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日本酒のプリン体はとても少ない!痛風の原因も解説

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日本酒のプリン体はとても少ない!痛風の原因も解説

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

世の中ではお酒を飲むと痛風になりやすいといわれています。その理由はお酒に含まれるプリン体。日常的に飲まれる日本酒、ビールにもプリン体は含まれています。プリン体を摂取することで、体にどのような影響があるのでしょうか。今回はプリン体が痛風を起こす理由、痛風の予防方法を解説していきます。

1.プリン体とは何か?

プリン体は人間の体、内臓を動かすために使われるエネルギー物質です。人間の体内で常に作られており、生命活動に必要不可欠な存在。しかし、プリン体は痛風の原因になるため、世間では悪いイメージを持たれています。プリン体が痛風を引き起こすメカニズムは以下のとおりです。

1-1.痛風の原因はプリン体による尿酸値の上昇

痛風が起こる原因はプリン体の増え過ぎによる尿酸値の上昇です。体内で余ったプリン体は肝臓によって分解され、「尿酸」となります。通常、余分な尿酸は排泄によって体外に放出。体内の尿酸値は一定に保たれるようになっています。

しかし、尿酸が過剰になると、排出しきれずに体内の許容範囲を超過。「高尿酸血症」となります。高尿酸血症になると、尿酸が結晶化し、関節に蓄積。痛風の典型的な症状といわれる関節痛につながります。

1-2.痛風になるとどうなる?

痛風になると結晶化した尿酸が関節に蓄積し、結果として足の親指の付け根等の関節が突然痛みだします。たいていの場合、1週間~10日ほどで収まりますが尿酸値が高いまま放置してしまうと、痛風発作を繰り返し、腎臓が悪くなったり、尿路結石ができたり、最終的には重症の慢性痛風になってしまう可能性もあります。

1-3.成人が1日に摂取できるプリン体の量

成人が1日に摂取できるプリン体は400mg以内といわれています。プリン体の1日の摂取量が400mgを超えると、先にも触れた高尿酸血症になるリスクが高まるそうです。

とくに肥満の傾向にある人は注意が必要。肥満になると尿酸を排出しづらくなり、痛風になりやすいといわれます。プリン体の摂取量と共に、健康体重へと痩せることを意識したほうがいいでしょう。

ここがPOINT!

  • プリン体は人間の体、内臓を動かすために使われるエネルギー物質
  • 痛風が起こる原因はプリン体の増え過ぎによる尿酸値の上昇
  • 成人が1日に摂取できるプリン体は400mg以内

プリン体

2.気になる日本酒に含まれるプリン体の量は?

日本酒は痛風になりやすいといわれます。実際のところはどうなのでしょうか。以下は日本酒に含まれるプリン体の量、他のお酒との比較です。

2-1. 日本酒のプリン体の量は100mlあたり1.2~1.5mg

日本酒に含まれるプリン体の量は100mlあたり1.2~1.5mgといわれています。日本酒を入れる1合徳利がおよそ180ml。1合飲めば2.5mg前後は摂取している計算です

2-2. 他のお酒と比べると割と低め

100mlあたりに含まれるプリン体はビールで3.3~8.4mg。紹興酒で7.7~11.6mgといわれています。他のお酒に比べると、日本酒に含まれるプリン体は少ないことがわかりますね。

ただし、飲み過ぎればお酒の種類に関わらず、摂取するプリン体の量は多くなります。プリン体を気にするのであれば、節度を守ってお酒を楽しむ必要があるでしょう。

ここがPOINT!

  • 日本酒のプリン体の量は100mlあたり1.2~1.5mg
  • ビールや紹興酒と比べると日本酒のプリン体の量は低なめ

 

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3.プリン体の摂取量を抑えれば痛風を予防できる?

3-1.痛風予防のため摂取量を調整。が通例

痛風予防をするためにはプリン体の摂取量を調整することが通例です。プリン体が多い食料品としてはビールがよくあげられます。しかし、ビールだけを控えてもあまり意味はありません。

たとえば、レバー、魚介といった一般的な食材にもプリン体は多く含まれます。野菜にも含まれていますが、含有量が多いのは動物性の食品。痛風予防のためには偏った食事をしないことが大切です。

3-2. アルコールが体内の尿酸濃度を上げ、痛風の原因となる

アルコールはプリン体がゼロでも、飲み過ぎれば痛風の原因となります。アルコールは体内で分解される過程で尿酸を生産。同時に尿酸の排出を阻害する働きをするため、プリン体がゼロでも尿酸値が上がります。

尿酸値が上がれば、高尿酸血症で痛風となるのは先にも解説したとおり。結晶化した尿酸は尿路結石の原因にもなるので、注意しましょう。

3-3.痛風予防にはアルコールの量を調整しよう。

上記の要素をふまえると、痛風を予防するためにはアルコールの量を調整することが必要です。記事内ではプリン体ゼロの日本酒を紹介しましたが、飲み過ぎには要注意。お酒の種類を問わず、控えめに楽しむことが肝心です。

ここがPOINT!

  • 痛風の予防法は、プリン体の摂取量の調整しかない!

 

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4.プリン体ゼロの日本酒が販売されている

昨今ではプリン体が気になる人のために「プリン体ゼロ」の日本酒が売られています。具体的な銘柄は以下のとおり。

月桂冠 糖質70% オフ・プリン体ゼロパック

「月桂冠 糖質70% オフ・プリン体ゼロパック」はプリン体をカットする独自製法で作られた日本酒。月桂冠自体はコスパのいい日本酒として有名です。馴染みのある人も多いでしょう。

「糖質70% オフ・プリン体ゼロパック」では月桂冠のキレを残しつつ、プリン体ゼロを実現。健康志向の人にも飲みやすくなっています。

 

 

(出典元:amazon.co.jp

日本盛 糖質ゼロプリン体ゼロ パック

「日本盛 糖質ゼロプリン体ゼロ パック」は業界で初めて糖質とプリン体をゼロにした日本酒。さわやかな口当たりで、日本酒特有のクセを抑えています。お酒が苦手な人や女性でも飲みやすいと好評。

 

(出典元:amazon.co.jp

 

まとめ

痛風の原因といわれるプリン体について解説してきました。プリン体は人間の体を動かすために必要な物質。しかし、過剰に摂取すれば体内に尿酸が蓄積し、痛風の原因となってしまいます。

たとえ、プリン体が少ない日本酒でも飲み過ぎは禁物。アルコールは尿酸値を上げる働きがあるため、食事とあわせて量をコントロールしてください。

ここがPOINT!

  • プリン体は人間の体、内臓を動かすために使われるエネルギー物質
  • 痛風が起こる原因はプリン体の増え過ぎによる尿酸値の上昇
  • 成人が1日に摂取できるプリン体は400mg以内
  • 日本酒のプリン体の量は100mlあたり1.2~1.5mg
  • ビールや紹興酒と比べると日本酒のプリン体の量は低なめ
  • 痛風の予防法は、プリン体の摂取量の調整しかない!
  • 痛風が気になる場合は、日本酒はプリン体0のものを探そう!

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