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【忘年会・新年会シーズン必見】二日酔い、頭痛の予防ができるお酒の楽しみ方や早朝リセット術を紹介!

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【忘年会・新年会シーズン必見】二日酔い、頭痛の予防ができるお酒の楽しみ方や早朝リセット術を紹介!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

年末の足音とともにやって来る忘年会・新年会シーズン。「毎回ついつい飲みすぎて、翌日は二日酔い…」というパターンも多いのではないでしょうか?

今回は、忘年会・新年会で二日酔い、頭痛を予防するためのポイントを解説!二日酔いになってしまったときの早朝リセット術も紹介します。ぜひ、美味しく楽しくお酒を飲むための参考にしてくださいね。

1.お酒を飲むと頭痛や二日酔いになるのはなぜ?

お酒と飲むと頭が痛くなったり、二日酔いになったりするのは「アセトアルデヒド」と「脱水症状」が関係しています。つまり、その2つを意識すれば頭痛や二日酔いを回避できるというわけです。

忘年会・新年会に限らず何かとお酒を口にする機会が多い年末年始。まずは、それぞれの原因をしっかり理解しておきましょう。

1-1.アセトアルデヒドが原因

体内に入ったアルコールは、肝臓で分解され「アセトアルデヒド」という有害物質に変化します。その後、さらに「酢酸」という物質に分解され、汗や尿として排出されるのが一連の流れです。

適量の飲酒であれば、この流れがスムーズに進むため頭痛や二日酔いが起こる心配はありません。

しかし、アルコールを過剰に摂取した場合は、分解処理の速度が追い付かなくなってしまいます。有害物質アセトアルデヒドがそのまま血流に流れ出し、頭痛や吐き気を引き起こしてしまうのです。

1-2.脱水症状が原因

アルコールは、水分を尿として排出する「利尿作用」がある飲み物です。発汗作用もあり、アルコールを飲むと水分が体外に排出されやすくなります。

有害物質アセトアルデヒドは、水分によって分解されます。つまり、体外へ水分が排出されるほど、アセトアルデヒドの分解速度が遅くなってしまうのです。

結果、頭痛や吐き気といった二日酔い症状がおこりやすくなります。お酒を飲んだ翌日のむくみも、アルコールによる脱水が原因といわれる症状のひとつです。

頭痛

2.お酒を飲むときの4つの頭痛予防法

お酒を飲みつつ頭痛を予防するためには、次の4つのポイントが大切です。

  1. 空腹のままお酒を飲まない
  2. 和らぎ水(チェイサー)を飲む
  3. 適量をゆったり楽しむ
  4. 頭痛予防に効果的なおつまみを選ぶ

これらを取り入れることで、頭痛や吐き気の原因となるアセトアルデヒドの発生や、脱水症状を防げます。年末年始を元気に乗り切るためにも、ぜひ日ごろから意識してみてくださいね。

2-1.空腹のままお酒を飲まない

空腹の状態でお酒を飲むと、アルコール成分が胃から急速に吸収されてしまいます。そのまま肝臓に運ばれたアルコールは、分解処理が追い付かず、大量のアセトアルデヒドを発生することに。

結果的に頭痛の原因となるため、飲酒は空腹時を避けるのがおすすめです。すきっ腹にクーッと染み渡るビールも美味しいですが、その前に軽食で胃をカバーするのを忘れずにいたいですね。

2-2.和らぎ水(チェイサー)を飲む

アルコールによる脱水症状を防ぐためには、適度な水分補給が大切です。日本酒の合間に飲む水は「和らぎ水(やわらぎみず)」と呼ばれます。洋酒にあわせるチェイサーと役割は同じです。

食事の合間の和らぎ水には、口内をリフレッシュさせる作用もあります。また、日本酒はもともとアルコール度数の高いお酒。酔うのが心配なときは、あえてロックにしたり、水割りにして楽しむのもひとつの方法です。

和らぎ水(チェイサー)

2-3.適量を楽しむ

お酒でつらい思いをしないためには、適量をゆっくり楽しむことが大切。一般的に、女性のほうが男性よりもアルコールの分解速度は遅いといわれています。また、年齢や体重、体質によっても適量はさまざまです。

たとえ適量であっても、勧められるままに勢いよく飲んでは気付かぬうちに酔っぱらってしまいます。

二日酔いにならないためにも自分の適量を知り、水や料理と一緒にゆったりお酒を楽しむ余裕を持ちましょう。

2-4.頭痛を防ぐためのおつまみの選び方

頭痛を防ぐためには、おつまみの選び方にもひと工夫。ポイントは、タンパク質・ビタミンB・タウリンを意識することです。

タンパク質が豊富なものを食べる

良質なタンパク質は、肝臓や酵素の働きを活性化してくれます。タンパク質を豊富に含む食材は、肉類や豆類、乳製品などです。

味の濃い料理は、ついついお酒も進んでしまうもの。お酒に合わせるときは、脂質の低いさっぱりしたメニューを選びましょう。

・枝豆、冷奴、チーズの盛り合わせ、とりわさなど

枝豆

ビタミンBが含まれているものを食べる

ビタミンBは、アルコールを無害な物質に変えるときに必要な成分です。豚肉は、ビタミンBを豊富に含む代表的な食材。魚類では、ブリやサーモン、うなぎなどがおすすめです。

・豚肉のソテー、豚の角煮、豚しゃぶ、うなぎのかば焼き、ぶりの照り焼きなど

豚の角煮

タウリンが含まれているものを食べる

アミノ酸の一種であるタウリンは、肝機能を高める効果が期待できます。血圧やコレステロールを下げる作用もあり、二日酔い防止にも効果的な食材です。

タウリンを豊富に含む食材は、貝類にタコやイカ、ブリ、カツオなどがあげられます。タウリンは水に溶けやすいため、汁物や煮物にするのもおすすめです。

・スルメ、タコのカルパッチョ、ブリ大根、しじみの味噌汁など

ぶり大根

3.二日酔いになってしまった時、早朝のリセット方法は?

「気を付けていたのに二日酔いになってしまった。つらい…」。そんなときには、早い段階でリセット方法を試してみましょう。

つらいからとベッドに横になっていては逆効果。なるべく早く体を復活させるためにも、できる範囲で対処してみてくださいね。

3-1.朝起きたら水分補給と少しでも朝ごはんを

朝目覚めたとたんに頭が痛い。そんな二日酔いの症状があるときは、なるべく早く水分補給をしましょう。前述したように、二日酔いの体は水分不足の状態。過剰発生したアセトアルデヒドの分解もなかなか進みません。

塩分や糖分が含まれ、体に吸収されやすいスポーツドリンクは特におすすめ。「飲みすぎた。明日は二日酔いしそうだ…」という飲み会の帰り道は、コンビニで買って枕元に置いておくのも良いですね。

また、可能であれば少しでも胃に食べ物を入れてあげましょう。ポイントは、消化に良く、二日酔いに効果的な成分を含む食品を選ぶこと。あくまでも無理をしないことが大切です。

二日酔いにおすすめの食べ物

・カリカリ梅干し

梅干しに含まれるクエン酸は、胃酸の分泌を助ける働きがあるといわれています。疲労回復効果があることもうれしいポイントです。

また、梅干しに含まれる有機酸には、二日酔い症状を改善させる働きがあります。温かいお粥に梅干しをいれて、少しずつ食べるのもおすすめです。

カリカリ梅干し

・しじみの味噌汁

しじみには、オルニチンと呼ばれる肝臓機能を高める成分が含まれています。また、味噌は大豆タンパクやミネラル、塩分を摂取できる食品です。温かい味噌汁は胃への負担も少なく、栄養と同時に水分も摂取できます。

しじみの味噌汁

・アロエヨーグルト

アロエの主成分、アロエチンは肝臓の解毒作用を活性化させる働きがあるといわれています。二日酔いで食欲がないときも、ヨーグルトならいくらか食べやすいですよね。無理のない範囲で、二日酔いの朝のメニューに取り入れてみてください。

アロエヨーグルト

3-2.どうにもならないときは市販薬に頼る

二日酔いで吐き気がひどい朝は、胃の粘膜が荒れた状態にあると考えられます。この場合、胃酸を抑える薬や吐き気止めを服薬するのが効果的です。胃の状態が整い、食事ができるようになれば徐々に体調も回復していきます。

頭痛がひどい場合は、頭痛薬も効果的です。ただし、薬によっては胃への刺激が強い場合もあるため、様子をみながら服薬するようにしましょう。

二日酔い

まとめ

忘年会・新年会シーズンはお酒を飲むシーンも量も増えがち。せっかくなら頭痛や二日酔いを避けつつ楽しみたいものですよね。

大切なのは、適量のお酒を、食事や和らぎ水と一緒にゆっくりと飲むこと。ついつい気が大きくなり暴飲暴食しがちな忘年会・新年会も、ポイントを抑えて元気に楽しみましょう!

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