「酒は百薬の長」とも言われるお酒。「飲みすぎるのは良くないけど、適量ならむしろ健康に良いよ!」と言われたことのある人も多いのではないでしょうか?この記事では、そんなお酒の一つである日本酒の健康への影響についてご紹介します。飲む量が多すぎたり、付き合い方を間違えると体に悪影響があるのも事実ですので、ぜひ、最後まで読んで正しいお酒との付き合い方を身につけてくださいね。
目次
1.日本酒は 健康・美容効果のある女性の心強い味方!?
日本酒は、健康効果があるといわれているお酒の1つで、特に美容成分が注目されることの多いお酒です!日本酒由来の化粧水やフェイスパックも多く販売されていて、女性の方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。
日本酒の醸造をされている杜氏(とうじ)の手が若々しいという事例から、一気に広がったように、日本酒には美容と密接に関わる効果がいくつもあるんです。その詳しい効果については次の章でご紹介していきます。
ここがPOINT!
- 日本酒には、健康効果が認められる成分がたくさん含まれている!
2.日本酒による健康効果は大きく4つ!
日本酒の健康効果とは、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。実は日本酒にはストレス軽減、血行促進、そして美肌効果など女性にとって嬉しい効果がたくさんあるんです。
2-1.ストレス軽減効果がある
これはお酒全般にいえることですが、アルコールにはストレスを緩和してくれる脳内物質(セロトニン)の分泌を促す効果があります。ストレスを感じているときにお酒を飲むと、少し気持ちが軽くなるのはこういった脳内物質の働きのおかげなんです。
ただ、アルコール依存のレベルまで飲酒が進行してしまうと、逆にセロトニンの量が著しく減少し、精神的に不安定になってしまうという研究結果も出てきています。
適量を楽しむことで、ストレスを体に貯めずに良い精神状態を作れるわけですね。
2-2.血行促進効果がある
血行促進効果があるのも日本酒の良いところ。日本酒に含まれている成分「アデノシン」は血管を拡張し、血流をよくする働きがあります。
血行の促進により体の中に栄養が行き渡るだけでなく、老廃物も適切に流されていくので、疲労回復、代謝改善、体臭予防などに効果があるので、女性にとってはとても嬉しいポイントですね。
また、冷え性や偏頭痛などの改善にも効果が期待できるとも言われてます!
2-3.美肌効果がある
日本酒を飲むことで期待できるの効果の1つが美肌効果。いくつかありますが、ここでは3つ紹介します。
シミに対する効果
まず、1つ目がシミに対する効果。日本酒の製造過程で使われている麹(こうじ)。その麹の発酵過程で生み出される「コウジ酸」がシミを薄くする・防止に効果があります。
肌の美白効果
2つ目が美白効果。美白化粧品に使われている成分「アルブチン」が日本酒に含まれており、美白効果に期待できます。
シワ・タルミに対する効果
3つ目がシワ・タルミに対する効果。日本酒に含まれている成分「フェルラ酸」はアンチエイジング(老化防止)に効果アリ。シワやタルミに効果が高いです。
それ以外にもハリ・ツヤアップや保湿などに効果がある栄養が日本酒には含まれていますので、女性の方には嬉しいポイントですね。
2-4.食欲促進効果がある
日本酒を飲むと食欲が増す、食欲促進効果があることをご存知でしょうか?
「日本酒と食事を合わせると食事が止まらなくなる」なんて声があるのは日本酒に胃腸を刺激する成分が含まれており、食欲を促進させる効果があるからなんです。
日本酒が食前酒に出されるというのはムード作りの意味もありますが、食欲を促進させる意味も持っています。
ここがPOINT!
- 日本酒による健康効果は大きく4つ「ストレス軽減」「血行促進」「美肌」「食欲促進」
その他の日本酒の効能についてはこの記事でもご紹介しています!
3.日本酒に含まれる女性に嬉しい成分とは?
日本酒を飲むことで摂取できる栄養は約120種類以上。その中でも、アミノ酸、ビタミンの2種類が特に効果があると言われています。
両方とも人体にとっては欠かせない栄養なので、それぞれ解説します。
3-1.アミノ酸
アミノ酸はたんぱく質の原料で人体に必須の栄養素の1つです。カラダの20%がたんぱく質なので、アミノ酸はカラダの20%を占めているとも言えますね。
日本酒に含まれているアミノ酸は9種類。人体で生成できない必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。人体を構成するアミノ酸が20種類なので、およそ半分を日本酒で摂取でき、健康面でも期待されているのです。
また、日本酒はウイスキーや焼酎などの他アルコール飲料と比較しても最もアミノ酸を含んでいるお酒です。
日本人が健康的で長生きなのも、日本酒を飲んでいるからかもしれませんね。
3-2.ビタミンB6
日本酒に含まれているビタミンはビタミンB6。たんぱく質を作るアミノ酸の働きを助ける役割を持っています。
また、ビタミンB6は肌の再生や健康を維持するのに効果があると言われていて、ニキビに悩んでいる人もビタミンB6を積極的に取り入れるなどビタミンB6は「肌の再生」に大きく関わる成分です。
さらにビタミンB6は月経前症候群やつわりに苦しむ女性の症状が緩和した例もあるなど、女性に嬉しいビタミンとしても知られています。
ここがPOINT!
- 日本酒には「アミノ酸」や「ビタミンB6」など、女性に嬉しい成分が含まれている
4.日本酒のカロリーは高い?
日本酒の原材料はお米。そのため、カロリーを気にする方は多いかもしれませんね。
そこで、日本酒とそれ以外のお酒のカロリーを比較しました。日本酒を飲む際の注意点も紹介しているので、参考にしてみてください。
4-1.日本酒以外のお酒とカロリーを比較
日本酒のカロリーを他のお酒と比較すると下記の図になります。
文部科学省によると日本酒100mL当たりのカロリーは103〜107kcal。ウイスキー237kcal、焼酎206kcal、ワイン73kcal、ビール 40kcalとなっています。
お酒の種類 | カロリー(100mL当たり) |
日本酒/純米酒 | 103kcal |
日本酒/本醸造酒 | 107kcal |
日本酒/吟醸酒 | 104kcal |
日本酒/純米吟醸酒 | 103kcal |
ウイスキー | 237kcal |
焼酎/連続式蒸留 | 206kcal |
ワイン/白・赤 | 73kcal |
ビール/単色 | 40kcal |
(出典元:食品成分データベース-文部科学省)
ウイスキーや焼酎などアルコールが高いお酒になるほどカロリーが高くなっています。
日本酒1合を缶ビール1本(350ml)に換算すると、約1.3缶。日本酒1合と缶ビール1本はそこまで大差ないことが分かります。しかし、日本酒には食欲促進効果があるため、お酒と食事のバランスにも気をつける必要がありますね。
ここがPOINT!
- 日本酒のカロリーは103~107kcal
日本酒のカロリーについてはこの記事で詳しく解説!分量ごと(1合や1升)での早見表もあります!
5. 健康的な飲み方
ここまでで「日本酒は健康にいいんだ!」「カロリーもそこまで高くない!」なんて思われた方もいるかもしれません。健康効果もあり、他のお酒と比較してカロリーも高くありませんが、飲み方には気をつける必要があります。正しい日本酒の飲み方を紹介するので、飲む際には試してみてください。
5-1.飲みすぎない
日本酒に限らず、他のお酒でも言えることですが、飲みすぎないように気をつけましょう。飲みすぎると2日酔いなど体に悪影響を与えます。
食欲増進効果もあるため、お酒を飲み続けると一緒に食事も進んでしまってカロリーの過剰摂取や肥満の要因に。適切な食事・飲酒量を心掛けることが大事ですね。
5-2.水を飲むようにする
日本酒を飲む時には一緒に水(安らぎ水)を飲むようにしましょう。
ウイスキーや焼酎では水割りと呼ばれる飲み方がありますが、日本酒の水割りなどは聞いたことがないかもしれませんね。
日本酒は水割りではなく、日本酒を飲んでいる合間に水を飲みます。この水のことをアルコールを和らげる水、和らぎ水(やわらぎみず)と呼びます。
和らぎ水の効果として、酒量の減少・体内のアルコール濃度を下げることに期待ができ、脱水症状・2日酔いの対策になるので、日本酒を飲む際には合間に水を飲みましょう。
ここがPOINT!
- 「飲みすぎない」「安らぎ水」に気をつけて、健康的に日本酒を飲もう!
6. 日本酒とダイエット
日本酒とダイエットの関係についても、以下の2つの記事で詳しく紹介しているので、ダイエット中の日本酒との付き合い方を知りたい方や、日本酒を飲むと太る理由をしっかりと知りたい方は、ぜひ以下の記事も見てくださいね!
まとめ
日本酒は健康効果に期待できる反面で飲みすぎたり、飲み方を間違えると体に悪影響を与えます。正しい飲み方をマスターして、美味しく日本酒を飲みましょうね。
\女性に人気のフルーティーさが魅力の日本酒をピックアップ/
ここがPOINT!
- 日本酒には、健康効果が認められる成分がたくさん含まれている!
- 日本酒による健康効果は大きく4つ「ストレス軽減」「血行促進」「美肌」「食欲促進」
- 日本酒には「アミノ酸」や「ビタミンB6」など、女性に嬉しい成分が含まれている
- 日本酒のカロリーは103~107kcal
- 「飲みすぎない」「安らぎ水」に気をつけて、健康的に日本酒を飲もう!
<この記事を読んだ方はこちらの記事も見ています>