
日本酒にはさまざまな飲み方・楽しみ方がありますが、日本酒のソーダ割りも日本酒の楽しみ方の一つです。
日本酒に何かを混ぜるの?と衝撃を受けた人もいるかもしれませんが、じつは日本酒のソーダ割りは夏におすすめの非常にさっぱりとしたお酒。
今回は日本酒のソーダ割りの魅力や作り方などをご紹介します。
目次
1. 美味しい日本酒ソーダ割りの作り方!
日本酒のソーダ割りは誰でも簡単に作れます。家でも気軽に楽しめるので、作り方を覚えておきましょう!
- 冷蔵庫でグラス、日本酒、ソーダを冷やしておく(2~4度)
- 冷えた(1)を取り出し、グラスの 1/3 に日本酒を注ぐ
- ソーダをコップの 2/3 まで足しつつ、マドラーでかき混ぜる
- 塩梅を確かめつつ、好みの濃さになるまでソーダを足して完成
1-1.日本酒とソーダの割合は、原酒は1:1、その他の日本酒なら3:2
原酒の場合は日本酒とソーダは1:1、
原酒は日本酒を造る工程の中で加水がされていないので、必然的にアルコール度数が高く、味は濃くなります。原酒を1:1でソーダで割ると味の濃さもちょうどよく、ソーダのガス感もあり、ほのかに日本酒の甘い口当たり、後味もキレてうまくまとまるので、原酒をソーダで割る場合は1:1がおすすめです。
それ以外の日本酒は日本酒3:ソーダ2
原酒以外の日本酒は3:2くらいがベストと言われています。日本酒とソーダの割合が1:1だと、口当たりは丸いものの、ソーダの炭酸ガスの刺激でソーダ水のようになってしまい、日本酒らしさというのはほとんんどなくなってしまいます。日本酒3:ソーダ2だとソーダの清涼感、さらっとキレて後から日本酒のうま味を感じることができます。
日本酒のなかにも微炭酸のものがありますが、それに近い炭酸のガス感となります。
にごり酒の場合は1:1くらいがベスト。とろとろとしているので、どちらかというと食後のデザート感覚で楽しむにごり酒も、ソーダで割ると食事中でも料理の邪魔をせず飲むことができます。
どの日本酒も割合によって味わいがだいぶ変わってくるので、自分好みのソーダの量を覚えておくといいでしょう。
1-2.日本酒は無濾過や原酒タイプがおすすめ
日本酒のソーダ割りには無濾過や原酒タイプの日本酒がおすすめです。
もともと濃厚な味わいのものが多いので、炭酸で割っても薄まった感じがなく、風味を立てることができます。
辛口かフルーティーなタイプかは、どちらでも大丈夫で個人の嗜好の好みでかわります。
辛口タイプの日本酒をソーダで割れば、よりキレと喉越しがある飲み口になりますし、フルーティーな日本酒で作れば爽やかで心地よい飲む口になります。
どちらも試すなどして自分の好みの味を見つけてみましょう。
ここがPOINT!
- 原酒、にごり酒をソーダで割る場合は1:1がおすすめ
- それ以外の日本酒は日本酒3:ソーダ2がおすすめ
2. 日本酒のソーダ割りはアリ?ナシ?
日本酒の飲み方というと、冷やしたり温めたり温度を変えるイメージが強いですが、最近では氷を入れて日本酒をロックで飲む人や、何かと混ぜてカクテルのベースとして楽しむ人も増えてきています。果たして日本酒のソーダ割りはアリなのでしょうか。
2-1.ソーダ割りは飲み方の一つとして”アリ”!
結論からいうと、日本酒のソーダ割りは、日本酒を楽しむ飲み方の一つとしてアリ!です。
スパークリングのように元々炭酸を楽しむことができる日本酒もありますし、ワインにもスパークリングがありますよね。蔵元さんも日本酒を炭酸で割って飲むという人は多いようで、中でもソーダ割りは飲みやすいのでおすすめなのだとか。蔵元さんもおすすめということは、ソーダ割りは邪道ではないといえるのではないでしょうか。
2-2.日本酒のスパークリングもあります
日本酒には元々スパークリングが存在します。日本酒のスパークリングには3種類あり、1つ目は日本酒をもろみの状態で菌が生きたまま瓶に詰め、米や水、麹などの力で自然に瓶の中で発酵させた活性にごり。2つ目はできあがった日本酒にあとからもろみや酵母・糖を加えたもの(瓶内二次発酵)。3つ目は炭酸ガスをあとから日本酒に入れるタイプ。
ジュースなどもこの方法で作られており、品質も安定しているので常温で保存できるのが便利で低価格で手に入るのがうれしいポイント。
『炭酸が入っているってことは、日本酒のスパークリングとソーダ割りは一緒なのでは?』と考える人もいますが、発酵により感じられる炭酸ガスやすでに炭酸ガスが入っている日本酒とは味わいが違います。
3.日本酒ソーダ割りの特徴
日本酒のソーダ割りにはどんな特徴があるのでしょうか。日本酒をソーダで割るメリットを見ていきましょう!
3-1.飲み口がすっきり爽快
日本酒は少しずつ飲むことが多いですが、ソーダ割りにすると飲みやすくすっきりとした飲み口。
レモンやライムなどを添えるとさらに爽やかさがアップしますよ!ちょっぴり苦めのグレープフルーツなどもおすすめ。また少し酸化してしまったけど、捨てるのはもったいないという日本酒もソーダ割りにしてレモンやライムなどをしぼると◎。
3-2.日本酒が苦手な人も飲みやすい
日本酒のアルコール度数は15度前後のものが多く、ビールが5度くらいなので高いですよね。
日本酒をソーダ割りにすると、アルコール度数が下がるので飲みやすくなります。ただ味も薄くなってしまうので「原酒」がおすすめ。もちろん他の日本酒でも自分好みの味が見つかるかもしれないので試してみてください。食事中に毎回アルコール度数が高いものを飲み続けるのは疲れてしまいますが、日本酒もソーダ割りにすれば料理と一緒に気軽に楽しめます。
3-3.特に夏場はオススメ
暑い夏はのどごしがすっきりしたものが飲みたくなります。そんなときにも日本酒のソーダ割りがぴったり。ビールやサワーのような感覚で飲むことができます。夏は氷をたっぷりと入れてキンキンに冷やして飲みたいですね。
ここがPOINT!
- ソーダ割りにすることで飲みやすく、スッキリした飲み口に
- アルコール度数が低くなるので、日本酒が苦手な人でも飲みやすくなる。ただ、味も薄くなるので「原酒」がおすすめ
- 夏場はさっぱりして特におすすめ
4.まとめ
日本酒のソーダ割りは「アリ」です。
むしろソーダ割りをやらないのはもったいないかもしれません。日本酒とソーダを入れて混ぜるだけなので、自宅でも簡単に楽しめますし、レモンなどの柑橘系を添えれば、ちょっぴりおしゃれなおもてなしドリンクに早変わり。夏はキンキンに冷えた日本酒のソーダ割りを飲めば疲れも吹き飛びそうですね。邪道と思わずに新しい日本酒の飲み方を発見してみてはいかがでしょうか。