日本酒ウォッチ
最新の記事
大吟醸の先駆けとなった日本酒。「黒龍」を解説!
黒龍は、こだわりの酒米と伝統製法を用いた吟醸酒で知られる日本酒です。特に、精米歩合35%の純米大吟醸「石田屋」は、高級日本酒として高い人気を誇る銘柄。品の良い香りとまろやかな飲み口が、日本酒を飲み慣れない方にも好まれています。 こちらの記事では、「黒龍ってどんなお酒?」「黒龍を美味しく飲みたい!」という方に向け、黒龍の特徴やおすすめ銘柄、購入方法などについてご紹介します。 1.日本酒の黒龍とは 「黒龍」(こくりゅう)は、大吟醸の先駆けとして全国に名をはせるお酒です。仕込み水に使われるのは、九頭竜川の伏流水。自然のフィルターを通し山から川へと流れ込んだ水は、黒龍の軽くやわらかな口当たりの原点となっています。 酒米には、東条産の山田錦や福井県大野産の五百万石など、すべて酒造好適米を使用。米を磨く度合いを示す精米歩合は平均約50%と、米の美味しい部分だけを贅沢に用いたお酒です。 フルーティーな香りと繊細な味わいは、福井県の冬の名物でもある越前ガニとの相性もばつぐん。中でも、創業者の石田二左衛門からその名をとった「石田屋」と「二左衛門」は、黒龍のトップブランドとして日本酒好きから高い人気を得ています。 1-1.酒造元について 黒龍酒造は1804年(文化元年)創業の福井県の老舗酒蔵です。「自然と人の調和、豊かな生活文化の創造」をポリシーに、伝統の酒造りを続けています。 昭和50年には、全国に先駆けて大吟醸「龍」を販売。吟醸酒が市販化されていなかった時代に、「日本一高価な日本酒」として大吟醸は注目を集めました。以来、大吟醸・吟醸・純米吟醸と数々の吟醸酒の市販化に成功。現在は福井県だけでなく、全国に名をはせる吟醸蔵としてその名は知られています。 伝統の技法を重んじながらも「清酒の楽しみ方をもっと伝えたい」という思いから、ポットのお湯で手軽に燗酒を楽しめる「燗たのし」を開発。日本酒が苦手な人のためのお酒「黒龍 吟のとびら」、小容量が計量できるグラス「黒龍 酒グラス」を展開するなど、日本酒普及のためにさまざまな取り組みも行う酒蔵です。 1-2.黒龍という名の由来 「黒龍」の名は、酒蔵の近くを流れる九頭竜川の古い呼び名に由来しています。その名に込められたのは、「歴史と伝統を重んじたい」という蔵元の思い。 澄み切った川のように、黒龍はなめらかで軽やかな味わいが特徴。醪(もろみ)の搾りには、酒袋を吊って雫を集める「袋吊り」と、旧来の油圧式酒搾り機が使用されています。 2.黒龍の種類とについて 「黒龍」は、よく磨いた米を低温で熟成する吟醸造りを基本としています。米の磨き度合いや原料によって種類は異なりますが、高品質でありながら求めやすい価格帯であるのも人気の理由のひとつです。 2-1.大吟醸 精米歩合 酒米 価格 50% 国産山田錦 720ml:2500円(税別) 1800ml:5000円(税別) 評判 黒龍の代表酒となるのが「大吟醸」です。使用しているのは、50%まで精米した国産山田錦。ふくよかな香りさわやかな飲み心地が、一杯、また一杯と盃を持つ手を進めます。 香り高くクセのない味わいは、白身の刺身やイタリアンとの相性もばつぐん。適度に冷やし、ワイングラスに注いで楽しむのもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.特吟(大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 50% 国産酒造好適米 720ml:1600円(税別) 1800ml:3300円(税別) 評判 「特吟」(とくぎん)は、高精米の酒造好適米を低温でゆっくりと仕込んだお酒です。青りんごや柑橘類を思わせる香りと、フレッシュな口当たりが特徴となっています。 大吟醸でありながら香りが軽やかな「特吟」は、日常酒としてそばに置いておきたくなるお酒。きゅっとレモンを搾った白身の焼き魚と合わせれば、清涼感とほのかな苦みをより一層楽しむことができますよ。 (出典元:黒龍公式サイト) 2-3.純吟 38号(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 福井県産五百万石 720ml:1700円(税別) 1800ml:3800円(税別) 評判 「純吟」(じゅんぎん)38号に使用している酒米は、福井県産の五百万石です。精米歩合は55%におさえ、米の旨味とふくよかな香りを引き出しています。 どっしりとした心地よい旨味は、原料と製法にこだわる黒龍ならでは。ココナッツのような甘く香ばしい香り、適度な苦みと酸味のバランスが絶妙な純米吟醸です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.いっちょらい(吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 福井県産五百万石 720ml:1150円(税別) 1800ml:2450円(税別) 評判 「いっちょらい」とは、福井県の方言で「一張羅」(いっちょうら)のこと。グレー地に濃いストライプのラベルのいっちょらいは、どこか襟を正したくなるようなピリッとした辛みを感じるお酒です。 クセのない旨さと心地よい吟醸香は、毎日の食卓を彩る日常酒にぴったり。スイカのような爽やかな香りのあとには、軽やかな余韻が広がります。300ml容量も販売されているため、ちょっと日本酒を楽しみたいという時に手軽に購入できるのもうれしいですね。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3.黒龍の購入方法 すべてが手造り製法の黒龍は、一度に仕込む量が限られています。大吟醸や吟醸酒の多くが通年販売品であるものの、確実に購入するためには特約店や黒龍を扱う通販サイトを利用するのがおすすめです。 3-1.黒龍が購入できる実店舗 黒龍は、出荷まで冷蔵管理の行き届いた酒蔵で貯蔵されています。そのため、酒蔵では専門的なサービス提供と商品管理のできる、特約酒販店での購入をおすすめしています。 黒龍の特約酒販店は、公式サイトの「特約店サーチ」から確認することができます。実際に店舗に行く際には、希望の商品があるか事前に確認するのがおすすめです。 取り扱い店舗一覧 3-2.黒龍が購入できる通販サイト 黒龍は、Amaonや楽天といった大手通販サイトでも購入できます。しかし、正規価格ではなかったり、品質管理が行き届いていない場合もあるので注意が必要です。せっかく限定品の黒龍を購入しても、酒蔵が目指す酒質が劣化していてはもったいないですよね。 黒龍を扱う酒造専門店であれば、通販でも本当に美味しい黒龍を購入できます。ぜひ、自分の求める購入方法に合わせたお店をチェックしてみてください。 はせがわ酒店 お酒の通販 - いまでや 4.黒龍の美味しい飲み方・楽しみ方 吟醸酒である黒龍をより美味しく飲むためには、温度管理が大切です。黒龍の多くは、きりっと冷やすことで繊細な香りを楽しむことができます。 特におすすめしたいのは、酒質を劣化させない-5℃の温度帯。-5℃で保管すれば、酒蔵の目指す味わいそのままに、黒龍を美味しく味わうことができますよ。 4-1.-5度で保管? お米に水を加え、麹の力で自然発酵させる日本酒は、温度変化に敏感なお酒です。特に、多くの日本酒は熱によって酒質が劣化する恐れがあります。-5℃は、日本酒が凍らないギリギリの温度帯。日本酒の劣化を最小限に抑え、品質を長く維持できるのです。 とはいえ、家庭用の一般の冷蔵庫で-5℃をキープするのは簡単なことではありません。そこでおすすめしたいのが、低温管理が可能な日本酒専用セラーです。日本酒専用のセラーであれば、より劣化しにくい縦置きの状態で日本酒をまとめて保管することができます。 専用セラーがない場合には、棚の奥や冷暗所など、温度変化が少なく紫外線を避けられる場所で保管するよう心がけましょう。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 5.黒龍の期間限定品 黒龍酒造で「極みの酒」とも呼ばれるのが、季節ごとに販売される限定品です。中でも、1本10,000円の「石田屋」と「二左衛門」は黒龍のトップブランド。それぞれ11月に販売される純米大吟醸です。 「石田屋」は、東条産山田錦を35%まで磨いた純米大吟醸酒を、さらに低温で熟成させたお酒。おだやかな香りとまろやかな旨味は、きりっと冷やすことでより一層引き立ちます。 「二左衛門」は、袋吊りの手法で1滴ずつ搾ったお酒を、一升瓶が10本入る一斗瓶で低温熟成させた純米大吟醸。酒蔵独自の製法で熟成したお酒は、フレッシュでエレガントな香りが特徴です。 また、2月に登場する限定品が生酒の最高峰となる「火いら寿」(ひいらじゅ)。熟したフルーツのような香りは、時間とともにハーブのような青みのある香りに変化します。うっすら黄緑色の生酒は、ぜひクリアなグラスで楽しみたいお酒。日本酒を飲み慣れない方にもおすすめしたい銘柄です。 6.まとめ 黒龍は、福井県を代表する吟醸酒です。繊細な香りと味のバランスに優れ、日本酒通からも高い人気を得ています。 日本酒は種類が多く選ぶのに迷いがちなお酒ですが、黒龍は吟醸酒を好む方へのプレゼントにもおすすめ。ぜひ一度、吟醸酒の先駆けとなった確かな酒質をその舌で確かめてみて下さいね。
日本酒セラーの温度はどのくらい?おすすめの日本酒セラー2選!
日本酒の正しい保管の仕方をご存知ですか? 常温?冷蔵庫で冷やした方がいいの?とよくわからないという人が多いのではないでしょうか。 実は日本酒の保管に適した温度は「-5度」。インターネット上にはさまざまな温度が出ていますが蔵元さんの間では-5度が常識なのです。 しかし、家庭で-5度の環境を作るのは難しく、そんなときにおすすめなのが今回ご紹介する日本酒セラーです! 1.日本酒セラーの温度設定はどれくらい? 日本酒セラーの温度設定は、セラーの種類にもよりますが、基本的には-10度から10度まで設定できるものが多いです。日本酒は-5度で保管することが理想なので、日本酒専用のものは-5度に設定できるようになっています。 2. 冷蔵庫とはひと味違う。日本酒セラーの3つのメリット 冷蔵庫に保管しておけば充分だと考える人もいますが、ワインはちゃんとワインセラーにしまうのに日本酒は冷蔵庫というのは少し理不尽な気がしませんか?美味しい大切な日本酒だからこそ日本酒セラーに保管しましょう。 日本酒セラーを持つことでさまざまなメリットがあるのです。 2-1. 冷蔵庫に比べ温度が安定する 冷蔵庫は、部屋ごとに設定温度が違います。パーシャル室やチルド室が-3~0度くらいに設定されており、日本酒の理想である-5度に近いですが、縦置きが基本であるため、うまく保管できないことも。 日本酒セラーがあれば、庫内全体の温度が自分で設定した温度になるため、安定した環境で日本酒を保管することができます。日本酒セラーは日本酒を出し入れするときだけに開けるので、冷蔵庫のように頻繁に開け閉めすることで温度変化が起こるといった心配がないのです。 2-2. 縦置きできる本数が多い 一般的な家庭用冷蔵庫は棚が付いており、一升瓶を縦置きできるスペースは限られています。棚のせいだけではなく、他の食品も入っているのでいきなり日本酒の一升瓶のみならず四合瓶ですらスペースを確保するのは大変なときもありますよね。 日本酒セラーは細かく庫内を仕切っているわけではないので、一升瓶も余裕で収納できます。 2-3. 日本酒に適した温度で保管できる(理想マイナス5度) 冷蔵庫で最も日本酒の保管に適している部屋は、約-3度のパーシャル室。しかし、パーシャル室は一升瓶を縦置きできるスペースはないのが一般的です。 日本酒セラーがあれば、庫内全体を日本酒の理想の温度である-5度で保管をすることが叶います。 すぐに日本酒セラーを買うことはできないという人は、冷蔵庫での日本酒の保管についてくわしく掲載しているのでこちらをご覧ください。 ここがPOINT! 日本酒セラーは冷蔵庫に比べて温度が安定する 縦置きできる本数が冷蔵庫よりはるかに多い(一升瓶も余裕) 冷蔵庫はマイナス3度が限界だが、日本酒セラーは理想の温度であるマイナス5度で保管できる https://sake-5.jp/sake-refrigerator/ 3. マイナス5度で保管が可能!オススメの日本酒セラー2選 日本酒セラーは、ワインセラーと比べると、まだまだ種類が少ないのが現状。これは日本酒の保管に適した温度が-5度と知られていない証拠なのです。 日本人だからこそ、日本酒が好きだからこそ、適正な温度で保管して美味しく飲みたいものです。今回は真の日本酒通におすすめの日本酒セラーを2つご紹介します。 3-1.アクア 「SAKE CABINET CSR-15H」 温度設定:-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃ (5段階で設定可) 収納本数:四合瓶 約12本(上段) + 一升瓶 9本(中段) + 小物(下段) 紫外線防止:密閉型 縦置き:可能 日本酒をある程度多く保管したいけど場所は取りたくないという人におすすめなのが、アクア 「SAKE CABINET CSR-15H」。スタイリッシュで部屋の雰囲気も壊さないのでインテリアにこだわりのある人にもおすすめ。 3-2. SAKE CELLAR 温度設定:−5℃~20℃ (1度単位で設定可) 収納本数:一升瓶 60本、四合瓶...
日本酒の精米歩合について詳しく解説!精米歩合が高い=良いお酒?
日本酒を楽しむ中で「精米歩合」という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。純米酒や吟醸酒など種類が多い中、「精米歩合って?」とますます日本酒を難しく感じることもあるかもしれません。 精米歩合は、日本酒の味と香りを左右する大切な要素のひとつ。こちらでは、日本酒をもっと美味しく楽しむための精米歩合の情報をご紹介していきます。精米歩合の意味を知れば、日本酒選びがもっと楽しくなりますよ。 1. 日本酒の精米歩合について詳しく解説! 1-1. 日本酒の精米歩合は、お米の外側をどれくらい削ったかを表す数値! 「精米歩合」(せいまいぶあい)とは、米の精米度合いを表す数値のことです。「精米」とは、米の外側を削る工程のこと。主食として食べる米の場合、精白(せいはく)とも呼ばれます。 普段みなさんが食べている白ごはんを例にあげて説明すると、精白をしていないもみ殻のついたままのお米が「玄米」、もみ殻や汚れを取り除いたものが「白米」で、およそ白米の精米歩合は、90~95%です。つまり、玄米を5〜10%削ると白米になるということです。 一方で、日本酒を造るためには米の周りをさらに削る必要があるのです。この違いには、後述する日本酒の味と香りが大きく影響しています。 1-2. 精米は日本酒の味の雑味を減らすために行われる 米の外側には、たんぱく質や脂質といった栄養素が豊富に含まれています。主食として口にする際は、これらの栄養素がご飯の旨味につながるのです。 しかし、酒造りの場合では外側のたんぱく質や脂質といった栄養素が、味の雑味に繋がってしまうため、外側を削り精米をして、「心白」(しんぱく)と呼ばれる中心部分のみを残して造られるのが一般的となっています。 旨味要素でもある米の外側をどれくらい残し、どのような仕上がりにするかは蔵のこだわりが現れる重要な部分。削った度合いを数値で表すことによって、消費者が日本酒の味をイメージできるというメリットもあります。 1-3. 精米歩合の見方と意味 日本酒の精米歩合はラベルの表記で確認することができ、「〇%」のように、数字で表されます。 例えば、「精米歩合40%」と記されたお酒であれば、一粒の米の外側を60%削って仕込んだお酒ですよ、ということ。「高精米なお酒」というと数字も大きくなりそうですが、精米歩合の場合、米を削るほど数字は小さくなります。 (例) ・米の外側を70%削っている→高精米 精米歩合30% ・米の外側を40%削っている→低精米 精米歩合60% 慣れないうちは勘違いしてしまいそうですが、精米歩合の数字は「一粒の玄米を削って残った米の割合」ということを覚えておきましょう。 ここがPOINT! 「精米歩合」(せいまいぶあい)とは、お米をどれくらい削っているかを表す数値(米の外側を70%削っている→精米歩合30%) お米の外側の栄養素が味の雑味に繋がってしまうため、日本酒造りでは外側を削り(精米)をして、「心白」(しんぱく)と呼ばれる中心部分を残す 2.精米歩合による違いは?香りや味わいが変わる! 日本酒によって、精米歩合が異なるのはなぜなのでしょうか?それは、米の削り方が日本酒の香りや味わいに大きく影響するためです。 2-1.精米歩合により日本酒の香りが変化する? 精米歩合の高いお酒、つまり、米をより磨いて中心部分だけを使用したお酒はフルーティーで華やかな香りに仕上がる傾向があります。 吟醸酒や大吟醸酒の「吟醸香」と呼ばれる香りにも、大きく影響するのが精米歩合。吟醸香を引き出すためには発酵段階で栄養分を少なくし、酵母を飢餓状態にする必要があるからです。そのため、米の外側、つまり栄養分が削られているほど吟醸香は引き立ちます。 一方、米の外側を残して仕込んだ精米歩合の低いお酒は、米本来の香りが感じられるのが特徴です。温めても香りのバランスが崩れにくいため、まろやかな米の香りを楽しむ燗酒にも適しています。 2-2.精米歩合により日本酒の味わいが変化する? 前述したように、米の外側にある栄養素は味の雑味の元となります。そのため、精米歩合が高いお酒ほど、クリアですっきりした味わいに仕上がります。 一方、精米歩合の低いお酒からは、米のどっしりとしたふくよかな旨味を感じることができます。多すぎると雑味となる栄養素を絶妙なバランスで残す度合いは、まさに酒蔵の味へのこだわりがなせる技。これぞ日本酒という芳醇な味わいを感じられるお酒です。 ここがPOINT! 精米歩合の高いお酒は、雑味の少ないお酒になっていく傾向がある 3.精米歩合が高い=良いお酒? 精米歩合の高い米を仕上げるためには、高度な技術が必要になります。米が壊れないよう外側だけを丁寧に削り、白く残った心白はまるで小さなビーズのよう。その心白を使って日本酒を仕込むためには、さらなる技術と手間暇が求められるのです。 米の分量に対してできあがる日本酒も少ないため、精米歩合の高いお酒は高価格帯の商品になります。近年では、精米歩合一桁という日本酒も開発されるほどです。 このような背景から、日本酒を飲む方の中には「精米歩合が高い=美味しいお酒」というイメージを持つ方も少なくありません。しかし、精米歩合が低いからといって、決して低ランクのお酒というわけではないのです。 原料である米の味や、酒蔵の風土や水、蔵人の技術によって生まれる日本酒の味わいは実にさまざま。多種多様な広がりこそが、日本酒の奥深さでもあり楽しみでもあります。 精米歩合は、あくまでも日本酒の味をあらわす目安のひとつ。自分の好みや合わせる料理によってお気に入りの一本を見つけていきましょう。 ここがPOINT! 精米歩合を高めるためには高度な技術が必要で、精米歩合の高いお酒は高価格帯になる傾向がある 「精米歩合が高い=良いお酒」ではないし、「精米歩合が低い=低ランク」ではない! 4.まとめ 精米歩合による味の違いを知れば、種類の多い日本酒の中から自分好みの銘柄を見つけることができます。たくさんの日本酒が並ぶ店頭や飲食店でも、精米歩合を目安に日本酒を選ぶことができますね。 ぜひ酒蔵が理想とする味を思い浮かべながら、精米歩合を参考に日本酒を手にとってみてはいかがでしょうか。 ここがPOINT! 「精米歩合」(せいまいぶあい)とは、お米をどれくらい削っているかを表す数値(米の外側を70%削っている→精米歩合30%) お米の外側の栄養素が味の雑味に繋がってしまうため、日本酒造りでは外側を削り(精米)をして、「心白」(しんぱく)と呼ばれる中心部分を残す 精米歩合の高いお酒は、雑味の少ないお酒になっていく傾向がある 精米歩合を高めるためには高度な技術が必要で、精米歩合の高いお酒は高価格帯になる傾向がある 「精米歩合が高い=良いお酒」ではないし、「精米歩合が低い=低ランク」ではない! 関連記事 https://sake-5.jp/types-of-sake/ https://sake-5.jp/rice-suitable-for-sake-brewing/ https://sake-5.jp/sake-migaki/
日本酒なのにチョコレート味?甘いチョコ感のある日本酒
「フルーティーで華やかな香り」の日本酒は口にしたことがあっても、「チョコレートの香り」のする日本酒はご存知ない方も多いのではないでしょうか。 「日本酒からチョコレートの香りがするなんて想像が付かない!」と思われそうですが、実は実際に「あの甘くほろ苦い香り」を持つ銘柄があるのです。 今回は、日本酒からチョコレートの香りがする理由と、チョコレート風味のおすすめ銘柄3選をご紹介します。日本酒通から初心者の方まで、ぜひ繊細な味と香りを持つ日本酒の世界をお楽しみください。 1.チョコレートの香りがするのはなぜ? お米と水に米麹を加え、アルコール発酵させて造る日本酒。カカオ豆にバターや砂糖、ミルクを加えて作るチョコレート。それぞれ全く違う原料を使っているのに、日本酒からチョコレートの香りがするのはふしぎですよね。 しかし、実際に「チョコレートの香りがする」といわれる日本酒はいくつか存在します。これは、食物に含まれる香りのもと「香気成分」が大きく関係しているのです。 香気成分とは、食物に含まれる揮発性の物質のこと。身近なものでは、すーっとした爽快感のあるミントの香りのもととなる「メントール」や、アイスやプリンに欠かせない甘いバニラの香りのもと「バニリン」などがあげられます。 日本酒のフルーティーな香りは、バナナやリンゴに例えられることもありますよね。これは、リンゴの香気成分「カプロン酸エチル」や、バナナの香気成分「酢酸イソアミル」が日本酒に含まれているからなのです。 食物の香りは、こうした香気成分が複雑に絡み合うことでできあがっています。そのため、日本酒からチョコレートの香りがしても決してふしぎではないのです。 1-1.チョコレートの香りの元は500種類以上 チョコレートの主成分は、カカオの樹の果実の中にある種子「カカオ豆」です。甘くどこかほろ苦さを感じさせるチョコレートの香りは、本来カカオ豆が持つ成分の他、カカオ豆の発酵やチョコレートの製造過程で生まれます。 発酵したカカオ豆からは、果実やワイン、シェリーを思わせる香り。焙煎時にはナッツやスモーク、強い苦みを感じる香り成分が生まれます。コンチングと呼ばれるチョコレートを作る段階では、酸味を感じる香気成分が抜け、砂糖や粉乳を加えることによるカラメル香やミルク香が生まれるのです。 これらの多くの要素が絡まり合いチョコレートの香りはできあがるのですが、その香気成分はおよそ500種類以上。中には、ウイスキーやブランデーといったお酒に共通する香気成分も含まれています。チョコレートがウイスキーやブランデーと好相性なのも納得ですね。 1-2.吟醸造りによってフルーツなど様々な香りが生まれる 日本酒の香りもまた、製造過程の中で誕生します。日本酒に含まれる糖分を、アルコール発酵させるために必要なのが酵母。酵母には、香り成分を生み出す作用もあるのです。特に、酵母が排出するアルコールや炭酸ガスには、果実や花と同じ香気成分が含まれています。 日本酒は、製造方法や精米度合いによって種類が異なるお酒ですが、その中でもフルーティーな香りを持つのが「吟醸造り」で造った吟醸酒です。 吟醸造りとは、よく精米した米を10℃前後の低温で1ヶ月近く長期発酵させる醸造法。米の精米度合いを示す精米歩合(せいまいぶあい)は60%以下に定められています。低温発酵することで、香り成分が蒸発せず醪(もろみ)の中に蓄積されるのです。 吟醸酒のフルーティーな香りは、吟醸香(ぎんじょうか・ぎんじょうこう)と呼ばれます。前述したバナナやリンゴの他、メロンに白桃、パイナップルなど吟醸香の種類も実にさまざまです。 華やかでフルーティーな香りの吟醸酒は、食前酒やデザート酒に適しており、普段日本酒を飲み慣れない女性からも人気のお酒。ほどよく冷やし口径の広いワイングラスに注げば、より一層その香りと味わいを楽しむことができますよ。 ここがPOINT! 食物に含まれる香りのもと「香気成分」が大きく関係している 醸造方法によって様々バナナやりんご、チョコレートなど様々な香りを生み出すことができる 2.チョコレートの香りが感じられる日本酒3選 ここからは、実際にチョコレートの香りが感じられる日本酒をご紹介します。ほんのり香るものからデザート酒のように楽しめるものまで、ぜひ好みに合わせてお楽しみくださいね。 2-1.六根(ろっこん) ルビー 「六根」は、世界遺産の白神山地形岩木山の湧き水で仕込まれる日本酒。ダイヤモンド、翡翠、サファイア、そしてルビーと宝石の名前が付けられた銘柄です。 ラベルのカラーも美しいルビーは、蔵の貯蔵庫で5年間低温熟成した純米吟醸酒。熟成酒特有の、カラメルやチョコレートに似た風味がふんわり香ります。秋田酒こまちを100%使用しているため、米の旨味やコクを感じたい方にもおすすめですよ。 (出典元:amazon) 2-2.くどき上手 ショコラ くどき上手のJr.シリーズは、スーパー専務と呼ばれる今井俊典氏が全ての工程を手掛けた限定品。そのコンセプトである「今までのくどき上手になかった新しい酒」にふさわしい1本が「ショコラ」です。 後口にほんのり残るチョコレート味のひみつは、専務こだわりの特別な貯蔵法。搾ったばかりの生酒を-1℃の低温で50日間貯蔵することで、チョコレートのような甘みを引き出しています。インパクトのあるネーミングに浮世絵のラベル、そしてチョコレートの風味と、お酒好きの心をくすぐる要素たっぷりの日本酒です。 (出典元:はせがわ酒店) 2-3.ショコラにごり酒 ほまれ酒造 「ショコラにごり酒」は2020年のバレンタインデー前に発売されたお酒です。チョコレートシロップを加えたにごり酒は、今にもカカオの香りがただよってきそうなショコラ色。チョコレートがデザインされたラベルは、お菓子のパッケージのようなかわいらしさです。 甘くてほろ苦い日本酒は、まさに大人のためのショコラドリンク。牛乳や生クリーム、紅茶やコーヒーと合わせて楽しんでみてくださいね。 3.日本酒入りチョコレート3選 日本酒が入っているチョコレート商品もあります。 3-1.しろ 獺祭ショコラ こちらは、日本酒入りチョコレートでも常にピックアップされる人気商品「獺祭ショコラ(6個入り 税込2484円)」のホワイトチョコレート版です。 華やかな香りと芳醇な味わいが一体となった、世界的に評価の高い日本酒「獺祭二割三分」を使用。自家製ホワイトチョコレートをベースにし、獺祭の風味がクリアに味わえるショコラです。 4個入り...2000円(税別) (出典元:パレドオール) 3-2.日本酒ショコラ『純米大吟醸 花垣』 南部酒造場(福井県)の「純米大吟醸 花垣」を使った生チョコレート。こちらを作っているのは、「フランス菓子 アトリエ リリアン」。地元の人たちに愛される、街の洋菓子屋さんです。 主張しすぎないけれどしっかりと漂う純米大吟醸酒の風味がチョコレートとあいまって、ねっとりと口の中でとろけていく大人のチョコレートです。 「日本酒ショコラ『純米大吟醸 花垣』」(木枡入り) 12個入り ...1600円(税別) 「日本酒ショコラ『純米大吟醸 花垣』」 12個入り ...1500円(税別) (出典元:花垣) 3-3.開運 純米大吟醸 ガナッシュチョコレート/開運 純米誉富士 ガナッシュチョコレート 「土井酒造場(静岡県)」で造られる「開運」を使ったチョコレートです。㈱メリーチョコレートカムパニーが製造しているこのチョコレートは、浜松駅前にある遠鉄百貨店にてバレンタインシーズンのみ販売。ちなみに、「誉富士」は静岡県産の酒米です。 ガナッシュチョコレートとは、作る時に生クリームを混ぜるチョコレートのこと。 「純米大吟醸」の方は、吟醸香とフルーティーな香り。チョコレートの濃厚な味わいの中に、りんごのような爽やかさが感じられます。 「純米誉富士」の方は、カカオの香り。チョコレートの苦みとフルーティーな酸味が感じれます。後味に日本酒のキレを感じさせるシャープな味わいが残り、それが「純米大吟醸」の方よりも強く感じられます。 (出典元:開運嫁ブログ) まとめ チョコレートの香りがする日本酒は、実際にチョコと相性の良い銘柄ばかり。チョコレートと合わせるお酒というとウイスキーやブランデーが思い浮かびそうですが、日本酒との組み合わせもまた格別です。 ぜひお気に入りのチョコレートと日本酒を用意して、他にはないマリアージュを楽しんでみてくださいね。 https://sake-5.jp/compatibility-between-sake-and-chocolate/
日本酒の冷蔵庫での保存期間は?よくある疑問を解決!
いつまでも飲みかけの日本酒が冷蔵庫に入っているなんてことありませんか? 日本酒は冷蔵庫で保存するとどのくらいの期間もつのでしょうか。 今回は日本酒を冷蔵庫で保管した場合の保存期間を学び、より一層日本酒を美味しく楽しみましょう。 1. 日本酒の冷蔵庫での保存期間は? 日本酒は瓶やラベルを見ても賞味期限の表示がない場合がほとんど。日本酒を冷蔵庫で保存した場合、どのくらいもつのでしょうか? 1-1. 日本酒の保存期間のキーは”開封前後”と”生酒”。 日本酒の保存できる期間は、開封前後で変わってきます。また生酒であるか火入れであるかでも期間が違います。 1-2. 未開封の日本酒は、正しく保管すれば保存期間を気にしなくてOK! 日本酒は食品表示法でも賞味期限の表示は免除されており、適切な環境で保存した未開封のものであればいつまでも飲むことができます。 長持ちの理由は、アルコール度数が高いから。日本酒の平均アルコール度数は15~16%、高いものでは20%前後。そのためアルコールの殺菌作用によって年数を重ねたものでも飲むことができるのです。 1-3. 開封後の日本酒は3日~5日で酒質が変化。 数ヶ月で味の違いを楽しむのも有り! 日本酒の開封後は、空気に触れるので3~5日で酒質が変化してきます。基本的には5日以内を目安に飲み切る方がいいですが、酒質が変化することで、決して飲めなくなるわけではないので数ヶ月で味の違いを楽しむのもありなのです。 実は種類や好みによっては、開封直後よりも、少し時間が経った方が飲みやすかったという意見もあります。酒質を変化させたくない日本酒は小さめの瓶で早めに飲み切る、変化を楽しみたいときは一升瓶でゆっくり…とサイズを変えるのも一つの楽しみ方です。 “生酒”や”生貯蔵酒” は保存が効かないので注意! “生酒”や”生貯蔵酒”の日本酒は長期保存が効かないので注意しなくてはなりません。火入れをして、乳酸菌の一種である火落ち菌など品質低下につながる微生物の除去や糖化酵素の働きを止めれば、日本酒の美味しい状態をキープしたまま長期保存できますが、火入れをしない生酒、火入れが1回の生貯蔵酒は、瓶内で発酵が進んでしまうためデリケートなのです。そのため未開封でも冷蔵庫での保存が必須といっても過言ではありません。 https://sake-5.jp/sake-preservation-period/ ここがPOINT! 未開封の日本酒は、正しく保管すれば保存期間を気にしなくてOK 開封後の日本酒は3~5日で酒質が変化。数ヶ月も経つと味も変わるがその変化を愉しむというのはアリ “生酒”や”生貯蔵酒”の日本酒は長期保存が効かないので注意。手に入ったら数日以内に飲みきろう 2. 日本酒は冷蔵庫のどの部屋がベスト? 冷蔵庫はご存知のとおり場所によって温度が違います。日本酒の保存は「-5度」がベストといわれていますが、家庭用の冷蔵庫に保存する場合どの部屋がいいのかおすすめ順にご紹介します。 肉や魚、生鮮食品に適している「パーシャル室」の温度は約-3度。縦置きできるのであればパーシャル室がおすすめです。 次におすすめなのが「チルド室」。約0度なのでこちらも日本酒の保存には適しています。 パーシャル室やチルドが狭い場合におすすめなのは「冷蔵庫」。こちらは約3度。一番縦置きしやすい場所です。ただしドアポケットなど入り口近くは5~7度くらいになることも多いので、日本酒は奥の方に入れるのが◎。 冷蔵庫の次に温度が低いのは「野菜室」。こちらは約5度ですが、大きい瓶でも縦置きできるのが魅力的。 ちなみに冷凍庫は-18度。冷凍するともつイメージがありますが、凍らせるときは瓶のまま凍らせると割れることがあるので、ちょっとした工夫が必要です。 https://sake-5.jp/vegetable-room-in-refrigerator/ https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ ここがPOINT! 冷蔵庫内の部屋ごとのおすすめ順は、パーシャル室>チルド室>冷蔵庫(奥の法が◯)>野菜室 3. 日本酒の冷蔵庫での保存についてのよくある疑問 3-1. 冷凍庫での保存もOK? 先述でも記載のとおり、冷凍庫での保存は瓶が割れる可能性があるので要注意。ただしNGというわけではありません。冷凍用の容器に入れ替えすれば保存できます。日本酒はアルコール度数が高めなので完全には凍りませんが、シャーベット状にはなるので「みぞれ酒」が楽しめます。 3-2. 冷蔵庫で保存していても日本酒って腐る? 「-5度」が適切な温度なら冷蔵庫はそれより10度も高いから腐るのでは…?と心配になった人もいるでしょう。基本的に冷蔵庫で保存すれば腐ることはありません。しかし「火落ち菌」が繁殖すると飲めないため注意が必要です。 日本酒が悪くなっていないか判断するポイントは、下記の記事でくわしく解説しているのでチェックしてみてください! https://sake-5.jp/after-opening-sake/ 3-3. 10年も経っちゃった日本酒があるけど飲める? 日本酒には賞味期限は書かれていませんが、製造年月日の記載はあるのでいつ作られたものかはわかります。10年も経っていた場合でも基本には飲むことができます。 ただし、味が美味しくない、飲みにくい、あまりに古く飲むことに抵抗がある場合は、料理に使ったり、日本酒を入浴剤替わりに使ったりするのもありです。 https://sake-5.jp/sake-cuisine/ https://sake-5.jp/sake-bath/ ここがPOINT! 日本酒を冷凍庫に保存する場合は瓶が割れる可能性があるため注意が必要。容器を変えて冷凍すれば◯ 基本的に冷蔵庫で保存すれば腐ることはない。 10年経っていても基本的には飲める。味が美味しくない、飲みにくい、あまりに古く飲むことに抵抗がある場合は、料理に使ったり、日本酒を入浴剤替わりに使ったりするのもあり。 まとめ 日本酒の保存期間のキーポイントは”開封前後”と”生酒”。しっかりと覚えておきましょう。基本的には冷蔵庫の保存で腐るといったことはありませんが、日本酒の味にこだわるのであれば、「-5度」に設定できる日本酒セラーを用意するのもおすすめ。正しい保存方法で日本酒のいろいろな顔を楽しんでみてくださいね。 日本酒の保存に関してはこちらの記事にまとまっています https://sake-5.jp/sake-preservation-complete-version/
一升瓶もらくらく縦置き!おすすめの日本酒セラー5選
縦に長い一升瓶は、保管に一定のスペースが必要ですよね。そのため「大好きな日本酒を美味しく保管したい!」「でも家庭用の冷蔵庫はもういっぱい…」ということも多いのではないのでしょうか。 そんな方にぜひおすすめしたいのが、日本酒専用の冷蔵庫、日本酒セラー!一升瓶もらくらく収納できる日本酒セラーなら、日本酒に最適な環境でフレッシュな美味しさをキープできますよ。今回は、一升瓶も保管可能な日本酒セラー5選をおすすめポイントとともにご紹介します。 https://sake-5.jp/sake-bottle/ 1.一升瓶もらくらく!おすすめの日本酒セラー5選とその特徴 空気やキャップに触れることで酒質が劣化することを考えると、日本酒は横置きではなく、縦置きで保管するのがおすすめです。しかし、大きな一升瓶は家庭用の冷蔵庫では縦置きするのは難しいですよね。 そこでおすすめしたいのが、一升瓶保管できる高性能な日本酒セラー。蔵直送の味わいをいつでも自宅で楽しめる、おすすめセラー5選とその特徴を早速ご紹介していきます。 2.アクア 「SAKE CABINET CSR-15H」 「SAKE CABINET CSR-15H」は、ワインセラーの世界シェアNo.1のアクアが開発した本格派日本酒セラーです。-5℃の温度設定で、蔵が目指す日本酒本来の味わいを家庭でも気軽に楽しむことができます。 特徴1.マイナス10度~プラス10度で5段階の温度設定が可能 設定可能温度は-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃の5段階。日本酒の保管に最適とされる-5℃に設定すれば、酵母の働きを抑えることで日本酒の長期保存が可能となります。 一度開栓した日本酒もフレッシュな味わいをキープできるため、飲みきるのが大変な一升瓶も、一度にいろいろな銘柄を飲み比べできますよ。0~5℃に設定すれば、熟成タイプの日本酒の保存も可能。家庭で日本酒を楽しむ幅がより一層広がります。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 特徴2.四合瓶は最大12本、一升瓶は9本まで縦置き可能 「SAKE CABINET CSR-15H」の庫内は、上・中・下に分かれた3段設計。中段には最大9本の一升瓶、上段には四合瓶を12本縦置き収納できます。 下段は小物用のスペースになっており、300mlの日本酒やお気に入りのおつまみの保存におすすめ。遮光性も高く、大切な日本酒を紫外線から守れるのもうれしいですね。 特徴3.リビングでの使用も考慮したサイズとデザイン性 お気に入りのインテリアのようにリビングに設置できる「SAKE CELLAR」。大きすぎず小さすぎないほど良いサイズ感は、日常生活にもしっくりとなじみます。 ブラックカラーの全面扉には、和の趣を感じさせる七宝柄のグラデーションを採用。日本酒好きからも人気のスタイリッシュなデザインです。 【SAKE CABINET CSR-15Hまとめ】 温度設定:-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃ (5段階で設定可) 収納本数:四合瓶 約12本(上段) + 一升瓶 9本(中段) + 二合瓶 4本(BOX) 紫外線防止:密閉型 縦置き:可能 サイズ:幅50.3cm×奥行59.8cm×高さ131cm その他:コンパクトなので家庭にも置ける 3. SAKE CELLAR 「SAKE CELLAR」は、日本酒に精通したプロフェッショナルからの評価も高い日本酒セラーです。左右2つに分かれた庫内は、それぞれに温度設定が可能。日本酒と同時にワインも保管でき、多くのレストランやバーで採用されています。 特徴1.マイナス5度〜プラス20度まで1度単位で設定が可能 庫内温度は-5℃~+20℃まで1℃単位で設定可能。開発チームに加わる株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY代表の中田英寿氏が350もの酒蔵をまわった結果、多くの酒蔵が-8℃~0℃でお酒を管理していたことから、SAKE...
どうして日本酒にカロリーオフはない?その理由を解説!
「カロリーオフ」、「低カロリー」、「カロリーゼロ」・・・なんて表示を見ると、ついつい手を伸ばしてしまう人も少なくありません。 ところで日本酒にもカロリーオフのものはあるのでしょうか?ダイエット中はできればカロリーの低い日本酒を選びたいものです。 今回はカロリーオフの定義や、カロリーを気にせず飲むことができるおすすめの日本酒をご紹介します。 1.カロリーオフの日本酒はまだ存在していない 太りにくい日本酒があるなら積極的に選びたいところですが、実は残念ながらカロリーオフといわれている日本酒はまだないのです。 1-1.そもそも「カロリーオフ」とは? 「カロリーオフ」とは、100g当たり40kcal以下であることと決められています。ちなみに飲料の場合は、100ml当たり20kcal以下であることが条件です。 1-2.アルコールには1gあたり約7Kcalある アルコールは1gあたり約7kcal。日本酒のアルコール度数は、15%前後のものが多いですから、100mlのうち15mlはアルコールということを考えると、「15ml×7kcal =105kcal」になります。 つまりカロリーオフを名乗るには、アルコール度数5%以下でないと厳しいということになります。また、アルコールだけにカロリーが含まれているわけではないため、日本酒はカロリーオフといえるものがないのです。 1-3.なるべくカロリーを減らしたい場合はアルコール度数の低い日本酒を! カロリーオフの日本酒がないということは、ダイエット中は諦めるしかないの?と思った人もいるかもしれませんが、禁酒をしてしまうと我慢が爆発して一気に飲んでしまうかもしれません。それを避けるためにも「アルコール度数の低い日本酒」を選ぶのがカロリーをとりすぎない方法の一つといえます。 自分の好きな日本酒はアルコール度数が高いというときは、ロックや水割りにするのも一つの手です。とはいえ水で割りすぎてしまうと美味しくなくなってしまう可能性があるので、アルコール度数が12度程度に作るのがポイント。 また単純に飲む量を減らすという手もあります。飲む量が減ればアルコールの摂取量が減るのでカロリーも減りますよね。 ちなみに日本酒のカロリーに注意しているのに太ってしまうという人はおつまみが原因かもしれません。アルコールには食欲を高める力もあるので、ついつい食べ過ぎてしまうことがあります。おつまみはヘルシーなものを選んでくださいね。 ここがPOINT! カロリーオフの日本酒は現状存在しない アルコール1gあたり約7kcalなので、「アルコール度数の低い日本酒」はカロリーが低め ダイエット中は飲む量を考えたりおつまみはヘルシーなものにしよう 2.アルコール度数の低いおすすめ日本酒3選 平均のアルコール度数が15%の日本酒ですが、実は少しアルコール度数の低い日本酒も存在するのです。おすすめの日本酒を3つご紹介します。 2-1.満寿泉 Pero 純米吟醸【12度】 (出典:amazon) 富山県の桝田酒造店で造られている「満寿泉 Pero 純米吟醸」のアルコール度数は12度。お酒が苦手だけど挑戦してみたいといった日本酒初心者にも飲みやすく、甘味と米の旨味が広がり、りんごのような余韻が残る優しい日本酒です。 料理の邪魔もしないので、食事中に日本酒を飲みたい人にもおすすめ。 2-2.川鶴 讃岐くらうでぃ【6度】 (出典:amazon) 名前のインパクトが強い「川鶴 讃岐くらうでぃ」は、香川県の川鶴酒造で造られています。アルコール度数はなんと6度。低カロリーの秘密は、川鶴酒造で造られている日本酒の通常の3倍の量の麹を使っているから。 フルーティーな香りと、甘酸っぱいさわやかな日本酒。鶏肉をはじめとする肉料理にぴったり。冷やして飲んでもいいですが、氷を入れておしゃれにロックで飲むのもおすすめです。 鶏肉をつまみながら、〆にはうどんが食べたくなる、そんな香川の特別な日本酒です。 2-3.澤の花 ボー・ミッシェル【9度】 (出典:amazon) 長野県の伴野酒造で造られている「澤の花 ボー・ミッシェル」。ワインを思わせる楽譜が描かれたかっこいいラベル。酒蔵ではビートルズを流しているのだそう。 バナナのような甘い香りに、ライチのような甘酸っぱい味が特徴の日本酒で、アルコール度数は9度。しっかり冷やして飲むのが美味しく、食前酒としてもおすすめです。食事中に飲みたい人は、和食よりも洋食が◎。 まとめ 日本酒にカロリーオフは存在しませんが、いつかできてくれると嬉しいですね。しかしカロリーオフの日本酒が自分の好みの味とは限らないので、ダイエット中でも気にせず飲める日本酒を探すのはいいことです。カロリーが気になる人は、まずはアルコール度数の低い日本酒を探してみては? ここがPOINT! カロリーオフの日本酒は現状存在しない アルコール1gあたり約7kcalなので、「アルコール度数の低い日本酒」はカロリーが低め ダイエット中は飲む量を考えたりおつまみはヘルシーなものにしよう
おいしい日本酒の原酒の水割りの作り方とそのポイントを解説
「原酒と書いてある日本酒はアルコール感が強くて飲みづらい」という方におすすめなのが、原酒の水割りです。そもそも「原酒」とは、製造工程で加水されていないお酒のこと。水割りにすると飲みやすいだけでなく、日本酒の新たな味わいを発見できます。 今回は原酒を水割りで美味しく飲みたいという方に向け、作り方のコツやポイントをご紹介します。 1. 日本酒の原酒とは 原酒とは、製造工程で加水されていないお酒のことです。日本酒の製造工程では、仕上げの段階で水を加える「割水」が行われます。アルコール度数や香味の調整が目的です。 割水をしていない原酒には、アルコール度数の高さと濃厚な味わいという特徴があります。 原酒の特徴1)アルコール度数が高い 市販されている日本酒の多くは、加水調整されています。そのため、アルコール度数は15~16度が一般的です。 一方で、原酒と呼ばれる日本酒はアルコール度数が18~20度と高くなります。アルコール度数の高さは原酒の大きな特徴であり魅力ですが、お酒を飲み慣れない人には「飲みづらい」と感じる要因のひとつになってしまうかもしれません。 原酒の特徴2)濃厚で飲みごたえのある味わい 原酒は濃厚で飲みごたえのある味わいが特徴です。氷を入れたり加水を入れたりしても味がぼやけにくく、日本酒をベースとしたカクテルづくりにも適しています。 https://sake-5.jp/sake-cocktail-recipe/ 2. 原酒の水割りの作り方とポイント! 原酒の水割りの作り方は、その名のとおり日本酒に水を加えるだけといたってシンプル。しかし、水で割って薄くなりすぎると、せっかくの原酒の風味が損なわれてしまいます。 美味しい原酒の水割りを飲むためには、ちょっとしたコツが大切。おすすめは仕上がりがアルコール度数12度の水割りです。さっそく詳しい作り方とポイントをチェックしていきましょう。 2-1. 原酒の水割りの作り方 1.冷蔵庫でしっかり冷やしたグラスと原酒、水を用意します。 2.グラスの底2cmを目安に水を注ぎます。 底から5cm、もしくはグラス半分程度まで原酒をゆっくりと注ぎます。 ポイントはグラスの中の日本酒と水の割合が6:4になること。20度の日本酒の場合、この比率で割ればアルコール度数12度ほどの水割りができあがります。 まだアルコールが強い、飲みづらいと感じる場合には氷を加えてみましょう。溶ける氷とともに、少しずつ原酒の味が変化していくのを感じられます。水を加えながら、自分好みの比率を見つけるのもおすすめですよ。 2-2. 原酒の水割りを作るときのポイント 日本酒の水割りを作るときのポイントは「水」「割合」「温度」の3点。この3つに注意して、自分好みの美味しい水割りを作りましょう。 水割りに適した水は軟水 原酒の水割りに使用するのは「軟水」がおすすめです。日本の水は基本的に軟水のため、多くの日本酒が軟水で仕込まれています。 軟水は水中のカルシウムやマグネシウムといったミネラル濃度が低く、まろやかでやさしい口当たりが特徴。そのため、原酒の風味が生きたマイルドな味わいの水割りに仕上がります。 日本酒と水の割合は アルコール度数 12度 を目安に 原酒の水割りはアルコール度数12度が美味しさの目安です。割合は原酒の度数によって異なるため、以下の分量を参考に加水してみましょう。 原酒のアルコール度数 15度 18度 20度 日本酒の量 80ml 約70ml 60ml 水の量 20ml 30ml 40ml 水割り後のアルコール度数アルコール度数 12度 12度 12度 上記の割合でも飲みづらいと感じる場合には、氷や水を足してみるのもおすすめです。お気に入りの日本酒があるという場合も、水割りにすることで、飲み飽きることなく新たな味の発見を楽しむことができますよ。 水の温度は冷蔵庫から出してすぐの5℃ 日本酒は「冷」や「燗」といった飲み方があるように、さまざまな温度帯で味の変化を楽しめるお酒です。裏を返せば、それだけ温度に敏感で繊細なお酒であるともいえます。 水割りにする時には、しっかりと冷えた水を使うのがポイント。理想は冷蔵庫から出してすぐの5℃の水です。合わせる日本酒も、冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。日本酒と水をベストな状態で組み合わせることで、水割りの飲みやすさがより一層引き立ちます。 3. 氷を入れる場合は、どれくらいの比率にしたらいい? 日本酒の水割りを冷たく楽しみたい!という時には、氷を入れてみるのもおすすめです。もともと味の濃い原酒であれば、味を薄めることなく最後まで冷たい水割りを楽しめます。 その際も、ポイントとなるのはアルコール度数12度。下記の表を参考に、ぜひキリっと冷えた原酒の水割りを作ってみてください。 原酒(20度)の場合 日本酒の量 60ml 水の量 20ml 氷の数 2個 アルコール度数 12度 https://sake-5.jp/put-ice-water-split/ まとめ 原酒はアルコール度数の高さとしっかりとした味わいが特徴的なお酒です。加水するとアルコール度数が下がり、また違った味わいを楽しめます。暑い夏には氷を入れたスタイルもおすすめです。ぜひポイントを参考に、日本酒の原酒を水で割るスタイルを楽しんでみてください。
小型の日本酒セラーを選ぶ4つのポイントとおすすめの小型冷蔵庫2選!!
「日本酒用の冷蔵庫がほしいけど、場所は取りたくないし…」とお悩みの方におすすめなのが、小型の日本酒セラーです。一定の温度をキープでき、一升瓶も収納可能なセラーならお気に入りの日本酒を美味しく保存することができます。 今回は、小型の日本酒セラーを選ぶ際の4つのポイントと、おすすめセラー2種をご紹介!日本酒のための小さなセラーがほしいとお考えの方は、ぜひ参考になさってくださいね。 1.小型の日本酒セラーを選ぶ時の4つのチェックポイント 小型の日本酒セラーを選ぶ時に大切なのは温度・遮光性・収納性能・冷却方式の4つのポイント。早速それぞれについてチェックしていきましょう。 POINT1. 温度 一定に保てるかどうか 米と水を酵母の力で発酵させる日本酒は、温度による味の変化を受けやすいお酒です。特に、「火入れ」と呼ばれる加熱殺菌処理をしていない生酒は、冷蔵庫で保管する必要があります。 その他のお酒も、高温な場所をさけた冷暗所での保管が基本。小型の日本酒セラーを選ぶ際も、庫内の温度変化が少なく、低温を一定に保てる性能があるかどうかをチェックしましょう。 POINT2. 紫外線の遮断 遮光性が高く紫外線がカットできるものがおすすめ 日本酒の味を劣化させるもうひとつの要因が太陽光です。日本酒は紫外線を浴びると、日向香(ひなたか)と呼ばれる独特の香りが発生してしまいます。せっかく日本酒を購入しても、本来の香りが味わえなくなってしまうのはもったいないですよね。 そのため、小型の日本酒セラーも紫外線がカットできるものがおすすめ。遮光性が高いほど外気温の影響を受けにくく、効率よく庫内を冷やせるというメリットもあります。扉が透明ガラスの場合も、UVカット率の高い素材であればさらに安心です。 POINT3. 収納性能 横置きに不安のある日本酒なので、縦置きできるものがベスト! 縦に長い日本酒瓶は、家庭用の冷蔵庫では横置きで保管することが多いのではないでしょうか。一方、レストランや居酒屋などでは、縦置きで見かけることがほとんどですよね。 縦置きにするのは、ラベルが見えやすいというだけでなく、酒質が劣化しにくいという大きなメリットがあるため。日本酒は横置きにすると空気と触れる面積が大きくなり、酸化により劣化する恐れがあるのです。金属製のキャップに触れれば、味が変化してしまう可能性もあります。 そのため、小型であっても日本酒セラーは瓶を縦置きできるものがベスト!省スペースで満足いく本数が収納できるものを選びましょう。 POINT4. 冷却方式 冷却方式は日本酒セラーの性能に直結 最後にチェックしておきたいのが、セラーの冷却方式です。日本酒セラーの主な冷却には「ペルチェ」と「コンプレッサー」2種類の方法があります。 ペルチェとは、温度制御を自由に行う半導体素子のこと。ペルチェ式のセラーは比較的安価で音も静かなため、家庭用に購入しやすいというメリットがあります。一方、コンプレッサー方式と比べると冷却機能が低く、一度にたくさんの本数を保管するのには向いていないというのがデメリットとして挙げられる点です。 アンモニアの気化熱を利用して冷却するコンプレッサー方式は、冷却パワーが強く温度が安定しやすいのが大きなメリットです。省エネタイプで価格が抑えられる一方、ペルチェ式と比べると価格は高く、業務用に適したものが多くなります。 ここがPOINT! 小型の日本酒セラーを選ぶ時に大切なのは温度・遮光性・収納性能・冷却方式の4つのポイント 温度:一定に保てるかどうか 紫外線の遮断:太陽光は劣化の原因になる 収納性能:横置きは劣化の原因になるから縦置きが◯ 冷却方式:ペルチェ式とコンプレッサー式があり、家庭用に向いているのはペルチェ式 日本酒の冷蔵庫での保存に関してはこちら! https://sake-5.jp/sake-store-in-the-refrigerator/ https://sake-5.jp/sake-preservation-complete-version/ 2. 小型の日本酒セラー2選 4つのチェックポイントをふまえた上で、おすすめの小型日本酒セラー2選をご紹介します。どちらもコンパクトでありながら、性能に優れた冷蔵庫。ちょっとしたスペースを利用して、大切な日本酒を保管することができますよ。 2-1. サンラック(Sun Ruck) 冷庫さん 小型 48L 一人暮らしやワンルームに暮らしている方の場合、高性能でも大きなサイズの日本酒セラーは、購入や扱いにハードルを感じることもあるのではないでしょうか。 ネーミングがかわいらしい「サンラック(Sun Ruck) 冷庫さん 小型 48L」は、音の静かなペルチェ式の日本酒セラー。場所をとらないコンパクトサイズでありながら、一升瓶2本を縦置きできる48L大容量が自慢です。扉にはペットボトルやちょっとしたおつまみを保管しておくこともできますよ。 霜取り作業が不要で、用途に合わせて簡単に仕切りを取り外せるのもポイントのひとつ。ホワイト・ブラック・レッドと、インテリアに合わせてカラーを選べるのも嬉しいですね。 遮光性 ◯ 縦置き △ -5度管理 ✕ 紫外線 ◯ 収納本数 庫内(庫内の棚を外した状態で) 2本 冷却方式 ペルチェ方式 2-2. タンスのゲン 1ドア...
日本酒を保存するための冷蔵庫のポイントとおすすめ冷蔵庫5選!
一升瓶や四合瓶など、縦に長い日本酒は家庭用冷蔵庫のスペースを占領しがち。好みの日本酒が増えるほど「日本酒を保存するための冷蔵庫ほしい!」と思われる方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、日本酒を保存するための冷蔵庫選びのポイントと、おすすめ冷蔵庫5選をご紹介。省スペースで日本酒を保存できる冷蔵庫だけでなく、日本酒専用の冷蔵庫「日本酒セラー」についても解説していきます。 「日本酒をもっと美味しく楽しみたい」「より多くの日本酒を味わいたい」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 1. 選び方のポイント紹介/日本酒用に使える冷蔵庫の選び方 日本酒用の冷蔵庫を選ぶ時に気を付けたいのが「温度と遮光性」「収納本数」「縦置き」の3つのポイントです。自分にぴったりの冷蔵庫を見つけるためにも、それぞれの項目についてよく確認しておきましょう。 1-1. ポイント1:温度の設定と遮光性(密閉性) 日本酒を保存するためには、ただ低温であれば良いというわけではありません。最も日本酒に適している温度と言われるのが、-5℃前後。酵母や酵素による酒質の変化が抑えられる-5℃は、著名な蔵元が実践している保存管理の温度帯でもあるんですよ。一度開栓した日本酒も、-5℃であれば美味しく長期保存できるのも嬉しいですよね。 また、温度とともに重視したいのが遮光性。日本酒は紫外線を浴びると日向香(ひなたか)と呼ばれる本来とは違う香りがたってしまいます。そのため、冷蔵庫を選ぶ際も密閉性と遮光性のあるものを選ぶのがおすすめです。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 1-2. ポイント2:収納本数の多さ 日本酒好きであれば、お気に入りのお酒は手元に置いておきたいと思うもの。シーズンごとに新しく出る商品や限定品などもチェックしておきたいですよね。 しかし、せっかく購入したのに冷蔵庫がいっぱいで入らない…ということになっては元も子もありません。日本酒用の冷蔵庫を購入する際には、収納できる本数をしっかりチェックしておきましょう。 1-3. ポイント3:縦置きができるか 家庭用の冷蔵庫では、日本酒は横置きで保管されることが多いのではないでしょうか。しかし、本来日本酒の保管は縦置きが基本。横置きにすると、金属性のキャップに日本酒が触れて味が変化してしまう可能性があるからです。 また、横に置くと空気に触れる面積が増えるため酸化の原因にもつながってしまいます。日本酒のための冷蔵庫こそ、瓶を縦置きで保管できるものを選びましょう。 ここがPOINT! 日本酒を保存するために重要なのは「温度と遮光性」「収納本数」「縦置き」の3つのポイント! ①温度:日本酒の保存に理想の温度はマイナス5度 ②収納本数:たくさん収納できるものが◯ ③縦置き:日本酒は横置きにすると品質の低下につながるので縦置きが◯ 2. これがオススメ!日本酒保存に向いている冷蔵庫5選 金額(税込) 設定温度 収納本数 縦置き可否 レマコム RRS-100NF 標準価格 95,480円/販売価格 23,980円 -20℃~+8℃ 一升瓶 16本(底)+四合瓶6本(上) 底に並べる分には可能 サンルック(SunRuck) 48L 小型冷蔵庫 冷庫さん 14,800円 0~3℃ (棚を外して)一升瓶2本 棚を外せば可能 TOHOTAIYO トーホータイヨー RT-185G 18,800円~ 7段階設定 (棚を外して)一升瓶6本 棚を外せば可能 アイリスオーヤマ IRJD-9A 19,580円 6段階設定 (棚を外して)一升瓶6本 棚を外せば可能 パナソニック NR-A80W 35,781円~ 0~10 ℃ (棚を外して)一升瓶3本 棚を外せば可能 2-1. レマコム RRS-100NF 「レコマム RRS-100NF」は、冷凍・チルド・冷蔵の3つの温度に調節可能な冷凍ストッカーです。高性能低騒音コンプレッサーを搭載し、年間消費電力量215~223kWhと庫内冷却に必要な電気を節約。動作音も静かなストッカーになります。 フラットな庫内には、一升瓶を16本縦置き可能。上部のストッカーには、冷凍食品やアイスクリームを保管することもできます。キャスター付きで動かしやすく、シンプルな使い勝手も好評です。 一升瓶5本、4合便2本、缶ビール6本を入庫。まだまだ余裕があってガラガラ状態。ひと晩経った今もプラスの4度。さぁ、これで要冷蔵の気に入った日本酒が買えるぞーっ!♪ 音は静かです。たまに温度調整のためなのか、ウィーンと鳴りますが、それも全く気になりません。 引用:https://review.rakuten.co.jp/ ...
業務用として使える日本酒セラー3選を紹介!
多くの日本酒を扱う飲食店にぜひおすすめしたいのが、日本酒に適した温度で保管できる専用セラーです。特に、日本酒の味を劣化させない-5℃で保管できるセラーであれば、一度開栓した日本酒も美味しく長期保存できます。 一升瓶を縦置きできるものから、ワインと同時保管できるものまで、人気のセラーは実に高スペック。今回は、業務用として使えるおすすめ日本酒セラー3選をご紹介します。 1.業務用として使える日本酒セラー3選 業務用として使える日本酒セラーは、細かに温度設定できることが大きなポイントです。優れた機能性とスタイリッシュなデザインを兼ね備え、目の届く場所に置いてもお店の雰囲気を崩すことがありません。 それぞれの日本酒セラーの特徴をチェックしながら、ぜひお店にぴったりの1台を選んでみて下さいね。 2.アクア 「SAKE CABINET」 「SAKE CABINET」は、ワインクーラー世界シェアNo.1のアクアが開発した日本酒専用セラーです。著名な蔵元が実践している-5℃の温度帯で、日本酒のフレッシュな味わいを長期間キープします。 特徴1.マイナス10度~プラス10度で5段階の温度設定が可能 「SAKE CABINET」最大の特徴は、設定可能温度の幅広さ。-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃ と5段階で温度設定ができます。 -5℃をキープすれば、一度開栓した一升瓶も美味しさをそのままに長期保存可能。熟成タイプの日本酒は0℃や5℃で保管するなど、幅広い銘柄に対応できるのもポイントです。 特徴2.四合瓶は最大12本、一升瓶は9本まで縦置き可能 たっぷり容量153Lの庫内は、上・中・下段の3段設計。遮光性を重視し、紫外線による酒質の劣化を防ぐ仕様になっています。 また、日本酒は横置きにすると空気に触れる面積が広くなり、酸化が進む恐れがあります。そのため、上段は四合瓶12本、中段は一升瓶9本を縦置き可能な庫内構造。下段のBOXには300mlの小瓶やつまみなどを保存することも可能です。 特徴3.リビングでの使用も考慮したサイズとデザイン性 リビングでの使用を考慮した「SAKE CABINET」は、幅50.3cm×奥行59.8cm×高さ131cmとコンパクトなサイズ感。大きすぎず小さすぎない、ちょうど良いサイズの日本酒セラーは、業務用としても汎用性が高いのがポイントです。 ブラック扉全面デザインされているのは、縁起の良い七宝柄。日本酒バーやレストランにもぴったりの、スタイリッシュで美しい佇まいです。 【SAKE CABINET CSR-15Hまとめ】 温度設定:-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃ (5段階で設定可) 収納本数:四合瓶 約12本(上段) + 一升瓶 9本(中段) + 二合瓶 4本(BOX) 紫外線防止:密閉型 縦置き:可能 サイズ:幅50.3cm×奥行59.8cm×高さ131cm その他:コンパクトなので家庭にも置ける 3. SAKE CELLAR 「SAKE CELLAR」は、飲食店のために開発されたプロ用日本酒セラーです。ワインと日本酒、それぞれの適温に合わせて同時保管できることから、高級ホテルやレストランなどでも採用されています。 特徴1.マイナス5度〜プラス20度まで1度単位で設定が可能 日本酒の美味しさを最大限保つために開発された「SAKE CELLAR」は、理想的な温度帯である-5℃で日本酒を管理できます。温度設定は-5℃から+20℃まで1℃単位で設定可能。 日本酒の貯蔵や熟成促進からワインとの併用まで、さまざまな温度で保管できるのも「SAKE CELLAR」ならではのこだわりです。 特徴2.一升瓶は最大60本の収納が可能 飲食店用に開発された「SAKE CELLAR」は、最大60本もの一升瓶を縦置き保管できる大容量タイプ。一般的なサイズの四合瓶であれば、およそ104本を収納可能です。 庫内は四段設計になっており、棚の高さは自由に変更可能。サイズが異なる瓶も同じ部屋で貯蔵できる、利便性を兼ね備えたセラーです。 特徴3.ワインとの併用も可能 左右2室に分かれている「SAKE CALLAR」は、日本酒とワインを同時に保管可能。温度も1度きざみで設定できるため、片方を日本酒用に-5℃、もう片方をワイン用に14℃に設定し、1台2役で使い分けることができます。 棚の高さも細かに調整できるので、ワインの状態に合わせて縦置きと横置きを選択できるのも嬉しいですね。 【SAKE CELLARまとめ】 温度設定:-5℃から20℃まで1度単位で設定可能 (5段階で設定可) 収納本数:一升瓶だと両面合わせて60本収納可能 紫外線防止:密閉型 縦置き:可能 サイズ:幅79.6cm×奥行58.5cm×高さ191cm(取っ手含まない) その他:ワインとの併用も可能 4. さくら製作所 「zero chilled...
日本酒の保存にはマイナス5度!マイナス保存が可能な冷蔵庫5選
日本酒を美味しく保存したいとお考えの方におすすめなのが、マイナス温度をキープできる日本酒専用セラーです。中でも、日本酒の美味しさを保つための温度はマイナス5℃!貯蔵管理にこだわりを持つ酒蔵では、マイナス5℃で保存できない酒店にはお酒を卸さないこともあるほどなんですよ。 こちらでは、理想の保存温度がマイナス5℃である理由や日本酒セラーを選ぶ際のチェックポイント、おすすめのセラー5選をご紹介します。自宅で美味しい日本酒を楽しみたいという方は、ぜひ参考になさってくださいね。 1. 日本酒の保存にこだわるなら、マイナス保存可能な専用冷蔵庫! 日本酒の保存にこだわる方にぜひおすすめしたいのが、マイナス保存が可能な冷蔵庫です。酒質の変化を抑える低温保管が可能なセラーであれば、酒蔵が目指す造ったままの美味しさをいつでも楽しむことができます。 日本酒をもっと楽しく飲むために、日本酒セラーを選ぶ際は以下のポイントを中心にチェックしてみて下さいね。 1-1. 日本酒の保存、理想はマイナス5度 日本酒の保存に最も適した温度は、酵母や酸素による酒質の変化を抑えるマイナス5度前後です。このマイナス5度という温度帯は、著名な蔵元が実践している管理方法でもあります。 日本酒は、米と水を発酵させて造るお酒。発酵には、微生物の働きが利用されています。そのため、「火入れ」の工程でお酒を加熱殺菌し、微生物の働きを止めているのです。 火入れをしない生酒の場合は、酵母を含む菌が日本酒の中に生きている状態。暖かい場所に置くと発酵が進んでしまうため、生酒は低温保管が基本となります。火入れしている日本酒であっても温度により酒質が変化してしまうため、保管する際は高温多湿な場所は避けるのがおすすめです。 https://sake-5.jp/five-points-when-choosing-a-sake-cellar/ 1-2. 日本酒用冷蔵庫を選ぶポイント「温度管理」「紫外線防止」「縦置き」 日本酒セラーを選ぶ時にチェックしたいのが「温度管理」「紫外線防止」「縦置き」の3つのポイントです。 前述したように、「温度」は日本酒を保管する際の重要な要素。セラーを選ぶ際も、温度設定がマイナス5度まで可能かチェックしておきましょう。 また、日本酒の味を変化させてしまうもうひとつの要因が「紫外線」。デリケートな日本酒は、紫外線を浴びると日向香(ひなたか)と呼ばれる本来とは違う香りが発生してしまいます。そのため、日本酒セラーは紫外線をしっかりカットできるものがおすすめです。 そして、3つめのポイントとなるのが日本酒を「縦置き」できるセラーであるかという点です。一升瓶や四合瓶など縦に長い日本酒は、冷蔵庫の中で横置きで保管することも多いかもしれません。しかし、横向きにすると日本酒が空気と接する面積が増えるため、酸化が進む原因のひとつとなります。日本酒が金属製のキャップに触れれば、味も変化してしまうのです。 そのため、日本酒専用のセラーこそ縦置きできるタイプがおすすめ。スペースに余裕があれば冷えた空気が一定に通り、より良い状態で日本酒を保存することができますよ。 ここがPOINT! 日本酒の保存に最も適した温度は、酵母や酸素による酒質の変化を抑えるマイナス5度 日本酒セラーを選ぶ時にチェックしたいポイントは「温度管理」「紫外線防止」「縦置き」の3点 2.日本酒をマイナス(0℃以下)保存できる冷蔵庫5選! ここからは、日本酒をマイナス保存できるおすすめセラーをご紹介していきます。各スペックを参考に、ぜひ希望に沿った1台を選んでみて下さいね。 1-1. AQUA SAKE CABINET 「SAKE CABINET」は、ワインクーラー世界シェアNo.1グループ企業のアクアが開発した日本酒専用セラー。温度はマイナス10℃からプラス10℃までの5段階設定!一度開栓した日本酒も、長期間美味しく楽しむことができます。 ブラックベースのシックなデザインは、リビングにもしっくりなじむ美しさ。マイナス5℃で縦置きが可能なのは、アクアのSAKE CABINETのみというのも最大の特徴です。 遮光性も重視した日本酒コレクターにもおすすめのスペックでありながら、コストパフォーマンスはバツグン。色々な日本酒を少しずつ楽しみたいという方に、ぜひおおすすめしたい日本酒セラーです。 温度設定:-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃ (5段階で設定可) 収納本数:四合瓶 約16本(上段) + 一升瓶 9本(中段) + 二合瓶 4本(BOX) 紫外線防止:密閉型 縦置き:可能 1-2. SAKE CELLAR サクラ製作所の「SAKE CELLAR」は、日本酒本来の美味しさを口にする直前まで保てる日本酒セラーです。 注目すべきは、ワインセラーを手がけるサクラ製作所ならではの庫内設計。左右2つに分かれた庫内は、マイナス5℃からプラス20℃まで1度単位で設定することができます。右はワインに適した14℃、左は日本酒に適したマイナス5℃と、2種類のお酒を同時に保管できるのも魅力です。 収納本数は、最大で一升瓶60本と大容量タイプ。棚を取り外せば、大切な日本酒を縦置き保管できるのもうれしいですね。 温度設定:−5℃~20℃ ※1度単位で温度設定可能 収納本数:一升瓶 60本(左室 30本/右室 30本)または四合瓶 104本(左室...