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「日本酒は悪酔い・二日酔いになりやすい」ってホント?悪酔いを防ぐ日本酒の楽しみ方も解説!

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「日本酒は悪酔い・二日酔いになりやすい」ってホント?悪酔いを防ぐ日本酒の楽しみ方も解説!

「日本酒を飲むと悪酔いする…」と感じたことはありませんか?実はそれ「日本酒」が原因ではないのかもしれません。

今回は、悪酔いと二日酔い、それぞれの違いをくわしく解説します!知っていると知らないとでは大違い、悪酔いを防ぐ3つのポイントもぜひチェックしてみてくださいね。

1.悪酔いと二日酔いはそれぞれ違う症状

悪酔いと二日酔いは、似ているようでそれぞれ症状が異なります。特に、悪酔いはお酒を飲みすぎなくても現れるのが大きな特徴です。

「悪酔い」は飲酒後2~6時間後に起こる

「悪酔い」とは、お酒を飲んでから2~6時間後に起こる症状です。赤面紅潮や吐き気、頭痛、脈拍数の上昇が主な症状としてあげられます。お酒が弱い人や、体調が悪い人に現れやすいのが特徴です。

悪酔いの原因は、体内で発生する「アセトアルデヒド」という有害物質です。

体内に入ったアルコールは、通常であれば肝臓で処理されます。しかし、体質や飲酒量によっては処理が追い付かず、アセトアルデヒドが発生してしまうのです。

特に、日本人の約6割はアルコールの処理能力が低く、基本的にアルコールには強くない体質だといわれています。

疲れがたまっていたり、体調が優れなかったりするときも同様です。アルコールの処理能力が落ち、悪酔いする可能性が高いため注意しましょう。

「二日酔い」は飲酒後8~14時間後に現れる

「二日酔い」は、飲みすぎた翌朝に起こる症状です。主に、頭痛や嘔吐、発汗をともなう不快症状が現れます。

二日酔いの主な原因は、お酒の飲みすぎです。大量にアルコールを摂取することで分解処理が追い付かず、体内のアセトアルデヒドの濃度が急上昇してしまいます。

もうひとつの原因物質が、お酒に含まれる「アデノシン」です。アデノシンには血管拡張作用があり、長時間お酒を飲むほど頭痛が起こりやすくなります。

アルコールが持つ利尿作用も、二日酔いの原因のひとつです。必要以上に水分が排出されると、体は脱水症状を引き起こします。結果、頭痛やだるさ、胃のむかつきといった二日酔い特有の症状が現れるのです。

2.「日本酒は悪酔い・二日酔いになりやすい」ということはない

「日本酒は悪酔いしやすい」「日本酒は二日酔いになりやすい」というイメージはありませんか?ひとことで言うなら、それは大きな誤解。大切なのはお酒の種類ではなく、飲む量や摂取するアルコール量です。

日本酒は、ほかの酒類に比べアルコール度数が高いお酒です。以下は度数の目安となります。

酒類 アルコール度数
日本酒 15度~16度
ビール 5度
焼酎 25度
ウイスキー 43度
ワイン 14度
缶チューハイ 5度

乾杯!の勢いでグビグビッと飲むビールのように、日本酒を飲んでしまったら?一度に摂取するアルコール量はおよそ3倍近くになってしまいますよね。

結果的にアルコールの分解処理が追い付かず、悪酔いや二日酔いが起こってしまいます。日本酒に限ったことではありませんが、お酒は自分に合ったペースで、自分に合った量を飲むように心がけたいですね。

醸造アルコールが添加された日本酒は酔いやすい?

日本酒には、醸造アルコールを添加した「本醸造酒」という種類があります。「アル添酒(あるてんしゅ)」とも呼ばれる本醸造酒は「悪酔いしやすい」「体に悪い」というイメージを持たれることも少なくありません。

醸造アルコールは、サトウキビなどを原料にした純度の高いアルコールです。焼酎と同じ原料で造られることもあり、本来は体に悪い成分ではありません。

ではなぜ、醸造アルコールを添加した日本酒に酔いやすいイメージが付いているのでしょうか?

これには、戦後の物資不足の時代、醸造アルコールや糖類などで日本酒をかさ増ししていたことが関係すると考えられます。

当時の日本酒は、水で希釈した醸造アルコールなどで醪(もろみ)を3倍まで増量させることから「三増酒(さんじょうしゅ)」と呼ばれていました。粗悪な密造酒が横行するこの時代、安価で手に入りやすい三増酒は、人々のニーズを満たすものだったのです。

今でも、醸造アルコールを添加したお酒の多くはコストパフォーマンスに優れています。そのため「安い=質が低く酔いやすい」というイメージを持たれることがあるのかもしれません。

しかし、現在の醸造アルコールは、お酒のかさ増しではなく香りや味の調整を目的に使用されています。醸造アルコールを使った本醸造酒は、端麗辛口の味わいが特徴です。ドライテイストでついつい飲みすぎてしまうことから、悪酔いの可能性が高いとも考えられます。

悪酔いや二日酔いの原因は、あくまでもお酒の飲みすぎです。醸造アルコールを使っているからといって、悪酔いするわけではないことを覚えておきたいですね。

3.悪酔い・二日酔いを防ぐ3つのポイント

悪酔いや二日酔いを防止するためには次の3つのポイントが大切です。

  1. 適正なアルコール摂取量を知っておく
  2. 和らぎ水(チェイサー)を飲む
  3. 空きっ腹でお酒を飲まない

酒蔵が造った美味しい日本酒。せっかくなら悪酔いせずに、美味しく楽しみたいですよね。ぜひ、お酒を飲むときはこれらのポイントを意識してみてください。

3-1.適正なアルコール摂取量を知っておく

悪酔いや二日酔いを防ぐためには、適正なアルコール摂取量を守ることが大切です。厚生労働省は、以下の量を1日あたり摂取量の目安としています。

酒類(アルコール度数) 分量
ビール(5度) 中瓶1本
日本酒(15度) 1合
焼酎(25度) 0.6合
ウイスキー(43度) ダブル1杯
ワイン(14度) 1/4本
缶チューハイ(5度) ロング缶1本

日本酒1合は、およそ180mlです。とはいえ、体質によってアルコールの処理能力には差があります。「お猪口一杯で顔が赤くなる」という人もいれば、「4合瓶を1本空けても平気」という人もいますよね。

アルコールをきっかけで体調を崩さないためにも、自分の適正量を把握したうえで、飲みすぎに注意しながらお酒を楽しむように心がけましょう。

3-2.和らぎ水(チェイサー)を飲む

「和らぎ水(やわらぎみず)」は、日本酒の合間に飲む水のことです。洋酒に合わせるときはチェイサーと呼ばれています。

和らぎ水には、お酒による脱水症状を防ぐ働きがあります。また、口内をスッキリとリフレッシュしてくれることもポイントです。料理と一緒にお酒を楽しむときは、次に口にする素材の味がより感じやすくなります。

日本酒と料理のマリアージュを楽しみつつ、合間に和らぎ水をひとくち。このルーティーンを意識してみてくださいね。

3-3.空きっ腹でお酒を飲まない

1日の終わり、空きっ腹に染みわたるビールがたまらない!と感じる人も多いかもしれませんが、悪酔いを防ぐためには注意が必要です。空っぽの胃にお酒を流し込むと、アルコールが急速に吸収されてしまいます。

肝臓に運ばれたアルコールの処理能力が追い付かず、アセトアルデヒドを発生すれば悪酔いの原因に。頭痛や吐き気を防ぐためにも、お酒を飲む前は軽食をつまんでおくのがおすすめです。

まとめ

自分の適正量以上のお酒を飲むと、悪酔いや二日酔いの原因となります。せっかく美味しい日本酒を飲んでも、翌朝「もうお酒はいらない…」というほど体調を崩してしまっては残念ですよね。

「お酒は百薬の長」といわれるとおり、日本酒は飲み方次第では体に良い効果も期待できます。悪酔いを防ぐポイントをおさえつつ、今日も美味しく日本酒を楽しみましょう。