
日本酒はただ飲むだけではなく、化粧水として使われているのをご存じでしょうか。意外にも日本酒は古くからスキンケアとして使われていた歴史があるそうです。
昨今では各蔵元が日本酒の技術を応用して、さまざまな化粧水を売り出しています。女性はもちろん、男性からも人気が高まっているそう。
そこで今回は日本酒で作られた化粧水の効果について解説していきます!
目次
1.日本酒の化粧水とは?
日本酒の化粧水とは文字通り、日本酒を使った化粧水・スキンケア商品のことです。日本酒は一部では昔から美容にいいとされていました。しかし、現代にいたるまでその効果に注目されることは少なかったそうです。
本格的に日本酒の化粧水が作られるようになったのは昨今に至ってのこと。日本酒作りの職人の肌がキレイだったことが、化粧水作りへのヒントになったといわれています。
1-1.日本酒化粧水の効果
日本酒の化粧水で最も期待できるのは保湿効果といわれています。日本酒には肌への有効成分アミノ酸が大量に含まれているそう。このアミノ酸が肌を表面を覆い、高い保湿力を発揮するとされています。
乾燥しやすい冬場の時期、寝る前などに使いたい化粧水ですね。欠点としては商品によって日本酒の香りが残っていること。人によっては肌につけるのに抵抗を感じる場合があるかもしれません。もちろん、日本酒の香りを抑えた商品もあるので、好みのものを探してみるといいでしょう。
1-2.敏感肌でも使用できる?
化粧水で気になるのは、やはり敏感肌に使えるかどうかですよね。日本酒の化粧水が敏感肌の人に使えるかは個人差があります。体質によってはアルコールによって肌が赤くなることもあるそうです。
日本酒の化粧水が自分の肌にあっているかは、事前に専門家の意見を聞いたほうがいいでしょう。使用後に肌の以上が見られた場合も、すみやかに皮膚科に相談することをおすすめします。
2.日本酒化粧水はシミに効果がある?
日本酒の化粧水といっても、商品によって成分はさまざまです。なかにはシミ、そばかすに効果があるとうたった商品もあります。とくに日本酒成分、酒かす成分が高いものはシミへの効果が期待できるそうです。
ただし、肌の症状は個人差もあり、必ずしも効果があるとはいえません。自分の肌質にあった商品を探すことが最も肝心といえるでしょう。
3.肌のタイプ別に見る化粧水の選び方
化粧水選びで一番大切なことは「自分の肌に合うかどうか」です。
「普通肌」「脂性肌」「乾燥肌」「混合肌」とお肌には人それぞれ特性があります。
それぞれ肌ごとに化粧水も合う合わないがあるため、自分の肌の特性を考え化粧水を選びましょう。
3-1.普通肌
普通肌は肌の水分と皮脂のバランスがよく、目立った肌トラブルがないのが特徴。
きめが整っており、健康で理想的な状態なので、自分の好みの化粧水をチョイスして大丈夫です。
ただし、肌のトラブルが少ないからといって、手入れを怠ると肌が荒れるきっかけを作ってしまうので要注意です!
3-2.脂性肌
脂性肌は皮脂の分泌が過剰になり、ニキビや毛穴などの肌トラブルが起こりやすいのが特徴。
皮脂が多いことでおでこや鼻のTゾーンを中心に顔全体がテカテカになってしまったり、メイクをしてもすぐに崩れてしまうなんてことも。
そんな脂性肌の方には、には余分な皮脂の分泌をおさえながらも、肌にうるおいを与える化粧水がおすすめです。
また肌の乾燥により皮脂が多く分泌しているという可能性もあるので、保湿をしっかりすることも大切です。
3-3.乾燥肌
乾燥肌は肌の水分と皮脂の分泌量がどちらも低下し、触れるとカサカサしてしまうのが特徴。
乾燥肌には、肌の潤いに欠かせない「セラミド」や「ヒアルロン酸」、「コラーゲン」など、保湿力の高い成分が入った化粧水などが効果的です。
また乾燥肌は、肌を保護する皮脂膜が薄い状態で、強い摩擦や紫外線などの外部の刺激を受けやすくなっているので、洗顔時に洗顔ネットを使わずゴシゴシ洗ったり、夏に日焼け止めをつけず日光を浴びすぎるなどはNGなので気をつけましょう。
添加物が多い化粧水を使うと肌トラブルの原因になってしまうこともあるので、低刺激タイプや敏感肌用の化粧水がおすすめです。
3-4.混合肌
混合肌は日本人にいちばん多い肌タイプ。
おでこや鼻周りのTゾーンは脂っぽくテカりやすく、頬は乾燥しがちで脂性肌と乾燥肌が混ざり合っているのが特徴です。
混合肌は水分不足が原因で皮脂が過剰に分泌されてる場合も多いので、皮脂を取るのではなく保湿を心がけましょう。
また、皮脂の多い部分と乾燥している部分で、脂性肌用と乾燥肌用の化粧水を使い分けて使用することもおすすめです。
3.オスメの日本酒化粧水7選
3-1.ほまれ化粧水
「ほまれ化粧水」は酒蔵の女将が手がけたという日本酒化粧水です。福島の地酒として名高い「会津ほまれ」を配合。あわせて肌に効くとされる精油、美容成分も含んでいるそうです。
その最大の効果は高保湿とのこと。肌がうるおい、いわゆるモチ肌に期待できるといわれています。オシャレなボトルと、1,000円前後で買えるお値打ち価格も魅力です。
3-2.菊正宗 日本酒の化粧水 透明保湿
日本酒業界でも名が知られている菊正宗。その酒造元が開発しているのが「菊正宗 日本酒の化粧水 透明保湿」です。500mlの内容量に日本酒一升分のアミノ酸を詰め込んでいるとのこと。使用感が軽いと好評です。
菊正宗の化粧水にはいくつかラインナップがあります。今回の「透明保湿」は浸透のしやすさが売り。夏場でもベタつかず、使い勝手がいいといわれます。老舗酒造ならではのこだわりある商品です。
3-3.鶴の玉手箱 薬用 大吟醸のうるおい化粧水
「鶴の玉手箱 薬用 大吟醸のうるおい化粧水」は神戸の老舗メーカー「白鶴酒造」の目玉商品。大吟醸「翔雲」の成分をベースに、コラーゲンを配合しているそうです。しっとり肌を保つ効果が期待できるとのこと。
女性のスキンケアはもちろん、男性のシェービングの仕上げとしても使われる商品です。無香料なので、化粧水の匂いが気になる人にもおすすめできます。
3-4.高清水 酒屋のスキル 化粧水
「高清水 酒屋のスキル 化粧水」は秋田の地酒ブランド「高清水」をベースにした商品。高清水のコメ発酵液、秋田の自然由来の成分を配合しているそうです。9種の必須アミノ酸が含まれており、浸透効果が抜群なのだとか。
保湿効果も長いため、とくに乾燥肌に悩んでいる人におすすめの商品といわれます。ポップなパッケージで、ギフト用としても人気の化粧水です。
3-5.上善如水 モイスチャーローション
「上善如水」の銘柄で知られる白瀧酒造の高級化粧水が「上善如水 モイスチャーローション」です。酒粕エキス、ヒアルロン酸をはじめ、各種有効成分を配合。肌のコンディションを整えてくれるとされています。
少量ですぐに馴染み、さっぱりした使用感が心地いいと人気。夏場でも使いやすい化粧水です。
3-6.蔵元美人 白米発酵酒粕化粧水
「蔵元美人 白米発酵酒粕化粧水」は栃木の外池酒造が作るスキンケア商品の1つ。酒粕、コメ発酵液といった日本酒由来の成分をふんだんに使っているのが特徴です。透明感のある肌を実現するのに期待できるといわれています。
塗ったときの伸びがよく、世代を問わず人気の商品です。合成香料などを使っていないので、肌が弱い人にもおすすめできます。
3-7.福光屋 純米酒 すっぴん
「福光屋 純米酒 すっぴん」は化粧水ではなく、正真正銘の日本酒。しかし、肌につけることが可能とされており、化粧水、パックの代用にできるそうです。お風呂に入れれば、体が温まりデトックス効果もあるのだとか。使い道が幅広い商品です。
厳選された上質な米と湧き水のみで作られているため、化学成分が気になる人も安心して使えます。
4.まとめ
日本酒の成分を使った化粧水について紹介しました。日本酒には美肌に効く成分が多く含まれているそうです。各酒造会社は自慢の日本酒の知恵を活かし、さまざまな化粧水を開発。今なお新しい商品が次々と発売されています。
もし、日本酒の化粧品を気になった人は、自分の肌質にあったものを探してみてください。知られざる日本酒のパワーを実感できるはずです。