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日本酒を呑むと太るって本当?日本酒と他のお酒のカロリー・糖質まとめ!

  お米を原料にする日本酒には「糖質やカロリーが高く太りやすい」というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。特にダイエット中は「日本酒は太るから控えたほうが良い?」と気になってしまいますよね。 日本酒はほかのお酒と比較しても、特別にカロリー、糖質が高いわけではありません。今回は、日本酒が「太る」といわれる原因や、太りにくい日本酒の楽しみ方についてご紹介します。 1.日本酒は太りやすいお酒? お米を原料にする日本酒は「カロリー、糖質が高く太りやすい」というイメージを持たれがちなお酒です。実際の日本酒の栄養素はどのくらいなのでしょうか?まずは、日本酒とほかのお酒のカロリー、糖質量を確認してみましょう。 カロリー・糖質(100mlあたり) カロリー(kcal) 糖質(g) 日本酒(純米酒) 103 3.6 赤ワイン 73 1.5 ビール 40 3.1 ウイスキー 237 0.0 焼酎(単式蒸溜) 146 0.0 【参考】文部科学省「第2章 日本食品標準成分表」 こうしてみると、ウイスキーのカロリーが一番高く、次いで焼酎、日本酒と続くのがわかります。また、日本酒の糖質量の多さが気になった方も多いのではないでしょうか。 ただし、ウイスキーや焼酎、日本酒はアルコール度数が高いお酒です。ウイスキーや焼酎は、水で割ったりロックで飲んだりすることも多く、1度に摂取するカロリーは次のように限られてきます。 カロリー・糖質(1杯あたり) 1杯の平均量(ml) カロリー(kcal) 糖質(g) 日本酒(純米酒1合) 180 約185 約6 赤ワイン(グラス) 125 約91 約1.8 ビール(中ジョッキ) 400 160 12.4 ウイスキー(ロック) 30 約71 0.0 焼酎(ロック) 90 約131 0.0 【参考】文部科学省「第2章 日本食品標準成分表」 こうしてみると、日本酒のカロリーはビールとさほど変わらず、糖質量が低いことがよくわかるのではないでしょうか。このことからも、日本酒は必ずしもカロリーや糖質が高く、太る飲み物ではないといえます。 お酒のカロリーはエンプティだから太らない? お酒に含まれるカロリーは「エンプティカロリー」と呼ばれています。エンプティとは「空っぽ」のこと。エンプティカロリーは、カロリーはあってもビタミンやミネラルといった栄養素を含まない食品に用いる言葉です。 また、アルコールのカロリーは、体内で優先的に消費され脂肪として蓄積されにくいともいわれています。 ただし、だからといっていくらでもお酒を飲んで良いわけではありません。第2章では、日本酒を飲んで太ってしまう本当の原因を探っていきましょう。 2.太る原因はお酒よりおつまみ 食べ過ぎに注意していても「お酒を飲むとついつい食べ過ぎてしまって…」という方も多いのではないでしょうか。 これがお酒を飲んで太ってしまう本当の原因。お酒を飲むと、摂取したアルコールを代謝・分解するための糖分を補おうと、食欲が増進されるからです。 お腹いっぱいなのにシメのラーメンやお茶漬けが欲しくなるのも、この食欲増進作用によるもの。日本酒自体はエンプティカロリーであっても、一緒に食べる料理の量や内容によっては、カロリー過多につながってしまいます。 前述したように、体内ではアルコールのカロリー消費が優先されるため、天ぷらや揚げ物のような高カロリーのおつまみは特に注意したほうが良いでしょう。 ダイエット中でもお酒を楽しみたいときには、お酒を飲みながら食べる料理は普段より脂肪がつきやすいこと。そして、もちろん食べすぎ飲みすぎは体に良くないことを覚えておきたいですね。 3.太りにくい日本酒の楽しみ方 美味しい日本酒ほど、ついついおつまみが進むもの。とはいえ、できれば食べすぎは防ぎたいものですよね。 ここからは、太りにくい日本酒の楽しみ方を紹介します。悪酔いを防ぐ効果もあるため、ぜひ日本酒を飲む際の参考にしてくださいね。 3-1.空きっ腹で飲まない 空きっ腹に日本酒を飲むと、胃から小腸へアルコールが急速に吸収され、すぐに酔いがまわってしまいます。食欲増進効果が高まり、ついつい食べすぎてしまうため注意が必要です。 アルコールには胃を荒らす作用もあるため、日本酒に限らず、飲酒の前には軽く食べ物をつまんでおくことをおすすめします。 3-2.ゆっくり飲む 日本酒は自分のペースでゆっくりと楽しみましょう。肝臓にアルコールがゆっくりと吸収され、食べすぎ飲みすぎを防ぐ効果が期待できます。 日本酒は、枝豆や豆腐、魚といった高タンパクな食材はもちろん、ビタミンやミネラル豊富な野菜料理とも相性の良いお酒。 食べすぎを防ぐためにも、ゆったりと料理と日本酒のペアリングを楽しみたいですね。 3-3.燗酒で飲む 「冷たい日本酒はついつい飲みすぎてしまう」という場合は、燗酒がおすすめです。温かい燗酒であれば、自然と飲む量が抑えられます。ゆっくり少量ずつ飲むため、肝臓への負担が少ないこともメリットのひとつです。 3-4.和らぎ水(やわらぎみず)を飲みながら楽しむ 和らぎ水(やわらぎみず)とは、日本酒の合間に飲む水のことです。日本酒と同量、またはそれ以上の水を一緒に飲むことで、悪酔いや二日酔い予防効果も期待できます。血中アルコール濃度の急上昇が抑えられ、食べすぎ予防にも効果的です。 3-5.太りにくいおつまみを選ぶ ダイエット中の日本酒のおともは、カロリーや糖質の低いおつまみを選んでみましょう。 居酒屋の定番メニューであれば、こちらがおすすめ!ぜひ、美味しい日本酒と一緒にゆったりと楽しんでみてくださいね。 居酒屋でオススメのダイエットメニュー! 冷奴 高タンパク低カロリーな豆腐はダイエット中でも安心 いぶりがっこチーズ チーズの脂肪分には胃粘膜を守りアルコール吸収を遅らせる働きも ほっけ 肉や魚は低糖質食品の代表格 たたききゅうり 歯ごたえが満腹中枢を刺激してくれる一品 おでん(大根) 熱燗と相性抜群!ねりものは糖質高めなので要注意 おでん(こんにゃく) 枝豆 食物繊維豊富で血糖値上昇を抑える 刺身 食欲を増進しないようお醤油は控えめに 温サラダ ダイエット中のサラダは体を温める温サラダで だし巻きたまご 低糖質・高たんぱくで満足度も◎ 焼き鳥(ねぎまや砂肝) 脂肪の少ない部分を塩で楽しもう   まとめ 日本酒は太りやすいと誤解されがちですが、太る原因はあくまでも食べすぎ、飲みすぎによるものです。 お酒で太らないために大切なのは、なるべく太りにくいおつまみと一緒に少量ずつ味わうこと。悪酔いや二日酔い防止につながることもうれしいポイントです。 ぜひ太りにくいおつまみを用意して、ゆったりと日本酒タイムを楽しんでみてくださいね。

初心者必見!!お店でもう困らない日本酒の注文方法

日本酒初心者の方のなかには「お家でいろいろな銘柄を飲むようになったけど、飲食店での注文はちょっと心配…」という方も多いのではないでしょうか。 「日本酒を注文してみたいけど、どれを選んだら良いかわからないし」と遠慮してしまうこともあるかもしれません。 そこで今回は、初心者も安心の日本酒選び、注文方法のポイントについて紹介します。飲食店の美味しい料理と一緒に、美味しい日本酒を楽しみましょう! 1.まずは日本酒選びから。知って役立つ4つのポイント メニューにズラッと並ぶ日本酒の数々。「漢字ばかりで何がなんだか…選ぶ決め手がわからない!」と困ったことはありませんか?そんなきは、次の4つのポイントをチェックするのがおすすめです。 日本酒の名前を参考にする 飲む温度帯を考える 料理との相性を考える 容量をチェックする 日本酒を提供する飲食店はもちろん、酒販店で日本酒を選ぶときにも役立ちますよ。 1-1.味のヒントがいっぱい!日本酒の名前を参考にする メニューに書かれた日本酒の名前には、味わいのヒントがたくさん隠れています。 1つめのヒントとなるのが、日本酒の種類を意味する「特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)」。「純米酒」や「吟醸酒」などがそのひとつです。 特定名称酒だけでは味は固定化できないものの、次のようなおおまかな味わいがイメージできます。 吟醸酒 フルーティーで華やかな香り 大吟醸酒 純米吟醸酒 純米大吟醸酒 純米酒 香りふくよかリッチな味わい 特別純米酒 本醸造酒 キレがある辛口タイプ 特別本醸造酒   日本酒の名前には、「造り方」を表す言葉が含まれている場合があります。余裕があるときは、それらもあわせてチェックしてみましょう。 山廃(やまはい) 日本酒の伝統製法。繊細かつ奥深い味わい。 生酛 (きもと、なまもと) 生酒(なまざけ) 加熱処理をしていない日本酒。フレッシュな味わい。 原酒(げんしゅ) 加水をしていない日本酒。しっかりとした飲みごたえ。 無濾過生原酒 (むろかなまげんしゅ) ろ過をしていない無濾過×生酒×原酒、3つのスペックを持つお酒。 甘さと酸味がはっきりとしたジューシーな味わい。 ひやおろし 秋ごろに販売するお酒。まろやかでコクのあるタイプが多い。 古酒(こしゅ) 熟成させたお酒。濃縮された味と香り。   1-2.冷酒?燗酒?飲む温度帯を考える 日本酒は、冷酒や燗酒で楽しめるのが魅力のひとつ。日本酒を選ぶときは、飲む温度帯も考えてみましょう。 冷やして楽しみたいときは、フルーティーな香りの「吟醸酒」や、フレッシュ感が持ち味の「生酒」がおすすめです。 温かい日本酒を飲みたいときは、燗酒で魅力がパワーアップする「純米酒」や「本醸造酒」、「山廃」「生酛」なども美味しいですよ。 1-3.料理との相性を考える こってりした肉料理や塩辛いおつまみには、「純米酒」のようなコクのあるタイプの日本酒が良く合います。「山廃」「生酛」などは、意外にもチーズを使った洋食と好相性です。 すっきりキレのある日本酒は、新鮮な魚介類と相性ばつぐん。素材の味を活かしたイタリアン、フレンチのようなメニューがあるときは、フルーティーな香りの「純米大吟醸」もおすすめです。 1-4.容量、提供スタイルを選ぶ 飲食店では、日本酒を1合(180nl)で提供するのが一般的です。日本酒はアルコール度数15~16%と、ビールなどと比較すると度数が高いお酒。「1人で飲み切れるか不安」というときは、あらかじめ容量を確認しておきましょう。 また、日本酒はグラスまたは徳利(とっくり)で提供されます。何人かで少しずつシェアしたいときは、徳利でお願いするのがおすすめです。 2.初心者もこれで安心!注文時の5つのコツ メニューから日本酒を選んで、いざ注文!「やっぱり選びきれない」「ちょっと不安」というときも、次の5つのコツをおさせておけば安心です。 お店のおすすめを聞いてみる あわせたい料理を伝える 香りや味の好みを伝える 普段飲んでいるお酒を伝える 和らぎ水(やわらぎみず)を一緒に頼む 日本酒を提供する飲食店は、お酒のプロフェッショナル。遠慮せず、気軽に日本酒について相談してみてくださいね。 2-1.お店のおすすめを聞いてみる 美味しい日本酒を楽しみたいときは、お店のおすすめを聞いてみるのがいちばん。オールシーズン入荷しているお酒のほか、その時期だけの旬の味わいに出会えるからです。 おすすめ銘柄の味わいや特徴など、新たな知識が得られるのもうれしいですね。 2-2.あわせたい料理を伝える 多くの飲食店は、料理とお酒のペアリングを大切にしているもの。食べたい料理が決まっているときは「この料理にあう日本酒はどれですか?」と相談してみましょう。 「この日本酒を飲みたいのですが、あわせるならどのお料理が良いですか?」と聞いてみるのもおすすめ。日本酒にあわせたとっておきのペアリングを提案してもらえます。 2-3.香りや味の好みを伝える 自分好みの日本酒を注文するには、香りや味の好みを伝えるのがいちばんの近道です。特定名称酒や銘柄がわからなくても大丈夫。 「甘い香りの日本酒がすき」「スッキリした感じが好み」といったおおまかなイメージも、お店にとっては大きな参考要素になります。お酒にさほど強くない場合も、飲みやすい銘柄を紹介してもらえますよ。 2-4.普段飲んでいるお酒を伝える ビールやワインなど、日本酒以外に普段飲んでいるお酒を伝えるのもおすすめです。おうちで日本酒を飲んでいる場合、普段飲んでいる銘柄を伝えると、お酒の好みが日本酒選びの参考になります。 「初心者だし、注文に迷うなぁ」というときは、素直にお店側に伝えてみましょう。飲食店は、お店にやって来る方に美味しい日本酒を楽しんでほしいと思っているもの。初心者だからこそ美味しく楽しめる、おすすめ銘柄を提案してくれるはずです。 2-5.和らぎ水(やわらぎみず)も一緒に頼む 日本酒を注文するときは、和らぎ水も一緒にお願いしましょう。和らぎ水とは、日本酒の合間に飲む水のこと。日本酒と同量、またはそれ以上の水を飲むことで悪酔いを防げます。 口の中がすっきりとリセットされ、料理やお酒の味わいがより美味しく感じられるのもメリットのひとつです。 3.日本酒オーダーをシミュレーション 以上のポイントをふまえつつ、ここからは日本酒オーダーをシミュレーションしてみましょう。難しく考えず、ぜひ気軽に店員さんに相談してみてくださいね。   お家時間が増え、自宅で日本酒を楽しむ機会が増えた。お酒の購入はネットショップの利用が多い。ビールやワインも好き。今日は楽しみにしていた日本酒が豊富なお店に来店!うまく注文できるかちょっと心配…。 ラボオ すみません。日本酒をお願いしたいのですが、今日のおすすめはどれですか? 店員 今日はAとBがおすすめです。先日入荷したCも燗酒にすると美味しいですよ。 ラボオ うーん…実は日本酒を飲み始めたのは最近で。普段はワインもよく飲むのですが。料理は刺身盛りと生ハムサラダをお願いしようと思っていて…あわせるならどれがいいですか?どちらかといえばスッキリした味の日本酒が好みなんです。 店員 でしたら、Aがおすすめです。お刺身にあいますし、後口の酸味がきいているので、白ワインに近い感覚で楽しめますよ。冷やしていただくのがおすすめなのですが、いかがですか? ラボオ はい!ありがとうございます。あ、お水も少し多めに一緒にいただいていいですか? 店員 承知いたしました。少々おまちくださいませ。 いかがでしたか?ポイントは、食べたい料理や好みの味を伝えること。お目当ての料理とお酒がきたら、ぞんぶんに美味しい時間を楽しみましょう! 4.お気に入りの日本酒は記録しておこう! お気に入りの日本酒が見つかったら、なるべく記録しておきましょう。飲食店でお酒を注文したり、酒販店で購入したりするときの参考になります。 その場で手軽に入力するなら、日本酒アプリがおすすめ。写真や感想を記録するだけでなく、SNSなどで日本酒好きと情報共有できるのもうれしいですね。 日本酒を記録・検索できるアプリ「さけのわ」 ( Web版はコチラ → さけのわ ) まとめ 「名前が複雑」「わかりづらい」など、初心者にはちょっと敷居が高く感じられることもある日本酒。注文が不安なときは、お店のおすすめを聞きつつ、自分の好みを伝えてみるのがいちばんです。 料理とお酒でしあわせな時間を演出してくれる飲食店は「美味しい日本酒が飲みたい」という気持ちにきっと応えてくれるはず。難しく考えず、ぜひ気軽に日本酒の世界を楽しんでみてくださいね。

これだけは知っておきたい、おいしい有名銘柄15選

日本酒が好きだけど、種類が多すぎてどれを選んだらよいかわからない!と困ったことはありませんか? 米と水というシンプルな材料から生まれる日本酒も、土地や蔵によって味わいは千差万別。購入時も迷うことが多いですよね。 そこで今回は「これだけは知っておきたい!」という有名銘柄15選をご紹介します。自分好みの銘柄を見つけたら、同じ蔵の日本酒や、同じ地域で造られる日本酒を試してみるのもおすすめ。日本酒の楽しみ方がより一層広がりますよ。 1.これだけは知っておきたい、おいしい有名銘柄15選 日本酒を造る会社は、全国で1300社以上にのぼるといわれています。片っ端から飲んで試してみよう!と思っても、なかなか網羅できる数ではありませんよね。 日本酒ファンが愛する銘柄を知ることは、自分好みの味を見つける近道ともいえます。それぞれの魅力を深掘りすれば、日本酒がもっとおいしく、楽しくなりますよ。 (参考:国税庁「清酒製造業の概要(平成30年度調査分)」) 1-1.いまや世界的にも有名「獺祭」 「獺祭(だっさい)」は山口県の旭酒造(あさひしゅぞう)が造る日本酒です。その名は世界でも広く知られ、2018年にはフレンチの神様とも呼ばれる「ジョエル・ロブション」氏とのコラボレーションショップがフランスにオープンしました。 「獺祭」の確かな味わいを世に知らしめたのが、代表銘柄である「磨き二割三分(みがきにわりさんぶ)」の誕生。米の外側を7割以上磨き上げ、小さく光る中心部分23%だけを使った日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) シュワシュワ泡立つスパークリング酒をはじめ、酒粕から生まれるスイーツや化粧品など、豊富なラインアップも「獺祭」の魅力のひとつ。 獺祭を楽しみたい!というときは、磨きの度合いが違う3種類が入った「おためしセット」もおすすめですよ。 「獺祭」をもっと知りたい!という方はコチラ! https://sake-5.jp/sake-dassai/ 1-2.新潟の日本酒といえば:その1「久保田」 豊かな自然に恵まれた新潟県は、日本有数の酒どころとして知られています。スッキリとキレの良い味わいの銘柄が多く、1980年~90年代には「淡麗辛口ブーム」「地酒ブーム」を巻き起こしました。 朝日酒造(あさひしゅぞう)の「久保田(くぼた)」もそのひとつ。水と米にこだわり抜いた豊かな味わいは、世代を越え多くの人々に愛されています。 代表的な銘柄は、デイリーラインの「千寿(せんじゅ)」とプレミアムラインとなる「萬寿(まんじゅ)」の2つ。いずれもあわせる料理にそっと寄り添い、その魅力を一層引き立ててくれます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) また、代々の伝統を受け継ぐ朝日酒造では、近年新たな取り組みも進められています。 2019年には、アウトドアブランド「スノーピーク」と共同開発した「雪峰(せっぽう)」が誕生。焚火の赤い炎を囲みながら、ゆったりと盃を傾ける。そんな新しい日本酒の楽しみ方を提案しています。 キャンプ好き・日本酒好きという方は、ぜひアウトドアのおともにチェックしてみてはいかがでしょうか。 1-3.新潟の日本酒といえば:その2「八海山」 「八海山(はっかいさん)」もまた、新潟県の地酒として名高い銘柄です。米の旨味がありつつ、スッキリとキレがある。食中酒にぴったりのきれいな味わいが人気を得ています。 デイリーユースにぴったりの「普通酒」から、贈答用にふさわしい「純米大吟醸酒」までバリエーションも豊富。 なかでも「雪室貯蔵三年」は、雪室(ゆきむろ)と呼ばれる大量の雪を収納した蔵で熟成させたこだわりの逸品です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2004年には、最新鋭の設備を兼ね備えた「第二浩和蔵」を新設。周囲には一面に田んぼが広がり、カフェや売店なども併設するなど、南魚沼の心安らぐスポットとして親しまれています。 1-4.新潟の日本酒といえば:その3「越乃寒梅」 新潟県の有名銘柄といえば「越乃寒梅(こしのかんばい)」もはずせません。 醸造元の石本酒造(いしもとしゅぞう)が位置するのは、新潟県のほぼ中央にあたる亀田郷。周囲は梅の産地でもあり「越乃寒梅」の名も残雪のなかで咲く梅の姿に由来しています。 「農作業に励む地元の人々に喜んでもらえる酒を」との思いで生まれた「越乃寒梅」は、毎日飲んでも飽きないキレのある飲み口が魅力。日常に寄り添う本当に旨い酒として、地元から全国へと人気を広めていきました。 「日本酒になじみのない世代にも越乃寒梅を楽しんでほしい」という思いから、2016年には「灑(さい)」をリリース。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) さらりと舌の上を流れる上質でクリアな味わいは、日本酒ビギナーにもおすすめです。 1-5.新潟の日本酒といえば:その4「上善如水」 「上善如水(じょうぜんみずのごとし)」は、冬になると真っ白な雪があたりを覆いつくす越後湯沢で生まれる日本酒です。醸造元の白瀧酒造(しらたきしゅぞう)の敷地内には、清らかな地下水が湧き出ています。 水のごとしの名のとおり、口あたりはするりとなめらか。何年もの月日を経て地上へと湧き出た、雪どけ水のやわらかな旨味が活きています。 華やかな香りとシンプルな味わいは「飲みやすい」と日本酒ビギナーにも人気。180ml入りのボトル缶も販売されるなど、手ごろなサイズ感もうれしいですね。 (出典元:白瀧酒造株式会社) ペンギンラベルがかわいい「ロック酒の上善如水」は、氷をたっぷり入れて味わう日本酒オン・ザ・ロックの楽しみ方を教えてくれますよ。 1-6.6号酵母から生まれる唯一無二の味わい「新政」 秋田県の「新政(あらまさ)」は、地元で栽培された米のみで造られる日本酒です。使用するのは、1930年(昭和5年)に蔵で採取された「きょうかい6号」(六号酵母)のみ。製法は手間と技術を要する「生酛(きもと)」のみと、細部にこだわりがあふれています。 「Colors(カラーズ)」「No.6(ナンバーシックス)」「PRIVATE LAB(プライベート ラボ)」など、ラインアップも実に個性的。口にした瞬間ハッとするような洗練された味わいは、多くの日本酒ファンを魅了しています。 (出典元:新政酒造) また、新政酒造は秋田県内の蔵元杜氏が集結したユニット「NEXT5」のメンバーの一員でもあります。 「白瀑(しらたき)」に「山本(やまもと)」、「ゆきの美人」、「春霞(はるかすみ)」、「一白水成(いっぱくすいせい)」と、どの銘柄も秋田県から全国へとその名が知られる銘柄ばかり。 「新政」をきっかけに、秋田県の銘酒を味わってみるのも楽しいですよ。 1-7.プーチン大統領も絶賛した日本酒「東洋美人」 「東洋美人(とうようびじん)」は、山口県の澄川酒造場(すみかわしゅぞうじょう)が手がける日本酒です。日本酒を飲んだことのない人にも親しんでもらえるよう、華やかでフルーティーな香りを基調としています。 蔵のフラッグシップでもある「東洋美人 純米大吟醸 壱番纏(いちばんまとい)」は、日露首脳会談の夕食酒としてプーチン大統領が口にしたお酒。その味に感激した大統領は、思わず日本酒の銘柄を尋ねたといいます。 (出典元:澄川酒造場) 2014年、山口県を襲った集中豪雨で蔵の大半が流されてしまったときは、全国から1500人の仲間が駆けつけ、蔵の復興にあたりました。 再建を遂げた蔵は2021年に創業100周年を迎え、「地帆紅(じぱんぐ)」「醇道一途(じゅんどういちず)」など数々の人気銘柄を造り上げています。 1-8.伝統と革新「仙禽」 栃木県の「仙禽(せんきん)」が重視しているのは、その土地で生まれる唯一無二の個性。原料となる酒米は、蔵の地下水と同じ水脈上で造られています。 シリーズのひとつである「NATURE(ナチュール)」は、超自然派の「古式生もと」製法を採用。あえて過度な精米を控え、蔵で生まれる無添加酵母を使用し、木桶で仕込んでいます。 原料となる「亀ノ尾(かめのお)」は米の祖先ともいわれ、蔵が情熱をかけてよみがえらせた酒米です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) どこまでも自然派にこだわった「仙禽」は、米のエネルギーとピュアな甘み、ジューシーな旨味がギュッと詰まった、ほかにはない味わいが魅力。日本酒を飲みなれた方にも初心者にも、うれしい驚きを運んできてくれます。 1-9.プレミア日本酒でおなじみ「十四代」 「十四代(じゅうよんだい)」は、高い酒質と入手困難なことから「幻の酒」「プレミア酒」とも呼ばれています。端麗辛口ブーム全盛だった時代、芳醇旨口のお酒として一躍人気となった銘柄です。 そのきっかけとなったのが「十四代 本丸 秘伝玉返し」の誕生。リーズナブルな本醸造酒でありながら、香り高い吟醸酒並みのクオリティが高い評判を呼びました。 (出典元:ミツワネットショップ) 醸造元である高木酒造(たかぎしゅぞう)は酒米の開発にも力を注ぎ「龍の落とし子」「酒未来(さけみらい)」を使った銘柄もリリースしています。 とはいえ「十四代」は購入が難しいお酒。ネットでは何倍もの値で取引されていることもあります。 十四代を飲んでみたい!と思ったら、特約店の抽選販売を利用するほか、日本酒を取り扱っている飲食店をチェックするのがおすすめです。 1-10.大吟醸の先駆け「黒竜」 福井県が誇る地酒「黒竜(こくりゅう)」。ワインに深い興味を抱いた7代目が「大吟醸 龍」を生み出し、全国に先駆けて大吟醸酒を商品化させたことでも知られています。 蔵の近くに流れるのは、福井県最大の河川「九頭竜川」です。澄み切った伏流水が「黒龍」の軽くしなやかな口当たりを生み出しています。 「黒龍」のなかでも"極みの酒"に位置するのが「黒龍 石田屋」。兵庫県東条産の山田錦を使った純米大吟醸を、低温で静かに熟成させたこだわりの逸品です。 (出典元:黒龍酒造) 日本酒好き、お酒好きからも人気の高い銘柄のため、贈答用にもおすすめですよ。 1-11.すべては田んぼと畑から「醸し人九平次」 「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」は愛知県の萬乗醸造(ばんじょうじょうぞう)が造る日本酒です。九平治は、蔵で代々襲名される名。現在の久野九平治氏は15代目にあたる人物です。 大量生産から、手作りにこだわる少量生産へと路線を変えた15代目九平治氏は、フランスでプロモーションを開始。 白ワインに引けをとらない酒質はシェフ・ソムリエ達に高く評価され、多くの三ツ星レストランで採用されました。 自ら米の栽培も手がけ、兵庫県黒田庄の田で育った山田錦を使った「黒田庄に生まれて、」をはじめ、パリの稲作地帯で育った米を使用した「CAMARGUEに生まれて、(カマルグにうまれて、)」もリリースしています。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 洗練されたボトルデザインはもちろん、味わいや香りも白ワインのように繊細な「醸し人九平次」。日ごろワイン好む方にもおすすめの日本酒です。 1-12.JAL国際線ファーストクラスに搭載された酒「伯楽星」 "究極の食中酒"をコンセプトにした「伯楽星(はくらくせい)」。料理のおいしさを引き立てると、JAL国際線のファーストクラスでも提供された日本酒です。食前酒、食後酒がメジャーだった時代に"食中酒"というジャンルを確立させた銘柄でもあります。 「伯楽星 特別純米」はシリーズの代表格。冷やでも燗でもおいしく楽しめる銘柄です。メロンやバナナのような甘い香りとスッキリとしたキレ味が光ります。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) また、シリーズ最高峰となるのが「伯楽星...

日本酒を気軽に楽しめる「角打ち」を知っていますか?

酒販店で日本酒を購入するなかで「角打ち」という言葉を耳にしたことはないでしょうか? 角打ちとは、酒販店でお酒を飲むスタイルのこと。気軽に日本酒を楽しめると人気になり、近年はさまざまな角打ちスタイルが誕生しています。 お酒を味わい、そして購入できる角打ちは日本酒ビギナーにもおすすめ。今回は、角打ちの魅力や角打ちができるおすすめ店舗についてご紹介します! 1.「角打ち」とは? 「角打ち」は、酒屋に設けられたスペースでお酒を楽しむことです。明治時代に生まれたといわれる角打ちは、近年新しい日本酒の楽しみ方として注目を集めています。 日本酒ビギナーのなかには「角打ちって一体何のこと?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。まずは、角打ちのくわしい意味や語源、発祥について探っていきましょう。 1-1.「角打ち」の読み方・意味 「角打ち」は、かどうちではなく「かくうち」と読みます。酒屋の一角で日本酒を楽しむことや、その酒屋自体を指す言葉です。また、四角い升(ます)でお酒を楽しむことを「角打ち」と呼ぶなど、幅広い意味で用いられています。 1-2.角打ちの語源 角打ちの語源は諸説あるものの、「升の角に口を付けて呑む」ことがそのひとつだといわれています。 現在のような一升瓶が誕生する以前、日本酒は桶(おけ)や甕(かめ)からの量り売りが一般的でした。各家庭には「通い徳利(かよいとっくり)」や「貧乏徳利(びんぼうとっくり)」と呼ばれる陶器製の容器があり、それぞれがその容器を持参し酒屋へと向かったのです。 酒屋は計量用の升から徳利へとお酒を注ぎ、その分だけ代金をもらっていました。 ところが、いつの時代にもお酒好きは存在するもの。「家に帰るまで待ちきれない!」という客が、升のお酒をそのまま酒屋で楽しむようになったのです。 こうした背景から、「升の角に口を付けて呑む」ことを意味する角打ちという言葉は、やがて「酒屋で酒を飲む」ことへと姿を変えていきました。 1-3.角打ちスタイル発祥の地「北九州市」 現在、全国各地で好まれる角打ち発祥の地は、福岡県北九州市だといわれています。 きっかけとなったのは、1901年(明治34年)の八幡製鉄所の開業。当時、三交代制で働く労働者たちは、仕事明けに一杯できる場所を求めていました。 ところが、労働者が深夜の仕事を終えた早朝、まだ居酒屋は開いていません。そこで選んだのが、朝から営業している酒屋の店先というわけです。 やがて、千葉県に新たな製鉄所が建設されると、労働者は関東へ移り住み、角打ちスタイルも本土へと広がっていきました。 現在も、北九州市には角打ち文化が深く根付いています。「北九州角打ち文化研究所」の調査によると、角打ちができる酒販店は120軒近くにのぼるとか(平成30年調査時点)。 北九州市へ足を運んだ際は、角打ちで地元の魅力を満喫してみるのも楽しそうですね。 (参考:北九州角打ち文化研究所) 1-4.関西では「立ち呑み」、東北では、「もっきり」と呼ばれることも 角打ちは、関西では「立ち呑み」とも呼ばれています。これは、居酒屋で立ったままお酒を飲む「立ち飲み」とは別の意味を持つ言葉です。 また、東北地方では「もっきり」、山陰地方では「たちきゅう」とも呼ばれます。「酒屋の一角で酒を飲む」というスタイルは変わらないものの、店の歴史や背景、地域性が色濃く表れるのも角打ちの特徴です。 2.角打ちの4つの魅力 酒販店で日本酒を楽しむ角打ちには、次のような4つの魅力があります。 時間に縛られず、気軽にお酒が楽しめる さまざまな日本酒を飲み比べて、購入ができる お酒が好きな人との交流の場にも 地元の空気、店の歴史を満喫できる いずれも日本酒を販売する酒販店ならではの魅力ばかり。気軽に美味しい日本酒を楽しめる角打ちは、日本酒ビギナーにもぴったりですよ。 2-1.時間に縛られず気軽にお酒が楽しめる 角打ちは気軽にお酒を楽しめるのが何よりの魅力です。サービス料やお通し代などを気にすることなく、グラス1杯から好きなお酒を味わえます。もちろん提供されるのは、酒販店が自信を持って販売する銘柄ばかりです。 営業中であればいつでも立ち寄れるのも角打ちの良いところ。時間に縛られず、午前中でもふらっと立ち寄り、美味しい日本酒を楽しめます。 2-2.さまざまな日本酒を飲み比べて、購入ができる 酒屋にずらりと並ぶ日本酒の数々。日本酒を飲みなれないと「どれにしよう」と迷ってしまうことも多いですよね。 複数の銘柄を1杯単位から飲み比べできる角打ちは、日本酒ビギナーにもおすすめのスタイル。自分好みのお酒を見つけたら、そのまま購入できるのも大きな魅力です。 2-3.お酒が好きな人との交流の場にも 酒屋の一角に設けられた角打ちスペースは、お酒好きな人たちが自然と集まる場所。地元の常連客のほか、旅行客が足を運ぶことも少なくありません。 なかには気のいい常連さんが、お店のルールやお酒の頼み方を教えてくれることも。美味しい日本酒を前に、楽しい会話を楽しめるのも角打ちの魅力のひとつです。 2-4.地元の空気、店の歴史を満喫できる 角打ちできる酒販店のなかには、古い歴史を持つお店もあります。そこは地元民が集う風情ある空間。なかには若い代がお店を継いだのを機に、新たなこだわりメニューを提供している角打ちもあります。 年季の入ったカウンターに地域性あふれるおつまみと、ほかにはない楽しみを満喫できるのも角打ちの魅力です。 3.知って安心!角打ちの楽しみ方 飲食店とはまた違う魅力を持つ角打ちスタイル。「初めてだとちょっと緊張…」という方も、事前に楽しみ方を知っていれば安心です。 マナーやお店の探し方など、ぜひ角打ちに足を運ぶ際の参考にしてくださいね。 3-1.角打ちのマナー 角打ちを提供するのはあくまでも酒販店。飲食店のようなサービスは提供していないため注意しましょう。お酒は冷やのみ、前払い制が基本です。 また、スペースが限られている店舗も多いため長居は禁物です。大勢で押しかけて騒ぐのは控え、常連さんに配慮しながら適度な量をサクッと楽しむように心がけましょう。 近年は、飲み放題やおつまみセットプランを展開する角打ち店もあります。いずれも料金形態を事前に把握しておくほか、常連さんの飲み方を参考にするとより安心ですよ。 3-2.「ネオ角打ち」「角打ちバー」など新しい角打ちの形も 日本酒文化の進化とともに、角打ちスタイルもさまざまに変化を遂げています。近年はおしゃれに角打ちを楽しめる「ネオ角打ち」が登場。こだわりのおつまみと一緒にバーカウンターで日本酒を楽しむ「角打ちバー」も人気です。 なかには日本酒だけでなく、ワインや焼酎を提供する店舗もあります。その他、酒蔵とのコラボイベントを開催するなど、各酒販店が工夫を凝らし、日本酒文化を若い世代に伝えようという取り組みが広がりを見せています。 3-3.角打ちできるお店の探し方 近年は角打ちスタイルを前面に打ち出す酒販店も少なくありません。「角打ちを楽しみたい!」と思ったら、まずは地域×角打ちのキーワードをネットに打ち込んでみましょう。利用形態や料金設定も事前に調べられるため、角打ち初心者も安心です。 地元民に愛されるコアな角打ち店を探すときは、口コミで探すのもおすすめです。初めてでも立ち寄れる店がないか、地元をよく知る飲食店や酒販店に相談してみるのもいいですね。その土地ならではの魅力が詰まった、角打ちとの出会いが待っているかもしれませんよ。 4.都内の角打ちのできるお店4選 ここからは、都内の角打ちできるお店4選を紹介します!いずれも自慢の日本酒を気軽に楽しめるお店ばかり。角打ち初心者でも足を運びやすい店舗のため、ぜひチェックしてみてくださいね。 ※営業時間等は変動している可能性もあるため、ご利用の際には、あらかじめ最新の情報をご確認ください。 4-1.スタンディングルーム鈴傳 「スタンディングルーム鈴傳」は、昔は良く見られた酒屋の「角打ち」を原型としており、現在の“立ち飲み居酒屋”の草分け的存在となっているお店です。 日本酒は店内の在庫に基づいて毎日変わり、値段は420円から楽しむことができます。 おつまみも名物牛すじが火曜日、名物レバーが水曜日、煮玉子・串カツが金曜日、その他手作りのおつまみが400円~450円で日替わりで楽しめます。 住所 東京都新宿区四谷1-10 営業時間 平日17:00〜20:45 サイト http://suzuden-sake.com/   4-2.銀座 君嶋屋 銀座と東京駅の間、外堀通り沿いの銀座1丁目にある「銀座 君嶋屋」です。 スタンディングバーで10種類以上の日本酒を楽しむことができます。 週末には飲み比べセットや特別なワインも楽しむことができるので、いろんな日本酒やお酒を楽しみたいという方におすすめです。 住所 東京都中央区銀座1-2-1紺屋ビル1F 営業時間 月〜土 10:30〜20:00 日祝 10:30〜19:00 サイト https://kimijimaya.co.jp/shop/ginza   (出典元:横浜君嶋屋 銀座店) 4-3.KURAND SAKE MARKET 池袋店 「KURAND SAKE MARKET」池袋店は、3000円の前払い式でなんと日本酒約100種類が飲み比べし放題のお店です。 時間制限もないので、心ゆくまで様々な日本酒を飲み比べて楽しむことができます。 お料理は持ち込みやデリバリーで調達が可能です。途中の入退店も可能ですが、自分の好きなおつまみを用意してからお店を訪れるとスムーズに楽しめます。 住所 東京都豊島区西池袋3-27-3 s&kビル4階 営業時間 平日17:00~22:30(LO 22:00) 土日12:00〜16:00(15:30LO) 17:00~22:30(LO 22:00) サイト https://sakemarket.kurand.jp/ikebukuro   (出典元:KURAND SAKE MARKET 池袋店) 4-4.未来日本酒店/KUBOTA SAKE BAR 気軽にオシャレにかっこよく、人気銘柄「久保田」を楽しめるお店です。 人工知能を用いた味覚サービス「YUMMY SAKE」が味覚を12種類に判定。結果をもとに、自分にぴったりの日本酒を楽しめます。 渋谷PARCO店限定のオリジナルカクテルやおつまみメニューも多彩。自由なスタイルで日本酒を楽しめるネオ角打ちです。 住所 東京都渋谷区宇田川町15番1号 渋谷PARCO B1階 営業時間 13:00~23:00(L.O. 22:00) サイト https://www.kubota-sake-bar.com/   (出典元:朝日酒造) まとめ 角打ちは気軽に日本酒を楽しめるのが何よりの魅力です。日本酒は飲みなれないという方も、酒販店に相談しながら自分好みの味を見つけられます。 歴史ある酒屋からカクテルを楽しめる店舗まで、今や角打ちのバリエーションは多種多彩。日本酒好きが集う角打ちの世界を、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

稲をくぐり抜けた水。東洋美人を解説!

多くの日本酒ファンを魅了するお酒、「東洋美人(とうようびじん)」。個性的なネーミングが忘れられず「どんな日本酒なんだろう?」と気になることもあるのではないでしょうか。日本酒は種類が多いだけに「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうこともありますよね。 そこで今回は、山口県から世界へとその名が知られる「東洋美人」についてご紹介します!日本酒を飲みなれない方を意識して造られたお酒のため、日本酒ビギナーもぜひ参考にしてくださいね。 1.日本酒の東洋美人とは 「東洋美人(とうようびじん)」は、山口県の澄川酒造場(すみかわしゅぞうじょう)が造る日本酒です。米の丸みと甘み、旨味にあふれ、澄み切った清らかな味わいは「稲をくぐりぬけた水」とも呼ばれています。 1-1.東洋美人の名前の由来 東洋美人という名は、初代が亡き妻を想い名付けたといわれています。初代の想いとともに、蔵の伝統は現代まで受け継がれてきました。 2016年(平成28年)には「東洋美人 純米大吟醸 壱番纏(いちばんまとい)」が日露首脳会談の夕食酒として振る舞われます。さらにはJALファーストクラスの提供酒として採用されるなど、国内から世界へとその名が知られる日本酒です。 1-2.「0杯から1杯へ」を目標に造られる、初心者にもおすすめの銘柄 東洋美人は「0杯から1杯へ」を目標に造られるお酒です。蔵元は「日本酒ファンのすそ野を広げたい」という想いから、2007年(平成19年)に全国各地の蔵元、酒販店とともに「和醸和楽(わじょうわらく)」を結成。まだ美味しい日本酒を飲んだことがない人に最初の1杯を提供しようと、さまざまな活動に取り組んでいます。 また、東洋美人は日本人のDNAに響く、米の旨味にあふれる味わいが魅力。香りも華やかでフルーティーと、日本酒初心者にもおすすめの銘柄です。 2.東洋美人を造る「澄川酒造場」とは? 澄川酒造場は、1921年(大正10年)に創業した酒蔵です。蔵のある山口県の中小川は、萩市の中心部から30kmほど離れた島根県との県境近く。すぐ近くを田万川が流れ、裏山からは豊富な石清水が湧きだします。 山口の小さな蔵から世界へと羽ばたくお酒を手がけたのは、4代目蔵元「澄川宜史(たかふみ)」氏。思いもよらぬ大災害を乗り越え、現在も地域に根差した酒造りを続けています。 2-1.「命を削る酒造り」に邁進、4代目「澄川宜史」氏 蔵が転換期を迎えるのは、4代目「澄川宜史」氏が蔵元杜氏に就任してからのこと。東京農業大学に在学していた宜史氏は、3年時の現場実習で高木酒造の「高木顕統(あきつな)」氏のもとを訪れます。 顕統氏は「幻の酒」とも呼ばれるプレミア酒「十四代」を誕生させた人物。端麗辛口ブームまっただなかの日本酒業界に芳醇旨口という新たなジャンルを生み出し、一躍脚光を集めていました。 宜史氏は顕統氏の技術力はもちろん、厳しい経営を立て直そうとする「命を削る酒造り」に感銘を受けます。 大学卒業後すぐに蔵へ戻ると、同じく経営状態が厳しかった澄川酒造場の変革に挑戦。「良い米で良い酒を造らないと、地方の酒蔵は生き残っていけない」と、地元農家とともに酒米「山田錦」の栽培を開始します。 当時は販路拡大のため、夜行バスを貸し切って東京へと日本酒を運び、各飲食店を回り歩いたそう。やがて東洋美人の美味しさは口コミで広がり、東京から全国へと多くのファンを生み出しました。 2-2.自然災害を乗り越え奇跡の再開へ 2013年(平成25年)7月28日、山口県を未曾有の大災害が襲います。集中豪雨により、蔵の目の前を流れる田万川が氾濫。冷蔵庫で貯蔵していた1万本以上の東洋美人が水に流されてしまったのです。 あたりは一面がれきや土砂であふれ、蒸し器などの機械も使用できなくなるなど一時は廃業をも危ぶまれる事態でした。 ところが、事態を聞きつけた全国の仲間約1,500人が現地へと集結。炎天下のなか復旧作業を続け、被災からわずか5カ月で仕込みを再開する運びとなったのです。 同志たちの熱い想い、酒造りをできる喜びを胸に、翌年1月には「原点」と名付けた日本酒を発売。5月には原点から一歩前進したことを意味する「東洋美人 ippo(一歩)」が誕生しました。 さらに、同年10月には世界最多の出品数を誇る「SAKE COMPETITION 2014」の「Free Style Under 5000」部門でグランプリを受賞。多くの仲間たちの協力と蔵のたゆまぬ努力により、澄川酒造場は完全復活を遂げたのです。 2021年(令和3年)創業100周年を迎えた酒蔵の壁には、被災当時に同志たちが残したメッセージが変わらず残されています。 3.東洋美人の代表的な銘柄 東洋美人は国内外で評価の高い日本酒です。ここからは数々の受賞歴を誇る銘柄、そして蔵の再起につながった銘柄の数々を紹介します。飲食店や酒販店などで見つけた際は、ぜひ手にとってみてくださいね。 3-1.東洋美人 純米大吟醸 壱番纏 地元で栽培された山田錦を40%まで精米。小さく光る酒米でていねいに造り上げた東洋美人の最高峰です。ほどよく冷しグラスに注げば、蔵が目指す華やかでフルーティーな香りがより一層引き立ちます。 評判 2016年の日露首脳会談時、会場となった高級老舗旅館で振る舞われた日本酒です。その味に魅了されたプーチン露大統領は、思わずその銘柄を尋ねたそう。東洋美人のフラッグシップとして名高い銘柄です。 (出典元:株式会社澄川酒造場) 3-2.東洋美人 ippo 山田錦 「原点」の次に発売された日本酒です。原点から一歩前進したという意味を込め「ippo(一歩)」と名付けられました。先入観にとらわれず、自由にお酒を楽しんでほしいという思いから、あえて純米大吟醸といった特定名称酒を表示せず販売しています。 評判 青リンゴのように甘くさわやかな香り、なめらかな口当たりが際立つ日本酒です。「SAKE COMPETITION」では2017年から3年連続の受賞歴を誇ります。全国の東洋美人ファンがその味に酔いしれたことは言うまでもありません。 (出典元:はせがわ酒店) 3-3.東洋美人 地帆紅 「地帆紅(じぱんぐ)」は東洋美人で唯一となる大吟醸酒です。華やかな香りとともに芳醇な旨味が広がり、スッと消えていくキレの良さも感じられます。絶妙な味のバランスが際立つ1本です。 評判 マルコ・ポーロの「東方見聞録」で黄金の島として紹介された「ジパング(日本)」。東洋美人の「地帆紅(じぱんぐ)」もまた、「SAKE COMPETITION 2014」のFree Style Under5000で1位に光輝いた銘柄です。720mlで1,000円台と、圧倒的なコストパフォーマンスも魅力のひとつといえるでしょう。 (出典元:株式会社澄川酒造場) 3-4.東洋美人 特吟 純米大吟醸 播州愛山 幻の酒米とも呼ばれる兵庫県播州産の「愛山」を使用。米の甘さがぎゅっと凝縮された1本です。「特吟」の名にふさわしく、金箔ロゴがあしらわれた上質な白い皮袋に包まれています。繊細な味わいの和食はもちろん、洋食とのペアリングもおすすめです。 評判 エレガントかつリッチな味わいは贈答用にもぴったり。ボトルを包み込む皮袋が贅沢な気分を演出してくれます。お酒好きな人へのプレゼントにも喜ばれる逸品です。 (出典元:株式会社澄川酒造場) 3-5.東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途...

究極の食中酒、「伯楽星」を解説!

「伯楽星(はくらくせい)」は"究極の食中酒"として知られる日本酒です。全国のファンも多く、数々の受賞歴を誇ることから、その名を耳にする機会もあるのではないでしょうか。 そこで今回は、「伯楽星」の魅力や人気銘柄についてくわしく紹介します! 「おいしい日本酒を知りたい」「食事に日本酒をあわせるのが大好き」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 1.伯楽星とは 「伯楽星(はくらくせい)」は宮城県の新澤醸造店(にいざわじょうぞうてん)が造る日本酒です。料理のおいしさを引き立てる"究極の食中酒"とも呼ばれています。 「伯楽星」が誕生する以前、食前酒や食後酒という言葉はあっても「食中酒」というジャンルは存在しませんでした。 香り高い吟醸酒が多いなか、新澤醸造店は「食事をよりおいしく感じさせる酒」を目指し、究極の酒造りに力を注ぎます。 2002年(平成14年)、"究極の食中酒"として「伯楽星」が誕生。 料理の素材が持つ力を引き出し、気づけばすいすいと呑み進められる酒「伯楽星」は全国へと人気が広がっていきます。 JAL国際線ビジネスクラス・ファーストクラスで12年連続提供されるほか、2010年・2014年FIFAワールドカップの公式酒として採用されるなど、世界でも高く評価されている日本酒です。 1-1.伯楽星の名前の由来 「伯楽星」という名は「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にあらず」という言葉に由来しています。これは、"逸材を見出す眼力の重要性"を説いている言葉です。 また、地元に残る「伯楽が育てた名馬が天に昇った」という伝説にも由来するといわれています。 「伯楽」とは、中国周代を生きた名馬を見分ける力に長けた人物のこと。中国では天馬を守る星の名前でもあります。 「伯楽星」は「消費者に品質を見抜いていだたこう」という蔵人たちの熱い想いが込められた名前なのです。 2.伯楽星を造る新澤醸造店とは 新澤醸造店は、1873年(明治6年)創業の宮城県の酒蔵です。 1999年(平成11年)、東京農業大学農学部醸造学科を卒業した新澤巖夫(にいざわいわお)氏が、若干25歳で杜氏に就任。究極の食中酒「伯楽星」を誕生させます。 蔵が大切にしているのは「年齢や経歴に縛られない酒造り」です。ベテラン杜氏に酒造りをゆだねるのではなく、蔵人がお互いに刺激しあい、協力する酒造りをおこなっています。 2-1.移転後の設備の充実による酒質の向上 2011年(平成23年)、東日本大震災により蔵、母屋とも全壊の被害を受けた新澤醸造店は、現在の川崎町へと工場を移転します。 同年11月には酒造りを再開。新工場で特に力を注いだのが設備の拡充でした。 米は0.1℃刻みの温度調節ができる釜で蒸され、より質の良い麹(こうじ)へと姿を変えます。最新設備と蔵人の努力により「伯楽星」もまた、より磨き抜かれた味わいへと変化を遂げたのです。 さらに、敷地内にはマイナス5℃の保存が可能な冷蔵設備を完備。フレッシュな味わいを、そのまま飲み手へと届ける取り組みを導入しています。 2-2.全国最年少の杜氏が活躍 前述したように、新澤醸造店は「年齢や経歴に縛られない酒造り」をおこなう酒蔵です。 2018年(2018年)には、新澤杜氏に代わり、若干22歳の渡部七海(わたなべななみ)氏が杜氏に就任しました。 渡部氏が手がけた「あたごのまつ 洗練辛口」は、世界的に注目を集めるワインコンクール「ブリュッセル国際コンクール」の日本酒部門「SAKE selection 2018」の本醸造酒部門でトロフィー酒を受賞。 同年には初めて外国人副杜氏が就任するなど、世代や国籍を超え、少しでもおいしい日本酒になるようにとの酒造りが続けられています。 3.伯楽星を販売できるのは選ばれた酒屋だけ 新澤醸造店は、全商品マイナス5℃の品質管理を徹底しています。ほぼすべてのお酒が、1回だけ「火入れ」をする商品だからです。 火入れとは、味や香りの劣化を防ぐことを目的とした低温加熱殺菌のこと。通常であれば2回おこなう火入れを1回のみに限定している「伯楽星」は、そのぶん品質が変化しやすいお酒なのです。 蔵が採用しているマイナス5℃の環境は、フレッシュな味わいを長く保つことができる温度帯。「伯楽星」を販売する特約店も、徹底した冷蔵管理ができる店舗のみに限定されています。 4.伯楽星シリーズを紹介! 究極の食中酒「伯楽星」は、毎日の食事と一緒に楽しめるお酒です。新澤醸造店が手がけるもうひとつのブランド「あたごのまつ」に比べ、糖度を1/2ほど低く設定し、さらりとした飲み口を実現しています。 燗酒にもぴったりの純米酒からこだわりの純米大吟醸まで、早速それぞれの魅力をご紹介!ぜひ購入時の参考にしてくださいね。 4-1.伯楽星 特別純米 究極の食中酒をコンセプトに誕生した「伯楽星」の定番商品です。すっきりとした飲み口が、あわせる料理の味わいをぞんぶんに引き出します。冷やしてさわやかな酸味を楽しむほか、キレが際立つ熱めの燗酒で味わうのもおすすめです。 評判 世界唯一となる日本酒だけのコンペティション「SAKE COMPETITION」で2014年から4年連続GOLDを受賞。味のバランスに優れ、食中酒というジャンルを確立させた銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-2.伯楽星 純米吟醸 蔵自らが「究極の食中酒をいちばん完璧に表現した」と語る1本です。蔵のこだわりでもあるフレッシュな味わいが活きています。パッションフルーツを思わせる香りが心地よく、魚介類とも相性ばつぐんの銘柄です。 評判 伯楽星ファンのなかでも人気の高い銘柄です。2019年の「G20 大阪サミット」では、2日目のワーキング・ランチで松花堂弁当とともに「伯楽星 純米吟醸」が振る舞われました。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-3.伯楽星 純米大吟醸 米をより小さく精米して造る純米大吟醸の多くは、華やかな香りが特徴です。「伯楽星」の純米大吟醸は、香りを強調するのではなく、米由来の味わいを大切にしています。やわらかな香りとにフレッシュな旨味は、ワイングラスで楽しむのがおすすめです。 評判 「和食にも洋食にもあう」と評判の銘柄です。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2021」では、金賞を受賞。新鮮なお刺身から濃厚なチーズまで、さまざまな料理に寄り添ってくれます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-4.伯楽星 純米大吟醸 東条秋津山田錦 高級酒米「山田錦」の産地として知られる東条秋津産の最高ランクの山田錦で造られた日本酒です。米の精米度合いを示す数値は29%と、酒米の中心部分だけをぜいたくに使用しています。伯楽星の文字が入った木箱も美しく、贈答用にもおすすめの銘柄です。 評判 フランスで開催される日本酒コンクール「Kura Master 2020」の純米大吟醸部門で金賞を受賞。トップソムリエも評価した味わいは、ふちの薄いワイングラスに注ぐとより一層魅力が花開きます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-5.伯楽星 純米大吟醸...

日本酒界のレジェンド「十四代」を解説!プレミアがつくその魅力とは?

日本酒の世界を楽しんでいると「十四代(じゅうよんだい)」という名前を耳にすることもあるのではないでしょうか。「なかなか手に入らないプレミア酒」「十四代はレアなお酒」と聞くと、ますますどんなお酒なんだろうと気になってしまいますよね。 そこで今回は、プレミア日本酒「十四代」についてくわしく解説!名前の由来や代表銘柄もあわせて紹介します。 1.プレミア日本酒「十四代」とは? 「十四代(じゅうよんだい)」は、山形県の高木酒造(たかぎしゅぞう)が造る日本酒です。平成初期のリリース以来、香り高く、芳醇旨口の味わいに魅了される日本酒ファンは後を絶ちません。 その一方で、十四代は入手の難しさから「幻の日本酒」とも呼ばれています。まずは、十四代の名前の由来やプレミア日本酒といわれる理由について探っていきましょう。 1-1.十四代の名前の由来 十四代という名前は、1963年(昭和38年)頃、14代目当主「高木 辰五郎」氏によって名付けられました。 日本酒に名前を付けて販売するためには、商品登録しなくてはいけません。辰五郎氏は十四代以外にも「十三代」「十五代」「十六代」といった名前を申請しました。 通常であれば、数字は登録申請を通らないルールとなっています。ところがなぜか、十四代だけが審査を通過したのです。「としよ」「としひろ」といった、人名に間違われたのが理由では?ともいわれていますが、その真相は定かではありません。 こうして奇跡的に誕生した十四代という名は、古酒のブランド名として蔵で使用されてきました。 現在多くの人が知る十四代が誕生したのは、15代目「高木 顕統」氏が初めて日本酒を造り上げたときのこと。創業以来400年余り続く伝統とともに、その名も新たな時代へと受け継がれたのです。 1-2.十四代がプレミアな理由 十四代が誕生したのは、時代が平成に移ってからのこと。香り控えめ、スッキリした味わいの端麗辛口の日本酒ブームが巻き起こるなか、フルーティーな香りの十四代は一躍人気銘柄に躍り出ます。 一度飲んだら忘れられない、みずみずしく、研ぎ澄まされた味わいはまさにプレミアと呼ぶにふさわしい品格。全国各地の酒販店が、一切の妥協を許さないこだわりの製法と原料で生まれる十四代の販売を希望しました。 ところが、多くの日本酒ファンが十四代を求める一方、高木酒造は自社ホームページはおろかメールアドレスも持たない酒蔵だったのです。 新たな日本酒の時代を切り拓いた銘酒でありながら、くわしい情報はベールに包まれている。 確かな味わいはもちろん、そんな一面も、十四代がプレミアと呼ばれる理由のひとつといえるかもしれません。 2.十四代を造る高木酒造とは? 高木酒造は、1615年(元和元年)創業の老舗酒蔵です。蔵が建つ山形県村山市は、四季折々の気候がはっきりとした自然豊かな地域。美しい水源にも恵まれ、蔵自ら「酒未来(さけみらい)」「龍の落とし子」「羽州誉(うしゅうほまれ)」といった酒米の開発にも取り組んできました。 また、地元では古くから「朝日鷹(あさひたか)」という日本酒の醸造元としても知られています。山形県内のみの限定流通商品ですが、見かけた際はぜひこちらもチェックしておきたいですね。 2-1.十四代の生みの親、「高木 顕統(たかぎ あきつな)氏」 十四代の生みの親である高木 顕統(たかぎ あきつな)氏は、東京農業大学農学部醸造科を卒業後、東京の大手百貨店に勤務していた人物です。1993年(平成5年)、高齢になった杜氏の引退を機に蔵へと戻ると、杜氏として酒造りを始めました。 当時、日本酒業界はスッキリとした端麗辛口ブームのまっただなか。幼いころから蒸米の甘い香り、麹の匂いに触れて育った顕統氏は「本来の日本酒は、もっと芳醇で旨口であるべき」という信念を貫き、香り高く芳醇な味わいの十四代を造り上げます。 さらには、酒質の設計から商品ブランディングまで一貫して担当。現在の蔵元杜氏の流れを生み出したパイオニアともいえる存在です。 3.十四代の代表的な銘柄 プレミア日本酒「十四代」、日本酒好きなら知れば知るほど「飲んでみたい!」と思うものですよね。とはいえ、なかなか入手できないのが十四代の悩ましいところ。ここからは、十四代の代表銘柄を紹介します。 酒販店で十四代を購入するチャンスが訪れたり、飲食店で十四代に出会ったり…。ぜひ、ここぞ!という機会が訪れたときの参考にしてくださいね。 3-1.十四代 純米大吟醸 龍泉 十四代のなかでも最高ランクにあたる銘柄「龍泉(りゅうせん)」。入手困難を極め、ネットでは数十万円で取引されることも少なくありません。高級酒米「山田錦」を35%まで磨き上げ限界低温発酵させた後、酒袋からこぼれる雫を1滴ずつ集め氷温貯蔵熟成させた純米大吟醸酒です。 評判 原料、製法、ボトルとすべてがスペシャル。外箱と中箱の二重使用の高級化粧箱におさめられています。香りはバニラのように甘く華やか。多くの日本酒ファンが酔いしれる至極の逸品です。 (出典元:ミツワネットショップ) 3-2.十四代 双虹 大吟醸 「双虹(そうこう)」は、山田錦を三割五分まで磨いたフルーティーな甘さが香り立つ日本酒です。毎年11月ごろに限定販売されており、定価は1万円台でありながらネット通販では10万円全前後の高値で取引されています。 評判 吟醸香はほんのりと柔らかでフルーティー。後味も爽やかで、ほのかな酸味が米の余韻を思わせます。口当たりも滑らかで、まるで水のように何杯でも飲み進めたくなる上質な日本酒です。 (出典元:ミツワネットショップ) 3-3.十四代 純米大吟醸 龍月 「双虹」とならび、「龍泉」に次ぐ十四代の最高峰銘柄です。毎年11月に販売される限定酒であることが、さらに希少性を高めています。袋吊りで搾ったお酒を一斗(18リットル)入りの瓶で少量ずつ集め、氷温熟成させるという手間のかかる製法で造られた日本酒です。 評判 真っ白な化粧箱入りの「龍月(りゅうげつ)」は、贈答用にもふさわしい佇まい。「SAKE COMPETITION」では数々の受賞歴を誇るなど、もちろん味も折り紙付きです。十四代らしい香りと甘みはしっかりと。それでいて雑味のない研ぎ澄まされた味わいが光ります。 (出典元:ミツワネットショップ) 3-4.十四代 七垂二十貫 高木酒造の伝統の製法「七垂二十貫(しちたれにじっかん)」によって醸造された十四代です。七垂二十貫とは、二十貫(約75㎏)の米からわずか七垂れ(7滴)しか取れないほど希少な酒、という意味。「龍泉」「双虹」「龍月」と、十四代の代表銘柄はこの七垂二十貫によって造られています。 評判 袋から一滴一滴搾り取る雫酒の味わいはまさに絶品。その確かな酒質は世界でも認められ、「2015年SAKE COMPETITION」の純米大吟醸部門で第3位を受賞しました。ネット通販でも7万円近い額で取引される日本酒です。 (出典元:ミツワネットショップ) 3-5.十四代 純米吟醸 龍の落とし子 「龍の落とし子」は14代目当主の高木辰五郎氏が開発した酒米です。幾度も交配を重ね、実に18年の月日を経て誕生しました。裏ラベルに系譜が書かれていることからも、蔵の酒米への強いこだわりがうかがえます。 評判 開栓と同時に広がるみずみずしく爽やかな香り。米の甘みと旨味をじっくり堪能できる1本です。2日、3日と時間を置くと、よりまろやかに変化する味わいを楽しめます。 (出典元:ミツワネットショップ) 3-6.十四代 純米大吟醸 酒未来 「酒未来(さけみらい)」は「龍の落とし子」同様、高木酒造が独自に開発した酒米です。近年は全国各地の有名蔵で「酒未来」を使用した日本酒が造られています。お酒の未来を盛り上げたいという蔵の想いが伝わる1本です。 評判 甘くやわらかな香りは洋梨やマスカットのよう。口に含むと甘みと旨味、ほのかな酸味がじゅわっと広がります。入手困難なことは変わらないものの、定価は数千円台と比較的求めやすく、飲食店などで見かけたときはぜひ味わっておきたい銘柄です。 (出典元:ミツワネットショップ) 3-7.十四代 本丸 秘伝玉返し フルーティーで香り豊かでありながら、飲み口はすっきり。添加するアルコールに自社の粕取り焼酎を使用するという、こだわりに溢れた日本酒です。十四代のスタンダード的な存在であり、その人気を世に知らしめるきっかけとなった銘柄でもあります。 評判 日本酒の最高峰とされる味わいは、「間違いなくおいしい」と日本酒ファンがうなるほど。見た目も華やかで桐箱入りの商品もあるため、贈答用としても好まれています。十四代はまだ飲んだことがないという方に、まずおすすめしたい一本です。 (出典元:ミツワネットショップ) まとめ 日本酒ファンの憧れ的存在ともいえる「十四代」。その確かな味わいは、蔵の熱い情熱とこだわりによって生まれています。 それだけに繊細な十四代は、マイナス5℃からプラス5℃の低温保管が基本。高木酒造も保存管理の行き届いた酒販店への販売を基本としています。 十四代を入手できた際は、ぜひ一期一会のお酒との出会いを大切に、幻と呼ばれるその味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。

【2022年最新版】山形県のオリジナル酒米「出羽燦々」。出羽燦々で醸されたおすすめの日本酒10選も紹介!

日本酒のラベルを眺めていると「出羽燦々」「山田錦」「美山錦」といった漢字に出会うことはないでしょうか。これらはすべて、日本酒の原料となる酒米(酒造好適米)のこと。酒米の違いによって、味に個性が生まれるのも日本酒の魅力のひとつです。 数ある酒米のなか、今回は山形県が生んだ「出羽燦々(でわさんさん)」をピックアップ!出羽燦々で造られる日本酒の味わいや、おすすめ銘柄について詳しくご紹介します。酒米の知識を身に付ければ、日本酒がもっとおもしろく味わい深いものになりますよ。 1.山形県で初となるオリジナル酒米「出羽燦々」とは? 「出羽燦々(でわさんさん)」は、山形県がおよそ11年の月日をかけ開発した酒米です。「美山錦(みやまにしき)」と「華吹雪(はなふぶき)」を交配させ、1995年(平成7年)、山形県初のオリジナル酒米として誕生しました。現在は山形県内の多くの蔵が出羽燦々を使用し、個性豊かな日本酒を造り出しています。 1-1.地酒ブランド確立を目指して造られた酒米 豊かな自然に恵まれ、清らかな銘水が流れる山形県は日本酒造りに適した土地として知られています。 全国に先がけて香り高い「吟醸酒(ぎんじょうしゅ)」の開発に取り組み、1985年(昭和59年)には酒米の研究開発を開始。翌年には県内統一ブランドとなる「山形讃香(やまがたさんが)」という名の純米吟醸酒を誕生させました。 その後も「山形酵母」や「清々酵母」を発見するなど、地酒の品質向上をめざした取り組みは進められます。品評会での入賞数も着々と増加し、1995年(平成7年)にはついに山形県初のオリジナル酒米「出羽燦々」が品種登録されました。 出羽とは、かつての山形県の呼び名のこと。出羽燦々という名には「山形県が生んだ酒米にふさわしく、印象の強い名前に」という想いが込められています。 当初、山形県や農協、酒造組合連合会が出した名称候補は200点以上。また、選考時には東北芸術工科大学からもアドバイスを受けたそう。山形県の出羽燦々に込める熱い想いが伝わってくるようですね。 1-2.雑味が少なく、キレのある淡麗な味わいの酒質に 出羽燦々で造る日本酒は、雑味のないキレのある味わいが特徴です。また、米粒がやわらかく醪(もろみ)に溶けやすいため、香りが濃く、後味にやわらかな余韻が生まれます。 吟醸県とも呼ばれる山形県では、出羽燦々を使用した純米吟醸に「DEWA33」という認定基準を設けています。DEWA33の多くは、純米吟醸ならではの華やかな香りと、透明感のあるきれいな味わいが持ち味です。 「33」の数字は、山形県に33の1400m級の山があることや、オリジナル酒米「出羽燦々」の名に由来しています。DEWA33の厳しい認定基準は以下の5つです。 出羽燦々を100%使用 米と米麹のみを原料とする純米吟醸酒 米の外側を削る割合、精米歩合(せいまいぶあい)が55%以下 山形酵母を使用 山形オリジナル麹菌「オリーゼ山形」使用 これらの基準をクリアした山形県の地酒には、DEWA33の青い認定シールが貼られています。 参照:山形県酒造組合「DEWA33」 「出羽燦々を使ったこだわりの地酒が飲みたい!」というときには、DEWA33の名をチェックしてみるのもおすすめです。 2.出羽燦々で醸されたおすすめ日本酒10選 酒米のことを知ると、その酒米で生まれる日本酒の味が知りたくなるものですよね。ここからは、出羽燦々で醸されたおすすめ日本酒10選をご紹介します!ぜひ、ラベルやネーミングにも注目して、お気に入りの1本を見つけてみてくださいね。 2-1.山川光男 山川鶏男 2021 ふゆ 個性豊かな「山川光男(やまかわみつお)」は、山形県内の4つの酒蔵が結成したユニットです。それぞれの主力銘柄「男山(おとこやま)」、「東光(とうこう)」、「楯野川(たてのかわ)」、「山形正宗(やまがたまさむね)」の1文字を取って名付けられています。 2021年冬のテーマは、鶏肉。1年の締めくくりとなるお酒は、男山酒造が製造を手がけました。山形県では歯ごたえのある親鳥を食べる文化があるそう。ほどよい酸味が心地よく、コクのある鶏肉料理にもぴったりの味わいです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.月の井 吟醸 原酒 火入れ 「月の井(つきのい)」は茨城県の大洗町で生まれる地酒です。「火入れ原酒シリーズ」のひとつである吟醸酒は、山形県産の出羽燦々を100%使用して造られました。 酒造りを手がけたのは、広島県の竹鶴酒造で活躍していた石川達也杜氏。令和2年の造りより月の井酒造に移籍し、13年ぶりに新シリーズを生み出しました。 こだわりは、醪段階でしっかりと発酵させてから醸造アルコールを添加するという、ほかにはない製法。原酒ならではの芳醇な香りとコクが活きた、ロックスタイルでも美味しい日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.磐城壽 季造りしぼりたて 山形県長井市産の出羽燦々を使用。その年初となるしぼりたてのお酒を詰めた1本です。澱(おり)と呼ばれる小さな固形物をあえて残し、うっすら白く濁ったお酒に仕上げています。 口に含むと米のやさしい甘みがふんわりと広がり、後味はスッキリ。キレ味も良く、料理と合わせるお酒にもおすすめです。火入れと呼ばれる加熱処理をしていない生酒のため、ぜひ適度に冷やしてお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.来福 純米酒 山廃仕込み 山形県産の出羽燦々と米麹、水のみで醸した純米酒です。酵母には、マリーゴールドの花から生まれた「花酵母」を使用しています。 「山廃仕込み(やまはいじこみ)」とは、手間と時間のかかる伝統製法のこと。来福酒造では、年に1度だけ山廃仕込みの純米酒を販売しています。穏やかな香りが心地よく、燗酒にするとより一層魅力が花開く1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.出羽桜 純米吟醸酒...

全国2位の酒蔵数。長野県で醸される日本酒おすすめ15選

飛騨山脈に木曽山脈と、3000m級の山々が連なる長野県。冬場の寒冷な気候は日本酒造りに適しています。県内の酒蔵数はおよそ80と、酒どころ新潟県に次ぐ多さです。 今回は、長野県の日本酒造りの歴史や特徴、おすすめ銘柄をご紹介ます!真澄、明鏡止水といった有名銘柄から、地元に愛される地酒まで内容はもりだくさん。 長野県で美味しい日本酒を飲みたい方、地酒ファンの方はぜひチェックしてみてくださいね。 1.長野県で造られる日本酒について 本州の中央部に位置する長野県は、実に多くの日本酒が生まれる地域です。およそ80近くの酒蔵が、1本1本ていねいな酒造りを続けています。 まずは、長野県の日本酒造りの歴史や原料、味わいの特徴について探っていきましょう。 1-1.長野県の日本酒造りの歴史 長野県の日本酒造りの歴史は、朝廷や神社への供え物としての酒造りから始まります。鎌倉時代以降になると、商売としての酒蔵が登場。明治時代の酒蔵数は、実に1,000蔵以上にのぼったといわれています。 昭和に入ると、太平洋戦争における米不足を契機に、長野県独自の酒米の栽培が進められます。1939年(昭和14年)には「たかね錦」、3年後には幻ともいわれる「金紋錦(きんもんにしき)」が品種登録されました。 1950年(昭和25年)には、酒蔵の後継者による「若葉会」が設立。酒造りの技術革新を目指し「長野県醸友会」が結成されたのもこの年でした。 酒造好適米や酵母の開発はさらなる発展を遂げ、「美山錦(みやまにしき)」や「ひとごこち」をはじめとする高品質な酒米は、全国にその名が知られるほどに。 2020年(令和2年)には新品種「山恵錦(さんけいにしき)」が登場し、県内の酒蔵数は80近くになるなど、日本屈指の酒どころとして日本酒業界をけん引しています。 1-2.長野県で使われる酒米・酵母・水 日本酒は酒米と麹、水を原料に、酵母によるアルコール発酵で造られるお酒です。各地では気候の特性を活かし、酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)と呼ばれる酒米の開発が進められています。 ここでは長野県で使われる酒米や酵母、水の個性に着目してみましょう。 長野県の酒米 長野県では古くから独自の酒米開発が進められています。代表的なものは以下の7品種。なかでも「たかね錦」はもっとも歴史が古く、1939年(昭和14年)に長野県立農事試験場で開発されました。 たかね錦 山田錦 しらかば錦 金紋錦 美山錦 ひとごこち 山恵錦 1956年(昭和31年)に誕生した「金紋錦」は、一度はなくなりかけた幻の酒米。「たかね錦」と「山田錦」を親に持つ高品質な酒米でありながら、栽培や醸造が難しいことから次第に使用する酒蔵が減っていきました。 一時期は姿を消しかけた「金紋錦」は、県内で酒質が再評価されると次第に各地で栽培されるようになります。2012年(平成24年)には、関東信越国税局酒類鑑評会で金紋錦100%で造った大吟醸酒が最優秀賞を受賞。名実ともにその名が広く知られることとなりました。 2018年(平成30年)には、品種登録出願中だった「山恵錦」を使った純米大吟醸が全国新酒鑑評会で金賞を受賞。芳醇な香りとなめらかな味わいを生み出す山恵錦は、各蔵から高い注目を集めています。 長野県の酵母 酵母は米の糖分をアルコールへと変える微生物です。長野県を代表する酵母といえば「7号酵母」。長野の地酒「真澄(ますみ)」を造る宮坂醸造で発見されたことから「真澄酵母」とも呼ばれています。 そのほか、長野県食品工業試験場では「NP1(長野ピンク号)」や、りんごのような甘い香りの「長野酵母C(アルプス酵母)」「長野酵母D」を開発。 2019年(令和元年)には、リンゴ酸由来の甘酸っぱい味わいを生み出す「長野酵母R」も誕生しています。 長野県の水 米と麹というシンプルな材料で造られる日本酒は、使用する水の味わいが仕上がりを大きく左右します。 日本有数の山岳地帯を有する長野県は、清らかな雪解け水が流れる地域。県内の多くの酒蔵が、仕込み水に美しい湧水を使用しています。 長野県の湧水は、アルコール発酵を促すカリウムやマグネシウムを豊富に含んでいるのが特徴。反対に、味の雑味の原因となる鉄分は少ないといわれています。 春の雪解けとともに大地に染み込み、長い年月をかけて姿を現す長野県の湧水。その水を生む雄大な自然こそが、多くの人に愛される地酒の源といえるのかもしれません。 1-3.長野県で造られる日本酒の特徴 長野県で造られる日本酒は、香り穏やかで濃醇な味わいが特徴です。長野県は、古くから味噌や漬物といった発酵食品が愛されてきた地域。料理の邪魔をせず、それでいてふくよかな味わいは、濃い味付けの料理と好相性です。 また、日本で4番目に大きな面積を誇る長野県は、北は中野エリアから南は飯田エリアまで10のエリアにわかれます。各地に点在する酒蔵数は75と、その数は全国第2位。 伝統的な味わいはもちろん、各蔵が生み出す個性あふれる銘柄も、長野県の地酒の大きな魅力です。 参考:国税庁「清酒製造業の概況(平成30年度調査分)企業数の推移(都道府県別)」 2.長野県で醸されるおすすめの日本酒15選 長野県は酒蔵の数が多く、日本酒の種類も多いからこそどれを飲もうか迷ってしまいますよね。 ここからは、長野県で醸されるおすすめ日本酒15選を紹介します。「長野でこれだけは飲んでおきたい!」「飲食店で長野のお酒を楽しみたい」というときは、ぜひ参考にしてくださいね。 2-1.真澄 真朱(AKA) 「真澄(ますみ)」は長野県の老舗蔵「宮坂醸造」で造られる日本酒です。長野県の地酒といえば真澄といわれるほど、高い知名度を誇ります。 「真朱(AKA)」は、蔵で生まれた酵母「7号酵母」への原点回帰第一弾となるお酒。料理に合う上質な食中酒をテーマに、蔵では2019年からすべての製品を7号酵母仕込みに転換する運びとなりました。 長野県を代表する深く濃醇な味わいは、ぜひ美味しい酒の肴をおともにお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.明鏡止水 純米吟醸 ALL NAGANO 生 使う米、水、酵母、そして人とオール長野産。地元へのこだわりをギュッと詰め込んだ日本酒です。加熱処理をしていない生酒のため、生まれたてのフレッシュな味わいを楽しめます。 「明鏡止水(めいきょうしすい)」を造る「大澤酒造」が建つのは、浅間山と蓼科山の豊かな自然が見渡せる場所。澄み切った水が生み出すやわらかな味わいに、ついつい1杯、もう1杯ととグラスが進みます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.岩清水 Origin 2019 袋吊り 生原酒 「袋吊り」とは醪を入れた袋を吊るし、ポタポタとこぼれる雫を集めたお酒のこと。「岩清水(いわしみず)」の袋吊りは、さらに生のまま、マイナス5℃以下でじっくりと熟成させたお酒です。 「Origin 2019」が目指したのはズバリ、「肉」に合う味わい。和食はもちろん、フレンチやイタリアンなどこってりした洋食とのペアリングもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.亀の海...

新年のお祝いに!おすすめの日本酒10選

もういくつ寝るとお正月!お正月といえば、おせちにお餅…そして美味しい日本酒がつきものですよね。 お正月に限らず、お祝いの席で日本酒を飲む風習があるのはなぜなのでしょうか?今回は、古くから続くお正月と日本酒の関係を紐解いていきます。 後半では新年のお祝いにぴったりの日本酒もご紹介。おせち料理にも合う、おすすめ銘柄10選をぜひ参考にしてくださいね。 1.古くから続くお正月と日本酒の関係 日本酒は、古くからお正月に飲むお酒として親しまれてきました。初詣のシーンでは「御神酒(おみき)」と呼ばれる日本酒が参拝者に振る舞われます。屠蘇散(とそさん)と呼ばれる生薬を配合した「御屠蘇(おとそ)」を飲む地域も少なくありません。 また、日本酒はお正月以外にも、お祭りや結婚式といったお祝いの席とも深い関係があります。 1-1.昔からお祝いの場ではよく日本酒が飲まれていた 日本酒が日本で初めて誕生したのは、約2000年~2500年前のこと。弥生時代には、すでに日本酒の起源となるお酒が存在したといわれています。 また、奈良時代には「造酒司(さけのつかさ)」という役所に酒部(さかべ)と呼ばれる部署が設けられ、豊作祈願などの神事にお酒がまつられるようになりました。 このように、日本酒を神に供え、祈りを捧げたあとに人々と分かち合う風習は「直会(なおらい)」とも呼ばれます。 神と人が一体となることを意味する直会は、神事だけでなく、人々が集う祭事の風習として受け継がれきました。 祭りや結婚式、成人式や節句など、日本酒が登場するお祝いの席はさまざま。年始のお正月に飲む日本酒も、そのひとつとして知られています。 1-2.お正月は縁起の良い日本酒や少し贅沢な日本酒を 「あけましておめでとうございます」という言葉が飛び交うお正月。お正月といえば「おめでたいもの」というイメージが大きいですよね。 お正月は新たな年の始まりであり「年神様」を迎えるめでたい日だといわれています。年神様とは、暮らしを見守るご先祖様のこと。日本では古くから、亡くなった方は暮らしを山から見守る「山の神」、米作りを見守る「田の神」になったあと、年神として新年に子孫のもとを訪れ繁栄をもたらすといわれてきました。 お正月に玄関に門松を飾るのも年神様をお迎えするため。お正月に神様にお備えする食事「神饌(しんせん)」には、ご飯やお菓子のほかに日本酒も用意されます。 新しい年の始まりに感謝し、1年の無病息災を願い神様に捧げる日本酒。お正月の日本酒は、縁起の良いものや少し贅沢なもの用意するのもおすすめです。 2.お正月におすすめの日本酒10選 ここからは、お正月におすすめの日本酒10選をご紹介します!どれも新年を華やかに彩ってくれる銘柄ばかり。ぜひ、とっておきの1本を用意して新たな年を迎えてくださいね。 2-1.貴 純米大吟醸 プラチナ 袋吊り 2020 高級酒米「山田錦」のなかでも、特に品質に優れた兵庫県産特A地区の酒米を使用。醪(もろみ)を詰めた酒袋を吊るし、自然にこぼれる雫を集めた贅沢な1本です。 採れる量が少ないため、市場に出回る本数も限られた数量限定品。すっきりと洗練された味わいは、おせち料理にも良く合います。新年の挨拶に持参する手土産にもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.黒龍 干支ボトル 寅年 純米大吟醸 福井県を代表する銘酒「黒龍(こくりゅう)」。こちらは2022年の干支「寅」になぞらえた縁起の良い純米大吟醸です。搾りたてのお酒をそのまま瓶詰めすることで、力強く奥深い味わいを生み出しています。 「五黄の寅」と呼ばれる2022年は、36年に1度めぐってくる運気の強い年。「寅のいきおいにのり、いつもの日常や笑顔の賑わいを取り戻してほしい」という蔵の願いが込められた特別な1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.伯楽星 純米大吟醸 ひかり 究極の食中酒を目指す「伯楽星(はくらくせい)」の最高峰。輝かしい光をイメージし「ひかり」と名付けられた日本酒です。一粒の米を15%まで磨き上げ、中心部分のみを贅沢に使用して造られています。 香りはバナナのように濃密でふくよか。清らかな旨味とほのかな酸味、甘みが口のなかでふわりと広がります。木箱入りのボトルも美しく、新年を彩る日本酒にふさわしい佇まいです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.久保田 萬寿 純米大吟醸 「久保田(くぼた)」は新潟県の朝日酒造を代表する銘柄です。なかでも「萬寿(まんじゅ)」は、特別な日を彩るプレミアムラインに位置づけられています。 グラスから舞い上がる香りは、フルーティーで華やか。口に含むとふくよかな旨味がじんわりと広がります。家族や友人、大切な人が集う祝いの席に笑顔を運ぶ日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.初日正宗 純米大吟醸 「初日正宗(はつひまさむね)」は新春の初日の出をイメージした縁起の良い日本酒です。醸造元は新潟県の小さな酒蔵、長谷川酒造。約180年ものあいだ、機械に頼らないていねいな手仕事を続ける酒蔵です。 純米大吟醸は、圧力をかけず自然にしたたるお酒を瓶詰めした雫酒。冷やしても常温でも美味しく、飲み手の好みを選ばないのもうれしいですね。 (出典元:長谷川酒造株式会社) 2-6.獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離...

知ると日本酒がもっと楽しくなる!日本酒の基礎知識から雑学までを紹介

「大好きな日本酒、もっとくわしく知りたい」「ラベルに表記されている文字の意味は?」と思ったことはないでしょうか。 知れば知るほど奥が深い日本酒の世界。今回は、思わず誰かに教えたくなる雑学を紹介します!知るともっと楽しくなる基礎知識をベースに、日本酒の世界をさらに広げていきましょう。 1.知るともっと楽しくなる日本酒の基礎知識 種類や原料、製造方法などでさまざまな表情を見せる日本酒。基礎知識を知っておくと、日本酒の世界はもっと楽しくなります。 まずは、日本酒の種類を表す特定名称酒や、ラベルから読み取れる情報についておさえていきましょう。 1-1.特定名称酒について 「特定名称酒」とは、日本酒の原料や製法を表す基準のことです。「純米酒」「本醸造酒」「吟醸酒」の大きく3つのグループに分類されます。 グループ 特徴 純米酒 米と米麹だけを原料にしたもの 本醸造酒 米と米麹、醸造アルコールを使用したもの 吟醸酒 精米歩合60%以下の米を使用したもの 日本酒のラベルを見ていると「大吟醸」や「純米吟醸」などの文字を見かけることがありますよね。これは、3つのグループをさらに細かく分類したものです。 特定名称酒の具体的な分類は以下の8つ。これらの条件に加え「こうじ米の使用割合15%以上」「1等から3等に該当する米を使う」などの条件を満たしていなければ、特定名称酒を名乗ることはできません。 吟醸酒はフルーティーな香り、純米酒はふくよかな味わい、本醸造酒はスッキリ辛口系など、それぞれの個性と合わせて覚えると日本酒選びがぐっと楽しくなりますよ。 特定名称 原料 精米歩合 吟醸酒 米、米麹 醸造アルコール 60%以下 大吟醸酒 米、米麹 醸造アルコール 50%以下 純米酒 米、米麹 ー 純米吟醸酒 米、米麹 60%以下 純米大吟醸酒 米、米麹 50%以下 特別純米酒 米、米麹 60%以下 または特別な製造方法 本醸造酒 米、米麹 醸造アルコール 70%以下 特別本醸造酒 米、米麹 醸造アルコール 60%以下 または特別な製造方法 醸造アルコールとは? 原料欄にある「醸造アルコール」は、サトウキビなどを原料にした純度の高いアルコールのことです。醸造アルコールを入れたお酒は、スッキリとしたドライテイストに仕上がります。 吟醸香(ぎんじょうか・ぎんじょうこう)と呼ばれる華やかな香りが引き立ちやすいことも特徴です。 特別純米酒、特別本醸造酒の「トクベツ」とは? 特別純米酒や特別本醸造酒の「特別な製造方法」には、はっきりとした基準はありません。各蔵で自社製品と比較し「よし、これは特別だ」と判断した際に表記できます。 例えば「酒造好適米(酒米)を100%使用」も特別な製造方法の一例です。この場合、「山田錦100%使用」とラベルに何が特別なのか表記する必要があります。 飲食店や酒販店で「特別」の文字を見つけたら、特別なポイントを探し当ててみるのも楽しいですよ。 1-2.日本酒のラベルから分かる基礎知識 日本酒のラベルはお酒の情報がギュッと詰まった、いわば自己紹介文のようなもの。原材料だけでなく、味の目安を知る手がかりにもなります。 原材料名 水以外の原材料名が、使用量の多い順に記載されています。 精米歩合 精米歩合(せいまいぶあい)とは、一粒の米の外側をどれくらい削ったかを示す割合のことです。「精米歩合40%」とあれば、米の外側を60%削っているということ。米の中心部分40%だけを使って仕込んだお酒になります。 アルコール度数 日本酒の平均的なアルコール度数は15度~16度です。この数字を下回る低アルコール日本酒は、口当たりが軽く日本酒初心者にもおすすめです。 日本酒度 「甘い」「辛い」といわれる味の目安になるものです。標準はマイナス1.4度~プラス1.4度。マイナスになるほど甘口、プラスになるほど辛口タイプのお酒です。 日本酒の甘辛度合いは、酸度やアミノ酸度によっても左右されます。あくまでも味の目安のひとつとして参考にしてくださいね。 酸度 日本酒の酸度は、「すっぱさ」ではなく「キレ」を表します。日本酒度が同じ場合、酸度が高いほど辛く、低いほど甘く感じるのが特徴です。 BY(Brewing Year) 「Brewing Year(ブリューイングイヤー)」つまり、日本酒の醸造年度を表す数字です。日本酒のBYは、7月1日から翌年の6月30日までを基準としています。 例えば、画像「松の司」の「2019 R1BY」は「2019年(令和元年)の7月1日から6月30日の間に仕込んだお酒ですよ」ということ。 では製造年月日はというと、こちらは仕込んだお酒を「瓶詰めした時期」を表しています。製造年月日は必ず表示しなくてはいけない項目ですが、BYは各蔵の判断で記載するものです。 「去年仕込んだ新酒なんだな」「しばらく熟成させてから瓶詰めしたのか」など、BYが表す違いも楽しんでみてくださいね。 原料米 ラベルには「山田錦(やまだにしき)」「雄町(おまち)」など、使用した酒米の名前を記載する場合があります。各蔵が酒米の種類にこだわるのは、酒米によって日本酒の味わいに個性が生まれるからです。山田錦の特徴やおすすめ銘柄については、こちらからもチェックできます。 https://sake-5.jp/sake-made-from-yamada-nishiki/ 1-3.「生酛」や「山廃」とは? 「生酛(きもと)」や「山廃(やまはい)」は、日本酒造りに必要な乳酸菌を自然に任せて育てる製法です。味わい濃く、繊細な香りの日本酒に仕上がります。 「速醸酛(そくじょうもと)」は乳酸菌を添加する製法です。それぞれ手間ひまやコスト、仕上がりの味わいも異なります。 生酛(きもと) 蒸した米と麹を桶に入れ、水を加えてすりつぶす製法です。すりつぶす作業は「山卸し(やまおろし)」と呼ばれます。 市場に出回る日本酒のうち、生酛造りのお酒はわずか1%と少ないものの、近年は各蔵、日本酒ファンから高い注目を集める製法です。 山廃酛(やまはいもと) 生酛のように米をすりつぶさない手法です。山卸しをしない、つまり廃止することから「山廃酛」と呼ばれるようになりました。燗酒に適した銘柄が多いのが特徴です。 速醸酛(そくじょうもと) 醸造用の乳酸を添加する、日本酒シェアのおよそ90%を占める製法です。タンク内がすぐに酸性になり、安全に効率よく日本酒造りが進められます。生酛や山廃酛に比べ、軽やかな味わいに仕上がるのが特徴です。 山廃酛についてはこちらも要チェック! https://sake-5.jp/yamahai/ 2.知っていますか?日本酒の雑学あれこれ ここからは日本酒の雑学8選を紹介します!日本の歴史や文化とともに育まれた日本酒は、目からウロコの雑学の宝庫。友人と日本酒を楽しむ際の話のネタにもなりますよ。 2-1.「10月1日」が日本酒の日の理由 10月1日、日本酒の日は1978年に日本酒造組合中央会が制定したものです。近年は、SNSで日本酒の日をアピールする酒蔵や酒販店も多く見受けられるようになりました。 ではなぜ、10月1日が日本酒の日になったのか?その理由は12種類の動物で例える「十二支」に関係しています。 干支の10番目にあたる「酉(とり)」の字は、壺を表す象形文字で「酒」を意味しています。また「酉の月」にあたる9月から10月はちょうど新米が収穫され、お酒の仕込みが始まる時期です。同時に「ひやおろし」と呼ばれるひと夏熟成させた日本酒が出回る時期でもあります。 さらに、10月といえば秋の味覚と日本酒のペアリングを楽しめる季節。実りの多い時期、日本酒の文化や伝統を多くの人に引き継いでほしいという日本酒業界の想いが「10月1日、日本酒の日」には込められています。 2-2.酒税法上、「リキュール」に分類される日本酒がある リキュールとは、蒸留酒や醸造酒に果実や香草などの香り成分を溶かしたお酒のことです。カクテルに使う「カンパリ」、焼酎に梅を漬け込んだ「梅酒」もリキュールに分類されます。 日本酒もリキュールのもととなる醸造酒にあたるお酒です。近年は、日本酒を使ったおしゃれで飲みやすい「日本酒リキュール」を製造する蔵も見受けられます。 度数が高い日本酒リキュールは、ソーダ割りやロックなど、さまざまなスタイルで楽しめるのが大きな魅力です。 (参考:朝日酒造株式会社「久保田ゆずリキュール」) 2-3.日本酒の銘柄名に一番使われている漢字は「山」 「日本酒の名前は漢字がたくさん!」と思ったことはありませんか?そのなかでも一番使われている漢字はズバリ、「山」。 平成11年度の日本酒造組合中央会のデータによると、2位以下には次のような漢字が続いています。 ランキング 漢字 使用銘柄数 1 山 247 2 鶴 191 3 正 177 4 宗 164 5 菊 157 6 大 156 7 乃 146 8 金 131 9 白 131 10 泉 125 (参考:日本酒造組合中央会「日本酒FAQ」) 秋田県の「山本」、山形県の「月山」、新潟県の「八海山」など「山」が付く銘酒は多数。「鶴」や「菊」、「宗」といった漢字も、たしかに日本酒を連想させる漢字ですよね。 2-4.日本酒の造り手さん達は仕込みシーズン中、納豆が食べられない 日本酒造りには「納豆」が天敵だといわれています。なぜなら、ネバネバのもとである納豆菌が、酒造りに必要な微生物の成長をじゃましてしまうから。仕込みシーズン中は、納豆を食べることを禁止する酒蔵もあるほどです。 ところが、この「日本酒×納豆」のありえない組み合わせで評判を呼んでいる日本酒があるのをご存じでしょうか? 宮城県「金の井酒造」が造るその名も「川口納豆」は、ラベルもまさに納豆そのもの!の異色の銘柄。原料には、地元の納豆製造会社「川口納豆」が自社栽培した酒米を使用しています。 2021年の予約販売時には、わずか1週間で完売したという人気ぶり。見つけたときにはぜひ一度試してみたいですね。 安心してください。今年は特別に720mlも用意しておりますフフッ(´ー+`)キラッ 両方四合瓶で試飲してからお気に召した方を一升で ドウゾ() HTTPS://T.CO/XHERVENBRG PIC.TWITTER.COM/JAYXJGNPNA — 綿屋/川口納豆@金の井酒造【公式】 (@kanenoi_1915) AUGUST 27, 2021 2-5.日本酒の製造は世界でも最先端の技術だった 日本酒造りでは「火入れ」と呼ばれる低温加熱殺菌をおこないます。火入れの目的は2つ。搾ったお酒に残る糖化酵素の働きを抑えることと、火落ち菌を除去することです。 糖化酵素が働いてしまうと、瓶内のデンプンが糖化され味が甘く変化してしまいます。また、火落ち菌と呼ばれる乳酸菌は、日本酒の味を劣化させてしまう要因のひとつです。 火入れの手法は、室町時代からすでに存在していたといわれています。これは、フランスの科学者が低温加熱殺菌法を開発する300年も前のこと。日本酒の製造法は、はるか昔から世界で最先端の技術だったのです。 2-6.日本酒は他の酒よりも体温が2度高くなる 日本酒造組合中央会によると、日本酒は、他のお酒を飲んだときより体温が2度高くなるといわれています。燗酒に限らず、常温の日本酒でも同様です。血液循環が良くなり、冷え性改善の効果も期待できます。米と米麹を発酵させて造る日本酒は、体に良い成分がたくさん含まれているお酒なのです。 https://sake-5.jp/sake-is-good-for-health/ 2-7.「角打ち」の名前の由来 「角打ち(かくうち)」とは、酒屋の一角に設けられたスペースで日本酒を楽しむことです。飲食店のように料理を提供する店舗もあれば、店内で販売しているおつまみを自分で購入して楽しむ店舗もあります。 角打ちは、本来は「升(ます)」からお酒を飲むことを表していました。升の角に口をつけるから「角打ち」というわけです。 かつて、日本酒は店頭で升を使い、量り売りするスタイルが一般的でした。ところが、自宅まで持ち帰る間が待ちきれないのんべえ達が現れたのです。 「今すぐ飲みたい!」という要求に応え、升で量った酒をそのまま提供したのが現在の角打ちスタイルの始まり。升で飲むことではなく、店頭で日本酒を飲むことを「角打ち」と表すようになった由来といわれています。 2-8.酒造りにおいて、唄を歌っていた文化がある かつて、酒蔵では「酒造り唄(さけづくりうた)」と呼ばれる唄を仕込み中に歌ったといわれています。酒造り唄は作業時間の長さを計る目安になるほか、寒い冬に仕込みを続ける蔵人たちの心を癒すものでした。 唄の歌詞やメロディは、全国各地でさまざまに異なります。以下は、丹波杜氏の酒造り唄の一節です。 アー寒や北風 ア今日は南風 明日は浮名のたつみ風 アー今日の寒さに 洗い番はどなた 可愛いや殿サの声がする   大手酒造メーカー「大関株式会社」の公式HPでは、メロディ付きの酒造り唄が紹介されています。厳寒期にお酒を仕込む杜氏たちに想いをはせながら、ぜひ耳を傾けてみてはいかがでしょうか。(参考:大関株式会社「酒造り唄」) まとめ 日本酒の基礎知識と雑学あれこれ、いかがでしたか?難しそうに思われる漢字ばかりの表記も、意味がわかると日本酒の楽しみ方がさらに広がります。近年はリキュールのようなニュータイプの商品もぞくぞく登場。常に進化を続ける日本酒から、ますます目が離せなくなりそうですね。

正月明けにがっかりしないために!正月太りを避けるためのお酒との付き合い方

年末年始の楽しみといえば美味しい料理とお酒!しかし、同時に気になるのが「正月太り」ではないでしょうか。今回は正月太りの原因と、正月太りを避けるためのポイントを紹介します。体重増加を防ぎつつ、年末年始も美味しく楽しく日本酒を味わいましょう。 1.正月太りの原因はお酒とおつまみの相乗効果 正月休みが明けた仕事始め。「むむっ。いつもの服がなんだかキツイ!今年も正月太りか…」とうなだれる人も多いのではないでしょうか。 年末年始は何かと会食が増える時期。クリスマスメニューにおせち料理とごちそうが目白押しです。気の合う仲間と飲むお酒に、ついついおつまみを食べる手も進みます。 特に、発泡感のあるお酒は食欲を増進させるアイテム。食前酒として好まれるビールやシャンパンには、胃の働きを活発化させる働きがあるといわれています。 さらに、酔っぱらうと脳の視床下部にある満腹中枢が麻痺し、食べすぎへとつながってしまうのです。また、寒い季節はエネルギーを蓄えるために、体が皮下脂肪を溜め込みやすくなっています。 「ごちそう」×「お酒」×「寒い季節」。これらの相乗効果によって、正月太りが生まれてしまうというわけです。 2.年末年始に正月太りを避けるためのお酒との付き合い方 正月太りを避けつつ、上手にお酒と付き合うためのポイントは次の4つです。 おつまみやおせちの食べすぎに注意する 和らぎ水(チェイサー)を用意する 食べる順番、内容に工夫する 意識的に運動量を増やす 理屈はわかっていても、できれば避けたい正月太り。ポイントをおさえつつ、年末年始も美味しいお酒を楽しみましょう。 2-1.おつまみやおせちの食べすぎに注意する 年末年始の料理といえば、クリスマスケーキにチキンなどカロリーや脂質の高いものが多いですよね。和食のイメージが強いおせちも、実は食べすぎに気を付けたいメニューです。 おせちは、お正月三が日に料理をしなくて良いようにと保存食を中心に詰められています。黒豆や栗きんとんには砂糖、煮物には醤油が使用され、糖分や塩分が多いことが特徴です。 塩分の摂りすぎは、体のむくみにもつながります。お酒を飲みながらついつい食べ過ぎてしまわないよう、あらかじめ食べるぶんだけを取り分けておくなど、工夫をしながら楽しみたいですね。 2-2.和らぎ水(チェイサー)を用意する 和らぎ水とは、日本酒や焼酎の合間に飲む水のことです。洋酒とあわせるときはチェイサーとも呼ばれます。 和らぎ水には、アルコールによる脱水症状を防ぐ働きがあります。頭が痛くなったり、気持ち悪くなったりといった悪酔いを防ぐためにも、お酒を飲むときは和らぎ水をあわせるのがおすすめです。 また、和らぎ水はアルコールによる胃への刺激を和らげる効果も期待できます。食べすぎを防ぐためにも、年末年始のお酒は和らぎ水と一緒に楽しみましょう。 2-3.食べる順番、内容に工夫する 年末年始のごちそうを食べるときは食べる順番、内容にもひと工夫。なるべく野菜や海藻類から食べ始め、次に肉や魚などのメイン料理を食べましょう。野菜や海藻に含まれる食物繊維が血糖値をおだやかに上昇させ、脂肪の溜め込みを防ぐ効果が期待できます。 お酒のおつまみにするなら、ふろふき大根や湯豆腐、シーザーサラダなどがおすすめ。野菜たっぷりのスープを用意すれば、満腹感が高まり食べ過ぎ防止に効果的ですよ。 2-4.意識的に運動量を増やす お正月はついつい運動不足になってしまいがちですよね。テーブルの上にあるおせちをつまみつつ、酔っぱらってそのまま昼寝…というパターンも多いかもしれません。 運動量が減りがちな年末年始は、意識的に体を動かしましょう。朝晩のストレッチや軽い散歩も効果的です。天気が良い日は、近所の神社へお参りに行くだけでも運動量が増えますよね。雪の多い地域であれば、雪かきもかなりのカロリー消費につながります。 また、夜遅くまでお酒を飲むと、翌日まで体内にアルコールが残り日中の活動量が減りがちです。正月太りを防ぐためにも、お酒はなるべく早い時間に切り上げ生活リズムが乱れないように心がけましょう。 まとめ クリスマケーキにチキン、おせちにあわせるお酒はなんとも美味しいものですよね。たっぷり楽しんだ後の正月太りを防ぐには、やはり「食べ過ぎ」「飲みすぎ」に気を付けることが大切です。 野菜を意識的に摂ったり、運動量を増やすだけでもずいぶんと効果的。年末年始も元気に美味しくお酒を楽しみ、1年の良いスタートを切りましょう。

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