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酒蔵で行われている伝統行事「呑切り」とは?

「呑切り(のみきり)」は、酒蔵に伝わる伝統行事です。杜氏や蔵人たちが集い、熟成途中の日本酒の出来をチェックします。一般的に知られることの少ない呑切りも、蔵にとっては一大イベント。今回は、呑切りの内容や由来についてお伝えします! 1.呑切りとは 「呑切り(のみきり)」とは、熟成中の日本酒の質をチェックすることです。日本酒は冬に仕込み、春から夏へと熟成させ、1年をかけて新酒の季節を迎えます。 酒造技術が発達していないころは、熟成中に日本酒が腐敗してしまう恐れがありました。日本酒が白く濁り、酸味を帯びる「火落ち」と呼ばれる現象です。 火落ちを防ぎ、熟成度合いを見極めるため、各蔵では夏に唎酒がおこなわれるようになります。これが呑切りのはじまりです。 貯蔵技術が発達した現在は、季節を問わず日本酒が出荷できるようになりました。そのため、呑切りは出荷のつどおこなうのが一般的です。 しかし、夏場の呑切りだけは今も酒蔵にとって特別なもの。冬に仕込んだ日本酒と初対面する緊張の瞬間です。 色あい、味、そして香り。呑切りでは、数値化できない繊細な味わいを人の五感で判断していきます。 1-1.呑切りの由来 呑切りという呼び名は「栓を切る」ことに由来しています。日本酒を熟成させる貯蔵タンクには「吞み口」と呼ばれる栓が付いています。栓を切ると、中から日本酒がこぼれだす仕組みです。 呑切りは「栓を切る」、つまり「呑み口を切る」が転じて生まれました。シーズン初めての吞切りは「初呑切り」、合間におこなうものは「間呑切り」と呼ばれています。 1-2.呑切りに使う「蛇の目の唎猪口」 呑切り当日、蔵には「蛇の目の唎酒猪口(じゃのめのききちょこ)」がズラッと並びます。蛇の目の唎猪口は、唎酒用に造られたお猪口です。 底にブルーの二重丸が描かれているのは、細かな浮遊物を見えやすくするため。白と青のコントラストにより、日本酒の色合いも確認しやすくなります。ぽってり丸く、適度な高さのある形は香りを包み込むためです。 ちなみに「蛇の目」とは、古くは和傘や家紋に用いられた模様を意味します。第1回目の全国新酒鑑評会より、お猪口の模様として採用されました。 2.6~8月のタイミングでおこなう「初呑切り」 冬から続く酒造りがひと段落するころ、蔵では「初呑切り」がおこなわれます。時期としては、温度が高くなる6月から8月。酒造技術が向上した現在は、日本酒の熟成度合いをチェックするのが主な目的です。 初呑切りは、その年の日本酒の出来を把握し、出荷時期を調整するための大切な行事です。杜氏や蔵人はもちろん、蔵によっては関係者を招いて呑切り酒を振る舞います。 2-1.初呑切りの際におこなう「切り鼻」 「切り鼻」は、日本酒の香りを吟味するためにおこなう行事です。「片口(かたくち)」と呼ばれる、縁の片側にくちばしのような注ぎ口がある器を使います。 切り鼻に使う片口は、両手で持つような大きめサイズ。タンクから日本酒を注ぎ、顔を近づけて香りを確認します。飲食店では見ることのできない、酒蔵ならではの伝統行事です。 2-2.夏の楽しみ「呑切り酒」 蔵によっては、初呑切りのお酒をそのまま「呑切り酒」として出荷しています。貯蔵途中の呑切り酒は、アルコール度数がやや高く、しっかりした味わいが特徴です。 飲みごたえのある呑切り酒は、暑い夏のロックやソーダ割りにぴったり。冷暗所で1年近く寝かせ、味わいの変化を楽しむのもおすすめです。 まとめ 日本酒は、時間や温度で味が変化する繊細なお酒です。よりベストな状態で出荷するためにも、呑切りは欠かせません。夏の訪れを感じるころ「そろそろ呑切りの季節だな」と日本酒を傾けるのもまたオツなもの。夏限定の呑切り酒を見つけたら、ぜひ一度試してみてくださいね。

日本酒と焼酎に特化した資格「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」を徹底解説!

SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)は日本酒と焼酎に特化した資格です。原料や製法など、日本酒に関する専門知識を学べます。 「日本酒をもっと知りたい」「お酒の資格が取りたいな」という方に向け、今回はSAKE DIPLOMAの申し込み法や過去の試験問題を紹介します。その他の日本酒資格とあわせ、ぜひ参考にしてくださいね。 1.SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)とは 「SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)」は一般社団法人日本ソムリエ協会が認定する資格です。2017年(平成29年)、日本の食文化の普及と向上を目的に発足されました。 日本ソムリエ協会は、その名のとおりワインのプロフェッショナル「ソムリエ」の育成を手がける団体です。一流ソムリエとして名高い田崎真也氏が会長を務めています。 ワインのプロ「ソムリエ」を育成する協会が、なぜ酒ディプロマを発足させたのか。その背景には、日本の伝統的な食文化「和食」を取り巻く環境の変化が影響しています。 2013年(平成25年)、和食はユネスコ無形文化遺産に認定され、世界で広く知られる存在となりました。と同時に、和食に寄り添う酒「日本酒」もまた海外から注目を浴びるお酒となったのです。 日本文化でもある日本酒と焼酎、2つの専門知識を有する酒ディプロマは、日本酒に関する知識を深めたい方や、日本酒を提供する仕事に就く方におすすめの資格だといえます。 2.SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)の受験要項 実際に資格を取るとなると、受験要項やスケジュールが気になるところですよね。ここからは、酒ディプロマの受験資格や概要、取得の流れについて詳しく紹介します。 2-1.受験資格 酒ディプロマの受験資格は、以下の2点です。 ・満20歳以上であること ・すでに酒ディプロマ資格を保有していないこと ソムリエ試験では実務経験が求められますが、酒ディプロマには必要ありません。条件を満たしていれば、国籍、職種、経験など関係なく誰もが受験できます。 2-2.受験概要 試験は7月から一定期間開催される一次試験と、10月に開催される二次試験にわかれます。一次試験は、CBT試験というコンピューターを利用した受験スタイルです。会場は全国47都道府県に約280か所設けられています。 なお、一次試験は2回まで受験でき、出願時に受験回数を選択できます。一次試験を合格している場合は、二次試験から受験することも可能です。 2-3.申込みから資格取得までの流れ 出願期間は、3月から7月中旬までのおよそ4ケ月半です。その後、予約した会場で一次試験を受験し、合格したのちに二次試験に進みます。 なお、以下のスケジュールは2021年度のものです。年度によってはスケジュールが変更になる可能性もあるため、お気を付けください。 <申込みから資格取得までの流れ> 日本ソムリエ協会のホームページから受験申込みをする(3月初旬~7月中旬) 事務局から会場予約IDとパスワードがメール配信される 一次試験の日時と会場をWeb予約する(6月中旬~8月下旬) 予約した会場で一次試験を受験する(7月下旬~8月下旬) 合格後、二次試験を受験する(10月中旬) 合格後、認定登録手続きをする 2-4.試験内容 一次試験 試験問題は、申込時に事務局より発送される「J.S.A. SAKE DIPLOMA教本(second edition)」より出題されます。 試験時間は60分。筆記ではなく、コンピューターを利用して回答するCBT方式です。合否は画面上ですぐに確認できます。 2019年度までに一次試験を合格している場合は、翌3年間何度でも一次試験が免除となります。2020年度以降に一次試験を合格している場合は、翌5年間のうち3回までが免除の対象です。 二次試験 二次試験は、20分の論述試験と30分のテイスティング試験で構成されています。論述試験では高い専門性が求められるため、日本酒や焼酎の原料、製法についてより深く理解しておかなくてはいけません。 テイスティング試験は、実際に日本酒や焼酎を口にし、特徴を判定する試験です。テイスティングの妨げとなるため、当日は香水や香りのある整髪料の使用は控えたほうが良いでしょう。 二次試験は、会場が主要都市に限られます。2021年度の試験会場は以下の16か所でした。 札幌・盛岡・仙台・東京・長野・金沢・名古屋・京都 大阪・神戸・岡山・広島・高松・福岡・鹿児島・那覇 合格者の受験番号はホームページ上で発表されるほか、結果通知が自宅宛てに郵送されます。 2-5.SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)出題例 酒ディプロマでは、日本酒だけでなく焼酎に関する知識が問われます。2017年の試験では、以下のように日本酒の原料や製法、焼酎に関する問題が出題されました。 今の自分の知識はどれくらい?と気になる方は、ぜひチャレンジしてみてください。 例題1:特定名称酒に使用する白米は、農産物検査法によって何等以上に格付けされた玄米、またはこれに相当する玄米を精米したものに限られるか、次の中から1つ選び、解答欄にマークしてください。 1等以上 2等以上 3等以上 4等以上 例題2:精米後の米を2週間ほど袋に入れて保管することを何と呼ぶか、適当なものを1つ選び解答欄にマークしてください。 引き込み 枯らし 切り返し 仲仕事 例題3:鹿児島県の奄美諸島のみで生産されている焼酎を1つ選び、解答欄にマークしてください。 ...

日本酒とワインの違いを解説!意外な共通点とワイン酵母仕込みの日本酒5選

日本酒とワインには、原料のほかにもさまざまな違いがあります。一方で、両者には意外な共通点もあるのです。近年は、ワイン酵母で仕込んだ日本酒も続々登場!今回は日本酒とワインの違いや共通点とあわせ、ワイン酵母を使った日本酒5選を紹介します。 1.日本酒とワイン5つの違い 日本酒とワインには、原料をはじめとする次のような違いがあります。 原料の違い 製造法、発酵過程の違い アルコール度数の違い カロリー、栄養素の違い 楽しむ温度帯の違い 日本酒は米、ワインはぶどうを原料にすると知っていても、細かな違いまではわからないことも多いのではないでしょうか?まずはそれぞれの違いを探っていきましょう。 1-1.原料の違い 日本酒の主原料は「米」と「水」です。ワインは「ぶどう」を原料に造られます。 ワインに水を使わないのは、ぶどう自体に水分が含まれているから。赤ワインには「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「メルロー」、白ワインには「シャルドネ」と、品種も多岐にわたります。 日本酒に使う米もまた、産地によって種類はさまざま。「仕込み水」と呼ばれる水の味わいも、仕上がりを大きく左右するキーポイントになります。 1-2.製造法、発酵過程の違い 日本酒もワインも、お酒の種類のうえでは同じ「醸造酒」です。醸造酒とは、穀物や果実をアルコール発酵させたお酒を指します。 アルコール発酵の仕組みは、原料の「糖類」の有無によって大きく2つにわかれます。 単発酵 複発酵 糖類を含むぶどうで造るワインは「単発酵」、米を原料にする日本酒は「複発酵」で生まれるお酒です。 ワインは「単発酵」 ぶどうを搾った液体に酵母を加えると、ぶどうの糖類に酵母が作用し、アルコール発酵が起こります。これは「単発酵」と呼ばれ、果実酒にも用いられる方法です。 日本酒は「複醗酵(並行複発酵)」 日本酒の原料である米は、糖類をほとんど含みません。そのため、まずは米に含まれるデンプンを「糖化」させる必要があります。 米の糖化のために用いられるのが、日本酒に欠かせない「麹菌」。日本酒のように、原料を一度糖化させてから発酵させる仕組みは「複発酵」と呼ばれます。 ちなみに、麦を原料とするビールも複発酵で生まれるお酒です。複発酵はその後の製造工程で「単行複発酵」と「並行複発酵」にさらに分類されます。 ビールは、糖化とアルコール発酵を別々におこなう「単行複発酵」で造られます。日本酒は、糖化とアルコール発酵を同時進行する「並行複発酵」で造られるお酒です。 並行複発酵では酵母がより活発に働き、日本酒のようにアルコール度数の高いお酒ができあがります。 1-3.アルコール度数の違い 「原酒」と呼ばれるできたての日本酒は、アルコール度数約18%の状態です。そこから加水をおこない、最終的に15%前後に仕上げます。 ワインのアルコール度数は日本酒より低く、12%前後が一般的です。ぶどうの品種や製法によっては、5%~10%のワインもあります。 1-4.カロリー、栄養素の違い 日本酒には、健康な体づくりに必要な「アミノ酸」と「ビタミンB6」が含まれています。また、美白効果のある「コウジ酸」や「フェルラ酸」が豊富なお酒です。 ぶどうを原料にするワインは「ポリフェノール」を豊富に含んでいます。特に、赤ワインはポリフェノールが多く、抗酸化作用が高いお酒です。 100gあたりのカロリーと糖質を比較すると、日本酒のほうが若干高いことがわかります。 カロリー 糖質 純米酒 102kcal 3.6g 白ワイン 75kcal 2.0g 赤ワイン 68kcal 1.5g 参考:文部科学省「食品成分データベース」 とはいえ、前述したように日本酒はアルコール度数の高いお酒です。ワインと比較すると、一度に飲める量も限られるのではないでしょうか。それぞれの持つ健康効果を高めるためにも、あくまでも適量を美味しく楽しみたいですね。 1-5.楽しむ温度帯の違い 日本酒は、幅広い温度帯で楽しめるお酒です。「雪冷え」と呼ばれる冷酒は5℃まで冷やし、「飛び切り燗」と呼ばれる燗酒は55℃~60℃まで温めます。キリッと冷やせばよりスッキリと、温めるとふくよかな旨味が広がるのが特徴です。 ワインを楽しむ温度帯は、ぶどうの種類によって異なります。渋みのある赤ワインは16℃~20℃。軽めの赤ワインは14℃前後がおすすめです。白ワインの適温は若干低く、6℃~10℃といわれています。 2.日本酒とワイン4つの共通点 日本酒とワインの間には、次のような意外な共通点があります。 同じ香り成分を持つ ワイングラスで楽しむ スパークリングタイプがある チーズと好相性 日本酒が「白ワインのよう」と表現されることがあるのも、これらの共通点があるからこそ。共通点に目を向ければ、日本酒の新たな魅力を見出すきっかけにもなりますよ。 2-1.同じ香り成分を持つ フルーティーな香りの日本酒には「吟醸香(ぎんじょうこう・ぎんじょか)」と呼ばれる次の香り成分が含まれています。 香り成分 感じられる香り カプロン酸エチル りんご、洋ナシ 酢酸イソアミル バナナ、メロン これらの香り成分は、酵母によるアルコール発酵で生まれるもの。ワインでは「第二アロマ」と呼ばれ、白ワインに多く含まれるといわれています。 2-2.ワイングラスで楽しむ 「吟醸酒」「大吟醸」と呼ばれるフルーティーな香りの日本酒は、ワイングラスで楽しむのがおすすめです。 その理由は、ワイングラスの形状が華やかな香りを引き立ててくれるから。陶器に比べてガラスは薄く、口当たりがスムーズなこともポイントです。 日本酒とワイングラスの相性の良さは広く知られ、ワイングラスメーカー「RIEDEL(リーデル)」から大吟醸用グラスが販売されるほど。2011年からはRIEDELのグラスを試飲に用いた「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」も開催されています。 2-3.スパークリングタイプがある グラスのなかで一筋の泡が沸き立つスパークリングワイン。日本酒も同様に、シュワっと泡立つスパークリングタイプが開発されています。スパークリング酒の品質向上を目的に、2016年(平成28年)にはawa酒協会も設立されました。 スパークリング酒はアルコール度数が低いものも多く、日本酒ビギナーにも人気のお酒です。スパークリングワインやシャンパンのように、乾杯のシーンを彩ってくれます。 2-4.チーズと好相性 ワインにあわせるおつまみといえば、チーズを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 実は日本酒もチーズと相性の良いお酒。特に、シュワッと爽快感のある「スパークリング酒」、華やかな香りの「吟醸酒」、コクのある「純米酒」とチーズのペアリングはおすすめです。 https://sake-5.jp/sake-and-cheese-pairing/ 3.ワインの製法を酒造りに反映させる酒蔵も 近年は、ワイン造りにおける「テロワール」や「ドメーヌ」を重視する酒蔵も多く見られます。 テロワールとは、ぶどうが育つ土地の風土を表す言葉。土に水、風に温度とぶどうを取り巻く環境を意味します。 ドメーヌとは、自社畑のぶどうを使用し、製造から瓶詰まですべておこなう生産者のことです。ドメーヌ産のワインには、その土地で育つぶどうの個性、生産者のこだわりが色濃く表れています。 日本酒は米と水というシンプルな原料で生まれるお酒です。それだけに、米の育つ環境や水の違いが仕上がりを大きく左右します。 元ソムリエの蔵元が誕生させた「仙禽(せんきん)」、フランスでワイン造りも手がける「醸し人九平次」、テロワールを追求した「ドメーヌ貴」など、土地とのつながりを重視して生まれる日本酒は多数。 土地とのつながり、つまり環境や地域の人々とのつながりを重視した酒造りはこれからの農業を支え、将来につながる取り組みといえるのかもしれません。 4.ワイン酵母が使われている日本酒5選 ここからは、ワイン酵母で仕込んだ日本酒5選を紹介します。日本酒に使う酵母に比べ、ワイン酵母は発酵速度がゆるやかなことが特徴。アルコール度数が低く、やさしい甘さと酸味を感じるお酒に仕上がります。 4-1.鳳凰美田 Wine Cell 純米吟醸 無濾過本生 使用するワイン酵母は、フランスの友情蔵から提供されたもの。さわやかな酸味と果実のような甘みを楽しめます。「鳳凰美田(ほうおうびでん)」ならではの華やかな香りと味わいは、ぜひワイングラスで。ゆっくりと空気に触れると、さらに奥行きのある香りが広がります。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-2.花の舞 Abysse 生原酒 ブルゴーニュ地方の白ワイン酵母で仕込んだ日本酒です。洋食に合う日本酒をコンセプトに静岡県産米で造られています。酸味と苦みが活きた味わいは、白身魚のムニエルやクリーム煮と好相性。アルコール度数12%と、米の旨味を活かしながらもライトな仕上がりです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4-3.鳩正宗 純米吟醸 ワイン酵母 青森県の酒米「華吹雪」を使い、ワイン酵母で仕込んだ日本酒です。うっすらと白いその姿は、北国の雪景色を思わせるよう。やわらかな甘みをワイン酵母の酸味が引き締めます。乾杯の1杯やデザート酒にもおすすめの銘柄です。 (出典元:IMADEYA...

お酒を飲むと頭痛が起きるのはなぜ?頭痛を予防する日本酒の楽しみ方も解説!

「お酒を飲むと頭が痛くなるのはなぜ?」と疑問に感じたことはないでしょうか。お酒好きな方にとっては、日本酒と頭痛の関係も気になるところかもしれません。 今回は、アルコールで頭痛を引き起こさないための4つの予防法をご紹介!ぜひ、お酒を美味しく楽しむための参考にしてくださいね。 1.お酒を飲むと頭痛が起きるのはなぜ? お酒を飲むと頭痛が起きるのは、「アセトアルデヒド」と「脱水症状」が原因だといわれています。どちらも、体内に入り込んだアルコールに深く関係するものです。 お酒を美味しく楽しむためには、アルコールについて正しく理解することが大切。まずは、お酒がどのように頭痛を引き起こすのか、その原因を探っていきましょう。 1-1.アセトアルデヒドが原因 アセトアルデヒドとは、アルコールを飲んだときに肝臓で作られる有害物質のことです。 体内に入ったアルコールは、胃や小腸で吸収され、肝臓で分解されます。このときに発生するのがアセトアルデヒド。アセトアルセヒドは、酵素の働きで酢酸へと酸化されます。 酢酸は、筋肉や心臓を移動しながらさらに分解され、最終的には炭酸ガスと水になります。これがアルコール分解の一連の流れです。 この流れがスムーズに働けば、頭痛や二日酔いは発生しません。 ところが、一度に大量のアルコールを摂取した場合はどうでしょう。肝臓の分解処理速度は追い付かなくなってしまいます。 結果、発生した大量のアセトアルセヒドは酢酸へ酸化されず、そのまま血中に流れ出てしまうのです。 このアセトアルセヒドこそが頭痛の原因。血管が有害なアセトアルデヒドを排出しようと拡張し、神経押さえつけることで痛みが発生します。人によっては顔が赤くなったり、吐き気や動機を引き起こす場合もあるでしょう。 1-2.脱水症状が原因 お酒を飲むとトイレに行く回数が増える。そんな経験はありませんか?これは、アルコールによる利尿作用で水分が体外に排出されるからです。 有害物質アセトアルデヒドを分解するためには、水分が必要です。つまり、水分が排出されて脱水症状になると、アセトアルデヒドの分解が遅れることになります。 結果的にアセトアルデヒドが体内に残り、頭痛を引き起こすという悪循環が生まれることになるのです。 2.日本酒は頭痛になりやすい? 飲酒による頭痛を防ぐためには、アルコール分解がきちんとおこなわれる適量を守ることが大切です。では、日本酒の適量は一体どのくらいなのでしょうか? 厚生労働省は、1日あたりアルコール20g以下の摂取を適量としています。アルコール20gを酒類ごとにみた分量は、以下のとおりです。 酒類(アルコール度数) 分量 ビール(5度) 中瓶1本 日本酒(15度) 1合 焼酎(25度) 0.6合 ウイスキー(43度) ダブル1杯 ワイン(14度) 1/4本 缶チューハイ(5度) ロング缶1本 アルコール度数の高いお酒は、それだけ分量も少なくなります。こうして比較すると、ビールに比べて日本酒の度数が高いことがよく分かりますね。 つまり、日本酒を度数の低いお酒と同じペースで飲むと、頭痛が起こりやすいと考えられます。 また、日本酒を飲んだときの頭痛が気になるときは分量だけでなく原料成分をチェックしてみるのもおすすめです。 日本酒のなかには、味や香りを調えるために糖類や旨味成分が足されているものもあります。お酒に添加物が含まれていると、アルコールの分解速度が遅くなってしまうのです。 ちなみに、「醸造アルコール」を添加する日本酒は「アル添酒(あるてんしゅ)」と呼ばれることがありますが、醸造アルコールはサトウキビなどを原料にした純度の高いアルコールであり、頭痛の大きな要因ではありません。 「日本酒が体に合わないな」と思うときには、米と米麹、適度な量の醸造アルコールのみで造られるお酒を試してみるのも良いかもしれませんね。 3.お酒を飲むときの4つの頭痛予防法 お酒を飲むときに頭痛を予防するには、次の4つの方法がおすすめです。 空腹のままお酒を飲まない 和らぎ水(チェイサー)を飲む 適量をゆったり楽しむ 頭痛予防に効果的なおつまみを選ぶ せっかくの美味しいお酒、頭痛を心配せず楽しみたいものですよね。「お酒は好きだけどいつも頭が痛くなる」というときも、ぜひ試してみて下さい。 3-1.空腹のままお酒を飲まない 空腹の状態でお酒を飲むと、アルコール成分が胃から急速に吸収されてしまいます。そのまま肝臓に運ばれたアルコールは、分解処理が追い付かず、大量のアセトアルデヒドを発生することに。 結果的に頭痛の原因となるため、飲酒は空腹時を避けるのがおすすめです。すきっ腹にクーッと染み渡るビールも美味しいですが、その前に軽食で胃をカバーするのを忘れずにいたいですね。 3-2.和らぎ水(チェイサー)を飲む アルコールによる脱水症状を防ぐためには、適度な水分補給が大切です。日本酒の合間に飲む水は「和らぎ水(やわらぎみず)」と呼ばれます。洋酒にあわせるチェイサーと役割は同じです。 食事の合間の和らぎ水には、口内をリフレッシュさせる作用もあります。また、日本酒はもともとアルコール度数の高いお酒。酔うのが心配なときは、あえてロックにしたり、水割りにして楽しむのもひとつの方法です。 3-3.適量を楽しむ お酒でつらい思いをしないためには、適量をゆっくり楽しむことが大切。一般的に、女性のほうが男性よりもアルコールの分解速度は遅いといわれています。また、年齢や体重、体質によっても適量はさまざまです。 たとえ適量であっても、勧められるままに勢いよく飲んでは気付かぬうちに酔っぱらってしまいます。 二日酔いにならないためにも自分の適量を知り、水や料理と一緒にゆったりお酒を楽しむ余裕を持ちましょう。 3-4.頭痛を防ぐためのおつまみの選び方 頭痛を防ぐためには、おつまみの選び方にもひと工夫。ポイントは、タンパク質・ビタミンB・タウリンを意識することです。 タンパク質が豊富なものを食べる 良質なタンパク質は、肝臓や酵素の働きを活性化してくれます。タンパク質を豊富に含む食材は、肉類や豆類、乳製品などです。 味の濃い料理は、ついついお酒も進んでしまうもの。お酒に合わせるときは、脂質の低いさっぱりしたメニューを選びましょう。 ・枝豆、冷奴、チーズの盛り合わせ、とりわさなど ビタミンBが含まれているものを食べる ビタミンBは、アルコールを無害な物質に変えるときに必要な成分です。豚肉は、ビタミンBを豊富に含む代表的な食材。魚類では、ブリやサーモン、うなぎなどがおすすめです。 ・豚肉のソテー、豚の角煮、豚しゃぶ、うなぎのかば焼き、ぶりの照り焼きなど タウリンが含まれているものを食べる アミノ酸の一種であるタウリンは、肝機能を高める効果が期待できます。血圧やコレステロールを下げる作用もあり、二日酔い防止にも効果的な食材です。 タウリンを豊富に含む食材は、貝類にタコやイカ、ブリ、カツオなどがあげられます。タウリンは水に溶けやすいため、汁物や煮物にするのもおすすめです。 ・スルメ、タコのカルパッチョ、ブリ大根、しじみの味噌汁など まとめ 日本酒を飲んだときの頭痛を防ぐためには、適量をゆったり楽しむことが大切です。頭痛だけでなく、二日酔い予防も期待できます。お気に入りのお酒に、和らぎ水とおつまみを添えれば準備ばんたん。ぜひ美味しく健康に、日本酒を楽しんでみてくださいね。

日本酒の製造工程6ステップ!米から美味しい日本酒ができるまで

日本酒の製造工程は、主に6つの流れに沿って進みます。その期間は約60日間。今回は、日本酒の製造工程を唎酒師がわかりやすく解説します。 米が日本酒に変身するヒミツを知れば、ラベルに書かれた漢字の意味も「なるほど!」と納得いくはずですよ。 1.日本酒造りの6ステップ 米と米麹、水というシンプルな原料は、以下の6つのステップを経て日本酒へと生まれ変わります。 米の準備 米を蒸す 麹(こうじ)を造る 酒母(しゅぼ)を造る 醪(もろみ)を造る 醪を搾って瓶に詰める 「麹?酒母?なんのこと?」という日本酒ビギナーでも大丈夫!ここからは、一つひとつの工程をわかりやすく紹介していきます。 1-1.米の準備 日本酒になる前の米は、皮をかぶった玄米の状態。準備段階では米の外側を削り、水分を吸収させていきます。 精米(せいまい) 玄米を削り、白米の状態にすることを「精米」といいます。精米の大きな目的は、米の表面にある雑味のもとを取り除くことです。 米の表面には、タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が含まれています。 食用米はそれらが旨味のもとになるのですが、日本酒の場合はかえって味に雑味を生んでしまうことも。そのため、食用米よりも多く外側を削る必要があります。 食用米の場合、外側を削る度合いは全体の8%程度。一方、日本酒造りでは30%以上削るのが一般的です。 精米には竪型(たてがた)精米機と呼ばれる見上げるほど大きな精米機が使用されます。 30%以上精米するのにかかる時間は約8時間。60%以上精米する場合は、約48時間もの時間を要するというからすごいですよね。 枯らし 精米したての米は、摩擦でホカホカと温かい状態です。水を吸わせるためには、一度温度を下げなくてはいけません。そのまま水につけると、米が割れたり、水分を吸収しすぎたりする恐れがあるからです。 「枯らし」と呼ばれる熱さましの期間は、2~3週間。精米した米は専用の袋に詰められ、冷暗所で静かに水との出会いを待ちます。 洗米(せんまい)/浸積(しんせき)/水切り 「洗米」の目的は、米の表面についた糠(ぬか)や米くずを洗い流すことです。洗い流す間も水分は吸収されていくため、作業時は細心の注意を払わなくてはいけません。 「浸漬」は、洗った米に水分を吸わせる作業です。その後の麹のできを決める重要な作業だといわれています。 米が水分を吸っていく速度は、その日の気温や湿度、水温などによってさまざま。最適な時間を見極めるため、蔵人はストップウォッチで浸漬時間を計測することもあります。 その後、米やお酒の種類に合わせた状態まで水を切ったら準備は完了!いよいよ蒸す工程へと移ります。 1-2.米を蒸す 米を蒸す最大の目的は、麹菌の作用を受けやすい状態に米を変化させることです。生米よりも、加熱した米のほうがその後の工程で溶けやすくなります。 理想の蒸し加減は「外硬内軟(がいこうないなん)」と呼ばれる、外は硬く内側がやわらかい状態。蒸米(むしまい)を手のひらサイズに丸めた「ひねり餅」を作り、手の感触で蒸し加減を確認することもあります。 蒸しあがった米は、一定の温度まで冷ましていきます。放冷(ほうれい)と呼ばれ、自然冷却のほかファンで冷やすなど、手法は蔵によってさまざまです。 できあがった蒸米は、この後の麹、酒母、醪づくりすべてに使用します。 1-3.米麹を造る(製麹) 3ステップ目は、蒸米を使って米麹を造る工程です。米麹とは、蒸米に麹菌を繁殖させたもの。この工程は「製麹(せいぎく)」とも呼ばれます。 米からアルコールを生み出すためには、米のデンプンをブドウ糖へと変化させなくてはいけません。製麹は、そのために欠かせない作業です。 製麹にかかる期間は、約2日間。麹菌を繁殖させるため、麹室(こうじむろ)と呼ばれる高温多湿の環境で以下の作業をおこないます。 引き込み 34~36℃になった蒸米を麹室に運び、温度を均一にさせるために布をかけて休ませます。布団をかぶった蒸米が眠っているような状態です。 種付け/床もみ(とこもみ) 眠っていた蒸米を崩し、床(とこ)と呼ばれる台一面に広げます。その上に、麹菌の胞子を振りかける作業が「種付け」です。その後、胞子がまんべんなく行き渡るように混ぜ込む「床もみ」と呼ばれる作業に移ります。 切り返し 数時間から半日後、硬くなった米をほぐす「切り返し」をおこないます。切り返した米はひとつにまとめ、再度布で包んで休ませます。 盛り 切り返し後、数時間から半日すると、米にぽつぽつと白い斑点が浮かび上がります。そのままにすると温度が上がりすぎてしまうため、木箱に蒸米を小分けする「盛り」をおこないます。 仲仕事 数時間後、木箱の蒸米が熱くなりすぎないよう、まんべんなく混ぜてから均一の厚さに広げます。 仕舞(しまい)仕事 仲仕事から数時間たつと、38~39℃まで蒸米の温度が上昇します。仕舞仕事は、蒸米の温度を均一にし、余分な水分を蒸発させるための作業です。広げた蒸米にうずのような溝を作り、表面積を大きくします。 出麹(でこうじ) 麹の温度を下げるため、麹室から木箱を運び出す作業です。できあがった米麹は「酒母づくり」と「醪づくり」に使うものに分けられます。 仕舞仕事から出麹までの時間は、酒母に使う麹で約12時間、醪に使う麹は約8時間。日本酒の原料となる米麹のできあがりです! 1-4.酒母(しゅぼ)を造る ここまでの工程で、日本酒の原料である米と米麹が揃ったことになります。 ただ、これだけでは日本酒にはなりません。この2つをアルコール発酵させるために欠かせないのが「酒母」です。酒母は、蒸米と米麹、水を入れたタンクに「酵母」と「乳酸」を加えて造ります。 酵母は、アルコール発酵を促す成分です。酵母はほかの微生物より弱いものの、酸性に強いという特性があります。 乳酸は、タンク内を酸性に保つために投入するアイテム。ほかの微生物は酸性に弱いため、タンク内は酵母が活動しやすい環境になるということですね。 高温多湿の麹室と異なり、不用な微生物が入り込まないよう、酒母づくりはひんやりとした酒母室でおこなわれます。 1-5.醪(もろみ)を造る いよいよ日本酒造りも最終段階。蒸米と米麹、酒母と日本酒造りに必要な材料が揃いました。 醪(もろみ)とは、これらすべてを混ぜた液体のこと。醪づくりは、アルコール発酵を進めていく作業です。 とはいえ、これらの材料は一度に全部混ぜるわけではありません。材料の投入は、4日間で3回に分けておこなわれます。江戸時代から続く「三段仕込み」と呼ばれる製法です。 すべての材料を合わせたあとは、3週間から5週間かけてアルコール発酵させていきます。このときのポイントとなるのが温度管理。お酒の種類に合わせ、醪はおよそ15℃前後、または10℃以下に保たれます。 発酵が進んだ醪の表面は、ふわふわと真っ白な泡に包まれた状態。泡が消え、液体化してきたらできあがりの合図です。数日から1週間後に搾りの段階へと移ります。 1-6.醪を搾って瓶に詰める アルコール発酵が完了した醪は、搾ったあとに以下の段階を経て瓶詰めし、蔵から出荷されます。 上槽(じょうそう) 醪が入った袋を絞り、酒粕と液体とに分離させる作業です。槽(ふね)と呼ばれる大きな長方形の器具を使用するものや、袋を吊り下げるもの、自動圧搾機を使うものなど、さまざまな手法があります。 滓引き(おりびき) 搾ったお酒は、滓(おり)と呼ばれる米粒や麹などの固形物が残った状態です。貯蔵タンクにお酒を入れて滓を沈殿させ、澄んだ部分だけを抽出する作業を「滓引き」といいます。 濾過(ろか)(1回目) 滓引きしたお酒の固形物をさらに除去し、色や香りの調整をおこなう作業です。通常の日本酒造りでは、濾過は2回おこないます。 1回目の濾過の目的は、残った固形物や酵母の除去。フィルターのついた機械を使うほか、粉末状の活性炭を投入する場合もあります。 火入れ(1回目)/貯蔵 「火入れ」とは、お酒を60~65℃の温度で加熱殺菌することです。濾過と同様に、火入れも2回おこないます。味や色、香りの変化を防ぐことが火入れの目的です。 火入れ後のお酒は、タンクで貯蔵します。貯蔵温度はお酒の種類によって異なり、15℃前後、または5℃から10℃が主流です。 調合/加水 貯蔵後のお酒は、タンクごとの酒質を一定にするため調合(ブレンド)されます。その後、アルコール度数と香りのバランスを調整するため、仕込み水と呼ばれる水を加えます。 濾過(2回目)/瓶詰め/火入れ(2回目) 加水によってアルコール度数15~16%に調整したお酒は、2回目の濾過と火入れをおこない瓶詰めします。近年は、瓶に詰めてから火入れをおこなう「瓶火入れ」という手法もあります。 これらの工程を終えれば、いよいよ出荷!各酒販店への流通経路を経て、わたしたちのもとに美味しい日本酒が届けられます。 2.製造過程で変わる日本酒の種類 日本酒は、製造過程の違いでさまざまな味わいに変化します。「生酛?生酒?なんのこと?」という日本酒にありがちな疑問も、違いがわかればスッキリ解決しますよ。 2-1.酒母づくりで変わる「生酛(きもと)」「山廃酛(やまはいもと)」 酒母づくりでは、タンクを酸性にするために乳酸を添加するとお話しました。 この乳酸を、自然の力に任せて育てたお酒が「生酛」「山廃酛」と呼ばれる日本酒です。乳酸菌を添加する方法に比べ、製造には時間やコスト、手間ひまがかかります。 生酛や山廃酛は、乳酸菌由来のクリーミーな風味が特徴。濃醇でありながら、どこか繊細で奥深い味わいを楽しめます。 2-2.火入れ回数で変わる「生酒」「生貯蔵酒」「生詰め酒」 日本酒は、火入れの回数によって次のように呼び名が変わります。 1回目の火入れ 2回目の火入れ 生酒 なし なし 生貯蔵酒 なし あり 生詰め酒 あり なし 火入れを1度もしない生酒は、フレッシュでジュシーな味わい。シュワシュワとした微発砲感を感じるものもあります。 2-3.蔵で貯蔵をせずに出荷する「新酒」 「新酒」は、貯蔵をせずにすぐに出荷される日本酒です。明確な定義はないものの、冬から春にかけて登場するその年のお酒が新酒と呼ばれています。 同じ蔵、同じ銘柄のお酒であっても、その年によって少しずつ味わいは違うもの。新酒が登場する12月から3月は、日本酒ファンにとって待ち遠しいシーズンといえるかもしれませんね。 まとめ 日本酒の製造工程、いかがでしたか?米というシンプルな原料がお酒になるには、微生物の働きが大きく関係しています。 温度を上げたり、下げたりしながら進める日本酒造りは、まるで生き物を育てているかのよう。そう考えると、日本酒を飲むのがまた楽しくなりそうですね。

日本酒に含まれている栄養素は?美容面と健康面のメリットも解説!

日本酒には体にうれしい栄養素が豊富に含まれています。米と米麹を発酵させるお酒ならではです。 美容成分も含まれる日本酒は、女性にもおすすめのお酒。今回は、日本酒に含まれる栄養素の数々と、健康と美容に関するメリットについてたっぷりとお伝えします。 1.日本酒に含まれている栄養素は? 米と米麹をアルコール発酵させる日本酒には、さまざまな栄養素が含まれています。アミノ酸やビタミン、ミネラル、有機酸など、その数は約120種以上。なかでも豊富な栄養素が「アミノ酸」と「ビタミンB6」です。 アミノ酸 アミノ酸は、アルコールのなかで日本酒にもっとも多く含まれています。日本酒の旨味やコクのもとになり「アミノ酸度」としてラベルに記載されることもある成分です。 旨味を感じさせるグルタミン酸、甘みを感じさせるグリシン、酸味のアスパラギン酸、苦みのプロリンなど、日本酒に含まれるアミノ酸は約20種類。アミノ酸度が高いほど味わいは濃く、少ないほど端麗に感じやすいといわれています。 また、アミノ酸は生活習慣病の予防効果も期待される栄養素。特に、日本酒には9種類の「必須アミノ酸」すべてが含まれています。 必須アミノ酸は体内で生成できないため、体外から意識的に摂取する必要がある成分です。アミノ酸不足は筋肉量の減少や身体の不調につながるため、美味しい日本酒で効果的に摂取できるのはうれしいですね。 ビタミンB6 お米を原料にする日本酒は、ビタミン類も豊富。なかでもビタミンB6は、筋肉や血液などの生成に欠かせない栄養素です。 ビタミンB6が不足すると、皮ふ炎や口内炎、貧血などを引き起こすといわれています。食品のたんぱく質をエネルギーへと変えるためにも、ビタミンB6の摂取が必要です。 2.日本酒は健康にも美容にもいい! 日本酒は、健康にも美容にもいいお酒です。「酒は百薬の長」というとおり、さまざまな効果が期待できます。 原料の米と米麹に由来する美容成分もたっぷり。それぞれの効果を知れば、日本酒を飲むのがさらに楽しくなりますよ。 2-1.日本酒の健康的なメリット 日本酒には「食欲増進」「血行の促進」「血圧管理・記憶力のサポート」などの健康メリットがあります。 食欲増進 日本酒には、食欲を増進させる働きがあります。食前酒として日本酒が振る舞われるのもそのためです。アルコールが適度に胃の粘膜を刺激し、胃酸の分泌を促してくれます。 とはいえ、空腹時に大量に飲む日本酒は悪酔いの原因に。あくまで適量であれば、その後の料理をより美味しく楽しめます。 血行の促進 日本酒に含まれる「アデノシン」は、血管を拡張させる働きがあります。血行が促進されるため、冷え性や肩こりにも効果的です。 日本酒を飲むと体がポカポカと温かく感じられるのも、日本酒ならではの効果。お酒は体を冷やしやすい飲み物ですが、日本酒は比較的体が冷えにくいといわれています。 緊張していた筋肉がほぐれることで、リラックス効果が得られることもうれしいポイント。1日の終わりにホッと心をときほぐしてくれる、癒しのお酒といえるかもしれません。 血圧管理・記憶力の改善をサポート 日本酒には、アミノ酸が鎖状につながった「ペプチド」が含まれています。ペプチドは、たんぱく質の分解や合成に関係する成分です。 ペプチドには血圧や血糖値を下げたり、免疫力を向上させたりといった働きがあります。また、記憶力の改善にも役立つのが特徴です。適度な飲酒が記憶力をサポートしてくれるのは予想外のうれしい効果ですよね。 2-2.日本酒の美容的なメリット 日本酒は「コウジ酸」と「フェルラ酸」による美容的なメリットを期待できます。 コウジ酸は、麹から生み出される成分です。コウジ酸の研究は、お酒を造る杜氏の手が白くきれいだったことをきっかけに始まりました。今では高い美白効果が認められ、化粧品にも使用されています。 天然由来の美白成分コウジ酸は、シミやソバカスの抑制に効果的。肌のくすみを防ぎ、透明感のある美肌づくりに役立つといわれています。 フェルラ酸は、米糠(こめぬか)から抽出されるポリフェノールの一種です。美容ポリフェノールともいわれ、メラニンの産生を抑える働きがあります。近年は肌荒れ改善効果も発見されるなど、美肌にうれしい効果が期待できる成分です。 3.日本酒の適量はどのくらい? 健康や美容にメリットがあるとはいえ、日本酒はお酒であることにかわりありません。飲みすぎれば体調を崩してしまいます。 特に、日本酒はアルコール度数の高いお酒です。ビールのアルコール度数が5度前後であるのに対し、日本酒のアルコール度数は15度前後。つまり、同じ分量を飲んでも、日本酒のほうがより多くのアルコールを摂取することになります。 厚生労働省が推奨するアルコール量を基準とすると、日本酒の1日の適量は1合(180ml)程度。体への負担を軽くするためには「やわらぎ水」と呼ばれるお水を合間に飲むのもおすすめです。 また、体がアルコールを分解する速度は人によって異なるもの。自分に合った量を見極め、休刊日をはさみながら楽しみたいですね。 まとめ 普段何気なく飲んでいる日本酒にたくさんの健康効果があると思うと、なんだかうれしいですよね。さらに美容に関する成分まで含まれているなんて、日本酒を選ぶ機会がさらに増えそうです。 日本酒の健康効果を得るためには、1日の適量を守ることも大切。自分に合った量を見極め、美味しく楽しい日本酒ライフを満喫しましょう!

ぽんしゅグリア全12種類、利酒師がテイスティングしてみた!

甘くとろける日本酒カクテルの素「ぽんしゅグリア」をご存知ですか? フルーツ香るぽんしゅグリアは、日本酒をフリースタイルで楽しむお酒。今回は、酒好きが高じて利酒師資格をとったライターshihoが、ぽんしゅグリアのテイスティングレポをご紹介します。 日本酒からウイスキー、ワインにウォッカ、ジンとなんでもござれの私ですが、実は甘いカクテルは苦手…。お酒にお砂糖なんて邪道!と思っていたのですが、ぽんしゅグリアを一口いただいたときの感想は…。 「なにこれ、うまい…うまいーー。国産ドライフルーツ、甘く見てごめんなさい!」 でした(笑) お酒好きも思わず納得の「ぽんしゅグリア」。フルーツに合わせたアレンジもご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね! 1.日本酒カクテル「ぽんしゅグリア」とは? あたためた日本酒を意味する「ぽんしゅ」と、赤ワインにフルーツを加えた「サングリア」をかけあわせた「ぽんしゅグリア」。 ワンカップに入っているのは、国産ドライフルーツと新潟銘菓はっか糖。お好みのお酒を注いでくるくるっとかき混ぜれば、甘くとろける日本酒カクテルのできあがり!という新スタイルの商品です。 販売元は、米どころであり酒どころである、新潟県のFERMENT8。使用するフルーツは国産にこだわり、ただ飲みやすいだけではない、本当に美味しいカクテルに仕上がるのが特徴です。 ※ぽんしゅグリアの詳しい解説はコチラも参考になさってください。 https://sake-5.jp/sake-dried-fruit-cocktail-ponshukan/ 今回テイスティングしたのは、ぽんしゅグリアのレギュラー品が揃った12本セット! ・ゆず ・もも ・イチゴ ・りんご ・みかん ・キウイ ・レモン ・オレンジ ・メロン ・柿 ・梨 ・プラム 使用した日本酒は、ぽんしゅグリアオンラインでも販売されている、新潟・長谷川酒造さんのたびねこシリーズです。 見た目もかわいくてすでにワクワク…。ぽんしゅグリアは、ソーダ割りや紅茶割りなど、いろいろな楽しみ方ができるのがポイント。それでは早速、フルーツに合わせたアレンジを加えたテイスティングレポをお楽しみください。 1-1.ぽんしゅグリア ゆず まずは人気No.1商品「ゆず」から!フタの形状はほんとにワンカップ。パカっと開けると、ゆずのさわやかな香りが広がります。 今年の新酒、冬のたびねこをトットットッと注いで…。 ステアしながら白いはっか糖を溶かしていきます。こうしている間に、ゆっくりとドライフルーツの香りが日本酒に移っていくんですねー。 うんうん。ゆずのいい香り。まずは冷やのままひとくち。 「…美味い!」そして思ったより甘くない。いや、確かに甘さはあるのですが、想像していたようなべったりとした甘さではなく、日本酒の甘みともとれる味わい。勢いに乗って、さらに電子レンジ(500w)で1分30秒ほど加熱! じんわり~。あったかーい。温めると、ゆずの香りがさらに引き立ちます。さらに、甘さのあとにはっか糖のすーっとした清涼感。 これは、風邪をひいたときにいただきたいような安心感のある美味しさ…。 ぽんしゅグリア、想像以上かも!ほかもどんどん試してみましょうー。 1-2.ぽんしゅグリア もも ぽんしゅグリアの美味しさに驚きつつ、2本目の「もも」は、ピーチティー風にアレンジ!日本酒を3分の1ほど注いでから、ストレートの紅茶をプラスします。 あつあつの湯気から立ちのぼる、はっか糖のすーっとした香りが心地いい…。ももの甘さと日本酒の旨味、紅茶のフレーバーがとても良く合います。 何より驚きだったのは、温められたドライフルーツの美味しさ。ドライだったももが、最後にはとろとろになるんです。きっとこれは、生で美味しいフルーツだからこその味わいなんだろうなぁ。しみじみ。 1-3.ぽんしゅグリア イチゴ 開封したときの香りに一番感動したのが「イチゴ」!こちらは日本酒のソーダ割りでいただきます。 シュワシュワーっという音とともに、泡になって溶けていくはっか糖。炭酸を使用すると、お砂糖の溶けも早いようです。香りの甘さは12種類のなかで一番ですが、いちごの酸味とはっか糖の清涼感のバランスが絶妙。キリっと冷やしたスパークリング日本酒も好相性だと思います。 1-4.ぽんしゅグリア りんご 秋を思わせるりんごは、2年熟成させた吟醸酒でアップルティー風に。あつあつの紅茶を注ぐと、くし形のりんごがみるみる大きくなって驚き!少し置いてから口にすると、まさしくりんごという「シャクッ」とした食感が戻っていました。 りんごとお酒の良い香りに、途中からシナモンスティックをプラス。これ、言われなかったら日本酒が入っていると気付かないかも…。ぽんしゅグリア、恐るべし。 1-5.ぽんしゅグリア みかん 冬のさむーい時期に、こたつでゆっくり飲みたい。そんな気分にさせてくれるのが「みかん」。こちらはほんのり濁る日本酒で、燗酒にしていただきました。 立ちのぼるのは、みかんのやさしい柑橘系の香り。砂糖が少しずつ溶けていく様子が、なんだか雪景色のようでなごみます。冷やから飲み始めて、途中で燗酒にするのもいいかも。ゆったりのんびり楽しみたくなるぽんしゅグリアです。 1-6.ぽんしゅグリア キウイ トロピカルな見た目をそのまま残した「キウイ」は、しっかり冷やした炭酸でソーダ割りに!使用したのは冷酒でも美味しい、キレのある日本酒です。 キウイの酸味が引き立って、甘いお酒が苦手な方でもグイグイいけちゃうカクテルのできあがり。これはウォッカやジンでも合いそう。夏に飲みたいー。ぽんしゅグリアは持ち運びしやすいので、BBQのようなアウトドアに持参するのもアリですね。 1-7.ぽんしゅグリア レモン レモンとはっか糖の清涼感が、合う!今回は、氷をたっぷり入れたロックで試してみました。 ロックはまずは日本酒だけを半分ほどそそいで、はっか糖を先に溶かしておくのがポイント。完全に溶けなくても、徐々に変わる味わいを楽しむのもオススメです。レモンはソーダ割りはもちろん、ジンジャーエール割りやレモンティー風も美味しそう。いちばん応用の効くフルーツかもしれません。 1-8.ぽんしゅグリア オレンジ 濃い旨味を持つブラッドオレンジは、キレのあるタイプのお酒で燗グリアに。オレンジの濃い甘みと皮の苦み、ほんのりとしたスパイス感も感じられます。 冷やでも美味しいですが、やっぱり温めた方がオレンジの香りが引き立ちますね。日本酒で戻ってやわらかくなったオレンジは、ママレードのような味わい。1本で2度も3度も美味しい…。ぽんしゅグリア、すごいわ。 1-9.ぽんしゅグリア メロン 使用しているフルーツの美味しさを実感できるのが「メロン」! 燗酒にすると、まず感じるのがメロンの青っぽい香り。そのあとを、はっか糖のスースーとした清涼感が追いかけてきます。 何より印象的なのが、口のなかに残るメロンの甘さ。温められた日本酒に、国産メロンの旨味がしっかり移るからでしょうね。とろとろになったドライフルーツは、まさに完熟メロン…。なんともぜいたくな気分を味わえる日本酒カクテルです。 1-10.ぽんしゅグリア 柿 香り控えめの「柿」は、酒の肴や食事といっしょにゆったり楽しみたい1本。あつあつをそっと口にすると、感じるのは甘くてやさしい香り。「あぁ、おいしいー」としみじみ言いたくなる日本酒カクテルです。 何よりお伝えしたいのがこのドライフルーツ、干し柿そのものの美味しさだということ!口にすると、温かい日本酒と柿の旨味がじゅわっと溢れるのがたまりません。決して派手ではないけれど、味の奥深さではいちばんとも言えるかも…。 1-11.ぽんしゅグリア 梨 使用しているのは、新潟県産の和梨。控えめで品の良い甘さが「あぁ、フレッシュでも美味しい梨なんだろうなぁ」と実感させてくれます。 お酒で戻った梨は、しゃくしゃくっとした食感もありつつ、皮に近いところはしっかり甘い!熟成タイプのまろやかな日本酒とも好相性です。新潟の果物、お砂糖、そしてお酒…。同じ土地のものは、やっぱりよく合いますねぇ。 1-12.ぽんしゅグリア プラム 「プラム」は甘酸っぱさが魅力の果物。国産プラムを使用したぽんしゅグリアは、ソーダ割りにしてすっきりと。お酒は香り控えめのタイプを合わせてみました。 これは、フルーツの酸味が際立っておいしいー。後から追いかけるはっか糖の清涼感もぴったりです。今回はソーダ割りにしましたが、紅茶割りにしても合いそう。果実自体にクセがないので、カクテルベースとしての用途が広そうな1本です。 まとめ.日本酒の楽しみ方を広げる!ぽんしゅグリア 日本酒×フルーツの組み合わせで、その美味しさを無限に広げてくれるぽんしゅグリア。今までお酒は山ほど飲んできたつもりでしたが、これは新発見!新しい楽しみ方を教えてもらうことができました。 どんな飲み方をしても美味しいのも、国産フルーツにはっか糖と、素材へのこだわりがあってこそ。そこに酒蔵さんが丹精こめた日本酒が加われば、それはもう最強ですよね。 離れて暮らす友だちにも、思わず教えたくなる「ぽんしゅグリア」。「難しいことは考えず、とにかくおいしく飲んでみて」そう伝えたくなる、すてきなカクテルメーカーです。

日本酒が苦手な人におすすめの日本酒10選と日本酒の楽しみ方

「日本酒が苦手」という方は、銘柄や飲み方にこだわってみるのがおすすめです。日本酒が苦手になった理由は人それぞれ。今回は、唎酒師がより美味しく、飲みやすい銘柄と飲み方をご紹介します! 日本酒の世界は、思っているよりずっと広く楽しいもの。日本酒はちょっと…と感じる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 1.日本酒が苦手と感じる方に試して欲しい飲み方 日本酒が苦手と感じるときには、味わいや温度、おつまみにこだわってみるのがおすすめです。 また、思い切ってアレンジするのもひとつの方法! 炭酸で割ったり果汁を入れたり、日本酒はカジュアルに楽しんだって良いんです。「日本酒は苦手」「日本酒は難しい」と感じる方こそ、ぜひ気軽に試してみて下さいね。 1-1.甘口やフルーティーな日本酒を選ぶ 「日本酒の香りが苦手」というときには、甘口でフルーティーなお酒を選ぶのがおすすめです。 とはいえ「どれが甘口でフルーティーなの?」と、ズラリと並ぶ日本酒を前に迷うこともありますよね。 この選びにくさも、日本酒が苦手と感じる理由のひとつかもしれません。 結論から言うと、甘口フルーティーな日本酒を選ぶためのポイントは以下の3点です。 日本酒度 吟醸造り 新酒、生酒 まず、味のひとつの目安となるのが、日本酒度。これは、ラベルに書かれたプラスやマイナスの表記で確認できます。一般的に、マイナス1.4以上のお酒は甘口です。 ただし、日本酒度はあくまでも味の目安。 「砂糖をたくさん入れれば甘い」「唐辛子を入れすぎて辛い」という味の基準と違い、日本酒の味の感じ方は、香りや旨味で大きく左右されてしまいます。 そこでポイントとなるのが、フルーティーな香り。 一般的に、吟醸造りと呼ばれる製法で造られた日本酒は、果物のように華やかな香りを持っています。吟醸香(ぎんじょうか・ぎんじょうこう)と呼ばれ、バナナやメロン、桃、洋ナシに例えられるほどです。 吟醸香を持つ日本酒を選ぶには、ラベルを要チェック。「吟醸酒」「大吟醸」「純米吟醸」「純米大吟醸」と書かれているものがおすすめです。 また、その年に搾ったばかりの「新酒」や、火入れをしない「生酒」は、吟醸造りでなくてもフルーティーな香りを発することがあります。 特に、搾りたての生酒はピチピチッとしたガス感が魅力的。日本酒が苦手な方も飲みやすいお酒です。 1-2.お酒の温度はキンキンに冷やすのがおすすめ 温めたり冷やしたり、幅広い温度帯で楽しめるのも日本酒の魅力。とはいえ「燗酒のいかにもお酒!という香りが苦手」という方も多いのではないでしょうか。 そんなときは、キンキンに冷やした日本酒から試してみましょう! 日本酒は冷やすことで、後口がスッキリ軽く、飲みやすくなります。 夏になると登場する「夏酒」は、まさに初心者向き。キリッと冷やして味わう設計になっているため、どれも美味しくいただけます。 そのほか、冷やして飲むのが前提のスパークリングタイプもおすすめ。シュワシュワッとした発泡感が心地よく、日本酒ということを忘れてついつい飲み進んでしまいますよ。 1-3.日本酒と相性のいいおつまみを用意する 日本酒を美味しく楽しむには、おつまみにもひと工夫。前述した甘口フルーティーな日本酒は、フルーツやハーブを使った料理と好相性です。 洋食なら、フレンチやイタリアンと合わせるのもおすすめ。そのときには、ぜひワイングラスを使ってみてください。 口の広いワイングラスは、フルーティーな香りを引き立ててくれるアイテム。キリっと冷やしてグラスに注げば、より一層飲みやすくなります。 ほかにも、「生酛(きもと)」「山廃酛(やまはいもと)」と書かれたコクのあるお酒は、チーズや肉料理と好相性。 また、「淡麗辛口」と書かれた日本酒は、魚の臭みを消し素材の良さを引き立てるため、新鮮なお刺身のおともにおすすめです。 「唐揚げにはビール」「焼き鳥にはレモンサワー」のように好みの組み合わせを見つければ、日本酒が苦手から好きへと変わっていくかもしれませんね。 1-4.アレンジしてカクテルで楽しむ 「それでもやっぱり日本酒が苦手…」というときには、思い切ってアレンジしてしまいましょう! 日本酒はストレートで飲むものと決めつけてはもったいない。お酒は美味しく楽しむのがいちばんです。日本酒のカクテルアレンジを知れば、お酒の楽しみ方がより一層広がっていきますよ。 日本酒を炭酸水で割って日本酒ハイボール もっともベーシックなアレンジが日本酒の炭酸割り、すなわち日本酒ハイボールです。 氷とソーダを用意すればできるお手軽さも魅力。特に、暑い夏にぴったりのアレンジです。さわやかな香りの日本酒を選べば、大人のラムネともいえる美味しい1杯ができあがりますよ。 https://sake-5.jp/soda-split-of-sake/ ライム果汁を入れた「サムライ・ロック」や「サムライ」もおすすめ 「サムライ・ロック」は、日本酒にライム果汁を効かせたカクテル。生のライムはもちろん、市販のライムジュースを使えば自宅でも手軽に美味しいカクテルが楽しめます。 ライムにレモンをプラスすれば、よりスッキリとした酸味が際立つ「サムライ」のできあがり。うっすらグリーンに色づく見た目がさわやかな、夏にもぴったりのカクテルに仕上がります。 https://sake-5.jp/samurai-rock/ https://sake-5.jp/how-to-make-a-samurai/ 2.日本酒が苦手と感じる方に飲んで欲しい日本酒 ここからは、日本酒が苦手と感じる方にこそ飲んでほしい銘柄10選をご紹介します。 年々進化を遂げる日本酒業界では、ニュータイプの銘柄が続々登場!「苦手」の要因となる、日本酒ならではの香りやアルコール感もどんどんバージョンアップされているんです。 苦手と感じて日本酒を遠ざけている方にこそ「これが日本酒?」とうれしい驚きを与えてくれるはずですよ。 2-1.富久錦 Fu. 「Fu.(ふ)」はアルコール度数8%の日本酒。通常の日本酒が15%前後であることを考えると、度数の低さがよくわかりますよね。 何よりの特徴は、さわやかな酸味。白ワインのように軽く、適度に甘く。「日本酒はアルコールがきつくて苦手」というイメージをくつがえす味わいです。 ワイングラスに注げば「ふっ」と笑みがこぼれる美味しさ。ぜひしっかりと冷やしてお試しくださいね。 2-2.讃岐くらうでぃ おすすめスタイルはジョッキでガブ飲み!「日本酒は苦手」という初心者にこそおすすめしたいのが「讃岐くらうでぃ」です。 白くにごった甘酸っぱい「讃岐くらうでぃ」は、まさに大人のカルピス、大人の乳酸菌飲料!アルコール度数6%とほぼビールと同じ軽やかさも魅力です。 ロックで、ソーダ割りで、そしてなんとビール割りでも美味しいお酒。日本酒は苦手なはずが、いつのまにか平気で1本空けてしまうかも…? 2-3.みむろ杉 ろまんシリーズ Dio Abita 低アルコール酒 ふわっと立ち上る香りは、まるでラムネやマスカット。「日本酒は独特な香りがちょっと…」という方にぜひ試していただきたいのがこちらの1本です。 「Dio Abita(ディオアビータ)」はイタリア語で「神宿る」という意味。醸造元は、お酒の神様が鎮まるという、奈良県の三輪にある今西酒造です。 嫌な引っかかりもなく、スーッと喉元に染みわたる味わいは、まるできれいなお水のよう。アルコール度数は13%と若干軽め。カジュアルに楽しめる日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.醸し人九平次 「Le K」 VOYAGE ワイン醸造も手がける蔵が造る日本酒「醸し人九平次」。「voyage(ボヤージ)」の名には「日本酒を楽しむ旅に出て欲しい」という蔵の願いが込められています。 口に含むとじゅわっと甘酸っぱく、後味はほんのり苦く。グレープフルーツジュースを思わせる味わいは、洋食と相性がぴったりです。 おすすめはオイルベースのパスタや白身魚のムニエル、カルパッチョ。「日本酒はしぶいおつまみとチビチビやるもの」と思っている方にこそ、ぜひ試していただきたい1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.満寿泉×ERI 純米吟醸 Pero ペロッと舌を出したキャラクターがかわいい!ポップなラベルが目を引く「Pero」は、初心者でも飲みやすい味わいです。 香りはフルーティーで口当たりはなめらか。ライトでありながら「満寿泉(ますいずみ)」ならではのしっかりしたコクも感じられます。 かわいいイラストを手がけたのは、山下達郎さんと竹内まりやさんの娘、ERIさんだそう。好みの音楽をBGMに、思わずぺろっとグラスを空けてしまう美味しさですよ。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-6.尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 初しぼり 生 「生」とは、火入れと呼ばれる加熱処理をしていないお酒のこと。日本酒を苦手と感じる方は、フレッシュな搾りたての生酒を試してみるのもおすすめです。 「尾瀬の雪どけ」の生酒は、リンゴのような香りと酸味が魅力。上品な甘みがふわっと広がったかと思うと、スゥッと静かに引いていきます。 心地よい余韻に、ついついもう1杯…とグラスが進む美味しさ。ぜひ適度に冷やし、ゆったり楽しんでみてくださいね。 (出典元:IMADEYA ONLINE...

2000円前後でプレゼントにおすすめな日本酒30選!!

純米酒に大吟醸酒、醸造酒…。種類の多さと幅広い価格帯に、プレゼントの日本酒選びは迷うことも多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、2000円前後の人気銘柄。素材や製法にこだわった酒蔵の日本酒であれば、手ごろな価格帯でもお酒の美味しさをじゅうぶんに楽しむことができます。 ラベルデザインの美しい銘柄は、女性へのプレゼントや仲間とのパーティーのお土産にもぴったり。今回は、プレゼントにおすすめしたい2000円前後の日本酒20選をご紹介します。 1. 2000円前後でプレゼントに人気の日本酒30選 2000円前後の日本酒は、手ごろな価格帯が人気のお酒です。ちょっとした贈り物にしたいという時にも、人気銘柄であれば安心して選ぶことができますよね。こちらでご紹介するのは、プレゼントに人気の日本酒銘柄10選。味の特徴やおすすめの飲み方など、ぜひ参考になさってください。 1-1. 相模灘 特別本醸造 美山錦60% 「相模灘」(さがみなだ)は神奈川県の久保田酒造が丹沢山系の湧き水を使って仕込むお酒。豊かな自然の中で生まれる特別本醸造は、食中酒にも適した穏やかな香りです。味のバランスに優れ、冷酒から熱酒まで好みの温度帯で楽しむことができます。 合わせる料理の味を選ばないため、相手の好みが分からない場合のプレゼントにもぴったり。すっきりした透明感のある旨味を感じられる、コストパフォーマンスに優れた1本です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 1-2. 貴 純米大吟醸 ドメーヌTAKA ドメーヌとは、自社畑のブドウでのみワインをつくる、ワインの生産者を表す言葉。「ドメーヌTAKA」は、その名のとおり、蔵が自社栽培した山田錦で醸造したお酒です。 味わいはさらっとフルーティーで、軽やかな白ワインを思わせるなめらかさ。山口県宇部市の田で育った酒米で仕込んだ日本酒は、瀬戸内の魚介類との相性もばっちりです。ワイン醸造について学んだ蔵元杜氏が造る貴は、日本酒だけでなく、ワインを好む方へのプレゼントにもおすすめしたい銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-3. 五凛(ごりん) JUNKO KOSHINO Label 「五凛」(ごりん)を造るのは、加賀の地酒として広く名の知れる「天狗舞」を醸造する車多酒造。心地よいのどごしと旨味、飲み飽きしない美味しさを追求し、新たなブランドとして誕生したのが五凛です。 料理の味わいを引き立て、場を盛り上げるためにと造られた五凛は、祝いの盃にもふさわしいお酒。豊かな味わいの中にも凛とした軽やかさを感じる純米酒は、冷やから燗まで好みのスタイルで楽しむことができます。ファッションデザイナー・コシノジュンコ氏が手掛ける斬新なラベルが印象的な1本は、海外の方へのプレゼントにも好評です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 1-4. 会津娘 純米吟醸 穣 花坂境22 「会津娘」(あいづむすめ)は、地元会津の米・水・人で造り上げる「土産土法」をテーマに醸造される日本酒です。酒米には、主に会津産の五百万石が使用されています。 中でも「穣」(じょう)は、1枚の田んぼで獲れた米ごとに仕込まれる純米吟醸酒。花坂境(はなさかさかい)22は、田んぼが位置する地名を表しています。風通しよく日光を充分に浴びて育つ酒米で作った純米吟醸は、米の旨みがしっかり引き立つお酒。日本酒好きも納得の美味しさです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-5. みむろ杉 山田錦 純米大吟醸 「みむろ杉」が生まれるのは、酒造り発祥の地ともいわれる奈良県の三輪。日本最古の神社である大神神社には、「うま酒みむろの山」と称される三輪山がご神体として祀られています。 酒の神が鎮まる地に唯一現存する酒蔵が、みむろ杉を造る今西酒造。伝統を引き継ぐ若き蔵人たちによって造られる日本酒は、穏やかな香りとフレッシュな味わいが魅力です。山田錦を使用した純米吟醸は雑味のない仕上がりで、米の旨味が広がるきれいな味わいを堪能することができますよ。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 1-6. いづみ橋...

日本酒×ドライフルーツのカクテル『ぽんしゅグリア』とは?

「ぽんしゅ」「燗酒」「ワンカップ」…どのワードもからも、なんとなく”オジさま”をイメージする方も多いのではないでしょうか... 「ぽんしゅグリア」は、そんなイメージをくつがえす日本酒のNewスタンダード!お好みのお酒を注いでくるくるっとかき混ぜるだけで、おしゃれで美味しい日本酒カクテルができあがります。 合わせるお酒やドリンクによって、楽しみ方は無限大。今回は、唎酒師の免許を持つライターshihoが、その魅力を一挙ご紹介します! 1.ぽんしゅグリアとは 「ぽんしゅグリア」は、日本の果物がぜいたくに香る日本酒カクテルの素。「地域を食べる」をコンセプトに、旨味がぎゅっと詰まった国産ドライフルーツと、新潟銘菓・はっか糖が使用されています。 昔ながらのワンカップ容器でありながら、見た目はまるでかわいい雑貨のよう。お酒以外の飲み物でも楽しめることから、プレゼントとしても注目を集める商品なんです。 日本酒カクテルの素「ぽんしゅグリア」人気の全12種類はこちら! ・ゆず ・もも ・イチゴ ・りんご ・みかん ・キウイ ・レモン ・オレンジ ・メロン ・柿 ・梨 ・プラム 「なんだかむずかしそう」と言われがちな日本酒を、ほっと肩の力を抜いて楽しめるぽんしゅグリア。「日本酒ってこんなに自由に楽しんでいいんだ!」とうれしくなってしまう一品ですよ。 2.ぽんしゅグリア全12種類を紹介! イチゴやももには、キレのあるお酒。ゆずのような柑橘系には、甘口タイプのお酒を合わせるのもおすすめです。とはいえ、味の好みはあくまでも人それぞれ。ぜひ気軽な気持ちで、自分好みのぽんしゅグリアを楽しんでみてくださいね。 ※実際にテイスティングした様子はコチラからお楽しみください! https://sake-5.jp/ponshukan-tasting/ 2-1.ぽんしゅグリア ゆず ぽんしゅグリア人気No1の「ゆず」。キャップをパカッと開けると、柑橘系のさわやかな香りが広がります。ゆずは、ぽんしゅグリアを試したいという方に、まずおすすめしたいフルーツ。温めても冷やしても、日本酒×フルーツのマリアージュを堪能できますよ。 2-2.ぽんしゅグリア もも ほんのりピンク色のフルーツがかわらしい「もも」。こちらは楽しみ方のバリエーションが豊富なぽんしゅグリアです。いちばんのオススメは、あたたかい紅茶と日本酒で割ったピーチティー風アレンジ。夏にはソーダ割りにしてミントを飾るれば、ハッカ糖のさわやかさがより引き立ちます。 2-3.ぽんしゅグリア イチゴ 「甘口カクテルが好きな女性に飲んでほしい、そしてプレゼントしたい!」と思わずうなってしまうのがコチラ。つぶつぶイチゴがかわいらしい、イチゴのぽんしゅグリアです。フタを開ければ、あまーいベリーの香りにうっとり。シュワシュワのスパークリング日本酒を注げば、乾杯用にぴったりの和製シャパンができあがります。 2-4.ぽんしゅグリア りんご フルーツのうまみをぜいたくに楽しめるのが「りんご」です。容器のなかには、大きなりんごがふたつも入っています。温かい日本酒を吸ったりんごが、じゅわーっと大きくなっていく様子は感激!国産フルーツの美味しさを、再確認させてくれる1本です。 2-5.ぽんしゅグリア みかん 寒い冬にぽんしゅでほっとひと息。そんなシーンにぴったりなのが「みかん」です。おだやかな柑橘の香りは、甘めの日本酒と好相性。「おうち時間にのんびりお酒を楽しみたい」「今夜はお酒でリラックスしたいな」そんなときにオススメのぽんしゅグリアです。 2-6.ぽんしゅグリア キウイ キウイの鮮やかなグリーンそのままに、旨味をぎゅっと濃縮。トロピカルな味わいが楽しめるぽんしゅグリアです。日本酒はもちろん、ウォッカやジンがお好きな方にもオススメ。酸味と甘みが調和した、大人な味わいのカクテルを楽しめます。 2-7.ぽんしゅグリア レモン さわやかな香りとほのかな苦みが魅力。ハッカ糖の清涼感を、より引き立たせてくれるのが「レモン」です。暑い日の昼間は、キンキンに冷やしたソーダ割り。寒い日の夜には、紅茶割りにはちみつをちょっぴり入れて…。日本酒の楽しみ方を、より一層広げてくれるフルーツです。 2-8.ぽんしゅグリア 愛媛オレンジ 愛媛のブラッドオレンジは、濃厚な甘さとピールのビター感が持ち味。ほのかにスパイス感のある味わいは、お肉料理にもぴったりです。デザートとの相性も良く、チョコレートとの組み合わせはばつぐん。バレンタインの季節には、オレンジのぽんしゅグリアとチョコレートをプレゼントにしても◎ 2-9.ぽんしゅグリア メロン ドライフルーツになっても、美味しそうなメロン色はそのまま。日本酒と組み合わせると、芳醇な甘みがより一層ふくらむフルーツです。何よりのお楽しみは、日本酒で甘くとろけるメロンの旨味!ぜひ一度試してほしい、ぜいたくな味わいのぽんしゅグリアです。 2-10.ぽんしゅグリア 柿 どこかなつかしい気持ちにさせてくれるのが、ぽんしゅグリア「柿」。じわーっと温かく、ほんのり柿が香る日本酒は、夕暮れにゆったり飲みたくなる1本です。温めるとより味わい深く、「燗酒がすき」という日本酒通にもオススメ。合わせるお酒を選ばないので、気軽にぽんしゅを楽しみたい方にも◎。 2-11.ぽんしゅグリア 梨 新潟県産の和梨と、ハッカ糖が好相性。上品な甘さと、さわやかな香りを楽しめるぽんしゅグリアです。地元産のフルーツとお砂糖の組み合わせは、まさに「地域をたべる」にふさわしい1本。新潟県のキレのあるタイプの日本酒と合わせるのも良いですね。 2-12.ぽんしゅグリア プラム 「プラム」は、甘さと酸っぱさが持ち味のフルーツ。日本酒で温めると、その酸味がより一層引き立ちます。日本酒にこだわらず、赤ワインを注いでホットワインにするのもオススメ。お酒が弱い方なら、紅茶で割って日本酒をひとたらし。寒い冬でも身体をしんから温めてくれますよ。 3.ぽんしゅグリアはアレンジも! ぽんしゅグリアはいろいろなアレンジができるのが何よりの魅力。まずはお好みの日本酒を注いで冷やで。電子レンジで約1分温めれば、フルーツ香る「燗グリア」の完成です。 ちょっと味を変えたいと思った時には、氷を入れてロックに。炭酸を注げば、日本酒のソーダ割りに大変身!ジュースで割れば、甘くとろける日本酒を楽しめます。 炭酸と果汁だけで、ノンアルドリンクとしても美味しいぽんしゅグリア。紅茶を注げばフレーバーティーもできあがりますよ。 楽しみ方が幅広いのは、それだけ飲み手を選ばないということ。軽く持ち運びしやすいので、アウトドアや持ちよりパーティーにもぴったり。自分だけのお気に入りアレンジを見つけるのも楽しそうですね。 まとめ 日本酒カクテルの素「ぽんしゅグリア」、いかがでしたか?甘口や辛口だったり、ラベルに漢字ばかり並んでいたり…。「日本酒ってよく分からないし、なんだかこだわりが強そう」そう思うことも少なくないですよね。けれど本当は、日本酒は日本人が古くから慣れ親しんできた発酵食品。お肌にうれしい美容効果もあると言われているんですよ。フルーツ香るぽんしゅグリアと一緒に、今日は日本酒を手にとってみませんか? ぽんしゅグリア全12種類をテイスティングしたレビュー記事はこちら! https://sake-5.jp/ponshukan-tasting/

酒ガチャから大当たりが!酒ガチャの当たりってどんなお酒?

酒ガチャは、日本酒や果実酒をランダムに詰め合わせたお楽しみBOX。今回、夏限定の酒ガチャスパークリングを注文したところ、なんと当たりのレア酒が届きました!こちらの記事では、 当たりのお酒についてくわしく紹介。「そもそも酒ガチャとは?」「頼んでみたいけど迷っている」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 1.KURANDの「酒ガチャ」とは? 酒ガチャを展開するのは、お酒の専門通販サイト「KURAND」。取り扱うのは、全国の小さな酒蔵が造る個性豊かなお酒たちです。 お酒をランダムに詰め込んだ酒ガチャは、何が届くかわからないワクワク感がTwitterやInstagramで評判に。コラボ商品や季節限定商品も注目を集めています。 酒ガチャのお酒は、デザインやネーミングも、思わず誰かに伝えたくなるオシャレなものばかり。「日本酒は難しそう」と感じる日本酒ビギナーにもおすすめです。 1-1.日本酒に果実酒、梅酒とラインナップは150種以上! 酒ガチャで楽しめるのは日本酒だけではありません。セットにできるのは、果実酒や梅酒、リキュールなど盛りだくさん。なんと150種以上のお酒との出会いが待っています。 注文時は「日本酒だけ」「果実酒や梅酒、リキュールだけ」といったリクエストもOK。「辛口の日本酒を入れてほしい」など、味の要望も可能です。 「お酒を美味しく楽しんでほしい」というKURANDの気遣いが感じられるサービスですよね。 1-2.コスパに優れた価格設定 お酒をまとめ買いする酒ガチャは、定価で1本ずつ買うよりもずっとお得。いちばん本数の少ない3本セット(5,500円)は、定価より最大10%offの価格設定です。 また、8,800円以上の注文は送料無料。前述したように組み合わせはリクエストできるため、色々なお酒をまとめ買いしたいときにぴったりですね。 https://sake-5.jp/liquor-guzzlers-are-the-most-cost-effective/ 1-3.レアなお酒が当たるかも? 酒ガチャの大きな魅力は、開けるまで何が入っているかわからないワクワク感。さらに、ちょっとお高めの季節限定、本数限定のレア酒が当たるかもしれないお楽しみが待っています! NR(ノーマルレア) SR(スーパーレア) レア度★ SSR(スペシャルスーパーレア) レア度★★ LR(レジェンドレア) レア度★★★ レア酒のラインナップは上記の4段階。なかには1本2万円近いレアなお酒も…。 普段手に取らないようなお酒に出会うチャンスが隠れた酒ガチャは、まさに大人のガチャといえるかもしれませんね。 2.酒ガチャスパークリングで当たりが出た! 酒ガチャの醍醐味でもある当たりのレア酒。なんと、このたび「酒ガチャスパークリング」でLR(レジェンドレア)が当たりました! 箱を開けてまっさきに登場する当たりの文字。これはテンションが上がります。今回注文した酒ガチャの内容や結果について、さらにくわしく紹介しますね。 2-1.夏季限定の酒ガチャスパークリングとは? 酒ガチャは通常プランのほかに、季節限定プランやコラボプランを展開しています。今回注文したのは、夏季限定の酒ガチャスパークリング。「夏は泡がのみたくなる」をテーマに、泡酒を詰め込んだセットです。 夏しか味わえない限定酒は30種類以上。もちろん、なかにはレア酒も含まれています。 プランは5本入りの一つ星プラン(11,000円)から16本入りの五つ星プラン(55,000円)、ビール8本の流れ星プラン(5,500円)と全5種。アイドルマスターSideMとのコラボガチャは、Twitterでもたびたび話題になるほどです。 特典としてシャンパンストッパーや冷感グラスがつくなど、これだけでもお得感たっぷり。五つ星プランは定額から最大40%offと、本数が多くなるほどコスパが良い価格設定になっています。 2-2.ガチャの結果!LR(レジェンドレア)が大当たり 今回注文したのは、定価の最大15%OFFが期待できる一つ星プラン。特典にシャンパンストッパーが付いた、5本入り11,000円のセットです。5本ともすべて日本酒でリクエストした結果がこちら! 当たりのLRはスパークリング酒の「mum×mum rose(マムバイマム ロゼ)」!そのほか、NRも2本入っていました! さらにはお酒の情報満載のこんな冊子も。 冊子にはお酒の一覧がQRコード付きで掲載され、ストーリーや料理とのペアリングがチェックできます。これは家飲み時間のいいおともになりそう! 3.LR「mum×mum rose」はどんなお酒? キュートなピンク色にテンションがあがる「mum×mum rose」。公式サイトを確認したところ、なんと定価は7,500円!さすがLR。お得感もたっぷりです。 めずらしくてかわいいデザインはギフトにも喜ばれそう。乾杯のお酒にもぴったりですよね。 3-1.福島生まれのスパークリングロゼ 「mum×mum rose」は福島県生まれのスパークリングロゼ。瓶内二次発酵という製法で、シャンパンのような炭酸ガスを発生させています。 華やかなピンク色のひみつは、原料の紫黒米(しこくまい)。食物繊維やポリフェノールをたっぷり含む、黒く光るお米です。 醸造元である「人気酒造」は、スパークリング酒やワイングラスで楽しむ日本酒など、ニュータイプのお酒を昔ながらの手づくり製法で造りだしています。発酵に使用するのは、杉でできた大きな木桶。道具も木製のものを使用するなど、伝統的製法にこだわる酒蔵です。 3-2.mum(マム)とは菊の花のこと mum(マム)とは、菊の花のこと。蔵の建つ二本松市は古くから菊の愛好家が多く、毎年菊の祭典が開かれるほどです。 市のマスコットキャラクターは菊松くん。菊をモチーフにした黄色い髪型に、語尾は「~まむ」。…かわいい(笑) 2年ぶりに【#菊人形 #菊着け体験】が開催されるまむ! 「#二本松の菊人形」を長年支えている菊師さんから直接学ぶことが出来るので、この機会にぜひどうぞまむ😊 菊人形菊着け体験 参加者募集!(#二本松市観光連盟 HP↓)https://t.co/vN9UpG0pE9#二本松市#二本松#霞ヶ城公園#霞ヶ城公園菊花展 pic.twitter.com/16Aw0bjtJy   菊松くん【公式】@福島県二本松市 (@kikumatsu_kun) August 26, 2021 ラベルに描かれているのも、カラフルな菊の花。人気酒造は「日本酒を一度に飲みきる人は少ない。それなら美しく、置いている間に目に入って楽しいものを」と、ボトルのデザイン性にもこだわっています。 「mum×mum rose」も、キュートなデザインが目を引く1本。思わず誰かに伝えたくなる、そして誰かと一緒に飲みたくなるかわいらしさに溢れています。 3-3.チーズやデザートとのペアリングが最高! LRの「mum×mum rose」。KURANDで紹介されていたペアリングを参考に、チーズやフルーツ、チョコレートを準備していただいてみました! 香りの印象はヨーグルト。シュワシュワっとした泡感とチェリーのような甘酸っぱさがたまりません。 アルコール度数は7%と、飲み口は軽やか。スッキリとした辛口タイプのため「甘いお酒は苦手」という方も美味しくいただけます。 日本酒ビギナーも、日本酒が大好きという方も、誰もが笑顔になれる味わいです。 4.SAKE CABINETで酒ガチャをさらに楽しく 「酒ガチャは気になるけど、まとめ買いをしてもお酒の保管場所がないし…」と思ったことはありませんか? そんなときぜひおすすめしたいのが「SAKE CABINET」。庫内をマイナス5℃に設定できる日本酒専用セラーです。 マイナス5℃は、日本酒の保存にもっとも適しているといわれる温度帯。受賞歴を持つ著名な蔵でも、マイナス5℃の温度管理を実践しているんですよ。 開栓してからも酒質の変化が最低限に抑えられるため、いろいろな銘柄を飲み比べできる酒ガチャにもぴったり。「飲みかけのボトルを空けないと」と思うのではなく、その日の気分と料理に合わせてお酒を楽しめます。 特に、酒ガチャはお酒の味わいを保つため、クール便発送が基本。酒ガチャが届いたら、ボトルはそのままSAKE CABINETにIN! こだわりの美味しさを美味しいままに、いつでも好きなときに味わえるのがうれしいですね。 5.当たりにワクワク!酒ガチャでお酒との出会いを楽しもう レア酒が当たるかもしれない酒ガチャは、まさに大人のガチャ!「何が出るかな」というワクワク感が楽しい、詰め合わせBOXです。 お酒はどれも全国の蔵が生み出す本格派。思わず誰かに伝えたくなるオシャレなデザインも見どころです。まだ見ぬお酒との出会いを求めて、ぜひ一度酒ガチャを楽しんでみてはいかがでしょうか。

酒ガチャはコスパ最強?夏季限定プランのお得感を唎酒師がレビュー!

TwitterやInstagramで話題の酒ガチャ!「どれくらいコスパが良いの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、夏季限定・酒ガチャスパークリングのお得感を唎酒師がレビュー!実際に注文した結果をもとに、酒ガチャのお得ポイントや当たり商品を紹介します。 1.KURANDの「酒ガチャ」3つの魅力 お酒をランダムに詰め合わせた話題のセット「酒ガチャ」には、次のような3つの魅力があります。 日本酒や果実酒、梅酒など中身をカスタマイズできる 季節限定品やコラボ商品が多数 定額購入よりお得な価格設定 何が届くかわからないワクワク感以外にも、酒ガチャにはお酒好きを惹きつける魅力が満載!「コスパ最強」といわれる理由を早速チェックしていきましょう。 1-1.日本酒や果実酒、梅酒など中身をカスタマイズできる 酒ガチャでは、日本酒や果実酒、梅酒といったさまざまな種類のお酒をセットにできます。「全部日本酒がいい」「果実酒や梅酒、リキュールだけのセットにして」など、中身をカスタマイズできるんです。 「日本酒は甘口を多めに」「リキュールを多めに入れて」のように、味の好みについてもリクエストできるんですよ。 ランダム形式が楽しいガチャも、飲めないお酒ばかりではもったいないですよね。 あくまでも自分の好みを大切に、今まで知らなかったお酒に出会える。これは、酒ガチャの何より大きな魅力といえるかもしれません。 1-2.季節限定商品やコラボプランが多数 酒ガチャでは、季節限定商品やコラボプランを多数取り扱っています。今回注文した「酒ガチャスパークリング」も、夏季限定プラン。夏にぴったりの泡酒が楽しめるセットです。 なかでも「アイドルマスターSideM」とのコラボプランは、ファンの間で一躍話題に。料理をセットにした「ごちそうコラボ」は、食事と一緒にお酒を楽しみたい方にもおすすめです。 そのほか、購入特典や季節限定酒といったお楽しみも盛りだくさん。そのときだけの出会いを求めて「またガチャしたい!」と思わせてくれるのも、酒ガチャの大きな魅力ですよね。 1-3.定額購入よりお得な価格設定 何本かまとめ買いをする酒ガチャは、定額購入よりもお得な価格設定になっています。 通常プランの「3連酒ガチャ」(3本入り5,500円)は、定価の最大10%off。人気ナンバーワンの「5連酒ガチャ」(5本入り11,000円)は、定価の最大15%offが期待できるプランです。 また、酒ガチャの何よりの特徴が「レア酒」が当たるかもしれないこと! 季節限定や本数限定のレア酒は価格帯が高く、当たればさらにお得感が増します。高額なレア酒は、1万円以上することも。「気軽に購入できないお酒が当たるかも…」というワクワク、ドキドキ感はガチャならではの魅力です。 https://sake-5.jp/liquor-gacha-jackpot/ 2.酒ガチャスパークリング(5本入り)の中身をご紹介! 今回注文したのは、夏季限定の「酒ガチャスパークリング」。5本セットで11,000円(税込)のプランです。さらに、特典としてシャンパンストッパーが付いてきます。 酒ガチャスパークリングのレア酒のラインナップは、NR(ノーマルレア)からLR(レジェンドレア)までの4段階。 レア度 価格帯 NR(ノーマルレア) 1790円~2,590円 SR(スーパーレア) ★ 850円~3,990円 SSR(スペシャルスーパーレア) ★★ 2,990円~6,400円 LR(レジェンドレア) ★★★ 7,500円~19,800円 早速開けてみたところ…なんと、LRが当たり! NRも2本入った、総額15,560円分という内容でした。 「桑蛤(くわはま)」1,690円(税込) 「近江(おうみ)CLASSIC DRY」1,790円(税込) NR「ALIENS(エイリアンズ)」1,990円(税込) NR「梧桐(あおぎり) 純米大吟醸 辛口+5 夏酒」2,590円(税込) LR「mum×mum rosé(マムバイマム ロゼ)」7,500円(税込) LR1本ですでに注文額の半分以上…これは確かにお得。夏にぴったりのオリジナル酒の数々。早速味わってみましょう! 2-1.「桑蛤(くわはま)」¥1,690(税込) 酒蔵のある三重県桑名市のご当地名物といえば、蛤(はまぐり)です。桑蛤は「貝類とのペアリングを追求したお酒」とのこと。早速ホタテ貝の蒸し焼きとのペアリングを試してみました。 口に入った瞬間はまあるく、後味はスッキリと酸味がたつ芳醇辛口タイプ。お酒のコクが貝の濃いエキスとマッチして絶妙なハーモニーを醸しだします。 このペアリングはたまらない…!そしてぬる燗にしても美味しそう。寒い冬におでんと合わせるのが今から楽しみです。 2-2.「近江(おうみ)CLASSIC DRY」¥1,790(税込) 「近江商人」が琵琶湖沿いにたたずむラベルがなんともオシャレ。「CLASSIC」の名のとおり、中身は江戸時代から伝わる「生酛造り」を用いているそうです。 キレが際立つ芳醇辛口タイプのお酒は、ラム肉のソテーと一緒に。お肉の油分をスッと流してくれたかと思うと、ほのかな苦みが後口を引き締めます。 香りは控えめで、どんな料理とも相性がよさそう。デミグラスソースを使ったこってりした洋食や、味噌田楽などと合わせたくなる味わいです。 2-3.NR「ALIENS(エイリアンズ)」¥1,990(税込) なんと、使用しているのは宇宙を旅したお米と酵母!「宇宙へ行った米でできたお酒だなんて…」「いや、そもそも宇宙に米と酵母を打ち上げようってすごい発想…」と、土佐人の夢とロマンに感動しつつ、早速1杯。 まず感じるのはしっかりとした味の輪郭。それでいて後味はスパッとキレるのは、さすが高知のお酒という印象です。 合わせたのは夏ならではのカツオの赤身。高知ののんべえが集う「ひろめ市場」に旅したくなる…土佐人のハートを感じる美味しさでした。 2-4.NR「梧桐(あおぎり) 純米大吟醸 辛口+5 夏酒」¥2,590(税込) 「梧桐」はKURANDの人気商品。原料から造り手まで、すべてオール山形にこだわったお酒です。涼しげなブルーボトルは夏の限定品。早速、おすすめされていたハイボールでいただいてみました。 これは美味しい!爽快感のある香りと後口は、まるでラムネのようです。醤油を塗った焼きトウモロコシやイカ焼きのような、お祭りメニューが恋しくなります 冷えたところをそのままクイッといただけば、透明感のある味わいに思わずニッコリ。あぁこれは、ミョウガやゴーヤといった夏野菜と合わせても美味しそう。さすが酒ガチャ、夏のおともにぴったりのチョイスです。 2-5.LR「mum×mum rosé(マムバイマム ロゼ)」¥7,500(税込) そしてLRのこちら!KURANDでも人気の「mum×mum」のロゼタイプです。華やかなピンク色の泡酒は特別感たっぷり。甘酸っぱいキュートな味わいは、チーズやフルーツ、チョコレートとの相性もぴったりです。 グラスに顔を近づけるとまず感じるのは、ヨーグルトのような香り。口に含むとシュワッとした泡とともに、チェリーのような甘みが広がります。 甘さは決してくどくなく、後口はスッと引いていく辛口タイプ。アルコール度数は7%と低く、軽やかに、美味しく楽しめる1本です。 3.試してわかった!酒ガチャ5つのお得ポイント 実際に試してみたところ、酒ガチャは次のようなお得ポイントがあることがわかりました。 定額購入より安く8,800円以上で送料無料 豊富なおまけでお得感アップ Twitter投稿でダブルチャンスも ...

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