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日本酒を美味しく学ぶ「オンライン酒蔵留学(R)」参加レポ!

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日本酒を美味しく学ぶ「オンライン酒蔵留学(R)」参加レポ!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

近年は、日本酒をオンラインで楽しめるさまざまなイベントやセミナーなどが開催されています。今回ご紹介する「オンライン酒蔵留学(R)」は、インターネットを介してお酒の造り手と乾杯できるサービスです。

2022年9月には、京都・松井酒造のオンライン酒蔵留学を開催!こちらでは、唎酒師が実際にオンラインイベントに参加した様子をお伝えします。

気が付けば酒瓶1本空いていたほどの内容の充実ぶり。ぜひチェックしてみてくださいね♪

1.日本酒の定期便「オンライン酒蔵留学」とは

オンライン酒蔵留学引用:ハンズオンローカルSAKE│大人の酒蔵留学

「オンライン酒蔵留学」は、毎月異なるお酒とおつまみのセットBOXを楽しめる日本酒の定期便サービスです。

大きな特徴は、届いたお酒の造り手とオンラインで交流できること!全国各地どこにいても、日本酒片手に蔵人と乾杯できます。

運営代表の増田さん(通称まっすー)は、かつては日本酒に詳しくなく「どんなお酒を選べばよいかわからない」という悩みを抱えていたそう。

そんなまっすーの「造り手の想いを届けたい!」という気持ちからスタートした「オンライン酒蔵留学」は、日本酒ビギナーにもおすすめです。

『留学生』として各地の日本酒ファンと交流しながら、日本酒を美味しく楽しく学ぶことができます。

2.京都・松井酒造の「神蔵」と「富士千歳」のセット

オンライン酒蔵留学
梱包もしっかり。松井酒造のリーフレット付き。

今回参加したのは、京都・松井酒造のオンライン酒蔵留学です。申し込みから数日でお酒とおつまみのセットが届きました。

日本酒は「純米 神蔵KAGURA 無濾過・無加水・生酒(ルリ)」と「富士千歳 純米にごり酒」の2種類。清酒仕込みの大きなエイヒレに、リーフレットも付いています。

松井酒造株式会社は、1762年(享保11年)創業の老舗蔵です。蔵は鴨川のほとりに位置し「鴨川蔵」と呼ばれています。

2026年、創業から300年を迎える松井酒造が取り組むのは、次世代に繋がる酒造り。電力の約6割は、2009年(平成21年)から太陽光発電で賄われているそうです。

ここで注目したいのが、オンライン酒蔵留学では蔵への事前質問を受け付けていること。蔵人に直接聞いてみたいことは、事前に専用フォームから送信できます。

届いたお酒や情報を参考に、「もっと知りたい」ということについて深掘りできるのがうれしいですね。

また、事前案内のメールでは、蔵人おすすめのおつまみレシピも紹介されていました。お酒好きにとって、これは楽しいサービス!

オンライン酒蔵留学

今回のオンライン酒蔵留学は、土曜日の19時からスタートです。早速「質問が採用されるかな〜」とワクワクしながらおつまみの買出しに出かけました。初めてのオンライン酒蔵留学、俄然期待が高まります!

3.全国から日本酒ファンが集合!酒蔵留学スタート

オンライン酒蔵留学19時スタートのオンライン酒蔵留学は、途中にトイレ休憩が入る2部構成です。参加方法は、ZOOMまたはYouTube Liveから選択できます。

この日の参加者は、北は北海道から関東、関西、福岡など14都道府県から集まった32名。松井酒造に関する予備知識を入れたら、早速日本酒で乾杯です!

3-1.造り手自ら日本酒をナビゲート

オンライン酒蔵留学
「神蔵」を手にする松井治右衛門さん

オンラインで繋がっているのは、松井酒造代表取締役の松井治右衛門さんです。前半は、松井さん自ら2本のお酒について詳しく紹介してくださいました。

ルリをはじめ、黒や白など「神蔵」を種類ごとに色分けしているのは、お酒を簡単に選べるようにとの思いからだそう。ボトルは金継ぎをイメージしてデザインされているなど、興味深い話が盛りだくさんです。

途中、松井酒造ファンからプライベートに突っ込んだ質問が飛び出す一場面も。松井さんが蔵を受け継ぐまでの背景も語られるなどオンラインならではの充実した内容でした。

オンライン酒蔵留学
ビネガーとブラックペッパー控えめで仕上げた桃モツァレラを

「みなさん、おつまみにチャレンジしてみましたか〜」と、明るく呼びかけるのは司会進行のコカドさん。参加者のなかには常連の方もいらっしゃるらしく、まるでひとつの飲み会に参加しているような一体感です。

個人的に桃モツァレラは白ワインの定番おつまみでしたが、香りの良い「神蔵」にも絶妙にマッチ。何より楽しい話題は一番のおつまみです。松井さんやコカドさん、参加者の方のやり取りをつまみにお酒がどんどん進みます♪

3-2.リアルタイム酒蔵見学&若女将も登場

オンライン酒蔵留学休憩を挟んだら、後半はオンライン酒蔵見学がスタート!松井さん自ら、マンションの1階にある蔵内をリアルタイムで案内してくださいました。

マンションの1階で酒造りをする利点は、衛生管理と品質管理を徹底できることだそう。壁面を覆うステンレスはピカピカに輝いています。白い醪(もろみ)がぷくぷくと発酵する様子も見学できましたよ。

オンライン酒蔵留学

さらに、参加者のリクエストを受け若女将も登場!大きなカウンターがあるスタイリッシュな店内では、きき酒とともに若女将考案のメニューも味わえるそうです。

これは、行きたい…。これからの紅葉シーズン、京都観光にもぴったりの場所なのではと想像が膨らみます。

「蔵に行きたい」「蔵人さんに会いたい!」という気持ちが高まったところで、中締めの乾杯とともにオンライン酒蔵留学はいったんお開き。希望者は二次会にも参加できるそうです。

美味しい日本酒をいただきつつ、そのお酒が生まれた環境を、造った方の解説付きで眺められるなんて、なんと贅沢な時間。

終わってみれば、乾杯で開けた「神蔵」が空っぽに…(笑)オンライン酒蔵留学、想像以上に大満足の内容でした!

4.「飲み手」と「造り手」を繋げるオンライン酒蔵留学

日本酒の造り手と直接乾杯できる「オンライン酒蔵留学」。お酒が生まれた場所、造った人の顔を見ればいつもの日本酒がより味わい深いものになります。

オンラインをきっかけに、日本酒好きの輪が広がっていくのも魅力のひとつ。離れた場所の日本酒ファンと繋がったり、実際に蔵に足を運んでみようと思ったりすることもあるかもしれません。

日本酒ビギナーでも気軽に参加できる日本酒定期便サービス。美味しく楽しく日本酒について学びたい方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

「オンライン酒蔵留学」
[料金]月額5,500円 ※初回限定2,500円クーポンあり
[公式サイト]https://hands-on-local.com/
※2022年9月時点の情報です
※詳しい内容は「オンライン酒蔵留学」公式サイトより運営元に直接お問い合わせください