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醸造酒と蒸留酒の違いとは?醸造酒と蒸留酒の代表的なお酒も解説
日本酒にビール、焼酎にワイン、ウイスキー…。世の中に存在するお酒の数々は、製造方法によって「醸造酒」や「蒸留酒」、「混成酒」などに分類されます。日本酒は、米と米こうじから造られる醸造酒です。 今回は、醸造酒の日本酒資格「唎酒師」と、蒸留酒のウイスキー資格「ウイスキーエキスパート」を持つ筆者が、醸造酒と蒸留酒の違い、種類について紹介します。 日本酒と焼酎は製法が似ていたり、ウイスキーを造る酒蔵があったりと、知れば知るほど奥深いお酒の世界。早速その魅力について探っていきましょう。 1.醸造酒と蒸留酒の違いとは? 醸造酒と蒸留酒の大きな違いは製造方法です。それぞれに果実やハーブ、甘味料などを加えたものは混成酒と呼ばれます。 醸造と蒸溜の違いにより、お酒のアルコール度数やカロリー、糖質には変化が生まれます。日本酒は、醸造酒にあたるお酒です。まずは、蒸留酒との違いについてみていきましょう。 1-1.「醸造」と「蒸留」作り方の違い 「醸造」とは、発酵の力を利用してアルコールや食品を製造することです。発酵とは、微生物の力で食材を変化させることを意味します。日本酒のほか、味噌や醤油といった日本古来の調味料も発酵を経て生まれる食品です。 日本酒の「醸造」では、米と米こうじなどの原料に、酵母や水などを加えてアルコール発酵をおこないます。発酵の力でアルコールが生成され、お米がお酒へ変化するというわけです。 アルコール発酵が進んだ液体は、「もろみ」と呼ばれます。日本酒造りのもろみは、白くどろどろとした状態です。わたしたちが口にする日本酒は、このもろみを搾って造られています。 一方、蒸留酒の製造工程では、アルコール分を含むもろみを搾るのではなく加熱していきます。液体を加熱すると、湯気が立ち上りますよね。この湯気を特殊な機械で集め、冷やしてもう一度液体へ戻す製法が「蒸留」です。 一般的に、醸造酒の製造には発酵のための樽やタンクが用いられます。蒸留酒の製造は、ウイスキーのポットスチルをはじめとする蒸留器が用いられるのが大きな特徴です。 1-2.アルコール度数の違い 醸造と蒸留では、蒸留のほうが高いアルコールが生成されます。自然の力を利用する醸造はアルコール発酵に限界がありますが、蒸留は、水とアルコールの“沸点”の違いを利用することで純度の高いアルコールを取り出せるからです。 水は100℃で沸騰し、アルコールは約78℃で沸騰します。つまり、アルコール分を含むもろみを熱すると、先にアルコール分が蒸発し始めるというわけです。 アルコール分を含む気体を冷やせば、より度数の高い液体ができあがります。蒸留方法によっては、40~90度まで度数を高めることが可能です。 一方、発酵という自然の力でアルコールを生成する醸造酒の度数は、さほど高くはなりません。そのなかでも日本酒のアルコール度数は高く、原酒(げんしゅ)と呼ばれるできたての状態で18度近くになります。 1-3.カロリーや糖質の違い お酒の種類により異なるものの、カロリーは蒸留酒のほうが高くなりがちです。反面、糖質は醸造酒のほうが高くなります。 カロリー(100gあたり) 糖質(100gあたり) 日本酒(醸造酒) 103~109kcal 3.6~4.9g ウイスキー(蒸留酒) 237kcal 0g 参考:文部科学省「第2章 日本食品標準成分表」 ここでは、醸造酒の日本酒と、蒸留酒のウイスキーのカロリー、糖質を比較してみました。こうしてみると蒸留酒のカロリーがずいぶん高く感じられるのではないでしょうか。 ただし、蒸留酒はアルコール度数の高いお酒です。ロックやソーダ割りにすることも多く、一般的に1度に口にする量は醸造酒に比べ少なくなるでしょう。 1-4.酔いやすさに差はある? 人がお酒で「酔う」のは、肝臓で分解できなかったアルコールが血流に乗り脳まで到達し、脳を麻痺させるからといわれています。 肝臓がアルコールを分解する速度、アルコールが脳まで運ばれる速度は体質によりさまざまです。アルコール度数や酒量によっても、酔い方は変わってくるでしょう。 さまざまな成分を含む醸造酒は、アルコール分解に時間がかかるぶん、揮発したアルコールのみの蒸留酒に比べ酔いやすいといわれています。一方で、度数が高い蒸留酒は、飲むスピードや量によって酔いが回りやすいお酒です。 度数が低い醸造酒も、大量に飲めば悪酔いにつながってしまいます。美味しく楽しく酔うためには、醸造酒も蒸留酒も適量をゆっくりしたペースで飲むことが重要といえるでしょう。 2.醸造酒の種類と特徴 醸造酒の種類には、日本酒やビール、ワインなどが挙げられます。いずれも米や大麦、ブドウを原料にアルコール発酵で生まれるお酒です。 発酵には「単発酵」と「複発酵」の2つの仕組みがあります。ここでは、それぞれの仕組みの違いや、日本酒とビール、ワインとの関係性をみてきましょう。 2-1.日本酒 日本酒は、米と米こうじを原料に、アルコール発酵で生まれる醸造酒です。アルコール発酵には「糖類」が必要ですが、デンプンを主とする米には、糖類がほとんど含まれていません。 そのため、日本酒造りでは麹菌の力を借り、デンプンを糖類(ブドウ糖)へと変化させる「複発酵(糖化)」をおこないます。 日本酒造りの大きな特徴は、複発酵とアルコール発酵を1つのタンクで同時に進めることです。これは「並行複発酵」と呼ばれ、高いアルコール分が生成される手法になります。 ビールのアルコール度数が約5度、ワインの度数が約12度であるのに対し、アルコール発酵直後の日本酒の度数は18度前後です。古くから受け継がれる日本酒の並行複発酵は、世界でも珍しい醸造方法といわれています。 2-2.ビール ビールは、大麦麦芽やホップなどから生まれる醸造酒です。米と同様に、大麦にもアルコール発酵に必要な糖類はほとんど含まれていません。そのため、ビール造りでは大麦を水に浸け発芽させ「複発酵」を進めていきます。 日本酒と違い、糖化が終わってからアルコール発酵させるビール造りの製法は「単行複発酵」と呼ばれます。 また、ビールはその後の製法で「ラガー」や「エール」などの種類に分類されます。材料や作り方でいくつにも表情を変えるビールのなかでも、近年注目を集めているのが「クラフトビール」です。 クラフトビールとは、小さな醸造所で作られる個性的なビールのこと。なかには、日本酒造りの工程で出る酒粕を利用したビールも誕生しています。 鳥取県の酒蔵「元帥(げんすい)酒造」と、地元のブリュワリー「BREW LAB KURAYOSHI (倉吉ビール株式会社)」とのコラボレーションビール『SAKEKASU BREW 酒粕ブリュー』もそのひとつ。ビールの弾ける泡のなかに、ホップ特有のコクと苦味、日本酒の旨味が広がります。 出典元:元帥酒造「SAKEKASU BREW 酒粕ブリュー」 2-3.ワイン ワインはブドウから生まれる醸造酒です。米や麦と違い、ブドウには糖分が含まれています。 そのため、ワインは日本酒やビールのような「複発酵(糖化)」の必要がありません。ブドウ果汁に酵母を加えてアルコール発酵させる「単発酵」の後、樽やタンクで熟成させればワインができあがります。 製造工程がシンプルなぶん、ワインはブドウの品質が仕上がりを大きく左右します。良質なブドウを栽培するうえで重視されるのが、場所や気候、土壌の要素を総称した「テロワール」です。 近年は、日本酒造りでも米が育つテロワールを重視する蔵が多くみられます。また、ブドウ栽培から瓶詰めまで一貫しておこなうワイン生産者「ドメーヌ」のように、米栽培からすべてを手掛ける蔵も少なくありません。 「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)」を造る愛知県の「萬乗醸造(ばんじょうじょうぞう)」は、フランスでのワイン造りも手がける酒蔵です。兵庫県と岡山県、フランスにそれぞれ田んぼを持ち、日本酒の原料である米を育てています。 出典元:醸し人九平次 KUHEIJI また、山口県「永山本家酒造場」では、土地のテロワールを重視した『ドメーヌ貴』を製造。杜氏の永山ががワイナリーを訪れた経験から生まれたというお酒には、米が育つ土地や地域の人々への敬意が詰め込まれています。 参考:永山本家酒造場「貴」の公式オンラインストア 3.蒸留酒の種類と特徴 蒸留酒の種類には、焼酎やウイスキー、ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒が挙げられます。 日本酒と並び、焼酎も日本で古い歴史を持つお酒です。日本酒と焼酎両方を造る酒蔵や、酒粕を使った酒粕焼酎を造る蔵も存在します。 また、近年は国産ウイスキーの世界的な人気を受け、ウイスキー造りを始める蔵も誕生しています。カクテルベースに使用されることの多いウォッカをはじめ、それぞれの特徴についてみていきましょう。 3-1.焼酎 焼酎は、麦や芋、糖蜜などを主原料とする蒸留酒です。アルコール度数36度未満の「甲類焼酎」と、45度以下の「乙類焼酎」2種類に分類されます。 穀類や芋を主原料とする乙類焼酎の製造工程では、日本酒造りと同様に米こうじを造る「製麹(せいぎく)」がおこなわれます。麹(こうじ)の力で穀類や芋のデンプン質を糖に変え、もろみを加熱し、蒸留するというわけです。 日本酒を造る酒蔵のなかには、製麹技術を活かし焼酎を製造する蔵も存在します。銘酒『八海山』で知られる「八海醸造」もそのひとつです。酒粕を使った『よろしく千萬(せんまん)あるべし』をはじめ、日本酒の製造技術を取り入れた米焼酎が造られています。 参考:八海山「製品情報」 3-2.ウイスキー ウイスキーは、大麦麦芽やトウモロコシなどを原料に生まれる蒸留酒です。大麦麦芽は「モルト」と呼ばれ、蒸留は2回または3回おこなわれます。 世界的なジャパニーズウイスキーの人気を受け、日本国内のウイスキー蒸留所の数は年々増加。2022年時点で稼働予定のものも含めると、その数は58カ所にのぼります。 近年は、日本酒を造る酒蔵がウイスキー製造をはじめるケースもみられます。また、日本酒『神鷹』で知られる「江井ヶ嶋酒造」は、ブーム以前からウイスキー造りを手がけている酒蔵です。 潮風を感じる敷地内には、歴史ある酒蔵とともに日本酒史料館やモダンな蒸留所が点在しています。 3-3.ウォッカ ウォッカは、小麦やトウモロコシのような穀類や、ジャガイモなどの芋類から造られる蒸留酒です。主原料は焼酎と似ていますが、ウォッカ造りでは米麹は使用されません。代わりに材料を煮てデンプン質を糖化させます。 蒸留後に白樺などの活性炭でろ過をするウォッカは、クセのない香りや味わいが特徴です。また、ジンやラム、テキーラとともに「世界4大スピリッツ」に数えられます。 ウォッカはロシアのような北欧のほか、アメリカなどさまざまな地域で製造されているお酒です。近年は、サントリーの『HAKU(白)』、「高木酒造」の『奥飛騨』など、国産ウォッカも注目を集めています。 まとめ 自然のアルコール発酵の力で生まれる醸造酒と、アルコール発酵させた液体を加熱して造られる蒸留酒。どちらも人類の長い歴史のなかで生み出されてきたお酒です。 なかでも日本酒は、並行複発酵という世界でもめずらしい醸造方法で造られています。発酵中のもろみがプクプクと泡立つ様子は、お酒が呼吸をしているかのよう。酒蔵では、その成長を見守りながら発酵度合いを見極めていきます。 知れば知るほど楽しく、おもしろいお酒の世界。日本酒をはじめ、ビールにワイン、ウイスキーにウォッカとそれぞれのお酒を今日も美味しく楽しみましょう。
【古酒の舎・淡路島】「古昔の美酒 セルフブレンド」時と記憶をボトルに詰めて
長い年月を経て熟成させたお酒、古酒(こしゅ)。2022年9月16日(金)より、兵庫県淡路島の「古酒の舎」では、古酒を自らブレンドできるサービス『古昔の美酒 セルフブレンド』がスタートしています。 試飲をしつつ選べる古酒は約30種類。さらに、ボトルや化粧箱のデザインも選択可能と、特別な“選ぶ楽しさ”を体験できるサービスです。 今回は、「淡路島の思い出を持ち帰ってもらいたい」という思いから生まれた『古昔の美酒 セルフブレンド』について詳しくご紹介。実際に現地へ出向き、ブレンド体験した様子をお届けします。 1.「古酒の舎」ソムリエが語る古酒の魅力 「古酒の舎(こしゅのや)」が位置するのは、兵庫県淡路島の北西部。目の前には播磨灘の雄大な景色が一面に広がります。 ドアを開けた先に待っていたのは、全国各地から集められた古酒の数々。酒蔵をイメージしたという店内は、朱色の漆喰が美しい開放的な空間です。 1階では、10年以上熟成され、かつ全国の酒蔵から厳選した日本酒のほか、泡盛や梅酒、焼酎のオリジナル古酒ブランド『古昔の美酒(いにしえのびしゅ)』を購入できます。 2階は、古酒と淡路島の旬の食材とのペアリングを楽しめるバーラウンジです。大きな窓の外には青い海がきらめき、クラシック音楽とともにゆったりとした時間が流れていきます。 長期熟成古酒をいただきつつ、まずはソムリエ松本さんに古酒の魅力について伺いました。 1-1.約100種以上から“きれいな古酒”のみをセレクト 「商品を厳選するにあたり、およそ100種類以上の古酒をテイスティングさせていただきました。そのなかでも、老香(ひねか)がないもの、きれいなお酒のみをセレクトしています」 そう語る松本さんはソムリエ、いわゆるワインのエキスパート。テイスティング時は、古酒の繊細な味と香りを見極めるためワイングラスに注いで吟味したと話します。 劣化臭の老香とは異なる、複雑かつ芳醇な香りと独特の苦味、渋味こそが古酒の魅力。 また、日本酒は5〜7年でぐっと熟成が進み、その後は時間とともにより個性的な味わいへと変化していくそうです。そのため、オリジナル古酒ブランド『古昔の美酒』は、原則10年以上の年月を経た長期熟成古酒にこだわっています。 1-2.米のバックグラウンドが反映されるお酒「古酒」 こちらは、1983年と1984年の『古昔の美酒 岩の井』。日本酒の製造時期は1年しか変わらず、保管条件も同じ。にもかかわらず、色合いにこれほど違いが生まれるのはなぜなのでしょうか。 松本さんによると、色の違いは日本酒の原料である「米」の特性によるものだそう。 そもそも、日本酒が茶色く変化するのは、熟成にともなう“メイラード反応”によるもの。常温熟成させることで糖とアミノ酸が結合し、褐色物質を生成することでお酒が琥珀色へと変化していくというわけです。 熟成後の色が濃いということは、それだけお酒本来の糖とアミノ酸量が多かったということ。つまり、原料の米の個性が色合いに現れているのです。 「米が育った年の日照時間や環境の変化が、時間を経てきちんと反映されるお酒。それが古酒なんです」 そう教えてくださった松本さん。ちなみに、この2つのお酒は見た目が異なるにもかかわらず味わいの共通点が多いそう。それもまた、古酒ならではの魅力であり、奥深さといえるのかもしれません。 1-3.お客様のある行動がサービス誕生のきっかけに 年代を重ねた古酒をブレンドする贅沢な試み『古昔の美酒 セルフブレンド』。その誕生のきっかけは『10銘柄飲み比べ』を楽しむお客様のある行動にあったといいます。 古酒は、味や香りの個性が強いお酒です。ある日、とあるお客様が10銘柄の飲み比べを楽しんだところ、最後にどうしても3〜4銘柄だけが残ってしまったそう。 それならばと、思い付きで残った古酒をひとつのグラスにまとめてみたところ、ぐっと飲みやすい香りと味わいに。古酒が持つそれぞれの個性が同調し、新しい1杯が生まれたというわけです。 「約100種以上の中から厳選した、こだわりの“ヴィンテージSAKE”。貴重なお酒のブレンド体験は、古酒の舎だからこそできることです。オリジナルの1本を淡路島の思い出とともに持ち帰り、ぜひお酒の新しい楽しみ方を知ってほしい」 松本さんはそんな思いから、今回の『古昔の美酒 セルフブレンド』を誕生させたといいます。 瀬戸内海を渡り、古酒の舎に足を運ぶからこそできる長期熟成古酒のブレンド。早速1階のショップへと戻り、こだわりのサービスを体験させていただきました。 2.選ぶ楽しさを届けたい『古昔の美酒 セルフブレンド』 ずらっと並ぶ長期熟成古酒の数は、およそ30種類。『古昔の美酒 セルフブレンド』では、このうち3〜5銘柄を選択し、1本のボトルに詰めて持ち帰ることができます。 中に詰める古酒だけでなく、ボトルや化粧箱、タグも数種類から選べるというから驚きです。 ボトルは正方形と六角形の2種類。化粧箱は、シンプルなホワイトと高級感のあるゴールド、ハートが描かれたブラックの3種類が用意されています。さらに、仕上げには2種のオリジナルタグが選べるというこだわりぶりです。 「選ぶ種類が多いほうが、お客様により楽しんでいただるかと」 そんな松本さんの言葉からも、淡路島へ足を運ぶ方へのおもてなしの心が伺えます。まずは六角形のボトルをチョイス。次はいよいよ、古酒選びのスタートです。 2-1.試飲をしながら古酒をチョイス 試飲をしながら好みの味を選べるのが『古昔の美酒 セルフブレンド』の大きな魅力です。それぞれの古酒の魅力を体感しながら、お気に入りの銘柄を選択できます。 どれを選べば良いか迷ってしまうというときも、“ソムリエおすすめブレンド”が用意されているため安心です。「甘く華やかな香りに仕上げたい」、「複雑な味わいにしたい」などのニーズに沿った基本の3〜4銘柄に、気になる古酒をプラスできます。 今回は、ライターの地元の古酒『山陰 東郷』を含むこちらの4本をチョイス。「ほんのり甘く重厚感のある味わい」をキーに、松本さんに1本ずつセレクトしてもらいました。 「味に深みを出すならこちらはどうでしょう」 「こちらの古酒は、スパイスのような風味があって肉料理にも合うんですよ」 そんな話を伺いながら、試飲をしつつ古酒を選ぶのはなんとも楽しい時間。 また、温度により熟成が進む古酒は、土地の個性が現れやすいお酒だそう。古酒の舎は全国各地の古酒を扱っているため、思い出の土地やふるさとなどにこだわってブレンド酒を選んでみるのもおもしろそうですね。 2-2.古酒で体験“アッサンブラージュ” お次はなんとメスシリンダーが登場。ワインの原酒を混ぜ合わせる技法“アッサンブラージュ”の古酒バージョンを体験していきます。 メスシリンダーの容量は100ml。選んだ古酒をどのような配合で混ぜ合わせていくのか、こちらも丁寧にアドバイスしてもらえます。 4種類のうち、2種類を40mlずつメスシリンダーに注いだら一度味わいをチェック。この段階で「もっと甘さが欲しい」、「ボリュームを出したい」と感じたら、プラスする古酒をまた選択できるというから贅沢ですよね。 今回は、甘口の『2007 山陰 東郷』、バランスの良い『1998 英勲』をベースに、『2001 天恩』と『2003 山吹』で個性を足してみました。 天恩の栗を思わせる豊かな香り、山吹のスパイスのような刺激が心地良い、まさに世界にひとつだけの味わいです。 2-3.ボトリングをして完成! 選んだお酒をすべて配合したら、いよいよボトリングです。メスシリンダー内の古酒を、初めに選んだボトルへとゆっくり注いでいきます。 キュッと蓋をし、波柄のテープで封をして選んだタグを首にかけたら、“オリジナルヴィンテージSAKE”の完成! 選んだ化粧箱とともに、ブレンドした古酒の情報を記したカードも付いてきます。どんなお酒をブレンドしたのか、後からしっかりと思い出せるのがうれしいですね。 ちなみにこちらのオリジナル古酒、このまま光に当たらない環境で保管すればさらなる熟成も可能だそう。 自宅ですぐに味わうのはもちろん、数年後の記念日に開封したり、大切な人へのギフトにしたりと楽しみ方は無限大。約30種の古酒の組み合わせ方が無数にあるように、自分だけの味、思い出をボトルに詰めて持ち帰ることができます。 「日本酒とはまたひと味違う“古酒”というジャンルを、どうぞご自由に楽しんでください」 そう笑顔で話してくれたソムリエ松本さん。無限の可能性を秘めた古酒の世界に、すっかり魅了された1日でした。 3.琥珀の時に思いを馳せて“オリジナルヴィンテージSAKE” 古来から平安時代にかけ、都に食料を貢いでいたことから御食国(みけつくに)とも呼ばれる淡路島。古酒の舎では、淡路島の食材を使った料理とともに、かつては献上品であった「古酒」の魅力を存分に堪能できます。 10年以上前の日本で米を育てた人、酒造りを手がけた人々を思いつつ、琥珀のグラスを傾ける時間はなんとも贅沢なもの。ラベルに記された年号に、当時の自分を重ねることもあるかもしれません。 豊かな自然と雄大な景色、そして“オリジナルヴィンテージSAKE”との出会いを求め、淡路島・古酒の舎へ足を運んでみてはいかがでしょうか。 『古昔の美酒 セルフブレンド』 [料金]2500円 ※試飲料、税込 [容量]100ml [申し込み]事前申し込み不要 [提供場所]青海波 古酒の舎 [問い合わせ]070-3349-9150(青海波 古酒の舎) 青海波 古酒の舎 [所在地] 兵庫県淡路市野島大川70 [アクセス]神戸淡路鳴門自動車道 淡路I.C.より車で10分 ※淡路島ICならびに岩屋港からの無料シャトルバスあり [電話番号]070-3349-9150 [定休日] 木曜日 [営業時間]11:30~21:00(L.O.20:00) [公式URL]https://awaji-seikaiha.com/kosyunoya/ ※2022年10月1日時点の情報です。休業日や営業時間など変更の可能性があるため、最新情報は事前に店舗にお問い合わせください。
【唎酒師が解説】日本酒の種類はどれくらいある?純米酒や吟醸酒の特徴をわかりやすく解説!
「純米酒に吟醸酒…日本酒って種類が多いなぁ」と思ったことはありませんか?味や香り、価格などそれぞれの違いがわかりづらい一面もあるかもしれません。 今回は、日本酒の種類をわかりやすく解説!本醸造酒や吟醸酒、純米酒などの特徴をご紹介します。種類の豊富さは日本酒の魅力のひとつです。それぞれの違いがわかれば、日本酒の世界がもっと楽しくなりますよ。 1.日本酒の種類は大きく3タイプにわかれる 日本酒の種類は、大きく以下の3タイプにわかれます。 本醸造酒 吟醸酒 純米酒 それぞれの主な違いは、酒造りに使用する原料や製法などです。味わいにも変化が生まれるため、特徴を知れば日本酒選びに役立てられます。まずは、3タイプの違いについて確認していきましょう。 1-1.米、米麹、水と醸造アルコールで造られる本醸造酒 本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)の大きな特徴は、原料に「醸造アルコール」が含まれることです。醸造アルコールとは、主にトウモロコシを原料にした純度の高いアルコールのこと。本醸造酒に用いる醸造アルコールの量は、米の総重量の10%未満と定められています。 醸造アルコールを使用する本醸造酒は、スッキリとした香りと味わいが特徴です。求めやすい価格帯の商品が多く、普段の料理に合わせる日常酒としても親しまれています。 本醸造酒についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。 本醸造酒はどんなお酒?おすすめの楽しみ方や特徴を解説 1-2.吟醸造りで造られる吟醸酒 吟醸酒(ぎんじょうしゅ)は、吟醸造りで造られるお酒です。国税庁によると、吟醸造りは『吟味して醸造することをいい、伝統的に、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること』と定義づけられています。 「よりよく精米した白米」とあるように、吟醸造りでは、外側を4割以上削った「精米歩合60%以下」の米を使用します。「特有な芳香」とは、吟醸香(ぎんじょうこう・ぎんじょうか)とも呼ばれる華やかな香りのことです。その香りはメロンやパイナップル、バナナなどに例えられることもあります。 吟醸造りのお酒にも吟醸酒や大吟醸酒などがあります。これらのお酒の違いについてはこちらの記事を参考にしてみてください。 「吟醸」と「大吟醸」の違いとは?唎酒師が飲み比べて違いを解説! 1-3.米と米麹、水だけで造られる純米酒 純米酒(じゅんまいしゅ)は、米と米麹、水だけで造られる日本酒です。米の旨味やコク、ふくよかな味わいを楽しめます。温めると香りや味がより一層ふくらむため、燗酒好きにも好まれるタイプです。「米本来の旨味をたっぷり味わいたい」というときは、純米酒をキーワードにお酒を選んでみてください。 純米酒についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。 「純米酒」とは?味わいやおすすめの飲み方も【日本酒の種類を知ろう!第4回】 2.清酒と日本酒の違いとは? 「清酒」も「日本酒」も、米と米麹、水を原料にしたお酒を指す言葉です。酒税法では「清酒」は以下のように定義づけられています。 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの(アルコール分が22度未満のもの) 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(アルコール分が22度未満のもの) 「こしたもの」とあるように、清酒は醪(もろみ)をこし、液体と酒粕とに分けたものに限られます。醪をこしていない、白くどろどろとした状態のお酒が「どぶろく」です。 また、「日本酒」という呼び名は、日本産の米を使用し、日本国内で醸造したお酒に限られています。海外産の米を使用していたり、海外で醸造されたりしたお酒の場合は、日本酒と表示することはできません。 これは「地理的表示」という制度に基づくものです。地理的表示の制度では、ある特定の産地において、特徴的な原料や製法などによって作られた商品だけが、その産地名を独占的に名乗ることができます。 フランスの「ボルドーワイン」、スコットランドの「スコッチウイスキー」なども、地理的表示に基づく呼び名です。清酒や日本酒の表示は、ラベルの「品目」という項目で確認できます。 3.日本酒の種類にかかわる精米歩合 精米歩合(せいまいぶあい)とは、米粒の外側を削った後に残った割合を、パーセンテージで示したものです。 一般的に、日本酒造りに使う米は、食用米より多く外側が削られます。炊いて食べるときは旨味のもとになる栄養素も、日本酒造りでは雑味の原因になる可能性があるからです。 一概には言えないものの、精米歩合が高い、つまり米をあまり削っていない日本酒は米本来の味わいが強く現れます。ふくよかで濃醇なタイプが多く、燗酒にしたり、旨味の強い料理と合わせたりしても味のバランスが崩れにくいのが特徴です。 一方、精米歩合が低い、つまり米をより削ったお酒はよりクリアな味わいに仕上がります。華やかでフルーティーな香りを持ち、ワイングラスに注いだり、洋食と組み合わせたりして楽しむ銘柄が多いのが特徴です。また、製造には高度な技術と時間を要するため、高価格帯の商品が多くなります。 精米歩合についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。 日本酒の精米歩合について詳しく解説!精米歩合が高い=良いお酒? 4.日本酒の種類(特定名称酒)一覧 酒税法における日本酒の種類は、原料や精米歩合、製法によって8つに分類されます。これは特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)と呼ばれ、前述した3タイプをさらに細かくわけたものです。日本酒選びに迷うときは、それぞれの特徴を参考にしてみてくださいね。 4-1.本醸造酒 原料 精米歩合 米、米こうじ、醸造アルコール 70%以下 本醸造酒は香りはおだやかでスッキリした飲み口が持ち味のお酒です。比較的リーズナブルな商品が多く、自宅に常備しておく1本としても好まれています。 4-2.特別本醸造酒 原料 精米歩合・製法 米、米こうじ、醸造アルコール 60%以下または特別な製造方法(要説明表示) より外側を削った米を使用した本醸造酒、または特別な製法で製造した本醸造酒は「特別本醸造」に分類されます。ドライな味わいとキレの良い飲み口が魅力です。 4-3.吟醸酒 原料 精米歩合・造り 米、米こうじ、醸造アルコール 60%以下・吟醸造り 吟醸酒は酵母から生まれる、華やかな香りが持ち味のお酒です。「吟醸造り」と呼ばれる、より小さく精米した米を低温でじっくり発酵させる方法で造られています。 4-4.大吟醸酒 原料 精米歩合・造り 米、米こうじ、醸造アルコール 50%以下・吟醸造り 大吟醸酒は精米歩合は50%以下と、外側を半分以上削った米を原料にした吟醸酒です。雑味のないクリアな味わいと、吟醸酒ならではのフルーティーな香りを楽しめます。 4-5.純米酒 原料 精米歩合 米・米こうじ ー 純米酒は米本来の、ふくよかな旨味を堪能できる日本酒です。かつては精米歩合70%以下と定められていましたが、技術の進歩により、精米歩合に関係なく質の良い純米酒ができるようになったため、平成16年より規定が撤廃されました。 4-6.特別純米酒 原料 精米歩合・製法 米・米こうじ 60%以下または特別な製造方法(要説明表示) 米の外側をより削った米で仕込んだ純米酒、または特別な製造方法で仕込んだ純米酒は「特別純米酒」に分類されます。特別な製造方法とは「酒造好適米100%」のようにこだわりを持った製法のことです。味の余韻が長く、お酒だけでじっくり楽しめるタイプが多く見受けられます。 4-7.純米吟醸酒 原料 精米歩合・製法 米・米こうじ 60%以下・吟醸造り 純米吟醸酒は適度な香りと味のバランスを楽しめる日本酒です。米のリッチな味わいとともに、果実のように華やかな香りを堪能できます。「純米大吟醸酒」に比べ価格が抑えられているものが多く、ちょっと特別なお酒を楽しみたいというときにおすすめです。 4-8.純米大吟醸酒 原料 精米歩合・製法 米・米こうじ 50%以下・吟醸造り 純米大吟醸酒は米の外側を半分以上削った米と米こうじを原料に、吟醸造りで造られたお酒です。高価格帯の商品が多く、大切な贈り物や目上の方へのプレゼントなどに適しています。なかには精米歩合30%前後の銘柄もあり、雑味のないクリアな味わいが特徴です。 5.火入れのタイミングによって、名称が加えられることも 一般的に、日本酒の製造過程では「火入れ」と呼ばれる加熱殺菌処理が2度おこなわれます。この火入れのタイミングによって加えられるのが「生貯蔵酒」や「生詰め酒」といった名称です。また、火入れを一切しないお酒は「生酒(なまざけ)」と呼ばれます。 呼び名 1回目の火入れ 2回目の火入れ 生酒 なし なし 生貯蔵酒 なし あり 生詰め酒 あり なし 火入れをしていない生酒は、フレッシュな香りと旨味が持ち味です。それぞれの細かな違いや生酒の楽しみ方については、ぜひこちらもチェックしてみてください。 まとめ 日本酒は、種類の多さと幅広い味のバリエーションが魅力です。好みの味わいの日本酒を、好みの温度帯で楽しむことができます。 「種類が多くて難しい」というときは、本醸造酒や吟醸酒、純米酒など、ざっくりしたタイプを参考にお酒を選んでみてください。「華やかな香りの吟醸酒が好き」、「コクのある純米酒が好み」など、自分好みの味わいが見つけられます。ぜひ種類の違いを知ることをきっかけに、日本酒の奥深い世界を楽しんでんでみてくださいね。
「純米吟醸酒」とは?おすすめの飲み方や精米歩合を紹介【日本酒の種類を知ろう!第5回】
純米吟醸酒とは、日本酒を原料や製法で分類した特定名称のひとつです。米と米こうじのみを原料に、吟醸造りと呼ばれる製法で造られています。 日本酒は、原料や製法でさまざまに表情を変えるお酒です。種類ごとの違いがわかれば、楽しみ方、選び方の幅がより一層広がります。 「日本酒の種類を知ろう!」第5回の今回は、純米吟醸酒の定義や味わい、香りについて解説。おすすめのおつまみなど、純米吟醸酒の魅力についてたっぷりとお伝えします。 1.純米吟醸酒とは 純米吟醸酒(じゅんまいぎんじょうしゅ)は、日本酒の特定名称(とくていめいしょう)のひとつです。特定名称とは、日本酒を原料や製法で分類した呼び名のこと。純米吟醸酒をはじめ、本醸造酒や純米酒など全8種が存在します。 1-1.純米吟醸酒の定義 「清酒製法品質表示基準」では、純米吟醸酒は以下のように定義されています。 米と米こうじを使用していること(米の等級は3等以上) 精米歩合が60%以下であること こうじ米を全体の15%以上使用していること 吟醸造りで造られ、固有の香味を持ち色沢が良好であること ※色沢=色合いや透明度など ここで「?」と思われがちなのが「米こうじ」、「精米歩合」、「吟醸造り」などのワードではないでしょうか。 米こうじとは、日本酒づくりに欠かせない原料のこと。目に見えない麹菌を米に繁殖させて造られます。 また、精米歩合(せいまいぶあい)とは、米粒の外側を削り、残った割合を示した数字のことです。「精米歩合60%以下であること」とは、外側を40%以上削った米を使わないと、純米吟醸酒とは名乗れないことを意味しています。 ちなみに、普段炊いて食べるお米の精米歩合はおよそ90%。純米吟醸酒は、より小さく削った米を原料に造られていることがわかります。 吟醸造りとは、このより小さく削った米を原料に、ゆっくりと発酵させ香りを生み出す醸造法のことです。この吟醸造りこそが、純米吟醸酒の大きな特徴。吟醸造りが生み出す味わいや香りについては、次で詳しく紹介していきます。 1-2.純米吟醸酒の味わいや香り 純米吟醸酒は、吟醸造りによる華やかな香りが特徴です。香りは吟醸香(ぎんじょうこう・ぎんじょうか)と呼ばれ、リンゴやバナナ、洋ナシなどに例えられます。 味わいは、雑味のないクリアなタイプが主流です。米の適度な旨味も感じられ、味と香りの絶妙なバランスを楽しめます。 1-3.吟醸酒・純米大吟醸酒との違い 純米吟醸酒と似た名称として、吟醸酒や純米大吟醸酒などを見かけることもありますよね。それぞれの大きな違いは、原料や精米歩合です。味や香りにも次のような変化が生まれます。 吟醸酒との違いは「原料」 吟醸酒の純米吟醸酒との大きな違いは、吟醸酒は原料に「醸造アルコール」が使われていることです。醸造アルコールとは、主にトウモロコシを原料にした純度の高いアルコールのこと。お酒にすっきりとしたキレ味を生み出します。 吟醸酒についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。 「吟醸酒」とは?定義やおすすめの飲み方を解説【日本酒の種類を知ろう!第2回】 純米大吟醸酒との違いは「精米歩合」 純米大吟醸酒と純米吟醸酒の違いは、精米歩合です。純米吟醸酒の精米歩合が60%以下であるのに対し、純米大吟醸酒は50%以下に定められています。 つまり、純米大吟醸酒はより小さく削った米を原料に造られているということ。なかには、精米歩合30%前後のお酒も存在します。 一般的に、精米歩合の数字が小さなお酒ほど、クリアな味わいと華やかな香りが生まれやすいといわれています。純米大吟醸酒も、香りや味の個性が魅力的なお酒です。また、製造にはより多くの米と時間を必要とするため、高価格帯の商品が主流となります。 純米大吟醸酒についてはこちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。 「純米大吟醸酒」とは?精米歩合やおすすめおつまみも【日本酒の種類を知ろう!第6回】 2.純米吟醸酒の選び方3つのポイント 自分好みの純米吟醸酒を見つけたい!そんなときは、以下の3つのポイントを意識してみてください。 酒米の個性で選ぶ 香りで選ぶ 甘口や辛口の好みで選ぶ 日本酒は種類が多く、選び方には迷ってしまうもの。一方で、そのバリエーションの豊富さが日本酒の魅力ともいえます。ここでは、酒米ごとに異なる味の個性もみきましょう。 2-1.酒米の個性で選ぶ 日本酒の主原料である米は、お酒の仕上がりを左右する大きな要素です。特に酒造りに適したものは酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)と呼ばれ、種類ごとに以下のような特徴を持ちます。 山田錦 山田錦(やまだにしき)は、「酒米の王様」と呼ばれる品種です。米がやわらかく、上質な麹ができやすいといわれています。また、米を小さく削りやすいため吟醸造りに適していることが特徴です。 兵庫県の一部は「特A地区」と呼ばれ、特に質の良い山田錦を栽培する地として知られています。山田錦を使ったお酒は、ふくよかな旨味と品の良い香りが魅力です。 五百万石 五百万石(ごひゃくまんごく)は、米どころ新潟県で誕生した酒米です。米を小さく削るのは難しいものの、米を蒸したときの粘り気が少なく、麹が造りやすいといわれています。五百万石を使った日本酒は、おだやかな香りと軽やかな味わいが特徴です。 雄町 雄町(おまち)は、岡山県を中心に栽培されている品種です。栽培の難しさから数は減少し、一時は幻ともいわれていました。米質はやわらかく、雄町を使った日本酒は濃醇な香りが生まれやすいといわれています。 美山錦 美山錦(みやまにしき)は、長野県で誕生した酒米です。寒い地域でも育ちやすく、東北地方などでも栽培されています。美山錦を使った日本酒は、ライトな香りが魅力です。料理とあわせて楽しめる銘柄も数多くみられます。 2-2.香りの個性で選ぶ 吟醸香の個性は、香りの成分により主に以下の2つに分類されます。 リンゴ・洋梨系の爽やかな吟醸香 バナナ・メロン系の濃厚な甘さの吟醸香 これらは見た目では判断できないものの、酒販店などでお酒を選ぶときは、ぜひスタッフにキーワードとして伝えてみてください。自分好みの1本を見つける手がかりになりますよ。 リンゴ・洋梨系の爽やかな吟醸香 リンゴや洋梨を思わせる爽やかな吟醸香は「カプロン酸エチル」と呼ばれる成分で生まれます。タンパク質が少ない米や、より小さく精米した米を原料にしたお酒に生まれやすく、甘さと酸味を感じさせる香りです。 バナナ・メロン系の濃厚な甘さの吟醸香 バナナやメロンのような、濃厚な甘さを感じる吟醸香は「酢酸イソアミル」に由来します。香りが甘いぶん、お酒の味わいも濃く、甘く感じられることがあるでしょう。お酒単体で味わうだけでなく、食前酒や食後酒にも好まれるタイプです。 2-3.甘口や辛口の好みで選ぶ 日本酒の味わいは「甘口」、「辛口」で表現されることがあります。これは、日本酒度と呼ばれる数値を目安にしたものです。 日本酒度は、+(プラス)と-(マイナス)で表記されます。一般的に、プラス寄りであるほど辛口、マイナス寄りであるほど甘口です。 また、日本酒の味わいは日本酒度だけでなく、酸度やアミノ酸度などで構成されています。そのため、日本酒度が必ずしもお酒の味わいを決めるわけではありません。 一方で、日本酒度+10以上の “大辛口”をうたう銘柄もあります。日本酒選びに迷ったら、ぜひ味の目安のひとつとして活用してみてください。 3.純米吟醸酒のおすすめの楽しみ方 米と米こうじのみを原料に造られる純米吟醸酒は、米の旨味を感じやすいお酒です。吟醸造りによるフルーティーな香りも楽しめます。 リンゴやバナナを思わせる吟醸香は、適度に冷やした状態で楽しむのがおすすめです。また、純米吟醸酒のなかには、ワイングラスに注いで美味しいタイプも多くみられます。グラスの深さが香りを包み込み、より魅力を堪能できるのが特徴です。 香りと旨味のバランスが良いことから、食事とあわせるお酒にも好まれています。和食はもちろん、フレンチやイタリアンとあわせるお酒にも良いでしょう。料理にあわせてぬる燗にすれば、また違った個性を楽しむことができます。 4.純米吟醸酒に合わせるおつまみ 吟醸香が魅力の純米吟醸酒には、香りがある食材を使ったおつまみがおすすめです。和食であれば、梅肉やしその葉、柚子などを使ったメニューがマッチします。大根で梅肉やしその葉を挟んだおつまみや、柚子ポン酢でいただく湯豆腐なども手軽で美味しいメニューです。 白身魚やタコ、貝類などとも好相性。ワイングラスで美味しい純米吟醸酒は、白身魚のムニエルやカルパッチョ、シーフードサラダ、牡蠣などにも良く合います。日本酒×おつまみのバリエーションをより豊かに広げてくれるお酒です。 まとめ 純米吟醸酒は、米と米こうじのみで造られたお酒です。また、吟醸造りで生まれる華やかな香りを楽しめます。 香りと旨味のバランスが魅力的な純米吟醸酒は、料理とあわせるお酒におすすめです。和食に限らず、幅広いジャンルのメニューにマッチします。 日本酒の楽しみ方を広げてくれるお酒、純米吟醸酒。酒販店や飲食店で見つけたらぜひその味わいを体感してみてくださいね。
「純米酒」とは?味わいやおすすめの飲み方も解説!【日本酒の種類を知ろう!第4回】
日本酒の種類のひとつ、純米酒。米と米こうじだけで造られる純米酒は、日本酒の魅力にあふれたお酒です。一方で、純米吟醸や大吟醸との違いは?と疑問を持たれることも多いかもしれません。 「日本酒の種類について知ろう!」第4回となる今回は、純米酒の魅力について詳しく解説。定義や味わい、おすすめおつまみなどを紹介します。種類ごとの違いを知れば、日本酒がもっと美味しく、もっと楽しくなりますよ。 1.純米酒とは?定義や味わいを知ろう 純米酒は、日本酒を原料や製造方法で分類した特定名称(とくていめいしょう)のひとつです。特定名称は、純米酒を含む以下の全8種。純米吟醸酒や本醸造酒なども、特定名称に挙げられます。 本醸造酒 特別本醸造酒 吟醸酒 大吟醸酒 純米酒 特別純米酒 純米吟醸酒 純米大吟醸酒 純米酒を含む“純米”と付くお酒は、米と米こうじのみを原料に造られるのが特徴です。そのほかのお酒は、醸造アルコールという純度の高いアルコールが用いられます。 1-1.純米酒の定義 「清酒製法品質表示基準」では、純米酒は以下のように定義されています。 ・米と米こうじを原料に造られていること(米の等級は3等以上) ・こうじ米の使用割合が15%以上であること ・香味、色沢が良好であること ※色沢=色合いや透明度など 純米酒の主原料である米こうじとは、米に麹菌を繁殖させた発酵食品のことです。日本酒のほか、甘酒や米味噌、みりんといった日本の伝統食に用いられます。 また、純米酒は他のお酒のように精米歩合(せいまいぶあい)の規定のないお酒です。精米歩合とは、米の外側を削った後に残る割合を示す数値のこと。 例えば、純米吟醸酒には「精米歩合60%以下」といった規定があります。これは「外側を40%以上削った米を使わないと、純米吟醸酒とはいえないよ」という意味です。 1-2.純米酒に精米歩合の規定がない理由 純米酒に精米歩合の規定がない理由には、日本酒の製造技術の進歩が関係しています。1989年(平成元年)、特定名称の規定が設けられた当時は、純米酒の精米歩合は70%以下に定められていました。 純米酒の精米歩合の規定がなくなったのは、2004年(平成16年)に入ってからのことです。これは、精米歩合にこだわらなくても“純米酒”と名乗るにふさわしい質の良いお酒が造れるようになったことに関係しています。 また、市場には“米だけのお酒”と表記されている商品もあり、「純米酒とどう違うの?」と消費者に混乱をきたすためともいわれています。 現在、“米だけのお酒”と表記されている商品には、純米酒の定義を満たすものと、それ以外の普通酒と呼ばれるもの2種類が存在します。 特定名称にあたらない普通酒には、“純米酒ではありません”といった注意書きを添えなくてはいけません。普段何気なく目にしているお酒も、さまざまな決まりごとのうえで造られているんですね。 1-2.純米酒の味わい 米と米こうじのみで造られる純米酒は、コクのある豊かな味わいが魅力です。香りはおだやかなタイプが多く、こっくりとした米の旨味が感じられます。一方で、味わいがすっきりとしたものも存在するなど、豊かなバリエーションが魅力です。 温めるとより味に深みが生まれ、燗酒好きにも好まれるタイプです。米から生まれるお酒、日本酒ならではの魅力が詰まった種類といえるでしょう。 1-3.純米吟醸酒、純米大吟醸酒との違いは「吟醸造り」 同じく“純米”と付く特定名称には「純米吟醸酒」や「純米大吟醸酒」が挙げられます。純米吟醸酒も純米大吟醸酒も、米と米こうじのみで造られるお酒。純米酒との違いは「吟醸造り」で製造されることです。 吟醸造りとは、より小さく削った米を使い、低温でゆっくりと発酵させる製造方法のこと。“より小さく削った米”とあるように、純米吟醸酒や純米大吟醸酒には精米歩合が定められています。 吟醸造りで生まれるお酒は、吟醸香(ぎんじょうか・ぎんじょうこう)と呼ばれる華やかな香りが特徴です。純米吟醸、純米大吟醸もまたフルーティーな香りを楽しむことができます。 1-4.何がトクベツ?特別純米酒 特定名称のなかには「特別純米酒」と呼ばれる種類があります。特別純米酒は純米酒の定義に加え「精米歩合60%以下、または特別な製造方法」で造られたお酒です。 何が“特別”にあたるのかは、各蔵の判断にゆだねられています。一定の酒米を100%使用したり、製造方法にこだわったりと基準は蔵によりさまざまです。ただし、何を特別としたのかをラベルに表記する必要があります。 特別純米酒に出会ったら、ぜひラベルと味のなかに蔵のこだわりを探してみてくださいね。 2.冷やでも燗でも。純米酒の楽しみ方 純米酒は、冷たい冷酒から常温の冷や(ひや)、温めた燗酒まで幅広い温度帯で美味しいお酒です。さまざまな温度で楽しめる日本酒ならではの味わいを満喫できます。 7~10℃に冷たく冷やせば、みずみずしい旨味を堪能できます。おだやかな香りを楽しみたいときは、常温の冷やがおすすめです。純米酒ならではのまろやかな口当たりを楽しめます。 寒い季節には、35~40℃前後の燗酒がおすすめです。人肌燗からぬる燗といわれるこの温度帯は、米や米こうじの香りがより際立ちます。シャープな口当たりを楽しみたいときは、45~50℃まで温度を上げてみてください。お酒のキレが引き立ち、純米酒のまた違った個性が感じられます。 3.純米酒のおつまみはご飯におかずのイメージで 米の旨味がたっぷり詰まった純米酒は、ご飯におかずを合わせる感覚でおつまみを選んでみてください。おつまみの定番素材である豆腐も、冷奴よりは揚げ出し豆腐やあんかけ豆腐にするとより美味しく楽しめます。 イカの塩辛やからすみ、漬物のような塩味のあるおつまみとも好相性。煮物やサバ味噌といった定番おかずとのペアリングもおすすめです。 また、山廃や生酛といった昔ながらの製法で造られた純米酒は、チーズやクリーム系の料理とも良く合います。ぜひ、米から生まれるお酒、日本酒の魅力を体感してみてくださいね。 まとめ 純米酒は、米と米こうじのみを原料とすることが大きな特徴です。また、冷やから燗まで、幅広い温度帯で美味しく楽しめます。 塩辛や煮物など、なじみのあるおつまみや料理と相性が良いことも魅力のひとつ。日本の國酒(こくしゅ)、日本酒ならではの魅力を堪能できます。吟醸造りで生まれる純米吟醸酒なども含め、ぜひ日本酒の奥深い世界を楽しんでみてくださいね。
「吟醸酒」とは?定義やおすすめの飲み方を解説【日本酒の種類を知ろう!第2回】
吟醸酒は、日本酒を原材料や造り方で分類した種類のひとつです。日本酒を飲み始めると「純米吟醸や大吟醸など、似た名前のお酒とどう違うの?」と疑問に感じることもあるのではないでしょうか。 そこで今回は、吟醸酒の定義や歴史について詳しく解説。おすすめの飲み方やあわせるおつまみも紹介します。味や香りの違いなど、選び方のポイントもぜひ参考にしてください。 1.吟醸酒とは?定義や歴史 吟醸酒(ぎんじょうしゅ)とは、日本酒を原料や製法で分類した特定名称(とくていめいしょう)のひとつです。特定名称には、吟醸酒を含む以下の8種が挙げられます。 本醸造酒 特別本醸造酒 吟醸酒 大吟醸酒 純米酒 特別純米酒 純米吟醸酒 純米大吟醸酒 吟醸酒や純米吟醸酒のように、“吟醸”と付くお酒は吟醸造り(ぎんじょうづくり)で造られるのが特徴です。まずは、吟醸酒の歴史、味わいや香りについてみていきましょう。 1-1.吟醸酒の定義 「清酒製法品質表示基準」では、吟醸酒は以下のように定義されています。 米と米こうじ、醸造アルコールを原料に造られること(米の等級は3等以上) 精米歩合が60%以下であること こうじ米の使用割合が15%以上であること 吟醸造りで造られ、固有の香味を持ち色沢が良好であること ※色沢=色合いや透明度など 「米こうじ」や「醸造アルコール」など、耳慣れない言葉が多い日本酒の世界。「吟醸造り」も含め、それぞれについて紹介していきますね。 米こうじ 米こうじとは、蒸した米に麹菌を繁殖させた発酵食品のことです。米こうじは、古くから和食の身近な存在。味噌やみりんなどの調味料も米こうじから生まれています。 日本酒造りでは、米こうじを造る工程は「製麹(せいぎく)」と呼ばれます。昔から、“一麹、二酛、三造り”(いちこうじ、にもと、さんつくり)といわれるほど、麹造りは重要な工程です。米こうじの出来が、お酒の仕上がりを左右するといわれています。 醸造アルコール 醸造アルコールとは、糖蜜やトウモロコシなどを主原料にした純度の高いアルコールのことです。アルコール度数は約95度と高く、酒造りでは30度前後になるまで加水して使用されます。 醸造アルコールを添加した日本酒は、アルコールの刺激を感じるドライテイストに仕上がりやすいといわれています。また、製造過程で引き出される豊かな香りも特徴です。 精米歩合 精米歩合(せいまいぶあい)とは、米の外側を削り残った割合を数字で示したものです。精米歩合60%とは、外側を40%削っていることを意味しています。 つまり、吟醸酒の定義「精米歩合60%以下であること」とは、「外側を40%以上削った米を使わないと、吟醸酒とは名乗れないよ」という意味です。 白米として食べる米の場合、精米歩合は約90%といわれています。日本酒造りでは、米の外側に含まれる栄養分が雑味の原因になり得るため、より小さく削った米を使うのが一般的です。 なかでも吟醸酒は小さく削った米を原料に、華やかな香りとクリアな味わいを生み出しています。 吟醸造り 吟醸造りとは、より小さく精米した米を原料に、低温でゆっくりと発酵させる醸造方法のことです。使用する米や米こうじ、造り方にも蔵のこだわりがあふれています。吟醸造りで仕込んだ吟醸酒は、果物や花に例えられる華やかな香りが特徴です。 1-2.精米技術の進歩で生まれた吟醸酒 前述したように、吟醸酒にはより小さく削った米が必要です。精米歩合60%以下の吟醸酒は、竪型精米機(たてがたせいまいき)と呼ばれる精米機の登場により誕生しました。 米粒を崩さないよう小さく削るのは難しく、竪型精米機が登場するまでは、外側を10~30%削り取るのが精いっぱいだったといわれています。 昭和初期、竪型精米機が開発されると精米技術は著しく向上。吟醸酒や、さらに小さい米を使う大吟醸酒は高額だったものの、バブル期の高級志向とあいまって「吟醸酒ブーム」が巻き起こりました。 時代が平成に入るとさまざまな吟醸酵母が開発され、フルーティーな香りの日本酒が一躍話題に。日本酒のファン層を広げ、その人気は海外へも広まっています。 1-3.吟醸酒の味わいや香り 吟醸酒の味わいは、使用する米や製造方法によりさまざまに変化します。スッキリとした淡麗タイプもあれば、コクを感じる芳醇なタイプもあるでしょう。 大きな特徴は、吟醸造りによるフルーティーな香りです。お米生まれの日本酒から広がる、リンゴや洋梨、バナナのような香りを堪能できます。 2.純米吟醸酒・大吟醸酒との違い 吟醸酒とよく似た名前の「純米吟醸酒」や「大吟醸酒」。吟醸酒とこれらの違いは、原料や精米歩合にあります。 純米吟醸酒との違いは「原料」 吟醸酒と純米吟醸酒との違いは、原料です。吟醸酒が醸造アルコールを使うのに対し、純米吟醸酒は米と米こうじのみで造られています。 純米吟醸酒についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。 「純米吟醸酒」とは?おすすめの飲み方や精米歩合を紹介【日本酒の種類を知ろう!第5回】 大吟醸酒との違いは「精米歩合」 吟醸酒と大吟醸酒との違いは、精米歩合です。吟醸酒の精米歩合が60%以下であるのに対し、大吟醸酒は50%以下と定められています。より小さな米を使って造られる大吟醸酒は高価格帯の商品が多く、なかには精米歩合30%前後のお酒も存在します。 大吟醸酒についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。 「大吟醸酒」とは?おすすめおつまみや飲み方も【日本酒の種類を知ろう!第3回】 3.吟醸酒の選び方3つのポイント 種類の多い吟醸酒、どれを選んでよいかわからない!そんなときは、次の3つのポイントを参考にしてみてください。 酒米の個性で選ぶ リンゴ?バナナ?香りの個性で選ぶ 甘口や辛口の好みで選ぶ 日本酒の味わいには、酒米の個性が色濃く現れます。フルーティーといわれる香りは、主に2タイプあるのが特徴です。ここでは、よく見聞きする「甘口」、「辛口」の違いもあわせてみていきましょう。 3-1.酒米の個性で選ぶ 酒造りに適した個性を持つ米は、酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)と呼ばれます。日本酒選びに迷ったら、ぜひ酒米の違いに注目してみてください。日本酒の奥深さをより感じられるはずです。 山田錦 山田錦(やまだにしき)は、王様とも呼ばれる酒米の代表種。小さく削りやすく、質の良い麹ができやすいといわれています。鑑評会などで受賞歴を持つ銘柄に使われることも多く、日本酒選びに迷ったらまずおすすめしたい酒米です。 五百万石 五百万石(ごひゃくまんごく)は、米どころ新潟生まれの酒米です。米を小さく削る製法には向かないものの、各蔵では工夫を凝らした五百万石の吟醸酒、大吟醸酒が造られています。比較的ライトな味わいのお酒に仕上がりやすく、他の酒米との飲み比べを楽しむのもおすすめです。 雄町 雄町(おまち)は、オマチストと呼ばれるファンを持つ品種です。栽培の難しさから生産量が減少し、一時は幻ともいわれました。雄町で造る日本酒は、濃醇な香り、旨味が魅力です。飲食店などで見つけたら、ぜひその味わいを体感してみてください。 美山錦 美山錦(みやまにしき)は、長野県で開発された酒米です。美山錦で造る日本酒は、比較的香りがおだやかで、ライトな味わいに仕上がるといわれています。料理とあわせて美味しい銘柄も多く、晩酌用の吟醸酒を選びたいときにもおすすめですよ。 3-2.リンゴ?バナナ?香りの個性で選ぶ 吟醸香の個性は、香りの成分により主に以下の2つに分類されます。 リンゴ・洋梨系の爽やかな吟醸香 バナナ・メロン系の濃厚な甘さの吟醸香 これらは見た目では判断できないものの、酒販店などでお酒を選ぶときは、ぜひスタッフにキーワードとして伝えてみてください。自分好みの1本を見つける手がかりになりますよ。 リンゴ・洋梨系の爽やかな吟醸香 リンゴや洋梨を思わせる爽やかな吟醸香は「カプロン酸エチル」と呼ばれる成分で生まれます。タンパク質が少ない米や、より小さく精米した米を原料にしたお酒に生まれやすく、甘さと酸味を感じさせる香りです。 バナナ・メロン系の濃厚な甘さの吟醸香 バナナやメロンのような、濃厚な甘さを感じる吟醸香は「酢酸イソアミル」に由来します。香りが甘いぶん、お酒の味わいも濃く、甘く感じられることがあるでしょう。お酒単体で味わうだけでなく、食前酒や食後酒にも好まれるタイプです。 3-3.甘口や辛口の好みで選ぶ 日本酒の味わいは「甘口」、「辛口」で表現されることがあります。これは、日本酒度と呼ばれる数値を目安にしたものです。 日本酒度は、+(プラス)と-(マイナス)で表記されます。一般的に、プラス寄りであるほど辛口、マイナス寄りであるほど甘口です。 また、日本酒の味わいは日本酒度だけでなく、酸度やアミノ酸度などで構成されています。そのため、日本酒度が必ずしもお酒の味わいを決めるわけではありません。 一方で、日本酒度+10以上の “大辛口”をうたう銘柄もあります。日本酒選びに迷ったら、ぜひ味の目安のひとつとして活用してみてください。 4.吟醸酒のおすすめの楽しみ方 吟醸酒は、魅力のひとつである香りを楽しめる飲み方がおすすめです。そのためには、飲む温度帯に気を付けてみてください。 冷やして味わうときの理想の温度は、花冷えと呼ばれる10℃前後です。また、20℃前後の常温でもふくよかな旨味、香りを楽しめます。温めて味わいたいときは、35~40℃を目安にしてみましょう。米こうじの豊かな香りを感じやすくなります。 冷酒でも燗酒でも、好みの温度で楽しめるのが日本酒の大きな魅力です。ぜひ、温度による吟醸酒の香り、味わいの変化を感じてみてください。 5.吟醸酒には香りの良いおつまみを フルーティーな香りの吟醸酒には、同じく香りの良いおつまみを合わせてみましょう。夏には薬味たっぷりの冷奴、冬には柚子味噌を乗せたふろふき大根などがおすすめです。 バナナやメロンのように甘い香りの吟醸酒は、デザートとのペアリングも楽しめます。適度にコクのある吟醸酒であれば、出汁をきかせた椀物や煮物に合わせても美味しく味わえますよ。 まとめ 吟醸酒は、吟醸造りによるフルーティーな香りが特徴です。精米歩合や原料の違いで、大吟醸酒や純米吟醸酒などに分類されます。 吟醸酒をきっかけに、「もっと米を削った大吟醸はどんな香り?」「米と米こうじのみの純米吟醸酒の味わいは?」と、日本酒の世界を広げてみるのもおすすめです。冷やしたり温めたりしながら、ぜひ自分好みの味わいを見つけてみてくださいね。
日本屈指の酒処!福島のオススメ日本酒20選
おすすめの日本酒を探す際に、都道府県から探すのも日本酒の選び方の一つです。 日本酒が有名な地域といえば、全国にいくつもあります。そのなかで、近年話題となっているのが福島です。日本酒好きの間でも、福島の日本酒はおいしいとの声が多くあります。 みなさんも「福島の日本酒を実際に飲んでみたい!」との思いから本記事にたどり着いたことでしょう。本記事では、レベルの高い福島の日本酒を厳選して紹介しています。福島の日本酒作りの背景も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。 1.福島には力のある酒蔵が多く、評価の高い日本酒の宝庫! 福島は全国のなかでも日本酒造りにおいて高い評価を得ています。高品質な日本酒を次々と生み出す背景には何があるのでしょうか。以下では、福島の日本酒を語るうえで、欠かせないポイントを解説していきます。 1-1.福島には酒蔵が63箇所もある! 福島が高品質な日本酒を造れる秘密は酒蔵が多いことです。その数は平成29年度の調査によれば、63箇所。これは都道府県別だと4番目に多い数です。酒蔵が多いだけに、競争率の高さも特徴。酒造りのプロたちがお互いを刺激しあって、品質の向上に努めているのです。 また、福島では平成4年から清酒アカデミーを開校。代々受け継がれている技術を若手に継承するために、県が一丸となって取り組んでいます。ただ酒蔵が多いだけではなく、技術育成の環境がそろっているのが特徴です。 1-2.全国新酒鑑評会での金賞受賞数が日本一! 福島の日本酒は「全国新酒鑑評会での金賞受賞数7年連続日本一(2019年時点)」という実績を誇っています。全国新酒鑑評会は明治から続く清酒の鑑評会。毎年、全国の酒蔵から多くの銘柄が出品されています。 しかし、レベルの高さを認められて入賞できるのは全体の半分程度。さらに金賞を受賞できるのは全体の3割程度になります。福島の日本酒は高品質な日本酒のなかでも、さらにレベルが高いと認められているのです。 おいしい日本酒を見つけるには、まずは福島の銘柄から探すのが安定といえるでしょう。 2.福島県の日本酒でオススメの銘柄10選 この記事を読んでいるあなたは、福島の日本酒を実際に飲んでみたいと考えているはず。以下では、福島の日本酒のなかから厳選した銘柄を紹介します。どれも福島の技術が詰まった絶品なので、ぜひ飲んでみてください。 2-1.寫楽 純米吟醸 福島の日本酒のなかでも、抜群の知名度を誇るのが宮泉銘醸の「寫楽 純米吟醸」です。封を開けたときの深みのある香りが特徴。一口飲めば、重厚なコクとキレを感じます。お酒好きもうなるほどの飲みごたえです。寫楽を飲んで日本酒にハマったという声も多くあります。 単純に福島の日本酒が欲しいときに選ぶと、確実といえる1本です。お酒好きの人にギフトとして贈っても喜んでもらいやすいでしょう。 (出典元:宮泉銘醸株式会社) 2-2.会津ほまれ 純米大吟醸 極 「会津ほまれ 純米大吟醸 極」はブランド米にこだわらず、安価で高品質を目指して作れた日本酒です。掛米には一般的な酒造用米を採用。蔵元の技術によって味を最高ランクに引き上げています。 全国新酒鑑評会でも11回の金賞を獲得。スッキリとキレのある味わいは全国の日本酒ファンをうならせる出来栄えです。福島の日本酒を代表する銘柄といえるでしょう。 (出典元:会津ほまれ公式HP) 2-3.飛露喜 ひろき 純米大吟醸 山田錦 100% 福島の隠れた名酒といわれるのが「飛露喜 ひろき 純米大吟醸 山田錦 100%」です。フルーティな酸味とみずみずしい口当たりが特徴。えぐみがまったくなく、一口飲むだけで品質の良さがわかります。人によっては白ワインに似たニュアンスを感じることでしょう。 ちなみに「飛露喜」というブランド名は「喜びの露が飛び散る」という意味です。その名のとおり、米の旨味の心地良い余韻が長く残ります。飲みごたえのある1本です。 (出典元:矢島酒店) 2-4.末廣 純米大吟醸 亀の尾 「末廣 純米大吟醸 亀の尾」は特徴的な原料を使った純米大吟醸です。銘柄名のとおり、使用している米は「亀の尾」。明治に開発された高級米の代表格です。酒造用のお米ではありませんが、職人たちの手により、他の銘柄に負けない風味を生み出しています。 一口飲めば、さわやかなキレが喉を刺激。食欲をかきたててくれる後味のため、食中酒に最適なお酒です。 (出典元:末廣オンラインショップ) 2-5.「ロ万」 純米吟醸 一回火入れ 洋食に馴染む日本酒といわれるのが「ロ万」シリーズ。なかでも、初心者が飲みやすいのは純米吟醸の1回火入れタイプです。メロンに似た果実味のある香り、サラサラとしたのど越しが特徴。クセがなく、ぐいぐいと杯が進みます。 イタリアン、フレンチなど、濃いめの味付けの料理と相性抜群です。口のなかをさっぱりとリセットし、食欲をかきたててくれます。 (出典元:日本酒セラー ハレトケ) 2-6.穏(おだやか) 純米大吟醸 「穏 純米大吟醸」は自然派の原料にこだわった純米大吟醸です。高級酒米として知られる山田錦のなかでも、農薬・化学肥料を一切使わずに育てられた品種を採用。健康意識の高い現代に通用する手法で製造されています。 肝心の味は後に残らないスッキリした米の旨味が特徴。冷酒にして飲めば、心地いいキレを感じられます。夏場に飲む日本酒としておすすめです。 (出典元:酒の櫻家...
全国2位の酒蔵数。長野県で醸される日本酒おすすめ14選
おすすめの日本酒を探す際に、都道府県から探すのも日本酒の選び方の一つです。 飛騨山脈に木曽山脈と、3000m級の山々が連なる長野県。冬場の寒冷な気候は日本酒造りに適しています。県内の酒蔵数はおよそ80と、酒どころ新潟県に次ぐ多さです。 今回は、長野県の日本酒造りの歴史や特徴、おすすめ銘柄をご紹介ます!真澄、明鏡止水といった有名銘柄から、地元に愛される地酒まで内容はもりだくさん。 長野県で美味しい日本酒を飲みたい方、地酒ファンの方はぜひチェックしてみてくださいね。 1.長野県で造られる日本酒について 本州の中央部に位置する長野県は、実に多くの日本酒が生まれる地域です。およそ80近くの酒蔵が、1本1本ていねいな酒造りを続けています。 まずは、長野県の日本酒造りの歴史や原料、味わいの特徴について探っていきましょう。 1-1.長野県の日本酒造りの歴史 長野県の日本酒造りの歴史は、朝廷や神社への供え物としての酒造りから始まります。鎌倉時代以降になると、商売としての酒蔵が登場。明治時代の酒蔵数は、実に1,000蔵以上にのぼったといわれています。 昭和に入ると、太平洋戦争における米不足を契機に、長野県独自の酒米の栽培が進められます。1939年(昭和14年)には「たかね錦」、3年後には幻ともいわれる「金紋錦(きんもんにしき)」が品種登録されました。 1950年(昭和25年)には、酒蔵の後継者による「若葉会」が設立。酒造りの技術革新を目指し「長野県醸友会」が結成されたのもこの年でした。 酒造好適米や酵母の開発はさらなる発展を遂げ、「美山錦(みやまにしき)」や「ひとごこち」をはじめとする高品質な酒米は、全国にその名が知られるほどに。 2020年(令和2年)には新品種「山恵錦(さんけいにしき)」が登場し、県内の酒蔵数は80近くになるなど、日本屈指の酒どころとして日本酒業界をけん引しています。 1-2.長野県で使われる酒米・酵母・水 日本酒は酒米と麹、水を原料に、酵母によるアルコール発酵で造られるお酒です。各地では気候の特性を活かし、酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)と呼ばれる酒米の開発が進められています。 ここでは長野県で使われる酒米や酵母、水の個性に着目してみましょう。 長野県の酒米 長野県では古くから独自の酒米開発が進められています。代表的なものは以下の7品種。なかでも「たかね錦」はもっとも歴史が古く、1939年(昭和14年)に長野県立農事試験場で開発されました。 たかね錦 山田錦 しらかば錦 金紋錦 美山錦 ひとごこち 山恵錦 1956年(昭和31年)に誕生した「金紋錦」は、一度はなくなりかけた幻の酒米。「たかね錦」と「山田錦」を親に持つ高品質な酒米でありながら、栽培や醸造が難しいことから次第に使用する酒蔵が減っていきました。 一時期は姿を消しかけた「金紋錦」は、県内で酒質が再評価されると次第に各地で栽培されるようになります。2012年(平成24年)には、関東信越国税局酒類鑑評会で金紋錦100%で造った大吟醸酒が最優秀賞を受賞。名実ともにその名が広く知られることとなりました。 2018年(平成30年)には、品種登録出願中だった「山恵錦」を使った純米大吟醸が全国新酒鑑評会で金賞を受賞。芳醇な香りとなめらかな味わいを生み出す山恵錦は、各蔵から高い注目を集めています。 長野県の酵母 酵母は米の糖分をアルコールへと変える微生物です。長野県を代表する酵母といえば「7号酵母」。長野の地酒「真澄(ますみ)」を造る宮坂醸造で発見されたことから「真澄酵母」とも呼ばれています。 そのほか、長野県食品工業試験場では「NP1(長野ピンク号)」や、りんごのような甘い香りの「長野酵母C(アルプス酵母)」「長野酵母D」を開発。 2019年(令和元年)には、リンゴ酸由来の甘酸っぱい味わいを生み出す「長野酵母R」も誕生しています。 長野県の水 米と麹というシンプルな材料で造られる日本酒は、使用する水の味わいが仕上がりを大きく左右します。 日本有数の山岳地帯を有する長野県は、清らかな雪解け水が流れる地域。県内の多くの酒蔵が、仕込み水に美しい湧水を使用しています。 長野県の湧水は、アルコール発酵を促すカリウムやマグネシウムを豊富に含んでいるのが特徴。反対に、味の雑味の原因となる鉄分は少ないといわれています。 春の雪解けとともに大地に染み込み、長い年月をかけて姿を現す長野県の湧水。その水を生む雄大な自然こそが、多くの人に愛される地酒の源といえるのかもしれません。 1-3.長野県で造られる日本酒の特徴 長野県で造られる日本酒は、香り穏やかで濃醇な味わいが特徴です。長野県は、古くから味噌や漬物といった発酵食品が愛されてきた地域。料理の邪魔をせず、それでいてふくよかな味わいは、濃い味付けの料理と好相性です。 また、日本で4番目に大きな面積を誇る長野県は、北は中野エリアから南は飯田エリアまで10のエリアにわかれます。各地に点在する酒蔵数は75と、その数は全国第2位。 伝統的な味わいはもちろん、各蔵が生み出す個性あふれる銘柄も、長野県の地酒の大きな魅力です。 参考:国税庁「清酒製造業の概況(平成30年度調査分)企業数の推移(都道府県別)」 2.長野県で醸されるおすすめの日本酒14選 長野県は酒蔵の数が多く、日本酒の種類も多いからこそどれを飲もうか迷ってしまいますよね。 ここからは、長野県で醸されるおすすめ日本酒14選を紹介します。「長野でこれだけは飲んでおきたい!」「飲食店で長野のお酒を楽しみたい」というときは、ぜひ参考にしてくださいね。 2-1.真澄 真朱(AKA) 「真澄(ますみ)」は長野県の老舗蔵「宮坂醸造」で造られる日本酒です。長野県の地酒といえば真澄といわれるほど、高い知名度を誇ります。 「真朱(AKA)」は、蔵で生まれた酵母「7号酵母」への原点回帰第一弾となるお酒。料理に合う上質な食中酒をテーマに、蔵では2019年からすべての製品を7号酵母仕込みに転換する運びとなりました。 長野県を代表する深く濃醇な味わいは、ぜひ美味しい酒の肴をおともにお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.明鏡止水 純米吟醸 ALL NAGANO 生 使う米、水、酵母、そして人とオール長野産。地元へのこだわりをギュッと詰め込んだ日本酒です。加熱処理をしていない生酒のため、生まれたてのフレッシュな味わいを楽しめます。 「明鏡止水(めいきょうしすい)」を造る「大澤酒造」が建つのは、浅間山と蓼科山の豊かな自然が見渡せる場所。澄み切った水が生み出すやわらかな味わいに、ついつい1杯、もう1杯ととグラスが進みます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.岩清水 Origin 2019 袋吊り 生原酒 「袋吊り」とは醪を入れた袋を吊るし、ポタポタとこぼれる雫を集めたお酒のこと。「岩清水(いわしみず)」の袋吊りは、さらに生のまま、マイナス5℃以下でじっくりと熟成させたお酒です。 「Origin 2019」が目指したのはズバリ、「肉」に合う味わい。和食はもちろん、フレンチやイタリアンなどこってりした洋食とのペアリングもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.亀の海...
本醸造酒はどんなお酒?おすすめの楽しみ方や特徴を解説【日本酒の種類を知ろう!第1回】
本醸造酒とは、スッキリとした味わいが特徴的な日本酒です。日本酒を原料や製法で分類する特定名称のひとつになります。 日本酒ビギナーのなかには「日本酒は好きだけど種類の違いがわかりづらい」という方も多いのではないでしょうか。今回は、本醸造酒の魅力について探っていきましょう。おすすめの楽しみ方やあわせるおつまみなど、ぜひ参考にしてくださいね。 1.本醸造酒とはどんなお酒? 本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)は、日本酒の種類を表す特定名称(とくていめいしょう)のひとつです。 特定名称とは、日本酒を原料や製法で分類した呼び名のこと。以下のように、本醸造酒を含め全部で8タイプに分類されます。 特定名称 原料 精米歩合 こうじ米使用割合 香味等の要件 本醸造酒 米、米こうじ、醸造アルコール 70%以下 15%以上 香味、色沢が良好 特別本醸造酒 米、米こうじ、醸造アルコール 60%以下又は特別な製造方法(要説明表示) 香味、色沢が特に良好 吟醸酒 米、米こうじ、醸造アルコール 60%以下 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 大吟醸酒 米、米こうじ、醸造アルコール 50%以下 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 純米酒 米、米こうじ ー 香味、色沢が良好 特別純米酒 米、米こうじ 60%以下又は特別な製造方法(要説明表示) 香味、色沢が特に良好 純米吟醸酒 米、米こうじ 60%以下 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 純米大吟醸酒 米、米こうじ 50%以下 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 参考:国税庁「清酒の製法品質表示基準」の概要 ご覧のように、本醸造酒は米と米こうじ、醸造アルコールを原料に造られる日本酒です。また、精米歩合(せいまいぶあい)は70%以下に定められています。 醸造アルコールとは、糖蜜やトウモロコシなどを主原料に造られる純度の高いアルコールのことです。また、精米歩合は米の外側を削り、残った割合を示しています。 日本酒造りに使う米は、雑味の原因となる栄養素を取り除くため、外側を多く削り取るのが一般的です。精米歩合70%以下ということは「外側を30%以上削った米を使っていないと本醸造酒とはいえないよ」ということを意味しています。 特別本醸造酒とは 特別本醸造酒とは「精米歩合60%以下、または特別な製造方法(要説明表示)」で造られたお酒のことです。また、香りや色合いが「特に」良いことと定義づけられています。その他の条件は本醸造酒と同様です。 注目したいのは、精米歩合の欄にある「特別な製造方法」です。実は、何が「特別」にあたるのか明確な判断基準はありません。低温でじっくりと発酵させたり、ある品種の酒米を100%使用したりと、何を特別とするかの判断は酒蔵ごとにゆだねられています。 「要説明表示」とあるように、特別な製造方法はラベルなどに記載されています。「特別本醸造酒」を見つけたら、蔵ごとのこだわりを確認してみてくださいね。 2.本醸造酒はスッキリとした味わいのお酒 本醸造酒は、スッキリとした軽快な味わいが特徴です。原料である醸造アルコールが後口のキレの良さを生み出します。 香りは穏やかで、料理と合わせる食中酒にもおすすめです。飲み飽きせずにその美味しさを楽しめます。 価格帯も比較的リーズナブルなものが多く、自宅に美味しい日本酒を常備しておきたいという方にも好まれるお酒です。 3.本醸造酒のおすすめの楽しみ方 本醸造酒は、冷酒や常温、燗酒と幅広い温度帯で楽しめます。本醸造酒の持ち味である爽快感を楽しみたいときは、6~8度の冷酒で味わうのがおすすめです。また、20度前後の常温であれば穏やかな香りとスッと引いていく心地良い余韻を楽しめます。 また、本醸造酒とひと口にいってもタイプはさまざまです。コクのある芳醇タイプの本醸造酒は、ぜひ温めて味わってみてください。まろやかさとキレ味それぞれがアップし、「これぞ日本酒」という旨味を堪能できますよ。 4.本醸造酒に合わせるおつまみ スッキリとした味わいの本醸造酒は、料理やおつまみと合わせて楽しむのがおすすめです。特に、味が濃いおつまみと好相性。炙ったスルメやイカの塩辛といった、日本酒の定番おつまみと絶妙にマッチします。 また、あっさりとした料理と相性が良いことも本醸造酒の魅力です。新鮮な刺身や冷奴、鍋物などの淡白な料理と合わせても素材の味を邪魔することがありません。煮物や煮魚といった家庭料理とも相性が良く、日々の食卓に寄り添うお酒といえるでしょう。 まとめ 本醸造酒は、スッキリとした味わいが魅力的な日本酒です。飲み飽きしない美味しさは、多くの日本酒ファンに愛されています。 比較的リーズナブルな銘柄が多いこともおすすめしたいポイントです。日々の料理と合わせ、美味しい日本酒を気軽に楽しむことができます。好みのおつまみを用意して、冷酒や燗酒など自由なスタイルで本醸造酒の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。
日本酒を美味しく学ぶ「オンライン酒蔵留学(R)」参加レポ!
近年は、日本酒をオンラインで楽しめるさまざまなイベントやセミナーなどが開催されています。今回ご紹介する「オンライン酒蔵留学(R)」は、インターネットを介してお酒の造り手と乾杯できるサービスです。 2022年9月には、京都・松井酒造のオンライン酒蔵留学を開催!こちらでは、唎酒師が実際にオンラインイベントに参加した様子をお伝えします。 気が付けば酒瓶1本空いていたほどの内容の充実ぶり。ぜひチェックしてみてくださいね♪ 1.日本酒の定期便「オンライン酒蔵留学」とは 引用:ハンズオンローカルSAKE│大人の酒蔵留学 「オンライン酒蔵留学」は、毎月異なるお酒とおつまみのセットBOXを楽しめる日本酒の定期便サービスです。 大きな特徴は、届いたお酒の造り手とオンラインで交流できること!全国各地どこにいても、日本酒片手に蔵人と乾杯できます。 運営代表の増田さん(通称まっすー)は、かつては日本酒に詳しくなく「どんなお酒を選べばよいかわからない」という悩みを抱えていたそう。 そんなまっすーの「造り手の想いを届けたい!」という気持ちからスタートした「オンライン酒蔵留学」は、日本酒ビギナーにもおすすめです。 『留学生』として各地の日本酒ファンと交流しながら、日本酒を美味しく楽しく学ぶことができます。 2.京都・松井酒造の「神蔵」と「富士千歳」のセット 今回参加したのは、京都・松井酒造のオンライン酒蔵留学です。申し込みから数日でお酒とおつまみのセットが届きました。 日本酒は「純米 神蔵KAGURA 無濾過・無加水・生酒(ルリ)」と「富士千歳 純米にごり酒」の2種類。清酒仕込みの大きなエイヒレに、リーフレットも付いています。 松井酒造株式会社は、1762年(享保11年)創業の老舗蔵です。蔵は鴨川のほとりに位置し「鴨川蔵」と呼ばれています。 2026年、創業から300年を迎える松井酒造が取り組むのは、次世代に繋がる酒造り。電力の約6割は、2009年(平成21年)から太陽光発電で賄われているそうです。 ここで注目したいのが、オンライン酒蔵留学では蔵への事前質問を受け付けていること。蔵人に直接聞いてみたいことは、事前に専用フォームから送信できます。 届いたお酒や情報を参考に、「もっと知りたい」ということについて深掘りできるのがうれしいですね。 また、事前案内のメールでは、蔵人おすすめのおつまみレシピも紹介されていました。お酒好きにとって、これは楽しいサービス! 今回のオンライン酒蔵留学は、土曜日の19時からスタートです。早速「質問が採用されるかな〜」とワクワクしながらおつまみの買出しに出かけました。初めてのオンライン酒蔵留学、俄然期待が高まります! 3.全国から日本酒ファンが集合!酒蔵留学スタート 19時スタートのオンライン酒蔵留学は、途中にトイレ休憩が入る2部構成です。参加方法は、ZOOMまたはYouTube Liveから選択できます。 この日の参加者は、北は北海道から関東、関西、福岡など14都道府県から集まった32名。松井酒造に関する予備知識を入れたら、早速日本酒で乾杯です! 3-1.造り手自ら日本酒をナビゲート オンラインで繋がっているのは、松井酒造代表取締役の松井治右衛門さんです。前半は、松井さん自ら2本のお酒について詳しく紹介してくださいました。 ルリをはじめ、黒や白など「神蔵」を種類ごとに色分けしているのは、お酒を簡単に選べるようにとの思いからだそう。ボトルは金継ぎをイメージしてデザインされているなど、興味深い話が盛りだくさんです。 途中、松井酒造ファンからプライベートに突っ込んだ質問が飛び出す一場面も。松井さんが蔵を受け継ぐまでの背景も語られるなどオンラインならではの充実した内容でした。 「みなさん、おつまみにチャレンジしてみましたか〜」と、明るく呼びかけるのは司会進行のコカドさん。参加者のなかには常連の方もいらっしゃるらしく、まるでひとつの飲み会に参加しているような一体感です。 個人的に桃モツァレラは白ワインの定番おつまみでしたが、香りの良い「神蔵」にも絶妙にマッチ。何より楽しい話題は一番のおつまみです。松井さんやコカドさん、参加者の方のやり取りをつまみにお酒がどんどん進みます♪ 3-2.リアルタイム酒蔵見学&若女将も登場 休憩を挟んだら、後半はオンライン酒蔵見学がスタート!松井さん自ら、マンションの1階にある蔵内をリアルタイムで案内してくださいました。 マンションの1階で酒造りをする利点は、衛生管理と品質管理を徹底できることだそう。壁面を覆うステンレスはピカピカに輝いています。白い醪(もろみ)がぷくぷくと発酵する様子も見学できましたよ。 さらに、参加者のリクエストを受け若女将も登場!大きなカウンターがあるスタイリッシュな店内では、きき酒とともに若女将考案のメニューも味わえるそうです。 これは、行きたい…。これからの紅葉シーズン、京都観光にもぴったりの場所なのではと想像が膨らみます。 「蔵に行きたい」「蔵人さんに会いたい!」という気持ちが高まったところで、中締めの乾杯とともにオンライン酒蔵留学はいったんお開き。希望者は二次会にも参加できるそうです。 美味しい日本酒をいただきつつ、そのお酒が生まれた環境を、造った方の解説付きで眺められるなんて、なんと贅沢な時間。 終わってみれば、乾杯で開けた「神蔵」が空っぽに…(笑)オンライン酒蔵留学、想像以上に大満足の内容でした! 4.「飲み手」と「造り手」を繋げるオンライン酒蔵留学 日本酒の造り手と直接乾杯できる「オンライン酒蔵留学」。お酒が生まれた場所、造った人の顔を見ればいつもの日本酒がより味わい深いものになります。 オンラインをきっかけに、日本酒好きの輪が広がっていくのも魅力のひとつ。離れた場所の日本酒ファンと繋がったり、実際に蔵に足を運んでみようと思ったりすることもあるかもしれません。 日本酒ビギナーでも気軽に参加できる日本酒定期便サービス。美味しく楽しく日本酒について学びたい方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。 「オンライン酒蔵留学」 [料金]月額5,500円 ※初回限定2,500円クーポンあり [公式サイト]https://hands-on-local.com/ ※2022年9月時点の情報です ※詳しい内容は「オンライン酒蔵留学」公式サイトより運営元に直接お問い合わせください
【2022年最新版】日本酒化粧水おすすめ10選!選び方のポイントも解説
日本酒化粧水は保湿効果が高いものが多く、肌にうるおいがほしいときにおすすめです。日本酒に含まれるコウジ酸は、天然由来の美白成分といわれシミやくすみを防いでくれます。 今回は、日本酒化粧水の美肌効果に注目!化粧水を選ぶときの3つのポイントも解説します。おすすめ商品10選も紹介するので、日本酒を使った化粧水が気になる方はぜひチェックしてみてください。 1.日本酒の化粧水は美肌に効果あり! 日本酒は、アミノ酸やコウジ酸、フェルラ酸といったさまざまな成分を含むお酒です。栄養価が高く、保湿や美白効果などが期待できます。 これらの効果を活用したのが、スキンケア用品として注目されている日本酒化粧水です。近年は化粧品ブランドだけでなく、酒蔵からも日本酒を使ったさまざまな商品が販売されています。 1-1.アミノ酸よる美肌効果 アミノ酸は、肌のうるおいを保つ天然保湿因子(NMF)に関係する重要な成分です。肌の角層のなかにあるNMFの約半分は、アミノ酸とアミノ酸から作られる成分で構成されています。 日本酒に含まれるアミノ酸量は、白ワインの約10倍。約20種以上のアミノ酸のなかでも、NMFの主成分となる「セリン」が肌にしっとりとしたうるおいを与えてくれます。 1-2.コウジ酸による美肌効果 日本酒に欠かせない原料「米麹」は、蒸した米に麹菌を振りかけて作られます。この麹菌に由来する成分がコウジ酸。コウジ酸には、シミやくすみの原因となるメラニン色素と深く関係する酵素「チロシナーゼ」を抑制する働きがあります。 そもそもコウジ酸の研究開発は、杜氏の手が白くきめ細やかだったことをきっかけに始まったといわれています。1988年には美白有効成分として厚生労働省に認可され、美白コスメのスタンダードとして高く評価されている成分です。 1-3.フェルラ酸による美肌効果 フェルラ酸は、抗酸化作用があるポリフェノールの一種です。活性酵素による酸化を抑制し、シワやたるみといった肌トラブルを防いでくれます。 さらに、日本酒にはフェルラ酸だけでなく、遊離リノール酸という抗酸化物質も含まれています。まさに、肌の美しさを保ちたい人にとってうれしい成分満載のお酒といえるでしょう。 2.日本酒化粧水の選び方3つのポイント 日本酒化粧水の選び方に迷ったら、以下の3つのポイントを参考にしてください。 肌質に合わせた化粧水を選ぶ 日本酒の香りが苦手な場合は香りがあるものを選ぶ 時短ケアには乳液兼用タイプやオールインワンジェル 特に、肌質に合わせた化粧水を選ぶことはとても大切です。日頃忙しい人には、オールインワンジェルタイプの商品もおすすめですよ。 2-1.肌質に合わせた化粧水を選ぶ 乾燥肌に脂性肌、敏感肌と肌質は人により実にさまざま。日本酒化粧水も、自分の肌質に合わせたタイプを選びましょう。 乾燥肌の人はしっとりタイプの化粧水 乾燥肌にうれしい保湿効果のある日本酒化粧水。さらに効果を高めたいときは、以下のような成分をチェックしてみてください。よりしっとりと肌がうるおう作用が期待できます。 グリセリン コラーゲン ヒアルロン酸 また、さらりと軽いテクスチャーの化粧水より、とろみのあるものの方がおすすめです。使用後のうるおい感が長続きします。 脂性肌の人はさっぱり使えるタイプの化粧水 「Tゾーンがいつもベタつく」、「あぶらとり紙を何枚も使う」という脂性肌の人は、さっぱりタイプの化粧水を選びましょう。 特に、顔全体がテカるインナードライスキンは、肌の水分不足が原因といわれています。さっぱりタイプの日本酒化粧水であれば、ベタつきを気にせずしっかりと肌の水分補給ができますよ。 敏感肌の人は低刺激は低刺激のものを 敏感肌の人には、低刺激の化粧水がおすすめです。日本酒化粧水を選ぶときは、弱酸性や無香料、無着色などの表記を目安にしてください。 また、日本酒化粧水はわずかながらもアルコールを含むため、人によっては刺激が強い可能性があります。不安な場合は、事前にパッチテストをおこなうのがおすすめです。 2-2.日本酒の香りが苦手な場合は香りがあるものを選ぶ 「日本酒化粧水の効果は気になるけど、お酒の香りが苦手…」という場合は、香りが付けられた商品を選びましょう。 化粧水によっては、ハーブやレモン、バラといった心地よい香りを楽しめるものがあります。毎日使うアイテムだからこそ、香りもテクスチャーも使用感の良いものを選びたいですね。 2-3.時短ケアには乳液兼用タイプやオールインワンジェル 「忙しい合間にしっかりと肌をケアしたい」。そんな人には、乳液兼用タイプの化粧水やオールインワンジェルがおすすめです。1本で化粧水に乳液、美容液の効果が期待できます。 オールインワンジェルだけでは物足りないときは、時間があるときにパックなどを取り入れてみてください。フェイスマスク状の商品なら、週に数回の使用でも日本酒のうるおい効果を実感できますよ。 3.日本酒化粧水おすすめ10選 ここからは、日本酒化粧水おすすめ10選をご紹介!どれも保湿効果が期待できるアイテムばかりです。化粧水選びのポイントをふまえつつ、ぜひ自分に合った日本酒化粧水を見つけてくださいね。 3-1.菊正宗 日本酒の化粧水 高保湿 大手酒造会社「菊正宗」が手がける日本酒化粧水です。うるおい効果のあるコメ発酵液や保湿成分を配合。さらに、アミノ酸やセラミドがプラスされています。 化粧水に使われているのは、菊正宗の純米吟醸酒です。1本500mlのボトルのなかには、日本酒1升分の遊離アミノ酸が含まれています。 たっぷり使える大容量なのもうれしいポイント。コットンに含ませてパックをしたり、体全体に使ったりと日々のケアに活用できますよ。 (出典元:美を醸す。菊正宗の化粧品) 3-2.菊正宗 日本酒の化粧水 透明保湿 こちらは3種のビタミン誘導体が含まれた日本酒化粧水です。かさついた肌にもすーっと浸透し、透明感のある美肌へと導いてくれます。 高保湿化粧水と同じく、こちらも1升瓶と同量のアミノ酸を配合。日本酒の甘い香りがふわっと香る、やさしい使い心地です。 (出典元:美を醸す。菊正宗の化粧品) 3-3.ほまれ酒造 会津ほまれ化粧水 酒蔵の女将が研究と試作を繰り返し、20年以上をかけて開発した日本酒化粧水です。「会津ほまれ」の純米酒が60%配合されています。 さらに、保湿持続時間を高める効果のあるユズセラミドや尿素をプラス。厳選された3種の植物エキスとハーブも肌のキメを整えてくれます。ビタミンC誘導体も配合されているため、シミやくすみを防ぐ作用があるのもうれしいポイントです。 (出典元:ほまれ酒造) 3-4.日本盛 日本酒の超しっとり化粧水 販売元は、兵庫県の酒造メーカー「日本盛(にほんさかり)」。こちらは日本酒の成分に加え、乳酸菌の発酵成分が含まれています。 付け心地はさらりと軽く、脂性肌の人にもおすすめです。500mlあたり800円台とコストパフォーマンスに優れ、顔はもちろん、体全体のケアに気兼ねなく使用できます。 (出典元:もっと、美味しく、美しく。日本盛株式会社) 3-5.蔵元美人 白米発酵乳液 「白米発酵乳液」は、1本で化粧水と乳液、美容液の役割を持つオールインワンタイプの商品です。主成分は栃木県産有機栽培米から作られたコメ発酵液(純米酒)。酒粕エキスや米由来の美肌成分も配合されています。 日本酒を思わせるボトルデザインも特徴的。乳液はにごり酒のように白くとろみがあります。合成香料や色素、パラベンは不使用と、化粧品の成分が気になる人にもおすすめです。 (出典元:蔵元美人) 3-6.白鶴酒造 薬用 大吟醸のうるおい美白水 灘の老舗酒蔵「白鶴(はくつる)」が手がける『鶴の玉手箱』シリーズのひとつです。こだわりの大吟醸酒や美白有効成分が配合されています。 使用感はしっとりと優しく、お風呂上がりの全身ケアにもおすすめ。天然植物保湿成分が肌のキメを整えてくれます。「うっかり日焼けしてしまった」というときのクールダウンにもおすすめの日本酒化粧水です。 (出典元:白鶴酒造) 3-7.玉乃光 フェイシャルマスク 「玉乃光(たまのひかり)」は、酒どころ京都伏見の酒蔵です。こちらのフェイスマスクは、杜氏の肌は美しいというコンセプトから誕生しました。 使用されているのは、玉乃光の純米大吟醸や酒粕エキスに米糠エキス。さらに、日本酒を造るときの仕込み水も配合されています。 化粧水でひたひたのマスクを顔に貼り、5~10分待てばお肌はしっとり。日本酒の美肌効果を実感できる、伏見土産にも人気の商品です。 (出典元:玉乃光) 3-8.松山油脂 フェイスウォーター 純米酒 「フェイスウォーター 純米酒」は、ライトな付け心地を好む人や、敏感肌におすすめの日本酒化粧水です。 保湿成分として、純米酒と酒粕エキスを配合。香料や着色料、鉱物油などは不使用で、お酒の香りがかすかに香ります。乾燥が気になるときも、すーっと肌にしみ渡る感覚を実感できますよ。 (出典元:松山油脂オンラインストア) 3-9.ワフードメイド 酒粕化粧水 ワフードメイドは、こだわりの和素材から生まれたスキンケアブランドです。こちらの「酒粕化粧水」には、肌がしっとりとうるおう酒粕エキスを配合。肌のくすみやシミをケアできます。 キュウリ果実エキスや米セラミドなど、植物由来の保湿成分が含まれているのもうれしいポイント。2層タイプの化粧水のため、しっかり振ってから使ってくださいね。 (出典元:株式会社pdc) 3-10.SHIRO 酒かす化粧水 SHIROは、スキンケア用品やフレグランス、メイクアップ用品を手がけるブランドです。「酒かす化粧水」はリピート率No.1のベストセラー商品。さらりとしたテクスチャーで肌にすっとなじみます。 使用している酒粕は、約140年の歴史を持つ北海道の造り酒屋「小林酒造」のもの。ほんのり香る甘酒のような香りと、心地よい使用感もおすすめポイントです。 (出典元:SHIRO) まとめ 米と米麹などを発酵させて造る日本酒は、さまざまな栄養素を含むお酒です。毎日のスキンケアに使えば、シミやくすみ予防、肌の保湿などにつながります。 肌タイプやライフスタイルに合わせた日本酒化粧水を選べば、より高い効果が期待できます。飲んで美味しい日本酒を、ぜひスキンケアにも取り入れてみてくださいね。
「ぐい呑み」と「おちょこ」は何が違う?ぐい呑みおすすめ9選も紹介
日本酒を飲むときに使う酒器の1つとしてあるのが「ぐい呑み」。おちょことどう違うの?とふしぎに思ったことはないでしょうか。 少し容量の大きなぐい呑みは、普段使いにおすすめです。また、錫製品や江戸切子などはプレゼントにも喜ばれます。 今回は、ぐい吞みとおちょこの違い、材質などについて詳しくご紹介します。ぐい吞み選びに迷ったら、おすすめ9選もぜひ参考にしてくださいね。 1.ぐい呑みとは 「ぐい呑み」は、お酒を飲むときに使用する器のひとつです。おちょこに比べサイズが大きく、「ぐいっと呑む」、「ぐいっとつかんで呑む」ことからぐい吞みと呼ばれるようになったといわれています。 おちょこが少量ずつお酒を飲むのに適しているように、ぐい吞みにも大きさを活かした楽しみ方があります。それぞれの違いを理解すると、日本酒の世界がさらに楽しくなりますよ。 1-1.おちょことの違いとおすすめポイント おちょことぐい吞みの大きな違いは、サイズです。はっきりとした定義はないものの、おちょこは約30~90mlまでサイズがあります。一方、ぐい吞みと呼ばれる酒器は40~200ml容量が一般的です。 日本酒は、温度の影響を受けやすいお酒です。そのため、サイズの異なるおちょことぐい吞みには、以下のようにそれぞれの楽しみ方があります。 ぐい呑みは常温のお酒におすすめ 一度にたくさんお酒が入るぐい吞みは、常温のお酒を飲むときにおすすめです。温度による味の変化を気にせず、口を付けてから飲み干すまでゆったりと日本酒を味わえます。 特に、香りが穏やかでスッキリした味わいの「本醸造酒」は、ぐい吞みで飲まれることが多いお酒です。瓶から直接ぐい吞みに注ぎ、カジュアルにおいしいお酒を楽しめます。 また、あえてぐい吞みをチョイスし、温度による味の変化を楽しむという方法もあります。温度が伝わりやすい材質のぐい吞みに「純米酒」を注げば、手のぬくもりなどで徐々に変化する米の香り、深い味わいを感じることができますよ。 おちょこは燗酒や冷酒におすすめ 少量ずつお酒を味わうおちょこは、燗酒や冷酒におすすめです。熱いまま、冷たいままにおいしいお酒を味わえます。 また、香りが特徴的な「吟醸酒」もおちょこにおすすめしたいお酒です。時間と共に香りが飛ぶ心配もなく、おいしい温度帯でクイッと飲み干すことができますよ。 2.ぐい呑みに使われる材質 ひと口にぐい呑みといっても、陶磁器製やガラス製など材質はさまざまです。また、酒器の材質は日本酒の味や香りにも変化をもたらします。 ここでは、それぞれのぐい吞みの特徴を紹介します。新たにぐい吞みを購入するときはぜひ参考にしてください。 2-1.陶磁器製 陶磁器製のぐい呑みは、焼きものならではの色や手触りが特徴です。土の色や質感を残したものや絵付けしたもの、釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質をかけたものなど、さまざまなタイプが揃います。 飲み口は少し厚く、口当たりがやわらかなことも特徴です。市場にも出回ることも多く、購入しやすいタイプといえるでしょう。 2-2.錫製 錫(すず)製のぐい呑みは、軽く耐久性に優れています。落ち着いた銀色の見た目も魅力的です。 また、錫はアルコールと相性が良く、日本酒の雑味を取り除き味をまろやかに変化させるといわれています。希少性が高い金属のため決して安価ではないものの、ぜひ試してもらいたい材質のひとつです。 2-3.ガラス製 ガラス製のぐい吞みは、美しい見た目が魅力です。透明ガラスだけでなく、色ガラスやカッティングガラスなどさまざまなタイプが揃います。 また、サイズの大きなぐい吞みは、ロックで日本酒を味わうときにもおすすめです。ガラス製のぐい吞みに氷をたっぷりと入れ夏酒を注げば、清涼感あふれる味わいを楽しめます。 2-4.木製 木製のぐい呑みは、木ならではの質感や見た目などを楽しめます。特に、ヒノキなどの天然素材でできたぐい吞みはおすすめです。 ふんわり漂う木の香りと共に日本酒を味わえます。木の上に漆を塗った「漆器」は見た目も美しく、贈答用にも喜ばれますよ。 3.おすすめのぐい呑み9選 ここからは、おすすめのぐい吞み9選を一挙ご紹介!デザインや材質にこだわれば、日本酒がより楽しくなる酒器が見つかります。プレゼントにおすすめのぐい吞みもあるため、ぜひチェックしてみてくださいね。 3-1.漆器専門店 山田平安堂 天然木のぐい呑み 漆器専門店の「山田平安堂」が手がけるのは、美しい漆塗りのぐい呑みです。縁は唇に沿うよう、わずかに外側に沿っています。 軽い材質と美しい絵付けも魅力的。縁起の良い柄が揃っているため、人生の節目の贈り物におすすめです。 (出典元:漆器専門店 山田平安堂) 3-2.能作 ぐい呑 - 月 こちらは錫100%のぐい呑みです。大きな特徴は、底に施された金箔加工。お酒を注ぐと、ぐい吞みの底に金色の三日月が浮かび上がります。 熱伝導率の高い錫製のぐい呑みは、冷酒や燗酒におすすめです。冷たさ、温もりが引き立つ雑味のない味わいを堪能できますよ。 (出典元:能作公式オンラインショップ) 3-3.三宝産業 Migaki Meister ぐい呑み ステンレス製のぐい呑みは、手入れのしやすさと手ごろな価格帯が魅力的です。「Migaki Meister」は内面にミラー加工が施され、美しい輝きを放っています。 85ml容量と、ゆったりお酒を楽しみたいときにちょうど良いサイズ感。日常使いに質の良いぐい吞みを揃えたい方におすすめです。 (出典元:amazon) 3-4.田島硝子 江戸切子 星切子 ぐい呑み 江戸切子は、美しいカッティング加工が特徴的な伝統工芸です。色ガラスと透明ガラスを重ね、繊細な文様を生み出しています。 こちらのぐい吞みの文様は、「八菊」と呼ばれるものです。お酒を注ぐと、光の加減でテーブルに美しいきらめきが浮かび上がります。 (出典元:amazon) 3-5.江戸切子 ぶどう紋 ぐい呑 こちらは「ぶどう」の文様が彫刻されたぐい呑みです。粒が多く実りツタが伸びるぶどうは「豊穣」や「生命力」を象徴する縁起の良いモチーフとされています。 縁結びや商売繁盛などをイメージさせることから、結婚祝いや開業祝いの贈り物におすすめです。グリーンと江戸紫の色合いが、日々の食卓を鮮やかに彩ってくれます。 (出典元:amazon) 3-6.テンマクデザイン ぐい呑み 銅に錫メッキを施したぐい吞みは、アウトドアシーンにおすすめです。持ち運びしやすく、屋外でもおいしい日本酒を楽しめます。 製造元は、ホットサンドメーカーなどで知られる燕三条。スタイリッシュで機能的なアウトドア用品を求める方も満足できるアイテムです。 (出典元:amazon) 3-7.金山ぐい吞み こちらのぐい吞みは、底の部分があえて厚く造られています。中には金山を模した加工が施されるなど、手の込んだ商品です。 クリスタルガラスならではの透明感と、薄いガラスがもたらす口当たりの良さも魅力的。縁は金色に彩られ、高級感を醸し出しています。日本酒はもちろん、ウイスキーや焼酎にも適したサイズ感でお酒好きな方におすすめです。 (出典元:amazon) 3-8.信楽焼 湖鏡 信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市を中心に生産される焼きものです。琵琶湖から採取される土を使い、素朴な自然の風合いを生み出しています。 「湖鏡」と名付けられた酒器は、湖の底を覗き込んだかのような美しい青色が特徴的。個性的なぐい吞みで日本酒を味わいたい方におすすめです。 (出典元:amazon) 3-9.木曽工芸 徳利 日本製 木製 ひのき 丸 ぐい呑み ヒノキの美しい木目が印象的なぐい吞みです。天然木ならではの温かみがあり、しっとりやわらかな感触に癒されます。 とっくりがセットになっているのもうれしいポイント。ふんわり漂うヒノキの香りと共においしいお酒を楽しめます。 (出典元:amazon) まとめ 少し大きなサイズのぐい吞みは、日常使いにおすすめの酒器です。多めにお酒を注ぎ、気取らずにその味わいを楽しめます。 素材やデザインにこだわれば、いつもの日本酒もひと味違うおいしさに感じられるはず。お気に入りのぐい吞みで、ぜひおいしい日本酒を楽しんでくださいね。












