純米酒や大吟醸など種類が豊富な日本酒は、スーパーで購入できるものから限定酒まで価格帯も幅広いお酒です。色々な日本酒を飲む中で「辛口で高級な日本酒にはどんなものがあるだろう…」と興味のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、高級日本酒の中でも味わいにキレのある辛口タイプのお酒をご紹介します。限定品や希少性の高い銘柄は、自分で楽しむのはもちろん贈り物にも最適。ぜひ、日本酒好きからも注目を集めるこだわりのお酒をチェックしてみてくださいね。
目次
1. いつかは飲みたい!高級な辛口日本酒7選
高級と呼ばれる辛口日本酒は、日本酒好きであればいつかは飲んでみたいもの。ここからは、こだわりの材料と製法で生まれる高級な辛口の日本酒7選をご紹介します。
1-1. 天狗舞 雄町 純米大吟醸 生酒
石川県の地酒として長年愛されてきた「天狗舞」(てんぐまい)は、今や全国でも人気の高いお酒。伝統の山配仕込みで造り、丁寧にじっくりと熟成させた天狗舞はほんのりと山吹色に色づいています。
霊峰白山から湧き出る伏流水と上質な酒米で仕込む天狗舞は、香りよくキレのある味わいが特徴。中でも「雄町 純米大吟醸 生酒」は、上質な酒米・雄町が入手した時だけに造られる特別な銘柄です。火入れをしない生酒のため、酒米の奥深い旨味とフレッシュな味わいを感じることができますよ。
(出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ)
1-2. 久保田 萬寿 純米大吟醸
日本有数の米どころであり酒どころでもある新潟県の地酒「久保田」。自然豊かな越後地域で生まれる久保田は、淡麗辛口の代表格ともいわれるお酒です。
久保田シリーズの最高峰である「萬壽(まんじゅ) 純米大吟醸」は、日本酒が初めてという方でも美味しさを実感できる銘柄。きよらかな香りと甘みの中に、久保田らしいキレの良さが活きています。料理の良さをより一層引き立て、祝いの席で傾ける盃にもふさわしい日本酒です。
(出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ)
1-3. 初亀 亀 秘蔵大吟醸
酒蔵のある静岡県内でも入手することは難しく、出荷は年2回に限られている特別な大吟醸です。酒米には、特A地区と呼ばれる兵庫県東条町産の高品質な山田錦を使用。静岡酵母で丁寧に仕込まれたお酒は、上品な香りと米の旨味、味のキレのバランスに優れています。
酒蔵の吟醸酒の歴史は古く、昭和42年には名だたる品評会で1位を受賞。昭和52年には、日本一高額な酒として、当時の小売価格1万円にあたる「亀」を販売した実績があるほどです。高級吟醸酒の代名詞でもある「初亀」の秘蔵酒は、日本酒好きであれば一度は口にしたい1本といえるでしょう。
(出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ)
1-4. 越乃寒梅 大吟醸 超特選
高級酒米である山田錦を30%まで精米し、室温1℃の環境で約2年間熟成させた旨味あふれる大吟醸です。淡麗辛口の新潟県の地酒「越乃寒梅」の中でも、その味わいはまさに超特撰。控えめな香りとともに、米の奥深い旨味を感じることができます。
蔵元である石本酒造が位置するのは、梅の名産地でもある新潟市亀田郷。初春の残雪の中、可憐に咲き誇る梅の姿は越乃寒梅の名の由来にもなっています。寒冷な気候で生まれる特別なお酒は、大吟醸には珍しくぬる燗にして楽しむのもおすすめです。
(出典元: IMADEYA ONLINE STORE)
1-5. 水芭蕉 雪ほたか AwaSake
「水芭蕉」(みずばしょう)は、群馬県川湯村の大自然を表現した日本酒です。2008年には、瓶内二次発酵製法によるスパークリング酒「MIZUBASHO PURE」(水芭蕉ピュア)を販売。シルキーな泡が細かに立ち上る泡酒は、「初めての食感」と世界のトップシェフから高い評価を得ました。
ブルーラベルが印象的な「雪ほたか AwaSake」は、川湯村の幻の米といわれる酒米、雪ほたかを使用。川湯村の情熱と夢、希望が詰まったスパークリング酒となっています。希少性が高く販売数も少ないため、巡り合えた際にはぜひ味わっておきたい泡酒です。
(出典元: IMADEYA ONLINE STORE)
1-6. 真澄 Artist Label
「真澄」(ますみ)は、長野県を代表する銘柄。「真澄 Artist Label」は、長野県のアーティストとコラボした年に1度の限定商品です。美しい景色や美味しい食べ物、楽しい出来事といった豊かさを、信州諏訪から全国に広げたいという酒蔵の想いから2012年にスタートしました。
蔵に住み着いた優良酵母「七号酵母」で仕込まれるお酒は、ふくよかでありながらもすっきり辛口の味わい。その年の真澄の自信作となる1本を、アーティストが手掛けるラベルが彩ります。見て、飲んで愉しめる日本酒は、販売地域や本数も限られた希少価値の高いお酒です。
(出典元: IMADEYA ONLINE STORE)
1-7. 三井の寿 純米大吟醸 14%精米
「三井の寿」(みいのことぶき)初となる、精米歩合14%の酒米で仕込まれた純米大吟醸です。精米歩合14%とは、一粒の米の外側を8割以上削っているということ。米の中心部分だけを贅沢に使用した純米大吟醸からは、他のお酒では味わえない澄み切った香りが立ち上ります。
少量ずつ丁寧に造られる吟醸酒は、約50日間という長期間の仕込みを経て生まれたお酒。手造りの技が生きる希少な大吟醸は、日本酒好きであれば一度は味わってみたい銘柄です。
(出典元:はせがわ酒店 オンライン店)
2. プレミア価格でやり取りされる 貴重な辛口日本酒
こちらでご紹介するのは、希少性が高く「プレミア価格」と呼ばれる価格で取引されることこともある辛口日本酒です。しかし、プレミア価格で日本酒が売れたとしても、製造元である蔵元にメリットはありません。
貴重な日本酒ほど入手したくなるものですが、あくまでもお酒は正規代理店で購入するように心がけましょう。
2-1. 真澄
「真澄」が造る純米酒の最高峰となるのが「純米大吟醸 夢殿」。高級酒米・山田錦を35%まで磨き、自社酵母である「七号酵母」で仕込んだ大吟醸は、火入れを一度だけ行ったフレッシュなお酒です。
杜氏の技術とセンスが光る純米大吟醸は、上品な香りと深みのある味わい、後味のキレの良さを兼ね備えた銘酒。豆腐や蒸し鶏、白身魚といったあっさりとした料理と合わせて楽しむのがおすすめです。
真澄 純米大吟醸 夢殿 | |
1,500ml(箱入り) | 11,000円 |
1,500ml(箱なし) | 10,450円 |
※価格は全て税込み |
(出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ)
2-2. 上喜元
「上喜元」(じょうきげん)を造る酒田酒造は、5つの蔵元が合併して誕生し、酒田の市街地に唯一残る蔵元です。市販の吟醸酒がごく少数だった昭和60年前後、大吟醸を始めて市販化した酒蔵でもあります。
伝統的な生もと造りと吟醸造りにこだわったお酒は、全国新酒品評会で度々金賞を受賞。「大吟醸 全国新酒鑑評会 金賞受賞酒 限定品」は、8年連続金賞を受賞した年のお酒でもあります。特約店にのみ出荷される超限定品は、まさに酒蔵の吟醸造りの経験と技術の結晶といえるでしょう。
上喜元 大吟醸 全国新酒鑑評会 金賞受賞酒 限定品 | |
720ml | 6,050円 |
1,800ml | 12,100円 |
※価格は全て税込 |
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
2-3. 王祿
「王祿」(おうろく)は、全品無濾過、生詰め、瓶貯蔵にこだわって造られるお酒です。火入れをしない「生きているお酒」王祿は、マイナス温度で低温保管されています。
中でもプレミアムな価値を持つのが、生の状態で2年~5年熟成させた後に出荷される純米大吟醸。もろみを詰めた酒袋を吊るし、こぼれる雫を集めた「袋吊り斗瓶取り」、酒袋を圧縮してお酒を搾った「舟掛け」それぞれに、原酒本生とオリのお酒が用意されています。
約2年に1度だけ販売される貴重な日本酒は、食後酒にも適した芳醇で濃厚な味わい。取り扱いはマイナス5℃の低温管理を徹底している特約店のみとなっています。
王祿 純米大吟醸 | ||
袋吊り斗瓶取り | 720ml | 5,050円 |
1,800ml | 10,070円 | |
舟掛け | 1,800ml | 7,070円 |
オリ | 1,800ml | 6,070円 |
※価格は全て税別 |
(出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ)
まとめ
今回ご紹介した辛口日本酒は、厳選した素材と洗練された技術で製造されているものばかりです。高級と呼ばれるのも、酒蔵が手間と時間を惜しまず、丁寧に造るお酒だからこそ。
酒蔵のこだわりが詰まった1本は、日本酒好きにとってまさに特別なお酒。今回ご紹介した銘柄をきかっけに、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。