
日本酒の水割りは美味しくなさそう、実際に日本酒の水割りをやってみたけど、まずかったという人もいるのでは?実は日本酒の水割りには「正しい作り方」があるのです。この作り方を守っていないと、美味しい水割りもまずく感じてしまうことも。
今回は日本酒の水割りの作り方のポイントをチェックしていきましょう。
目次
1. 日本酒の水割りはまずい?それって作り方が間違ってるのかも
日本酒の水割りは邪道なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実は日本酒の水割りは昔からある飲み方なのです。さらに一部の蔵元では、日本酒を水で割ることを提唱しているところもあります。
つまり日本酒の水割りがまずいと思っている人は、作り方が間違っているのかもしれません。美味しい日本酒の水割りは間違いなく存在します。
2. 日本酒の水割りを「まずい」から「美味しい」へ。ポイントを紹介
日本酒の水割りはまずいと思っているあなた。日本酒に適当に水を混ぜていませんか?日本酒の水割りを飲むときは、日本酒と水の選び方、温度、そしてアルコール度数にポイントがあります。まず、先に日本酒の水割りの作り方をご紹介します。
<正しい日本酒水割りの作り方>
- 冷蔵庫で冷やしておいた グラスと日本酒を取り出します
- グラスに先に水を注ぐ
グラスの底から 1cm を目安に - 日本酒を加え、底から5cm もしくはグラス半分くらいまで注ぐ。
4cmの日本酒と1cmの水で、およそ 8:2。
日本酒が 15度であればこれで アルコール度数が 12% ほどになります!
次に、水割りに適した日本酒の選び方や、お水の選び方など、日本酒の水割りを美味しくするポイントをご紹介!
2-1. 日本酒の選び方
日本酒ならすべて水割りすれば美味しいというわけではありません。日本酒は温めた方がすべて美味しいというわけではないですよね。それと同じなのです。
水割りをするときは、甘口で味わいのしっかりとした銘柄がおすすめ。元々後味すっきりで水のようにさらさらと飲めるような辛口の日本酒を水割りしてしまうと、味が薄く感じることでまずい…となってしまうのです。
甘口な日本酒の見分け方はこちらを参考に!
オススメの甘口日本酒もご紹介しています!
2-2. 水の選び方
どんなに美味しい日本酒でも水がまずかったら、水割りが美味しくないのは当たり前です。日本酒の水割りに使う水は「軟水」がおすすめ。硬水はミネラルなどがたくさん含まれているので、日本酒の風味を邪魔してしまうことも。
軟水は、特別な高級なものを買わなくても、コンビニなどでも手軽に買える「いろはす」や「南アルプスの天然水」、「クリスタルガイザー」などでOKです。
水道水ももちろん軟水です。都内の水道水は、昔は飲めたものじゃないなんて言われたこともありましたが、最近は長年の努力によって飲める水になってきています。つまり水道水で水割りにしてもいいのです。気になる人は煮沸してから使うと◎。
同じ軟水でもそれぞれの地方で水道水は水質などがいろいろと違うため、いつも安定した日本酒の水割りを飲みたい人は、自分が美味しいと感じられるミネラルウォーターを探してみましょう。
2-3. 水割りの温度
日本酒が温度によって味が変化するのは水割りにしても一緒です。水の温度は5~8℃くらいがベスト。冷蔵庫に冷やすとだいたい5~8℃くらいになります。これは冷酒と同じ温度で、ほどよい香りと甘味が楽しめる温度です。
冷やしすぎると酸味が強く出てしまうので、まずいと感じてしまうかもしれません。5~8℃は口に含んだときに心地よく冷たさを感じることができ、口の中で温まるとほどよい甘味が生まれるいい温度といえます。
2-4. アルコール度数は12度を目安に!
日本酒を作るときの黄金比は「8:2」といわれています。しかしこれはあくまでも目安。正しい水割りの作り方は、日本酒のアルコール度数を見て調整した方がいいのです。
アルコール度数が高い日本酒は、8:2で割ってもアルコールが強くて苦手という人もいるでしょう。そのため、アルコール度数は12度を目安に調整するのがベスト。
とはいっても、毎回自分で分量を計算するのは面倒という人のために、12度になるようにアルコール度数の割る分量を表で紹介します!!
15度 | 18度 | 20度 | |
日本酒の量 | 80ml | 約70ml | 60ml |
水の量 | 20ml | 30ml | 40ml |
アルコール度数 | 12% | 12% | 12% |
まとめ
そもそも水が加えられているものも多い日本酒。いままで日本酒の水割りをまずいと思っていたのは、作り方のせいかもしれません。水割りに適した日本酒を選び、水の種類やアルコール度数にもこだわって作ってみてくださいね。