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日本酒は酒器によって楽しさが変わる!酒器ごとの特徴も解説

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日本酒は酒器によって楽しさが変わる!酒器ごとの特徴も解説

日本酒の酒器は、ガラス製や陶器製、錫(すず)など実にバリエーションが豊富です。近年はワイングラスで楽しむおしゃれなスタイルも見かけますよね。

酒器は雰囲気だけでなく、日本酒の味や香りに大きく影響するアイテム。「酒器を変えたら日本酒がまったく違う味わいに」と驚くことも少なくありません。今回は、日本酒好きにおすすめの酒器選びのポイントについて紹介します!

1.日本酒を楽しむ際に使われる酒器

日本酒はさまざまな酒器で味わうお酒です。酒器の数だけ飲用スタイルがあるといえるかもしれません。

代表的なお猪口やとっくりだけでなく、近年はワイングラスまで登場。まずは日本酒を楽しむ酒器についてチェックしていきましょう。

1-1.お猪口

日本酒を楽しむ酒器として、真っ先に「お猪口(ちょこ)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

「ちょこ」という呼び名は、安直なことを表す「直(ちょく)」に由来するといわれています。「直」には「ちょっとしたもの」「手軽なもの」という意味もあり、まさにちょこっとしたお猪口の姿を現すようですね。

ひとくちにお猪口といっても、形や素材など種類はさまざま。なかでも、底にぐるぐるっと青いうずが書かれたお猪口は「蛇の目の唎猪口(じゃのめのききちょこ)」と呼ばれています。

蛇の目の唎猪口

青いうず模様があるため浮遊物や色合いが見やすく、杜氏や蔵人なども使用するお猪口です。

1-2.とっくり

燗酒を飲むときのお猪口のパートナー「とっくり」。くびれた首にぽってりとしたフォルムを持つ、お酒を注ぐための酒器です。とっくりの名前は、お酒を注ぐときの「とくりとくり」とした音に由来するといわれています。

本来、醤油やお酢の貯蔵容器だったとっくりが酒器として使われ始めたのは、江戸時代に入ってからのこと。それまでは「銚子(ちょうし)」と呼ばれる柄のついた酒器を用いるのが一般的でした。

近年は「氷ポケット」のついた冷酒用のとっくりも登場するなど種類もさまざま。お猪口とセットにして揃えるのもまた楽しいですね。

1-3.ぐい呑み

お猪口よりも少し大きめの酒器は「ぐい呑み」と呼ばれます。「ぐいっと」「ぐいぐい」日本酒を飲めることが名前の由来です。少し大きめのぐい呑みは、お酒を楽しむだけでなく、小鉢としても利用できます。

1-4.片口(かたくち)

「片口(かたくち)」は日本酒を注ぐ容器です。ふちの片側に、とがらせた口のような注ぎ口がついています。とっくりとの大きな違いは、開口部が広く、おわん型が多いこと。日本酒の香りを感じやすい形状です。

1-5.ワイングラス

背が高く、開口部が広いワイングラスは、日本酒の華やかな香りを引き立ててくれます香りが特徴の「大吟醸」「吟醸酒」と呼ばれる日本酒におすすめの酒器です。

スパークリングタイプの日本酒は、細く背の高いフルートグラスに注ぐのもおすすめ。美しい泡立ちを楽しめ、ドライな味わいがより引き立ちます。

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1-6.枡(ます)

木製の「枡(ます)」は、日本酒気分をグッと盛り上げてくれるアイテムですよね。「増す」「益す」という意味を持つことから、枡に注いだ「枡酒」は祝いの席でも好まれています。

また、飲食店でしばしば目にするのが「もっきり」と呼ばれるスタイルです。

もっきり

もっきりは、枡の中にグラスを置き、こぼれるほどなみなみと日本酒を注ぐ飲み方のこと。枡の木の香りがお酒に移り、また違った風合いが楽しめます。

1-7.ちろり

容器ごとお湯に入れて温める燗酒用の酒器です。鍋に掛けられるよう、ふちには取っ手が付いています。

名前の語源は「ちろりとすぐに温まるから」「地炉(いろり)で温めるから」などさまざま。銅や錫(すず)、アルミ製が多く、冬の日本酒時間を彩るアイテムです。

 

2.酒器を選ぶ際のポイント

日本酒をもっと美味しく楽しむための酒器選びのポイントは次の3点!

  1. 容量
  2. 口の広さ
  3. 素材

「酒器を変えたらお酒の味が違う?」と感じたら、それは雰囲気だけが原因ではありません。3つの要素がお酒の味や香りに影響しているのです。それぞれのポイントをおさえれば、日本酒の楽しみ方がより一層広がりますよ。

2-1.酒器の容量

とっくりや片口のような酒器は、飲み切りサイズを選ぶのがポイントです。特に、燗酒にする場合は、冷めることなく最後まで美味しい状態を楽しめます。

直接口を付ける酒器は、日本酒の温度に合わせて選びましょう。冷酒や燗酒の場合は、小さな酒器のほうが美味しくいただけます。

常温のお酒であれば、温度変化を気にする必要がありません。少し大ぶりのぐい吞みに注ぎ、ぐいっといただくスタイルもまた粋ですね。

2-2.酒器の口の広さ

酒器の口の広さは、味の感じ方に大きく影響します。口の小さいもの、大きいもので口内に入るお酒の量が変わるからです。

口の小さなお猪口の場合、お酒は少しずつ口に入っていきます。そのため、味わいは軽快に感じられるのが特徴です。特に、キレのあるドライなお酒を飲むときに適しています。

反対に、ぐい呑みのように口の広い酒器は、口内に入るお酒の量は多くなります。結果、味わいがより濃醇に感じられるのです。どっしりとした旨味を持つ日本酒は、口の広い酒器のほうが美味しさがより引き立ちます。

ちょっと変わったところでは、お酒を注ぐ酒器選びにもひと工夫。「お酒の味が固いかな」と感じたときは、口の広い片口を使ってみましょう。空気とお酒が触れ合い、飲み口がまろやかになる効果が期待できます。

2-3.酒器の素材

日本酒は「ガラス」「陶磁器」「錫(すず)」「漆器」と、さまざまな素材の酒器で楽しめます。酒器は手だけでなく、唇で触れるもの。味の第一印象を左右する素材にも目を向けてみましょう。

ガラス

ガラス製の酒器は、冷酒を楽しむときにおすすめです。唇があたるリム(ふち)部分が薄いものであれば、飲み口がよりスムーズに感じられます。また、中身が見えやすく、日本酒の色合いを楽しめることもメリットのひとつです。

陶磁器

陶磁器製の酒器は、和風スタイルの食卓にぴったりのアイテムです。特に、土製の「陶器」は厚みがありしっくりと手になじみます。

石の粉と粘土を原料にする「磁器」は、つるりとなめらかな質感が特徴。絵柄が入った華やかなタイプも数多く見られます。

錫(すず)

錫で造られた酒器は、熱伝導に優れているのが特徴です。燗酒は温いままに、冷酒はより冷たい状態で楽しめます。金属特有の臭いが付く心配もありません。さらに、錫イオンには殺菌効果もあり、日本酒の味わいをまろやかにするといわれています。

漆器

漆器は、木や紙の表面に漆(うるし)を塗り重ねたものです。艶のある黒色や赤色の漆器は、おめでたい席で目にすることも多いかもしれませんね。

漆器の大きなメリットは、保温性と耐久性に優れていることです。燗酒の温かさを比較的長くキープしてくれます。かんたんに割れる心配もなく、使うほどに味わい深く変化することも大きな魅力です。

2-4.酒器の形

酒器の形は、香りの感じ方に大きく影響します。特に、香りの違いを感じやすいのがワイングラスです。丸く湾曲したグラスが日本酒を包み込み、広い口径からふわっと香りを立ち上らせます。華やかな香りの日本酒におすすめの形です。

反対に、お猪口やぐい呑みのような背の低い酒器は、スッキリとした味わいの日本酒に適しています。「キレがある」といわれるような辛口日本酒も、より美味しく楽しめますよ。

まとめ

透明のガラス、温かみのある陶磁器、金属製の錫と日本酒用の酒器はさまざま。色や形など、自分のお気に入りを揃えるのも楽しみのひとつですよね。

味や香りの感じ方をガラリと変える酒器は、日本酒の大切なパートナー。今夜は大好きな日本酒にあわせ、とっておきの酒器を選んでみませんか?