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キレイに剥がれる!日本酒のラベルの剥がし方を3パターンに分けて解説!

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キレイに剥がれる!日本酒のラベルの剥がし方を3パターンに分けて解説!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

日本酒のラベルの剥がし方には、ラップやお湯を使う方法があります。よりきれいに剥がすには、いくつかのポイントをおさえることが大切です。

今回は、実際にラベルをコレクションしているライターが、日本酒ラベルの剥がし方や保存方法をご紹介します。

実際の手順やコツも紹介するので、「ラベルをコレクションしたい」「ラベルをきれいに剥がす方法が知りたい」という方はぜひ参考にしてください。

1.日本酒のラベルをきれいに剥がす方法と2つのポイント

日本酒のラベルは、主に以下のような方法で剥がせます。

  1. ラベルを濡らして剥がす
  2. 市販のラベル剥がしアイテムを使う

ラベルを濡らす方法は、費用がかからないことが大きなメリットです。市販のアイテムには、ラベル剥がし用のスプレーやラベルの上から貼るシートなどが挙げられます。

今回ご紹介するのは、より手軽なラベルを濡らして剥がす方法です。まずは、きれいに剥がすためのポイントについてみていきましょう。

1-1.剥がれやすさはラベルの素材で異なる

お酒のラベルは、表面の素材や粘着性によって剥がれやすさが異なります。水で濡らさなくても剥がせるタイプもあれば、糊の部分が残る剥しにくいタイプもあるなど、種類はさまざまです。

特に日本酒のラベルは表面がツルツルしていたり、和紙だったりと種類が多様になります。ラベルコレクターにとっては、それが魅力のひとつといえるのかもしれません。

剥がしやすいのは、表面がツルツルとした素材のラベルです。日本酒ラベルの大半はこのタイプになります。

反対に、薄い紙のような素材のものは破れやすく、きれいに剥がしにくい傾向にあります。日本酒だけでなく、ウイスキーやワインなど洋酒のラベルに多いタイプです。

ウイスキーのラベル。手触りが紙のようで薄いものほど剥がれにくい。
失敗例。材質が薄いものはラベル剥がしの難易度高…。

日本酒のラベル剥がしを何度か試すなかで「これは難しそうだな」と思う場合は、市販のワイン用のラベル剥がしアイテムを使ってもよいかもしれません。

また、和紙製のラベルは水に長く濡らしすぎないよう注意が必要です。

剥がしやすいが、文字がにじんでしまうことがある和紙素材。

和紙製のラベルは、比較的剥がしやすいタイプです。なかには水にしばらくつけているだけで浮き上がってくるものもあります。

ただし、素材によっては水に長く濡らすことで、文字やデザインがにじんでしまう可能性があります。短時間であれば問題ないケースがほとんどですが、気になる場合は市販アイテムの利用を検討してみてください。

1-2.水ではなくぬるま湯を使う

よりきれいに、確実にラベルを剥がすのであれば、水ではなくぬるま湯を使うのがおすすめです。「ちょっと剥がれにくいかな?」と感じるラベルも、温めることで剥がしやすくなります。また、ボトルが冷えている場合も剥がしづらいため、室温に戻っている状態からチャレンジしてください。

ただし、熱には注意です。瓶の中に日本酒が残った状態でぬるま湯を使うと、お酒の味に影響が出てしまいます。

ラベルを剥がすのは瓶が空になった状態が多いかと思いますが、瓶の割れを防ぐためにも加熱のしすぎにはじゅうぶん気を付けてくださいね。

2.かんたんきれい!日本酒ラベルの剥がし方

左:岡崎酒造 信州亀齢 真理ラベル(長野) 右:福光屋 加賀鳶 山廃純米吟醸 金沢限定(石川)

ポイントを抑えたら早速実践!ここからはコスパとタイパ、仕上がりを重視した3つの剥がし方をご紹介します。

  1. ミニボトルにおすすめ「ラップ巻き」
  2. 時短でかんたんきれい「ぬるま湯にドボン」
  3. 一升瓶や大量の瓶は「お風呂にドボン」

実際の手順とコツを参考に、ぜひラベル剥がしにチャレンジしてみてくださいね。

2-1.ミニボトルにおすすめ「ラップ巻き」

「ラップ巻き」は、瓶を浸ける大きな容器がなくてもできる方法です。また、お湯を使わないため中身が残っていてもチャレンジできます。手順は以下の通りです。

  1. 水またはお湯でラベルを濡らす
  2. ラップをぴっちり巻いて10~15分置く
  3. 全体を拭いてそっと剥がす

「ミニボトルにおすすめ」としているのは、四合瓶や一升瓶などの大きな瓶だと、このやり方ではうまくいかない可能性があるからです。ミニボトル以外の場合は、後に続くお湯に浸ける方法のほうが手軽できれいに剥がせます。

2-1-1.水またはお湯でラベルを濡らす

まずは、水またはお湯でラベルを濡らします。一定期間漬けておくというよりは、流水で数十秒サーッと濡らす程度で大丈夫です。水でもOKなケースがほとんどですが、ぬるま湯を使うとよりきれいに剥がれます。

2-1-2.ラップをぴっちり巻いて10~15分置く

ラベルを濡らしたら、すぐにラップをぴっちりと巻きます。空気を抜いて、なるべく密着させるのがポイントです。

2-1-3.全体を拭いてそっと剥がす

糊のあともなくツルッときれい!

全体をタオルで拭いたらそっと剥がしていきます。粘着性の高いタイプもあるので一気に剥がそうとせず、じわりじわりと剥がしていくのがポイントです。

上部や裏側のラベルもきれいに剥がれました。

ラベルを剥がす際は、タオルを準備しておくのがおすすめです。剥がしたラベルは、まだ裏側がペタペタとくっつく状態。すぐタオルに置けば、ラベル同士がくっついたりよれたりするのを防げます。

大阪・山野酒造の「片野桜」(四合瓶)。キラキラのラベルがシワシワに…もったいない!

画像のように、大きな瓶の場合はこの方法だとうまく剥がれないことがあります。四合瓶や一升瓶のラベルは、お湯に浸けたほうが早くきれいに剥がせておすすめです。

2-2.時短でかんたんきれい「ぬるま湯にドボン」

瓶ごとお湯に浸ける方法は、ラベルの材質問わず、きれいに剥がれる確率が高い方法です。瓶が入る大きな容器が必要ですが、お湯はぬるい温度で大丈夫。以下の手順で気軽にチャレンジできます。

2-2-1.ぬるま湯に10~15分漬ける

まずは、ラベル部分が浸かるような大きな鍋や容器にお湯を準備します。温度は手で触ってあったかいな、と思うくらいで大丈夫。蛇口からお湯が出るようであれば、わざわざ沸かす必要はありません。

日本酒が入ったままだと温度で味が変化してしまうため、瓶はお酒を楽しんだあとのものを準備しましょう。空の瓶が浮いてこないように水を入れたら、お湯に10~15分漬けてください。

2-2-2.全体をタオルで拭いてそっと剥がす

大きなラベルもつるんときれいに剥がれました。

時間が経ったら瓶の中の水を捨て全体を拭き、ラベルをそっと剥がしていきます。岡崎酒造杜氏の姉、漫画家の「おかざき真理」さんが手掛けた美しいラベル。きれいに剥がすことができました。

シワシワにならずきれいに剥がれた!

こちらは先ほどラベルがシワシワになってしまった「片野桜」をお湯に浸けたものです。

短時間お湯に浸けただけですが、反対側はごらんのようにきれいな仕上がり。粘着性が高いラベルでしたが、この後はつるりと瓶から剥れました。

2-3.一升瓶や大量の瓶は「お風呂にドボン」

「一升瓶のラベルを剥がしたい」「四合瓶が上まで浸かる容器がない」そんなときにおすすめしたいのがお風呂の残り湯を活用する方法です。残り湯の温度がラベル剥がしにちょうど良く、瓶の上部までお湯に浸けることができます。

ラベルを剥がしたい瓶が大量にある場合も、お風呂なら問題解決。「家飲みが多くコレクションしたいラベルがたくさん!」という方も、ぜひこちらの方法を試してみてくださいね。

3.剥がした日本酒ラベルの保存方法

剥がしたラベルは粘着性が残っているものが多く、そのままペタリとノートに貼りつけられます。飲んだ日の日付や出来事を書いたり、細かな味の感想を記録したりと楽しみ方もさまざまです。

こちらは写真のようにアルバムに保存する方法です。見栄えが良く、シールやマスキングテープでコラージュするのも楽しそうですよね。旅先で購入したお酒のラベルを集めれば、思い出アルバムのように活用できます。

4.まとめ

日本酒のラベルは、機械や人の手によって1枚ずつ貼られていきます。機械を使う際は1本1本きれいに瓶を拭き、手貼りの場合は1本ずつ決められた場所にラベルを貼りつけるなど手間を要する作業です。

ラベルのデザインや書かれているお酒の名前にも、蔵の想いが込められています。美味しい日本酒を片手に集めたラベルを見返すのもまたおつなもの。ご紹介した方法を参考に、ぜひラベルのコレクションを楽しんでくださいね。