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静岡酵母と能登の醸し人が奏でる祝酒「開運」を解説!

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静岡酵母と能登の醸し人が奏でる祝酒「開運」を解説!

静岡県の土井酒造場が造る「開運」は、「吟醸王国静岡」を代表する日本酒です。創業当初から製造されている祝酒(いわいざけ)は、おめでたいラベルが贈答用にもぴったり。すっきりおだやかな味わいは、蔵の研究により日々進化を遂げています。

今回は、飲み手を笑顔にしてくれる日本酒「開運」の特徴や種類、購入方法などについてご紹介します!

1.日本酒の開運とは

開運は、最新設備と伝統技法によって造られる静岡県の地酒です。酒を仕込む酵母には、やわらかな果実香を引き出す静岡酵母を使用。さらりとした飲み飽きしない口当たりは、食中酒にも適しています。

明治以来の伝統的な蔵の中にあるのは、最新の酒造設備。酒米を傷つけずに糠(ぬか)を落とす洗米機や、除菌・乾燥させた冷気で蒸しあがった酒米を冷却する放冷機などが並びます。

それらの原料と設備で酒を造りあげるのは、能登杜氏の伝統を受け継いだ若き蔵人たち。祝い酒にふさわしい「綺麗な酒質」が全国のファンから支持されているお酒です。

1-1.酒造元について

土井酒造場は、1872年(明治5年)創業の静岡県の酒蔵です。掛川に拠点を置く酒蔵は、かつて地元で名主を務める家柄でもありました。

明治に入ってから酒造りを始めた土井酒造場の名を全国に知らしめたのは、能登杜氏四天王のひとりである渡瀬正吉氏。卓越した技術と経験を持つ渡瀬杜氏の手によって、蔵は平成15年から21年まで、全国新酒鑑評会で7年連続金賞受賞を成し遂げます。

平成21年に渡瀬氏が急逝した後、その意思を受け継いだのが地元出身の棒葉農氏。平成23年からは再び金賞の座へと返り咲き、現在も若き蔵人たちが新たな蔵の歴史を作りあげています。

1-2.開運という名の由来

「開運」の名は、明治5年の創業時、地元の旧・城東群小貫村の発展を願ってつけられたものです。その名を象徴するように、縁起の良い招福熊手のラベルを巻いた「開運 祝酒」は蔵の中でもっとも出荷量の多い酒でもあります。

旨味ののったしっかりした酒でありながら、価格は一升2,000円台と実にリーズナブル。130年余りの歴史を持つ蔵の看板商品として愛され続けるお酒です。

2.開運の種類と値段について

開運は、ハイレベルな日常酒が手ごろな価格帯で購入できる銘柄です。吟醸クラスに匹敵する本醸造酒も2,000円台から購入できます。ワンランク上の純米大吟醸は、1800ml・9,000円台と贈答用にもふさわしい風格。ぜひ好みに合わせた1本を見つけてみてください。

2-1.純米大吟醸

精米歩合 酒米 価格
40% 山田錦 720ml 約4200円

評判

兵庫県特A地区の酒米・山田錦で仕込んだ純米大吟醸です。一粒の米の外側を6割削り、中心部分だけを使ったお酒は爽やかで軽快な香り。開運ならではの、米本来の力強い旨味も残した仕上がりです。

「呑んで美味しいお酒」を目指す酒蔵らしく、高級酒にあたる純米大吟醸も飲み飽きしないおだやかな味わい。気の合う仲間と料理を囲んで楽しむお酒にもぴったりです。

開運 純米大吟醸

(出典元:amazon

2-2.大吟醸

精米歩合 酒米 価格
40% 山田錦 720ml 約3500円

評判

酒質よりもコストパフォーマンスが重視される時代から、「高品質の大吟醸を」という取り組みのもと造られてきたお酒です。誕生してからの歴史は約40年。今では「開運と言えば大吟醸」と言われるほどの代表銘柄となっています。

低温でじっくりと熟成させた大吟醸は、繊細で奥深い味わい。冷やはもちろん、ぬる燗で開く味のふくらみを楽しむのもおすすめです。

開運 大吟醸

(出典元:amazon

2-3.純米吟醸

精米歩合 酒米 価格
50% 山田錦・雄町・山田穂 720ml 約1980円

評判

山田穂・山田錦・雄町と3種類の酒米の違いを楽しめる純米吟醸酒です。山田穂は、兵庫県だけで栽培されている生産量の少ない酒米。タンク1本だけで醸造したお酒は火入れせず、やわらかな旨味を持つ生酒に仕上げられています。

また、高級酒米である山田錦で仕込んだお酒も生酒として販売。酸味と甘みのバランスの生きた、口当たりのよいお酒です。雄町を使ったお酒はさらりとした仕上がりが多い中、開運の雄町はふくよかでキレのある味わいが特徴。それぞれに個性があふれ、飲み比べたくなるシリーズとなっています。

開運 純米吟醸

(出典元:amazon

2-4.大吟醸 伝 波瀬正吉

精米歩合 (麹米/掛米) 酒米 価格
40%/35% 山田錦 720ml 約5500円

評判

「波瀬正吉」は、能登杜氏四天王の筆頭と称され、土井酒造で30年に渡り杜氏を務めた人物です。2009年に急逝した波瀬氏の名前を冠した大吟醸は、蔵を受け継ぐ若き蔵人たちの想いの結晶でもあります。

きめ細やかな舌触りのあとに全体を引き締めるのは、ほどよいキレと酸味。上品な香りが後口に残る、綺麗な味わいのお酒です。

開運大吟醸 伝 波瀬正吉

(出典元:公式サイト

3.開運の購入方法

開運は、全国の正規取扱店と通販サイトで購入可能です。以下にその一部をご紹介していますので、購入を検討される方はぜひチェックしてみてくださいね。

3-1.開運が購入できる実店舗

開運は、全国の正規取扱店で販売されています。公式サイトでは、取扱店に加え開運が「飲める店」を掲載。開運と一緒に美味しい食事を楽しみたいという方におすすめです。

開運取り扱い店舗

3-2.開運が購入できる通販サイト

開運を通販サイトで購入する際は、多くの地酒を取り扱うお店を選ぶのがおすすめです。日本酒に合わせた品質管理が徹底され、蔵が目指す味わいそのものの開運を購入できますよ。

お酒の通販 – いまでや

横浜君嶋屋オンラインショップ

4.開運の美味しい飲み方・楽しみ方

静岡県に吟醸王国のイメージを根付かせた開運は、低温熟成で生まれる香りと旨味が魅力のお酒です。吟醸香(ぎんじょうこう)はおだやかで、口当たりはなめらか。和洋中と合わせる料理を選ばず、素材の旨味をより一層引き立ててくれます。

「開運」の名のついたお酒は、おめでたい席や新年を祝う一杯にもおすすめ。熊手の描かれた鮮やかなラベルは、新築祝いや開店記念に贈るお酒としてもぴったりですよ。

4-1.-5度で保管?

購入した開運をより美味しく楽しむためには、保管方法がポイントとなります。日本酒は、温度による酒質の変化を受けやすいお酒。酒蔵が目指す味わいを変化させないためにも、高温多湿を避けた保管が基本となります。

繊細な味わいを持つ日本酒の保管に最も理想的な温度が-5℃。日本酒が凍らないギリギリの温度帯である-5℃は、酵母の働きをストップさせ、日本酒の美味しさを長期間キープできると言われています。

日本酒のために設計された「日本酒セラー」なら、家庭用冷蔵庫では難しい-5℃の温度管理が可能。一度開栓した日本酒の味わいも変わらないため、好きな銘柄を少しずつ飲み比べしたい方にもおすすめです。

日本酒セラーがない場合には、直射日光が当たらない冷暗所で保管し、開栓後はなるべく早く飲みきるように心がけて下さいね

日本酒の正しい保存方法を学ぶ!マイナス5度が最適って知ってた?

5.開運の期間限定品

土井酒造場では、季節に合わせた期間限定の開運を販売しています。夏限定のさわやかな純米酒が「特別純米 涼々」。生産量はタンク1本のみに限られ、すっきりした透明感のある酸味が特徴のお酒となっています。

前年の冬に仕込んだお酒をひと夏冷蔵貯蔵した「ひやおろし」は、熟成させたまろやかさが魅力のお酒。秋の味覚と一緒にゆったり味わいたくなる純米酒です。また、冬から春にかけて販売されるのが、しぼりたての「開運 無濾過純米」。かすかに炭酸を感じるフレッシュな味わいは、この時期にしか楽しめない新酒としてファンから愛されています。

6.まとめ

能登杜氏の職人の技を用い最新設備によって造られる開運は、その名の通り飲む人に明るい気持ちを運んできてくれるお酒です。すっきりとした飲みやすさは、親しい人と酌み交わすお酒にも適しています。

受け取った相手の笑顔が思い浮かぶような、おめでたい祝酒は贈り物にもぴったり。ぜひ、ラベルに描かれたおたふくさんのような笑顔で、美味しい開運を楽しんでみてくださいね。