルーティーな香りが特徴です。 口当たりはなめらか。と同時に、しっかりとした甘みと酸味が感じられます。「ジューシー」といわれることも多い個性的な味わいです。 一方で、後口はさらりと軽くアルコール度数の高さを忘れてしまうほど。「日本酒は重たく、香りが独特で飲みづらい」と感じる方ほど、真逆のイメージに驚いてしまうかもしれません。 2.無濾過生原酒の日本酒おすすめ15選 ここからは、おすすめの無濾過生原酒15銘柄をご紹介!どれも「お!」と驚くような味わいを持つ日本酒ばかりです。 前述したように、無濾過生原酒は加熱処理をしていないお酒です。蔵が目指す美味しさを味わうためにも、ぜひ保存管理が行き届いたお店で購入し、自宅でも冷蔵保管を基本にしてくださいね。 2-1.早瀬浦 純米吟醸 限定生原酒 香りはメロンや洋ナシのように甘く華やか。スムーズな飲み口の後にジュワッとした旨味が広がります。福井県の人気蔵「早瀬浦(はやせうら)」の季節限定商品です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.農口尚彦研究所 Classic Edition YAMAHAI AIYAMA 無濾過生原酒 手間ひまかかる山廃(やまはい)仕込みで造った無濾過生原酒です。香りは甘酸っぱいベリーのよう。山廃ならではの爽やかな酸味が絶妙にマッチしています。燗にしてもおいしい日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.加茂錦 荷札酒 槽場汲み 純米大吟醸 無濾過生原酒 「槽場汲み(ふなばくみ)」とは、搾ったお酒をその場で瓶詰すること。そのなかでも「仲汲み(なかぐみ)」と呼ばれるバランスに優れた部分のみを選別しています。味わいは実にフレッシュ。無濾過生原酒の醍醐味を体感できるお酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.手取川...

【2021年最新版】日本酒の山廃(やまはい)仕込みとは?詳しい解説から山廃仕込みの日本酒20選!

日本酒のラベルを見ると、山廃仕込みと書かれていることがあります。おそらく、日本酒の製造方法ということは誰もが想像できるでしょう。しかし、具体的な特徴についてはわからない人も多いはず。 そこで今回は日本酒における山廃仕込みについて解説していきます。山廃仕込みの日本酒で美味しいと評判の銘柄も紹介するので、参考にしてみてください。 1. 山廃(やまはい)仕込みは杜氏の経験とセンスの結晶 山廃仕込みは明治から続く伝統的な日本酒作りの方法です。他の仕込み方法よりも時間はかかりますが、特徴的な味わいになります。以下では、山廃仕込みが生まれた背景、必要な技術などについて解説していきます。 1-1. 山廃仕込みとは? 山廃仕込みは正確には、山卸廃止酛(やまおろしはいしもと)仕込み という意味になります。山卸とは日本酒作りの過程で、深夜に米をすり潰す作業。日本酒に必要な酵母を繁殖させるための工程です。 山廃仕込みの場合、この山卸という作業は行いません。文字通り、山卸を廃止した仕込み方法ということになります。 1-2. 山廃仕込みと生酛造りとの関係が近い 山卸を行う仕込み方法は生酛(きもと)造りと呼ばれます。生酛造りは古来から日本酒のスタンダードな仕込み方法でした。しかし、酵母の繁殖のために気温の下がる深夜に作業を行うのは大変な重労働。日本酒造りの職人である杜氏(とうじ)たちにとって、つらいものがあったのです。 そこで、明治時代に米をすり潰さなくても、生酛造りに負けない味わいを生む技術が確立されました。それが山廃仕込みです。山廃仕込みは杜氏を重労働から解放するとして、広く普及していきました。 1-3. 杜氏の高度な技術が必要 杜氏にとって山廃仕込みのメリットは重労働が減ることのみです。各工程には長年の経験がないと行えない高度な技術が必要となります。 たとえば、麹の酵素によって米に乳酸菌を繁殖させる工程。あくまで自然環境のなかで、米を醗酵させていくため、原料の状態を見極める力が必要となります。山廃仕込みは杜氏の力量によって完成度が左右されるのです。 1-4. 山廃仕込みの日本酒には、香り・味の強い濃醇さを持つ 山廃仕込みの日本酒は香りの高さが特徴です。山廃仕込みを行う杜氏は、いかに万人を魅了する香りが出せるかが問われています。玄人なら香りだけで各銘柄の質の高さを判断できるほどです。 また、山廃仕込みの日本酒は濃醇な強い味になりやすいのも特徴。米の旨味がそのまま反映されるため、原料の良し悪しも重要となります。 ここがPOINT! 山廃仕込みは明治から続く伝統的な日本酒作りの方法 山廃仕込みは生酛造りと近く、手順の違いにより「山卸(やまおろし)」を廃止した方法 山廃仕込みは、各工程で杜氏の長年の経験がないと行えない高度な技術が必要 山廃仕込みの日本酒は香りの高さが特徴 2.山廃仕込みの日本酒20選 では、山廃仕込みで作られた日本酒にはどういった銘柄があるのでしょうか。以下では、数ある山廃仕込みの日本酒から、確実に美味しいといえる銘柄を厳選しました。日本酒選びの参考にしてみてください。 2-1. 白神 特別純米 「白神 特別純米」は原料にこだわった銘柄です。原料である酒米「華吹雪」は契約農家から直接仕入れたもの。高品質な米を高度な職人技で仕込んでいます。雑味のないスッキリとした味わいが特徴です。 お酒が苦手な人でも飲みやすく、初心者が日本酒を学びたいときにもベスト。宴会でも出しやすい日本酒です。 精米歩合 酒米 60% 華吹雪 2-2. 天狗舞 山廃仕込純米酒 濃厚な甘みに定評があるのが「天狗舞 山廃仕込純米酒」です。蔵元の天狗舞は主力商品の大半を山廃仕込みで製造。こちらの純米酒も長く培われた技術により、米の旨味が凝縮されています。一口飲むだけで、米の本来の味に驚くことでしょう。 飲み方は味にふくらみが出る熱燗がおすすめ。淡白な魚介系料理をアテに飲めば、至福のひとときが訪れます。 精米歩合 酒米 60% 国産酒造好適米 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-3. 菊姫 山廃吟醸 「菊姫 山廃吟醸」は大人向けの日本酒として人気がある銘柄です。蔵元である菊姫はオンリーワンを目指すことが理念。こちらの銘柄に関しても他に類を見ない味に仕上がっています。濃厚さが出やすい山廃仕込みながら、鋭いキレがあるのが特徴です。 黒糖のような深くて甘い香りには、思わず顔がほころんでしまいます。チーズなどの洋風のおつまみにも相性抜群の日本酒です。 精米歩合 酒米 55% 山田錦 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-4. 福千歳 圓(えん)山廃純米酒 「福千歳 圓 山廃純米酒」は福井県の蔵元が作る王道的な山廃仕込みの日本酒です。福井の日本酒といえば速醸(そくじょう)と呼ばれる手法で仕込まれるのが主流。そのなかで山廃仕込みにこだわった珍しい銘柄です。 ほのかな酸味があり、軽やかな口当たりなのが特徴。思わず飲み過ぎてしまうことも珍しくありません。地方の美味しい銘柄を探している人におすすめです。 精米歩合 酒米 65% 五百万石   (出典元:リカーズマサミ) 2-5. 飛良泉...

【2021年最新版】フルーティーで女性に人気な日本酒30選

お酒好きな女性へのギフトやお祝いとして、フルーティな日本酒を探している方向けに、飲みやすくフルーティで人気のある日本酒をご紹介! フルーティーな日本酒は飲みやすく、日本酒初心者やアルコールのクセが苦手な女性にもオススメ。この記事では、フルーティーな日本酒の代表銘柄をご紹介。ご自分用やギフトの参考にしてもらえたら嬉しいです!(記事の後半に、少し日本酒からフルーティな香りがする理由についても解説しています!) 1.フルーティーな日本酒30選 フルーティーな日本酒がどのようなものか分かったところで、実際にフルーティーな日本酒を楽しむにはどのような銘柄があるのかを紹介していきます。 ここで紹介する銘柄はフルーティーな日本酒のほんの一部に過ぎませんが、代表的な銘柄をいくつか厳選しました。フルーティーな日本酒選びの参考にしてみてくださいね。 1-1.花の香 純米大吟醸 桜花 「花の香(はなのか)」は、1902年に創業した熊本県の酒蔵、花の香酒造の代表銘柄です。 2017年には、フランスのソムリエが審査員を務めるKURA MATER2017で審査員特賞を受賞。パリの5つ星ホテルでも採用されるなど、世界でも高い評価を得ています。 現代では珍しい「撥ね木搾り(はねぎしぼり)」という製法でゆっくりと時間をかけて搾られており、まさに花のように華やいだ香りが魅力の日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-2.十四代 純米吟醸 中取り 藩州山田錦 山形県の高木酒造が醸造する「十四代(じゅうよんだい)」は、芳醇旨口の代表格。「酒未来」「龍の落とし子」「羽州誉」といった独自の酒米を開発し、その人気の高さから入手困難な日本酒のひとつでもあります。 そのスタンダード品となるのが「純米吟醸中取り」。メロンのようにフルーティーな香りとジューシーな甘みがあり、人気の高さも納得のおいしさです。 (出典元:amazon.com) 1-3.前 純米吟醸 まるで桃のようにフレッシュな香りと、心地よい甘みの余韻を感じられる日本酒が「前(さき)」です。「前」は醸造元の佐賀県の古伊万里酒造、4代目の蔵元が2008年に誕生させた銘柄です。 エレガントな味わいは世界でも高く評価され、2016年にはインターナショナル・ワインチャレンジで銀メダルを受賞。ぜひ白ワインのようにグラスに注いで、淡白な魚料理とのマリアージュを楽しんでみて下さいね。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-4.獺祭 磨き二割三分 フルーティーな日本酒ブームの先駆けとなるのが、山口県旭酒造の「獺祭(だっさい)」。 中でも、精米歩合23%を実現させた「二割三分」は、蜂蜜のような甘みと上品な香りが魅力の純米大吟醸です。「三割九分」は桃のように豊かな香り、「純米大吟醸45」は青りんごのような香りと、精米歩合によってその香りも大きく異なります。 二割三分、三割九分、45と、精米歩合の異なる3本が揃ったおためしセットも販売されているので、違いを楽しみたい方にはそちらもオススメです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-5.醸し人九平次 「Le K」 VOYAGE (ル・カー ボヤージ) 愛知県の萬乗醸造の日本酒は、ミシュランガイドの三ツ星レストランのワインリストにも並ぶお酒です。「エレガント」をキーワードに造られており、ラベルだけでなく味わいもまたワインのよう。 純米吟醸の原酒である「醸し人九平次 Le K VOYAGE(かもしびとくへいじ ル・カー ボヤージ)」は、桃や洋ナシのような甘さの中に白コショウのような香りを感じる特別な1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-6.花陽浴 純米吟醸 八反錦 「花陽浴(はなあび)」は、埼玉県の南陽醸造で造られる日本酒です。酒米を55%まで磨き上げ、袋吊りでひとしずくずつ集めた「純米吟醸八反錦」は、うっすらとにごった生原酒。 パイナップルや青りんごのような爽やかな風味は、これぞまさに吟醸酒という香りです。 (出典元:酒泉洞堀一) 1-7.而今 純米吟醸 山田錦無濾過生 三重県から全国へと広がった地酒が「而今(じこん)」です。青りんごのようなフルーティーな香りの純米吟醸は、クリアな甘みとほのかな酸味が絶妙なバランス。 ほのかな微発泡が舌に心地よく、さらにフルーティーなにごり酒も甘口を好む方にはオススメです。 (出典元:酒泉洞堀一) 1-8.鳳凰美田 純米吟醸 Black Phoenix 無濾過本生 栃木県の美しい田園の中にある小さな蔵元、小林酒造の造る「鳳凰美田(ほうおうびでん)」は人気の高さから入手困難になりつつあるお酒です。 個性的なラベルのBlack Phoenix(ブラックフェニックス)は、火入れや加水をしていない純米吟醸酒。白桃や和梨のようにふくよかで柔らかい香りを持ち、どんな料理にも合うスッキリとした甘みが魅力です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-9.出羽桜 一路 純米大吟醸 「出羽桜 一路(純米大吟醸)」は、山形県の出羽桜酒造で造られている、数々の賞を受賞している素晴らしい日本酒です。 フルーティーな香り、米の旨味がしっかりしているため濃厚でやや甘口ですが、どんな料理とも合わせやすく、口当たりがいいので、日本酒初心者にもおすすめです。 (出典元:出羽桜酒造株式会社) 1-10.たかちよ 純米おりがらみ 火入 青いラベルが印象的な「たかちよ 純米 おりがらみ...

日本酒の熟成と劣化の違いは?熟成をするうえでのポイントを解説!

日本酒は、一定の熟成期間を設けると色や香りが大きく変化します。熟成酒または古酒と呼ばれ、希少性が高いのが特徴です。温度や紫外線に気を付ければ、自宅でもオリジナルの熟成酒が作れます。今回は、日本酒を熟成させるポイントを解説!自宅での熟成酒の作り方も紹介します。 1.日本酒における熟成とは 「熟成」とは、年月を経て食品に旨味や風味が増すことです。長期間熟成させた日本酒は「古酒(こしゅ)」と呼ばれます。琥珀色へと姿を変え、より味わい深く、複雑な香りを持つのが特徴です。 熟成させたお酒といえば、ワインやウイスキーを思い浮かべる方も多いかもしれません。熟成を重ねたこれらのお酒は、高値で取引されることも珍しくないですよね。 一方で、熟成させた日本酒が出回るようになったのは、平成も終わり間近になってからのこと。これは、明治時代の造石税(ぞうこくぜい)が影響しています。当時は蔵で熟成させている日本酒も課税対象だったため、古酒の製造が難しかったのです。 もうひとつ、熟成させた日本酒が少ない理由には、製造に時間やコストがかかる点があげられます。日本酒は、温度や光の影響を受けやすいお酒です。熟成環境が適さない場合は「熟成」ではなく「劣化」へとつながってしまいます。 2.日本酒の劣化はどういう状態? 日本酒は劣化すると香り、味、色に変化が生まれます。日本酒を劣化させる主な原因は次の3つです。 紫外線 熱 酸化 紫外線を浴びた日本酒は、色が黄色く変化します。これは熟成にも共通することです。大きく違うのは「日光臭(にっこうしゅう)」が発生すること。紫外線で劣化した日本酒からは、玉ねぎが焦げたような香りが感じられます。 また、温度が高すぎる場所で保管すると「老香(ひねか)」と呼ばれるツンとした臭いが発生します。加熱殺菌していない生酒は、冷蔵保管でも老香が発生するため注意が必要です。また、色合いは黄金色でも、熟成酒のようなトロリとした粘度はありません。 もうひとつ、空気と触れることで生まれる酸化は日本酒の香りを減少させます。一度日本酒を開栓すると、香りが薄れていくのはそのためです。 また、残量が少ない瓶を横にすると、日本酒と空気が触れる面積は多くなります。酸化を進めないためにも、日本酒は縦置き保管がおすすめです。 3.熟成のポイントは「保存温度」と「容器」 日本酒を美味しく熟成させるためのポイントは「保存温度」と「容器」です。日本酒を劣化させる原因を防ぎながら、より良い状態で熟成を進められます。 熟成をするうえでの保存温度 保存温度は常温または低温が基本です。熟成古酒を推進する「長期熟成酒研究会」では、以下の温度を推奨しています。 純米酒・本醸造 吟醸酒 常温 初めの1年間は4℃(冷蔵保管) その後は15℃~18℃ 参照:長期熟成酒研究会 純米酒、本醸造、吟醸酒の種類は日本酒のラベルで確認できます。常温で保存する場合は、紫外線の当たらない場所を選びましょう。また、加熱処理していない生酒よりも、火入れをしてある日本酒のほうがおすすめです。 熟成をする上での容器 熟成させる際の容器は、紫外線をカットできるものを選びます。光が当たらないよう、瓶の周りを新聞紙で包みましょう。 箱に入っている日本酒であれば、そのまま保管できます。いずれも横置きではなく、縦置きで酸化を防ぐこともポイントです。 4.家庭での日本酒熟成の方法 温度と容器に気を付ければ、自宅でもオリジナルの熟成酒が作れます。どの日本酒も新聞紙包むなどして紫外線をカットし、常温または低温で保管しましょう。 純米酒や本醸造は、7年から8年後が飲み頃です。うまくいけば20年先の変化も楽しめます。吟醸酒は12年から13年後がちょうど飲み頃。氷を入れてオンザロックで楽しむのもおすすめです。 また、近年は各酒蔵から熟成用の日本酒が販売されています。南部美人の「Allkoji」、下越酒造の「時醸酒」は家庭熟成を前提に造られた日本酒です。子どもの誕生祝いや結婚祝いに購入し、節目の記念日に封を切るのもロマンがありますよね。 日本酒の熟成におすすめ「SAKE CABINET」 日本酒セラー「SAKE CABINET」 日本酒専用セラー「SAKE CABINET」は、家庭での日本酒熟成におすすめです。日本酒を劣化させる紫外線をしっかりカット。最大29本の日本酒を縦置きできます。 設定温度はマイナス10℃から+10℃までの5段階設計です。そのため、日本酒の熟成に適した温度設定がかないます。 注目すべきは熟成に適さないといわれる生酒を保管できること。火入れをしていない生酒は、マイナス5℃であれば老香の発生が遅れるといわれています。 「少し味が固いかな」と感じられるお酒も、しばらく置けば飲み口がマイルドに。有名蔵も実践するマイナス5℃の環境があれば、日本酒の楽しみ方がより一層広がります。 「開栓から1ヶ月の生酒も美味しく味わえるSAKE CABINET」 まとめ 熟成させた日本酒は、美しい色あいと重厚な味わいが大きな魅力です。お気に入りの銘柄を熟成させ、オリジナルの味わいを生み出すのも楽しみ方のひとつ。温度や紫外線に気を配りつつ、自分だけの熟成酒を育ててみませんか?

酒蔵で行われている伝統行事「呑切り」とは?

「呑切り(のみきり)」は、酒蔵に伝わる伝統行事です。杜氏や蔵人たちが集い、熟成途中の日本酒の出来をチェックします。一般的に知られることの少ない呑切りも、蔵にとっては一大イベント。今回は、呑切りの内容や由来についてお伝えします! 1.呑切りとは 「呑切り(のみきり)」とは、熟成中の日本酒の質をチェックすることです。日本酒は冬に仕込み、春から夏へと熟成させ、1年をかけて新酒の季節を迎えます。 酒造技術が発達していないころは、熟成中に日本酒が腐敗してしまう恐れがありました。日本酒が白く濁り、酸味を帯びる「火落ち」と呼ばれる現象です。 火落ちを防ぎ、熟成度合いを見極めるため、各蔵では夏に唎酒がおこなわれるようになります。これが呑切りのはじまりです。 貯蔵技術が発達した現在は、季節を問わず日本酒が出荷できるようになりました。そのため、呑切りは出荷のつどおこなうのが一般的です。 しかし、夏場の呑切りだけは今も酒蔵にとって特別なもの。冬に仕込んだ日本酒と初対面する緊張の瞬間です。 色あい、味、そして香り。呑切りでは、数値化できない繊細な味わいを人の五感で判断していきます。 1-1.呑切りの由来 呑切りという呼び名は「栓を切る」ことに由来しています。日本酒を熟成させる貯蔵タンクには「吞み口」と呼ばれる栓が付いています。栓を切ると、中から日本酒がこぼれだす仕組みです。 呑切りは「栓を切る」、つまり「呑み口を切る」が転じて生まれました。シーズン初めての吞切りは「初呑切り」、合間におこなうものは「間呑切り」と呼ばれています。 1-2.呑切りに使う「蛇の目の唎猪口」 呑切り当日、蔵には「蛇の目の唎酒猪口(じゃのめのききちょこ)」がズラッと並びます。蛇の目の唎猪口は、唎酒用に造られたお猪口です。 底にブルーの二重丸が描かれているのは、細かな浮遊物を見えやすくするため。白と青のコントラストにより、日本酒の色合いも確認しやすくなります。ぽってり丸く、適度な高さのある形は香りを包み込むためです。 ちなみに「蛇の目」とは、古くは和傘や家紋に用いられた模様を意味します。第1回目の全国新酒鑑評会より、お猪口の模様として採用されました。 2.6~8月のタイミングでおこなう「初呑切り」 冬から続く酒造りがひと段落するころ、蔵では「初呑切り」がおこなわれます。時期としては、温度が高くなる6月から8月。酒造技術が向上した現在は、日本酒の熟成度合いをチェックするのが主な目的です。 初呑切りは、その年の日本酒の出来を把握し、出荷時期を調整するための大切な行事です。杜氏や蔵人はもちろん、蔵によっては関係者を招いて呑切り酒を振る舞います。 2-1.初呑切りの際におこなう「切り鼻」 「切り鼻」は、日本酒の香りを吟味するためにおこなう行事です。「片口(かたくち)」と呼ばれる、縁の片側にくちばしのような注ぎ口がある器を使います。 切り鼻に使う片口は、両手で持つような大きめサイズ。タンクから日本酒を注ぎ、顔を近づけて香りを確認します。飲食店では見ることのできない、酒蔵ならではの伝統行事です。 2-2.夏の楽しみ「呑切り酒」 蔵によっては、初呑切りのお酒をそのまま「呑切り酒」として出荷しています。貯蔵途中の呑切り酒は、アルコール度数がやや高く、しっかりした味わいが特徴です。 飲みごたえのある呑切り酒は、暑い夏のロックやソーダ割りにぴったり。冷暗所で1年近く寝かせ、味わいの変化を楽しむのもおすすめです。 まとめ 日本酒は、時間や温度で味が変化する繊細なお酒です。よりベストな状態で出荷するためにも、呑切りは欠かせません。夏の訪れを感じるころ「そろそろ呑切りの季節だな」と日本酒を傾けるのもまたオツなもの。夏限定の呑切り酒を見つけたら、ぜひ一度試してみてくださいね。

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