日本酒のアルコール度数は15度が多い!10~22度と差のある理由

日本酒はアルコール度数が高いイメージがありますよね。そのためお酒に強い人しか飲めないのでは?と思っている人も多いかもしれません。

今回は、日本酒のアルコール度数はどのくらいなのか調べてみました。

1.日本酒のアルコール度数について

1-1.他のお酒と比べてアルコール度数は高い?低い?

日本酒はアルコール度数が15度前後のものが多いお酒です。一番アルコール度数が高い原酒と呼ばれる日本酒も20度程度となっています。

他のお酒とくらべると、ビールは5度程度、最近話題のストロング系のチューハイは9度程度、シャンパンやワインは10~15度なので、日本酒がずば抜けて高いわけではありませんが、醸造酒の中では高い方であるといえます。日本酒よりアルコール度数が高いお酒はほとんど蒸留酒です。

1-2.日本酒のアルコール度数はなぜ高いのか

なぜ日本酒のアルコール度数は醸造酒の中で高いのでしょうか。

理由は日本酒の製造過程においてアルコール発酵を行う際に、「並行複発酵」という手法を用いるからです。

アルコールは、酵母が糖分を食べてアルコールを排出することで得られます(アルコール発酵)。日本酒はお米が原料ですが、お米は糖分を含んでいません。よって糖分を作るために、お米に「麹菌」をふりかけて、麹の酵素によってお米に含まれるデンプン質を糖分に変換するのです(糖化)。

「糖化」と「アルコール発酵」を一つのタンクの中で同時に行うことを並行複発酵といい、糖化によって得られた糖分を逐次アルコール発酵し、アルコール生成の効率が良いため、アルコール度数が高くなる傾向になります。使用する酵母にもよりますが、一連のアルコール発酵を完了するとおおよそ20%前後のアルコール度数になります。

その後、多くの日本酒は香りや味わいを調整するために水を加えるため、結果として15-16%の日本酒が多くなります。

1-3.日本酒よりもアルコール度数が高いお酒

日本酒よりもアルコール度数が高いお酒は、蒸留酒といわれている焼酎やウイスキー、ウォッカ・テキーラなどがあります。焼酎は20~25度、ウイスキー・ウォッカ・テキーラは40度前後とかなり高めです。ウォッカは90度以上になるものも存在します。

2.日本酒のアルコール度数は22%未満?

2-1.日本酒は清酒のため規定がある

ラベルに日本酒の表記があるものは、すべてアルコール度数が22度未満です。その理由は、日本酒は酒税法により決められているからです。

2-2.アルコール度数22%を超える日本酒も?

アルコール度数が20度以上を超えると酵母が死んでしまいます。酵母がいなくなってしまっては、新しくアルコールを作り出すことができません。そのため、22度を超えるのはなかなか難しいといえるでしょう。

日本酒と同じ製法で作られたとしても、22度以上のお酒はリキュール類に分類されます。

3.アルコール度数が高いからこそ和らぎ水も一緒に

日本酒を飲むときに一緒に飲む水のことを「和らぎ水(やわらぎみず)」といいます。

日本酒はアルコール度数が高めなお酒ですが、割って飲むよりもストレートな飲み方が一般的です。

そのため、日本酒を飲んだ後に水を飲み、体内のアルコール濃度を低減させる「和らぎ水」が重宝されてきました。では、この特別な呼び名を冠した「和らぎ水」には、いったいどんな効果があるのでしょうか?

3-1.深酔いを防ぐ

アルコール度数の高いお酒を大量に飲むと深酔いしてしまいがちですが、日本酒の合間に和らぎ水をはさむことで、体内のアルコール濃度を下げる効果が期待でき、日本酒をたくさんのんだとしても深酔いすることなく日本酒を楽しむことができます。

一般的には、飲んだ日本酒と同量の「和らぎ水」を飲むことで効果が期待できるといわれています。

3-2.脱水症状の抑制

アルコールを摂取することによってトイレへ行く回数が増え、脱水状態になりやすくなります。

このときにまたお酒を飲んでしまうと、同じことの繰り返しで脱水症状が進んでしまう事態に……。
こんな状況を防ぐため、日本酒をちょっとだけお休みして和らぎ水を飲むことで、体内の水分量をきちんと増やすことができます。

3.アルコール度数の低い日本酒も人気

最近は5~10度ほどの日本酒も作られています。もともとアルコールに弱い人や女性にも人気です。

また日本酒は冷やしてまたは温めてといった、温度を変えて飲むというスタイルが定番ですが、最近では日本酒を何かで割って飲む文化も少しずつ定着してきています。日本酒をロックや水割り、ソーダ割りにしたり、カクテルのようにさまざまなリキュールやジュースと混ぜて楽しんだりする人も増えており、こちらも混ぜることによってアルコール度数が下がるので、飲みやすいと人気です。

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4.まとめ

醸造酒の中ではアルコール度数が高い日本酒ですが、ウイスキーやウォッカなどの蒸留酒とくらべると低めですね。日本酒もさまざまな味があり、アルコール度数だけで飲みやすい、飲みにくいが決まるわけではないので、アルコール度数が高そうという理由だけで日本酒を避けていた人は自分好みのものを探してみてはいかがでしょうか?