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山三酒造の日本酒4種を紹介!再始動した蔵のこだわりにペアリングも
1867年(慶応3年)創業。2015年より休蔵状態だったものの、現蔵元の決意と情熱により、2023年2月に再始動を果たした長野県上田市の「山三酒造(やまさんしゅぞう)」。 3月31日(金)には、先代の想いを受け継ぐリブランド商品「真田六文銭(さなだろくもんせん)」に加え、酒蔵名を冠した新たなブランド「山三」がリリースされました。 今回は、少量仕込みの丁寧な酒造りから生まれる4商品をご紹介。信州上田の酒文化に新たな息吹をもたらす、山三酒造の魅力をお届けします。 「山三酒造」信州上田の老舗蔵の想いを胸に再始動 山三酒造は、豊かな自然に恵まれた長野県上田市に位置する酒蔵です。蔵の背景に広がるのは、限りのない空と雄大な山々。冬場に積もる雪は自然のフィルターをくぐり抜け、清らかな伏流水となり、日本酒にクリアな味わいをもたらします。 創業から150年の歴史をもつ山三酒造は、後継者問題などから2015年より休蔵状態にありました。 「ものづくりがしたい、自分らしい仕事がしたい」という想いを抱えていた現蔵元の荻原氏は、長野県佐久市出身。山三酒造との出会いをきっかけに、「地元の酒蔵を守りたい」と蔵の再建へ乗り出します。 山三酒造の大きなこだわりは、地元長野県八重原産の米を使用し、加水をしない“原酒”の状態で日本酒を提供することです。 一般的な酒造りの工程では、アルコール度数や味わいの調整のため、搾ったあとのお酒に割水(わりみず)が加えられます。 今回ご紹介する4つのラインナップは、すべてが加水、ろ過、加熱処理がされていない無濾過生原酒。酒瓶には蔵が目指すフレッシュな味、香りがそのまま閉じ込められています。 山三 紫翠(しすい) 山三 山霞(やまかすみ) 山三 初雪(はつゆき) 真田六文銭 初陣(ういじん) 老朽化していた設備、建物を一新するところから始まったという山三酒造再建に向けた道のり。 若き杜氏、栗原 由貴氏と共に設備も見直され、酒造りの要となる麹を造る部屋、麹室(こうじむろ)は高品質な麹が製造される場へと生まれ変わりました。 さらに、醸造方法は大型タンクの大量生産からサーマルタンクでの小仕込みへと移行。低温環境のもと細部まで手がかけられた日本酒は、口にした途端はっとするほどの瑞々しい味わいに満ちています。 https://sake-5.jp/interview-with-yamazan-shuzo 山三 紫翠×リンゴのカッテージチーズサラダ ポン、という軽やかな開栓音とともに広がるのは、蜜リンゴのように甘く艶やかな香り。グラスのなかでは、細かな泡が静かに弾けて消えていきます。 口に含んだとたんに押し寄せるフレッシュな印象は、まるでほんの今、蔵で搾ったばかりのお酒をいただいているかのよう。後口はキレ良く、食中酒はもちろん、お酒単体でもゆるりと楽しみたい美味しさです。 皮付きリンゴにカッテージチーズ、仕上げに黒コショウをきかせたサラダと組み合わせれば、食事の始まりを告げる爽やかな1杯に。その日の気分や料理にあわせ、ほんのり温めていただくのもおすすめです。 温度が上がることで口当たりは丸く、より優しい表情へと変化し、信州上田に広がる情景のように心をほっと和ませてくれます。 山三 紫翠(しすい) 希望小売価格 3,080円(税込) 純米大吟醸 無濾過生原酒 山田錦(原料米) 磨き三割九分(精米歩合) 獨鈷山系伏流水 七号酵母 14度(アルコール度数) 山三 山霞×栗ときのこのコンフィ 山々にかかる霞のように白いにごり酒は、旨味たっぷりの秋の味覚とともに。果実感あるジューシーな甘味とほのかな酸味、ふわりと心地よい後口が料理の味わいを引き立てます。 オイルを纏ったきのこは、バゲットやクラッカーにのせていただくのもおすすめです。「山霞」のほのかなガス感が、舌の上の油分をさらりと洗い流してくれます。 夏には鮎のような川魚とあわせれば、自然の息吹を感じるたまらないペアリングとなりそう。春は山菜、冬はジビエと四季折々の山の恵みと楽しみたい日本酒です。 山三 山霞(やまかすみ) 希望小売価格 2,530円(税込) うすにごり 無濾過生原酒 山恵錦(原料米) 磨き五割(精米歩合) 獨鈷山系伏流水 アルプス酵母 15度(アルコール度数) 山三 初雪×みぞれ鍋 瓶の底にうっすらと澱(おり)が積もる「初雪」は、4本のなかでも一番元気な印象です。開栓で空気が流れ込むのを合図に、細かな泡が次から次へと瓶底から立ち上ります。 長野県の酒米と酵母が奏でるのは、上品な甘さと酸味、しっかりとした旨味のハーモニー。それぞれが一体となりながら、舌の上でハラリとほどけて溶けていきます。 その儚さは、木々や土に舞い落ちた綿雪がすっと消えてなくなるかのよう。アツアツのみぞれ鍋をおともにすれば、出汁の美味しさ、お酒の美味しさが体に染み入る組み合わせができあがります。 あっさりした鍋物はもちろん、牡蠣の土手鍋やキムチ鍋など旨味の強いスープにもあわせたい、味わい深いにごり酒です。 山三 初雪(はつゆき) 希望小売価格 1,870円(税込) うすにごり 無濾過生原酒 ひとごこち(原料米) 磨き六割(精米歩合) 獨鈷山系伏流水 アルプス酵母 15度(アルコール度数) 真田六文銭×にんにく焼き鳥・ねぎま 信州上田、真田家の家紋を酒名とし、地元で愛されてきた「真田六文銭」。勇ましいラベルの文字はそのままに、素材と造りはすべて見直され、山三酒造の精神を受け継ぐ酒として復活を遂げました。 口当たりジューシーでありながら、後口はキリッと硬派な印象。山三らしさのなかに、ひと味違った個性が光ります。 少し熱めにお酒を温めながら、にんにくを串に刺した焼き鳥と、ねぎまをスタンバイ。信州上田のご当地グルメ、にんにく醤油タレでいただく「美味だれ(おいだれ)焼き鳥」をイメージしたおつまみです。 パンチのきいた焼き鳥をほおばりながら、燗酒をコクリ、コクリ。タレの旨味とキリッとした酒の風味が絡み合い、もう1本、もう1杯と食と酒が進みます。 「150年の歴史をもつ地元の蔵を守りたい」蔵元のそんな想いが心に染みる、信州上田の地酒です。 真田六文銭 初陣(ういじん) 希望小売価格 1,870円(税込) 無濾過生原酒 ひとごこち(原料米) 磨き六割(精米歩合) 獨鈷山系伏流水 七号酵母 16度(アルコール度数) まとめ 黄金色に実った稲穂が頭を垂れる、秋の信州上田。2期目の仕込みを間近に控えた蔵元は、「スパークリング酒など新たなジャンルも視野に入れながら、山三のスタンダードといえる酒の完成を目指したい」と今後の展望を語ってくれました。 復活を遂げた山三酒造では、古くから変わらぬ自然の恵みを礎に、蔵元と杜氏、蔵人たちの手によって新たなストーリーが紡がれようとしています。 受け継がれてきた伝統と、これから始まる歴史の1ページに想いを馳せながら山三酒造の日本酒を味わってみてはいかがでしょうか。 山三酒造株式会社 [住所]長野県上田市御嶽堂687-1 [電話番号]0268-42-2260 [公式サイト]https://yamasan-sake.jp/index.html
休蔵に入っていた山三酒造が事業継承により復活。進化した山三酒造蔵元にインタビュー!
1867 年(慶応3年)創業の山三酒造は、信州上田の真田家の家紋『真田六文銭』を酒名に冠した、飲み易くすっきりした味の地酒として愛されてきましたが、作り手の高齢化と設備の老朽化により、事実上の休蔵状態になっていました。 創業から150年以上の歴史を積み重ねてきた由緒ある酒蔵の歴史が途絶えてしまいかねない状況だったところ、地元・長野県佐久市出身である荻原氏が、150年超の歴史を築いてきた山三酒造に感銘を受け、ゼロからの再スタートともいえる思い切った事業の再構築を決意。 今回は歴史ある山三酒造の名をそのままに事業を継承した荻原氏に、山三酒造が再始動するまでの軌跡に迫っていきます。 1.伝統を引き継ぎ日本酒の世界へ 話を伺ったのは山三酒造の事業継承をした現代表、荻原慎司氏。 荻原氏はもともと日本酒関係の仕事に携わっていたわけではなく、全くの別業界から事業継承をし現在は山三酒造の蔵元として、山三酒造の歴史と伝統を引き継いでいます。 「私は元々遊技場の販売事業を運営していましたが、他社と競い合う業界の構図に疑問を抱き、次第にもっと個性を活かし自由に売買ができるようなものを作って世界に売っていけるような仕事をしていきたいと思うようになりました。」 「長くできること」「世界に進出することができるもの」を軸に取り組める事業を探していた時、荻原氏に声をかけたのが地元である長野県佐久市に蔵を構える戸塚酒造でした。 「私は長野県佐久市出身で、地元には酒蔵さんがたくさんあります。その中の一つ、戸塚酒造さんとは元々とても仲良くさせていただいていました。ある時、その彼から作り手の高齢化と設備の老朽化により、事実上の休蔵状態になっている酒蔵があると聞きました。戸塚酒造の蔵元さんとは以前から私がものづくりに携わりたいという思いは話していたので、やってみないかというお話をいただいたのが事業継承に至ったきっかけになります。」 かくして、荻原氏は探していた2つの軸にも条件が合致し、150年超の歴史を築いてきた山三酒造の歴史と伝統を引き継ぎ、世界に出せる日本酒を造るため、ゼロからの再スタートともいえる思い切った事業の再構築を図ることを決意しました。 2.ゼロスタートから日本酒が造れるようになるまで 2-1.杜氏栗原氏との出会い 事業継承をすると決めてからまず荻原氏が取り組んだのが、日本酒の造り方に関する勉強と実践でした。 「日本酒に関する知識というのはほぼ0からのスタートでしたので、戸塚酒造さんのところで1シーズン朝から晩まで日本酒造りについて勉強をさせていただきました。造りを経験してからは、山三酒造内の片付けに着手しました。ただ、このときに何がいらない機材で逆に何が必要な機材かわからないという問題に直面したのです。その時『これは先に杜氏を探すしかない』と思い、杜氏探しを始めました。」 杜氏探しは様々な方からのご紹介もありましたが、なかなか理想とする杜氏とは出会えずに時間が過ぎていきました。そこで思い切って杜氏探しの求人を出しました。 「求人を出してからは全国から何人か応募をいただきました。その中の1人が現在山三酒造にて杜氏をしている栗原です。栗原は京都のハクレイ酒造で7年間酒造りに携わっており、2019年からは製造主任を務めていました。」 栗原氏自身もいつか杜氏として酒造りをしていきたいという思いがあり、常に杜氏募集の情報を探していたところ、山三酒造の求人を見つけ、応募しました。山三酒造を訪ねて荻原氏と話をする中でその経験や熱意が買われ、山三酒造の杜氏として迎え入れられました。 2-2.理想の日本酒を造るための環境作り 杜氏栗原氏を迎え入れて徐々に山三酒造内の設備を整えていきますが、この環境作りが事業継承をしてから最も大変だったと荻原氏は振り返ります。 「栗原を迎え入れてから、どういう酒蔵になっていきたいか、どういう日本酒を作っていきたいかを話し合いました。私は一部既存の設備も使えるものもあるかと想定したのですが、栗原と話をしていく中で、元々の山三の設備だと酒質を上げていくのは難しいということで、設備は一新しました。」 「建物の老朽化(雨漏りや壁が崩れたりしていた)や設備の一新によって使わなくなった機械が山のようにあったので、建物の修繕と使わない機械を片付けてお酒が造れる環境にもっていくまでが本当に大変でした。」 栗原氏が主導する新たな山三酒造の日本酒造りでは、酒造工程の大切さを順に表した「一麹、二酛、三造り」という格言を実現するために、醸造方法と設備が実現されました。 最も重要な「一麹」の麹造りでは、より高品質にするために麹室を一新。 機械式から全量を箱麹製法に切り替え、自然通風による製麹法へ移行しています。「二酛、三造り」についても、微細な変化にまで目が届くように、これまでの大型タンクでの大量生産からサーマルタンクでの小さな仕込みに完全移行しました。 さらに、冷蔵設備の導入により、衛生面の向上と温度管理された低温環境下で製造することで、日本酒のフレッシュさが維持できるようになっています。 こうして山三酒造再始動への準備はいよいよ整いました。 3.山三酒造が醸す日本酒のこだわり 3-1.地域性へのこだわり 2023年2月に再始動をしてから1期目として始まった日本酒造り。荻原氏に山三酒造が醸す日本酒のこだわりを聞きました。 「1つは地域性へのこだわりです。上田市は、美しい山々に囲まれ、清らかな水で高品質な日本酒を生産するための基盤があります。また、縁あって地元の八重原地区で情熱を持って酒米を作る米農家の方との出逢いがありました。そんな恵まれた環境と原料で地域性を活かした独自の味わいを持った日本酒を生産していきたいと思っています。」 「ただ、まだ1期目ということもあって山三酒造としての個性は模索している最中です。技術の向上や知見を広めるために原料の選定、醸造プロセスなど、品質に関するあらゆる要素を徹底的に追求し、革新的な日本酒造りにチャレンジしていきたいです。」 3-2.ラベルへのこだわり 地域性へのこだわりの他に山三酒造が造る日本酒にはラベルへのこだわりも見られました。 例えば「山三 山霞」には「うすにごり/無濾過生原酒/山恵錦/磨き五割/獨鈷山系伏流水/アルプス酵母/一五度」と細かに情報が記載されています。 「例えば純米酒といっても作り方は様々です。それぞれちゃんとした違いやこだわりがあるのに、それらが全て同じ『純米酒』として一括りにされてしまうのが少しもったいないなと感じていました。なので、山三の日本酒は手にとっていただけるお客様にこだわりをわかりやすくお伝えすることができるよう、ラベルにも細かく情報を出しています。」 4.山三酒造のこれから 4-1.少しでも地元に恩返しができたら 設備の一新から多くのこだわりによって生まれたプロダクトは「真田六文銭 初陣」「山三 初雪」「山三 山霞」「山三 紫翠」の4本。 休眠していた蔵が復活を果たし、地元のイベントに出るときなどは多くの喜びの声をいただくといいます。 「市長さんをはじめ、商工会や地元の方には非常によくしていただいています。地域に貢献できるようなイベントには積極的に参加させていただき、少しでも地元のみなさんに恩返しができたらいいなと思っています。」 4-2.多くの収穫を得て、2期目へ 最後に2期目に向けて、荻原氏に今後の山三酒造の目標を聞きました。 「技術だったりとか伝統的な地域性だったり、色々なものを大事にしながら最高品質のものを追求して造っていくという点を最も重要視しています。また、今年は1期目として修正点も含め多くの収穫を得ることができました。それらの経験を活かしながら来期は山三酒造の代表銘柄になり得るお酒をまずしっかり造っていくことが重要だと思っています。」 2023年2月から再始動をした山三酒造。日本酒ラボでも4本を試飲させていただいたのですが、どれも1期目とは思えない完成度を誇るおいしいお酒でした。山三酒造の4本については下記の記事にてレビューしているので、ぜひそちらもご確認ください。 https://sake-5.jp/introduction-of-yamazan-sake-brewery 事業継承によって、伝統を引き継ぎながらも新しく生まれ変わった山三酒造。来期はどんな日本酒を造るのか、これからが楽しみな酒蔵として目が離せません。 5.プロダクト紹介 5-1.山三 紫翠(しすい) 果実のような爽やかな香りと、大自然から溢れる湧き水のような澄み切った味わいが特徴の純米大吟醸。青々とした美しい山に抱かれ、瑞々しい生命力に満ちた信州上田の「紫幹翠葉」な情景が広がる。 5-2.山三 山霞(やまかすみ) 信州上田を包む山々にかかる山霞をイメージした、うすにごりの無濾過生原酒。「山恵錦」が持つ豊かな米の味わいと果実感のあるジューシーさとやさしい酸味が、わずかな炭酸ガスとともにバランス良くふくらみ、やさしくはかない余韻の後味。山霞の後には生命力に溢れた澄んだ空気と蒼天が広がる。 5-3.山三 初雪(はつゆき) 初雪をイメージした、うすにごりの無濾過生原酒。「ひとごこち」が持つ洗練された米の味わいと果実感のある香り、酸味、甘みや苦味などの複雑な味が調和し、さらりとほどける余韻で飲み飽きしない定番の純米酒。はらはらと初雪が風に舞い、人肌に触れしんと消えていく。 5-4.真田六文銭 初陣(さなだろくもんせん ういじん) 信州上田、真田家の家紋として有名な真田六文銭を酒名に冠し、純米醸造で飲み易いすっきりした味の地酒として愛されてきた。その精神を受け継ぎながら、素材から造りまですべてを見直し、新たな山三酒造として醸す伝承と研鑚の純米酒。穏やかで品の良い香りとクリアな味わい、キレが良いすっきりした無濾過生原酒の食中酒。 【会社概要】 〒386-0412 長野県上田市御嶽堂687-1 TEL:0268-42-2260 FAX:0268-42-3884 E-mail:info@yamasan-sake.jp ホームページ: https://yamasan-sake.jp/
甘酒のアルコール度数について解説!甘酒を飲んだ後の運転は飲酒運転になる?
年末年始に神社などで振る舞われることの多い甘酒。「アルコール度数はどのくらい?」「運転前や子どもは飲んでも大丈夫?」と気になったことはないでしょうか。 甘酒はアルコールを含むもの、含まないものがあるため、心配なときはどんな甘酒なのか種類を確認するのがおすすめです。 今回は甘酒の種類やアルコール分について紹介します。甘酒のアルコール分が気になるときは、ぜひ参考にしてください。 1.甘酒にアルコールは含まれてる? 「酒」という字が付く甘酒。栄養豊富で夏バテ予防にも効果的な飲み物ですが「アルコールが含まれているのでは?」と気になってしまいますよね。 実は、甘酒はノンアルコールタイプのものと微量にアルコールを含むものの2種類があります。 ノンアルコールタイプは、米麹で作られる麹甘酒です。米と米麹、水を原料とする麹甘酒は、お子さんや妊婦さん、運転前のドライバーも安心して飲むことができます。 一方、酒粕と砂糖、水で作る酒粕甘酒は注意が必要です。そもそも酒粕は、日本酒を搾ったあとに残る固形物。多くの栄養素とともに、約8~10%のアルコール分が含まれています。 加熱段階で多くのアルコール分は飛んでしまうものの、完全にゼロになるわけではありません。また、酒税法では「アルコール度数が1%以上のもの」を酒と分類しています。 市販の酒粕甘酒は、アルコール度数1%未満の「ノンアルコール飲料」に該当するものがほとんどです。だからといって、運転前に大量に飲んだり、アルコールに弱かったりすると酒気帯び運転の基準値を超えてしまう可能性があります。 麹甘酒も酒粕甘酒も、「飲む点滴」といわれるほど栄養豊富な飲み物です。アルコールを含まないものを選びたいときは、原料に注目してみてくださいね。 2.甘酒の種類 前述したように、甘酒には米麹から作られる麹甘酒と、酒粕から作られる酒粕甘酒の2種類があります。 アルコールを含まないものを飲みたいときは、麹甘酒がおすすめです。酒粕甘酒には微量のアルコール分が含まれるものの、酒粕ならではの風味を感じることができます。 2-1.米麹から作られた甘酒 米麹から作られる麹甘酒は、アルコール分を一切含まない飲み物です。やわらかく炊いた米に米麹と水を加え、温度管理をしながら一定時間寝かせるとできあがります。 一般的な製法では、砂糖を加えることもありません。麹甘酒の甘さは、デンプンがブドウ糖へと糖化されることで生まれます。 ブドウ糖をはじめ、ビタミンや食物繊維、オリゴ糖などの栄養素も豊富。甘酒のアルコール分が気になるときにおすすめです。 2-2.酒粕から作られた甘酒 酒粕から作られる酒粕甘酒には、微量ながらもアルコール分が含まれています。市販の酒粕甘酒の多くはアルコール分1%以下ですが、アルコールを摂取したくないときは控えたほうがよいでしょう。 酒粕甘酒も、麹甘酒と同様に多くの栄養素を含む飲み物です。日本酒の原料となる米や米麹、酵母由来の成分がギュッと凝縮されています。 甘酒にするときは、お湯で溶かした酒粕に砂糖を加えるのが一般的です。仕上げにおろししょうがを加えれば、体がぽかぽかと温まるホットドリンクができあがります。 3.運転前やお子さんが甘酒を飲む前の注意点 運転前やお子さんが甘酒を飲むときは、量や原料に注意しましょう。安心して甘酒を楽しみたいときは、麹甘酒を選ぶのがおすすめですよ。 3-1.酒粕からできている甘酒は飲みすぎない 前述したように、酒粕甘酒には微量のアルコールが含まれています。アルコール1%未満とはいえ、お子さんは避けるのがベターです。 また、通常であれば飲酒運転にはならない酒粕甘酒も、大量に飲むと酒気帯び運転の基準値を上回ってしまう可能性があります。極端にアルコールに弱い方は、少量であっても運転に影響が出てしまうこともあるでしょう。 運転前であれば、酒粕甘酒は飲まない、または飲みすぎないほうが安心です。 3-2.外で振る舞われる甘酒は、避けるか確認を取る アルコール分が気になるときは、外で振る舞われる甘酒は控えたほうが無難です。手作りの甘酒は、アルコール分をはっきり確認できません。加熱していても、酒粕のアルコール分が多く残っている可能性があります。 原料を確認し、米麹で作られていれば運転前のドライバーやお子さんも安心です。アルコール分を気にすることなく甘酒を楽しめます。 まとめ 甘酒に含まれるアルコール分は、原料により異なります。アルコールを避けたいドライバーやお子さん、妊婦さんなどは、米麹で作られる甘酒が安心です。 甘酒には、疲労回復効果や健康効果が期待できる栄養素が豊富に含まれています。アルコールが気になるときは飲み方に気を付けながら、ぜひ美味しく味わってみてください。
【2023年10月最新版】日本酒おすすめランキング1位~50位!日本酒の選び方のポイントも解説【唎酒師監修】
「日本酒は好きだけど種類が多くて選べない!」「どんな日本酒が人気なの?」と思ったことはありませんか?自分好みの1本を見つけたいときは、さまざまな人気銘柄を試してみるのもおすすめです。 そこで今回は、日本酒アプリ「さけのわ」のランキングをもとに「2023年10月最新版の日本酒おすすめランキングTOP50」をご紹介!日本酒選びのポイントも解説します。ぜひ、酒販店や飲食店で日本酒を楽しむ際の参考にしてくださいね。 1.【2023年10月最新版】日本酒おすすめランキングTOP50 日本酒アプリ「さけのわ」の人気ランキングを参考に、日本酒おすすめランキングTOP50をご紹介!(2023年10月16日時点)各銘柄の特徴も解説していきます。「どんな日本酒が飲まれてるの?」「人気の日本酒が知りたい!」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 1位.新政(あらまさ) 1位にランクインしたのは、秋田県『新政酒造』の「新政(あらまさ)」です。秋田県産の米を使い、米と米麹で生まれる純米酒のみを製造しています。 フレッシュかつ繊細な香りと味わいは、日本酒業界に革命を起こしたといわれるほど。6号酵母を使用した「No.6(ナンバーシックス)」をはじめ、酒米の違いを楽しむ「Colors(カラーズ)」など、個性的なブランドが多くのファンを魅了しています。 (出典元:新政酒造株式会社オフィシャルサイト) 2位.十四代(じゅうよんだい) 『高木酒造』の造る「十四代(じゅうよんだい)」は、人気の高さと入手の難しさから「幻」ともいわれるお酒です。日本酒ファンなら、ぜひ一度は試してみたい銘柄ともいえるでしょう。 代表銘柄は「特別本醸造 本丸 秘伝玉返し」。十四代が有名になるきっかけとなったお酒です。一般的にはリーズナブルな本醸造の造りでありながら、吟醸酒に匹敵する香りと味わいを堪能できます。 (出典元:amazon) 3位.風の森(かぜのもり) 「風の森(かぜのもり)」は、奈良県の『油長酒造(ゆちょうしゅぞう)』が造る日本酒です。大きな特徴は、シュワッとした微発泡感と果実を思わせるフレッシュな香り。後口の苦味がナチュラルな魅力を引き立てます。 驚くべきは、精米歩合80%とあまり外側を削らない米で良質な味わいを生み出していること。日本酒へのイメージを良い意味で大きく覆し、誕生以来高い注目を集めるお酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 4位.作(ざく) 第5位には、三重県『清水清三郎商店』が造る「作(ざく)」がランクイン。心地よい香りとやわらかな味わい、スッキリとしたキレの良さが人気を集めました。 玄乃智(げんのとも)、穂乃智(ほのとも)をはじめとするラインナップの豊富さも「作」の魅力。300ml容量で販売されている銘柄も多く「いろいろなお酒を試したい」という日本酒ビギナーにもおすすめの日本酒です。 (出典元:清水清三郎商店) 5位.而今(じこん) 三重県の『木屋正(きやしょう)酒造』が造る「而今(じこん)」は、6代目が自ら生み出したブランドです。その名には「過去に囚われず、未来にも囚われず、今をただ精一杯に生きる」という意味が込められています。 すべてを手作業で丁寧に仕込む「而今」は、フルーティーな香りとフレッシュな味わいが持ち味。繊細な和食はもちろん、洋食とあわせて楽しむのもおすすめです。 (出典元:木屋正酒造) 6位.鳳凰美田(ほうおうびでん) 「鳳凰美田(ほうおうびでん)」は、華やかでフルーティーな香りが特徴的な日本酒です。醸造元の『小林酒造』では、地元栃木県の酒米を中心に日光山系の伏流水を用いたお酒が造られています。 「フルーティーな香りの日本酒が好き」「甘みがありつつスッキリした後味が好み」という方におすすめしたい銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 7位.仙禽(せんきん) 第6位にランクインした「仙禽(せんきん)」は、お酒が造られる土地の風土を重視して造られています。原料米には、仕込み水と同じ水脈上で育った山田錦や雄町、亀の尾(かめのお)などを使用。さらに、蔵に住み着く天然の酵母を用いるなど、古くて新しいナチュラル製法で生まれるお酒です。 定番商品はもちろん、「かぶとむし」や「雪だるま」といったラベルのかわいいシーズン商品もおすすめですよ。 (出典元:仙禽オフィシャルサイト) 8位.田酒(でんしゅ) 青森県の地酒として名高い銘柄がこちら。第7位にランクインした「田酒(でんしゅ)」です。「田んぼの味わいそのままに」という思いから生まれた「田酒」は、純米酒のみが製造されています。 「田酒」の大きな特徴は、燗酒でより魅力が花開くこと。日本酒通にも愛される本格的な味わいは、炙ったスルメやイカの塩辛のような定番おつまみと合わせるのがおすすめです。 (出典元:酒の志筑屋) 9位.赤武(あかぶ) 2014年に誕生以来、多くのファンに愛され確固たる地位を築き上げた銘酒「赤武(あかぶ)」。若いスタッフを中心に造られる日本酒は地元岩手を飛び出し、全国各地で高い人気を集めています。 岩手県産の米で造られる日本酒は、フルーツを思わせるさわやかな香りとスッキリとした飲み口が特徴。真っ赤な武士が描かれたラベルはもちろん、味わいもまた一度手にすれば忘れられない個性を放っています。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 10位.鍋島(なべしま) 「鍋島(なべしま)」は、佐賀県の『富久千代酒造』が造る日本酒です。2011年の「インターナショナルワインチャレンジ(IWC)」では、日本酒部門最高賞となる「チャンピオン・サケ」を受賞。ナチュラルでやさしい味わいは、国内はもちろん海外でも高く評価されています。ラインナップも幅広く、製法や酒米による味の違いを楽しめますよ。 (出典元:富久千代酒造) 11位.寫楽(しゃらく) 「寫樂(しゃらく)」は、福島県の『宮泉銘醸(みやいずみめいじょう)』が造る日本酒です。山田錦に雄町、愛山(あいやま)など質の良い酒米を使い分け、シーズンごとに個性的な銘柄を生み出しています。 なかでも、特A地区の山田錦を小さく磨いて仕込んだ「寫樂 純米大吟醸 極上二割」は蔵自慢の逸品。味わい、スペックともに贈答用にもおすすめの1本です。 (出典元:宮泉銘醸株式会社) 12位.獺祭(だっさい) 山口県の酒蔵を拠点に、銀座や博多、フランスに直営店を持つ『旭酒造』のお酒「獺祭(だっさい)」。日本酒ビギナーでも、名前を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。 なかでも、精米歩合23%の「獺祭磨き二割三分」は、獺祭の名を世に知らしめるきっかけとなったお酒。華やかな香りとハチミツのように品の良い甘さは、多くの日本酒ファンを魅了し続けています。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 13位.紀土(きっど) 第14位にランクインしたのは「紀土」と書いてキッドと読む日本酒です。醸造元は、和歌山県の『平和酒造』。原料となる酒米は、地域の人々と蔵人たちの手によって栽培されています。 香りはおだやかで甘みは程よく、体にすっと染み渡るような美味しさ。温かな紀州の土地を思いながら、ゆったりと楽しみたい味わいです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 14位.黒龍(こくりゅう) 日本酒通にも人気の「黒龍(こくりゅう)」は、福井県の地酒です。その歴史は古く、大吟醸を世に知らしめる先駆けとなった銘柄でもあります。 香り高く、それでいてスッキリとした味わいは、食事と合わせる食中酒におすすめ。「黒龍 石田屋」や「黒龍 二左衛門」などの限定商品は、お世話になった方への贈り物にも適しています。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 15位.総乃寒菊(ふさのかんきく) 九十九里浜近くの酒蔵で昔ながらの手仕事によって生まれる日本酒です。大きな特徴は、火入れと呼ばれる加熱殺菌処理をしていない生酒であること。搾りたての香り、味わいを堪能できます。 「総乃寒菊」は4種の酒米を使い分け、千葉をメインとする4つのテーマを表現。低アルコール酒やコシヒカリを使ったお酒など、蔵の技とこだわりが光るラインナップが並びます。 (出典元:寒菊銘醸) 16位.花陽浴(はなあび) フルーティーな香りとほのかな酸味、甘味はまるでパイナップルのよう。『南陽醸造(なんようじょうぞう)』が手がける「花陽浴(はなあび)」は、フルーティーな甘口タイプの日本酒です。 とろりとした芳醇な甘さと、後口のジューシーな酸味も印象的。キラキラとしたラベルのように、一度飲んだら忘れられない個性が光るお酒です。 (出典元:矢島酒店) 17位.醸し人九平次(かもしびとくへいじ) 「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」は、ワインのようにエレガントな味わいの日本酒です。ワインの本場、フランスのシェフ・ソムリエに高く評価されたことをきっかけに、日本でも人気が広がっていきました。 醸造元は米が育つ場所そのものに敬意を払い、2010年からは兵庫県黒田庄で自ら山田錦の栽培を開始。繊細な香りと気品あふれる味わいは、ぜひワイングラスでお楽しみください。 (出典元:醸し人九平次 KUHEIJI) 18位.雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ) 茅舎(ぼうしゃ)とは、かやぶきの家のこと。「雪の茅舎」は、雪深い秋田県の『齋彌(さいや)酒造店』で生まれる日本酒です。 酒造りに使用されるのは、蔵オリジナルの自家培養酵母。微生物の環境を大切にしている蔵は、酒蔵として日本で初めてオーガニック認定されています。蔵が復活させたといわれる「山廃(やまはい)」のお酒は、複雑かつ繊細な味と香りが魅力的。日本酒通からも評価の高い人気銘柄です。 (出典元:雪の茅舎醸造元 齋彌酒造店) 19位.陸奥八仙(むつはっせん) 1998年(平成10年)に青森県の『八戸酒造』で誕生したブランドです。その名には、酒仙(お酒の仙人)境地でお酒を楽しんでもらいたいという蔵の思いが込められています。 後味がスッキリとしたタイプが多く、八戸の海産物と好相性。果実のように華やかな香りの「赤ラベル」、「ピンクラベル」は口当たりまろやかで日本酒ビギナーにもおすすめです。 (出典元:八戸酒造株式会社) 20位.飛露喜(ひろき) 喜びの露がほとばしることを意味する「飛露喜(ひろき)」は、『廣木酒造』復活のきっかけとなった日本酒です。製造数は限られており、販売と同時に完売してしまうことも珍しくありません。 香りはおだやかでまろやかな口当たり。ジュワッと広がる甘みと旨味は、心地よい余韻とともにスルリと喉を通りすぎていきます。飲食店などで見かけたときは「ぜひ」とおすすめしたい銘柄です。 (出典元:松仙) 21位.加茂錦(かもにしき) 加茂錦の「荷札酒」は、若き蔵人田中悠一氏が造り上げた日本酒です。田中氏が酒造りに携わったのは大学在学中のこと。当時は決して酒好きなほうではなかったというものの、天性のきき酒能力と酒造りへの想いが、各方面で支持される「荷札酒」を生み出しました。 現代の食卓に合う酒をテーマとした日本酒は、香り華やかでコクがあり、すーっとキレる綺麗な後口が印象的。荷札には酒米の種類や精米歩合、タンクNo.などが記されています。 (出典元:大和屋酒舗) 22位.信州亀齢(しんしゅうきれい) 原料には、長野県産の美山錦や蔵自らが栽培したひとごこちを使用。蔵に古くから住み着く酵母、伝統的な手法によって「信州亀齢」は生まれます。 フルーツや花を思わせる上品な香り、繊細かつエレガントな味わいは多くの人々を惹きつけてやみません。生産数は決して多くはないものの、全国に多くのファンを持つ日本酒です。 (出典元:岡崎酒造) 23位.栄光冨士(えいこうふじ) 山形県鶴岡市で古くから愛される地酒「栄光富士」。日本酒造りは冬場におこなうのが一般的ななか、酒蔵では年間通して美味しいお酒が造られています。 平均年齢が若く、多くの蔵人が働く蔵で生まれるのは、斬新なラベルやネーミングの「栄光富士」です。昔なじみの大吟醸をはじめ、「ハイパーノヴァ」や「森のくまさん」などバリエーションは実に豊富。日本酒の楽しみ方とともに、新たなファン層を広げています。 (出典元:はせがわ酒店) 24位.くどき上手 ネーミングはもちろん、浮世絵ラベルも印象的な日本酒「くどき上手」。その名前は、人の心を説き伏せ戦国時代を生き抜いた、武将の姿に由来するといいます。 手間暇かけて造り上げ品質管理を徹底した「くどき上手」は、まさに人の心を魅了する味わい。個性的なラインナップのなかには「超辛口」と銘打った日本酒度+20のお酒もありますよ。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 25位.光栄菊(こうえいぎく) 佐賀県の地酒「光栄菊(こうえいぎく)」は、2006年に販売休止となったものの、2019年に復活を遂げた銘柄です。生産量の少なさと人気の高さから、入手の難しいお酒のひとつでもあります。 香りはライチや青りんごのようにフルーティー。アルコール度数低めの銘柄が多く、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。 (出典元:さいとう酒店 |...
クラフトサケとは?お米を原料に造られる新しいジャンルのお酒の魅力を解説!
「クラフトサケ」は、日本酒の製造法をベースにした個性豊かなお酒です。白くクリーミーなどぶろくや、ハーブが香るお酒などさまざまな味わいを楽しめます。 今回は、クラフトサケが注目される背景やおすすめ醸造所をご紹介します。固定概念に縛られないクラフトサケの世界、たっぷりとお楽しみください。 1.クラフトサケとは? 「クラフトサケ」とは、日本酒の製造方法をベースに、さまざまな要素を取り入れたお酒のことです。2022年6月に設立されたクラフトサケブリュワリー協会では、クラフトサケを以下のように定義しています。 日本酒(清酒)の製造技術をベースとして、お米を原料としながら従来の「日本酒」では法的に採用できないプロセスを取り入れた、新しいジャンルのお酒。 (引用元:クラフトサケブリュワリー協会) そもそも「日本酒」としてお酒を販売するためには、酒税法で定められたルールをクリアする必要があります。代表的なルールとして挙げられるのが、米と米麹のみを原料とすることや、もろみを濾すことなどです。 クラフトサケのひとつである「どぶろく」は、もろみを濾さずに仕上げます。また、フルーツやハーブで香りづけをするなど、日本酒には当てはまらない製法がクラフトサケの特徴であり魅力です。 日本古来の製造方法をベースにニュータイプの味わいを生み出すクラフトサケは、古くて新しいお酒として多方面から注目を集めています。 2.クラフトサケが注目される背景 各地でクラフトサケが注目される背景には、日本酒の製造免許取得の難しさがあげられます。 日本酒に限らず、アルコール1%以上のお酒を造るためには、製造免許が必要です。しかし、長年にわたり日本酒の新規の製造免許は原則として発行されていません。国内では日本酒需要が減少しており、蔵が増えると需要と供給のバランスが崩れてしまうからです。 「日本酒を製造したい!」と思った場合、免許を持つ酒蔵に製造を依頼したり、酒蔵そのものを買収し自身がオーナーになる必要があります。 一方で、クラフトサケは、日本酒製造をベースとした「その他の醸造酒」や「雑酒」、「リキュール」にあたるお酒です。つまり、日本酒の製造免許がなくても、それらに該当する免許を取得すれば造ることができます。 また、2021年には規制が一部緩和され、海外輸出用の日本酒製造にかぎり新規免許が取得できるようになりました。規制緩和を受け、海外用に日本酒を、国内用にクラフトサケを展開しようという醸造所も登場しています。 独立を目指す若者にとっては醸造所が製造技術を磨く場となるなど、クラフトサケは日本酒業界の未来を担う新たな存在といえるでしょう。 3.クラフトサケを造る注目の醸造所8選 「クラフトサケ、どんなお酒か飲んでみたい!」そんな方に向け、早速おすすめ醸造所8選をご紹介します。クリーミーなどぶろくやハーブが香るお酒など、クラフトサケは豊かなバリエーションが魅力です。驚きと喜びを運んでくれるニュージャンルのお酒、ぜひチェックしてみてくださいね。 3-1.WAKAZE (出典元:WAKAZE公式) 「WAKAZE(わかぜ)」は日本とフランスに拠点を持つ醸造所です。各地でレストランも運営し、日本酒の魅力を世界へと発信しています。 「ELDERFLOWER サケ(エルダーフラワーサケ)」は、原料にフランスカマルグ産の米と米麹を使用。さらに、同じくフランス産のエルダーフワラーという花で爽やかな香りを引き出しています。 甘酸っぱくクセのない味わいはワイングラスで楽しむのがおすすめです。キリッと冷やし、フランス生まれのクラフトサケの魅力をお楽しみください。 3-2.haccoba -Craft サケ Brewery- 「haccoba(はっこうば)」は、2021年2月に福島県南相馬市に誕生した醸造所です。ジャンルを越えた自由な酒造りを目指し、食事とお酒を一緒に楽しむパブも併設しています。 「はなうたドロップス」は、東北に伝わるどぶろく製法とビールの製法をかけ合わせたお酒です。白麹が生み出す爽やかな酸味とホップ由来の苦味を楽しめます。 その他、米や米麹と一緒にベリー類を発酵させた「べりーべりー」や、稲わらの燻製香をまとわせた「わらわらしやがれ」など心躍る銘柄が勢揃い。どのクラフトサケにも、日々の幸せに寄り添うお酒を、という醸造所の思いがあふれています。 (出典元:haccoba -Craft サケ Brewery-) 3-3.木花之醸造所 浅草初のどぶろく醸造所として誕生した「木花之(このはなの)醸造所」。木花之という名前は、酒造りの神様でもある木花之開耶姫(コノハナノサクヤビメ)に由来しています。 醸造所の大きな特徴は、都内のどぶろく醸造所として初となる麹室(こうじむろ)を併設していることです。自ら酒造りに欠かせない米麹を造り、濾さないお酒「どぶろく」を醸造しています。 定番「ハナグモリ」は、舌触りなめらかで優しい甘さのお酒です。クセも少なく、さらりとした飲み心地を楽しめます。 酒造りを目指す若者のステップアップの場になれば、という思いから誕生した醸造所では、酒造りの未来を担う若者たちが活躍中。併設店舗ではどぶろくと共に料理を楽しめます。 (出典元:木花之醸造所 ONLINE STORE) 3-4.ハッピー太郎醸造所 「ハッピー太郎醸造所」店主の池島幸太郎氏は、発酵アドバイザーとして麹造りも手がける人物です。蒸した米に麹菌を繁殖させた麹は、日本の発酵食品に欠かせない存在。醸造所では、滋賀県の郷土食、鮒ずしも製造販売しています。 どぶろく製造が始まったのは2021年。自然循環農法を30年以上続ける農家「シバタグラウンドミュージック」の米を主原料に、土壌の恵みを感じる深い味わいを生み出しています。 ピンク色が鮮やかな「苺屋はな」には、無農薬栽培のいちごを使用。滋賀県の豊かで美しい自然を体感できるクラフトサケです。 (出典元:GOOD EAT CLUB) (出典元:ハッピー太郎醸造所) 3-5.LAGOON BREWERY 「LAGOON BREWERY(ラグーンブリュワリー)」は、新潟県の福島潟のほとりに建つ蔵です。日本酒の製造免許の規制緩和を機に、2021年に誕生しました。 オレンジ色の「翔空 サケマルゲリータ」は、地元の名産トマトとバジルを使ったクラフトサケ。日本酒の香りとトマト、バジルが魅惑的なハーモニーを織り成します。 自然栽培の米を原料にするなど、持続可能な酒造りにも注目です。「ほぼ麹ドブロク」はシュワッとした発泡感とジューシーな旨味を堪能できます。 (出典元:LAGOON BREWERY 公式オンラインショップ) 3-6.稲とアガベ醸造所 秋田県の「稲とアガベ」は、免許取得の規制緩和を活かし、輸出用の日本酒製造を目指す醸造所です。 さらに、男鹿を清酒製造免許の新規申請を可能にする「日本酒特区」にと、男鹿酒シティ構想を推進。地域創生も視野に入れながら、日本酒業界と男鹿の活性化に取り組んでいます。 「稲とアガベ」は、テキーラの原料アガベから精製されるアガベシロップを用いたお酒です。代表である岡住氏は日本酒好き、妻はテキーラ・マエストロの資格を持つほどのテキーラ好きだったことから誕生しました。 実は、岡住氏は「木花之醸造所」の初代醸造長。「DOBUROKU ホップ」はビール造りに使用されるポップを副原料にどぶろくの新たな世界観を生み出しています。 (出典元:稲とアガベ) 3-7.LIBROM Craft サケ Brewery コンセプトは「日本酒文化をもっと身近に」。「LIBROM(リブロム)」は醸造所とバーを併設したクラフトサケバーです。醸造所は福岡県の街中に位置し、バーでは酒造りの様子を間近に感じながらお酒と料理を楽しめます。 丸いフォルムのボトルに詰められたクラフトサケは、いちごにみかん、レモングラスなど実に個性豊か。「GINGER」は福岡県糸島市産の生姜を使用した爽やかな香りと甘味、酸味が特徴的なお酒です。 「APPLE」は福岡県産のりんごを米や米麹とともに発酵させ、甘酸っぱく心地よい香りを引き出しています。見た目もカラフルでお酒好きな方へのプレゼントにもおすすめしたいクラフトサケです。 (出典元:LIBROM Craft サケ Brewery) 3-8.ぷくぷく醸造 「ぷくぷく醸造」は、2022年7月に創業のファントムブルワリーです。ファントムブルワリーとは、実体のない醸造所のこと。ぷくぷく醸造のお酒は県内外の酒蔵を間借りして造られています。 コンセプトは、クラフトビールの技術を掛け合わせた日本酒の追求。クラフトサケには、ホップの爽やかな香りと苦みが溶け込んでいます。醸造家の立川氏は、木花之醸造所で醸造監修も務める人物です。お酒を通して福島の沿岸に田畑が増えたらと、原料は福島県産に限定し個性豊かな商品を生み出しています。 まとめ クラフトサケは、豊かな個性が魅力的なニュータイプのお酒です。味や香りは醸造家の手で幾重にも表情を変えます。ハーブやホップが香るなど、クラフトサケはまさに新感覚の味わい。ぜひ手に取ってクラフトサケの自由な世界を楽しんでみてくださいね。
-高級日本酒という新しい選択肢を-ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」の魅力を紹介
2022年に誕生したラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」。 販売直後から世界最高峰のワイン品評会「IWC」でのトロフィー賞を始め、6つの世界的品評会で受賞。また発売から1年で、ミシュラン星付きレストランや5つ星ホテル100店舗以上で提供されています。 2023年には、新シリーズ「極幻 FORMULA.2」が国際的コンペティションで金賞を受賞するなど、国内外で高い注目を集めています。 今回は「MINAKI」の魅力をたっぷりと解説。ブランドに込められた想いやこだわり、おすすめのペアリングなどご紹介します。 1.ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」とは 「MINAKI」は、2022年2月に株式会社REBORNが立ち上げたラグジュアリー日本酒ブランドです。 2023年の「全米日本酒歓評会」では、「極幻 FORMULA.2」が発売から約半年、初出品で金賞を受賞。フラッグシップの「極幻」も銀賞を受賞するなど、2年連続で世界的評価を得ています。 香りは上品でクリアな味わい。ラグジュアリーな世界観を纏う「MINAKI」は日本酒に馴染みがない人でも飲みやすく、特別な贈り物としても支持されています。 1-1.人生の節目に開けたくなる、特別な1本を 株式会社REBORN代表の皆木 研二氏は、今では考えられないものの、5年前までは日本酒に触れる機会がほとんどなかったといいます。 そんな皆木氏が日本酒の魅力に気付くきっかけとなったのが、日本全国を回るなかで出会った各地の日本酒の存在。 その土地の歴史と伝統を受け継ぎながら、脈々と進化を続ける日本酒に惹かれたという皆木氏は「世界中の人が人生の節目に開けたくなる、特別な1本を」という想いを胸に、確かな醸造技術をもつ杜氏とともにプロジェクトをスタートさせました。 「MINAKI」の醸造パートナーは、山形県の「奥羽自慢」と青森県の「八戸酒造」。どちらも伝統と革新、高い技術をあわせもつ酒蔵です。 さらに、徹底した市場調査や全国のシェフ・ソムリエとのディスカッションを重ね「MINAKI」にしか生み出すことのできない唯一無二の酒造りを実現しています。 1-2.ラグジュアリー日本酒に込められた想い 「MINAKI」の小売価格は1本(720ml)あたり2〜3万円台。日本酒の一般的な価格が2〜3千円であることを考えると、高級な部類であることがわかります。 「日本酒は安酒といった昔ながらのイメージのままだと、酒蔵には利益が残らず、日本酒という文化が衰退してしまう」 そう考える皆木氏が大切にしているのは「日本酒好きな方はもちろん、今までワインやシャンパンを飲んでいた方にも高級日本酒という選択肢を提案したい」という想いです。 設立当初、高級日本酒のコンセプトは世間で簡単に受け入れられるものではありませんでした。 しかし、皆木氏が飲食店に直接アプローチをし、1軒1軒ていねいに対話を重ねるなかで「MINAKI」ブランドへの共感の輪は広がっていきます。 何より人々の心を動かしたのが、各界のシェフたちが「美味しい」と語る確かな味わい。 現在はミシュラン星付きレストランをはじめ、5つ星ホテルや老舗旅館など約100店舗以上で「MINAKI」は提供されています。 2.新シリーズ「極幻 FORMULA.2」のこだわり 今回ご紹介するのは「極幻 FORMULA.2」。代表作「極幻」の新シリーズとなる日本酒です。こだわりの原料と製法、蔵の高い技術により「極幻」の新たな姿が表現されています。 2-1.山形県オリジナル酒米「雪女神」 「極幻 FORMULA.2」の原料米は、山形県オリジナルの酒米「雪女神」です。 山形県は、香り華やかな“吟醸酒”の出荷割合が高い吟醸王国。雪女神は山形県初の大吟醸向け品種として誕生しました。 粒が大きく、心白(しんぱく)と呼ばれる中心の白く濁った部分の発現率が高い雪女神は、小さく削った米を用いる吟醸酒造りに適しています。 雑味の原因となり得るタンパク質の含有量も少なく、酒質のきれいな仕上がりは、高級酒米・山田錦に匹敵するといわれるほどです。 2-2.精米歩合29% 精米歩合(せいまいぶあい)とは、玄米を削った後に残る割合を数字で示したものです。例えば「精米歩合60%」と表示のある日本酒は、外側を40%削った米を原料に造られています。 米を削ることは「磨く」とも表現され、よく磨いた米を用いるほど、日本酒は香り華やかでクリアな味わいに仕上がりやすいといわれています。 「極幻 FORMULA.2」の精米歩合は29%。酒米の特性を最大限引き出すため、雪女神を小さく磨き上げて造られた日本酒です。 酒米を小さく磨くのは容易なことではなく、酒蔵の高い技術力と時間を要します。「極幻 FORMULA.2」もまた、パートナーである酒蔵の醸造技術により生まれる逸品です。 2-3.パートナーは山形県の奥羽自慢 「極幻 FORMULA.2」の醸造パートナーは、山形県の奥羽自慢。1724年創業の老舗蔵です。 酒造りに用いられるのは超軟水の天然の井戸水。また、長期低温醸造に適した冬の寒さが上質な酒を育みます。 米に水、そして人と気候風土。「極幻 FORMULA.2」には、「土地への愛情や背景、ストーリーなどすべてを含んだラグジュアリー日本酒を提供したい」というブランドの想いが体現されています。 3.「極幻 FORMULA.2」の味わい 「極幻 FORMULA.2」の大きな特徴は、さわやかな香りと上品かつ繊細な口当たりです。 ポンという音とともに抜栓すると、たちまち青リンゴのように瑞々しい香りが広がりました。 色合いは自然のままの絹糸を思わせるやわらかな黄色。ワイングラスに注ぐと、より豊かな香りを堪能できます。 するりと口に流れる印象は清らかな水のよう。品の良い甘さと適度な酸味、ほんのりとしたコクが一体となり心地よい余韻とともに静かに消えていきます。 時間の流れで表情が変化する「極幻 FORMULA.2」は、食前から食中、食後とゆったりとお酒を楽しみたいときにもおすすめです。 青りんごのようにフレッシュな香りは、やがて白桃を思わせる甘くまろやかな香りに。クリアな酒質はあわせる料理を選ばず、幅広いシーンでラグジュアリーな“時”を演出してくれます。 3-1.日本酒を知るきっかけの1杯に 「初めて日本酒を飲む人にも美味しいと言ってもらえる味わいを目指した」という「MINAKI」のお酒は、日本酒を知るきっかけの1杯としておすすめです。 上品な香りとクリアな旨味のバランスに優れ「日本酒はアルコール感が強く飲みづらい」というイメージがある方ほど「これが日本酒?」と嬉しい驚きが得られます。 1度日本酒の入口に立てば、「もっと甘いお酒が飲んでみたい」「より味の濃いタイプを」と新たな扉が開かれるはず。 洗練されたボトルデザインも美しく、これまでワインやシャンパンを手土産にしていたようなシーンにも「高級日本酒」という新たな選択肢を与えてくれます。 3-2.「極幻 FORMULA.2」のペアリング 「極幻 FORMULA.2」の繊細でピュアな味わいは、素材のフレッシュ感を楽しみたい一皿にぴったり。ぶどうのジューシーな香りと甘み、カッテージチーズの酸味がお酒の個性と絶妙にマッチします。 仕上げにオリーブオイルを回しかけ、アクセントにバルサミコ酢を少々。白ワインをあわせたくなるようなシーンにも、ラグジュアリー日本酒「極幻 FORMULA.2」が華を添えてくれます。 「極幻 FORMULA.2」は和食の王道、刺身のパートナーとしても本領を発揮。きれいな酸味が素材の繊細な味わいを引き立てます。 寿司の名店をはじめ、名だたる中華レストランでも提供されるラグジュアリー日本酒「極幻 FORMULA.2」。日常を彩る1杯として、ぜひ好みのペアリングを見つけてみてください。 4.「MINAKI」はどこで買える?3種のラインナップ ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」のアイテムは公式サイトで販売されています。ラインナップは、スパークリング日本酒を含む全3種です。また、「極幻」シリーズは火入れと生酒の2タイプから購入できます。 4-1.極幻〜GOKUGEN〜 ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」のフラッグシップ。雑味がなくやわらかな口当たりは、食中酒としても最適。 極幻 価格:32,780円(税込) 製造場所:山形県 原料米:兵庫県産山田錦100% 内容量:720ml 精米歩合:17% アルコール分:15% 火入れ:1回 同封物:オリジナルボックス、ギャランティカード、ブランド紹介冊子 極幻(生酒) 価格:36,080円(税込) 製造場所:山形県 原料米:兵庫県産山田錦100% 内容量:720ml 精米歩合:17% アルコール分:15% 火入れ:0回 同封物:オリジナルボックス、ギャランティカード、ブランド紹介冊子 4-2.極幻 FORMULA.2 代表作「極幻」のシリーズとして、新たな姿を表現する一本。シリーズにふさわしい上品さと存在感のある味わいが魅力。 極幻|FORMULA.2 価格:21,780円(税込) 製造場所:山形県 原料米:山形県産雪女神100% 内容量:720ml 精米歩合:29% アルコール分:15% 火入れ:1回 同封物:オリジナルボックス、ブランド紹介冊子 極幻|FORMULA.2(生酒) 価格:25,080円(税込) 製造場所:山形県 原料米:山形県産雪女神100% 内容量:720ml 精米歩合:29% アルコール分:15% 火入れ:0回 同封物:オリジナルボックス、ブランド紹介冊子 4-3.珀彗 HAKUSUI 青森県の八戸酒造をパートナーに造り上げたエレガントなスパークリング日本酒。和洋中とあわせる料理を選ばないドライな口当たり。 珀彗 価格:27,280円(税込) 製造場所:八戸酒造(青森) 原料米:青森県産吟烏帽子 内容量:720ml 精米歩合:非公開 アルコール分:11% 「MINAKI」の詳細はこちら https://minaki-sake.com/ まとめ 約2000年もの長い歴史のなかで、進化を遂げてきた日本酒。かつて神に供える神聖なものだったお酒は、やがて庶民の間へと広まり人と人とを繋いできました。 ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」は、令和の日本から世界へと新たな日本酒の魅力を発信しています。 日本酒入門編としても高いポテンシャルをもつ「MINAKI」。上質な1杯をきっかけに、日本酒の新たな扉を開いてみてはいかがでしょうか。
甘酒の長期保存には冷凍がおすすめ!甘酒の冷凍保存方法を解説
甘酒は、冷凍保存できる飲み物です。「大量にあって日持ちが心配」というときは、冷凍庫で保存することをおすすめします。 甘酒は冷凍しても完全には固まらないため、シャーベットのように食べることも可能です。今回は、甘酒の冷凍方法や、冷凍した場合の保存期限などご紹介します。 1.甘酒の保存に冷凍がおすすめな理由 甘酒には、米麹を原料にする「麹甘酒」と酒粕を原料にする「酒粕甘酒」の2種類があります。 麹甘酒は、炊いた米に米麹と水を混ぜ、発酵させたものです。酒粕甘酒は、酒粕に砂糖と水を加えて作ります。 手作りした甘酒や、開封後の市販甘酒の消費期限は、冷蔵で2日から1週間ほどといわれています。特に、手作りの麹甘酒の場合、発酵温度が低いと雑菌が繁殖する可能性があるため注意が必要です。 加熱殺菌(火入れ)をしている甘酒であれば雑菌の繁殖は抑えられますが、いずれにしても早めに飲み切る方が安心です。 日持ちのしない甘酒も、0度以下の冷凍保存であれば1カ月ほど保存できます。冷凍しても味や栄養素に大きな影響はありません。甘酒をより良い状態で長期保存したいときは、冷凍保存を検討してみてください。 2.甘酒の冷凍保存方法 甘酒を冷凍保存する際は、小分けにするのがおすすめです。冷凍期間が長くなるほど風味は落ちるため、冷凍であっても早めに飲み切るように心がけましょう。 2-1.甘酒の冷凍保存方法 甘酒を冷凍保存する際は、殺菌したタッパーやジッパー付きの保存袋などを使います。雑菌の繁殖を抑えるために、ジッパー付きの保存袋は新品を用意しましょう。 甘酒は冷凍しても完全には固まりません。シッパー付きの保存袋なら、ほしいぶんだけ割って使えます。タッパーに小分けにしたときは、必要なぶんだけきれいなスプーンですくって使用してください。 2-2.冷凍した甘酒の保存期間 冷凍保存した甘酒は、1カ月を目安に飲み切りましょう。冷凍することで雑菌の繁殖は抑えられるものの、期間が長くなるほど甘酒の風味は落ちていきます。 長期間冷凍庫に入れていると、冷凍焼けすることもあるかもしれません。よりおいしい状態で甘酒を楽しむのであれば、なるべく早く消費することをおすすめします。 3.冷凍した甘酒の解凍方法 冷凍した甘酒は、冷蔵庫で自然解凍するのがおすすめです。解凍を急ぐ際は、常温で自然解凍させるのもよいでしょう。 自然解凍なら、冷凍で眠っていた酵素が再び活性化し栄養価の高い甘酒を飲むことができます。 解凍を急いで電子レンジにかけると、温度によっては酵素が死滅してしまう可能性があるため注意してください。特に、火入れをしていない甘酒は、冷凍状態でも酵素が残っているため自然解凍がおすすめです。 冷凍しても完全に固まらない甘酒は、シャーベットとして食べることもできます。その際は、とりわけるスプーンも煮沸消毒しておくと雑菌の混入を防ぐことができ安心です。 4.甘酒を冷凍保存するときの注意点 甘酒を冷凍保存する際は、密閉できるプラスチック製の容器を使いましょう。空気に触れる面積が少ない密閉容器であれば、雑菌の繁殖が抑えられ、甘酒の風味も損なわれません。 また、プラスチック製でなくガラス製の容器の場合、冷凍した甘酒をスプーンですくう際に割ってしまう恐れがあります。そのため、保存には冷凍に対応したプラスチック製容器を使うのがおすすめです。 まとめ 甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養豊富な飲み物です。特に、麹甘酒はノンアルコールのため、小さな子どもやドライバーでも安心して飲むことができます。 甘酒の冷凍保存は、ほしいときにほしい量だけ使えることが大きなメリットです。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ日常に甘酒を取り入れてみてください。
【2023年最新版】岩手の日本酒おすすめランキングTOP14!南部杜氏発祥の地で造られる日本酒を紹介
日本三大杜氏「南部杜氏」発祥の地である岩手県では、良質な水と米を使った日本酒が造られています。キレのある辛口酒やフルーティーな香りの甘口のお酒など、幅広いタイプが揃うエリアです。 今回は、岩手の日本酒の魅力をたっぷりとご紹介します。おすすめ銘柄もぜひ参考にしてください。 1.岩手の酒造りを支える「南部杜氏」 「南部杜氏(なんぶとうじ)」は、岩手県花巻市石鳥谷町を拠点とする杜氏集団のひとつです。 そもそも杜氏とは、酒造りの大きな責任を担う最高責任者のこと。岩手の「南部杜氏」と新潟の「越後杜氏(えちごとうじ)」、兵庫の「丹波杜氏(たんばとうじ)」は日本三大杜氏と呼ばれています。 かつて農家の副業として誕生した南部杜氏の技は、現在まで脈々と受け継がれてきました。全国でも評価の高い岩手の日本酒は、美しい自然が育む米と水、南部杜氏の技によって生み出されています。 2.岩手で日本酒を醸す酒蔵 岩手県には、北は二戸市から南は一関市までおよそ21の酒蔵が存在します(令和4年12月時点)。200年近い歴史を誇る老舗蔵から、若き蔵人が活躍する蔵まで個性はさまざま。各蔵で南部杜氏の伝統を受け継いだ酒造りが続けられています。 2-1.赤武(あかぶ)酒造 1896円(明治29年)創業の蔵を率いるのは古舘杜氏。2014年(平成26年)、東日本大震災で被災した蔵を引き継ぎいだ当時、古舘氏は若干22歳でした。 全国最年少杜氏として立ち上げた「AKABU」ブランドは、初の全国新酒鑑評会で金賞を受賞。今では岩手を代表する日本酒として幅広い層に親しまれています。 2-2.南部美人(なんぶびじん) 2022年(令和4年)に120周年を迎える南部美人は、「日本酒でKANPAI」をコンセプトに岩手から世界へと日本酒文化を発信する酒蔵です。 国内外のコンペティションでは、ゴールドをはじめとする数々の賞を受賞。香り良くほんのり甘い「あわさけスパークリング」は、G7広島首脳会議のワーキングディナーに採用されています。 2-3.紫波(しわ)酒造店 「南部杜氏発祥の里」として知られる紫波町の酒蔵です。原料米は岩手県産。仕込みには、神社境内の清涼な湧水と同じ水系の水が用いられています。 酒造りを率いる小野杜氏は、南部杜氏初の女性杜氏です。岩手の自然と人が育む日本酒は口当たりなめらかで、やさしい味わいに満ちています。 2-4.川村酒造店 南部杜氏のふるさと、花巻市石鳥谷町の老舗蔵です。創業者の川村酉与右衛門氏は、南部杜氏組合の設立に尽力した人物でもあります。 醸すのは、醸造アルコールを用いない純米酒のみ。まろやかなコクとキレを併せ持ち、冷やして、常温で、温めてと幅広い温度帯で楽しめることが魅力です。 2-5.あさ開(あさびらき) 南部杜氏、藤尾杜氏は2005年度の厚生労働大臣賞「現代の名工」に選出。杜氏の手によって丁寧に醸される「あさ開」は、全国新酒鑑評会にて平成以降30回の入賞を果たしています。 純米酒をベースとした「和のリキュール」も手掛けるなどラインナップも豊富です。受け継がれてきた伝統を基調に新たなジャンルを切り開いています。 2-6.喜久盛(きくざかり)酒造 1894年(明治27年)、岩手県の北上市に設立された喜久盛酒造の蔵は、東日本大震災により半壊。その後は花巻市で廃業する酒蔵を間借りする形で、喜久盛酒造の酒造りが再開されます。 2014年(平成26年)からは南部杜氏を迎え、岩手県産米を原料とする全量純米酒の酒造りを開始。再興を支えた日本酒「タクシードライバー」は、知る人ぞ知る銘酒として日本酒ファンからの注目を集めています。 2-7.浜千鳥(はまちどり) 釜石市の酒蔵、浜千鳥が目指すのは自然とひとつになった酒造り。仕込み水には、北上山地系仙磐山の伏流水が用いられています。 やわらかな軟水で仕込まれるお酒は、口当たりやさしくクリアな味わい。社員は南部杜氏協会に所属し酒造りの基本を学ぶなど、伝統を継承しながら丁寧な酒造りが続けられています。 2-8.月の輪(つきのわ)酒造店 「企業としてではなく家業として」を理念に、南部杜氏の伝統を継承する酒蔵です。技術の革新を目指し、酒造りには不向きといわれる、もち米を100%用いた純米酒も醸しています。 直売店では、原料に米こうじを用いたジェラートを販売。トマトやいちごなど季節の地元食材と組み合わせたメニューは、地元のみならず観光客からも人気です。 2-9.吾妻嶺(あづまみね)酒造店 岩手県内でもっとも古く、南部杜氏発祥のきっかけとなった酒蔵です。製造するのは、あえて香りを抑えた純米酒と純米吟醸酒のみ。仕込みのすべてに目が届くよう、製造量は年間3万本に限られています。 自社田で栽培した酒米をはじめ、岩手県産の酒米を使用するなど地元にこだわった酒造りが特徴です。 2-10.菊の司(きくのつかさ)酒造 蔵が建つのは、冬場の冷え込みが厳しい盛岡市。真冬には日中でも氷点下になるという寒さが「菊の司」の酒造りを支えています。 清らかな軟水を仕込み水に、じっくり低温発酵させた日本酒は香り華やかでメリハリある味わい。なかでも看板商品「てづくり七福神」は、吟醸酒の先駆けとなったお酒です。濾過や加熱処理をしていない「innocent-無垢-」は、搾りたてのフレッシュな味わいを楽しめます。 2-11.酔仙(すいせん)酒造 酔仙酒造は、東日本大震災により壊滅的な被害を被った酒蔵です。蔵は「日常を取り戻したい」「歴史を繋ぎたい」という想いを胸に、震災後わずか半年で新しい酒の醸造をスタートさせました。 震災前から変わることなく受け継がれているのは、「地元の風土に合った美しい酒」「芳醇にして飲み飽きしない酒」を目指す酒造りの精神。軽快でありながら奥深い味わいは、全国の日本酒ファンに愛されています。 3.岩手オリジナルの酒造好適米・麹菌・酵母 日本酒造りに欠かせないのが、原料となる米、米麹、酵母の存在です。岩手県ではオリジナルの酒造好適米(酒米)や米麹、酵母が開発され、各蔵では「オール岩手産」の日本酒が造られています。 3-1.岩手のオリジナルの酒造好適米「結の香」「吟ぎんが」「ぎんおとめ」 岩手県を代表する酒造好適米(酒米)が以下の3種です。 吟ぎんが ぎんおとめ 結の香(ゆいのか) 吟ぎんが、ぎんおとめの特性は、代表的な酒米・美山錦に匹敵するといわれています。また、結の香は香り高い大吟醸酒用の酒米です。「岩手で最上級の酒米」を目指し研究が重ねられ、交配から10年を経て誕生しました。 結の香を用いた日本酒は、酒米の王様・山田錦と比較しても雑味が少なくクリアな酒質に仕上がるといわれています。 3-2.吟ぎんがに合う麹菌として開発された「黎明平泉」 「黎明平泉」(れいめいひらいずみ)は、2011年(平成23年)に誕生した岩手県独自の麹菌です。岩手県産米の特性に合う麹を目指し、29種類の麹菌から2種類がブレンドされています。 特に酒米・吟ぎんがと相性が良く、県内の各蔵では、岩手県産酒米と「黎明平泉」、オリジナル酵母を用いた日本酒が造られています。 3-3.岩手オリジナル酵母「ジョバンニの調べ」「ゆうこの想い」 米と米麹からお酒を造るには「酵母」の力が必要です。酵母の個性は日本酒の味や香りに影響するため、酵母選びは蔵の腕の見せ所でもあります。 岩手のオリジナル酵母「ジョバンニの調べ」は、華やかで繊細な味と香りを生み出す酵母です。また「ゆうこの想い」を用いた日本酒は、やわらかで温かみのある味わいに仕上がるといわれています。 4.青森の日本酒おすすめ人気ランキングTOP14 ここからは、青森の日本酒おすすめ人気ランキングをご紹介!南部杜氏の技で生まれる銘酒の数々をぜひチェックしてみてください。ランキングはさけのわの順位を元に作成しております。(9月4日時点) 1位.赤武(あかぶ) 若き蔵人の情熱と愛情で生まれる「AKABU」は、清涼感あふれるフレッシュな味わい。口当たりやさしく、米の旨味も存分に引き出されています。フルーティーな香りで飲み疲れせず、日本酒ビギナーにもおすすめです。 2位.南部美人(なんぶびじん) 「淡麗できれいな酒を」とその名が付けられた「南部美人」は、するりと喉を通り抜けるクリアな酒質が魅力です。後口はほんのり甘く、やさしい余韻が残ります。 なかでも世界初、マイナス30度で瞬間冷凍された「スーパーフローズン 瞬間冷凍 純米大吟醸 生原酒」は、生まれたての味わいがぎゅっと詰まった逸品。飲む前に流水などで溶かせば、自宅でも酒蔵で飲む日本酒の味わいを楽しめます。 (出典元:南部美人ネットショップ) 3位.紫宙(しそら) 「紫宙(しそら)」は、紫波酒造店の新ブランドです。岩手県産酒米を中心に、南部杜氏の伝統の技でそれぞれの米の個性が引き出されています。 「純米 無濾過原酒 金色の風」は、豊かな甘みが特徴的な1本。ふんわりとやさしい香りが心地よい酔いへといざなってくれます。 (出典元:紫波酒造店) 4位.酉与右衛門(よえもん) 南部杜氏のふるさと、石鳥谷町生まれの日本酒です。おだやかな香りと奥深い味わいは、三陸の魚介類や山菜料理、肉料理と絶妙にマッチします。 南部杜氏の手により、米の旨味が存分に引き出された純米酒は、冷酒に常温、燗酒と幅広い温度帯で楽しめることが魅力です。あわせる料理、温度を選ばずさまざまなシーンで活躍してくれます。 (出典元:くるみや) 5位.あさ開 平成以降、全国新酒鑑評会にて25回金賞を受賞。厚生労働大臣賞「現代の名工」に選出された南部杜氏が手掛ける「あさ開」は、透明感のあるなめらかな飲み口が魅力です。 木箱入りの大吟醸酒は贈答用にもふさわしく、研ぎ澄まされた上質な味わいを堪能できます。 (出典元:あさ開) 6位.タクシードライバー 喜久盛酒造の5代目蔵元、藤村氏が新たに立ち上げたブランドです。名作映画をもとに誕生し、被災後の蔵を支える酒となりました。 インパクトのあるラベルとネーミング、そして確かな酒質はまさに唯一無二の存在。飲みごたえのある骨太な味わいとキレの良さを堪能できます。 (出典元:佐野屋) 7位.浜千鳥 岩手県の豊かな自然が育くむ浜千烏は、後口のきれいな余韻が魅力です。新鮮な海の幸、山の幸とマッチし食中酒として料理の味わいを引き立てます。 なかでも「浜千鳥 大吟醸」は、キレが際立つ蔵の自信作。酵母・ジョバンニの調べが生み出す上品で繊細な香りを堪能できます。 (出典元:浜千鳥) 8位.月の輪 口当たりまろやかで後口はすっきり。「月の輪」は、コクとキレを兼ね備えた日本酒です。 その個性が特に光るのが「大辛口純米 月の輪」。超辛口でありながら、やわらかな米の旨味がいきています。冷やはもちろん、燗酒にしてふくよかな味わいを楽しむのもおすすめです。 (出典元:月の輪酒造 わかさやネットショップ) 9位.あづまみね 製造するのは純米酒と純米吟醸酒のみ。岩手の食材とのマリアージュを楽しめるよう、あえて香りはおだやかに設計されています。 蔵のスタンダード「あづまみね 純米」は、適度な甘さと酸味が心地よいお酒です。蔵元の兄と杜氏の弟、兄弟蔵で醸される「あづまみね」は生産本数が限られ、蔵のオンラインストアと特約店でのみ購入できます。 10位.菊の司(きくのつかさ) 「菊の司」は地元で古くから愛され続ける日本酒です。日々に寄り添う本醸造酒から贈答用にふさわしい純米大吟醸酒まで幅広いラインナップが揃います。 おすすめは「菊の司 純米酒 吟ぎんが仕込」。米に麹、酵母に水とオール岩手産の日本酒です。ぬる燗にすると香りがまろやかに変化し、米のふくよかな旨味を堪能できます。 (出典元:菊の司酒造) 11位.廣喜(ひろき) 「廣(ひろ)く多くの人々に喜ばれる酒を」と誕生した「廣喜」は、紫波酒造店の代表銘柄です。「米のうまみ」をテーマとしたラインナップには、岩手県産米を使用した日本酒が並びます。 なかでも「廣喜 純米大吟醸原酒 磨き三割五分」は、酒米・結の香の魅力にあふれる1本。上品な香りと甘み、雑味のないクリアな飲み口を楽しめます。 (出典元:紫波酒造店) 12位.酔仙(すいせん) 「酔仙」の大きな魅力は、飲み飽きしないきれいな酒質。好みのつまみをおともにすれば、1杯また1杯と盃が進みます。 数あるラインナップのなかでも注目したいのが、冬季限定の「雪っこ」です。とろりとした口当たりの白い活性原酒で、180mlから購入できます。その味わいは、一度口にすれば次の冬が心待ちになるほど。リピーターも多く、例年10月前後から予約販売がスタートしています。 (出典元:酔仙酒造) 13位.浜娘(はまむすめ) 「AKABU」を醸す赤武酒造の日本酒です。岩手産米や岩手のオリジナル酵母などを原料に、爽やかな香りが生み出されています。 「浜娘 純米酒 弐歳」には、40%まで磨いた岩手県産の吟ぎんがを使用。適度に冷やしてワイングラスに注げば、フルーティーな香りをより一層堪能できます。 (出典元:CRAVITON) 14位.水神(すいじん) あさ開の「水神」は、大辛口の純米酒です。日本酒の甘辛の目安となる日本酒度は+10。一般的に+6.0からが大辛口であることを考えると、そのキレ味がよくわかります。 すっと引いていくその味わいは、肉料理や中華料理などと好相性。ぜひご飯におかずをあわせる感覚で食中酒として楽しんでみてください。 (出典元:楽天市場) まとめ 清涼な水に良質な米、冷涼な気候と日本酒造りに適した条件が揃う岩手県。自然の恵みと南部杜氏の技の出会いにより、岩手のおいしい日本酒は生まれます。 寒さが厳しい東北地方で、古くから人々に温もりを与えてきた岩手の日本酒は、今や全国で笑顔の花を咲かせています。出会えた際はぜひ手に取って、岩手の地を思いながらその味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【2023年最新版】秋田の日本酒おすすめ人気ランキングTOP15!美酒王国秋田の日本酒を紹介。
おすすめの日本酒を知りたいときは、都道府県から探すのも1つの方法です。 秋田県は人気の日本酒銘柄が数多く揃い「美酒王国」といわれています。 秋田の酒米で仕込む純米酒や、雪深い時期に長期低温発酵貯蔵させた吟醸酒など、どれも酒蔵のこだわりのあふれる銘柄ばかり。今回は、そのなかでもおすすめの15選をご紹介します。 日本酒初心者の方でも、秋田の人気銘柄を通じて日本酒のトレンドを知ることができますよ。 1.秋田の日本酒の特徴 日本有数の米どころでもある秋田県は、古くから酒造りが盛んな地域です。酒造組合に登録する酒蔵の3分の2は100年以上の歴史を誇ります。 近年は若手蔵元によるユニット「NEXT5」が活躍するなど、秋田の酒蔵は、伝統と新たなチャレンジにより日本酒界を牽引する存在です。 「新政」に「雪の茅舎」、「まんさくの花」、「花邑」など、これらはすべて秋田で造られるお酒の名前です。また、日本酒ファンから支持を集める銘酒の数々でもあります。 秋田の美味しい日本酒の源となるのが、良質な米と清涼な水です。それらを原料に、秋田流「長期低温発酵」により秋田の地酒は造られます。 秋田流長期低温発酵は、秋田の厳しい寒さを活用した醸造法です。雪が降り積もる寒さのなか、低温でゆっくりと醪(もろみ)を発酵させることにより、味わいふくよかでキレのある秋田の地酒が生まれます。 2.秋田で作られる酒造好適米 「米の秋田は酒の国」といわれるほど、秋田県は稲作に適した地域です。酒造りには、炊いて食べる「あきたこまち」のような飯米が使用されることもあります。 また、秋田では酒造りに適した酒造好適米(酒米)が開発されています。代表的な秋田オリジナル酒米が「秋田酒こまち」です。 大粒の「秋田酒こまち」は、より小さく削った米を用いる吟醸酒造りに適しています。日本酒は香り高く、雑味の少ない上品な味わいに仕上がることが特徴です。 3.秋田で日本酒を醸す酒蔵 秋田県には、日本酒ファン注目のお酒を醸す酒蔵が勢揃いしています。秋田の酒蔵を覚えれば、酒販店や飲食店などでの日本酒選びがより楽しくなりますよ。 3-1.新政(あらまさ)酒造 NEXT5のメンバーでもある新政酒造は、日本酒界の革命児と呼ばれる存在です。 秋田県で栽培された酒米を使用し、酒母づくりに採用するのは伝統製法の「生酛(きもと)」のみ。余計な添加物は排除し、1930年(昭和5年)に蔵で発見された「きょうかい6号」酵母だけを用いて酒造りは行われます。 低温保管が基本となるため、販売は四合瓶(720ml)がメイン。「米の磨き度合いが酒の価値を決めるわけではない」というポリシーから、全てのお酒を「純米酒」と表記するというこだわりぶりです。 3-2.齋彌(さいや)酒造店 「雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)」を造る齋彌酒造は、薬剤による殺菌を行わない酒蔵として日本で初めてオーガニック認定を受けた蔵です。 工程差が約6mある傾斜地に建てられた酒蔵は「のぼり蔵」と呼ばれ、坂の上の精米所に運ばれた酒米が、工程を経るごとに下へと移動していきます。 のぼり蔵で仕込みを手がける職人のひとりが高橋 藤一杜氏。手間と技術が必要な「山配もと」を復活させた人物です。「雪の茅舎 山廃純米吟醸」は華やかな香りときめ細やかな味わいを持ち、日本酒通をうならせる1本として知られています。 3-3.両関(りょうぜき)酒造 両関酒造は、入手困難ともいわれる「花邑(はなむら)」を醸す酒蔵です。蔵は、東北の灘とも呼ばれるほど酒造りが盛んな秋田県湯沢市に位置します。 「花邑」の酒造りを指導・監修したのは、幻の酒として知られる山形の地酒「十四代」を造る高木 顕統氏です。 醸造方法や品質管理だけでなく、名前やラベルデザインまで高木氏が監修した花邑は、十四代の遺伝子を持つお酒として日本酒ファンから注目を集めています。 3-4.山本酒造店 明治34年に創業した山本酒造店は、当初は「白瀑(しらたき)」という名の日本酒を造る酒蔵でした。 アメリカの大学で機械工学を学び、東京の音楽プロダクションに勤務していた山本氏が6代目に就任したのは、日本酒業界が低迷期だった時代。より良い酒を追い求めた山本氏は、従来からある杜氏制を廃止し、自らが製造責任者兼杜氏に就任します。 「酒造りは米作りから」と、蔵の仕込み水が流れる田園で酒米を栽培し、仕込むのは純米酒のみ。代表銘柄「山本」は、山本氏の人柄が現れるネーミングと確かな味わいが評判を呼び、今では秋田を代表する地酒のひとつとなっています。 3-5.福禄寿(ふくろくじゅ)酒造 「一白水成(いっぱくすいせい)」を醸す福禄寿酒造は、創業から300年あまりにのぼる歴史を持つ老舗蔵です。現存する大正時代の酒蔵は、全国登録有形文化財に指定されています。 仕込み水には、カルシウムやマグネシウムを多く含む中硬水の湧水が用いられています。華やかな香りと酸味、キレのバランスが良い「一白水成」は、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。 3-6.日の丸醸造 日の丸醸造は、1689年(元禄2年)創業の老舗蔵です。大正時代には、年間醸造量5000石と東北を代表する酒蔵として栄えました。現在は全国でも珍しい酒米の栽培に取り組むなど、蔵の伝統を受け継ぎながらさらなる挑戦を続けています。 代表酒「まんさくの花」の名前は、1981年(昭和56年)放送の横手市を舞台にした朝の連続ドラマに由来するものです。当時は珍しかった、ひらがなの墨文字を使ったラベルには「きれいで優しい酒質の日本酒を造りたい」という蔵の想いが現れています。 3-7.秋田醸造 「ゆきの美人」を造る秋田醸造は、1919年(大正8年)創業の歴史ある酒蔵です。長年にわたり大手への桶売りのお酒を製造していましたが、2001年(平成13年)から自社商品の開発に着手。マンションの一画を改装した蔵で「ゆきの美人」の醸造が始まりました。 秋田醸造の強みは、低温管理を徹底した設備で1年中酒造りができることです。酒造りは冬場におこなわれるのが一般的ですが、秋田醸造は年間通して搾りたてのお酒を提供しています。 3-8.飛良泉(ひらいずみ)本舗 飛良泉本舗は、東北でもっとも古い歴史をもつ酒蔵です。蔵へと続く土間の入り口には、かつて看板として使用されていたという、金箔で「飛良泉」と書かれたアオウミガメの甲羅が飾られています。 飛良泉本舗の酒造りは、自然の微生物の働きをいかした「山廃仕込み」が基本です。昔ながらの手法でじっくりと熟成させた日本酒は、複雑かつ繊細な酸味と旨味を堪能できます。 3-9.刈穂(かりほ)酒造 「刈穂」を造る刈穂酒造が建つのは、秋田県有数の穀倉地帯です。夏から秋は酒米の栽培に適した気候、冬場は雪が多く酒造りに適した気候と、年間通して美味しい日本酒が生まれる条件が揃っています。 蔵伝統の山配仕込みで仕込んだお酒は、酒槽(さかぶね・しゅそう)と呼ばれる大きな容器で搾られます。醪(もろみ)を入れた酒袋を槽に並べ、上から圧力をかけゆっくりとお酒を搾る手法です。 刈穂酒造ではすべての搾りに酒槽を使用し、蔵に6台ある酒槽は「刈穂 六舟」の名前の由来にもなっています。 3-10.栗林酒造店 清水の郷とも呼ばれる美郷町の栗林酒造店は、地元の米と良質な水を原料に酒造りを続けています。仕込みに用いるのは、地下25mから汲み上げる地下水。原料米の約8割は、秋田独自の酒米「美郷錦」です。 目指すのは、ごはんのおかずとも相性の良い食中酒。蔵では代表銘柄「春霞(はるかすみ)」、「栗林(りつりん)」など、料理の味わいを引き立てる日本酒が醸されています。 3.秋田の日本酒おすすめ人気ランキングTOP15 個性豊かでハイレベルな銘柄が揃う秋田の日本酒。今回は、そのなかでも日本酒ファン注目の15銘柄をご紹介します。ぜひ自分のお気に入りを見つけてみてください。 1位.新政(あらまさ) 「Colors」、「No.6」、「PRIVATE LAB」。それぞれのシリーズで異彩の世界観を放つ「新政」。アルコール感が強く飲みづらい、という日本酒のイメージを跳ね返す繊細な味わいは、多くの日本酒ファンを魅了しています。 「Colors」は、秋田の酒米の個性を堪能できるシリーズ。「No.6」は、加熱殺菌処理をしていない生タイプのお酒です。 「PRIVATE LAB」には、酸味のきいた日本酒や低アルコール酒などが並びます。日本酒の幅の広さ、楽しさを体感できる日本酒ビギナーにぜひおすすめしたい秋田の地酒です。 (出典元:新政) 2位.雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ) 蔵内に湧き出る良質の水と、こだわりの酒米で醸される「雪の茅舎」。酵母は自家培養酵母を用い、穏やかで心地よい香りを生み出しています。 なにより欠かせないのが、高橋 藤一杜氏をはじめとする職人の技です。杜氏が復活させた「山廃もと」で醸される「純米大吟醸」は、繊細な酸味と豊かな風味を堪能できます。 黄色いラベルの「山廃本醸造」は燗酒でも美味しく、山廃ならではの複雑な香りと奥深い味わいが魅力です。 (出典元:雪の茅舎) 3位.花邑(はなむら) 幻の酒「十四代」の遺伝子をもつといわれる「花邑」が目指すのは、「一盃で記憶に残る味わい」です。果実を思わせる香りは実にエレガント。後口には透明感のあるやさしい甘味が広がります。 原料米には山田錦をはじめ、雄町や秋田酒こまちなどが用いられています。入手困難な銘柄ではあるものの、それぞれの味わいを試さずにいられない日本酒です。 (出典元:両関酒造株式会社) 4位.山本 「ウキウキ」や「ドキドキ」など、思わず笑顔になってしまうネーミングが楽しいお酒「山本」。仕込み蔵にはスタッフお気に入りの音楽が流れるなど、「山本」がもつ楽しいムードは酒造りの段階からスタートしています。 多くの日本酒ファンが魅了されるその味わいは、もちろん本格的。なかでも「ど辛」は、辛いだけではない甘さと旨味を兼ね備えた1本です。用いる酵母は「セクスィー山本酵母」と、ここにも遊び心が満載。人と人とを笑顔でつないでくれるハートフルな日本酒です。 (出典元:株式会社山本酒造店) 5位.一白水成(いっぱくすいせい) 「一白水成」は、福禄寿酒造が2006年(平成18年)から新たにスタートさせたブランドです。その名には「白い米と水から成る、一番旨い酒を」という想いが込められています。 今では秋田の地酒の定番となった「一白水成」は、華やかな香りが特徴的。通称“いっぱくピンクラベル”の「純米吟醸 美郷錦」は、秋田の酒米・美郷錦のふくよかな味わいを堪能できます。ベーシックな「純米吟醸」は、適度な酸味と旨味があり食中酒にもおすすめです。 (出典元:福禄寿酒造株式会社) 6位.まんさくの花 「まんさくの花」は、秋田県の中でも有数の豪雪地帯である横手市で造られるお酒です。雑菌さえも繁殖しない過酷な寒さと、井戸からくみ上げた地下水が「まんさくの花」の豊かな味わいを生み出します。 大きな特徴は、多種多様な米と酵母で醸されていること。それぞれの個性が光るお酒には、蔵人考案のラベルが貼られています。 ポップなイラストがかわいい「亀ラベルシリーズ」にスタイリッシュな「MK-X・Y・Z」と、ラインナップは実に多彩。次はどれを飲んでみよう?とお酒好きの好奇心をくすぐる銘柄です。 (出典元:日の丸醸造株式会社オンラインショップ) 7位.ゆきの美人 「ゆきの美人」は、秋田醸造が醸す日本酒です。秋田市太平山麓から汲む水を使い、マンションの一角に建つ蔵で丁寧に仕込まれています。 口当たりはやさしくすっきりとした味わい。香りはおだやかで料理と楽しむ食中酒におすすめです。 また、四季醸造を可能としている秋田醸造では、年間通してフレッシュな「ゆきの美人」を製造できます。秋田酒こまちをはじめ、愛山に山田錦と酒米による味の違いを楽しめることも魅力です。 (出典元:本多屋) 8位.飛良泉(ひらいずみ) 秋田でもっとも古い蔵のお酒「飛良泉」は、伝統的な山廃仕込みで造られています。山廃仕込みとは、自然の微生物の力を利用し約30日間ほどかけて酒母を育てる手法です。 手間ひまかけじっくり仕込まれる「飛良泉」は、ふくよかな味わいと酸味が特徴的。燗酒にしても腰がおれず、じんわりと体に染み入るようなおいしさを堪能できます。 和食はもちろん、味の濃い中華料理や肉料理、チーズを使った料理とも好相性。日本酒愛好家のファンも多い秋田の地酒です。 (出典元:飛良泉本舗) 9位.刈穂(かりほ) 「刈穂」を醸す刈穂酒造は、創業から170年以上の歴史をもつ老舗蔵です。仕込みには、蔵敷地内の3本の井戸から汲み上げた地下水が用いられます。 なにより大きな特徴が、槽(ふね)と呼ばれる昔ながらの大きな圧搾機でお酒を搾ること。無理な圧力をかけず、ゆっくりと丁寧に絞られる「刈穂」は、味わいふくよかできめ細やかな酒質に仕上がります。 おすすめは、蔵周辺の水辺にすむ「カワセミ」がラベルに描かれたカワセミシリーズ。清らかな水の流れを思わせるような、クリアでフレッシュな味わいを堪能できます。 (出典元:秋田清酒株式会社) 10位.春霞(はるがすみ) 水の町とも呼ばれる秋田県美郷町で造られる「春霞」には、仕込み水に地下25mから汲み上げた軟水が使用されています。 原料米の多くは、栽培が難しいと言われる秋田県オリジナルの酒米「美郷錦」。仕込み水との相性が良く「春霞」のやわらかな口当たりを生み出しています。 通年商品は、ベーシックラインの「赤」「緑」と、プレミアムラインの「黒」「白」の4種類です。なかでも酒米・美郷錦を35%まで磨き、酒袋からこぼれる雫を集めた「黒」は飲み飽きない美味しさにあふれています。 (出典元:栗林酒造店) 11位.天の戸(あまのと) 「天の戸」は、1917年(大正6年)創業の浅舞酒造が造る日本酒です。仕込み水に使われるのは、酒米の育つ田んぼにも流れる皆瀬・成瀬川の伏流水。蔵から半径5km内で育つ米のみを原料に、お酒はすべて酒槽で搾られます。 数あるラインナップのなかでも注目したいのが「純米吟醸 ランド・オブ・ウォーター」です。水のようになめらかな口当たりと心地よい香りを楽しめます。 また「シルキー 絹にごり〈生〉」は甘酸っぱく発泡感があり、パーティーなどの華やかなシーンにおすすめです。 (出典元:浅舞酒造株式会社) 12位.高清水(たかしみず) 県内産の良質な米を原料に、伝統の寒造りの技で醸される「高清水」。蔵のそばには雄物川、旭川、太平川、3つの川が集まり、軟水の仕込み水がお酒のやわらかな口当たりを生み出しています。 地元で古くから親しまれている普通酒をはじめ、熟成酒に吟醸酒などラインナップも豊富です。蔵はとことん酒質にこだわり、リーズナブルなラインの本醸造酒にも麹をふんだんに使用しています。 近年は、ダイヤモンドロールを使った最新鋭の精米機を導入。秋田酒こまちを35%まで磨いた純米大吟醸は、きらきらとした透明感のある味わいが魅力です。 (出典元:高清水) 13位.北秋田(きたあきた) 「北秋田」を醸すのは大館市に蔵を構える北鹿(ほくしか)です。地域に根差す「北秋田」は、秋田県内の多くの飲食店で提供されています。 酒造りのこだわりは、伝統製法に改良を加えた「秋田流生酛仕込み」。特別純米は、米の旨味がいきた芳醇な味わいが魅力です。「純米酒 生酛パック」は、2L容量1000円台とリーズナブルな価格でこだわりの味わいを満喫できます。 (出典元:北鹿) 14位.阿櫻(あざくら) 「阿櫻」は、冬のかまくらや横手やきそばで有名な横手市の地酒です。蔵は寒冷な気候をいかし、秋田流寒冷仕込みで日本酒を醸しています。 「インターナショナルワインチャレンジ2023」では、「阿櫻 大吟醸」が銀賞を受賞。香り華やかですっきりした味わいは、日本酒ビギナーにもおすすめです。 注目は、ラベルが裏返った「裏阿櫻 ブラックラベル」。秋田の酒米・美郷錦を38%まで磨いたリッチな味わいをリーズナブルな価格で楽しめます。 (出典元:くるみや) 15位.鳥海山(ちょうかいさん) 醸造元は、雄大な鳥海山の自然に抱かれる町、由利本荘市にある天寿酒造。蔵は最高品質の酒を目指し、地元農家と手を取りながら米作りも手掛けています。 日本酒「鳥海山」は、そんな蔵のこだわりがあふれる銘柄。なかでも「清澄辛口 鳥海山 本醸造」は、ふくよかな旨味とキレを兼ね備えたお酒です。好みの温度に温めればキレの良さがより引き立ち、米の旨味がじんわりと体に染み入ります。 (出典元:天寿酒造) まとめ 秋田県は日本有数の米どころであり、酒どころでもある地域です。豊かな自然と伝統の製法により、人気の日本酒銘柄が数多く誕生しています。 日本酒は飲み慣れないという方でも、確かな味に出会えるのが秋田の地酒の魅力。今回ご紹介した銘柄を参考に、ぜひ美酒王国・秋田の日本酒を堪能してみてくださいね。
【2023年最新版】南部杜氏が造る宮城県の日本酒おすすめ人気ランキングTOP20!
おすすめの日本酒を探す際に、都道府県から探すのも日本酒の選び方の一つ。 宮城県は酒造りの古い歴史を持つ土地です。「伯楽星」に「勝山」、「浦霞」など数多くの銘酒を生み出しています。今回は、宮城県で造られる日本酒の特徴、酒蔵の特徴を解説!東北のお酒が飲みたくなる、おすすめ銘柄20選もあわせて紹介します。 1.宮城県で造られる日本酒について 宮城県は、かつての仙台藩祖・伊達政宗が治めていた土地です。独眼竜の名で知られる伊達政宗は、食通で酒をこよなく愛していたといわれています。 その食通ぶりは、奈良県から酒造りの職人を呼び寄せ、自ら縄張りする御用酒屋を始めるほど。仙台藩御用達の酒屋の発展とともに多くの町酒屋も登場し、宮城県下では酒造りの技術が磨かれていったのでした。 1-1.宮城県で造られる日本酒の特徴 宮城県の日本酒は「淡麗辛口」の味わいが特徴です。すっきりとした口当たりとキレの良さを楽しめます。 また、宮城県で製造される日本酒の約9割は「特定名称酒」にあたるお酒です。特定名称酒とは「純米酒」や「吟醸酒」といった、原料や精米歩合の表示が義務付けらたお酒のこと。日本酒の全国シェアのうち、特定名称酒にあたるお酒は全体の約3割です。 県内の9割を特定名称酒が占める宮城県の日本酒が、いかに品質にこだわったものかよくわかりますね。 1-2.宮城県の酒蔵の日本酒造りの特徴 宮城県の酒蔵で日本酒を造る杜氏(とうじ)の多くは「南部杜氏(なんぶとうじ)」が占めています。 南部杜氏とは、岩手県を発祥とする杜氏集団のこと。新潟県の越後杜氏(えちごとうじ)、兵庫県の丹波杜氏(たんばとうじ)と並ぶ日本三大杜氏のひとつです。 宮城県の日本酒は、長く厳しい寒さのなか、低温でゆっくりと発酵させていくのが特徴。南部杜氏の伝統の技とあいまって、洗練された淡麗辛口の味わいが生み出されています。 2.宮城県の各酒蔵の特徴を紹介 宮城県酒造組合に登録する酒蔵の数は24社(※2021年12月時点)。いずれも宮城の酒造りの伝統を受け継ぎながら、銘酒を生み出す蔵ばかりです。ここでは、代表的な4つの酒蔵をピックアップします。 2-1.一ノ蔵:豊富なラインナップが魅力 30年以上前から低アルコール酒の製造を手がけていた「一ノ蔵(いちのくら)」。微発泡酒の「すず音」、アルコール度数8%の「ひめぜん」など豊富なラインナップが魅力です。 酒造りの原点として、自然保護や地域振興を重視していることも大きな特徴。地元の契約農家が造る地元産米を使用し、全国で愛される端麗辛口酒を製造しています。 2-2.佐浦:米の旨味あふれるまろやかな味わい 「佐浦(さうら)」は漁業の町、塩竈市に建つ酒蔵です。ラベルに布袋さんがほほ笑む「浦霞禅」は蔵の代表銘柄。海外の鑑評会でも数々の受賞歴を誇ります。 地域性にだわって生まれる日本酒は、米本来の旨味とまろやかな味わいが特徴的。後味はスッとキレ良く、新鮮な魚介類との相性はばつぐんです。 2-3.勝山酒造:仙台に現存する唯一の御用蔵 「勝山(かつやま)酒造」は、仙台に唯一現存する伊達家の御用蔵です。米と米麹で造る純米酒のみにこだわった酒造りを続けています。 醪(もろみ)を搾る作業に使用するのは、遠心分離機。高純度のエッセンスを抽出した「暁(あかつき)」は、芳醇かつ洗練された味わいが高い注目を集めています。 2-4.新沢醸造店:コンセプトは「究極の食中酒」 「新澤(にいざわ)醸造店」のコンセプトは究極の食中酒。代表銘柄「伯楽星(はくらくせい)」は、国内外問わず多くの星付きレストランで採用されています。 梅酒や柚子酒、ヨーグルト酒といったリキュールも醸造。すべてのお酒をマイナス5℃の冷蔵庫で保管し、フレッシュなまま国内および世界17か国に出荷しています。 2-5.平孝酒造:魚介類と相性抜群 酒造りのテーマは「魚でやるなら日高見だっちゃ!」。「平孝(ひらこう)酒造」は世界三大漁場のひとつ、三陸沖を抱える石巻に建つ酒蔵です。 口当たりなめらかでスパッとキレる味わいは、新鮮な魚介類と好相性。寿司とのペアリングを極めた辛口純米酒も人気です。 3.宮城県で造られる日本酒おすすめ人気ランキングTOP20 南部杜氏が手がける宮城県のお酒は、日本酒ファンからも人気の銘柄ばかり。ここからはおすすめランキングTOP20を紹介します。東北の豊かな自然が生み出す味わいを、ぜひ一度お試しください。 ※ランキングは9/1段階でのさけのわによる順位を参照しております。 1位.伯楽星(はくらくせい) 新澤醸造店の「伯楽星(はくらくせい)」は、食事をよりおいしく感じさせてくれる“食中酒”の先駆けとなった日本酒です。香りは穏やかで、2杯3杯と飲み進められる。その味わいは“究極の食中酒”として知られています。 マイナス5度で管理されるフレッシュな味わいも魅力的。地元宮城県のみならず、全国のお酒好き、おいしいもの好きに愛されている銘柄です。 (出典元:新澤醸造店) 2位.日高見(ひたかみ) 漁場町で生まれるお酒「日高見」は新鮮な魚介類と好相性。キリッと引き締まった後口が素材のうまさを引き立てます。 なかでもおすすめは、魚ラベルの純米酒です。ラベルには地元の海の恵みがズラリと描かれ、お酒はふくよかな旨味にあふれています。冷やはもちろん、ぬる燗にして魚介類とのペアリングを楽しむのもおすすめです。 (出典元:sakenomy) 3位.萩の鶴(はぎのつる) 自ら飲んで本当に美味しいと思える酒を造りたい。蔵のそんな想いから生まれる「萩の鶴」は、日々に寄り添うカジュアルながらも上質な味わいが魅力です。 注目は、「猫ラベル」や「メガネ専用」などの個性的なラインナップ。「猫ラベル」は季節ごとの味わいと、可愛らしいラベル絵が魅力です。「メガネ専用」は、全員メガネの蔵人で造られたという1本。蔵の遊び心を感じつつ、ぜひこだわりの味わいを堪能してみてください。 4位.浦霞(うらかすみ) 「浦霞」は、風光明媚な港町、塩釜で古くから愛されてきた日本酒です。にこやかな布袋ラベルの代表酒「浦霞禅」は、昭和48年に誕生しました。 地元産の米にこだわる「浦霞」は、口当たりまろやかで上品な味わい。地元名物の牡蠣やマグロとも相性抜群です。蔵併設のギャラリーでは、県内限定の浦霞や酒器などを購入できます。日本酒の試飲も楽しめ、地元ならではの魅力を満喫できるスポットです。 (出典元:株式会社佐浦) 5位.宮寒梅(みやかんばい) 原料米には、自社栽培米をはじめとする宮城県産米を使用。「宮寒梅」は、家族で丁寧に仕込まれるやさしい味わいの日本酒です。 季節限定酒や贈り物にふさわしい純米大吟醸酒など、ラインナップも実に豊富。温めてよりおいしい燗酒専用のお酒も揃っています。フルーティーな発泡にごり酒は、日本酒ビギナーにもおすすめです。ぜひ自分好みの味わいを見つけてみてください。 (出典元:寒梅酒造) 6位.一ノ蔵(いちのくら) 主原料の多くに宮城県産の米を使い、敷地内の井戸から汲み上げる水で仕込まれるお酒「一ノ蔵」。職人の手仕事で生まれる味わいは、地元はもちろん全国でも多くの人に愛されています。 おすすめは「一ノ蔵無鑑査」。発売から44年を経て、2021年にリブランディングされた本醸造シリーズです。1升瓶が2,000円台とコストパフォーマンスにすぐれ、飲みきりサイズの300ml容量があるのもうれしいポイント。味わいは甘口・辛口・本辛口の3タイプあり、飲み比べも楽しめます。 (出典元:株式会社一ノ蔵) 7位.乾坤一(けんこんいち) 醸造元は江戸中期創業の老舗蔵。「乾坤一」という名は、その味わいに感動した初代宮城県知事の松平正直により“この世で一番のお酒になりますように”と名付けられました。 地元農家と手を取り合い生まれる日本酒は、どこか温もりを感じさせる味わい。キレ味のある「純米吟醸原酒 超辛口」も、後口に心地よい余韻が残ります。食事との相性がよく、新鮮な海の幸とのペアリングもおすすめです。 (出典元:大沼酒造店) 8位.勝山(かつやま) 勝山酒造は、仙台に現存する唯一の伊達家御用蔵です。江戸時代に創業以来、320年以上仙台の地で歴史と伝統を受け継いでいます。 製造するのは、厳選した米を用いた純米酒のみ。なかでも「DIAMOND AKATSUKI」は、兵庫県産山田錦を原料に、遠心分離機で抽出されたこだわりの1本です。外箱も美しく、確かな味わい、スペックともに贈答用にも好まれています。 (出典元:勝山酒造オンラインショップ) 9位.愛宕の松(あたごのまつ) 「愛宕の松」は、「伯楽星」と並び新澤醸造店を代表するブランドです。創業以来、宮城の地酒として多くの人に親しまれてきました。 なかでもおすすめは、「あたごのまつ はるこい 純米吟醸」。赤色酵母を用いたかわいらしいピンク色の春酒です。夏季にはフレッシュな味わいの「愛宕の松 ひと夏の恋 純米吟醸」も登場。ぜひ季節ごとの味わいを楽しんでみてください。 (出典元:新澤醸造店) 10位.墨廼江(すみのえ) 酒造りのテーマは「きれいで柔らかく気品漂う風味豊かなお酒」。地元の米と水にこだわり、南部杜氏の技で生まれる「墨廼江」には、地元石巻市の魅力が詰まっています。 「墨廼江 夏純米 大辛口」は、コストパフォーマンスに優れたキレが際立つ1本。夏酒らしいフレッシュ感も楽しめます。「別吟(べつぎん)」は、日本酒好きな方への贈り物にもおすすめです。氷温で約1000日熟成させた原酒のまろやかな味わいを楽しめます。 (出典元:さぶん酒店) 11位.錦屋(わたや) 蔵が目指すのは、料理と寄り添いお互いを引き立てあう“食中酒”ならぬ“食仲酒”。原料にもこだわり抜き、理想とする酒米「阿波山田錦」を造る徳島県まで自ら出向き、契約栽培を行っています。 阿波山田錦を用いた「綿屋 純米原酒山田錦65」は、スッキリ感とコクをあわせもつ日本酒。料理と一緒に飲み飽きすることなく楽しめます。宮崎県の地酒として、ぜひおさえておきたい銘柄です。 (出典元:蔵の酒みろくや) 12位.DATE SEVEN 「DATE SEVEN」は、勝山、墨廼江、伯楽星、山和、萩の鶴、浦霞、黄金澤と宮城県内の7つの酒蔵が共同で造り上げる日本酒です。結成は2015年。以来、年度ごとに各蔵が中心となり、さまざまなタイプの日本酒をリリースしてきました。 2023年には「山和」と「萩の鶴」を中心に2つのボトルを販売。“年に1度、人々の出会いの架け橋となるようなお酒にしたい”という想いから、開栓解禁日時は毎回7月7日午後7時とされています。毎回違う出会いが待っている特別感満載のシリーズです。 (出典元:マツザキ) 13位.阿部勘(あべかん) 「阿部勘」が目指すのは、食事を引き立てる名脇役の日本酒です。すっきりしたなかに米の旨味があり、1杯また1杯と盃が進みます。 季節ごとにリリースされる限定酒にも注目です。ボトルに金魚が泳いでいるかのようなラベルの夏酒「阿部勘 金魚 純米吟醸」は、すっきりとした涼やかな味わいを楽しめます。 (出典元:むとう屋) 14位.すず音 スパークリングタイプの「すず音」は、一ノ蔵のラインナップのひとつです。日本酒をもっと気軽に楽しんでほしいという蔵の想いから、1998年(平成10年)に誕生しました。 グラスで弾ける細かい泡は、シャンパンと同じ瓶内二次発酵によって生まれるもの。日本酒ならではのやさしい味わいと、甘酸っぱさを楽しめます。アルコール度数も低く、300mlの飲み切りサイズから購入できるため、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。 (出典元:株式会社一ノ蔵) 15位.蔵王(ざおう) 地元農家と契約栽培した米で造られる地酒「蔵王」。醸造後は専用冷蔵庫で保存され、よりフレッシュな状態で各地へと出荷されています。 注目したいのは特約店限定販売、K(ココロ)シリーズの「ZAO」。若き蔵人を中心に誕生したブランドです。香りはさわやかで、飲み飽きしないクリアな味わいが魅力的。盃を重ねるごとに、そのおいしさが体に染み渡ります。 (出典元:相原酒店) 16位.天上夢幻(てんじょうむげん) 「天上夢幻」は、完全手造り少量仕込みのお酒です。原料米の8割に宮城県産、2割に蔵のある加美酒産の米が使われています。 地元の米と水、人で造られる日本酒は、クリアでやさしい味わい。蔵のベストセラー「天上夢幻 旨口 特別純米」は、口当たりまろやかで食中酒におすすめです。さばの味噌煮や煮物など、和食の定番をおともにすれば、たまらない相性の良さを堪能できます。 (出典元:相原酒店) 17位.黄金澤(こがねさわ) 「黄金澤」の特徴は、昔ながらの山廃仕込みで造られること。自然の乳酸菌の力によって醸される日本酒は、軽やかでありながら奥行き深い味わいが魅力です。 代表酒の「黄金澤 山廃純米酒」は、冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で楽しめます。特に、素材の良さを活かした繊細な味わいの和食と相性抜群です。個性あふれる1本を、というときはぜひ「黄金澤 山廃純米原酒 3年熟成」を。熟成させた山廃ならではの奥深いおいしさを堪能できます。 (出典元:むとう屋) 18位.蒼天伝(そうてんでん) 気仙沼生まれの「蒼天伝」は、新鮮な海の幸と相性抜群の日本酒です。マグロにカツオ、秋刀魚など旬の味覚とのペアリングを満喫できます。 「蒼天伝 特別純米酒」は柑橘系のさわやかな香りが魅力的。ほんのり甘く、すっきりとした飲み口を楽しめます。よりフレッシュな味わいを堪能したいときは、冬季限定の「滓がらみ しぼりたて生原酒」もおすすめです。 (出典元:男山本店) 19位.山和(やまわ) 「山和」は「Simple is best.」という蔵の美学に基づき誕生した、限定流通ブランドです。あくまでも原点を大切に、手間暇かけて山和ならではの上質な酒質を生み出しています。 「山和 純米大吟醸」は、「SAKE...
日本酒「サンキューバターマッチ!」新発売!秋のおつまみペアリングも紹介
2023年9月13日(水)、兵庫県伊丹市の小西酒造から日本酒「サンキュー バターマッチ!」が販売されます。コンセプトは「バターにあう日本酒」。濃厚テイストなメニューとのフードペアリングを楽しめるお酒です。 今回は、見本をご提供いただいたので秋のおつまみとともに「サンキュー バターマッチ!」の魅力をご紹介!新たなペアリング体験を提供してくれるニューボトルの情報をお伝えします。 1.小西酒造「サンキュー バターマッチ!」ってどんな日本酒? 「サンキュー バターマッチ!」は、2023年9月13日(水)より小西酒造から販売される日本酒です。 大きな特徴は、バターを使った料理にマッチするよう設計された、コクとすっきり感を兼ね備えた味わい。ガーリックバターや味噌バターなど、濃厚テイストな料理とのペアリングを楽しめます。 純米酒の「サンキュー バターマッチ!」は、熟成酒を思わせるようなナッツやレーズンにも似た香り。見た目はうっすら黄色く色付いています。 舌の上にしっかり残る旨味と、特徴的な酸味がありながらも決して重たくないすっきりとした余韻が印象的。バター料理の個性を引き立ててくれる味わいです。 きのこに鮭、さつまいもと旨味の強い食材が旬を迎え、少しこってりとしたメニューが恋しくなるシーズン。食中酒として大活躍する1本となりそうですね。 2.日本酒「サンキュー バターマッチ!」と秋のおつまみペアリング 早速「サンキュー バターマッチ!」と秋のおつまみペアリングにチャレンジ!濃厚バターと日本酒の思わぬ相性の良さに驚きです。 濃厚テイストにマッチする日本酒は、スイーツとのペアリングもおすすめです。これまでにない自由な発想で料理×日本酒の組み合わせを楽しめます。 2-1.秋鮭のホイル焼き・レモンバター 旬を迎える秋鮭は、たっぷりのバターと一緒にホイル焼きに。レモンも一緒に閉じ込めれば、ほかほかの湯気とともに爽やかな香りが広がります。 パートナーは冷や(常温)の「サンキュー バターマッチ!」。お酒のコクと酸味が、レモンバターを纏った秋鮭の旨味を引き立てます。 コクがありつつ軽やかな後口の「サンキュー バターマッチ!」なら、ガーリックバターでガツンと風味をきかせたお肉や野菜、シーフードにもぴったりあいそう。寒い時期にはグラタン×「サンキュー バターマッチ!」も至福のペアリングとなりそうです。 2-2.さつまいものあまじょっぱバターソテー 秋の味覚の代表格、さつまいもはバターソテーしてから砂糖と少しの塩を纏わせて。おやつのようなメニューも「サンキュー バターマッチ!」をパートナーにすれば、立派なおつまみに変身です。 お酒は湯気からふわりと米の香りが立ち上る燗酒に。温めた「サンキュー バターマッチ!」は、口当たりやさしく新たな魅力を発揮します。 お芋のほくほく食感と甘さ、バターのコクと塩味が、温かな日本酒と絶妙に絡み合う。秋の夜長にぴったりの癒しセット、おすすめです。 まとめ 伊丹市の小西酒造は「つねに新しさを求めて挑戦していくことの中にこそ、永遠に変わらない本質がある」ことを意味する「不易流行(ふえきりゅうこう)」を企業理念としているそう。 これまでにない、バターと調和する酒質をテーマとした「サンキュー バターマッチ!」は、その想いを体現したニューフェイスのように感じました。 今度はどんな料理とあわせよう、とワクワクさせてくれる「サンキュー バターマッチ!」。お酒好きな方も食べることが好きな方も、そしてもちろん日本酒ビギナーも、皆さんチェックしてみてはいかがでしょうか。 KONISHI サンキュー バターマッチ! [販売元]小西酒造株式会社 [品目]日本酒(純米酒) [アルコール度数]16~17度 [内容量]720ml [価格]オープン価格 [販売予定時期]令和5年9月13日より順次(店頭販売は9月15日より順次) [販売場所]長寿蔵ショップ・ECサイト(https://choujugura.com/)・一部小売店 [KONISHI サンキュー バターマッチ!に関する詳しい情報はこちら]https://www.konishi.co.jp/news/646/
【2023年最新版】【日本酒の生産量3位】新潟で造られる日本酒おすすめ人気ランキングTOP20!
おすすめの日本酒を探す際に、都道府県から探すのも日本酒の選び方の一つです。なかでも、新潟は上質な日本酒の産地として有名です。 新潟のおいしい日本酒の銘柄をあげればキリがありません。新潟はなぜ日本酒作りが盛んなのでしょうか。 今回は新潟が日本酒で有名な理由を解説していきます。新潟の数ある日本酒から、おすすめ人気ランキングTOP20を紹介するので参考にしてみてください。 1.新潟で造られる日本酒の特徴 日本有数の酒どころ、新潟県の日本酒はすっきりとした淡麗の味わいが特徴です。清酒の生産量は、兵庫、京都に続き全国3位。蔵元数は85と、全国1位の数を誇ります。 「久保田(くぼた)」や「八海山(はっかいさん)」など、日本酒好きに知られるメジャーな銘柄のほか、近年は若き蔵人が活躍する酒蔵のお酒も注目を集めています。「淡麗辛口」のひと言では語れない豊富なバリエーションが魅力です。 参考:国税庁「清酒の製造状況等について令和3酒造年度分」 2.新潟で造られた日本酒の選び方のポイント 新潟の日本酒を選ぶ際に注目したいのが、地域ごとの違いです。上越、中越、下越、佐渡とそれぞれの地域で歴史と風土を感じる日本酒に出会えます。 また、新潟生まれの酒造好適米(酒米)「五百万石(ごひゃくまんごく)」は、その質の良さから全国各地の酒蔵で使用されています。日本酒選びに迷ったら、ぜひ五百万石を原料とした銘柄にも注目してみてください。 2-1.地域ごとによる違い 上越地方 上越地方は全国有数の豪雪地帯です。雪解け水が豊富で、ミネラル分が多い軟水と、カルシウムやマグネシウムを含む硬水の両方が湧き出ます。日本酒のタイプも幅広く、自然な甘さの日本酒も造られているエリアです。 中越地方 「久保田」や「八海山」などの有名銘柄が揃う中越地方では、城下町を中心に独自の食文化が発展してきました。日本酒も料理にあわせ、軽やかな味わいからしっかりとした旨味を持つものまで、さまざまなタイプが揃います。 下越地方 県庁所在地である新潟市や、新発田市、村上市などがあるエリアです。江戸時代以降は港町として栄え、花街の文化が発展しました。 今でも料理と地酒を楽しむ文化が根付き、日本酒は淡麗辛口タイプが多い傾向にあります。繊細な和食の味わいを引き立てるすっきりとした飲み口が魅力です。 佐渡地方 港からフェリーで渡る佐渡島を有する佐渡地方には、5つの酒蔵があります。減農薬の米作りに取り組む蔵、若き蔵元が活躍する蔵など、各蔵の個性はさまざま。酒蔵巡りにおすすめのエリアでもあります。 2-2.新潟県産の酒造好適米で造られた日本酒もおすすめ 新潟県産の酒造好適米(酒米)としてその名が知られるのが「五百万石(ごひゃくまんごく)」です。新潟県で開発された五百万石は、地元を中心に福井県、富山県などで栽培され全国第2位の生産量を誇ります。 五百万石を使った日本酒は、すっきりとした淡麗の味わいに仕上がりやすいといわれています。「新潟県の地酒の魅力に触れたい」と思ったら、酒米に注目して日本酒を選んでみるのもおすすめです。 参考:農林水産省「酒造好適米の需給状況(推計)(米に関するマンスリーレポート(令和5年3月号)抜粋)」 3.新潟の日本酒銘柄おすすめ人気ランキングTOP20 蔵元数全国第1位の新潟県。ここからは、そのなかでもおすすめ銘柄TOP20をご紹介します。長年多くの日本酒ファンに愛されるメジャーブランドから、近年注目を集めるニューフェイスまで、多彩なラインナップのなかから自分好みの味わいを見つけてみてください。 1位.加茂錦(かもにしき) 1893年(明治26年)創業の加茂錦酒造。地元で愛されてきたお酒が全国で知られるきっかけとなったのが、当時20代だった若き杜氏が完成させた「荷札酒」の存在です。 香りはフルーティで飲み口は実にスムース。ほんのりとした甘さと苦味とともに、やさしい余韻が静かに続きます。荷札を模したラベルも楽しく、日本酒ビギナーにぜひおすすめしたい銘柄です。 (出典元:大和屋酒舗) 2位.たかちよ 高千代酒造は、「高千代」「たかちよ」「Takatiyo」とさまざまなシリーズを展開する酒蔵です。 ひらがなの「たかちよ」は、フルーツをイメージしたお酒。グリーンラベルはグレープフルーツ、紫ラベルはブドウとジューシーで濃醇な味わいを堪能できます。 なかにはメロンをイメージした甘旨口の1本も。新潟のお酒=淡麗辛口とは一線を画す、色とりどりの味わいをぜひ楽しんでみてください。 (出典元:酒泉洞堀一) 3位.八海山(はっかいさん) 寒さ厳しい南魚沼の地で“きれいな酒”を醸し続ける八海山酒造。豊かな自然が育む日本酒は、清らかな味わいに満ちています。 なかでも注目したいのが「純米大吟醸 八海山 金剛心 浩和蔵仕込」です。最高品質の山田錦を原料に、限られた蔵人しか入れない浩和蔵で仕込まれています。夏季、冬季とシーズンごとにリリースされるため、季節の贈り物にもおすすめです。 (出典元:八海山) 4位.久保田(くぼた) 朝日酒造の久保田は、新潟の地酒の代表格ともいえる銘柄です。地元の水と米、そして人によって生まれる味わいは、時代とともに進化を続けています。 おすすめは「久保田 雪峰(せっぽう)」。アウトドアシーンで楽しむ日本酒をコンセプトに誕生したお酒です。焚火に映えるブラックボトルも美しく、日本酒を自由に楽しむ喜びを教えてくれます。 5位.あべ ラベルに「あべ」の字が書かれたシリーズは、阿部酒造で2015年(平成27年)からスタートした新ブランドです。大きな特徴は、すべてが加水調整をしていない原酒であること。酒蔵こだわりの味わいをダイレクトに感じることができます。 定番の純米酒は、新潟県産米を100%使用。飲み飽きしないクリアな味わいを堪能できます。日本酒ビギナーには「★(スター)シリーズ」もおすすめです。アルコール度数が若干低めに設定されているため、心地よい飲み心地を楽しめますよ。 6位.〆張鶴(しめはりつる) 〆張鶴は新潟の地酒らしいすっきり感と、米の旨味をあわせもつ日本酒です。蔵が建つ村上市は、良質な五百万石が栽培される米どころ。蔵はより良く磨いた酒米を原料に、全国で愛される日本酒を造り続けています。 なかでも「〆張鶴 月」、「〆張鶴 雪」などの本醸造酒の味わいは絶品。煮物や焼き魚などの家庭料理、冷奴や塩辛のような定番おつまみとの相性もばつぐんです。料理やその日の気分にあわせ、冷やから燗まで幅広い温度帯で楽しめます。 (出典元:新潟の地酒 やまさ) 7位.鶴齢(かくれい) 鶴齢を造る青木酒造は、300年近くの歴史を誇る老舗蔵です。蔵が位置するのは、豪雪地帯の魚沼地方。雪国の恵みと越後杜氏の伝統の技により、淡麗旨口の味わいが生み出されています。 キレのある味わいを楽しみたいときは「鶴齢 辛口」がおすすめです。燗酒にすると後口のキレ味がより引き立ちます。「鶴齢 純米大吟醸」は、フルーツのように華やかな香りが魅力的。新潟県産米のやさしい旨味もぞんぶんに楽しめます。 (出典元:新潟の地酒 やまさ) 8位.村祐(むらゆう) 新潟のお酒は淡麗辛口といわれるなか、甘口の味わいで注目を集めているのがこちら、村祐です。香りおだやかでほんのり甘く、やわらかな口当たりを楽しめます。 「データや情報にとらわれず自由に楽しんでほしい」という想いから、成分データは非公開。「祐」は食中酒にぴったりのやさしい甘さ、「黒村祐」は超甘口と、ボトルごとに異なる個性も魅力です。生産量の少ない銘柄のため、出会った際はぜひチェックしてみてください。 (出典元:錦屋酒店) 9位.麒麟山(きりんざん) 新潟県の淡麗辛口の代表格、麒麟山。原料には、蔵の半径10キロ内のエリアで造られる米が100%使用されています。米は仕込み水と同じ常浪川(とこなみがわ)の超軟水で育つなど、地元の恵みがぎゅっと凝縮された日本酒です。 定番「麒麟山 伝統辛口」は、キレ良く飲み飽きしない味わい。飲み切りサイズの180ml容量から販売されているのもうれしいポイントです。手に取りやすいカップ酒は、新潟観光のお土産にもおすすめですよ。 (出典元:麒麟山) 10位.越乃景虎(こしのかげとら) 越乃景虎は、全国名水百選に選ばれた「杜々の森」の湧水と、蔵の敷地に掘られた横井戸の水を仕込み水に造られる日本酒です。 軟水から生まれる日本酒は、辛口ながらもやさしい口当たり。特に、「杜々の森」の湧水を仕込み水に使用した「名水仕込」シリーズはクリアな飲み口を楽しめます。繊細な和食の味わいを引き立てる食中酒としてもおすすめです。 (出典元:越乃景虎) 11位.上善如水(じょうぜんみずのごとし) 蔵が位置する越後湯沢は、日本有数の雪国。雪どけ水を仕込み水とするお酒は「水のごとし」の名のとおり、軽やかでやさしい味わいが魅力です。 スタンダードな純米吟醸をはじめ、シュワシュワ泡立つスパークリング酒などバリエーションも豊富。すっきり飲みやすい味わいは日本酒ビギナーにもおすすめです。180mlのボトル缶も販売され、気軽に本格的な味わいを楽しめます。 (出典元:白瀧酒造) 12位.高千代(たかちよ) 前述した「たかちよ」を造る高千代酒造の定番酒です。原料には、自家栽培の米や契約農家が栽培した米を使用。なかでも全国では珍しい新潟県産酒米「一本〆(いっぽんじめ)」を使用していることが大きな特徴です。 地元で愛され続けてきた高千代は、ほどよいコクが特徴的。特に「一本〆(いっぽんじめ)」を原料としたお酒は、米の風合いがより強く感じられます。スパッとキレる辛口が好み!という方には、大辛口の「高千代 辛口純米+19」もぜひチェックしてみてください。 (出典元:酒泉洞堀一) 13位.北雪(ほくせつ) 佐渡島の北雪は、海外のレストランでも提供されている日本酒です。1872年(明治5年)創業の蔵は、伝統を受け継ぎながら次世代に向けた挑戦を続けています。 特徴のひとつが、遠心分離機を用いた酒造りです。圧力をかけることなく抽出されたお酒は、香り高くふくよかな味わいに満ちています。 その魅力をぞんぶんに感じられるのが「北雪 純米大吟醸 越淡麗 光」。日本酒のイメージを一新するような、エレガントな赤いボトルにも注目です。 (出典元:塚本酒店) 14位.菊水(きくすい) 1881年(明治14年)の誕生以来、地元はもちろん全国のお酒好きに愛されてきた日本酒、菊水。なかでも「ふなぐち菊水一番しぼり」は、日本初の缶入り生原酒として、日本酒業界の新たな時代を切り拓きました。 スーパーやコンビニで気軽に手に取れる缶酒は、アルコール度数19%としっかりとした飲みごたえとフルーティーな香りが特徴です。冷やしてそのまま飲むのはもちろん、ロックやカクテルなど、さまざまなスタイルで楽しめます。 (出典元:菊水) 15位.醸す森(かもすもり) 醸す森は、歴史ある苗場酒造から新たに誕生したブランドです。目指すのは、爽やかな吟醸香があり、米の甘みと旨味が凝縮された飲み飽きしないお酒。フルーティーな香りが心地よく、日本酒愛好家はもちろん日本酒ビギナーにもおすすめです。 後口に残るのは、酵母由来のシュワッとした微発泡感。チキンやチーズのような洋風メニューとのペアリングも楽しめます。ぜひ適度に冷やし、ワイングラスに注いでその魅力を感じてみてください。 (出典元:苗場酒造) 16位.山間(やんま) 山間は、蔵が理想とする究極の味わいの具現化を目指し、2007年(平成19年)にリリースされた日本酒です。大きな特徴は、日本酒を搾ったとき特に質が良いといわれる「中採り」部分だけを瓶詰していること。さらに、一般的に行う濾過をせず、無濾過で仕上げられています。 開栓すると立ち上るのは、フルーツのように華やかな香り。口に含むと芳醇な旨味が静かに広がります。蔵のこだわりと個性が光る銘柄です。 (出典元:矢島酒店) 17位.真野鶴(まのつる) トキが暮らす自然豊かな島、佐渡島で造られる真野鶴。原料米には佐渡産の五百万石や、減農薬・減化学肥料による越淡麗、佐渡島唯一の山田錦が使われています。 自然がもらたす素材を原料に、蔵人の手仕事で生まれる真野鶴は、すっきりとした辛さと米のふくよかな味わいが魅力的。料理のおともにすれば、ついついもう一杯、もうひと口と箸と盃が進みます。 「真野鶴オクターブ」はアルコール度数低めでほんのり甘く、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。 (出典元:真野鶴) 18位.緑川(みどりかわ) 香りおだやかでやわらかな旨味。緑川は、淡く消えいくような余韻が残る日本酒です。主軸となる原料米は、地元産の北陸12号。その他の酒米も新潟県産が100%用いられています。 「純米 緑川」は、すっきりとしたキレ味を楽しめるお酒。仕込みに餅米を使用している「緑川 正宗」は、燗酒にすると米の香りが広がります。購入できるのは、蔵が信頼している特約店のみと希少性の高い新潟の地酒です。 (出典元:新潟県酒造組合) 19位.雅楽代(うたしろ) 雅楽代を醸す天領盃酒造は、佐渡島の酒蔵です。一時期は廃業が危ぶまれていたものの、当時若干25歳だった現蔵元により、見事に再生を果たしました。 2019年(令和元年)には新ブランドとなる雅楽代をリリース。品質第一をモットーに、設備投資を重ねた蔵で造られるお酒は、地元から全国へとファンを増やし続けています。 軽やかで繊細な味わいの雅楽代は、ぜひ好みの料理やおつまみとともに。料理や人、その場の空気にそっと寄り添い、お酒を楽しむ時間をやさしく彩ってくれるはずです。 (出典元:天領盃酒造) 20位.越乃寒梅(こしのかんばい) 農作業に励む亀田の人々に喜んでもらえる酒を。そんな想いから1907年(明治40年)に誕生した越乃寒梅は、新潟を代表する地酒として今では全国で愛されています。 大きな特徴は、飲み飽きしないすっきりとした味わい。その中にも、こだわりの米の旨味がしっかりと生きています。 定番の「普通酒 白ラベル」は、晩酌のおともにぴったりの1本。穏やかな香りとしっかりとした飲み口が日々の疲れを癒してくれます。温めてもおいしく、日本酒好きとして自宅にストックしておきたくなる銘柄です。 (出典元:石本酒造) まとめ 米どころであり酒どころでもある新潟県は、「淡麗辛口」のひと言では語りつくせない様々なタイプの日本酒に出会える場所です。地元産の五百万石を中心に、豊かな自然が育む清らかな水、そして蔵人たちの技術によっておいしい日本酒が造られています。 すっきりとクリアな飲み口のお酒は、日本酒ビギナーにもおすすめです。ぜひ手に取り、新潟の地酒の魅力に酔いしれてみてください。