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酒粕の保存は冷蔵と冷凍がおすすめ!酒粕の保存方法を解説

酒粕は、涼しい場所であれば常温保存できる食品です。冷蔵庫や冷凍庫に入れれば、保存期間はさらに長くなります。「粕漬けや粕汁、甘酒のために購入したものの使い切れそうにない」というときは、冷蔵や冷凍保存がおすすめです。 今回は、酒粕の保存方法について詳しくお伝えします。おいしいまま保存し、ぜひ酒粕を日々の食卓に取り入れてみてください。 1.保存袋に入れて密閉して冷蔵保存【保存期間:約6カ月】 酒粕は常温でも保存できますが、日持ちさせたいのであれば冷蔵保存がおすすめです。熟成による色や風味の変化をおさえながら、長期間保存できます。 常温の場合は、直射日光の当たらない涼しい場所を選んでください。未開封であれば3カ月ほど保存できます。 時間とともに熟成が進むと、色が茶色くなったり赤くなったりしますが調理できないわけではありません。熟成の進み具合に応じておいしくいただけます。 冷蔵庫に入れると熟成のスピードがゆるやかになり、約6カ月保存できます。未開封であればそのまま、開封済みのものは保存袋に入れ、密閉した状態で冷蔵庫に入れてください。 また、酒粕は形状によって「板粕」「バラ粕」「練り粕」と以下の3タイプにわかれます。 1-1.板粕 名前のとおり、板状になった酒粕です。板粕は、大きなアコーディオンのような機械でお酒を搾ったときにできあがります。機械でぎゅーっとお酒を搾ったあと、何層にもなった袋の中に残った酒粕を1枚1枚ていねいにはがしたものが板粕です。 板粕は、開封後も袋から出さず、そのまま密閉袋に入れて保存しましょう。少々固いため、調理の際は水や出汁などでやわらかくしてから使用してください。 1-2.バラ粕 バラ粕とは、あらくカットした板粕や、板状にならずバラバラとくずれた状態の酒粕のことです。 日本酒のなかでも「大吟醸(だいぎんじょう)」や「吟醸(ぎんじょう)」と呼ばれるお酒の酒粕は、バラ粕が主になります。米を低温発酵させるため、米粒が溶けきらず1枚の板状にならないケースが多いからです。 バラ粕も板粕と同様に、開封後も袋から出さず、保存袋で密閉した状態で冷蔵保存してください。板粕よりもやわらかいため溶けやすく、スムーズに調理できます。 1-3.練り粕 練り粕は、板粕やバラ粕を低温でさらに熟成させたものです。ペースト状のため使い勝手が良く、魚や野菜の粕漬けなどに使用できます。 練り粕の冷蔵保存も、袋から出さず保存袋に入れる方法が基本です。空気はしっかりと抜いた状態で冷蔵庫に入れてください。 2.長期保存は冷凍がおすすめ【保存期間:約1年】 「酒粕がたくさんあって使い切れない」「少しずつ長い間楽しみたい」というときは、冷凍保存がおすすめです。ラップやビニール袋でしっかりと包めば、アルコール分の揮発や乾燥を防げます。 調理の際は、冷蔵庫か常温で自然解凍させてから使用します。汁物の場合は、直接入れて溶かしてしまうのも1つの方法です。 また、使う前に少量の日本酒に浸すと風味がアップします。冷凍で酒粕がパサついてしまったときにもおすすめなので、ぜひ試してみてください。 2-1.板粕 板粕は保存袋の大きさに合わせてカットし、1枚ずつラップに包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。 酒粕は冷凍しても硬くならないため、極端に小さくする必要はありません。調理の際は手でちぎって使用できます。 2-2.バラ粕・練り粕 バラ粕や練り粕は、冷蔵用保存袋に直接入れて保存します。ポイントは、袋に入れたら薄く平らに広げることです。 空気を抜いて冷凍すれば、冷蔵庫内で場所を取らず立てて保存することもできます。調理の際は、バラ粕はほぐして、練り粕はスプーンなどで取り出して使用してください。 3.冷凍した酒粕は甘酒や粕汁などに 冷凍した酒粕は、甘酒や粕汁などに使用できます。前述したように、粕汁などのような汁物の場合は、解凍なしでOKです。冷凍の酒粕を煮汁で溶きほぐし、味噌などと一緒に調理すれば手軽においしい粕汁ができあがります。 鍋に沸かしたお湯に冷凍酒粕をほぐしながら入れ、砂糖で調味すれば甘酒も楽しめます。注意したいのは、米麹(こめこうじ)を原料にする甘酒と違い、酒粕から作る甘酒にはアルコール分が含まれていることです。車を運転する方や妊婦さん、お子さまは飲酒を控えたほうがよいでしょう。 まとめ 酒粕は、日本酒を搾ったあとに残る栄養豊富な食品です。冷蔵庫や冷凍庫で保存すれば、ほしいときに少量ずつ手軽に使用できます。「購入したものの使い切れないな」と悩んでいるときは、ぜひご紹介した方法を試してみてください。酒粕の存在がもっと身近なものになりますよ。

【唎酒師が解説】日本酒度とは?日本酒度とお酒の甘口・辛口について解説

日本酒度とは、お酒の比重を数値で表したものです。水との比重を測定し、+(プラス)と-(マイナス)で表記されます。一般的に、日本酒度がプラスであるほど辛口、マイナスであるほど甘口のお酒です。 今回は、日本酒度について詳しく解説します。日本酒の味を構成する酸度も紹介するので、ぜひ日本酒選びの参考にしてください。 1.日本酒度とは 「日本酒度(にほんしゅど)」とは、日本酒の甘さや辛さの目安となる数値のことです。「0」を基準に、甘口であるほど「-(マイナス)」、辛口であるほど「+(プラス)」で表記されます。   日本酒度の確認方法 日本酒度は、15℃の日本酒を注いだシリンダーに「日本酒度計」と呼ばれる重りのついた浮秤(うきばかり)を浮かべて計測します。 糖分の多い甘口のお酒は水よりも重たくなるため、水の方が軽いことを示す「-」。反対に、糖分が少ない辛口のお酒は軽く、水の方が重たくなるため「+」というわけです。 日本酒度の数値は、もろみを搾るタイミングを見極める際に用いられます。もろみとは、蒸した米や米麹、酒母(しゅぼ)、水などを発酵させた白い液体のことです。発酵させたもろみを搾ると、私たちが普段目にするような日本酒ができあがります。 もろみの品質管理のため、酒蔵では日本酒度だけでなく、アルコール度数や酸度、アミノ酸度などが日々分析されています。 2.日本酒度と酸度 酸度とは酸っぱさではなく「芳醇(ほうじゅん)」や「淡麗(たんれい)」といった旨味やキレを表す数値のことです。およそ1.5~1.7を基準に、酸度が高いほど濃醇、低いほど淡麗な味わいの日本酒に仕上がります。 日本酒の複雑な味わいは、日本酒度と酸度の組み合わせによって生まれます。つまり、日本酒度と酸度の数字によって、お酒の大まかな味わいがわかるというわけです。 上の図にあるように、酸度が高く日本酒度がマイナスのお酒は、濃醇で甘口の味わいになります。反対に、酸度が低く、日本酒度がプラスの日本酒は、淡麗辛口のスッキリとした味わいが特徴です。 日本酒のラベルには、日本酒度や酸度が記載されているものもあります。2つの数値を見つけたら、日本酒選びの参考にしてみてくださいね。 3.味わいの感じ方は人それぞれ 一定の指標はあるものの、日本酒の「甘い」「辛い」といった感じ方は人それぞれです。同じお酒を口にしても「甘いお酒」と感じる人もいれば、「キリッとした辛口のお酒」と感じる人もいます。 その理由は、日本酒度や酸度以外にも「アミノ酸度」や「香り」が味わいに影響するからです。アミノ酸度は、日本酒に欠かせないコクと旨味を生み出します。また、フルーティーな香りのお酒は「甘いお酒」という印象を飲み手に与えやすいのが特徴です。 前述したように、数字はあくまでも味の目安のひとつです。日本酒度や酸度を気にしながらいろいろなお酒を楽しめば「自分は日本酒度が甘口寄りのお酒がすきなんだな」といった好みが見えてくるかもしれません。 日本酒のなかには、日本酒度が極端にプラス寄りの「超辛口」をうたう銘柄もあります。自分好みのお酒がいつも日本酒度プラスであれば、そんな銘柄にチャレンジしてみるのもいいですよね。 日本酒は、多くの人に寄り添う味の幅の広さが魅力です。数字を参考にしつつ「どっしりとコクのあるお酒がすき」、「冷やして飲むスッキリタイプのお酒がすき」など、ぜひ自分好みの味わいを見つけてみてください。 まとめ 日本酒度や酸度の数値は、お酒の個性を知るヒントのひとつです。酒蔵ではそれらの数値を分析し酒造りが行われています。ラベルに日本酒度や酸度の文字を見つけたら、ぜひ味わいを思い浮かべてみてください。日本酒選びがもっと楽しく奥深いものになりますよ。

テロワールを追求する日本酒「貴」の商品ラインナップを紹介!

日本酒「貴(たか)」は、山口県から全国へとその名が知られるお酒です。自社田で育つ山田錦を中心に、こだわりの酒米で個性豊かな味わいを生み出しています。 今回は、特別純米酒から季節のお酒まで、貴のラインナップの数々をご紹介!ぜひ、貴を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。 1.「貴」とは 「貴(たか)」は、山口県の永山本家酒造場が造る日本酒です。原料となるのは、岡山県赤磐市産“雄町”や兵庫県多可町産“山田穂”など、産地にこだわった酒米たち。代表銘柄「ドメーヌ貴」には、自社田で育った“山田錦”を使用しています。 風土を意味するフランス語「テロワール」を基調とし、米の旨味をぞんぶんに引き出した貴は料理との相性が良いお酒。ラインナップに並ぶのは、刺身や煮魚といった和食はもちろん、イタリアンやフレンチにも合う銘柄です。 2.貴を造る永山本家酒造場 貴を造る永山本家酒造場は、山口県宇部市に位置する酒蔵です。創業は1888年(明治21年)。テロワールを重視した貴のブランドは、5代目永山貴博氏によって誕生しました。 度々ヨーロッパのワイナリーを訪れた永山氏は、ワイン造りでは醸造技術より、ブドウやブドウが育つ土地が重視されていることに感銘を受けます。未来の環境造りにまで思いをはせるワイン醸造は、永山氏にとって田んぼへの新たな思いを抱かせるものでした。 2019年(令和元年)、永山本家酒造場は農業法人を設立。地域の人々とともに自ら酒米を育てる決意を固めます。米作り、酒造りに携わるのは、乳業メーカーやレストランなど、他業種から参入した若きスタッフたち。YouTubeでは永山氏自らが貴の魅力を発信するなど、日本酒の未来を次へとつなげるさまざまな取り組みも進められています。 3.貴の特別純米酒の商品ラインナップ 特別純米酒は、醸造アルコールを添加せず、米と米麹を原料に造られる日本酒のことです。さらに、精米歩合(せいまいぶあい)と呼ばれる、米を精白する程度が60%以下、または蔵それぞれの「特別な醸造方法」で造られています。貴の特別純米酒のラインナップには、家飲みにもおすすめの定番酒が並びます。 3-1.貴 特別純米60 口当たりなめらかで、しっかりと芯がある。米の旨味と後味のキレが両立した特別純米酒です。冷酒から常温、燗酒と好みのスタイルで楽しめます。料理とあわせて美味しい貴の定番商品です。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 3-2.貴 濃醇辛口純米80 高級酒米“山田錦”の味わいを、ぞんぶんに引き出したお酒です。精米歩合は80%と、外側を20%だけ削った米を使用しています。濃醇かつスパッとしたキレ味をもつ辛口酒は、燗酒で味わうのもおすすめ。塩味のきいたおつまみとも相性の良い日本酒です。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 4.貴の純米吟醸の商品ラインナップ 純米吟醸は、米のコクと華やかな香りを楽しめる日本酒です。貴では、酒米や製造方法の違いでさまざまな表情の純米吟醸を生み出しています。 4-1.貴 純米吟醸 山田錦50 精米歩合は50%と、半分まで磨いた“山田錦”を使用した純米吟醸です。フルーティーな香りとスッと消え行く心地よい余韻を楽しめます。和食はもちろん、フレッシュなサラダやオイル系のパスタにもおすすめの銘柄です。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 4-2.貴 純米吟醸 山田錦55 原料米は、「八南の里」や「ふるさと吉見」、「あいのう木田」など契約農家で育った“山田錦”。穏やかな香りとスムースな飲み口は、あわせる料理を選びません。冷酒から燗酒まで、幅広いスタイルで楽しめる銘柄です。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 4-3.貴 純米吟醸 山廃雄町 山廃(やまはい)とは、日本酒の伝統的な製造方法のことです。奥行きのある味わいと複雑な香りを楽しめます。酒米“雄町”のふくよかな旨味が広がる山廃は、チーズや肉料理と好相性。チーズのクセのある風味もしっかりと受け止めてくれる美味しさです。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 4-4.貴 純米吟醸 雄町50 岡山県産“雄町”を100%使用した純米吟醸です。豊かに広がる雄町の旨味をぞんぶんに堪能できます。「山田錦50」と並べ、酒米ごとの味の違いを楽しむのもおすすめです。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 5.貴の純米大吟醸の商品ラインナップ 純米大吟醸は、純米吟醸よりさらに小さく磨いた米を使用したお酒です。ラインナップには、代表銘柄「ドメーヌ貴」をはじめ「プラチナ」、「ブラック」など、特別な日の乾杯にふさわしい銘柄が並びます。 5-1.貴 純米大吟醸 ドメーヌ貴 永山本家酒造場のこだわりが詰まった純米大吟醸です。原料には、自社田で育った“山田錦”を使用しています。透明感ある味わいは、ワイングラスに注いで楽しむのもおすすめ。山口県宇部市の豊かな自然を思いながら、料理とあわせて楽しみたい美味しさです。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 5-2.貴 純米大吟醸 赤磐雄町 “雄町”は、栽培の難しさから「幻の米」と呼ばれていた酒米です。貴の純米大吟醸には、特に質が良いといわれる岡山県赤磐市産の雄町が使用されています。雄町ならではのふくよかな旨味は、肉料理にあわせて楽しむのがおすすめ。ステーキはもちろん、すき焼きのようなコクのある料理にも良くあいます。 (出典元:株式会社 永山本家酒造場) 5-3.貴 純米大吟醸...

東洋美人ってどんな日本酒?東洋美人の商品ラインナップも解説!

多くの日本酒ファンを魅了するお酒「東洋美人(とうようびじん)」。個性的なネーミングから、その味が気になるという方も多いのではないでしょうか。種類が多い日本酒は「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうこともありますよね。 そこで今回は、山口県から世界へとその名が知られる「東洋美人」についてご紹介!フルーティーな香りと甘口タイプの味わいは、日本酒ビギナーにもおすすめですよ。 1.日本酒の東洋美人とは 「東洋美人(とうようびじん)」は、山口県の澄川酒造場(すみかわしゅぞうじょう)が造る日本酒です。米の丸みと甘み、旨味にあふれ、澄み切った清らかな味わいは「稲をくぐりぬけた水」とも呼ばれています。 1-1.東洋美人の名前の由来 東洋美人という名は、初代が亡き妻を想い名付けたといわれています。初代の想いとともに、蔵の伝統は現代まで受け継がれてきました。 2016年(平成28年)には「東洋美人 純米大吟醸 壱番纏(いちばんまとい)」が日露首脳会談の夕食酒として振る舞われます。さらにはJALファーストクラスの提供酒として採用されるなど、国内から世界へとその名が知られる日本酒です。 1-2.「0杯から1杯へ」を目標に造られる、初心者にもおすすめの銘柄 東洋美人は「0杯から1杯へ」を目標に造られるお酒です。蔵元は「日本酒ファンのすそ野を広げたい」という想いから、2007年(平成19年)に全国各地の蔵元、酒販店とともに「和醸和楽(わじょうわらく)」を結成。まだ美味しい日本酒を飲んだことがない人に最初の1杯を提供しようと、さまざまな活動に取り組んでいます。 また、東洋美人は日本人のDNAに響く、米の旨味にあふれる味わいが魅力。香りも華やかでフルーティーと、日本酒初心者にもおすすめの銘柄です。 2.東洋美人を造る「澄川酒造場」とは? 澄川酒造場は、1921年(大正10年)に創業した酒蔵です。蔵のある山口県の中小川は、萩市の中心部から30kmほど離れた島根県との県境近く。すぐ近くを田万川が流れ、裏山からは豊富な石清水が湧きだします。 山口の小さな蔵から世界へと羽ばたくお酒を手がけたのは、4代目蔵元「澄川宜史(たかふみ)」氏。思いもよらぬ大災害を乗り越え、現在も地域に根差した酒造りを続けています。 2-1.「命を削る酒造り」に邁進、4代目「澄川宜史」氏 蔵が転換期を迎えるのは、4代目「澄川宜史」氏が蔵元杜氏に就任してからのこと。東京農業大学に在学していた宜史氏は、3年時の現場実習で高木酒造の「高木顕統(あきつな)」氏のもとを訪れます。 顕統氏は「幻の酒」とも呼ばれるプレミア酒「十四代」を誕生させた人物。端麗辛口ブームまっただなかの日本酒業界に芳醇旨口という新たなジャンルを生み出し、一躍脚光を集めていました。 宜史氏は顕統氏の技術力はもちろん、厳しい経営を立て直そうとする「命を削る酒造り」に感銘を受けます。 大学卒業後すぐに蔵へ戻ると、同じく経営状態が厳しかった澄川酒造場の変革に挑戦。「良い米で良い酒を造らないと、地方の酒蔵は生き残っていけない」と、地元農家とともに酒米「山田錦」の栽培を開始します。 当時は販路拡大のため、夜行バスを貸し切って東京へと日本酒を運び、各飲食店を回り歩いたそう。やがて東洋美人の美味しさは口コミで広がり、東京から全国へと多くのファンを生み出しました。 2-2.自然災害を乗り越え奇跡の再開へ 2013年(平成25年)7月28日、山口県を未曾有の大災害が襲います。集中豪雨により、蔵の目の前を流れる田万川が氾濫。冷蔵庫で貯蔵していた1万本以上の東洋美人が水に流されてしまったのです。 あたりは一面がれきや土砂であふれ、蒸し器などの機械も使用できなくなるなど一時は廃業をも危ぶまれる事態でした。 ところが、事態を聞きつけた全国の仲間約1,500人が現地へと集結。炎天下のなか復旧作業を続け、被災からわずか5カ月で仕込みを再開する運びとなったのです。 同志たちの熱い想い、酒造りをできる喜びを胸に、翌年1月には「原点」と名付けた日本酒を発売。5月には原点から一歩前進したことを意味する「東洋美人 ippo(一歩)」が誕生しました。 さらに、同年10月には世界最多の出品数を誇る「SAKE COMPETITION 2014」の「Free Style Under 5000」部門でグランプリを受賞。多くの仲間たちの協力と蔵のたゆまぬ努力により、澄川酒造場は完全復活を遂げたのです。 2021年(令和3年)創業100周年を迎えた酒蔵の壁には、被災当時に同志たちが残したメッセージが変わらず残されています。 3.東洋美人の商品ラインナップ 東洋美人は国内外で評価の高い日本酒です。ここからは数々の受賞歴を誇る銘柄、そして蔵の再起につながった銘柄の数々をご紹介します。飲食店や酒販店などで見つけた際は、ぜひ手にとってみてくださいね。 3-1.東洋美人 純米吟醸 50 山口県生まれのオリジナル酒米「西都の雫(さいとのしずく)」を使用した純米吟醸です。やわらかで上品な香りと、キレのある味わいを楽しめます。新鮮な刺身や出汁の効いた日本料理と好相性。冷酒のほか、ぬる燗で味わうのもおすすめです。 (出典元:sakenomy) 3-2.東洋美人 純米吟醸 大辛口 「辛口」といわれる日本酒は、後口のキレの良さとシャープな口あたりが特徴です。東洋美人の「大辛口」は、そこに旨味がプラスされているのが大きな魅力。こっくりした味わいの煮物や炙ったスルメ、肉料理によく合います。「お酒は辛口!」という方に、ぜひおすすめしたい1本です。 (出典元:sakenomy) 3-3.東洋美人 純米大吟醸 ASIAN BEAUTY 東洋美人のフルーティーな香りを堪能できる1本がこちら。艶やかな和装の女性が描かれた純米大吟醸です。スッと静かに引く甘さがスイスイと盃を進めます。価格が高くなりがちな純米大吟醸でありながら「Asian Beauty」は1本1,000円台と求めやすい価格帯。味わい、価格ともに日本酒ビギナーにおすすめの商品です。 (出典元:sakenomy) 3-4.東洋美人 純米大吟醸 プリンセスミチコ 「プリンセスミチコ」は、美智子上皇后が皇太子妃だった頃、英国から献上されたバラの花の名前です。美しいオレンジ色のバラにちなみ、ラベルも箱もオレンジカラーで統一されています。大きな特徴は、「プリンセスミチコ」から分離したバラ酵母が使用されていること。香り、味、佇まいとも気品あふれる純米大吟醸です。 (出典元:株式会社澄川酒造場) 3-5.東洋美人 地帆紅 「地帆紅(じぱんぐ)」は、東洋美人で唯一となる大吟醸酒です。華やかな香りとともに、芳醇な旨味とキレの良さを楽しめます。「SAKE COMPETITION 2014」のFree Style Under5000では1位を受賞。720mlで1,000円台と、圧倒的なコストパフォーマンスも魅力的です。 (出典元:株式会社澄川酒造場) 3-6.東洋美人...

【2023年最新版】フルーティーで女性に人気な日本酒30選

お酒好きな女性へのギフトやお祝いとして、フルーティな日本酒を探している方向けに、飲みやすくフルーティで人気のある日本酒をご紹介! フルーティーな日本酒は飲みやすく、日本酒初心者やアルコールのクセが苦手な女性にもオススメ。この記事では、フルーティーな日本酒の代表銘柄をご紹介。ご自分用やギフトの参考にしてもらえたら嬉しいです!(記事の後半に、少し日本酒からフルーティな香りがする理由についても解説しています!) 1.フルーティーな日本酒30選 フルーティーな日本酒がどのようなものか分かったところで、実際にフルーティーな日本酒を楽しむにはどのような銘柄があるのかを紹介していきます。 ここで紹介する銘柄はフルーティーな日本酒のほんの一部に過ぎませんが、代表的な銘柄をいくつか厳選しました。フルーティーな日本酒選びの参考にしてみてくださいね。 1-1.花の香 純米大吟醸 桜花 「花の香(はなのか)」は、1902年に創業した熊本県の酒蔵、花の香酒造の代表銘柄です。 2017年には、フランスのソムリエが審査員を務めるKURA MATER2017で審査員特賞を受賞。パリの5つ星ホテルでも採用されるなど、世界でも高い評価を得ています。 現代では珍しい「撥ね木搾り(はねぎしぼり)」という製法でゆっくりと時間をかけて搾られており、まさに花のように華やいだ香りが魅力の日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-2.十四代 純米吟醸 中取り 藩州山田錦 山形県の高木酒造が醸造する「十四代(じゅうよんだい)」は、芳醇旨口の代表格。「酒未来」「龍の落とし子」「羽州誉」といった独自の酒米を開発し、その人気の高さから入手困難な日本酒のひとつでもあります。 そのスタンダード品となるのが「純米吟醸中取り」。メロンのようにフルーティーな香りとジューシーな甘みがあり、人気の高さも納得のおいしさです。 (出典元:amazon.com) 1-3.前 純米吟醸 まるで桃のようにフレッシュな香りと、心地よい甘みの余韻を感じられる日本酒が「前(さき)」です。「前」は醸造元の佐賀県の古伊万里酒造、4代目の蔵元が2008年に誕生させた銘柄です。 エレガントな味わいは世界でも高く評価され、2016年にはインターナショナル・ワインチャレンジで銀メダルを受賞。ぜひ白ワインのようにグラスに注いで、淡白な魚料理とのマリアージュを楽しんでみて下さいね。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-4.獺祭 磨き二割三分 フルーティーな日本酒ブームの先駆けとなるのが、山口県旭酒造の「獺祭(だっさい)」。 中でも、精米歩合23%を実現させた「二割三分」は、蜂蜜のような甘みと上品な香りが魅力の純米大吟醸です。「三割九分」は桃のように豊かな香り、「純米大吟醸45」は青りんごのような香りと、精米歩合によってその香りも大きく異なります。 二割三分、三割九分、45と、精米歩合の異なる3本が揃ったおためしセットも販売されているので、違いを楽しみたい方にはそちらもオススメです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-5.醸し人九平次 「Le K」 VOYAGE (ル・カー ボヤージ) 愛知県の萬乗醸造の日本酒は、ミシュランガイドの三ツ星レストランのワインリストにも並ぶお酒です。「エレガント」をキーワードに造られており、ラベルだけでなく味わいもまたワインのよう。 純米吟醸の原酒である「醸し人九平次 Le K VOYAGE(かもしびとくへいじ ル・カー ボヤージ)」は、桃や洋ナシのような甘さの中に白コショウのような香りを感じる特別な1本です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-6.花陽浴 純米吟醸 八反錦 「花陽浴(はなあび)」は、埼玉県の南陽醸造で造られる日本酒です。酒米を55%まで磨き上げ、袋吊りでひとしずくずつ集めた「純米吟醸八反錦」は、うっすらとにごった生原酒。 パイナップルや青りんごのような爽やかな風味は、これぞまさに吟醸酒という香りです。 (出典元:酒泉洞堀一) 1-7.而今 純米吟醸 山田錦無濾過生 三重県から全国へと広がった地酒が「而今(じこん)」です。青りんごのようなフルーティーな香りの純米吟醸は、クリアな甘みとほのかな酸味が絶妙なバランス。 ほのかな微発泡が舌に心地よく、さらにフルーティーなにごり酒も甘口を好む方にはオススメです。 (出典元:酒泉洞堀一) 1-8.鳳凰美田 純米吟醸 Black Phoenix 無濾過本生 栃木県の美しい田園の中にある小さな蔵元、小林酒造の造る「鳳凰美田(ほうおうびでん)」は人気の高さから入手困難になりつつあるお酒です。 個性的なラベルのBlack Phoenix(ブラックフェニックス)は、火入れや加水をしていない純米吟醸酒。白桃や和梨のようにふくよかで柔らかい香りを持ち、どんな料理にも合うスッキリとした甘みが魅力です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 1-9.出羽桜 一路 純米大吟醸 「出羽桜 一路(純米大吟醸)」は、山形県の出羽桜酒造で造られている、数々の賞を受賞している素晴らしい日本酒です。 フルーティーな香り、米の旨味がしっかりしているため濃厚でやや甘口ですが、どんな料理とも合わせやすく、口当たりがいいので、日本酒初心者にもおすすめです。 (出典元:出羽桜酒造株式会社) 1-10.たかちよ 純米おりがらみ 火入 青いラベルが印象的な「たかちよ 純米 おりがらみ...

【2023年最新版】辛口な日本酒のおすすめ20選を紹介!選び方のポイントも解説

日本酒のおすすめから、日本酒を選ぶ際に選び方の一つとして「辛口・甘口」があります。 日本酒の味わいは「辛口」や「甘口」などで表現されます。銘柄によって異なるものの、辛口の日本酒はスッキリとしたキレの良さが魅力です。 今回は、辛口の日本酒の特徴や選び方についてご紹介します。おすすめの辛口日本酒もたっぷり登場するので、ぜひお酒選びの参考にしてください。 1.辛口の日本酒はどんなお酒? 一般的に「辛口」と呼ばれるのは、キレのあるドライな味わいの日本酒です。「甘口」に比べ、香りが穏やかなタイプが多く見られます。 辛口の味わいは、使う米の種類や原料、製造方法によって生まれます。辛口の地酒も多く、新潟県は端麗辛口の代表格として知られる地域です。 冷酒から常温、燗酒と幅広い温度帯で楽しめる点も特徴のひとつ。温めるほどにシャープ味わいが引き立ち、燗酒好きにも好まれています。 2.辛口の日本酒の選び4つのポイント 「辛口の日本酒を楽しみたい」というときは、以下の4つのポイントをチェックしてみてください。 日本酒度で選ぶ 日本酒の種類(特定名称酒)で選ぶ 味わいや口当たりで選ぶ 日本酒の香りで選ぶ 「甘い」、「辛い」といった感じ方はあくまでも人それぞれですが、これらのポイントをふまえれば自分好みの味を見つけやすくなります。飲食店や酒販店でお酒を選ぶときも、ぜひ参考にしてください。 2-1.日本酒度で選ぶ 日本酒度とは、日本酒の「甘口」、「辛口」の目安となる数値のことです。以下のように、「-(マイナス)」の数字が大きいほど甘口、「+(プラス)」であれば辛口と判断されます。 辛口のお酒が飲みたいときは、日本酒度がプラスのお酒を選んでみてください。なかには、日本酒度+10以上の「大辛口」、「超辛口」をうたう銘柄もあります。 また、日本酒の味わいには日本酒度だけでなく、「酸度」も関係しています。詳しい情報は、以下の記事をぜひチェックしてみてくださいね。 日本酒度とは?日本酒度とお酒の甘口・辛口について解説 2-2.日本酒の種類(特定名称酒)で選ぶ 日本酒は、原料や製造方法により「特定名称酒」と呼ばれる種類に分類されます。それぞれのおおまかな個性を知っておくと、「コクのあるお酒が飲みたい」、「フルーティーな日本酒がほしい」というときに役立ちますよ。 本醸造酒 本醸造酒は、米と米こうじ、醸造アルコールで造られる日本酒です。比較的リーズナブルな銘柄が多く、常温から燗酒まで幅広い温度帯で美味しく味わえます。後口がキレる辛口の銘柄が多いことも特徴です。 純米酒 純米酒は、米と米こうじのみを原料とする日本酒です。香りはおだやかで、しっかりとした米のコク、旨味が感じられます。辛口のお酒が「淡麗」と呼ばれるのに対し、「濃醇」や「旨口」といわれることが多いタイプです。 吟醸酒 吟醸酒とは、醸造アルコールを使い、吟醸造りで仕込んだお酒のことです。より小さく精米した米を原料に、低温でゆっくり発酵させ「吟醸香(ぎんじょうこう・ぎんじょうか)」と呼ばれるフルーティーな香りを引き出しています。醸造アルコールによる、スッキリとしたキレ味も魅力です。 大吟醸酒 吟醸酒と大吟醸酒の違いは、使用する米の「精米歩合(せいまいぶあい)」です。精米歩合とは、米の外側を削った後に残る割合を示した数値のこと。吟醸酒の精米歩合が60%以下であるのに対し、大吟醸酒は50%以下と決められています。 米をより小さく磨いているため華やかな香りが生まれやすく、雑味のないクリアな味わいに仕上がるのが特徴です。 純米吟醸酒 純米吟醸酒は、米と米こうじを原料に、吟醸造りで仕込んだお酒です。米の本来の旨味とともにスッキリとした飲み口を楽しめます。 純米大吟醸酒 純米大吟醸は、精米歩合50%以下の米と米こうじを原料に吟醸造りで造られます。米の中心部分のみを使用するため、原料や時間などのコストがかかるお酒です。全般的にクリアな味わいの銘柄が多いものの、甘い香りやコクのある味わいなど蔵ごとの個性も楽しめます。 2-3.味わいや口当たりで選ぶ 辛口のお酒を飲みたいときは、どっしりとしたコクのあるタイプよりは、口当たりなめらかでスッキリとした味わいのお酒がおすすめです。「淡麗辛口」と呼ばれるお酒であれば、シャープな飲み口を楽しめます。 「後口にキレがある」といわれるのもこのタイプです。香りも穏やかな銘柄が多く、食事と楽しむお酒に適しています。 2-4.日本酒の香りで選ぶ 「香り」は味の印象を左右する大きな要素です。例えば、「辛口」と表記されたお酒でも、フルーティーな香りをもつものは甘く感じられることがあります。 大吟醸酒や純米大吟醸酒のように、小さく磨いた米を原料に吟醸造りで造るお酒も甘い香りが生まれやすいタイプです。反対に、本醸造酒などは香りが穏やかでスッキリとキレのあるタイプが多く見られます。 3.【2023年最新版】辛口の日本酒おすすめ20選 ここからは、辛口日本酒のおすすめ20選をご紹介!端麗辛口の定番酒から、近年人気上昇中の銘柄までバリエーションも豊富です。スッキリとした飲み口とともに、フルーティーな香りを楽しめる日本酒もあります。ぜひ自分好みの1本を見つけてくださいね。 3-1.雪男 本醸造 小さな目がキラリと光る、ユーモラスなラベルの「雪男」。本醸造酒はキリッとしたキレが際立つ端麗辛口のお酒です。 雪のようにひんやり冷たい冷酒はもちろん、燗酒でも美味しいのがうれしいポイント。寒い冬の夜は熱燗にして、シャープなキレ味を楽しんでみてはいかがでしょうか。 (出典元:青木酒造) 3-2.加茂錦 荷札酒 月白 純米大吟醸 上品な香りがスッキリとした味わいを引き立たせる「加茂錦(かもにしき)」荷札シリーズの「月白(げっぱく)」。原料には、小さく磨いた高級酒米・山田錦が使用されています。 繊細な味付けの和食、寿司と好相性。燗酒からふわりと立ち上る、やさしい香りを楽しむのもおすすめです。 (出典元:はせがわ酒店) 3-3.来福 純米吟醸 超辛口 日本酒度は+18。「来福(らいふく)」の純米吟醸は、"辛口の限界への挑戦"をテーマに造られたお酒です。香りを極力おさえ、シャープなキレ味を実現しています。 ただ辛いだけではなく、旨味を兼ね備えているのが大きな特徴。料理とあわせれば魅力がより一層花開きます。 (出典元:さぶん酒店) 3-4.会津中将 純米吟醸 夢の香 「夢の香(ゆめのかおり)」は、福島県で開発された酒米の名前です。「会津中将(あいづちゅうじょう)」の純米吟醸は、夢の香を原料に福島県オリジナル酵母「うつくしま夢酵母」で醸されています。ほどよい香り、コクも楽しめるオール福島県産の辛口日本酒です。 (出典元:はせがわ酒店) 3-5.雨後の月 辛口純米 「雨後の月(うごのつき)」は、透明感のある味わいが人気の広島県の地酒です。「辛口純米」は、広島を代表する酒米・八反錦と米麹のみで造られています。口に含むと広がるのは、穏やかでやさしい旨味。後口はスッキリとキレよく、食中酒におすすめです。 (出典元:大和屋酒舗) 3-6.東光 洌(とうこう れつ) 純米吟醸 雄町 味わい清らかでありながら、ジュワッとした旨味が広がる「東光 洌(とうこう れつ)」。原料の酒米・雄町が複雑かつ深い味わいを生み出しています。 コクのあるチーズや、味噌を使った料理とのペアリングもおすすめです。ただ辛いだけではない、ふくよかな旨味を堪能できます。 (出典元:佐野屋) 3-7.黒龍 大吟醸 福井県の「黒龍(こくりゅう)」は、大吟醸酒の先駆けとなった銘柄です。華やかな香りとクリアな飲み口を楽しめます。山田錦のやわらかな味わいも心地よく、適度な辛味、甘味をぞんぶんに堪能できる一品です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-8.ゆきの美人 純米酒 ほんのりと甘く、酸味も感じられる純米酒です。後口のキレもよく、爽やかな味わいを堪能できます。720mlあたり1000円台とコストパフォーマンスの良さも魅力的。燗酒にするときは、香りと旨味のバランスが引き立つ人肌程度の温度がおすすめです。 (出典元:本多屋) 3-9.阿櫻 超旨辛口...

日本酒でストレス解消!ストレス解消に効果的な日本酒の楽しみ方を解説

日本酒はストレス解消におすすめのお酒です。やけ酒のように飲みすぎなければ、さまざまなリラックス効果が期待できます。 今回は、ストレス解消につながる日本酒の効果やおすすめの飲み方を紹介します。美味しい日本酒でほっとひと息つきたいというときは、ぜひチェックしてみてください。 1.ストレス解消には休息と気分転換が大切 ストレス解消には、休息と気分転換が大切です。過度なストレスを抱えると、体調を崩したり免疫力が低下したりといった体への悪影響が考えられます。 スポーツやショッピング、旅行などストレス解消法は人によってさまざまです。ゆっくり寝たり、美味しいものを食べたりといった休息が必要なケースもあるでしょう。 ストレスの原因から離れ、上手に気分転換することがストレス解消へとつながります。ストレスをため込まないよう、意識的にリラックスできる時間を作ることが大切です。 2.日本酒でストレス解消!うれしい3つの効果 日本酒には、ストレスを抑制する成分や、血流を改善し体のコリをほぐす作用のある成分が含まれています。香りにはリラックス効果があるなど、上手に取り入れることでストレス解消効果が期待できます。 2-1.セロトニンによるストレス抑制効果 日本酒をはじめとするアルコールには、セロトニンの分泌を促進させる作用があるといわれています。セロトニンは、ストレスに関係する脳内物質のひとつです。セロトニンが不足すると、イライラしたり不安になったりなどストレスを感じやすくなります。 日本酒を飲むとセロトニンの分泌が促進され、ストレス抑制効果が期待できます。飲みすぎると悪酔いにつながるため、あくまでも適量を守ることが大切です。 2-2.アデノシンによる血流改善効果 日本酒は、他のお酒に比べアデノシンが多く含まれるお酒です。アデノシンには、血管を拡張させる作用があります。 ストレスが引き起こすのが、血管収縮による頭痛や腰痛、高血圧といった症状です。アデノシンを含む日本酒を飲むことで、血管が拡張し体が温まったりコリがほぐれたりといった効果が期待できます。 2-3.日本酒の香りによるリラックス効果 吟醸香(ぎんじょうか・ぎんじょうこう)と呼ばれる日本酒の香りには、リラックス効果があるといわれています。吟醸香は、花やフルーツを思わせる華やかな香りです。吟醸香に含まれる「カプロン酸エチル」や「酢酸イソアミル」がリラックス効果をもたらします。 また、ストレス解消には深呼吸が効果的です。自律神経のバランスが整いリラックスできます。 おすすめの方法は、吐くときにお腹をへこませ吸うときにお腹を膨らませる腹式呼吸です。口から吐いて鼻から吸うを繰り返しリラックスしたら、日本酒の甘い香りをゆったり楽しんでみてくださいね。 3.ストレス解消以外にも!日本酒の主な効能 日本酒はアミノ酸やビタミン、ミネラルなどによる健康効果が期待できるお酒です。また、コウジ酸やフェルラ酸などを含む日本酒は化粧水などにも用いられています。日本酒の効能については、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。 https://sake-5.jp/benefits-of-sake/ 4.ストレス解消に効果的な日本酒の楽しみ方 日本酒のストレス解消効果を高めたいときは、次のように量や飲み方を工夫してみましょう。 自分に合った適量を守る 燗酒にしてゆっくり楽しむ おつまみと一緒に楽しむ やわらぎ水を合間に飲む お気に入りの酒器やお酒を用意すれば、日本酒を飲む時間がより楽しいものになります。外食時に日本酒をいただく際も、ぜひ意識してみてくださいね。 4-1.自分に合った適量を守る 日本酒を飲むときは適量を心がけましょう。リラックス効果があるとはいえ、飲みすぎは体調不良につながってしまいます。目安は1日2合ほどといわれますが、適量は人によって異なります。無理をせず、自分に合った量を楽しんでくださいね。 4-2.燗酒にしてゆっくり楽しむ 燗酒にすると、湯気から日本酒の香りがふわりと広がります。少量ずつゆっくり楽しめ、飲みすぎ防止につながることもうれしいポイントです。体のなかからじんわりと温まり心地よい酔いを実感できるでしょう。 4-3.おつまみと一緒に楽しむ 日本酒はおつまみと一緒に楽しむのがおすすめです。血中のアルコール濃度の上昇が穏やかになり、胃腸への負担を軽減できます。 仕事で疲れて帰宅した際も、お酒を飲む前に何か口に入れるのが理想的です。豆腐やチーズなど、たんぱく質や脂質を含む食べ物は胃に滞在する時間が長く、アルコールの吸収を緩やかにしてくれます。 おつまみに関してはぜひこちらも参考にしてみてください。 おうちで簡単!唎酒師が作る日本酒に合うおつまみレシピ20選 4-4.和らぎ水(やわらぎみず)を合間に飲む 和らぎ水とは、日本酒の合間に飲む水のことです。和らぎ水を飲むことで、お酒による脱水症状や悪酔いを防ぐことができます。口内をリセットできることもうれしいポイントです。合間に和らぎ水を挟めば、日本酒やおつまみをより美味しく楽しめます。 まとめ 日本酒には体や心をリラックスさせる働きがあり、ストレス解消効果が期待できます。効果を高めるためには、飲む量や飲み方に気を付けることが大切です。 日本酒の香りや味をゆったり楽しむ時間は、ストレスを忘れられるリラックスタイムになるはずです。ぜひお気に入りの日本酒やおつまみを用意して、心安らぐひと時を満喫してみてください。

生酒の保存方法とは?賞味期限ってある?生酒の保存について解説

生酒は、常温ではなく冷蔵保存が基本です。開栓後はなるべく早く飲み切ったほうが生酒の魅力を堪能できます。 今回は、生酒の保存方法についてお伝えします。生酒ってどんなお酒?手元にあるけどどう保存したら良い?と気になる方はぜひチェックしてみてください。 1.生酒とは? 生酒(なまざけ)とは、加熱殺菌処理をしていない日本酒のことです。 日本酒の一般的な製造工程では、火入れ(ひいれ)と呼ばれる加熱殺菌を2度おこないます。搾った酒に残る酵素の働きを抑え、味や香りを安定させるためです。乳酸菌の一種でもある火落ち菌などといった日本酒の品質低下につながる微生物も除去でき、保存性も高まります。 火入れをしていない生酒は、搾ったままのフレッシュな味と香りが魅力です。一方で、味や香りが変化しやすく冷蔵保存が基本となります。 生酒についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。 日本酒の生酒とは?火入れをした日本酒との違いや楽しみ方を解説! 2.生酒は開栓後、何日以内に飲み切るべき? 生酒は、開栓後数日以内に飲み切るのが理想的です。開栓して空気に触れると、味や香りがどんどん変化してしまいます。開栓直後は、生酒ならではのシュワシュワとした微発泡感も魅力です。 開栓せず冷蔵保管している場合も、3~6カ月以内に飲んでしまうのがおすすめです。生酒には糖化酵素が残っており時間と共に味わいが変化する可能性があります。 また、理想の保存期間はお酒によって異なります。なかには「半年も待たずに早く飲んでほしい」という銘柄もあるでしょう。反対に「しばらく置くことで味わいが落ち着く」という銘柄もあります。不明点などはぜひ購入時に酒販店に相談してみてください。お酒に関する思わぬ情報が得られるかもしれません。 3.生酒の保存方法 生酒は冷蔵保存が基本です。酒販店でも冷蔵庫で保管されています。また、日本酒の味や香りをキープするには、日光や紫外線にも注意が必要です。 3-1.生酒は冷蔵保存が必須 生酒は5~10℃の冷蔵保存が必須です。特に、糖化酵素が生む生老香(なまひねか)と呼ばれる劣化臭は、5~10℃の環境でも発生してしまいます。可能であれば、5℃以下、または0℃以下で保存できると良いでしょう。 生酒は常温保存にすると腐る? 常温(20~25℃)で生酒を保存すると、糖化酵素の働きにより味や香りが変化してしまいます。甘さが濃く感じられる一方、後口のキレが薄れてしまうため注意が必要です。 熱の影響を受けると、ツンと鼻をつくような劣化臭も生じます。生酒の魅力を存分に味わうためにも、購入後はなるべく早く冷蔵庫に入れるように心がけましょう。 3-2.日光や紫外線は避ける 日光や紫外線は、日本酒の色や香りに影響を及ぼします。紫外線の当たる場所で保管すると、色が茶色く変化してしまうこともあるでしょう。日光臭(にっこうしゅう)と呼ばれる木が焦げたような劣化臭の発生も紫外線の影響によるものです。 常温保存可能な火入れ酒も、日光や紫外線の当たらない冷暗所で保存しましょう。日本酒を劣化させることなく美味しさをキープできます。 4.生酒のフレッシュさをキープするにはSAKECABINETがおすすめ! 生酒の保管には、日本酒セラー「SAKECABINET」がおすすめです。「SAKECABINET」なら、生酒をマイナス5℃で保管できます。マイナス5℃は、生老香の発生を極端に遅らせることができるといわれる温度帯です。密閉デザインが採用され、光の影響も最小限に抑えられます。 (出典元:SAKECABINET STORE) 筆者は生酒を1年間保管したのですが、開栓時はプシュッとガスが漏れる音が聞こえ、注いだグラスには小さな泡が付いていました。また、口にしてみるとシュワシュワとした微発泡感が残っていることにも驚きました。 お酒によって異なるため一概にはいえないものの、マイナス5℃のセラーは購入時の状態をキープするのにかなり有効な環境といえるでしょう。 まとめ 生酒は、フレッシュな味と香りが魅力的なお酒です。そのぶん品質は変わりやすく、冷蔵保存が基本となります。 開栓後はなるべく早く飲み切るのがおすすめです。また、マイナス5℃に設定できる日本酒セラーがあれば、生酒の美味しさを長期間キープできます。お酒の個性を知り、ぜひその魅力を存分に味わってみてください。

日本酒と出汁を合わせて飲む「出汁割り」がおいしい!出汁わりを楽しむためのポイントを解説

日本酒にはさまざまな飲み方・楽しみ方があります。そのなかで意外と知られていないのが"出汁割り"です。 深いコクを感じられる出汁割りは、日本人好みの味わいといわれます。昨今では外国人旅行者にも人気の飲み方です。 今回は日本酒の出汁割りについて解説します。具体的な作り方も解説しているので、ぜひお家で試してみてください。 1.日本酒の出汁割りとは? 日本酒の出汁割りとは文字通り、日本酒と出汁をあわせたものです。各銘柄、あわせる出汁の種類によってバリエーションが豊富なのが特徴。自分でも簡単に作れるため、お酒好きの間は独自のレシピ開発にいそしむ人もいます。 1-1.東京・赤羽のおでん屋さんで誕生した出汁割り 出汁割りは、立ち飲み屋が豊富な東京・赤羽で誕生した飲み方です。発祥は年中美味しいおでんが並ぶ「丸健水産」。昭和レトロな店先では、温かいおでんとお酒を立ち飲みスタイルで楽しめます。 「丸健水産」では、50ccほど残したカップ酒に50円でおでん出汁を注いでもらえます。常連さんから始まったというこのスタイル。仕上げに七味をパラリを振れば、体が芯から温まる出汁割りの完成です。 店には美味しいおでんと出汁割りを目当てに、地元はもちろん多くの観光客が訪れています。 1-2.出汁割りが美味しい理由「5つの基本味」 日本酒を出汁で割った出汁割りは、「5つの基本味」すべてが揃った飲み物です。 甘味 塩味 酸味 苦味 うま味 日本酒は、塩味以外の4つの基本味を持つ飲み物。そこへ塩味を持つ出汁をプラスすることで、5つの要素が揃ったバランスの良い味わいが生まれます。 また、うま味成分には、グルタミン酸やイノシン酸、グアニル酸などの種類があります。日本酒や昆布出汁に含まれるのはグルタミン酸、鰹節出汁に含まれるのがイノシン酸です。 干しシイタケ由来の出汁にはグアニル酸が含まれ、それぞれが混ざり合うことで、うま味の相乗効果により出汁割りはさらに美味しさを増します。 2.お家でかんたん!出汁割りを楽しむ3つのポイント 5つの基本味が揃った出汁割り。お家で作る際は、次の3つのポイントをおさえておきましょう。 日本酒は純米酒や本醸造酒を選ぶ 日本酒は温めておく 手軽な出汁パックや顆粒出汁を利用する おでんに限らず、出汁さえあれば作れるのが出汁割りのうれしいところ。ポイントをおさえれば、お家でも美味しい出汁割りを楽しめます。 2-1.日本酒は純米酒や本醸造酒を選ぶ 日本酒は、原料や製法で「吟醸酒」や「本醸造酒」、「純米酒」などに分類されます。出汁割りにするときは、米と米麹のみで造られた「純米酒」や、温めても味のバランスが崩れにくい「本醸造酒」、「普通酒」などがおすすめです。 カップ酒は純米酒や本醸造酒、普通酒が多く、お家でも屋台や立ち飲み屋で出汁割りをいただく気分を味わえます。 2-2.日本酒を温めておく 仕上がりがぬるくならないよう、日本酒はあらかじめ温めておきましょう。温めすぎると味や香りが飛んでしまうため、40~50℃程度が理想です。 好みによっては、常温の日本酒にアツアツの出汁を注いだほうが美味しく感じられることもあります。ぜひいろいろな温度帯で試してみてください。 2-3.手軽な出汁パックや顆粒出汁を利用する お家で手軽に出汁割りを楽しむときは、出汁パックや顆粒出汁を利用しましょう。本格的に出汁を引く手間が省け、じゅうぶん美味しい出汁割りを味わえます。 自分で出汁を引くときは、仕上げに塩味を加えてください。日本酒に足りない塩味を補え、美味しい出汁割りができあがります。 3.美味しい出汁割りの作り方 温めた日本酒と出汁を用意したら、日本酒1:出汁3程度の割合であわせましょう。お酒の風味を楽しみたいときは日本酒1:出汁2の割合もおすすめです。 仕上げに七味を振れば美味しい出汁割りができあがります。はじめはそのままいただき、途中で七味を振って味変するのもおすすめです。 4.日本酒の出汁割りをアレンジする 出汁割は代表的な七味唐辛子のほか、柚子胡椒やネギなどでアレンジできます。出汁や日本酒の種類の組み合わせによって、楽しみ方は無限大。ぜひ自分好みのマイ出汁割りを見つけてみてくださいね。 4-1.柚子胡椒をプラス 出し割りだけでも、普段の日本酒と違った風味と味わいで楽しめるのですが、仕上げに柚子胡椒を少し入れるのもおすすめです!柚子特有の風味がプラスされ、アクセントになってまた違った味わいが楽しめます。 胡椒の刺激が強すぎるときは柚子そのものを用意しましょう。皮をすり潰して出汁割りに入れることで、香りだけをプラスできます。 (出典元:amazon) 4-2.七味唐辛子をプラス 出汁割りの定番アレンジ、七味唐辛子。温かいうどんに唐辛子をかける感覚で味にアクセントを加えられます。冬場はポカポカと体を温めてくれるアイテムです。入れすぎると、出汁と日本酒の旨味が薄れてしまうため、量は調整しながら楽しんでください。 (出典元:amazon.co.jp) 4-3.刻みネギをプラス 出汁割りには刻みネギもよくあいます。刻みネギは汁物、煮物といった出汁を使った料理と相性がいいのは周知のとおり。日本酒の出汁割りにも香りづけにぴったりです。ネギの食感が加わり、満足感もアップします。 シメの出汁割りや、飲み過ぎたくないときにおすすめのアレンジです。 まとめ 日本酒の意外な飲み方である出汁割りについて解説しました。出汁割りは日本酒の旨味に出汁のコクがプラスされる贅沢な飲み方。和食のいいところが凝縮されているので一度は試す価値ありです。 出汁割りは自宅で簡単に作れるので、今回紹介した内容を参考にぜひ作ってみてください。染み渡るおいしさに至福の時間が訪れるはずです!

【2023年最新版】おすすめの高級日本酒14選。1本1万円から10万円以上の日本酒も紹介

日本酒の値段は、1本(750ml)あたり数千円台が主流です。なかには、1本1万円を超える高級銘柄も存在します。 今回は、1万円以上の高級日本酒をご紹介!3万円、10万円以上する商品も取り揃えました。原料や製法、パッケージまでこだわりが詰まった高級日本酒は、贈答用にもおすすめです。祝いの席に用意すれば、ハレの日を華やかに彩ってくれますよ。 1.【1万円以上】おすすめの高級日本酒5選 1本あたり1万円以上の日本酒は、祝いの席や自分へのご褒美におすすめです。イタリアンやフレンチにあうクリアな味わいのお酒が多く、パーティーシーンにもマッチします。 1-1.仙禽 醸(かもす) 「仙禽(せんきん)」のプレミアムシリーズの1本「醸(かもす)」は、ワインの技法“アッサンブラージュ”を取り入れた日本酒です。 複数のブドウ品種をブレンドするアッサンブラージュのように、仙禽の3品種を絶妙な比率でブレンド。エレガントでありながらも強く、しなやかな唯一無二の味わいに仕上げています。和紙の上に踊る金字も美しく、贈答用にもおすすめの1本です。 (出典元:株式会社せんきん) 1-2.澤屋まつもと 雫酒 醪(もろみ)を入れた酒袋から、ぽたり、ぽたりとこぼれる雫を集めた「雫酒(しずくざけ)」。お酒を採るのは真冬の4時間だけという貴重な1本です。 さらに、酸化しないようにと真空パックで瓶ごとパッケージング。ぜひ適度に冷やした状態で、蔵直送のピュアな旨味を楽しんでみてください。 (出典元:佐野屋) 1-3.醸し人九平次 純米大吟醸 彼の岸(ひのきし) 「彼の岸(ひのきし)」は「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」のフラッグシップ。兵庫県黒田庄の自社田で育った酒米・山田錦を原料に造られています。 複雑な香りの奥から顔をのぞかせるのは、九平次ならではのフレッシュな酸味。さらに、こっくりとした深い旨味が自然の豊かさを感じさせてくれます。ボックスのなかで静かに眠らせ、熟成による味の変化を楽しむのもおすすめです。 (出典元:九平次公式ショップ) 1-4.梵 超吟 純米大吟醸 2羽の鳳凰が舞い上がる、きらびやかなボトルが印象的なお酒「梵 超吟(ぼん ちょうぎん)」。通常ボックスのほか、同じく1万円台の漆箱入りの商品も用意されています。 金色の組紐をゆっくりほどいた先に待っているのは、マイナス10℃で約5年間熟成したお酒を中心にブレンドされた純米大吟醸との出会い。特別な日を彩る一杯に選んでみてはいかがでしょうか。 (出典元:加藤吉平商店) 1-5.八海山 純米大吟醸 金剛心 黒 「八海山(はっかいさん)」は、新潟県の地酒として広く名が知られる銘柄です。なかでも「金剛心(こんごうしん)」は、浩和蔵(わこうぐら)と呼ばれる最高品質の酒が生まれる蔵で造られています。 「黒」は、どっしりとした黒色の球体ボトルを採用した冬季限定商品。気品あふれる香りとなめらかな口当たりを堪能できます。外箱も美しく、年末年始の贈答用にふさわしい1本です。 (出典元:楽天市場) 2.【3万円以上】おすすめの高級日本酒4選 3万円以上の高級日本酒には、原料やコンセプトにこだわりぬいた商品がラインナップ。コレクションしたくなるような美しいボトルデザインのお酒もありますよ。 2-1.獺祭 磨きその先へ 旭酒造の「獺祭(だっさい)」は、精米歩合23%という、米を小さく小さく磨き上げる技術を確立したお酒です。「磨き その先へ」は、獺祭の名を世に知らしめた「磨き二割三分」を超える酒質を目指し、10年の構想期間を経て誕生しました。 研ぎ澄まされた香りの後に続くのは、甘味や酸味、苦味が織り成す長い余韻。現状に満足せず常にその先へ、と探求心を持ち続ける蔵の信念が感じられます。 (出典元:旭酒造株式会社) 2-2.農口尚彦研究所 LIMITED EDITION NOGUCHI NAOHIKO 01 2018 Vintage 酒造りの神とも呼ばれる杜氏、農口尚彦(のぐちなおひこ)氏の集大成として生まれたお酒です。16歳で酒造りの道に入り、70年目を迎えた記念ヴィンテージとして誕生しました。 グラスからふわっと立ち上るのは、みずみずしく甘い香り。口に含むと芳醇な旨味が広がり、かすかな酸味が舌を静かに刺激します。長期保存もふまえた仕上がりになっているため、人生の節目に贈るプレゼントにもおすすめです。 (出典元:農口尚彦研究所) 2-3.NIIZAWA KIZASI 2019 艶めく純白ボトルをキャンバスに浮かび上がる独創的なデザイン。「NIIZAWA KIZASHI(にいざわ...

割り水燗とはどんな飲み方?おうちでゆったり日本酒を楽しむときにおすすめ!

日本酒には、加水をして温める「割り水燗(わりみずかん)」と呼ばれる飲み方があります。加水でアルコール度数が下がり、より飲みやすくなるのが特徴です。燗酒のふくよかで優しい味わいも楽しめます。 今回は、家飲みにぜひすすめしたい割り水燗について解説します。作り方のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。 1.割り水燗とは 「割り水燗(わりみずかん)」とは、水で割って温めた日本酒のことです。水で割ることでアルコール度数が下がり、温度の上昇とともにふくよかな味わいが広がります。 そもそも日本酒は、製造過程で「加水」と「火入れ」をおこなうお酒です。搾った直後のアルコール度数は17~20度と高く、加水をしながら13~16度ほどに調整していきます。火入れと呼ばれる加熱殺菌処理は、2回おこなうのが一般的です。 割り水燗は、加水をしながら自分が美味しいと感じる度数に調整できます。温度により味わいは変化するため、お家でゆったり日本酒を楽しみたいときにおすすめです。 2.割り水燗のおすすめポイント3つ 日本酒って水で割ってもいいの?と戸惑いがちですが、割り水燗は日本酒通も好む飲み方です。おすすめポイントには、次のような3点が挙げられます。 飲み飽きせずにゆっくり楽しめる 体がぽかぽかと温まる 飲み疲れせず次の日もお酒が残りにくい 日本酒は、温度による味の変化が魅力的なお酒です。割り水燗のように温めると、ふくよでやわらかな味わいが広がります。 高温から常温へと、温度が下がる間の変化を楽しむのもおすすめです。お家でゆるりと盃を傾けながら、時間とともに異なる味や香りを堪能できます。 ぽかぽかと体が温まる割り水燗は、出汁の染みたおでんのような冬メニューと好相性。もちろん、冷房で体が冷えがちな夏場にもおすすめしたい飲み方です。 また、「原酒」のようにアルコール度数が高いお酒は、割り水をすることでぐっと飲みやすくなります。度数の高いお酒をぐいぐい飲むより体に優しく、次の日までお酒が残りにくい飲み方といえるでしょう。 3.割り水燗の作り方3つのポイント 割り水燗を作るときは、次の3つのポイントを意識してみてください。より美味しい割り水燗を楽しめます。 「原酒」や「火入れ酒」がおすすめ 1割~2割を目安に加水する あらかじめ「前割り」しておく ここでご紹介するのはあくまでも目安のひとつです。難しく考えず、ぜひ自由に割り水燗にチャレンジしてみてくださいね。 3-1.「原酒」や「火入れ酒」がおすすめ 割り水燗にする日本酒は「原酒」や「火入れ酒」がおすすめです。原酒とは、加水調整をしていないお酒のこと。アルコール度数は20度近くと、加水をしている日本酒より高めです。そのため、割り水にしたときも味がぼやけず、お酒の個性がくっきりと浮かび上がります。 また、日本酒には火入れをしているお酒と、火入れをしていない生酒と呼ばれるお酒があります。生酒は、加熱処理をしていないフレッシュさが持ち味です。温めると味がぼんやり落ち着かないタイプが多く、火入れ酒のほうが安定した味わいを楽しめます。 とはいえ、生酒だから燗にしてはいけない、というわけではありません。どんなお酒も好きなように楽しめるのが家飲みの魅力です。「生酒って温めるとこんな味になるんだ」「この生酒は温めてもいける!」などさまざまな違いを発見してみてくださいね。 3-2.1~2割を目安に加水する 割り水燗は、アルコール度数12~13度を目安に仕上げると飲み疲れせず心地よい酔いが続くといわれています。人によっては、15度あたりが美味しいと感じるなど味の好みはさまざまです。 加水量はもとのお酒の1~2割量が適していますが、まずは常温で日本酒を味わってみてください。「アルコール感がしっかりしてる」「そんなに加水しなくてもよさそう」など、自分の感覚をふまえたうえで徐々に加水するのがおすすめです。 お湯をはった鍋に徳利(とっくり)をつけ、味見をしながら好みの温度や加水量を見つけるのも割り水燗の楽しみのひとつです。温度や加水量でガラッと変わる日本酒のおもしろさを実感できます。 3-3.あらかじめ「前割り」しておく 「前割り」とは、あらかじめお酒と水とをなじませておくことです。前割りをして1週間ほどおくと、お酒の味わいがまろやかに変化します。時間があるときは、お酒を水で割ってキープしておきましょう。しっかりと骨太な個性を持つ日本酒ほど、前割りの効果が感じられます。 まとめ 加水して温める割り水燗は、お家だからこそできる日本酒の楽しみ方です。水の量や温度など、自分で調整しながら好みの味わいが見つけられます。美味しく飲むためのポイントはあっても、正解に限りはありません。自由な日本酒の楽しみ方「割り水燗」、ぜひお家で試してみてくださいね。

古くて新しい「モダン生酛」とは?モダン生酛のおすすめ銘柄を解説!

伝統製法・生酛造りで生まれるモダンな味わいのお酒「モダン生酛(きもと)」。旨味とフレッシュさを兼ね備えたモダン生酛は、ニュータイプの日本酒として注目を集めています。 今回は、モダン生酛の魅力について解説!おすすめ銘柄もご紹介します。「モダン生酛ってどんなお酒?」と気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。 1.古くて新しい「モダン生酛」とは? 「モダン生酛(きもと)」は、近年注目を集めている日本酒です。生酛(きもと)とは、日本酒の伝統製法のこと。一般的な酒造りで用いる乳酸菌は使用せず、自然の力でお酒を造っていきます。乳酸菌を用いる「速醸(そくじょう)」と呼ばれる製法が生まれるまで、生酛は日本酒造りの主流でした。 また、モダン生酛の「モダン」とは、現代的であることを意味する言葉です。つまり、モダン生酛とは伝統製法を用いた現代的な日本酒のこと。生酛らしさとともに、現代風の新しい味わいを楽しめます。 1-1.初心者にもおすすめのきれいな酸味 従来の生酛は、旨味と酸味が織り成す複雑な味わいが特徴です。燗酒にするとさらに旨味が広がり、チーズのようなコクのある食材にもマッチします。 一方、モダン生酛は、軽快なキレときれいな酸味が特徴的なお酒です。近年はフルーティーな香りの生酛も登場するなど、日本酒ビギナーにもおすすめの銘柄が揃います。 1-2.モダン生酛が増えてきた理由 モダン生酛が増えてきた理由には、徹底された衛生管理と技術の向上が挙げられます。 衛生管理の徹底 酒造りの工程において、乳酸は欠かすことのできない存在です。速醸では乳酸菌を添加し、生酛では自然の力で乳酸菌を育てていきます。 乳酸は他の微生物が育ちにくく、酵母が増殖しやすい環境を作り出してくれます。かつて、乳酸菌を添加しない生酛は微生物の影響を受けやすく、雑菌の侵入によって腐敗の可能性もある製法でした。近年は衛生管理が徹底されたこともあり、生酛造りに着手する蔵が増えてきたと考えられています。 生酛の技術の向上 モダン生酛が増えてきた背景には、生酛造りの技術を持つ蔵人たちの活躍が挙げられます。自然の力で乳酸菌を育てる生酛造りには、徹底した温度管理や水量管理が求められます。伝統製法と蔵人たちの技術の融合により、モダン生酛はできあがるといえるでしょう。 1-3.モダン生酛の楽しみ方 新たな魅力を持つモダン生酛は、従来にはない味わい方ができます。シュワッとした微発泡感のあるタイプは適度に冷やしていただくのがおすすめです。また、旨味と酸味がしっかりしたタイプはカクテルベースとして楽しめます。 和食にイタリアン、フレンチ、エスニックと合わせる料理も選びません。食中酒として料理の味わいを引き立ててくれます。 また、モダン生酛は時間と共に変化する味わいも魅力です。開栓から1日、2日と時間が経つほど味に深みが生まれます。あえて長期間熟成させ、味わいの変化を楽しむのもおすすめですよ。 2.令和の新しい生酛!おすすめモダン生酛6選 ここからは、おすすめモダン生酛6選をご紹介!生酛らしさとクリアな旨味を兼ね備えた銘柄が揃いました。「モダン生酛ってどんなお酒?」と気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。 2-1.クラシック仙禽 無垢 「クラシック仙禽(せんきん)」は、栃木の酒蔵「せんきん」が生酛造りで生み出すお酒です。「無垢(むく)」は飾り気のないクリアな味わいが魅力的。従来の生酛とは一線を画す、みずみずしい旨味にあふれています。和食はもちろん、エスニックやイタリアン、フレンチとあわせても美味しくいただける日本酒です。 (出典元:Amazon.co.jp) 2-2.土田生酛 「伝統製法を継承しつつ、近代だからできる味わいを」。土田酒造の想いから生まれた「土田生酛」は、生酛らしさを持つモダンタイプのお酒です。 土田酒造は2019年からすべてのお酒を生酛造りで生産する酒蔵です。なかでも「土田生酛」は、甘い香りとライトな後口が魅力的。アルコール感も控えめで、好みの料理とあわせてすいすいと楽しめます。 (出典元:土田酒造株式会社公式オンラインショップ) 2-3.多賀治 生酛純米雄町 無濾過生原酒 限定直汲み2021 火入れと呼ばれる加熱処理やろ過をしていない、フレッシュ感満載の生酛です。穏やかな香りとしっかりとした酸味が次へと盃を進めます。温度と共にゆっくりと変化する酸味、苦味も特徴的。燗酒にすると伸びやかな旨味を楽しめますよ。 (出典元:日本酒セラー ハレトケ) 2-4.産土 山田錦 舌を刺激する発泡感とグレープフルーツのように爽やかな香り、後口に残る渋みが心地よい生酛です。米が生まれる環境そのものにこだわり、地元農家とともに栽培した山田錦を原料に使用しています。 アルコール度数は13%と、日本酒のなかでは若干低め。自然が生み出すフレッシュな味わい、力強い旨味を存分に楽しめる1本です。 (出典元:YAMAJIN公式通販) 2-4.新政 Ecru エクリュ -生成- 2021 秋田県の「新政(あらまさ)酒造」は、秋田県産米を原料に全量生酛、木桶仕込みでお酒を造る酒蔵です。Colorsシリーズのひとつ「エクリュ」には、酒こまちが使用されています。 グラスからふわりと広がるのはバナナのように甘い香り。フレッシュな酸味とほのかなガス感も楽しめます。アルコール度数は若干低く、生酛の新たな魅力を教えてくれる銘柄です。 (出典元:新政酒造) 2-6.光栄菊 月光 天然乳酸菌仕込み 無濾過生原酒 佐賀で長らく休眠していた蔵を引き継ぎ、2019年に新たに誕生した「光栄菊酒造」。「天然乳酸菌仕込み」は、やわらかな酸味が広がる1本です。 開栓直後に穏やかな香りは、時間と共に少しずつふくらみをみせます。ぜひ、1日2日と日を追うごとに変化する味わいを感じてみてください。 (出典元:伊勢五本店) まとめ 日本で古い歴史を持つ日本酒は、時代とともに徐々に変化しつつあります。近年注目を集めるモダン生酛もそのひとつ。これまでの生酛にはないフルーティーな香りやクリアな飲み口を楽しめるお酒です。 製法や原料でさまざまに変化する味わいこそ日本酒の大きな特徴。モダン生酛でぜひその魅力を体感してみてください。

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