日本酒の魅力を引き出すワイングラス!形状の違いと人気ブランドを解説!

近年、新しい日本酒ファンや女性を中心に人気を集めているのが、日本酒をワイングラスで楽しむスタイルです。

日本酒といえばおちょこやとっくりが思い浮かびそうですが、香り高い大吟醸や純米酒はワイングラスとの相性がぴったり。日本酒の特徴に合わせてワイングラスを選べば、よりいっそうその魅力を堪能することができるのです。

こちらでは、日本酒をワイングラスで楽しむメリットと、おすすめのワイングラスを合わせてご紹介していきます。

1.ワイングラスで日本酒を飲む人が増えている!

意外にも、最初に日本酒をワイングラスで楽しむきかっけとなったのは、1980年以降の吟醸酒ブームです。

吟醸酒とは、洋ナシや桃、バナナのようなフルーティーな香りを持つ日本酒。それまでの日本酒にはなかったフレーバーは、ワイングラスに注ぐことでより一層華やかに引き立つものでした。

フレンチやイタリアンといった洋食との相性が良い事も、ワイングラスで日本酒を楽しむ人が増えた理由のひとつ。日本酒特有のクセがないことから飲みやすく、ワイングラスに適した吟醸酒は女性からも人気を集めています。

1-1.日本酒の海外人気が影響?

世界的な和食ブームとともに、日本酒もまた海外での売り上げを伸ばしています。

アメリカを中心に、香港や中国と言ったアジア圏やヨーロッパへの輸出量も増加。中でも、ワインが主流のフランスやイタリアでは、生酒や吟醸酒といったフレッシュな日本酒が人気です。

国内での吟醸酒ブームのきかっけをつくった旭酒造の「獺祭」は、パリに三ツ星シェフ「ジュエル・ロブション」とのコラボショップを展開。

ワイングラスに注いだ日本酒をフレンチと合わせるスタイルが、海外で定着するきかっけにもなりました。

日本酒が海外でも人気急増!発端から国ごとの違いや外国人の反応などを調査★

1-2. ワイングラスで日本酒を楽しむメリット

丸みがあり背の高いワイングラスは、ワインの持つ香りを空気に触れさせ、その変化を楽しむための形をしています。フルーティーな吟醸酒もまた、ワイングラスに注ぐことで繊細で複雑な香りを感じることができるのです。

そもそも、古くから知られるおちょこやぐい飲みは、吟醸香を持つ日本酒が生まれる前に使われていた酒器。次のような4種類の香りを感じ取るためにも、現代の香り高い吟醸酒にはワイングラスが適していると言われています

上立香(うわだちか) グラスに注がれた日本酒から立ち上る香り
含み香(ふくみか) 日本酒を口に含んだ後、口から鼻へと抜ける香り
吟香(ぎんか) 日本酒が喉を通っていく時に感じる香り
返り香(かえりか) 日本酒を飲み込んだ後に鼻から抜ける余韻ともいえる香り

また、ワイングラスはガラス部分が薄く、日本酒の繊細な口当たりを味わうのに最適。グラスを光に透かせば、種類によって異なる色合いを楽しむこともできるでしょう。

1-3. どの形のワイングラスを選んだらいいの?

「よし、ワイングラスを買おう!」と思っても、その種類の多さにどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。ワイングラスは飲むワインに合わせて形を変えるもの。日本酒を楽しむ場合も、お酒とグラスの相性を楽しんでみましょう。

迷ったらまずは万能型で楽しみましょう!

万能型のグラスは、テイスティング用のワイングラスをそのまま大きくしたような形をしています。凡用性が高く、幅広い種類の日本酒を楽しみたい方に最適です。

ワインの種類に合わせてグラスを変えるように、日本酒の個性に合わせてグラスは選びたいもの。とはいえ、一度にたくさんのグラスを揃えるのは大変ですよね。

そのため、初めてのワイングラスやプレゼントに迷った際には、まずは万能型を購入するのがおすすめです。万能型のグラスをきっかけに、徐々に他のタイプを揃えていくのも楽しいですよ。

吟醸酒や純米酒に合うモンラッシェ型

モンラッシェ型のワイングラスはボウルが大きく、繊細な白ワインの香りをより引き立たせるのが特徴です。そのため、華やかなフレーバーを持つ吟醸酒に最も適しているのがこのモンラッシュ型となります。

適度な酸味とともに心地よいキレの良さも楽しむことができ、フルーティーな日本酒を好む方へおすすめしたいタイプです。

淡麗辛口の日本酒やスパークリング酒にはフルート型

シャンパーニュグラスとも呼ばれる、細長い形状のグラスです。口径が狭くすっきりしたフルート型は、甘みや旨味を抑えたドライな味わいの日本酒に適しています

繊細な泡立ちが長く続くため、オシャレなスパークリング酒を飲む際にもおすすめですよ。

赤ワインに適した形状のボルドー型

ボルドー型はチューリップ型とも呼ばれ、口元が内側へゆるやかにカーブし香りを逃しにくいのが特徴で、コクのあるしっかりとした赤ワインの味わいにぴったりの形状。

形状的に赤ワイン向きなので、日本酒をグラスで楽しむ場合は、先に紹介した「万能型」「モンラッシュ型」の方がオススメですよ!

1-3. 脚(ステム)無しのワイングラスも人気!

ステムとは、ワイングラスの持ち手となる脚の部分です。最近では、ステムのないカジュアルタイプのワイングラスも多く販売されています。

ステムなしのワイングラスは、収納場所を取らないというのが最大のメリット。安定感があるため、多くのグラスが並ぶホームパーティーにも最適です。

有名なグラスメーカーからもステムのないタイプが販売されており、「リーデル・オー」はその代表格。ワインの香りを引き立てるフォルムの美しさはそのままに、カジュアルに使うことができるワイングラスとして人気を得ています。

2.ワイングラスにオススメのブランド5選

ここからは、ワイングラスにおすすめのブランドをご紹介していきます。価格帯やニーズに合わせ、ぜひお気に入りのグラスを見つけてみてくださいね。

2-1.RIEDL(リーデル)

創業1756年のRIEDL(リーデル)は、高い品質と伝統の技を誇るワイングラスの老舗ブランドです。

リーデルの代表作となるのが、職人の手作業で生まれる高級グラス「ソムリエ」シリーズ。「ソムリエ」は、今では当たり前となっているブドウ品種に合わせたグラスの先駆けとして知られています。

また、普段使いにおすすめな「ヴィノム」シリーズは、ソムリエシリーズの機能性を受け継きながら手ごろな価格帯が魅力。初めてのワイングラスにぜひおすすめしたいラインです。

リーデルでは大吟醸や純米酒用のグラスも販売されおり、リムのないタイプは普段使いにも最適。木箱入りのペアグラスは、日本酒好きな方へのプレゼントにもおすすめですよ。

2-2. LOBMEYR(ロブマイヤー)

LOBMEYR(ロブマイヤー)は、オーストリアウィーンの高級ガラスメーカーです。貴族御用達の称号を受けたシャンデリアは、「光の彫刻」と呼ばれる美しさ。ウィーンの王宮やオペラハウス、教会やホテルの建築を長年にわたり彩ってきました。

ロブマイヤーのワイングラスは、カリクリスタルという素材を採用し軽く強度が高いのが特徴。エレガントな曲線美を持つワイングラスは、その名も「バレリーナ」と呼ばれています。

1脚あたり2万円前後のグラスは、特別な方への贈り物やプレミア日本酒を飲む際にぴったりの高級感に溢れています。

2-3. STOLZLE LAUSITZ(シュトルツル ラウンジッツ)

ドイツで約500年の歴史を持つガラス産業の中心地、ドレスデン近郊にあるガラスメーカーです。伝統的な製法と最先端技術を融合させたグラスは、シンプルでありながら機能性とコストパフォーマンスに優れています。

1脚あたり1000円台から購入できる美しいグラスは、レストランだけでなく一般家庭にも人気。リムのないタンブラーの種類も豊富なので、食卓で気軽に使える高品質のグラスをお探しの方におすすめです。

2-4. SCHOTT ZWIESEL(ショット ツヴィーゼル)

ドイツのショット・ツヴィーゼルが手掛けるのは、耐久性と美しさを兼ね備えたワイングラスです。プロが使用するグラスとして、世界120ヵ国以上の有名レストランや高級ホテルで採用されています。

耐久性のひみつは、チタンとジルコニウムを配合した素材「トタンクリスタル」。表面硬度が高く、衝撃に強いので傷がつきにくいのが特徴です。

スタンダードな赤白兼用のグラスは2脚で3000円台と手ごろな価格帯。バリエーションも豊富なので、色々なタイプのワイングラスを揃えたい方にもおすすめです。

2-5. IITTALA(イッタラ)

イッタラは、エレガントでありながらも親しみやすいデザインで人気のガラスメーカーです。近年はガラス製品以外にも、北欧デザインのテーブルウェアが女性から高い人気を得ています。

イッタラの手掛けるワイングラス「エッセンス」は、ボウルの下部が広がったモダンなデザインが印象的。日常をちょっとオシャレに彩ってくれる、デイリーユースにぴったりのグラスです。

リムなしのタンブラーやお酒を入れておくカラフェも販売されているので、好みに合わせて揃えるのも楽しいですよ。

4.まとめ

フルーティーな香りをワイングラスで楽しむのは、今や日本酒界のスタンダード。一度ワイングラスに注いで口にふくめば、グラスでこれほど味と香りが変わるのかと驚いてしまうほどです。

和食だけにこだわらず、ぜひお好みの料理と一緒にワイングラスで飲む日本酒を楽しんでみてくださいね。