
「新酒」はできたてのフレッシュな味わいを楽しめる日本酒です。夏の夏酒、秋のひやおろしと、日本酒はシーズンごとにさまざまな味わいが登場します。「では新酒の時期はいつ?」と疑問に感じることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、新酒を楽しめる時期や味わいの特徴について解説します!おすすめ新酒15選もぜひチェックしてみてくださいね。
目次
1.日本酒の新酒が楽しめる時期はいつ?
「新酒(しんしゅ)」とは、蔵で貯蔵せず、搾ってからすぐに出荷するお酒のことです。明確な定義はないものの、国税庁のガイドラインでは酒造年度(BY)内に製造、出荷したお酒を新酒としています。
日本酒の酒造年度は、7月1日から翌年6月30日までを指します。つまり、この期間に出荷されたお酒はすべて新酒というわけです。
一方で、日本酒の多くは冬から春にかけて造られます。そのため、一般的には12月から3月ごろにかけて販売されるお酒を新酒と呼ぶことが多いでしょう。
なかでも、その年の秋に収穫した新米で仕込んだお酒は「新米新酒」と呼ばれます。冬の寒い時期に仕込んだお酒は「寒づくり新酒」、季節を問わず搾ってそのまま瓶詰したお酒を「しぼりたて」「初しぼり」と呼ぶなど、新酒を表す言葉はさまざまです。
2新酒の味わいの特徴
熟成していない新酒は、フレッシュでジューシーな味わいが特徴です。荒々しくも心地よい苦みと酸味、キレのある飲み口を楽しめます。
「火入れ」と呼ばれる加熱処理をしない「生酒」の場合は、シュワッとしたガス感を楽しめることも。加水をしない「原酒」はアルコール度数が高く、しっかりとした飲みごたえを楽しめることが魅力です。
3.新酒は冷蔵保管が基本
フレッシュ感が持ち味の新酒は、味や香りが変化しやすいお酒です。前述したように、火入れをしていない生酒も多いことから、冷蔵保管が基本となります。
新酒として販売されている日本酒はぜひ冷蔵庫で保管し、早めに飲みきるように心がけてみてくださいね。
4.【2022年最新版】新酒のおすすめ15選
できたての味わいを楽しめる新酒は、その時期だけの旬の味わいが魅力!ここからは、おすすめ新酒15選を紹介します。
どれも各蔵から届く、フレッシュでみずみずしいお酒たちばかり。ぜひ季節のおつまみを用意して、できたての美味しさを楽しんでみてくださいね。
4-1.浦霞 特別純米 しぼりたて生酒
冬の時期だけ味わえるしぼりたての生酒です。その年の新米を使用し、上品な甘みと旨味を引き出しています。加熱処理をしていない生酒のため、冷蔵保管を基本にキリッと冷やして味わうのがおすすめです。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
4-2.仙禽 初槽 直汲み なかどり 生
初めて搾った新酒のなかでも「中取り(なかどり)」と呼ばれる部分だけを瓶詰めしたお酒です。中取りとは、もっともきれいな酒質といわれるしぼりの中間部分のこと。「仙禽(せんきん)」ならではの甘酸っぱくジューシーな味わいが際立つ1本です。
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4-3.八海山 純米大吟醸 しぼりたて生原酒 越後で候 赤
「越後で候(えちごでそうろう)」とは「越後でございます」という意味。新潟県を代表するお酒「八海山(はっかいさん)」が自信を持っておくる年に1度の限定商品です。アルコール度数は17.5%と若干高め。しっかりした飲みごたえと洗練された旨味を楽しめます。
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4-4.木戸泉 華吹雪 特別純米 無濾過生原酒 ピンクラベル
1月上旬から登場する「木戸泉(きどいずみ)」の限定商品です。ろ過、火入れ、加水をしない「無濾過生原酒(むろかなまげんしゅ)」ならではの旨味と酸味を堪能できます。自然農法で育てた米を使用するなど、原料にもこだわりぬいた日本酒です。
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4-5.あたごのまつ 純米吟醸 ささら おりがらみ 生
食事との相性ばつぐんのフルーティーな新酒です。しっかりとした香りがありつつ後味はスッキリ。ほどよい酸味が料理の味わいを引き立てます。あえて滓(おり)を残しているためうっすらと白く、新酒の魅力にあふれる1本です。
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4-6.赤武 AKABU F NEWBORN 新酒 生
搾ったお酒をそのまま瓶詰めした「赤武(あかぶ)」の人気商品です。日々美味しく楽しめる清酒を醸そうと「F」には「あなたのために(For you)」という想いが込められています。シュワッとしたガス感が心地よく、食中酒にもおすすめの1本です。
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4-7.上川大雪 純米吟醸 しぼりたて 吟風 生
北海道の酒蔵「上川大雪(かみかわたいせつ)」がおくるしぼりたての生酒です。華やかな香りとともに広がるのは、広大な大地を思わせる豊かな味わい。北海道の酒米「吟風(ぎんぷう)」のしっかりとした旨味が活きています。
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4-8.鳳凰美田 初しぼり 純米吟醸 無濾過本生
フルーティーで華やかな香りが魅力の「鳳凰美田(ほうおうびでん)」。その年に初めて搾った「初しぼり」は、新酒ならではのフレッシュな魅力にあふれています。米のふくよかな旨味とキレのバランスに優れた1本です。
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4-9.かすみロ万 純米吟醸 うすにごり生原酒
春に登場する「ロ万(ろまん)」シリーズの季節限定商品です。開栓すると甘くやわらかな香りがふんわりと広がります。シュワッとしたガス感が心地よく、山菜やたけのこといった春の食材と好相性の生原酒です。
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4-10.喜楽長 夢銀河 純米大吟醸 生原酒
夢銀河は「喜楽長(きらくちょう)」の限定シリーズ。そのなかでも新酒シーズンだけ味わえる生原酒です。香りはあくまでも上品でおだやか。新酒らしいみずみずしい味わいに、1杯また1杯とグラスが進みます。
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4-11.東洋美人 限定純米吟醸 おりがらみ生 醇道一途
「醇道一途(じゅんどういちず)」は東洋美人(とうようびじん)の最新シリーズです。うっすらと白い生酒は、冬だけ出会える特別な味わい。フルーティーな香りと甘み、芳醇な旨味を堪能できる新酒です。
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4-12.ゆきの美人 純米吟醸 しぼりたて生
「ゆきの美人」を造る秋田醸造は、マンションの一角に低温管理ができる設備を整え、1年通して酒造りに取り組んでいます。冬のしぼりたて生酒は、食事に合う酒をコンセプトに仕込んだお酒。温かい鍋やおでんにあわせたいコクとキレを兼ね備えた1本です。
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4-13.七田 純米吟醸 無濾過生
年に1度、冬場だけ登場する「七田(しちだ)」の限定品です。ピチピチとした新酒ならではの口当たりを堪能できます。これぞ新酒というみずみずしい味わいは、ぜひキリッと冷やしてお楽しみください。
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4-14.萩の鶴 別撰 純米吟醸 生原酒
「萩の鶴(はぎのつる)」は宮城県の萩野酒造が造る日本酒です。うすにごりの新酒には、地元の酒米「蔵の華」を使用しています。香りはみずみずしく華やか。ほのかな苦みが心地よく、新酒シーズンが心待ちになる1本です。
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4-15.加茂錦 荷札酒 純米大吟醸 生原酒
「加茂錦(かもにしき)」は若き杜氏が手がける人気銘柄です。スタンダードな荷札酒をそのまま瓶詰した生酒は、フレッシュでクリアな味わいが際立ちます。ジュワッとした旨味がありつつ、後口はさらりと軽やか。気づけばすいすいとグラスが進む1本です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
まとめ
しぼりたての味わいが楽しめるお酒「新酒」。多くの新酒が出そろう冬から春は、日本酒ファンが心待ちにするシーズンです。
火入れや加水などをしていない新酒は、生まれたてのすっぴんの味わいが何よりの魅力。ぜひフレッシュ感あふれる新酒の美味しさを楽しんでみてくださいね。