意外と難しくない!日本酒のおいしい燗の作り方

冬になると、日本酒の燗が飲みたい!という人が珍しくありません。お店で飲むのもいいですが、なかには自宅で作りたいこともあるでしょう。

そこで気になるのは、日本酒の燗の作り方です。温めることは知っていても、具体的な温度がわからないということがあるのではないでしょうか?

本記事では日本酒の燗の作り方を解説します。温度の詳細、注意点なども解説しているので参考にしてみてください。

1. 日本酒の燗がオススメ!その理由について説明します

日本酒の燗をオススメする理由は、冷えた日本酒とは違う味わいを楽しめるからです。日本酒は同じ銘柄でも、温度によって風味が大きく変化します。冷酒で飲んでいる馴染の銘柄でも、燗にすることで新鮮に飲めることでしょう。

また、燗にすることで日本酒特有のクセが柔らかくなります。甘みも出るので、お酒が苦手な人でも飲みやすいのが特徴。シーズンは冬ですが、夏場でも楽しめる飲み方です。

Check : 知ってた?温めるお酒は世界でも珍しい

燗のようにお酒を温めるという文化は世界でも珍しい存在です。海外ではワインを温めたホットワインなどがありますが、あまりメジャーではありません。さまざまな温度で飲むことを前提にしているのは日本酒、一部の中国酒のみです。

古い文献によれば、燗の時期は9月9日から3月2日までといいます。昔の人々は気温の下がる秋口から雪解けまで、燗を飲んで寒さをしのいでいたのです。

ここがPOINT!

  • 燗には冷えた日本酒とはまた違った味わいがあり、燗にすることで日本酒特有のクセが柔らかくなる。甘みも出るので、お酒が苦手な人でも飲みやすい。
  • 温めるお酒は世界でも珍しい。

2. 豆知識!日本酒の温度について

日本酒の燗といっても、温度によって呼び名が異なります。以下は一例です。

温度の目安
熱燗 50度前後
上燗 45度前後
ぬる燗 40度前後

日本酒の燗の代名詞としてよく使われる「熱燗」は、実は50度前後の温度です。そこから約5度刻みで、呼び名が変わります。燗として飲みやすいのは40度~50度あたり。居酒屋のメニューでも、燗といえば熱燗、ぬる燗が定番です。人によって温度の好みは違うので、自分で作るときは色々と試してみるといいでしょう。

日本酒の温度については次の記事でも詳しく解説しています。本記事とあわせて参考にしてみてください。

日本酒を楽しむのにオススメの温度は?温度による呼び方の違い/魅力を解説

3. 日本酒のおいしい燗の作り方

日本酒の燗は手順さえ把握すれば、日常的に作ることができます。とくに大がかりな設備も必要ありません。下記では必要な道具、具体的な作り方を解説していきます。

3-1. 用意するもの

日本酒の燗を作るには、以下のものを用意してください。

  • 日本酒
  • 徳利
  • おちょこ
  • ラップ
  • 酒かん計

以上です。日本酒は冷蔵保存している場合、早めに出しておきましょう。冷えたままだと温まりきらないことがあります。できれば、事前に常温まで戻しておくと◯。

鍋は土鍋を使うと、燗作りの雰囲気が出ておすすめです。底が浅いものは徳利が入りきらず、温めるのが難しいので注意してください。使う徳利は焼き物系であれば、なんでも大丈夫です。

ガラス製の徳利は、熱によって割れる可能性があります。ガラス製の徳利を使いたいときは、耐熱ガラス製のものを使いましょう。ちなみに徳利がなければ、湯飲みや茶碗でも代用可能です。

酒かん計はなくても大丈夫ですが、初心者は用意したほうがいいでしょう。燗として最も適切な温度を簡単に見ることができます。

3-2. 作り方

燗の一般的な作り方は以下のとおりです。

  1. 徳利に日本酒を入れる(8割程度)
  2. 徳利にラップをしてフタをする
  3. 鍋に水を張る(徳利の下半分がつかる程度)
  4. 水を張った鍋を火にかける(徳利はまだ入れない)
  5. 鍋の水が沸騰したら火を止めて、徳利をつける
  6. 日本酒の入った徳利を鍋につける
  7. 数分待って取り出して確認(時間の目安は3‐3参照)
  8. 温まっていれば完成

以上です。手順としてはとくに難しい作業は必要ありません。意識してほしいのは、徳利にラップでフタをすることです。日本酒は温めるうちに香りが逃げていきます。ラップをすれば徳利のなかに香りを封じ込めることが可能。ほんのひと手間で仕上がりが格段に違うので、忘れずにフタをしてください。

3-3. 温める時間の目安時間

日本酒を温める時間は下記を参考にしてください。

1合徳利 ( 150ml ) 2合徳利 ( 300ml ) 体感(人によるので参考程度に)
40度 約2分30秒 約4分~5分 例)気持ちの良い温度(お風呂くらい)
45度 約3分 約5分30秒 例)ギリギリずっと持っていられる温度
50度 約3分30秒 約6分 例)10秒持っていられない

上記が温める時間の目安です。一般的な1合徳利の容量は約180ml。ただし、日本酒は8割~9割程度までしか注がないので、150mlでの計算です。元の日本酒の温度、徳利の素材によって温まる時間は変化します。状況に応じて、自分の好みにあうように調整してください。

4. カンタンに日本酒の燗を作る方法!

日本酒の燗はお手軽に作る方法もあります。「毎回、鍋を使って温めるのは面倒」という人も安心です。詳しくは以下を参考にしてください。

4-1. 電子レンジ

燗は電子レンジを使ってカンタンに作ることができます。やり方は以下のとおり。

  • 日本酒(150ml)を徳利に入れてラップをする
  • 徳利を電子レンジ(500W)で40秒温める

たったこれだけです。電子レンジの性能、徳利の材質によっては秒数が前後します。上記は目安として、自分好みの温度になるように調整してください。

単に電子レンジで温めるだけでは、底が冷えたままのときがあります。その場合は、40秒経過した段階で徳利を取り出し、軽くかき混ぜてください。再び20秒ほど温めれば、ちょうどいい温度に仕上がります。

4-2. 燗を作る酒燗器!

燗を作るための便利グッズとして酒燗器というものがあります。定番なのは、きゅうす型の容器に電熱で温めるプレートがついたタイプ。鍋で温めるのとは違い、卓上でカンタンに燗を作ることができます。飲みながら次の一杯を作れるので、キッチンへ移動する手間がありません。値段も5千円以内で収まるお手ごろな商品が多いです。

他には電子レンジで温める用の徳利があります。内部が2重構造になっており、手で持っても熱さを感じにくい仕様です。保温性能が高く、飲みごろの温度を長く保てます。いつも電子レンジで燗を作る人はぜひ購入して使ってみてください。

5. 日本酒の燗を作るときに気をつけるべきポイント!

日本酒の燗を作るときは、日本酒を目一杯まで注がないようにしましょう。温度の上昇によって日本酒の体積が増え、吹きこぼれる原因になります。火傷をする恐れがあるので、容器の種類に関わらず8割程度を目安に注ぎましょう。

とくに電子レンジの場合、「突沸」という現象が起こりやすいです。突沸とは液体が衝撃などによって急激に沸騰する現象。手に持った瞬間に吹きこぼれるといったことが起こります。燗を作るときは、容器に隙間を残して日本酒を注ぐようにしてください。

まとめ

日本酒の燗の作り方を解説しました。本記事の内容をしっかり押さえておけば、普段から燗を楽しむことができます。普段は冷酒で飲んでいる銘柄も、燗によって違った一面を見せることでしょう。

ぜひ、本記事を参考に燗作りに挑戦してみてください。寒い冬には毎日のように燗を飲むようになるはずです。