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【2023年最新版】宮城県のお土産におすすめの日本酒10選

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【2023年最新版】宮城県のお土産におすすめの日本酒10選

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

宮城県の日本酒は、淡麗辛口タイプが多く食事にあわせるお酒におすすめです。「伯楽星」や「一ノ蔵」など、日本酒ファンにも支持される銘柄が数多く揃います。

今回は、お土産にもおすすめの宮城県の日本酒をご紹介!宮城のお酒の歴史や特徴も解説します。宮城県の日本酒を飲みたいときやお土産選びに迷うときは、ぜひ参考にしてくださいね。

1.宮城県の日本酒の歴史や特徴

東北地方に位置する宮城県には、およそ24の酒蔵が存在します。いずれも宮城の豊かな自然の恵みを活かし、質の良い日本酒を生み出す蔵ばかりです。

宮城県の酒造りは、独眼竜正宗の名で知られる戦国武将「伊達政宗」からスタートしました。また、多くの蔵では日本三大杜氏のひとつ南部杜氏が活躍し、純米酒や吟醸酒といった特定名称酒を造り上げています。

1-1.お酒をこよなく愛した伊達政宗

伊達政宗は、仙台藩初代藩主となった人物です。独眼竜正宗とも呼ばれ、仙台城跡には勇敢な姿を模した騎馬像が建設されています。

食通だった伊達政宗は、お酒をこよなく愛する武将でもありました。1608年(慶長13年)には仙台藩の御用酒屋をスタートさせ、自らが縄張りしたといわれています。

御用達酒屋の酒造りが発展するとともに、仙台城下には多くの町酒屋が誕生しました。現在も宮城には300年以上の歴史を誇る酒蔵が存在し、伝統の技と味を守り続けています。

伊達政宗

1-2.酒蔵で活躍する南部杜氏

宮城県の酒蔵では、多くの南部杜氏が活躍しています。杜氏とは、酒造りのリーダーとなる人物のことです。南部杜氏は、岩手県石鳥谷町で生まれた杜氏集団。新潟生まれの「越後杜氏」、兵庫生まれの「丹波杜氏」に並ぶ日本三大杜氏に数えられます。

南部杜氏の手がける酒は、厳しい寒さが生む端麗辛口の味わいが主流です。その酒質は世界でも高く評価され、「全米日本酒鑑評会」や「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」などで数々の受賞歴を誇ります。

1-3.宮城の酒は約9割が「特定名称酒」

「特定名称酒」とは、原料や製造方法など一定の基準を満たしたお酒のことです。純米酒や吟醸酒、本醸造酒などが特定名称酒にあたり、それ以外のお酒は「普通酒」と呼ばれます。

国税庁によると、国内の清酒の課税移出少量に占める特定名称酒の割合は、全体の約3割です。そんななか、宮城県で製造されるお酒は約9割を特定名称酒が占めます。

1986年(昭和61年)には「みやぎ・純米酒の県宣言」をおこなっていることからも、宮城県は高品質のお酒が揃う地域といえるでしょう。

参考:国税庁「酒レポート」

2.宮城県の日本酒選び2つのポイント

宮城県の日本酒を選ぶときは、以下のポイントに着目してみましょう。

  1. 味わいや香りで選ぶ
  2. エリアごとの特徴で選ぶ

米と米麹を原料に造られる日本酒は、土地の個性が現れやすいお酒です。味や香り、エリアの特徴に着目すれば、より自分好みの味わいに出会うことができます。

2-1.味わいや香りで選ぶ

前述したように、宮城のお酒はスッキリとした味わいの淡麗辛口タイプが主流です。そのなかでも、香り高いものやコクがあるもの、甘く感じられるものなど各蔵ではさまざまなお酒が造られています。

「大吟醸」と名前にあるお酒は、華やかな香りが特徴です。また、「純米酒」や「特別純米酒」と表示されたお酒はしっかりとしたコクも楽しめます。

「甘口のお酒が好き」「辛口タイプが好き」と自分の好みがはっきりしている場合は、ラベルに書かれた日本酒度の数値を参考にするのもおすすめです。一般的に、日本酒度がプラスであるほど辛口、マイナスであるほど甘口のお酒にあたります。

ただし、甘辛の味わいは酸度やアミノ酸度といったさまざまな成分で構成され、人によって感じ方は異なります。フルーツのように華やかな香りのお酒は、辛口でも甘く感じられることがあるでしょう。

日本酒

2-2.エリアごとの特徴で選ぶ

宮城県内は、以下の4つのエリアに分類されます。「お土産にしたい」「地酒の個性を楽しみたい」というときは、エリアにこだわって日本酒を選ぶのもおすすめです。

仙台エリア

宮城県の中心部、仙台エリアには歴史ある蔵が点在します。なかでも内ヶ崎酒造店は、宮城県最古の酒蔵です。また、勝山酒造は仙台に現存する唯一の伊達家御用蔵として知られています。宮城の日本酒ルーツ、歴史を感じたい方におすすめのエリアです。

県北エリア

仙台エリアの北に位置する県北エリアでは、伝統の技で生まれる端麗辛口のお酒を楽しめます。なかでも一ノ蔵は、古くから発酵食の文化が根付く大崎地域に建つ酒蔵です。中心部にはお酒の史料館が経つなど、観光にもおすすめのエリアといえるでしょう。

県南エリア

仙台より南に位置する県南エリアには、淡麗辛口のお酒を中心に、バラエティ豊かな銘柄が揃います。もっとも南に位置する蔵王酒造が造るのは、「花撫子(はななでしこ)」という名のピンク色の日本酒。アルコール度数も控えめでほんのり甘く、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。

三陸エリア

石巻や気仙沼といった三陸エリアには、新鮮な魚介類とあわせて美味しい銘柄が揃います。「墨廼江(すみのえ)」は、地元の水と酵母、米を使ったみずみずしい味わいが特徴。『魚でやるなら日高見だっちゃ!』のキャッチフレーズで知られる「日高見(ひたかみ)」も三陸生まれの日本酒です。

宮城県

3.宮城県のお土産におすすめの日本酒10選

ここからは、「宮城県のお土産に美味しい日本酒を持ち帰りたい!」そんなときにおすすめの10銘柄をご紹介します。

宮城の日本酒の歴史を感じるお酒やコクのあるお酒、スッキリタイプのお酒と日本酒通から愛される銘柄が揃いました。お酒好きへのお土産はもちろん、自分用にもぜひチェックしてみてくださいね。

3-1.あたごのまつ 特別純米

酒蔵創業時から長きにわたり地元で愛されるお酒「あたごのまつ」。香り穏やかでスッキリとした味わいは、全国の日本酒通からも支持されています。

特別純米はしっかりとしたコクもあり、燗酒を好む方にもおすすめです。冷やしたり温めたりと、料理にあわせてさまざまな表情を楽しめます。

あたごのまつ 特別純米
あたごのまつ 特別純米

(出典元:新澤醸造店

3-2.伯楽星 純米吟醸

「伯楽星(はくらくせい)」は、「あたごのまつ」と同じ新澤醸造店が手がける日本酒です。テーマは『究極の食中酒』。食事とあわせて美味しいお酒は、海外のコンペティションでも多くの受賞歴を誇ります。魚介類とも相性が良く、寿司や刺身はもちろん、カルパッチョのようなメニューとのペアリングもおすすめです。

伯楽星 純米吟醸
伯楽星 純米吟醸

(出典元:新澤醸造店

3-3.日高見 芳醇辛口 純米吟醸 弥助

『魚でやるなら日高見だっちゃ!』が合言葉の三陸生まれの日本酒「日高見(ひたかみ)」。芳醇辛口と書かれたこちらは、スッと消え行く余韻がたまらない1本です。

白身魚や貝類、イカやエビなどと相性抜群。お寿司のパートナーにぜひにとおすすめしたい宮城県のお土産です。

日高見 芳醇辛口 純米吟醸 弥助
日高見 芳醇辛口 純米吟醸 弥助

(出典元:矢島酒店

3-4.勝山 純米吟醸 「鴒」 サファイア

高級感ある日本酒をお土産にしたいときはこちら「勝山 鴒(かつやま れい)」はいかがでしょうか。

金字が輝く外箱も美しく味わいはふくよか。仙台名物牛タンをはじめとする肉料理やデザートにもマッチします。酒蔵は伊達家御用蔵と、宮城の日本酒の歴史も感じられる1本です。

勝山 「鴒(れい)」

(出典元:勝山オンラインショップ

3-5.墨廼江 特別本醸造 本辛

本醸造酒は、スッキリとした味わいが特徴の日本酒です。なかでも本辛と記されたこちらの「墨廼江(すみのえ)」は、スパッとしたキレの良さが感じられます。

しっかりと米の旨味が残るのも、宮城のお酒ならでは。冷酒に常温、燗酒と幅広い温度帯で楽しめ、日本酒好きに喜ばれるお土産になるでしょう。

墨廼江 特別本醸造 本辛
墨廼江 特別本醸造 本辛

(出典元:はせがわ酒店

3-6.浦霞 生一本

「浦霞(うらかすみ)」を造る佐浦は、1724年(享保9年)創業と長い歴史を誇る酒蔵です。生一本(きいっぽん)と名付けられた特別純米酒は、宮城県産のササニシキを100%使用。温めるとよりふくよかな旨味が広がり、心をほっと癒してくれる1杯になるでしょう。

浦霞 生一本
浦霞 生一本

(出典元:株式会社佐浦

3-7.一ノ蔵 特別純米酒 辛口

伝統的な酒造りの技法から生まれる「一ノ蔵(いちのくら)」。特別純米酒辛口は、飲み飽きしないクリアな味わいが魅力です。繊細な味わいの和食はもちろん、旨味の強い洋食メニューとも好相性。持ち運びしやすい180ml容量が販売されているのもうれしいポイントです。

一ノ蔵 特別純米酒 辛口
一ノ蔵 特別純米酒 辛口

(出典元:株式会社一ノ蔵

3-8.勝山 戦勝政宗 純米吟醸

現在の伊達家当主、伊達泰宗公に献上された日本酒です。きらびやかなラベルも美しく、しっかりとした外箱も付いています。ネーミングにコンセプト、確かな酒質と宮城土産にふさわしい一品。香り豊かで味わい深く、お酒好きへの贈り物にもおすすめです。

勝山 戦勝政宗 純米吟醸
勝山 戦勝政宗 純米吟醸

(出典元:勝山オンラインショップ

3-9.乾坤一 純米吟醸原酒 超辛口

宮城産の米にこだわりぬいたお酒「乾坤一(けんこんいち)」は、地酒ファンからも広く支持されている日本酒です。

純米吟醸原酒 超辛口は原酒ならではの味わいに、お米の優しい旨味を残しつつ心地よくキレる後味の良さは食中酒を得意とする乾坤一ならではです。海の幸との相性がとにかく抜群なので、ぜひおいしい海の幸とともにお楽しみください。

乾坤一 純米吟醸原酒 超辛口
乾坤一 純米吟醸原酒 超辛口

(出典元:さぶん酒店

3-10.山和 燗純米

宮城の米と酵母を使い、伝統的な手法で造られた日本酒です。燗純米とあるように、温めるとより魅力が花開きます。香りは穏やかで口当たりはまろやか。燗酒好きはもちろん、燗酒を飲み慣れない方にもおすすめしたい宮城の日本酒です。

山和 燗純米
山和 燗純米

(出典元:さぶん酒店

まとめ

武将、伊達政宗公からスタートした宮城の日本酒の歴史。酒造りの技法と味わいは、現在も各蔵へ受け継がれています。

三陸沖の魚介類や仙台発祥の牛タンなど、海の幸山の幸とあわせて美味しい銘柄が揃うことも魅力のひとつ。お気に入りの1本を見つけたら、ぜひお土産に連れて帰ってくださいね。