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和歌山で造られるおすすめ日本酒銘柄10選!和歌山の日本酒の特徴なども解説

世界遺産、高野山や熊野古道を有する和歌山県は、古くから上質な日本酒が造られる土地でもあります。伝統の技と豊かな自然が生み出す味わいは、世界でも高く評価されるほど。今回は、そんな和歌山の日本酒の数々をご紹介します! 日本酒ファンに愛される銘柄からお寿司とあわせて美味しい銘柄まで、お酒の個性は実にさまざま。「和歌山の美味しい日本酒に出会いたい」「和歌山のお土産を探している」というときは、ぜひ参考にしてくださいね。 1.世界が認める和歌山の日本酒 県北部の紀の川沿いを中心に酒蔵が集まる和歌山県。「品質第一」をモットーに丁寧に醸される日本酒は、世界でも高く評価されています。 近年は、2020年にロンドンで開催された世界最大級のワイン品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」SAKE部門にて、平和酒造の「紀土 無量山 純米吟醸」が世界1位を獲得。さらに、世界一の日本酒酒蔵の称号「サケ・ブリュワリー・オブ・ザ・イヤー」の同時受賞も果たしました。 その他の蔵も同様に、国内外で開催されるコンペティションで数多くの受賞歴を誇ります。酒蔵数は決して多くはないものの、和歌山県は上質な日本酒に出会える土地といえるでしょう。 2.和歌山の日本酒の歴史と味わい 和歌山で美味しい日本酒が生まれる背景には、江戸時代から続く紀州の酒造りの歴史があります。かつて徳川御三家のひとつだった紀州では、献上品として良質な酒が製造されていました。 現在も、紀州徳川家の家紋にちなんだ「金葵(きんあおい)」、八代将軍の名を冠した「吉宗」など、歴史を感じさせる日本酒が数多く造られています。古くから続く伝統技法を活かす蔵が多いことも、和歌山県の酒造りの特徴です。 また、世界遺産に登録された高野山や熊野三山をはじめとする、豊かな自然が育む良質な水も和歌山の酒造りに欠かせない存在です。酒造りに使われる水は軟水が多く、お酒は口当たりまろやかに仕上がります。蔵によっては硬水の湧水を用いることもあり、キレのある味わいを楽しむことができるでしょう。 3.和歌山の日本酒おすすめ銘柄10選 ここからは、和歌山県の日本酒10選をご紹介。和歌山の日本酒の個性、風土が感じられる銘柄を取り揃えました。蔵のこだわりあふれる日本酒は、和歌山のお土産にもおすすめです。小容量タイプの商品もあるため、飲み比べも楽しめますよ。 3-1.紀土(きっど)【平和酒造】 紀州の土と書いて「キッド」と読む和歌山の酒「紀土」は、古くから稲作の盛んな海南市溝ノ口で育まれる日本酒です。蔵のポリシーは“酒は生き物、人は掛け橋”。平和酒造は地域の人々の協力のもと、田植えから稲作を手がけています。 口当たりはやさしく、後口にほんのりと苦味が広がる「紀土」は、和歌山の自然の恵みを思わせる美味しさ。その豊かな味わいは、世界でも高く評価されています。 3-2.龍神丸(りゅうじんまる)【高垣酒造】 高垣酒造で酒造りがはじまったのは、江戸時代の天保11年。現在まで脈々と受け継がれる伝統の技は、数々の銘酒を生み出しています。 なかでも「龍神丸」は、8代目杜氏・高垣淳一氏が心血注いで作り上げた人気銘柄です。2010年、淳一氏が46歳という若さで逝去された後は、妻の任世氏が9代目として酒造りの技と想いを継承。低温でじっくりと長期発酵させた「龍神丸」の味わいは、今も多くの日本酒ファンから愛されています。 (出典元:地酒みゆきや) 3-3.黒牛(くろうし)【名手酒造店】 名手酒造店が酒造りに用いるのは、紀州名水50選にも選ばれた「万葉黒牛の水」水系の井戸水です。契約栽培の酒米は自ら精米し酒造りに使用しています。 まろやかな口当たりの「黒牛」は、蔵の主力銘柄。なかでも純米酒は、冷やしても温めても美味しく食事とあわせるお酒におすすめです。蔵の有する酒づくり資料館「温故伝承館」や、喫茶コーナーのある「黒牛茶屋」は、観光スポットとしても親しまれています。 (出典元:佐野屋) 3-4.南方(みなかた)【世界一統】 世界一統(せかいいっとう)の「南方」は、紀州の豊かな自然に大きく関係する日本酒です。創始者・南方弥右衛門の実子である熊楠氏は、自然保護活動の先駆者。その活動は、のちに世界遺産登録された熊野古道の自然保護に影響を及ぼしたといわれています。 紀ノ川の伏流水を用いた「南方」は、ふくらみがありつつキレのある味わいが魅力的。「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」では数々の受賞歴を誇るなど、和食だけでなく洋食ともあわせたくなる美味しさです。 (出典元:紀の酒専門店 松尾酒造) 3-5.車坂(くるまざか)【吉村秀雄商店】 吉村秀雄商店が大切にしているのは、食事とお酒の関係。「車坂」もまた、料理を囲む時間を豊かにする魅力にあふれています。 大きな特徴は、米のふくよかな旨味とキレの良さを持ち合わせていること。和食はもちろん、中華、イタリアンとあわせる料理を選びません。料理と一緒に美味しい日本酒を楽しみたいという方に、ぜひおすすめしたい和歌山の日本酒です。 (出典元:佐野屋) 3-6.羅生門(らしょうもん)【田端酒造】 「羅生門」は、モンドセレクション国際コンクールの酒類部門において、34年連続で最高金賞を誇る日本酒です。高い酒質を生み出しているのは、杜氏や蔵人たちのひたむきな酒造りへの想い。グラスに注ぐと、上品な香りがふんわりと立ち上ります。 ラベルや外箱もきらびやかな「羅生門」は、贈答用やお土産にもおすすめです。しっかりとした飲みごたえもあり、お酒好きに喜ばれる品になるでしょう。 (出典元:田端酒造株式会社オンラインショップ) 3-7.長久(ちょうきゅう)【中野BC】 フルーティーな香りとやさしい飲み口の「長久」は、日本酒ビギナーにもおすすめの銘柄です。モンドセレクション、ロンドン酒チャレンジなど国内外の鑑評会で数々の賞を受賞。その豊かな味わいは、蔵人たちの手仕込みによって生み出されます。 中野BCは、「長久」を超えることを目指して造られた「超久」やにごり酒、梅酒など豊富な商品のバリエーションも魅力的です。和歌山の「長久」をきっかけに、自分好みの1本を見つけてみてはいかがでしょうか。 (出典元:長久庵) 3-8.雑賀(さいか)【九重雜賀】 九重雜賀(ここのえさいか)は、お寿司発祥の地といわれる和歌山で伝統の「赤酢」を造り続ける蔵です。赤酢の原料となるのが、日本酒造りで生まれる酒粕。日本酒造りは、「より良い酒粕を自分たちで手に入れたい」「食事にあう日本酒を造りたい」という蔵の想いからスタートしました。 「雑賀」の純米吟醸は、まさに寿司とあわせて楽しみたいお酒です。香り穏やかでキレもよく、料理の味わいを引き立ててくれます。赤酢を醸す蔵が造る唯一無二の日本酒は、お酒好きにもよろこばれる和歌山土産になるでしょう。 (出典元:くるみや) 3-9.太平洋(たいへいよう)【尾崎酒造】 世界遺産、熊野三山地域唯一の蔵元である尾崎酒造では、熊野川の伏流水を用いた酒造りがおこなわれています。「太平洋」の純米酒は、フランスの日本酒コンクール「蔵マイスター」にてプラチナ賞を受賞。豊かなコクとキレをあわせ持つ味わいは、地元でも長く愛され続けています。 300mlの小容量から販売されているのもおすすめしたいポイントです。美味しい和歌山の地酒をお土産に持ち帰りたいときも気軽に購入できます。 (出典元:尾崎酒造株式会社) 3-10.般若湯(はんにゃとう)【初桜酒造】 「般若湯」とは、寺院で飲まれるお酒のこと。お釈迦様は飲酒を禁じられたことから、おおっぴらにお酒を飲むのははばかられると「般若湯」という呼び名が広まったといいます。 初桜酒造の「般若湯」純米吟醸は、高野山で親しまれてきた味わいを現代の嗜好にあわせてバージョンアップしているのが大きな特徴です。古来から続く地酒の味をそのまま楽しみたいときは、温めてより美味しい純米酒もおすすめですよ。 (出典元:初桜酒造) まとめ 紀州の豊かな自然と歴史が育む和歌山の日本酒。酒蔵の数は決して多くないものの、和歌山では伝統の技が生み出す上質な酒を堪能できます。 歴史や伝統が感じられる日本酒は、お土産やお酒好きへのプレゼントにもおすすめです。紀州の地へ想いを馳せながら美味しい日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

日本酒は外に持ち運びできる?日本酒を持ち運ぶときは保冷バッグがおすすめ!

キャンプやお花見、パーティーシーンに日本酒を持ち運びたい!そんなときは、保冷機能のあるバッグがおすすめです。特に、フレッシュな生酒は冷蔵保管が基本。専用のバッグであれば暑い夏も安心して日本酒を持ち運べます。 今回は、ボトルバッグを選ぶポイントやおすすめバッグをご紹介します。「美味しい日本酒を差し入れしたい」、「出先で仲間と日本酒を楽しみたい」という方はぜひチェックしてみてくださいね。 1.日本酒は温度や光の影響を受けやすいお酒 日本酒は、温度や光の影響を受けやすいお酒です。特に、「生」と書かれた日本酒は冷蔵保管する必要があります。製造工程で火入れと呼ばれる加熱殺菌処理がされていないため、温度が高い場所に置くと味や香りが変化しやすいからです。 また、日本酒は長時間紫外線に当たると、色が黄色く変化したり、日光臭(にっこうしゅう)と呼ばれる不快に感じる香りが生じたりします。そのため、冷蔵保管が必要ないお酒も日の当たらない冷暗所に置くのがおすすめです。 2.日本酒の持ち運びには保冷バッグがおすすめ 日本酒の持ち運びには、保冷機能のついたボトルバッグがおすすめです。暑い夏に持ち運ぶ際も、温度によって味や香りが変化する心配がありません。 酒販店のオンラインショップでも、要冷蔵の商品はクール便が推奨されています。パーティーの差し入れやお土産に日本酒を運ぶ際も、保冷バッグの利用を検討してみましょう。 3.保冷機能のついたボトルバッグの選び方のポイント 保冷機能のついたボトルバッグを選ぶときは、次の2つのポイントを意識してみてください。 持ち運ぶ日本酒のサイズにあわせたバッグを選ぶ 仕切りやショルダーなど、あると嬉しい機能も確認 日本酒のボトルサイズは、四合瓶(約720ml)と一升瓶(約1800ml)の大きく2タイプにわかれます。また、何本か持ち運ぶ際は、仕切りやショルダー付きのバッグがおすすめです。重たい日本酒を安全に美味しい状態で持ち運ぶことができます。 3-1.持ち運ぶ日本酒のサイズにあわせたバッグを選ぶ 日本酒のボトルサイズは、四合瓶と一升瓶の2タイプが主流です。バッグを購入する際も、あらかじめボトルの大きさをチェックしておきましょう。 四合瓶 多くの日本酒は、四合瓶(約720ml)で販売されています。数人でシェアでき、持ち運びしやすいタイプです。四合瓶のサイズは高さ30cm、直径8cmが主流です。ワインボトルとサイズが近いため、ワイン用のボトルバッグでも代用できます。 一升瓶 一升瓶(約1800ml)は、高さ約40cm×直径10.5cmとある程度大きく重さがあります。市販のクーラーバッグには収まりきらないことが多く、持ち運びには日本酒用のバッグがおすすめです。 3-2.仕切りやショルダーなど、あると嬉しい機能も確認 割れる心配がある日本酒の持ち運びには、仕切りやショルダー付きの保冷バッグがおすすめです。特に、複数本の四合瓶や、重たい一升瓶を持ち運ぶときはこれらの機能があるか確認してみてください。 仕切り 市販のクーラーバッグに日本酒瓶を複数本入れると、お互いがぶつかり割れる心配があります。クッション材を入れたり、ボトル自体を緩衝材で包んだりといった方法もありますが、あらかじめ仕切りの付いた専用バッグであればより安心です。ボトルを包む手間が省け、電車に乗ったり歩いたりといった移動が多い際も安心して日本酒を持ち運べます。 ショルダー 数本セットになった四合瓶や大きな一升瓶は、一定の重さがあります。長時間持ち運ぶのであれば、ショルダー付きのバッグがおすすめです。肩にかけることができ、持ち運びの負担を軽減できます。 3.おすすめの保冷機能付きボトルバッグ3選 日本酒の持ち運びには、専用の保冷機能付きボトルバッグがおすすめです。近年は、酒蔵からも専用のバッグが販売されています。かわいらしいデザインの保冷バッグは贈り物にも喜ばれますよ。 3-1.真澄 保冷バッグ 長野の有名蔵「真澄(ますみ)」から販売されている保冷バッグです。サイズは大と小の2タイプ。大には一升瓶を2本、小には一升瓶を1本入れることができます。 リーズナブルな価格とかわいい見た目もうれしいポイント。中にとっておきのお酒をしのばせて、プレゼントにするのもおすすめです。 (出典元:MASUMI ONLINE SHOP) 3-2.シャープ TEKION LAB 保冷バッグ お出かけ先で日本酒の適温を楽しめる保冷バッグです。付属の保冷剤を凍らせてバッグにセット。ボトルを入れて30分待てば、「雪どけ」と呼ばれる-2度前後まで日本酒を冷やせます。 屋内でも屋外でも、持ち運んだ先で美味しい日本酒をシェアしたいときにおすすめです。口の中で徐々に温度が上昇し、温度や香りの変化も楽しめます。 (出典元:SHARP) 3-3.つつみこむ ボトルクーラーバッグ 「一升瓶を持ち運びたいけど重たいし割れないか心配」という方は、こちらの保冷バッグがおすすめです。バッグが床につかないようデザインされ、重たい一升瓶も安全に持ち運べます。 床に置いたとき、倒れず自立することもうれしいポイントです。瓶が飛び出さないようファスナーが付くなど、一升瓶を持ち運ぶ機会が多い方におすすめですよ。 まとめ 日本酒は、温度や光の影響を受けやすいお酒です。特に、冷蔵保管を基本とする生酒は、暑い夏に持ち運ぶと品質が変わってしまう可能性があります。 美味しいお酒を美味しいままに味わうためにも、持ち運びには保冷バッグがおすすめです。シーンやお酒にあわせたバッグを選んで、親しい方々と日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

還暦祝いに贈る日本酒おすすめ10選

お祝いの品に選ばれることの多い日本酒。今回は、還暦祝いにおすすめの日本酒の数々をご紹介します。 原料や製法にこだわりぬいた日本酒は、特別な贈り物にぴったりです。美しいラベルデザインや化粧箱付きの品を選べば、相手を思う気持ちがより一層伝わります。 日本酒選びのポイントも解説するので、還暦祝いの贈り物を探している方はぜひ参考にしてくださいね。 1.還暦祝いの贈り物に日本酒が人気の理由 60歳を迎える方の長寿のお祝い、「還暦」。還暦祝いの贈り物に日本酒が選ばれる理由には、以下の3点があげられます。 縁起の良いお酒だから 栄養価が高く長寿を願うお酒にぴったりだから 好みの温度帯で楽しめるから 日本酒は、古くから祭りや祝い事などで飲まれてきたお酒です。 「御神酒(おみき)」として神様にお供えされるなど、神聖な側面を持ちます。 祝い酒として親しまれてきたことからも、60歳の還暦祝いにふさわしいお酒といえるでしょう。 また、米と米麹を発酵させて造る日本酒には、アミノ酸やビタミン、ミネラルといったさまざまな栄養素が含まれています。 適量であれば健康に役立つ効果が期待でき、長寿を願う還暦にぴったりのお酒です。 さらに、日本酒は冷やしたり温めたりと好みの温度帯で楽しめます。 食事と合わせて美味しい銘柄も多く、多くの人が集まる祝いの席に喜ばれる贈り物になるでしょう。 2.還暦祝いに贈る日本酒の選び方4つのポイント 還暦祝いに贈る日本酒は、次の4つのポイントを意識しながら選んでみてください。 味の好みに合わせた日本酒を選ぶ 箱入りなど高級感のあるお酒を選ぶ 地酒を選ぶ 名入れ、酒器セットで特別感を演出する これらのポイントを抑えれば、美味しい日本酒がより喜ばれる贈り物になります。 贈る相手の顔を思い浮かべながら、ひとつずつチェックしてみてくださいね。 2-1.味の好みに合わせた日本酒を選ぶ 甘い香りのするタイプや後口がスッキリとしたタイプなど、日本酒にはさまざまな種類があります。 贈り物にするのであれば、相手に喜ばれるものを選びたいですよね。 「甘口のお酒が好き」という方には、フルーティーな香りのする日本酒がおすすめです。 甘口タイプのスパークリング酒であれば、華やかさも演出できます。 「スッキリしたタイプが好み」という方には、「辛口」をキーポイントに日本酒を選んでみてください。 お酒によっては、名前にはっきりと辛口と書かれた銘柄もあります。 相手の好みがはっきりしないというときは、普段召し上がる料理を参考にしてみましょう。 フレンチやイタリアンを好まれる方であれば、ワイングラスで楽しむタイプの日本酒もおすすめです。 また、「純米酒」とラベルに書かれた日本酒は和食と相性抜群。燗酒好きにも喜ばれる品になりますよ。 2-2.箱入りなど高級感のあるお酒を選ぶ 化粧箱に入った日本酒は、高級感を演出してくれます。美しい桐箱に収まる日本酒も同様です。 相手の好みに合わせ、ワインのようにエレガントなラベルデザインの日本酒を選ぶのも良いでしょう。 また、日本酒には「寿」や「福」などの文字を使った銘柄もあります。還暦祝いには、縁起の良い名前に着目してお酒を選ぶのもおすすめです。 2-3.地酒を選ぶ 地酒とは、各地で造られる個性豊かな日本酒のことです。日本酒選びにどうしても迷うときは、贈る相手の出身地に合わせた地酒をセレクトしてみてはいかがでしょうか。 北は北海道、南は沖縄までお酒の味わいは実にさまざま。 土地の風土が生み出す地酒は、贈る相手にふるさとを感じさせる素敵な贈り物になるでしょう。 2-4.名入れ商品、酒器セットで特別感を演出する お酒によっては名前やメッセージなどをラベルに書き入れることができ、オリジナリティあふれる品を贈りたいときにおすすめです。 また、お猪口や徳利(とっくり)などの酒器は、お酒を飲み切ったあとも記念品として手元に残ります。 こだわりの品をセットにすれば、自宅でお酒を飲む方に喜ばれるプレゼントになりますよ。 3.還暦祝いのプレゼントに!おおすすめ日本酒10選 ここからは、還暦祝いのプレゼントにおすすめの日本酒10選をご紹介! 香り高いお酒から味わい深いお酒、温めて美味しいお酒まで、相手の好みを思い浮かべながら特別な1本を選んでみてくださいね。 3-1.獺祭 磨きその先へ 日本酒好きにその名が知られる「獺祭(だっさい)」。「磨きその先へ」は、獺祭の最高峰にあたるお酒です。 清らかな香りとなめらかな舌触り、静かに残る甘美な余韻はまさに格別。 シンプルながらも気品あふれる化粧箱付きと、還暦祝いにふさわしい1本です。 (出典元:旭酒造株式会社) 3-2.久保田 萬寿 自社酵母仕込 萬寿(万寿・まんじゅ)は、長生きを祝う言葉。 おめでたい名前が付けられたこちらのお酒は、新潟の銘酒「久保田(くぼた)」のトップブランドです。 華やかな香りと深い旨味を持つ「萬寿」は、多くの人の心を満たしてくれます。 料理との相性も良く、祝いの席に贈る品におすすめです。 (出典元:朝日酒造株式会社) 3-3.天狗舞 MUSASHI 純米大吟醸 石川の「天狗舞(てんぐまい)」は、滋味深い味わいが多くの日本酒ファンに支持されているお酒です。 適度に温めるとさらに魅力が花開き、料理と日本酒の相性の良さを教えてくれます。 「MUSASHI」のきらびやかなラベルは、石川が誇る純金箔を使用したもの。販売数も限られた希少性の高い銘柄です。 (出典元:大和屋酒舗) 3-4.鳳凰美田 「芳」 PREMIUM 2018 純米大吟醸 生もと造り 瓶燗火入 「鳳凰美田(ほうおうびでん)」は、フルーツを思わせる華やかな香りが特徴的なお酒です。 「芳」には、有機農法で育てられた酒米・富の香が使用されています。 鳳凰美田らしい香りのあとにぐぐっと押し寄せる味わいは、自然の豊かさを感じさせてくれます。 人気銘柄、鳳凰美田のなかでも特別な品のため、お酒好きに喜ばれる贈り物になるでしょう。 (出典元:さかや栗原) 3-5.楯野川 純米大吟醸 七星旗 2016vintage 「七星旗(しちせいき)」は、精米歩合7%と小さく小さく磨いた米で造られたお酒です。 日本酒造りに使う米は、外側を30%以上削り取るのが一般的。 精米歩合7%ということは、実に93%も外側を削り中心部分のみを使用していることになります。 米を小さく削る工程は、コストがかかるだけでなく高い技術を要します。 こちらはさらに、搾ったあとに氷温熟成するなど手間暇かけた一品です。美しい桐箱も高級感を演出してくれますよ。 (出典元:はせがわ酒店) 3-6.澤屋まつもと 守破離 秋津山田錦...

宮城県のお土産におすすめの日本酒10選

宮城県の日本酒は、淡麗辛口タイプが多く食事にあわせるお酒におすすめです。「伯楽星」や「一ノ蔵」など、日本酒ファンにも支持される銘柄が数多く揃います。 今回は、お土産にもおすすめの宮城県の日本酒をご紹介!宮城のお酒の歴史や特徴も解説します。宮城県の日本酒を飲みたいときやお土産選びに迷うときは、ぜひ参考にしてくださいね。 1.宮城県の日本酒の歴史や特徴 東北地方に位置する宮城県には、およそ24の酒蔵が存在します。いずれも宮城の豊かな自然の恵みを活かし、質の良い日本酒を生み出す蔵ばかりです。 宮城県の酒造りは、独眼竜正宗の名で知られる戦国武将「伊達政宗」からスタートしました。また、多くの蔵では日本三大杜氏のひとつ南部杜氏が活躍し、純米酒や吟醸酒といった特定名称酒を造り上げています。 1-1.お酒をこよなく愛した伊達政宗 伊達政宗は、仙台藩初代藩主となった人物です。独眼竜正宗とも呼ばれ、仙台城跡には勇敢な姿を模した騎馬像が建設されています。 食通だった伊達政宗は、お酒をこよなく愛する武将でもありました。1608年(慶長13年)には仙台藩の御用酒屋をスタートさせ、自らが縄張りしたといわれています。 御用達酒屋の酒造りが発展するとともに、仙台城下には多くの町酒屋が誕生しました。現在も宮城には300年以上の歴史を誇る酒蔵が存在し、伝統の技と味を守り続けています。 1-2.酒蔵で活躍する南部杜氏 宮城県の酒蔵では、多くの南部杜氏が活躍しています。杜氏とは、酒造りのリーダーとなる人物のことです。南部杜氏は、岩手県石鳥谷町で生まれた杜氏集団。新潟生まれの「越後杜氏」、兵庫生まれの「丹波杜氏」に並ぶ日本三大杜氏に数えられます。 南部杜氏の手がける酒は、厳しい寒さが生む端麗辛口の味わいが主流です。その酒質は世界でも高く評価され、「全米日本酒鑑評会」や「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」などで数々の受賞歴を誇ります。 1-3.宮城の酒は約9割が「特定名称酒」 「特定名称酒」とは、原料や製造方法など一定の基準を満たしたお酒のことです。純米酒や吟醸酒、本醸造酒などが特定名称酒にあたり、それ以外のお酒は「普通酒」と呼ばれます。 国税庁によると、国内の清酒の課税移出少量に占める特定名称酒の割合は、全体の約3割です。そんななか、宮城県で製造されるお酒は約9割を特定名称酒が占めます。 1986年(昭和61年)には「みやぎ・純米酒の県宣言」をおこなっていることからも、宮城県は高品質のお酒が揃う地域といえるでしょう。 参考:国税庁「酒レポート」 2.宮城県の日本酒選び2つのポイント 宮城県の日本酒を選ぶときは、以下のポイントに着目してみましょう。 味わいや香りで選ぶ エリアごとの特徴で選ぶ 米と米麹を原料に造られる日本酒は、土地の個性が現れやすいお酒です。味や香り、エリアの特徴に着目すれば、より自分好みの味わいに出会うことができます。 2-1.味わいや香りで選ぶ 前述したように、宮城のお酒はスッキリとした味わいの淡麗辛口タイプが主流です。そのなかでも、香り高いものやコクがあるもの、甘く感じられるものなど各蔵ではさまざまなお酒が造られています。 「大吟醸」と名前にあるお酒は、華やかな香りが特徴です。また、「純米酒」や「特別純米酒」と表示されたお酒はしっかりとしたコクも楽しめます。 「甘口のお酒が好き」「辛口タイプが好き」と自分の好みがはっきりしている場合は、ラベルに書かれた日本酒度の数値を参考にするのもおすすめです。一般的に、日本酒度がプラスであるほど辛口、マイナスであるほど甘口のお酒にあたります。 ただし、甘辛の味わいは酸度やアミノ酸度といったさまざまな成分で構成され、人によって感じ方は異なります。フルーツのように華やかな香りのお酒は、辛口でも甘く感じられることがあるでしょう。 2-2.エリアごとの特徴で選ぶ 宮城県内は、以下の4つのエリアに分類されます。「お土産にしたい」「地酒の個性を楽しみたい」というときは、エリアにこだわって日本酒を選ぶのもおすすめです。 仙台エリア 宮城県の中心部、仙台エリアには歴史ある蔵が点在します。なかでも内ヶ崎酒造店は、宮城県最古の酒蔵です。また、勝山酒造は仙台に現存する唯一の伊達家御用蔵として知られています。宮城の日本酒ルーツ、歴史を感じたい方におすすめのエリアです。 県北エリア 仙台エリアの北に位置する県北エリアでは、伝統の技で生まれる端麗辛口のお酒を楽しめます。なかでも一ノ蔵は、古くから発酵食の文化が根付く大崎地域に建つ酒蔵です。中心部にはお酒の史料館が経つなど、観光にもおすすめのエリアといえるでしょう。 県南エリア 仙台より南に位置する県南エリアには、淡麗辛口のお酒を中心に、バラエティ豊かな銘柄が揃います。もっとも南に位置する蔵王酒造が造るのは、「花撫子(はななでしこ)」という名のピンク色の日本酒。アルコール度数も控えめでほんのり甘く、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。 三陸エリア 石巻や気仙沼といった三陸エリアには、新鮮な魚介類とあわせて美味しい銘柄が揃います。「墨廼江(すみのえ)」は、地元の水と酵母、米を使ったみずみずしい味わいが特徴。『魚でやるなら日高見だっちゃ!』のキャッチフレーズで知られる「日高見(ひたかみ)」も三陸生まれの日本酒です。 3.宮城県のお土産におすすめの日本酒10選 ここからは、「宮城県のお土産に美味しい日本酒を持ち帰りたい!」そんなときにおすすめの10銘柄をご紹介します。 宮城の日本酒の歴史を感じるお酒やコクのあるお酒、スッキリタイプのお酒と日本酒通から愛される銘柄が揃いました。お酒好きへのお土産はもちろん、自分用にもぜひチェックしてみてくださいね。 3-1.あたごのまつ 特別純米 酒蔵創業時から長きにわたり地元で愛されるお酒「あたごのまつ」。香り穏やかでスッキリとした味わいは、全国の日本酒通からも支持されています。 特別純米はしっかりとしたコクもあり、燗酒を好む方にもおすすめです。冷やしたり温めたりと、料理にあわせてさまざまな表情を楽しめます。 (出典元:新澤醸造店) 3-2.伯楽星 純米吟醸 「伯楽星(はくらくせい)」は、「あたごのまつ」と同じ新澤醸造店が手がける日本酒です。テーマは『究極の食中酒』。食事とあわせて美味しいお酒は、海外のコンペティションでも多くの受賞歴を誇ります。魚介類とも相性が良く、寿司や刺身はもちろん、カルパッチョのようなメニューとのペアリングもおすすめです。 (出典元:新澤醸造店) 3-3.日高見 芳醇辛口 純米吟醸 弥助 『魚でやるなら日高見だっちゃ!』が合言葉の三陸生まれの日本酒「日高見(ひたかみ)」。芳醇辛口と書かれたこちらは、スッと消え行く余韻がたまらない1本です。 白身魚や貝類、イカやエビなどと相性抜群。お寿司のパートナーにぜひにとおすすめしたい宮城県のお土産です。 (出典元:矢島酒店) 3-4.勝山 純米吟醸 「鴒」 サファイア 高級感ある日本酒をお土産にしたいときはこちら「勝山 鴒(かつやま れい)」はいかがでしょうか。 金字が輝く外箱も美しく味わいはふくよか。仙台名物牛タンをはじめとする肉料理やデザートにもマッチします。酒蔵は伊達家御用蔵と、宮城の日本酒の歴史も感じられる1本です。 (出典元:勝山オンラインショップ) 3-5.墨廼江 特別本醸造 本辛 本醸造酒は、スッキリとした味わいが特徴の日本酒です。なかでも本辛と記されたこちらの「墨廼江(すみのえ)」は、スパッとしたキレの良さが感じられます。 しっかりと米の旨味が残るのも、宮城のお酒ならでは。冷酒に常温、燗酒と幅広い温度帯で楽しめ、日本酒好きに喜ばれるお土産になるでしょう。 (出典元:はせがわ酒店) 3-6.浦霞 生一本 「浦霞(うらかすみ)」を造る佐浦は、1724年(享保9年)創業と長い歴史を誇る酒蔵です。生一本(きいっぽん)と名付けられた特別純米酒は、宮城県産のササニシキを100%使用。温めるとよりふくよかな旨味が広がり、心をほっと癒してくれる1杯になるでしょう。 (出典元:株式会社佐浦) 3-7.一ノ蔵 特別純米酒 辛口 伝統的な酒造りの技法から生まれる「一ノ蔵(いちのくら)」。特別純米酒辛口は、飲み飽きしないクリアな味わいが魅力です。繊細な味わいの和食はもちろん、旨味の強い洋食メニューとも好相性。持ち運びしやすい180ml容量が販売されているのもうれしいポイントです。 (出典元:株式会社一ノ蔵) 3-8.勝山 戦勝政宗 純米吟醸 現在の伊達家当主、伊達泰宗公に献上された日本酒です。きらびやかなラベルも美しく、しっかりとした外箱も付いています。ネーミングにコンセプト、確かな酒質と宮城土産にふさわしい一品。香り豊かで味わい深く、お酒好きへの贈り物にもおすすめです。 (出典元:勝山オンラインショップ) 3-9.乾坤一 純米吟醸原酒 超辛口 宮城産の米にこだわりぬいたお酒「乾坤一(けんこんいち)」は、地酒ファンからも広く支持されている日本酒です。 純米吟醸原酒 超辛口は原酒ならではの味わいに、お米の優しい旨味を残しつつ心地よくキレる後味の良さは食中酒を得意とする乾坤一ならではです。海の幸との相性がとにかく抜群なので、ぜひおいしい海の幸とともにお楽しみください。 (出典元:さぶん酒店) 3-10.山和 燗純米 宮城の米と酵母を使い、伝統的な手法で造られた日本酒です。燗純米とあるように、温めるとより魅力が花開きます。香りは穏やかで口当たりはまろやか。燗酒好きはもちろん、燗酒を飲み慣れない方にもおすすめしたい宮城の日本酒です。 (出典元:さぶん酒店) まとめ 武将、伊達政宗公からスタートした宮城の日本酒の歴史。酒造りの技法と味わいは、現在も各蔵へ受け継がれています。 三陸沖の魚介類や仙台発祥の牛タンなど、海の幸山の幸とあわせて美味しい銘柄が揃うことも魅力のひとつ。お気に入りの1本を見つけたら、ぜひお土産に連れて帰ってくださいね。

日本酒と焼肉は相性最高!相性がいい理由とは?

日本酒は、焼肉と相性の良いお酒です。それぞれが持つうま味成分の相乗効果で、美味しさがよりアップします。 今回は日本酒と焼肉の相性が良い理由や、焼肉におすすめの日本酒をご紹介します。これまで焼肉にはビールだったという方も、ぜひ日本酒とのペアリングを試してみてくださいね。 1.日本酒と焼肉は相性抜群!その理由は? 日本酒は焼肉と相性が良いお酒です。その理由は、双方が持つ「うま味成分」にあります。 うま味は、甘味や酸味、塩味、苦味といった基本味のひとつです。うま味成分はさまざまな食品に含まれ、大きく以下の3種にわかれます。 うま味成分 うま味成分を含む食品 グルタミン酸 昆布、チーズ、白菜、トマト、醤油、味噌 イノシン酸 鶏肉、牛肉、豚肉、かつお節 グアニル酸 干ししいたけ、乾燥ポルチーニ うま味成分は単独で使うより、複数を組み合わせたほうが美味しさがアップします。昆布のグルタミン酸と、かつお節のイノシン酸を組み合わせた出汁(だし)もその一例です。 日本酒×焼肉も、うま味の相乗効果が期待できるペアリング。日本酒はグルタミン酸、肉はイノシン酸を含むため理にかなった組み合わせといえます。 2.焼肉と合う日本酒の種類や温度帯 日本酒は、フルーティーな香りのものや旨味の強いものなど、さまざまな種類があります。また、冷やしたり温めたりと幅広い温度帯で楽しめるお酒です。 焼肉と合わせるときは、種類や温度にもこだわってみましょう。より美味しさが引き立つペアリングが生まれます。 2-1.焼肉に合う日本酒の種類 焼肉に合うのは、しっかりとした旨味が感じられる日本酒です。米と米麹のみで造られる「純米酒」は深いコクがあり、タレの濃い味にも負けることがありません。 ラベルに「生酛(きもと)」や「山廃(やまはい)」と書かれた日本酒もおすすめです。複雑かつ繊細な香りと味わいが、肉の旨味と絶妙にマッチします。 また、スッキリ感のある「本醸造酒」は、口内の脂分を洗い流してくれます。焼肉とも相性が良く、お箸を次へと進めてくれるお酒です。 2-2.焼肉に合う日本酒の温度帯 焼肉におすすめの「純米酒」は、温めると味わいがふくよかに変化します。「生酛」や「山廃」も同様です。どっしりとした旨味が焼肉の旨味とマッチし、お酒が進むペアリングができあがるでしょう。 アツアツ、ジューシーな焼肉に冷たいお酒を合わせたいときは、ロックスタイルもおすすめです。ラベルに「原酒」と書かれたタイプは味がしっかりしているため、ロックにしても味がぼやけません。BBQのおともには、冷たさと爽快感を味わえるソーダ割も美味しいですよ。 3.焼肉におすすめの日本酒5選 ここからは、焼肉におすすめの日本酒をご紹介します。純米酒や山廃、原酒などさまざまなタイプを取り揃えました。ぜひ好みのスタイルで日本酒×焼肉のペアリングを楽しんでみてくださいね。 3-1.貴 特別純米 米の旨味とキレを兼ね備えた「貴(たか)」は、冷やでも燗でも美味しいお酒です。後口に爽やかな香りが広がり、ついついもう一杯とグラスが進みます。魚介類とも相性が良く、肉や海鮮を楽しむBBQにもおすすめです。食中酒として幅広いシーンで活躍してくれます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-2.天狗舞 山廃仕込 純米酒 昔ながらの製法、山廃の魅力を存分に感じられる日本酒がこちら。石川県の「天狗舞(てんぐまい)」です。山吹色のお酒をそっと口にすれば、深い旨味がじんわりと広がっていきます。 焼肉はもちろん、すき焼きやジビエのような肉料理にもおすすめです。常温にぬる燗、熱燗と好みの温度でお肉とのペアリングを楽しめます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-3.農口尚彦研究所 YAMAHAI GOHYAKUMANGOKU 無濾過生原酒 「無濾過生原酒」とは、ろ過や加熱処理、加水をしていないお酒のことです。酒米・五百万石(ごひゃくまんごく)を使った山廃仕込みのお酒はキレが良く、口内の脂分をさらりと洗い流してくれます。.農口尚彦氏は、酒造りの神さまともいわれる杜氏のひとり。外箱付きのこちらのお酒は、贈答用にもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-4.七田 純米 七割五分磨き 雄町 無濾過生 ふくよかな味わいをもたらす酒米、雄町(おまち)の魅力あふれる1本です。ろ過や加熱処理をしていないため、深い旨味を楽しめます。焼肉のおとも、キムチやナムルなどの個性もしっかりと受け止めてくれる美味しさ。焼肉好き、お酒好きにはこたえられない銘柄です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3-5.豊潤 大分三井 白麹仕込み 日本酒造りには、黄麹を使うのが一般的です。こちらのお酒は、焼酎造りに用いることが多い白麹で仕込まれています。白麹由来の甘酸っぱい味わいは、グレープフルーツのような爽やかさ。ロックやソーダ割にしてライムを浮かべれば、焼肉のおともにぴったりの1杯ができあがります。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) まとめ 日本酒と焼肉は、うま味の相乗効果が期待できるペアリングです。お互いの良さが引き立ち、肉もお酒もより美味しく楽しめます。燗酒にしたり、ロックやソーダ割にしたりと味わい方は無限大。ぜひその日の気分にあわせたペアリングを楽しんでみてくださいね。

「地酒」の定義とは?日本酒や清酒との違いを解説

日本各地で造られている地酒(じざけ)。見聞きする機会は多いものの「地酒とは?」と聞かれると答えに迷う方も多いのではないでしょうか。 今回は、地酒の定義や日本酒との違いについて解説します。さらに、日本各地の地酒の特徴やおすすめ銘柄もご紹介。地酒の世界を知れば、日本酒がもっと美味しく楽しいものになりますよ。 1.地酒とは?定義や日本酒との違い 地酒とは、特定の地域で造られたその土地ならではのお酒のことです。昭和後期には地酒ブームが巻き起こり、新潟の淡麗辛口のお酒が人気を博しました。まずは、地酒の定義や日本酒との違い、地酒ブーム誕生の背景についてみていきましょう。 1-1.地酒の定義は2つ 「精選版 日本国語大辞典」では、「地酒」は以下のように定義されています。 〘名〙 その土地でつくられる酒。その土地独特の酒。いなか酒。 参考:コトバンク「地酒とは」 “その土地でつくられる酒”という定義でみた場合、日本酒以外にも地酒は存在するといえます。近年は、小さな醸造所が造るクラフトビールや国産ワインも人気です。 また、デジタル大辞泉では地酒を以下のように定義しています。 その地方でつくられる清酒。特に、灘(なだ)や伏見(ふしみ)を除いた地方のものをさす。 参考:weblio辞書「地酒の意味・解説」 ここでいう清酒とは、いわゆる日本酒のことです。灘は兵庫県、伏見は京都府に位置します。江戸時代、灘や伏見は日本酒の主要産地でした。その他の地域のお酒は地酒と呼ばれ、別の物として扱われていたのです。 現在は、大手酒造メーカーが手がけるような、全国流通するお酒以外も地酒と呼ばれています。一般的には、灘や伏見を除いた地域で、小規模生産されるお酒を指すことが多いでしょう。 1-2.地酒と清酒、日本酒の違いとは? “その地方でつくられる清酒”と定義されているように、地酒は清酒のひとつです。清酒とは、米と米麹、水を原料に発酵させてこしたお酒のこと。国税庁の酒税法では、清酒は以下のように定義されています。 ・米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの ・米、水及び清酒かす、米こうじその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(イ又はハに該当するものを除く。)。但し、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む。)の重量をこえないものに限る。 ・清酒に清酒かすを加えて、こしたもの 参考:国税庁「酒税法における「清酒」の定義」 これらの条件を満たしていれば、海外で造られたお酒も清酒に該当します。一方で、「日本酒」という呼び名は、国産米を使用し国内で醸造されたお酒のみに用いられるものです。海外産の米を使っていたり、海外で醸造し輸入されたりしたお酒は、日本酒を名乗ることができません。 近年は、フランスやアメリカなどでも清酒が製造されています。地酒の世界は日本国内だけでなく、海外にも広がっているといえるでしょう。 1-3.地酒ブームが生まれた理由 地酒という言葉が全国に広まったのは、昭和後期の地酒ブームがきっかけです。地酒ブーム誕生の背景には、昭和初期から続いた「級別制度」の廃止がありました。 級別制度とは、「特級」「一級」「二級」のように日本酒をランク分けした制度のことです。品質ではなく、酒税額の違いを基準としていた級別制度は、消費者に「高額なお酒ほど美味しい」という誤った認識を与えていました。 長年続いた級別制度が廃止されると、大手が造る特級酒から、地方の小さな蔵が造る地酒へと消費者の注目が移っていきます。なかでも、新潟のスッキリとした味わいのお酒は人気を呼び、淡麗辛口ブームとともに地酒ブームを世に生み出しました。 2.地域別!地酒の特徴とおすすめ日本酒 ここからは、北は北海道、南は沖縄まで全国の地酒の特徴をご紹介します。米と米麹、水というシンプルな原料から生まれる日本酒は、土地の個性が現れやすいお酒です。「どんなお酒を飲もうかな」と迷ったら、おすすめ銘柄もぜひ参考にしてください。 2-1.北海道 豊かな自然と広大な土地に恵まれた北海道。寒さ厳しい北の地では『吟風(ぎんぷう)』や『彗星』、『きたしずく』といった北海道生まれの酒米を使った酒造りがおこなわれています。 道内に3つの蔵を持つ「上川大雪(かみかわたいせつ)」が造るのは、北海道弁でついつい飲んでしまうことを意味する“飲まさる酒”。蔵のひとつ五稜乃蔵は、帯広畜産大学のキャンパス内に位置します。 ほかにも、日本最北端の酒蔵「国稀(くにまれ)」、公設民営型の酒蔵「三千櫻(みちざくら)」、旭川の名水を仕込み水にする「男山(おとこやま)」とどれも人気の蔵ばかり。地酒は後味がスッキリとしたタイプが多く、食の宝庫といわれる北海道の味覚と良く合います。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.東北 青森の「田酒(でんしゅ)」に岩手の「赤武(あかぶ)」、秋田の「新政(あらまさ)」と日本酒ファンに支持される銘柄が勢揃いする東北地方。なかでも福島は、9年連続『全国新酒鑑評会』での金賞受賞数日本一を誇ります(令和4年時点)。 また、山形にはプレミア日本酒「十四代(じゅうよんだい)」を造る高木酒造も存在します。「浦霞(うらかすみ)」で知られる佐浦酒造は、1724年(享保9年)に宮城県に創業した老舗蔵です。 フルーティーな香りのお酒、深い旨味のあるお酒など味わいも多種多様。どれもクオリティが高く、いろいろな銘柄を試しながら自分の好みのお酒を見つけたい方におすすめです。 2-3.中部 日本海に面する新潟から太平洋に面する愛知まで、エリアが広い中部地方にはさまざまな地酒が集まります。 新潟を代表するのは、かつて淡麗辛口ブームを巻き起こした地酒の数々です。「久保田(くぼた)」や「八海山(はっかいさん)」、「越乃寒梅(こしのかんばい)」など、旨味がありつつスッキリとした味わいのお酒が並びます。 富山の「勝駒(かちこま)」や石川の「加賀鳶(かがとび)」は、海の幸にベストマッチのキレ味鋭い後口が魅力。福井の地酒「黒龍(こくりゅう)」は、香り高い大吟醸の代表銘柄です。 また、アルプスの山々が連なる長野は酒造りが盛んで約80を超える蔵が存在します。愛知の「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」は、日本から世界へ羽ばたく地酒の代表種です。エレガントな味わいは海外でも評価が高く、パリのレストランで採用されています。 2-4.関東 関東地方にも人気銘柄が勢揃い。埼玉の「花陽浴(はなあび)」、神奈川の「いづみ橋(いづみばし)」と、日本酒ファンから愛される地酒が並びます。 なかでも栃木の「鳳凰美田(ほうおうびでん)」は、フルーツを思わせる華やかな香りが魅力的。ほんのり甘く清らかな味わいで、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめの地酒です。 2-5.近畿 伏見のある京都をはじめ、奈良や和歌山など2府5県を含む近畿地方。自然豊かな地域も多く、近年は新たな人気銘柄が続々と登場しています。 「紀土(きっど)」は和歌山の豊かな自然が育む地酒です。酒蔵は稲作が盛んな地域に建ち、清らかな井戸水が酒造りに使われています。 また、日本酒発祥の地ともいわれる奈良の「風の森(かぜのもり)」は、ほのかな発泡感と複雑味のある味わいが人気の地酒です。地元の米をなるべく削らず使った酒からは、自然の豊かさ、力強さを感じることができます。 2-6.中国 中国地方は日本海に面した山陰地方と、瀬戸内海に面した山陽地方にわかれます。冬の寒さが厳しい山陰地方の地酒は、燗酒にするとより美味しく味わえるのが特徴です。鳥取の「千代むすび(ちよむすび)」、島根の「十旭日(じゅうじあさひ)」など地酒の魅力を堪能できる銘柄が揃います。 広島県の西条は、日本有数の酒どころとして知られる地域です。銘酒のひとつ「白牡丹(はくぼたん)」を造る蔵は、300年以上の歴史を誇ります。 また、瀬戸内近くの酒蔵では、牡蠣に合うさまざまな地酒が造られています。富久長(ふくちょう)の「シェルラバーズ」もそのひとつです。シュワシュワッとした発泡感とキレのある酸味が牡蠣の旨味を引き立ててくれます。 2-7.四国 四国地方のなかでも、特にお酒好きが多い地域として知られるのが高知県です。観光スポット『ひろめ市場』には地元の屋台が集結し、明るいうちから地酒と料理を楽しめます。 「酔鯨(すいげい)」や「船中八策(せんちゅうはっさく)」など、高知の地酒はキリッとした辛口タイプが多いのが特徴です。瀬戸内の恵みがもたらす魚介類とあわせれば、スイスイと盃が進みます。 2-8.九州・沖縄 焼酎の名産地である九州でも、数多くの日本酒が製造されています。特に、稲作が盛んな北九州は米どころであり酒どころです。福岡には50以上の蔵が存在し、「庭のうぐいす」や「若波(わかなみ)」、「田中六十五(たなかろくじゅうご)」などの地酒が人気を博しています。 また、大分の地酒はスッキリした味わいとほんのりとした甘さが魅力です。さわやかな香りの「ちえびじん」は、和食だけでなくイタリアンにも良く合います。 沖縄の泰石(たいこく)酒造は、沖縄唯一の蔵であり、日本最南端の酒蔵。代表酒「黎明(れいめい)」は、ふくよかな旨味とキレの良さをあわせ持ち、沖縄のお土産にもおすすめです。 3.地酒をより楽しむためのポイント ここまでご紹介したように、地酒にはその土地ならではの個性が現れます。より楽しみたいときは、土地の風土が感じられる地元の食材とあわせるのがおすすめです。また、実際に蔵へ足を運べば、地酒の魅力をより身近に感じることができます。 3-1.酒蔵に足を運んでみる 地酒に興味を持ったら、ぜひ実際に蔵へ足を運んでみてください。地酒が生まれる土地の風土をよりはっきりと感じられるはずです。蔵によっては試飲や販売スペースが設けられています。酒蔵の多い地域に足を運び、酒蔵めぐりを楽しむのもおすすめです。 また、蔵によっては見学を受け付けており、見上げるほど大きなタンクや、日本酒造りに使う道具を間近に眺めることができます。見学時は、蔵のホームページなどで見学の有無を確認してから出かけるのがおすすめです。 酒造り期間中であれば、蔵人たちが働く姿やもろみが発酵する様子を見学できます。蔵内には甘い香りが広がり、お酒好きにはたまらない体験となるでしょう。 https://sake-5.jp/sasaki-sake-brewery-tour-experience-report/ 3-2.地酒と名産品のペアリングを楽しむ 日本酒は食事とあわせて楽しめるお酒です。自宅で地酒を味わうときは、ぜひ地酒が造られた土地の名産品を合わせてみてください。 秋田のお酒にはいぶりがっこ、広島のお酒には牡蠣など、料理とのペアリングを考えると日本酒選びがより楽しくなります。コクとキレを兼ね備えた北海道のお酒には、魚介類やチーズ、ラム肉のような旨味の強い食材もおすすめです。 燗酒で美味しい山陰のお酒は、カニ料理のベストパートナー。旨味と旨味の相乗効果がたまらないペアリングができあがりますよ。 まとめ 日本各地で造られる個性豊かな地酒。その土地の風土を感じられる地酒には、日本酒の魅力がたっぷりと詰まっています。 合わせる料理を工夫したり、実際に蔵に足を運んだりすればいつもの一杯もより美味しく感じられるはず。ぜひ各地を旅するように、さまざまな地酒を味わってみてくださいね。

日本酒を-5度で保存するためのおすすめのセラーはこれ!

日本酒の保存には-5度がいいというのはわかったけど、-5度で保存できるセラーやケースってどういうのがあるのかわからないと思うこともあるのではないでしょうか。 今回は日本酒を最適に保存できる-5度の設定ができる日本酒セラーを紹介します。 1. 日本酒をマイナス5度で保管できるアクアの「SAKE CABINET CSR-15H」 特徴1.マイナス10度~プラス10度で5段階の温度設定が可能 SAKE CABINETは-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃の5段階で温度設定が可能です。 マイナス5度で開封したあとの日本酒も長期保存したり、0度や5度に設定して熟成させる楽しみ方もできます。 5段階で設定できるので、日本酒のストックが無いときは普通の飲み物を入れておくなどもできますね。 特徴2.四合瓶は最大12本、一升瓶は9本まで縦置き可能 上段では最大12本の四合瓶、中段では最大9本の一升瓶が縦置き可能となっています。 たくさんの本数が入るのもメリットですが、ポイントは「縦置き」ができることです。 日本酒は横置きにすると空気に触れる面積が増え、酒質が落ちていってしまいます。 冷蔵庫では縦置きはドアポケットにしか縦置きできるスペースがないため、日本酒にとってあまりいい環境とは言えません。 特徴3.リビングでの使用も考慮したサイズとデザイン性 幅50.3cm×奥行59.8cm×高さ131cmとコンパクトなサイズ感なのでご家庭に難なく置いておくことができます。 また庫面には七宝柄が施され和を感じるスタイリッシュなデザインでインテリアとして生活に溶け込むため、リビングにも問題なく置くことができます。 【SAKE CABINET CSR-15Hまとめ】 温度設定:-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃ (5段階で設定可) 収納本数:四合瓶 約12本(上段) + 一升瓶 9本(中段) + 二合瓶 4本(BOX) 紫外線防止:密閉型 縦置き:可能 サイズ:幅50.3cm×奥行59.8cm×高さ131cm その他:コンパクトなので家庭にも置ける   まとめ 家庭用ならSAKE CABINET, がおすすめ! コンパクトで十分な機能が備わっているSAKE CABINETは家庭用で日本酒を楽しむのにうってつけです。 日本酒をたくさん買うけど、ストックしておく場所がないという方に、ぜひいかがでしょうか?

日本酒からリンゴやバナナのようなフルーティーな香りがするのはなぜ?

米を原料とする日本酒から、なぜフルーティーな香りがするの?と疑問に感じたことはないでしょうか。リンゴやバナナのような香りの正体は、吟醸香と呼ばれるものです。 今回は、日本酒からフルーティーな香りがする理由についてご紹介します。甘い香りのお酒は飲みやすく、日本酒ビギナーにもおすすめです。香りの種類も解説するので、ぜひ日本酒選びの参考にしてくださいね。 1.日本酒のフルーティーな香りの正体「吟醸香」 日本酒から感じるフルーティーな香りは「吟醸香(ぎんじょうこう・ぎんじょうか)」と呼ばれます。リンゴや洋梨、バナナといったフルーツや花などに例えられる香りです。 吟醸香のあるお酒は、和食だけでなくイタリアンやフレンチなどにもよく合います。香りが華やかで、日本酒ビギナーでも飲みやすい銘柄が多いことが特徴です。また、吟醸香は「吟醸造り」と呼ばれる製法によって生まれます。 2.フルーティーな吟醸香が生まれる理由「吟醸造り」 吟醸香は、吟醸造りと呼ばれる製法で生まれます。吟醸造りとは、より小さく削った米を原料に、低温でゆっくりと発酵させる製造方法のことです。 日本酒の主原料である米と米麹は、目に見えない微生物「酵母」の働きによってお酒へと変化します。吟醸香は、酵母がアルコール成分と同時に生成するものです。 米を小さく削ること 低温でゆっくりと発酵させること 吟醸造りの特徴であるこれらの要素は、酵母の働きに影響し以下のような理由で吟醸香を生み出します。 2-1.米を小さく削る吟醸造り 日本酒の原料となる米は、外側を削ってから使用します。米の表面に含まれる脂質やタンパク質などは、酵母の栄養素となる一方で、多すぎると雑味の原因となり得るからです。 米を削ることは「磨く」とも表現され、その度合いは精米歩合(せいまいぶあい)と呼ばれます。 吟醸造りに用いられるのは、精米歩合60%以下と外側を4割以上削った米です。精米歩合50%以下と、より磨いた米を用いた日本酒は「大吟醸酒」と表示されます。 吟醸造りによって、低栄養かつ低温の環境に置かれた酵母は、通常のアルコールのほかに「高級アルコール」にあたる成分を発生させます。 この高級アルコールが、リンゴや洋梨といったフルーツに例えられる吟醸香の正体です。香り成分は米を磨くほど生まれやすく、大吟醸酒は華やかな香りの銘柄が多く見られます。 2-2.低温でゆっくり発酵させる吟醸造り 低温で長期間発酵させる吟醸造りは、冬の寒い時期におこなうのが一般的です。低温でゆっくりと発酵させることで、酵母が生成した香り成分は蒸発することなく醪(もろみ)にとどまってくれます。 より磨いた米を原料に低温で長期発酵させる大吟醸酒は、コストがかかるぶん高価格帯が主流です。なかでも、米と米麹のみを原料とする「純米大吟醸酒」は、贈答用にも適した銘柄が揃います。 3.フルーティーな香り「吟醸香」の種類 フルーティーな香りの吟醸香は、「サッパリとした香り」と「濃醇な香り」の2タイプにわかれます。これは、香りを生成する成分の違いによるものです。 日本酒を選ぶときは「リンゴみたいな香り」「甘いバナナの香り」など、香りに着目してみるのもおすすめです。自分好みの香りや味をより見つけやすくなりますよ。 3-1.リンゴや洋梨のようなサッパリとした吟醸香 リンゴや洋梨のようなサッパリとした吟醸香は、「カプロン酸エチル」と呼ばれる成分に由来するものです。カプロン酸エチルを含む日本酒は、適度に冷やすと香りがより引き立ちます。香りを包み込むワイングラスで味わうのもおすすめです。 近年は、カプロン酸エチルを生成するさまざまな酵母が開発されています。清酒鑑評会の出品酒に採用されることも多く、フルーティーな香りの代表種といえるでしょう。 3-2.バナナやメロンのような濃醇な吟醸香 バナナやメロンのような濃醇な甘さを思わせる吟醸香は、「酢酸イソアミル」に由来します。伝統的な吟醸香でもある酢酸イソアミルは、「きょうかい9号」や「きょうかい14号」といった古くから存在する酵母によって多く生成されるものです。 酢酸イソアミルを含むお酒は、適度に温めると香りがふくよかに変化します。常温やぬる燗などでゆったりと楽しむお酒におすすめです。 まとめ フルーティーで華やかな香りのお酒は、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。より磨いた米を使っているぶん雑味がなく、スッキリとした味わいも楽しめます。 リンゴやバナナなど、香りの違いに着目すれば日本酒選びの幅がより一層広がります。ぜひ、香りも含めた日本酒のさまざまな個性を感じてみてくださいね。

日本酒は横置きしてもいいの?そんな疑問を解決!

日本酒が残ってしまい冷蔵庫を開けると、置くスペースがなかったという経験がある人もいるのではないでしょうか。 日本酒を縦に置くスペースが取れない場合、横置きにしてもいいのでしょうか。 今回は冷蔵庫で横置きにしたときに、日本酒にはどのような影響があるのか、また正しい日本酒の保管方法を学んでいきましょう。最後に飲み切れなかった日本酒の活用方法もご紹介しているので参考にしてみてくださいね。 1. 日本酒って冷蔵庫で横置き保存していいの? 日本酒を冷蔵庫に保管しようと思ったら、置けるスペースがないなんてことありませんか?一升瓶の縦置きはなかなか難しいこともあるでしょう。横置きならなんとか置ける場所を発見したら、横向きに保管してもいいのでしょうか。 1-1. 日本酒を保管するときは縦置きが基本。 実は日本酒を保管するときは縦置きがいいのです。横置きにすることで、キャップの部分に日本酒が触れ、味や風味が変化してしまうことがあるのです。また、横に置くと縦に置いたときよりも空気に触れる面積が多くなるので、これも味や風味を損なう原因となります。 さらに、日本酒の栓がしっかりと閉まっていなかったときや、元々打栓が安定していない場合、横置きにすると漏れてしまうこともあるため、縦置きが基本なのです。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 1-2.冷蔵庫の場合は、どの部屋で保管するかが重要! 冷蔵庫はご存知のとおり場所によって温度が違います。日本酒の保存は「-5度」がベストといわれていますが、家庭用の冷蔵庫に保存する場合どの部屋がいいのかおすすめ順にご紹介します。 肉や魚、生鮮食品に適している「パーシャル室」の温度は約-3度。縦置きできるのであればパーシャル室がおすすめです。 次におすすめなのが「チルド室」。約0度なのでこちらも日本酒の保存には適しています。 パーシャル室やチルドが狭い場合におすすめなのは「冷蔵庫」。こちらは約3度。一番縦置きしやすい場所です。ただしドアポケットなど入り口近くは5~7度くらいになることも多いので、日本酒は奥の方に入れるのが◎。 冷蔵庫の次に温度が低いのは「野菜室」。こちらは約5度ですが、大きい瓶でも縦置きできるのが魅力的。 ちなみに冷凍庫は-18度。冷凍するともつイメージがありますが、凍らせるときは瓶のまま凍らせると割れることがあるので、ちょっとした工夫が必要です。 https://sake-5.jp/sake-store-in-the-refrigerator/ 1-3. 紫外線や温度変化の高いところよりは、冷蔵庫で横置き! 日本酒は「紫外線」・「温度変化」・「空気」からの刺激を受けると劣化してしまいます。 そのため、直射日光が当たる場所や温度が高い・変化が激しい場所よりは、縦置きができなくとも冷蔵庫などの冷暗所で横置きで保管した方がいいといえます。縦に置けないからといって常温のまま部屋に放置するのはやめましょう。 ここがPOINT! 日本酒は「縦置き」での保管が基本 冷蔵庫内でのおすすめ順はパーシャル室>チルド室>冷蔵庫 紫外線が当たる場所や温度変化の高い場所よりは冷蔵庫内で横置きしたほうがいい 2. 冷蔵庫で横置きの場合、どれくらい持つ? 2-1. 未開封なら、そこまで期限は気にしなくてOK!10年後でも飲めるケースも。 日本酒は食品表示法でも賞味期限の表示は免除されており、適切な環境で保存した未開封のものであればいつまでも飲むことができます。そのため、正しく保管すれば保存期間を気にしなくてもOKです。 しかし、横置きの場合、スクリューキャップの金属部分に触れることにより、味や風味が変化する可能性が考えられます。化学的な数値としてみると多少変化があるくらいで、人が飲んでわかるくらい味が変わるわけではありませんが、気になる人は早めに飲みましょう。 また、未開封でも“生酒”や”生貯蔵酒”の日本酒は賞味期限が短いので、最初から冷蔵庫で保管し、早めに飲み切りましょう。 2-2. 開封後の日本酒は3日~5日で酒質が変化。数ヶ月で変化を楽しみつつ飲みきろう! 日本酒の開封後は、どんなにしっかり栓をしても、空気に触れるので3~5日で酒質が変化してきます。5日以内を目安に飲み切る方がいいですが、酒質が変化することで、決して飲めなくなるわけではないので数ヶ月で味の違いを楽しむのもあり。開けたばかりのものより、少し時間が経った方が美味しかったという日本酒も人によってはあるようです。 ここがPOINT! 未開封であれば保存期間は気にしなくてもOK!ただ、横置きすると味が変わったのがわかるくらいではないが味は落ちる 未開封でも“生酒”や”生貯蔵酒”の日本酒は賞味期限が短いので、最初から冷蔵庫で保管し、早めに飲み切ろう。 日本酒の開封後は、どんなにしっかり栓をしても、空気に触れるので3~5日で酒質が変化してきます。ただ、味の違いを愉しむというのもあり。 3. もし飲みきれなかった日本酒は? 時間が経ってしまいあまり美味しくない、一升瓶でもらったけど好みの味ではなかったなどの理由で飲み切れなかった日本酒は、そのまま捨ててはいけません。日本酒は飲めなくてもさまざまなシーンで活躍します。 3-1. 料理酒として使える! 日本酒は料理酒として使えます。料理の味に影響することはほとんどないので、自分が苦手な味の日本酒を料理に使っても問題ありません。煮物を作るときやスープなど、和食には欠かせないものです。 https://sake-5.jp/sake-cuisine/ 3-2. 日本酒風呂として使える! かなり劣化してしまった日本酒は、飲むのも料理に使うのも気が引けますよね。そんなときは入浴剤代わりに日本酒を入れてみましょう。身体が温まるので寒い季節にもぴったりです。 https://sake-5.jp/sake-bath/ ここがPOINT! 飲みきれなかった日本酒は料理酒としてや入浴剤代わりにお風呂に入れて有効活用! まとめ 日本酒は基本的には「縦置き」が正しい保管方法です。しかしどうしても縦置きできないときは、環境が悪い場所に縦置きするよりも、冷蔵庫に横置きの方がおすすめです。また、一升瓶で縦に置けないときは他の容器に移し替えるという手もあります。 縦置きする場所が常にないけど日本酒が大好きという人は、ワインセラーならぬ日本酒セラーを購入するという手もあります。縦置き保管はもちろんのこと、日本酒の保管に適した「-5度」を保つことができますよ。 日本酒の保存に関しての完全版はこちら! https://sake-5.jp/sake-preservation-complete-version/

大きい日本酒は容器で小分けの保管がおすすめ!冷蔵庫保存のポイントも解説

日本酒が好きな人は、好きな銘柄を一升瓶で買うことが珍しくありません。しかし、一升瓶は大きすぎて置き場所に困ってしまうものです。冷蔵庫に入らず、せっかくの高級銘柄でも保管に困ってしまいすぐに飲み切ってしまいます。 そんなときに思いつくのが別の容器に小分けすることです。みなさんも日本酒を小分けにする方法が気になっていると思います。 そこで今回は日本酒を小分けする方法を具体的に解説します。移し替えのポイントも解説しているので、参考にしてみてください。 1.一升瓶が大きすぎるときは小分けにして保存しよう 一升瓶が大きすぎて困る!という場合は、小分けにして保存するのがおすすめです。小分けにすれば、空いたスペースに収納しやすくなります。小分けする方法は以下を参考にしてください。 1-1.一升瓶の量は1800ml 一升瓶は具体的な数値に換算すると1800mlになります。市販の大型ペットボトルと同じくらいの容量ですね。ペットボトルは横にして置いておきやすいですが、一升瓶はそうはいきません。丸みがあるため、横にすれば不安定になります。縦にすれば、大きすぎて収まらないことが多いです。 現状、一升瓶の置き場所に困っている人は、次の項目で説明する容器を用意してみてください。 1-2.用意するもの 一升瓶を小分けする場合、容器なら何でもいいわけではありません。基本的には、以下で解説する容器を選んでください。 煮沸消毒してある密閉可能な瓶やボトル 一升瓶の小分けに最適なのは「煮沸消毒してある密閉可能な瓶やボトル」です。おすすめなのはスイングボトル。ガラス瓶ですが、密閉用のフタがついています。BARなどで見かけることも多いでしょう。 スイングボトルには250ml、500mlとサイズが豊富にあります。大きいものだと、1Lサイズもありますね。量販店や通販サイトから購入できます。安いものはワンコインで買えるので、気に入ったものを探してみてください。 「わざわざ瓶のボトル買うのは...」と抵抗があるときは、匂いのない飲料のボトルで代用しましょう。身近なものでいえば、ミネラルウォーターや炭酸水です。ジュースなどのボトルは日本酒の香りが落ちるため、使わないようにしましょう。 (出典元:amazon) 煮沸消毒のやり方 小分け用の容器を用意したら、事前に煮沸消毒をしましょう。消毒をしないと、雑菌によって日本酒が傷んでしまいます。煮沸消毒のやり方は以下のとおりです。 洗い桶やタライに熱湯を溜める 溜めた熱湯に容器を数分沈める 容器を自然乾燥させる 以上が煮沸消毒のやり方です。基本的には熱湯に容器を沈めておけば問題ありません。注意点は消毒したあとに水分をふき取らないことです。布巾などを使うと、再び雑菌が付着する可能性があります。取り出した容器はキッチンペーパーの上などに置いて、自然乾燥させてください。 漏斗(ロート) 一升瓶を小分けするときは、漏斗があると便利です。一升瓶は重量があるため、ボトルにキレイに注ぐのは難しいです。漏斗があれば、日本酒がこぼれるのを防ぐことができます。なくても問題はありませんが、できれば用意したほうがいいでしょう。 漏斗は一般的なホームセンターで購入することができます。100円ショップなどでも取り扱いがあるので、探してみてください。 ここがPOINT! 一升瓶など冷蔵保に入らない日本酒は小分けにして保存がおすすめ 一升瓶の小分けに最適なのは「煮沸消毒してある密閉可能な瓶やボトル」。おすすめなのはスイングボトル。 「わざわざ瓶のボトル買うのは...」と抵抗があるときは、匂いのない飲料のボトルで代用も可。(身近なものでいえば、ミネラルウォーターや炭酸水) 煮沸消毒の手順①洗い桶やタライに熱湯を溜める→②溜めた熱湯に容器を数分沈める→③容器を自然乾燥させる 2.移し替えと冷蔵庫保存するときのポイント 一升瓶を小分けは、ただ別の容器に移し替えればいいわけではありません。いくつかのポイントがあります。詳しくは以下で解説していきます。 2-1.口元ギリギリまで入れる 一升瓶を小分けするときは、新たな容器の口元ギリギリまで入れるのが大事です。日本酒は空気に触れることで劣化が早まります。そのため、口元近くまで満たすことで、容器内部に空気が溜まらないようにするのです。 ただし、小分けしていくと、最後だけ口元まで満たす量には足りないことがあります。できれば、事前にサイズの小さな容器も用意しておくと、キレイに小分けすることができるでしょう。 2-2.冷蔵庫の中では縦置き 日本酒を冷蔵庫で保存するときは、なるべく縦置きにしてください。キャップに触れて雑味が混ざる可能性があります。横にすれば、空気に触れる面積が広がる点にも注意が必要です。日本酒の劣化が早まります。 日本酒を冷蔵庫で保存する予定があるときは、事前にスペースの幅と高さを測っておくといいでしょう。保存に適切な容器を探すことができます。 2-3.マイナス5度で保存できると理想 日本酒はマイナス5度で保存するのが理想といわれています。ただし、マイナス5度の環境を簡単に用意するのは難しいです。最もカンタンなのは冷蔵庫のパーシャル室に保存すること。パーシャル室の平均温度はマイナス3度です。マイナス5度に近い環境なので、日本酒の保存に適しています。 一升瓶のままなら入らないかもしれませんが、小分けすればパーシャル室で保存するのもカンタンです。日本酒の冷蔵保存については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。 冷蔵庫の各部屋の温度について詳しくはこちら。   https://sake-5.jp/vegetable-room-in-refrigerator/ https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ ここがPOINT! 一升瓶を小分けするときは、新たな容器の口元ギリギリまで入れるのが大事 日本酒を冷蔵庫で保存するときは、なるべく縦置き 日本酒はマイナス5度で保存するのが理想 まとめ 一升瓶に入った日本酒を小分けする方法を解説しました。大きくて邪魔になりがちな一升瓶も、小分けすることで収納がラクになります。冷蔵庫に入れることができれば、日本酒の品質を長く保つことができるでしょう。 ぜひ、一升瓶の置き場所に困っている人は本記事を参考に小分けしてみてください。キッチンや物置きが片付き、スペースに余裕が生まれるはずです。

日本酒の正しい保存方法を学ぶ!マイナス5度が最適って知ってた?

美味しいものも保存方法を間違うと台無しになってしまいます。日本酒も例外ではなく、保存方法には気をつけなくてはいけません。 日本酒には賞味期限が書かれておらず、長期保存に向いている飲み物であることが知られています。 しかし正しい保存方法でなければ長期保存に向いている日本酒でさえ飲めない状態になってしまうこともあります。しっかりと保存の仕方を学んでいきましょう! 1.日本酒の保存のポイントは「光・温度・空気」 日本酒は種類によって保存方法が少し変わってきますが、基本的に冷暗所で保管するのがポイント。冷暗所とは、一定に低い温度で保たれた、日の当たらない暗い場所のことです。1~15℃くらいの場所のことをいいます。 よく冷暗所と呼ばれる場所は、床下や流しの下などです。ちょうどいい冷暗所がないときには、発泡スチロールの容器を使う人もいます。日本酒の保存に冷暗所が適している理由を見ていきましょう。 1-1.日本酒は光に弱い 日本酒の大敵である光。それは紫外線が出ているからなのです。紫外線が出ているのは日光だけではなく、蛍光灯などからも出ているので、室内に置いてあるからといって安心してはいけません。 日本酒の専門店などで冷蔵庫のライトが消えているのは、つけ忘れているのではなく、紫外線を防ぐためだったのですね。たった数分でも日向香(ひなたか)という、匂いの原因になってしまうため要注意。どうしても光を遮ることができないときは、新聞紙で日本酒の瓶を巻くといいでしょう。未開封でも開封後でもとにかく日本酒は光から守ることが大切なのです。 瓶に色がついている理由 日本酒の瓶は緑や茶など濃い色が多くなっています。このように濃い瓶の場合は、紫外線の吸収率がいいため、劣化しにくいといえます。しかし最近は透明や薄い青などでフレッシュな日本酒の印象を与えたり、女性人気の高い日本酒はピンクなど可愛らしい色で売り出したりしているものもあります。このように、薄い色の瓶は光から守ってくれるものがないため、劣化しやすくなっているので、より慎重に保存しなくてはなりません。 1-2.温度の変化で劣化する 温度も紫外線と同じくらい日本酒の味などに影響します。急激な温度変化にも弱い日本酒は、一定の温度に保たれた場所で保管するのが基本です。高温になると、老香(ひねか)という劣化した匂いがしてきます。温度と同じく湿度も保たれた場所で保管しましょう。 日本酒のキャップは金属製のことが多いため、湿度が高いと錆びる原因になります。まれにコルクの栓がしてあることがあります。コルクの場合は乾燥しすぎると、よくないため湿度が高めの場所で保存する方がいいでしょう。 1-3.空気に触れると劣化する 日本酒を開けたあとに劣化する理由は酸化するからです。酸化は空気に触れるたびに起こります。日本酒が瓶に詰められるときは真空状態ですが、開けると気をつけても空気に触れないというのは無理です。空気に触れることで、香りや旨味が生まれる種類の日本酒もありますが、開けてから1週間以上経つと酸化してしまうので開封後はなるべく早く飲みきりましょう。 ここがPOINT! 日本酒の保存は冷暗所(1~15℃くらいの場所)が基本 日本酒は「紫外線」「温度変化」「空気」に弱い飲み物   2.日本酒は縦に置く?横に置く? 日本酒を保管するときは縦置きが基本です。サイズによっては横向きにしないと入らないなんてこともあるかもしれませんが、横向きにするとキャップに日本酒が触れることで味が変化してしまう可能性が。 また縦に置いたときよりも、横の方が空気に触れる面積が増えるため、酸化が早くなってしまうのです。ちなみにワインの空気抜きは日本酒にも使えることがあります。酸化を防ぎたいときは使ってみてはいかがでしょうか。 ここがPOINT! 日本酒を保管するときは縦置きが基本 3.日本酒は冷蔵庫に入れる 生酒や吟醸酒、開封後の日本酒は冷蔵庫で、生貯蔵酒と記載がない純米酒・本醸造酒・古酒などは常温でもOKといわれることがありますが、実は日本酒はマイナス5度が最適な環境なのです。 そのためできれば常に冷蔵庫で縦置きにして保存するのがおすすめ。冷蔵庫ではマイナス5度にはなりませんが、常温よりも良い状態を保つことが可能です。 また「光を防ぐ」効果もあるため、可能な限り冷蔵庫で保存しましょう。 ここまで紹介した保存方法を簡単にまとめてみます。 保存方法 理由など 光を避ける 紫外線で劣化するため 温度差を避ける 急激な温度変化で劣化するため 空気を避ける 空気に触れると劣化するため 縦置きにする キャップに触れると劣化するため 最適な温度 マイナス5度が日本酒に最適です!   4. マイナス5度保管にこだわるなら日本酒セラーが最高! マイナス5度が日本酒の保管に適していることはわかりましたが、冷蔵庫の温度をご存知ですか? 冷蔵庫の種類によって差はありますが、冷蔵室は3~5度、ドアポケット部分は6~9度、チルドは0度前後、野菜室は3~7度、冷凍室は-20~-18度となっています。 こうして温度をみると日本酒にぴったりのマイナス5度の空間が冷蔵庫にはないことがわかります。 いったいどこに保管すればいいのかと悩んでいる日本酒通の皆さん!実は日本酒専用のセラーが発売されています。たくさんの日本酒をそろえている人や、日本酒にこだわりのある飲食店の皆さんには日本酒セラーをおすすめします。 https://sake-5.jp/sake-cellar/ https://sake-5.jp/sake-cabinet-review-2/ ここがPOINT! 日本酒を大事に保管するなら、紫外線を遮断できて温度管理も完璧な日本酒セラーがベスト! 5.まとめ 日本酒はただ置いておくだけではダメなのです。せっかく購入してきた日本酒ですので、美味しく飲めるように保存方法にも気を配りましょう。紫外線から守り、温度や湿度にも気を配ります。 そして日本酒の保管は-5度が最適。 冷蔵庫には-5度という環境が残念ながらありません。美味しい状態で常に日本酒を楽しみたい人は、日本酒セラーも考えてみてはいかがでしょうか。 ここがPOINT! 日本酒の保存は冷暗所(1~15℃くらいの場所)が基本 日本酒は「紫外線」「温度変化」「空気」に弱い飲み物 日本酒を保管するときは縦置きが基本 日本酒を大事に保管するなら、紫外線を遮断できて温度管理も完璧な日本酒セラーがベスト!

【唎酒師が解説】日本酒の賞味期限は?賞味期限の目安や劣化した日本酒の特徴を解説

日本酒には、実は賞味期限がないことをご存じですか?「え!ということは、何年も味が変わらないの?」と驚く方も多いのではないでしょうか。 日本酒には賞味期限の表記はありませんが、未開封な状態と開封後とでは、美味しく飲める期間が異なります。今回は、日本酒の賞味期限や保存のポイントについてご紹介!余ったお酒の使い道も、ぜひ参考にしてくださいね。 1.日本酒に賞味期限の表示はない 食品などに必ずと言って良いほど記載がある賞味期限ですが、日本酒には賞味期限の表示がありません。日本酒はアルコール度数が高いぶん腐敗しにくく、国税庁から消費期限・賞味期限の表記は必要ないとされているからです。 ー(問 25)酒類において、表示の省略ができる事項はありますか。   酒類については、「保存の方法」、「消費期限又は賞味期限」、「栄養成分(たんぱく質、脂質、炭水化物及びナトリウム)の量及び熱量」※の表示を省略することができます。ただし、これらの事項を表示する場合には、食品表示基準に沿った表示を行う必要があります。(食品表示基準第3条第3項) (出典元:食品表示法における酒類の表示のQ&A – 国税庁) また、食品表示法では、ワインなどのお酒類全般も賞味期限の表示が免除されています。 ラベルに記載されているのは「製造年月」 日本酒のラベルに、賞味期限と似たような日付を見かけたことはありませんか?これは、賞味期限ではなく「製造年月」を表しています。 製造年月とは、日本酒を瓶に詰めた月または日にちのことです。画像のように年数と月のみの表示もあれば、日にちまで含めたものもあります。賞味期限の表示義務がないのに対し、製造時期は法的に記載が定められています。 ここがPOINT! ・ 日本酒の賞味期限は、国税庁から表記は必要ないと発表されている ・ラベルに記載するのは製造年月 2.開封前の日本酒の賞味期限の目安 そもそも賞味期限とは、「袋や容器を開けないまま、美味しく食べられる期限」のことです。日本酒は賞味期限のないお酒ですが、5年、10年たっても品質が変わらないわけではありません。 開封しなければ腐敗のリスクは少ないものの、美味しく楽しむには一定の期間があると考えられます。特に「生酒」は以下のように飲み頃が短いお酒です。 2-1.加熱処理をした日本酒は1年がひとつの目安 加熱処理をした日本酒の賞味期限は、製造時期からおよそ1年間がひとつの目安になります。 日本酒は、お酒を絞ったあとと瓶に詰める前の2回「火入れ」と呼ばれる加熱処理をおこなうのが一般的です。加熱処理をした日本酒は、ラベルに火入れと書かれていたり、酒販店で常温で並べられたりしています。 ただし、近年は製造技術の進歩や保管のノウハウにより、数年たった日本酒でも美味しさがキープできるといわれています。味や香りがよりまろやかに変化した日本酒は「熟成酒」として人気です。日本酒の熟成については、後の章で詳しくご紹介します。 2-2.生酒・生貯蔵酒や生詰め酒は約6~7カ月 「生酒」や「生貯蔵酒」などは、製造時期から約6~7カ月の間に飲むのが良いといわれています。 「生酒」とは、1度も加熱処理をしていない日本酒のことです。出荷前に1度だけ加熱処理した日本酒は「生貯蔵酒」、貯蔵前に1度だけ加熱処理をした日本酒は「生詰め酒」と呼ばれます。 火入れの目的のひとつとして挙げられるのが、日本酒の保存性を高めることです。火入れをしていない生のお酒は、そのぶん品質が変化しやすい状態にあります。これらのお酒は冷蔵保管を心がけ、なるべく早めにフレッシュな味わいを楽しみましょう。 生酒についてさらに詳しい内容を知りたい方はこちらを参考にしてみてください。 日本酒の生酒とは?火入れをした日本酒との違いや楽しみ方を解説! 3.開栓後は早めに飲み切る 日本酒は、開栓して空気に触れると「酸化」と呼ばれる現象が始まります。酸化が進むと、香りが不快に感じられたり、味わいが変化したりするため注意が必要です。 食品や飲料は、賞味期限があっても開封後は早めに食べたり飲んだりしたほうが良いといわれています。賞味期限がない日本酒も同様に、開栓後は早めに飲み切るように心がけましょう。 特に生酒や生貯蔵酒といったお酒は味の変化も早いため、開栓後は1週間以内に飲み切るのがおすすめです。 開栓後の日本酒がおいしく飲める期間などのついてはこちらを参考にしてみてください。 開封後の日本酒はいつまで飲める?保存方法から劣化の見分け方まで解説! 4.日本酒の保存方法3つのポイント 日本酒の美味しさをキープするためには、保管時に次のポイントを意識してみてください。賞味期限のない日本酒の飲み頃を逃すことなく、酒蔵が目指す味わいを楽しめます。 冷暗所か冷蔵庫で保管する 縦置きで保管する 紫外線に当てないようにする ここでは保管のポイントとあわせ、温度や光が日本酒に与える影響も確認していきましょう。 4-1.冷暗所か冷蔵庫で保存する 日本酒は、冷暗所か冷蔵庫で保管するのが基本です。温度の高い場所で保管すると、色合いが茶色く変化するほか「老香(ひねか)」と呼ばれる劣化臭が生じるリスクが高まります。 特に、火入れをしていない生酒は冷蔵庫で保管してください。酒販店でも、生酒は冷蔵庫に入れられています。ネットショップなどで日本酒を購入するときは、必要に応じてクール便を選択できるかなども確認してみてくださいね。 4-2.縦置きをする 日本酒は、なるべく縦置きで保管しましょう。キャップが金属製の場合、お酒が金属に触れることで味が変化してしまうと言われています。特に、飲みかけの日本酒は縦置き保管が基本です。横置きにすると空気と触れる面積が増え酸化が進んでしまいます。 冷蔵庫に縦置きできるスペースがないときは、小さな容器に移し替えるのもおすすめです。その際は、清潔で乾燥した容器を使用してくださいね。 日本酒を小分けに保存するやりかたはこちらを参考にしてみてください。 大きい日本酒は容器で小分けの保管がおすすめ!冷蔵庫保存のポイントも解説 4-3.紫外線や光には当てないようにする 紫外線に当たった日本酒は、色が茶色く変化し「日光臭(にっこうしゅう)」と呼ばれる劣化臭が生まれます。そのため、日本酒は日に当たらない場所に保管することが大切です。常温で保管する際も、光の差し込まない場所を選びましょう。 5.未開封で5年10年と保存すれば熟成酒に 近年、日本酒ファンの間で注目を集めているのが「熟成酒」です。 そもそも熟成とは、年月を経て食品の旨味や風味が増すこと。熟成させた日本酒は「古酒」とも呼ばれ、複雑な香りと濃醇な味わいを持ちます。 前述した保存方法を心がけ、未開封の状態で適切に保存すれば自宅でも熟成酒を楽しめます。人生の節目に購入した日本酒を熟成させ、5年後、10年後の記念日に開けるのもおすすめです。 日本酒の熟成と劣化の違いは?熟成をするうえでのポイントを解説! 6.風味が落ちてしまった日本酒の色や香り、味わいの変化 時間が経ち風味が落ちてしまった日本酒は、色や香り、味わいに変化が生まれます。「まだ美味しく飲めるかな?」と気になる日本酒があるときは、以下の項目を確認してみてくださいね。 6-1.日本酒の色や見た目の変化 5年、10年と適切な環境下で保管された「熟成酒」は、透明から琥珀色、赤茶色へと色合いが変化します。紫外線や光を浴びた日本酒も同様です。 ただし、紫外線を浴びた場合は同時に風味が落ち、香りも不快なものへと変化してしまいます。日本酒の色が変わったときは、香りも含めて状態を判断するのがおすすめです。 6-2.日本酒の香りの変化 日本酒は、開栓してから時間が経過したり、光や紫外線に当てたりしていると「老香」や「日光臭」と呼ばれる香りが生じます。これらは、ツンと鼻をつくような不快感を生じる香りです。この場合、日本酒は風味が落ち、蔵の目指す味わいとは異なるものになってしまったと考えられます。 6-3.日本酒の味の変化 日本酒の味わいは、時間の経過とともに徐々に変化していきます。なかには、熟成させることでまろやかな味わいに変化することもあるでしょう。 ただし、お酒が空気に触れて酸化した場合は、苦味や酸味が生じてしまいます。決して飲めないお酒になってしまったわけではありませんが、その際は次に紹介する使い道も検討してみてください。 7.開封後に時間が経った日本酒の使い道 「飲みかけの日本酒、うっかりいつまでも置いたままにしてしまった」という経験はありませんか? 「なんだか香りも味も美味しいとは言えないけど、捨てるのはもったいない…」というときは、料理やお風呂に使うのもひとつの方法ですよ。 7-1.料理酒として使う 日本酒を使った料理は、香りが上品に仕上がります。また、素材がふっくらとやわらかくなったり、コクがプラスされたりと、さまざまなメリットが生まれるのが特徴です。料理酒の代わりに活用するほか、汁物や鍋に加えるのもおすすめですよ。 さらに詳しい内容を知りたい方はこちらを参考にしてみてください。 日本酒は料理酒としても使える!日本酒と料理酒の違いなどについて解説 7-2.お風呂に入れて日本酒風呂に 飲み頃を過ぎた日本酒がたくさんあるときは、日本酒風呂はいかがでしょうか?日本酒風呂は、美肌効果や発汗作用が期待できるといわれています。 日本酒を入れる目安は、コップに1~3杯程度。肌が弱い方は少量にするほか、子どもや妊婦の方などは避けたほうがベターです。問題ない方は、初めは少量ずつ試しながら自分に合う量を見つけてみてくださいね。 日本酒風呂の効能や注意点などさらに詳しい内容を知りたい方はこちらを参考にしてみてください。 日本酒風呂で美肌をGET!日本酒はデトックス効果も期待できる優秀な入浴剤 8.ベストな保存環境をキープできる日本酒セラー 日本酒専用のセラーがあれば、一定の温度帯で日本酒の味や香りをキープできます。 通常の冷蔵庫では難しい縦置き保管ができることも魅力です。日本酒用に設計されているため、保管場所を気にすることなく日本酒との出会いを楽しめます。 その日の気分、料理に合わせて日本酒を選べば、自宅でも居酒屋気分を満喫できます。「いろいろな銘柄を少しずつ楽しみたい」「酒蔵から届く味わいそのままに美味しさをキープしたい」という方におすすめですよ。 日本酒選びがもっと楽しくなった。唎酒師が導入した日本酒セラーとは? まとめ 日本酒は賞味期限のないお酒ですが、美味しさを楽しむには早めに飲み切るのがおすすめです。一方で、近年はあえて長期間保存する「熟成酒」も注目を集めています。 日本酒を熟成させたい場合も含め、保存時はいくつかのポイントを心がけることが大切。涼しく紫外線の当たらない場所で保管しつつ、酒蔵が届けてくれた味わいを楽しみましょう!

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