出会った皆で作り上げるお酒。「作」を解説!

ラベルに描かれた一文字が印象的な「作」(ざく)は、三重県の鈴鹿市で造られるお酒です。ガンダムに登場する「ザク」と同名なことからガンダムファンからの人気も高く、確かな酒質が日本酒好きに支持されています。

気軽に楽しめる純米酒からプレミアムな大吟醸まで、数々の大会で名だたる賞を受賞した作は、どれも試してみたい銘柄ばかり。今回は、三重県の地酒「作」の魅力やおすすめ銘柄、購入方法をご紹介していきます。

1.日本酒の作(ざく)とは

「作」は、鈴鹿山脈の伏流水と、伊勢平野の良質な米を贅沢に使用した日本酒です。それらの原料を極上の酒へと造り上げるのは、伝統の技を受け継ぐ地元出身の杜氏。華やかでありながらさっぱりとした香りは、多くの地酒ファンから愛され続けています。

作の味わいは海外でも評価が高く、2020年にパリ市内で開催された「第4回KURA MASTERコンクール」では「作 智(さとり) 純米大吟醸 滴取り(しずくどり)」がプラチナ賞を受賞。その他、数々の銘柄が金賞を受賞するなど、確かな酒質が日本酒ファンからも支持されています。

「プレミアムシリーズ」と呼ばれるこだわりのラインアップは高級感に溢れ、大切な方への贈り物やにもふさわしい銘柄が揃う日本酒です。

1-1.酒造元について

作を造る清水清三郎商店は、三重県鈴鹿市に位置する酒蔵です。鈴鹿市といえば、モータースポーツの聖地と言われる鈴鹿サーキットで知られる土地。また、歴史的な書物には「味酒鈴鹿国」として鈴鹿の地名が残されており、鈴鹿は太古の昔からお酒にゆかりがある土地であったことが分かります。

かつては酒造りに恵まれた鈴鹿で、現在唯一の酒蔵となった清水清三郎商店が造る作は、今では蔵を代表する人気銘柄。原料や製法とともに蔵が大切にしているのが「酒造りは瓶に詰めて終わりではない」というポリシーです。

作は、それぞれのシチュエーションで美味しく飲まれることで、初めて完成するお酒。人々と造り上げる現在進行形の酒を目指し、蔵では真摯な酒造りが続けられています。

1-2.作という名の由来

「作」(ざく)という名前には、飲む人や提供する人、出会った人みんなで作り上げる酒という願いが込められています。アニメ・ガンダムに登場する兵器「ザク」と同名であることから、ガンダムファンからも人気を得ているお酒です。

その名の通り、作は多くの人に親しまれるすっきりした味わいが魅力。誰からも愛されるロングセラー商品として、鈴鹿から全国へと人気を広げています。

2.作の種類と値段について

作は、1本あたり1,000円台の純米酒から30,000円台のプレミアム酒まで、幅広いラインアップが揃う日本酒です。飲み手のシチュエーションに合わせた、ハイスペックな1本を選ぶことができます。こちらでは、その中でもおすすめの6銘柄をご紹介。ぜひ好みに合わせた作を見つけてみてくださいね

2-1.雅乃智 純米吟醸

精米歩合 酒米 製造法 価格
50% 山田錦 純米吟醸 720ml  1,980円(税込)

1800ml  3,960円(税込)

評判

「雅乃智」(みやびのとも)は、やさしさと気品を兼ね備えた味わいがコンセプトのお酒です。「香り高い純米吟醸酒」と「味わい深い純米吟醸酒」をブレンドし、純粋で奥行きのある味わいを実現しています。

口を近づけると感じるのは、大吟醸クラスのふくよかな香り。口に含むとコクのある甘みと旨味が広がり、心地よい余韻が感じられます。作の名を世に知らしめた、蔵の代表作とも言える1本です。

作 雅乃智 純米吟醸

(出典元:はせがわ酒店

2-2.玄乃智 純米

精米歩合 酒米 製造法 価格
60% 国産米 純米酒 720ml  1,540円(税込)

1800ml  3,080円(税込)

評判

きょうかい7号酵母を使って造られる純米酒が「玄ノ智」(げんのとも)です。作の純米酒は、「恵ノ智」「穂ノ智」そして「玄ノ智」の全3種。それぞれ酵母を使い分け、味の個性を生み出しています。

玄ノ智は、きょうかい7号酵母特有のおだやかな香りとやさしい味わいが特徴。香りは青りんごのように爽やかで、米の素朴な旨味を楽しむことができます。そのバランスは温めても変わることなく、冷やに燗酒と好みのスタイルで楽しめるお酒です。

作 玄乃智 純米

(出典元:はせがわ酒店

2-3.智 純米大吟醸 滴取り

精米歩合 酒米 製造法 価格
40% 山田錦 純米大吟醸 720ml  22,000円(税込)

評判

「智」(さとり)は、G7伊勢志摩サミットの乾杯酒として提供されたお酒です。原料米は高品質の酒米・山田錦。一粒の米を半分以上精米し、低温でじっくりと熟成した大吟醸は、華やかな香りが立ちのぼる「作」渾身の1本です。

滴取り(しずくとり)とは、もろみを入れた酒袋を吊るし、自然に零れ落ちる雫を一滴ずつ瓶に集めたお酒のこと。ふくよかで透明感のある味わいは、その価格も納得の贅沢な美味しさに溢れています。

作 智 純米大吟醸 滴取り

(出典元:はせがわ酒店

2-4.大智 大吟醸 滴取り

精米歩合 酒米 製造法 価格
40% 山田錦 大吟醸 720ml  16,500円(税込)

評判

「智」と同様、1回の仕込みで少量しか取れない滴取りによって造られるお酒です。香りが際立つ大吟醸は、まさに大きな満足感を運んできてくれる銘柄。上質な材料を手間ひまかけて仕込んだ、蔵の伝統技術が活きています。

上質な箱に収められる漆黒のボトルは、贈答用にふさわしい高級感にあふれた逸品。大切な人との特別な1杯におすすめしたいお酒です。

作 大智 大吟醸 滴取り

(出典元:はせがわ酒店

2-5.Impression-N

精米歩合 酒米 製造法 価格
60% 山田錦 純米大吟醸 720ml  2,475円(税込)

評判

「Impression」(インプレッション)は、ファンからも人気の高い「作」の限定商品です。1か月に1度のローテーションで販売される「Impression」は、「N」「M」「H」「G」の全4種。「N」は、「純米大吟醸 雅ノ智(みやびのとも) 中取り」の直汲みバージョンにあたります。

直汲みとは、搾ったお酒をタンクに貯蔵せず、そのまま瓶詰めした日本酒のこと。生酒のようなフレッシュ感のある火入れ原酒を造れないかという試行錯誤から、「Impression」は誕生しました。シュワッというガス感が楽しめる、日本酒好きであれば一度は味わってみたい銘柄です。

作 Impression-N

(出典元:はせがわ酒店

2-6.筰 ザク・クラウン 杜氏特撰秘蔵酒 大吟醸

精米歩合 酒米 製造法 価格
40% 山田錦 大吟醸 720ml  33,000円(税込)

評判

のトップブランドにあたる、内山杜氏入魂の1本です。ラベルには三重県の伝統工芸「伊勢和紙」を鈴鹿墨で染めた和紙を使用。「作」に竹冠を加えた「筰」の名が黄金で記されています。

香りは華やかでありながら決してしつこくなく、気品あふれる旨味が特徴。数量限定、高価格帯も納得の実に豊かな味わいです。大切な方への贈り物に、自分へのご褒美に。特別な時間を彩ってくれる作の自信作となっています。

筰 ザク・クラウン 杜氏特撰秘蔵酒 大吟醸

(出典元:はせがわ酒店

3.作の購入方法

三重県の地酒「作」は、正規取扱店と公式オンラインショップ、通販サイトで購入可能です。こちらでは、その一部をご紹介します。日本酒の品質管理を徹底しているお店を選べば、酒蔵直送の味わいを持つ美味しい作を購入することができますよ。

3-1.作が購入できる実店舗

「作」を実店舗で購入する時は、多くの地酒を取り扱う正規取扱店を選ぶのがポイントです。人気商品は品切れになっていることもあるため、希望の品がある時は事前に確認してからお出かけくださいね。

奥志摩の酒商品べんのや 三重県志摩市志摩町和具3065 0599-85-0420
うらの酒店 福岡県行橋市行事7丁目5-12 0930-22-2673
酒専門店鍵や 大阪府泉大津市東豊中町2丁目4-3 エテルネル21 1F 072-547-0012

3-2.作が購入できる通販サイト

作は大手通販サイトでも購入できますが、正規の価格ではない価格で販売されていることがあるので注意が必要です。また、日本酒を専門に扱っていないお店では、品質管理が行き届いていない場合もあります。

直接商品を手にすることができない通販サイトは、日本酒に適した保存管理を行っている専門ショップを選ぶのがおすすめ。酒蔵が求める酒質そのままの、本当に美味しい作を購入することができますよ。

また、作を造る清水清三郎商店は、2009年に公式オンラインショップ「大黒屋」を開設。作のほか、蔵の造る「鈴鹿川」や焼酎なども購入可能です。

はせがわ酒店

大黒屋

4.作の美味しい飲み方・楽しみ方

「飲み手とともに作りあげる酒」をコンセプトにしている作は、幅広い楽しみ方のできるお酒です。一日の終わり、毎日の食事に合わせるのはスッキリした味わいの純米酒。香り立つ大吟醸は、特別な日の一杯にふさわしい風格に溢れています。

吟醸タイプのお酒は、適度に冷やしてワイングラスで味わうのもおすすめ。自分好みの楽しみ方を見つけられる、味のバランスに優れたお酒です。

4-1.-5度で保管?

購入した作を美味しく保管するためには、温度管理がポイントとなります。日本酒は温度による酒質の変化を受けやすいお酒。蔵直送の味わいをキープするために理想的な温度帯は、酵母の働きがストップする-5℃だと言われています。

とはいえ、家庭用の冷蔵庫では-5℃をキープするのは簡単なことではありません。そこでおすすめしたいのが、日本酒専用に開発された冷蔵庫「日本酒セラー」です。日本酒に大敵な紫外線を避けつつ、-5℃をキープできるセラーなら、一度開栓した日本酒も美味しいまま保管できます。

日本酒セラーがない場合には、紫外線のあたらない冷暗所で縦置きで保管するのがおすすめ。日本酒は空気に触れると酸化しやすくなるため、開戦後はなるべく早く飲みきるように心がけてくださいね。

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5.作の期間限定品

作が秋に販売する限定商品が「作 ひやおろし」です。ひやおろしとは、前年の冬に仕込んだお酒をひと夏寝かせ、秋に販売する日本酒のこと。できあがった時点からハイスペックの作をじっくり寝かせることで、さらに落ち着いたまろやかな味わいを実現しています。

秋は多くの酒蔵からひやおろしが販売される季節ですが、作のひやおろしはファンが待ちわびる1本。秋の味覚とともに、その年の味わいをゆっくり堪能したい銘柄です。

6.まとめ

鈴鹿市の自然と伝統の技が生み出す「作」は、華やかで繊細な味わいが人気のお酒です。日常酒に適した銘柄からハレの日にふさわしいプレミアム酒まで、幅広いラインアップも魅力となっています。

澄み切った味わいは合わせる料理を選ばず、和食はもちろん洋食にもぴったり。日本酒ファンからも人気の高い作を、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。