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食事に寄り添う信州の銘酒。「渓流」を解説!
渓流は、冷やから燗酒まで幅広い飲み方で楽しめる日本酒です。どんな料理とも相性がよく、家飲みスタイルで味わう食中酒にもおすすめ。辛口や甘口など、好みに合わせた銘柄を見つけられます。 こちらの記事では、渓流の魅力や種類を一挙ご紹介!ぜひ、信州の自然が生み出す日本酒の味わいをチェックしてみてくださいね。 1.日本酒の渓流とは 「渓流」(けいりゅう)は、1988年に遠藤酒造場で誕生したお酒です。1993年に「長野県清酒品評会県知事賞」を受賞すると、その後さまざまな鑑評会や品評会で高い評価を得ます。確かな酒質は海外でも評判を呼び、2004年には、国際的な品評会「モンドセレクション」で金賞に輝きました。 蔵の他の銘柄と同様に、その魅力は料理の味をじゃましないスッキリとした味わい。信州の地酒として地元で愛されるのはもちろん、今では全国の日本酒ファンから高い人気を得ています。 1-1.酒造元について 渓流を造る「遠藤酒造場」は、城下町の面影を残す信州須坂に位置する酒蔵です。創業は1864年(元治元年)。須坂藩御用達の酒蔵として創業した遠藤酒造は、「旨い酒造り」を継承し、現在まで多くの銘酒を誕生させてきました。 主要銘柄「渓流」をはじめに、「朝しぼり」「どむろく」「直虎」や「彗」と人気商品も多数。国内はもちろん、海外でも人気を集める酒蔵です。 酒蔵からすぐそばの臥竜公園は、春には一面がピンク色に染まる桜の名所。豊かな自然に包まれた蔵では、「のむ人を笑顔にしたい」という想いのもと日々真摯な酒造りが続けられています。 1-2.渓流という名の由来 「渓流」の名は、信州・須坂の豊かな自然と水の恵みがはぐくむ、清らかな味わいを表現したもの。昭和の時代に誕生した渓流は、今では信州を代表する地酒として全国で愛されています。創業時からの看板商品である「養老政宗」とともに、蔵を牽引している代表銘柄です。 2.渓流の種類と値段について 渓流は、手ごろな価格帯の本醸造から1本5,000円の純米大吟醸まで、幅広い種類が揃う銘柄です。超辛口や甘口など、味のカテゴリもはっきりしているため、好みに合わせた1本を見つけることができますよ。 2-1.大吟醸 精米歩合 酒米 価格 40% 山田錦 350ml 855円(税込み) 評判 「渓流 大吟醸」は、酒蔵の大吟醸の中でもひと味違う魅力を持つお酒です。高級酒米である兵庫県産の山田錦を、贅沢に40%まで精米。長野県限定の酵母であるアルプス酵母を使い、低温で26日間発酵させて仕上げています。 フルーティーな香りとすっきりした旨味は、和食との相性もばつぐん。海外のコンクールでは数多くの金賞を受賞し、確かな味わいが人気を得ている銘柄です。 (出典元:遠藤酒造場) 2-2.純米大吟醸 精米歩合 酒米 価格 49% 国産米 720ml 5500円(税込み) 評判 渓流のなかでも「極み」の1本にあたる純米大吟醸は、国産米を手間暇かけて仕上げた蔵自慢のお酒です。開栓すると立ちのぼるのは、熟成した果実のような豊かな香り。口に含むと、コクのあるまろやかな旨味がいっぱいに広がります。 後味は渓流らしく、キリっと淡麗な味わい。金色に輝くラベルと木箱は高級感に溢れ、大切な方への贈り物にもおすすめの1本です。 (出典元:遠藤酒造場) 2-3.渓流 極辛 精米歩合 酒米 価格 ー 国産米 720ml 943円(税込み) 評判 日本酒の味わいをしめす日本酒度は+16。辛口ファンにぜひおすすめしたいのが「渓流 極辛」です。+16は、辛口日本酒の中でも上位ランクにあたる辛さ。すっきりしたキレのある味わいは、あっさりした料理の味わいをより一層引き立ててくれます。 ただ辛いだけでなく、米の旨味がいきた極辛は、冷やしても燗にしても美味しいお酒。ぜひ、それぞれの温度帯で異なる味や香りをお楽しみください。 (出典元:遠藤酒造場) 2-4.純米吟醸生酒 精米歩合 酒米 価格 ー 国産米 1800ml 3080円(税込み) 評判 「もっと飲みやすい日本酒を」というファンの声から生まれたのがこちらの生酒です。一般的な日本酒のアルコール度数は17~18%。他の酒類よりも高いアルコール度数は、日本酒が飲みづらいと言われる理由のひとつでもあります。 遠藤酒造場では、蔵人の技と徹底した温度管理で15%の生酒を開発。火入れしていないフレッシュな美味しさは、日本酒初心者や女性にもおすすめです。 (出典元:遠藤酒造場) 2-5.渓流 辛口 精米歩合 酒米 価格 ー 国産米 720ml 838ml(税込み) 評判 和食から洋食まで、どんな料理とも相性ばつぐん。料理の味を引き立ててくれる辛口の本醸造酒です。「2018年燗でおいしい日本酒アワード」では金賞を受賞。適度に温めることで、米の旨味がより一層広がります。 飲み飽きしない美味しさは、家庭料理に合わせる食中酒にぴったり。価格も手ごろで、いつもそばに置いておきたくなる1本です。 (出典元:遠藤酒造場) 2-6.渓流 甘口 精米歩合 酒米 価格 ー 国産米 1800ml 1777円(税込み) 評判 渓流は、淡麗辛口なお酒だけではありません。やさしい風味を持つ1本が、こちらの甘口日本酒です。のどごしはなめらかで、後口に残るのは品の良い甘み。米本来の豊かな旨味を感じることもできます。 1800mlが2本入る化粧箱も用意されているため、贈答用に渓流を贈りたいという時にもぴったりですよ。 (出典元:遠藤酒造場) 3.渓流の購入方法 信州を代表する地酒「渓流」は、酒蔵に併設する実店舗と公式オンラインショップで購入できます。こちらでは、それぞれの情報をご紹介。ぜひ、購入時の参考になさってくださいね。 3-1.渓流が購入できる実店舗 渓流を造る遠藤酒造場では、渓流をはじめとする蔵の人気銘柄を取り揃えています。渓流のことを知りつくす販売スタッフのアドバイスを受けながら、お気に入りの1本を見つけたい方におすすめです。 遠藤酒造場 長野県須坂市大字須坂29 026-245-0117 3-2.渓流が購入できる通販サイト 遠藤酒造場は、公式オンラインショップも開設しています。ギフト商品も充実しており、御祝いのシーンに合わせた名入れボトルも購入可能。カタログギフトや飲み比べセットなど、バリエーションも実に豊富です。ぜひ好みに合わせた渓流を見つけてみてください。 遠藤酒造場 4.渓流の美味しい飲み方・楽しみ方 すっきりした味わいと飲み飽きしない美味しさが魅力の渓流は、日々の食事に合わせて楽しめる日本酒です。辛口はあっさりとした和食、甘口は洋食とも相性が良く、家飲みの楽しさを広げることができます。 4-1.-5度で保管? 購入した渓流の美味しさを長持ちさせるには、保存方法がポイントです。日本酒は、温度変化の影響を受けやすいお酒。保管にもっとも適した温度は、酵母の働きをストップさせる-5℃といわれています。 家庭用の冷蔵庫では難しい-5℃の温度帯も、日本酒専用の日本酒セラーなら設定可能。一度開栓した日本酒の味も、美味しいまま長期間キープできます。 日本酒セラーがない場合には、紫外線を避けた冷暗所での保管がおすすめ。日本酒は開栓すると、空気に触れることで酒質が変化してしまいます。横置きにすると空気に触れる面積が多くなるため、可能であれば縦置きで保管するように心がけましょう。 5.渓流の期間限定品 遠藤酒造場では、数量限定の「袋吊り搾り 渓流」を販売しています。袋からこぼれる雫を集めたお酒は、春の蔵開きで出される大人気の生原酒。白ワインのようなフルーティーな香りとフレッシュな甘みが特徴です。 また、紅葉を思わせる赤いボトルが印象的な銘柄が「秋吟」と「秋の純米」。華やかな香りと豊かなコクは、秋の味覚に合わせるお酒としてもぴったりです。 冬にはクリスマスラベルのセット品も販売されるなど、シーズンごとの商品も充実。四季折々に合わせた味わいを楽しむことができます。 6.まとめ 「のむ人を笑顔にしたい」という想いで造られる渓流は、気取らない味わいと確かな酒質が心地よい酔いを運んできてくれるお酒です。バリエーションも豊富で、料理やシチュエーションに合わせた1本を見つけることができます。 代表銘柄である渓流をきっかけに、酒蔵の他の銘柄を試してみるのもおすすめ。信州の自然そのものの澄み切った美味しさを、ぜひ味わってみてくださいね。
日本酒界の革命家、「醸し人九平次」を解説!
醸し人九平次は、名古屋の老舗酒蔵・萬乗醸造が手掛ける、海外でも人気の日本酒です。ワインを思わせるボトルに詰められるのは、山田錦をはじめとするこだわりの酒米で造ったお酒。エレガントな味わいの純米大吟醸は、イタリアンやフレンチとの相性もばつぐんです。 こちらでは、醸し人九平次の特徴や種類についてご紹介します。日本酒界に革命を起こし続ける九平次が、日本酒の楽しみ方をより一層広げてくれますよ。 1.日本酒の醸し人九平次とは 「醸し人九平次」は、1997年に現在の蔵元・久野九平治氏が立ち上げたブランドです。火入れしても失われないフレッシュな味わいは、白ワインを思わせる美味しさ。蔵元自ら海外へ持ち込みパリの三ツ星レストランで高い人気を呼んだ九平次は、その後日本へと逆輸入を遂げます。 醸し人九平次が基本としているのは、ワインづくりで葡萄が育つ土壌・風土をあらわす「ドメーヌ」をいかした酒造り。苦みや渋み、酸味をあえて残した味わいに仕上げています。 なかでも特徴的なのは、エレガントな「酸味」。フランス・カマルグで栽培した米で酒造りをするなど、日本酒界に大きな変革を生み続けるお酒です。 1-1.酒造元について 醸し人九平次を造る「萬乗醸造」は、1647年創業の酒蔵です。蔵元・久野九平治氏が目指すのは、歴史に敬意を払ったうえで、今この時代だからこそできる革新的な酒造り。 2016年には「ドメーヌ・クヘイジ」としてフランスでワイン造りを開始。兵庫県・黒田庄では「ドメーヌ・クロダショウ」の名で米の栽培を手掛けるなど、今までの酒蔵にはない革新的な取り組みを続けています。 「次はどんな日本酒が誕生するのか」「どんな新しい味を生み出すのか」常にファンを惹きつけて止まない酒蔵です。 1-2.醸し人九平次という名の由来 「九平次」は、萬乗醸造の蔵元が代々受け継いでいく名前です。「酒望子」(さけぼうし)、「鯱誉」(しゃちほまれ)といった歴史ある銘柄に続き、現在の蔵元が立ち上げた新たな日本酒には、この「九平次」の名がつけられました。 今では蔵を代表する日本酒として国内外にその名は知れ渡り、ワイン醸造や酒米の栽培などさらなる飛躍を続けています。 2.醸し人九平次の種類と値段について 醸し人九平次は、兵庫県の黒田庄・岡山県の赤磐・フランスのカマルグと、原料米を通じてその土地の風土を感じられるお酒です。重厚なものから軽やかな風味を持つものまで種類も幅広く、好みに合わせた1本を見つけることができます。 価格は1,000円台から10,000円まで揃うので、大切な方へのプレゼントをお探しの方にもおすすめですよ。 2-1.彼の岸(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 30% 山田錦 720ml 約11,000円 評判 「彼の岸」(ひのきし)は、蔵が所有する田んぼで育った酒米・山田錦から生まれたお酒です。米の外側を7割削り、中心部分だけを贅沢に使った純米大吟醸は、もぎたての洋ナシや白い花を思わせるエレガントな香り。九平次の中でも別格の美味しさを持つ1本です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-2.黒田庄に生まれて、(純米大吟醸) 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 価格 50% 山田錦 720ml 約2500円 評判 「黒田庄」を名前に含む純米大吟醸は、自社酒米の強いエネルギーを感じられるお酒です。香りと味は、他の九平次にはない重厚な造り。旨味の後には心地よい苦みが広がる、料理と合わせて楽しみたい九平次です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-3.CAMARGE(カマルグ)に生まれて、(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 50% Manobi (マノビ・フランス固有品種) 720ml 約5500円 評判 カマルグは、豊かな自然が広がるフランス唯一の稲作地帯。そこで生まれた「マノビ」という酒米は、フランスから初めて日本へと運ばれ、萬乗醸造で日本酒へと生まれ変わりました。地中海の海風を浴びて育ったマノグはミネラル感に溢れ、ドライな美味しさをより一層引き立てています。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-4.別誂(純米大吟醸) 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 価格 35% 山田錦 720ml 約4600円 評判 「別誂」(べつあつらえ)は、その名の通り特別にあつらえられたお酒です。山田錦の持つ力を最大限に引き出した味わいは、繊細かつ重厚。九平次のオートクチュールともいえる気品にあふれた1本です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-5.彼の地(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 40% 山田錦 720ml 約4000円 評判 「時間とともに成熟していく酒の旨味を共有したい」という酒蔵の想いが詰まったお酒です。やわらかな旨味や余韻は、熟成を重ねることでさらなる変化をみせてくれます。九平次の掲げる「米のビンテージ」を、より一層楽しむことができる銘柄です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-6.ヒューマン(純米大吟醸) 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 価格 45% 山田錦 720ml 約3000円 評判 「human=人間」を名前にした大吟醸は、「女性でも男性でもない、国境や民族、文化の違いを飛び越えた日本酒を」という想いから生まれました。口に含むと広がるのは、心地よい旨味とどこか和を感じる苦み。時間や酒器による、味の変化を楽しむのもおすすめのお酒です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-7.山田錦 EAU DU DESIR(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 50% 山田錦 1800ml 約4200円 評判 「EAU DU DESIR」は、希望の水を意味する言葉。口にした時に希望というエネルギーを感じてほしいという想いが込められた1本です。「香りと味のバランスはパーフェクト。ワインでは出せない」と一流ソムリエから認められた銘柄となっています。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-8.雄町 SAUVAGE(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 50% 雄町 1800ml 約4000円 評判 大粒の米を実らせる「雄町」は、男性的な力強さを感じさせる酒米。おだやかな味わいは、時間とともにゆっくりと開きさまざまな表情を見せてくれます。「SAUVAGE=野性味」に溢れた旨味を楽しめるお酒です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-9.「Le K」(ル・カー)・RENDEZ―VOUS(ランデブー)(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 50% 山田錦 720ml 約2000円 評判 「Le K」の「K」は醸し人・九平次・黒田庄の頭文字を表しています。ランデヴーは、前菜とのペアリングに優れた軽やかな旨味が特徴。トロピカルな香りとともに、エレガントな余韻が長く続く1本です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-10.「Le K」(ル・カー)・VOYAGE(ボヤージ)(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 山田錦 720ml 約2000円 評判 ランデヴーに比べ、奥深さとボリュームを感じるお酒です。洋ナシのようなしっかりした香りの後に残るのは、厚みのある甘みと酸味。かすかな苦みもあり、熟成した果実味をぞんぶんに味わえる銘柄です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-11.火と月の間に 雄町(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 50% 雄町 1800ml 約4000円 評判 35℃前後の「ぬる燗」がおすすめのお酒です。適度に温めることで、雄町の立体的な旨味をより一層感じることができます。山田錦を使ったもうひとつの「火と月の間に」と飲み比べてみるのもおすすめですよ。 (出典元:お酒の通販 - いまでや) 3.醸し人九平次の購入方法 醸し人九平治は、正規取扱店や公式通販サイト、お酒を取り扱う通販ショップで購入できます。こちらでは、日本酒の保存に適した管理を徹底している、おすすめショップをご紹介します。 3-1.醸し人九平次が購入できる実店舗 醸し人九平次は、以下の正規取扱店で購入可能です。人気商品や限定商品の場合は売り切れになることも多いため、足を運ぶ際はぜひ事前に確認してからお出かけください。 お酒のアトリエ 吉祥 神奈川県横浜市港北区新吉田東5-47-16 045-541-4537 矢島酒店 千葉県船橋市藤原7-1-1 047-438-5203 3-2.醸し人九平次が購入できる通販サイト 萬乗醸造は、2020年5月に公式通販サイト「La CAVE de Kuheiji」をオープン。醸し人九平次はもちろん、酒米・山田錦やワインも購入できます。 大手通販サイトでも九平次は購入できますが、正規価格ではないことがあるので注意が必要。通販で購入する際は、地酒を豊富に取り揃える品質管理の行き届いたショップがおすすめです。 公式通販サイト La CAVE de Kuheiji お酒の通販 - いまでや 横浜君嶋屋オンラインショップ 4.醸し人九平次の美味しい飲み方・楽しみ方 醸し人九平次は、洗練された味のバランスが高い評価を得ているお酒です。素材の旨味をいかした味わいはナチュラルで、洋食との相性も優れています。 お米の収穫された年号をビンテージとして記載しているため、その年ごとの美味しさを楽しむのもおすすめ。土地の風土や気候が生み出す日本酒の味わいを、より一層堪能できますよ。 4-1.-5度で保管? 醸し人九平次の繊細な味わいを楽しむには、購入後は-5℃の環境で保管するのがおすすめです。-5℃の温度帯は酵母の働きをストップさせるため、九平次のナチュラルな味わいを長期間キープできます。 日本酒のために設計された日本酒セラーなら、家庭用冷蔵庫では難しい-5℃の設定が可能。紫外線を遮断し温度変化を防ぐ設計になっているため、大切な日本酒を自宅で保管したいお酒好きにぴったりです。 一度開栓した日本酒の美味しさもキープできるため、さまざまな種類を取り揃える九平次の飲み比べにもぴったり。セラーがないという時には、お酒が空気に触れる面積が少ない縦置きの状態で、冷暗所で保管するように心がけて下さいね。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 5.醸し人九平次の期間限定品 醸し人九平治の冬の限定品が、搾りたての日本酒を瓶詰めした「うすにごり」です。毎年2月中旬に販売されるうすにごりは、完全受注生産の特別品。生まれたての九平次の味わいを年に1度だけ味わうことができます。 そのまますぐに開栓するのはもちろん、少しずつ熟成させ、時間と共に変化する味わいを楽しむのもおすすめ。九平次ファンからも人気の高い限定銘柄です。 6.まとめ 先進的な取り組みが多方面から注目を集める「醸し人九平次」。世界でも認められたその味わいは、多くの日本酒ファンを惹きつけてやみません。 他の酒蔵とは一風変わったアプローチを見せる、こだわりの酒米から生まれた九平次の魅力をぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
自然豊かな長野で培われた技術と味。「真澄」を解説!
「真澄」(ますみ)は、長野県を代表する日本酒です。料理の味を引き立てるすっきりとした味わいは、食中酒にもぴったり。確かな酒質は国内外で高く評価されています。 こちらでは、真澄の特徴や種類、購入先などをご紹介!350年の歴史を持つ真澄の世界を、ぜひお楽しみください。 1.日本酒の真澄とは 真澄が造られるのは、八ヶ岳・蓼科・霧ヶ峰と雄大な自然広がる信州諏訪の高原盆地です。原料米は国産の良質な酒米。仕込みに使われるのは、信州の山を流れ天然のフィルターでろ過された井戸水です。 最高の原料を最高の日本酒へと造り上げるのは、醸造に関する専門的知識を身につけた社員杜氏と農家蔵人。昭和18年の全国清酒品評会1位をはじめに、現在まで数多くの受賞歴を誇るお酒です。クセのない味わいはどんな料理とも相性がよく、地元はもちろん全国各地で親しまれています。 1-1.酒造元について 真澄を造る宮坂醸造は、1662年(寛文2年)創業の老舗蔵です。蔵が位置するのは、清らかな水と冷涼な気候に恵まれた霧ケ峰の麓、信州諏訪。大正時代、28歳で杜氏となった窪田千里氏の手によって、真澄は全国に名の知れる酒へと成長を遂げます。 昭和21年には新種の優良清酒酵母「協会7号」を発見。優れた性質を備えた7号酵母は真澄の味の要となり、やがて全国の酒蔵へと普及していきました。創業から350年余りを迎えた現在、蔵を支えるのは伝統の技と意思を受け継いだ若き杜氏たち。 「奇抜な個性を売り物にするな。心を磨き、人を育み、米を選んで、本物だけを求め続けろ」過去の杜氏たちが追い求めた真澄らしさをを胸に、蔵では日々丁寧な酒造りが続けられています。 1-2.真澄という名の由来 「真澄」という名は、諏訪大社のご宝物「真澄の鏡」に由来しています。真澄の鏡は、現在は諏訪市の宝殿に安置され、人目に触れることのない鏡。かつては諏訪明神が携え、くもったことがないと言われる鏡です。 信州諏訪を代表する真澄は、鏡のようにくもりのない澄み切った味わいが特徴。信州で半生を過ごした松平忠輝公も、真澄を愛飲していたという逸話も残されています。 2.真澄の種類と値段について 真澄は本醸造酒から純米大吟醸酒まで、幅広い種類が揃うお酒です。すっきり淡麗な味わいを貴重としつつ、特に辛口に仕上げた銘柄も販売。価格も1本あたり2,000円台から10,000円まで幅広く、好みのシーンに合わせた1本を選ぶことができます。 2-1.銀選 (本醸造) 精米歩合(酒米・掛米) 酒米 価格 55%・60% 美山錦(長野県産) 山田錦(兵庫県加東市山国地区産) ひとごこち(長野県産) 1.8L箱無 1,925円 評判 信州で多くの人に愛されている、真澄のロングセラー商品です。のど越しはスッキリとクセがなく、真澄の名を世に広めた代表酒でもあります。 ザ・日本酒という昔ながらの味わいを持つ本醸造酒は、2018年全国燗酒コンテストで最高金賞を受賞。好みの料理と一緒に、冷でも燗でも楽しめるふところの広さを持った、日本酒通におすすめの銘柄です。 (出典元:真澄蔵元ホームページ) 2-2.辛口生一本 火入れ(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 美山錦(長野県産) 山田錦(兵庫県加東市山国地区産) 720ml:約1620円(税別) 評判 改良を重ね進化を続ける、辛口タイプの真澄です。全米日本酒鑑評会2019、フランスの日本酒コンクール、KURA MASTER2017などで金賞を受賞。国内のみならず、世界でも高い評価を得ている銘柄です。 真澄ならではのすっきりした辛口の味わいは、日本酒好きも納得の美味しさ。ぜひ、キレの良さを引き立てる山菜料理や苦みのある魚などと合わせてお楽しみください。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-3.YAWARAKA TYPE-1(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 美山錦(長野県産) 山田錦(兵庫県加東市山国地区産) 720ml:1320円 評判 ワインと同じアルコール度数12度を目指して開発されたお酒です。フルーティーな香りの後に感じるのは、日本酒らしいふくよかな味わい。心地よいすみきった味わいは、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。 野菜サラダやチキン、カルパッチョのような軽めのイタリアンとの相性もばつぐん。ぜひ、白ワインのようにワイングラスに注いでお楽しみください。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-4.純米酒 奥伝寒(おくでんかん)造り(純米酒) 精米歩合 酒米 価格 60% 美山錦・ひとごこち(長野県産) 1800ml:約2600円 評判 「毎日の食事に合わせてゆっくりお燗を楽しみたい」という方にぴったりなのが、こちらの奥伝寒造りです。使用しているのは真澄オリジナルの7号酵母。長野県産の米の旨味をいかし、お燗で美味しく飲めるお酒を目指して造られています。 おだやかな香りが心地よい純米酒は、ハレの日ではなく日常に寄り添うお酒にぴったり。なべ物や焼き魚、煮物などいつもの家庭料理と合わせてゆったりとお楽しみください。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-5.茅色 (純米酒) 精米歩合 酒米 価格 70% 美山錦・ひとごこち(長野県産) 720ml:1200円(税別) 評判 「茅色」(かや)は、真澄のフラッグシップラインにあたるお酒です。真朱(あか)、漆黒(くろ)、白妙(しろ)と、それぞれのカラーをイメージしたシリーズのひとつになります。 茅色がイメージしているのは、黄金色に広がる田園風景。精米の度合いはあえて3割程度におさえ、米本来の甘みや旨味を感じられる仕上がりとなっています。 (出典元:お酒の通販 - いまでや) 2-6.漆黒(KURO)(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 美山錦(長野県産) 山田錦(兵庫県加東市山国地区産) 720ml:1620円(税別) 評判 漆塗りのつややかな黒色をイメージしたお酒です。味の調和を重視したKUROは、透明感のなかに米の旨味が広がる仕上がり。カラーをテーマにした4本の中でも、もっともスタンダードな味わいを持つ銘柄です。 日々の食卓からハレの日の乾杯まで、どんなシーンにも合うのも魅力のひとつ。300mlから販売されているので、少しずつ飲み比べできるのもうれしいですね。 (出典元:お酒の通販 - いまでや) 2-7.真朱(AKA)(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 美山錦・ひとごこち(長野県産) 720ml:1800円(税別) 評判 日本古来から使われてきた、天然の朱色をイメージしたお酒です。グラスに口を近づけるとほのかに感じるのは、乳製品を思わせる香り。味わいはまろやかで、深みのある落ち着いた旨味を持つのが特徴です。 燗酒でも楽しめますが、きりっと冷やしてしっかりとした味付けの料理と合わせるのもおすすめですよ。 (出典元:お酒の通販 - いまでや) 2-8.白妙(SIRO)(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 山恵錦・ひとごこち(長野県産) 720ml:1320円(税別) 評判 「白妙」とは、木の皮の繊維で織った布のこと。SIROは、白妙のようにふわりと柔らかな口当たりをイメージしたお酒です。 米の持つ力強い旨味と軽やかさのバランスは、確かな歴史を持つ真澄ならでは。日常のお酒としてそばに置いておきたくなる銘柄です。 (出典元:お酒の通販 - いまでや) 2-9.夢殿(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 35% 山田錦(兵庫県加東市山国地区産) 720ml:5600円(税別) 評判 真澄が造る純米酒の最高峰となるお酒です。杜氏が酒米のその年最高のコンディションを見極め、丹精込めて仕上げる銘柄となります。 香りは格調高く、深みのある味わい。夢殿の文字が金色に輝くラベルは高級感に溢れ、贈り物にもおすすめの1本です。 (出典元:お酒の通販 - いまでや) 3.真澄の購入方法 全国に販路を広げる真澄は、各地の正規取扱店で購入可能。実店舗・通販サイトとも、品質管理の行き届いた専門店を選ぶのがポイントです。 3-1.真澄が購入できる実店舗 真澄を販売する正規特約店は、公式サイトで確認できます。また、1997年には酒蔵の一画に「蔵元ショップ」を開設。真澄の購入はもちろん、有料試飲も可能です。酒器やこだわりの食品も販売され、真澄を通して信州の魅力を感じることができますよ。 取り扱い店舗一覧 蔵元ショップ セラ真澄 3-2.真澄が購入できる通販サイト 真澄は、公式オンラインショップと以下の通販サイトで購入可能です。いずれも品揃えが良いだけでなく、確かな品質管理で本当に美味しい真澄を購入できるのがポイントとなります。 大手通販サイトでも真澄は購入できますが、保存が行き届いていなかったり正規価格でない場合もあるのでご注意くださいね。 真澄オンラインショップ お酒の通販 - いまでや 横浜君嶋屋オンラインショップ 4.真澄の美味しい飲み方・楽しみ方 澄み切ったクセのない味わいが魅力の真澄は、さまざまな料理と一緒に楽しめるお酒です。その味を実現しているのは、繊細な杜氏の手仕事と徹底した品質管理。真澄が造られる宮坂醸造は、優良酵母が育つ良質な環境を持つ蔵でもあります。 そのため、より美味しく真澄を楽しむためには購入後の保存方法がポイント。高温多湿な環境を避け、ぜひ真澄本来の味わいを楽しんでみてくださいね。 4-1.-5度で保管? 日本酒は、温度によって味が変化しやすいお酒です。特に、酵母が生きたまま瓶詰めされる生酒などは、低温保管が基本となります。日本酒の管理に最も適した温度帯は-5℃。酵母の活動がストップする-5℃なら、酒質を劣化させることなく長期間保存することができるのです。 しかし、家庭用の冷蔵庫は-5℃をキープすることが難しく、日本酒を収納するスペースが少ないのが現実。そこでおすすめしたいのが、日本酒のために作られた日本酒セラーです。一度開栓したお酒の美味しさもキープできるため、種類豊富な真澄の飲み比べにもぴったり。家飲み時間がより一層充実します。 日本酒セラーがないという時には、直射日光の当たらない冷暗所で縦置きで保管するのがおすすめ。開栓して空気に触れると酒質が変化するため、なるべく早いうちに飲みきるようにしましょう。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 5.真澄の期間限定品 真澄は、四季折々に合わせた味わいを楽しめるお酒です。冬の「うすにごり」は、雪の舞う信州の冬を思わせるようなうっすらと白いお酒。寒い冬の日、あえてつめたく冷やしてキリっとした旨味を味わいたい銘柄です。 クリアなボトルが見た目にも涼やかな「すずみさけ」は、白麹由来のさわやかな酸味が魅力的なお酒。さっぱりした夏の料理のアクセントにぴったりです。 冬に仕込んだお酒をひと夏寝かせた「ひやおろし」は、重厚感のある味わいが特徴。長野県産の米の旨味を感じながら、秋の味覚とゆったり味わいたいお酒です。 6.まとめ 長い歴史を持つ真澄は、すっきりとした飲みやすさと確かな酒質が高く評価されているお酒です。しっかりした美味しさを持つお酒はバリエーション豊富で、自分好みの1本を見つけることができます。 料理、季節、一緒にお酒を飲む相手に合わせて、ぜひ真澄のすみきった味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
「果実」を想定して造られている日本酒。「たかちよ」を解説!
独特な日本酒として噂になっている銘柄「たかちよ」。実際に飲んだ人からは「こんな日本酒飲んだことがない!」と驚きの声が上がっています。 たかちよとは一体どのような日本酒なのでしょうか。今回はたかちよの詳細、各種類について解説していきます。具体的な購入方法まで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 1.日本酒のたかちよとは たかちよは新潟の地酒として知られる日本酒です。特徴は原料などの詳細をほとんど明かしていないこと。具体的な情報はアルコール度数のみということがほとんどです。謎に包まれた部分が多いため、つい興味を引かれてしまいます。 また、たかちよは独自の味わいも話題です。たかちよはフルーツの風味をイメージして作られています。日本酒なのにフルーツ!?と驚く人も多いです。たかちよは日本酒界に革命を起こしている異端児といえます。 1-1.酒造元について たかちよを造っているのは新潟県南魚沼市に蔵を構える髙千代酒造です。創業は明治3年。米作りが盛んな中越地方で古くから酒造りに励んでいる老舗です。こだわりは原料である米を自分たちで精米すること。通常、酒蔵は精米を精米所に依頼することが常です。しかし、髙千代酒造は自社で精米することで品質管理を行っています。 また、米の自家栽培も行っており、原料への理解を深めているのが特徴です。コストや労働力が増すことにも関わらず、より美味しい酒を造るための努力を続けています。 髙千代酒造株式会社 新潟県南魚沼市長崎328番地1 Tel.025-782-0507 1-2.たかちよという名の由来 たかちよという名前には末永く続くようにという意味が込められています。もともとは髙千代酒造の主力銘柄である「髙千代」と区別するために平仮名表記としたものです。長い時間を表す「千代」に「髙」の文字を付けることで、未来永劫の繁栄を願っています。 名前のとおり、高千代酒造は明治から続く老舗として今も現役です。新たな試みとして生まれた「たかちよ」も、さらなる進化を続け、長く愛されていくことでしょう。 2.たかちよの種類と値段について たかちよにはいくつかの種類があります。それぞれ味の方向性がまったく違うのが特徴です。詳しくは以下で解説していきます。 2-1.純米 おりがらみ 火入 精米歩合 酒米 価格 非公開 非公開 720ml 1285円(税別) 1800ml 2667円(税別) 評判 まるでグレープフルーツジュースといわれる代表的なたかちよです。甘さを主役に心地良い酸味が広がるのが特徴。これまでの日本酒の味とはまったく別次元の仕上がりです。日本酒特有のクセはなく、軽い飲み口で何杯もイケます。 たかちよを初めて飲むというときは、まずはこちらの銘柄で試してみるといいでしょう。たかちよの個性にハマること間違いなしです! (出典元:酒専門店鍵や) 2-2.純米 雄町 おりがらみ 生 精米歩合 酒米 価格 非公開 雄町 720ml 1500円(税別) 1800ml 3000円(税別) 評判 単体のフルーツではなく、「フルーツポンチ」をイメージして作られた純米酒です。封を開けると、南国感のあるフレッシュな香りが漂います。爽やかで芳醇な旨味の強さが特徴です。まさしく熟れた果実が凝縮されたような印象ですね。 暑い時期に冷やして飲むと、夏を感じられる風味になります。青いボトルは清涼感があり、部屋に飾るとオシャレに映える1本です。 (出典元:酒専門店鍵や) 2-3.純米 雄町 生 精米歩合 酒米 価格 70% 雄町 720ml 1450円(税別) 1800ml 2900円(税別) 評判 「純米 雄町 おりがらみ 生」の特別版といえる銘柄です。南国果実を思わせる贅沢な香りはそのままに、辛みを増した印象。いわゆる普通の日本酒に近い味わいです。玄人なら、たかちよで最も好みという人も多くいますね。 淡麗の飲み口なので、和の食材とも相性抜群。とくに魚介系と一緒に飲んでほしい銘柄です。贅沢な香りが箸を進めてくれます。 (出典元:酒専門店鍵や) 2-4.おりがらみ SEVEN 生 精米歩合 酒米 価格 非公開 非公開 720ml 1400円(税別) 1800ml 2800円(税別) 評判 SEVENの名前のとおり、毎年7月に出荷されるたかちよです。その味わいのイメージは、なんとメロン! 日本酒には似つかわしくない言葉ですが、強い甘みはまさしくメロンを連想させるものです。旨味が強く、濃い日本酒が好きな人におすすめ。 果実味が強いので、バニラアイスのソース代わりにかけても美味しいです。日本酒の可能性を教えてくれる銘柄といえます。 (出典元:酒専門店鍵や) 2-5.純米 しぼりたて 精米歩合 酒米 価格 非公開 非公開 720ml 1500円(税別) 1800ml 3000円(税別) 評判 年度一発目に作られた限定たかちよです。しぼりたてと名付けられるほど、新酒特有のフレッシュな香りが特徴。柑橘系を思わせる酸味があり、ジューシーな後味は本当に果汁のよう。すっきりと飲みやすく、人を選ばないお酒です。 冬に出荷されるため、暖房の効いた部屋で常温で飲むのがおすすめ。みずみずしさが喉を潤してくれます。 (出典元:酒専門店鍵や) 2-6.純米...
長い歴史と磨かれ続ける確かな技術。宮城の銘酒「浦霞」を解説!
宮城県の佐浦酒造が造る日本酒、「浦霞」(うらかすみ)。香りのおだやかな純米酒や吟醸酒は、食事と一緒に楽しむお酒としてもおすすめです。宮城県内限定商品や季節の限定品など、人気商品も実に豊富! 今回は、宮城県の地酒・浦霞の魅力についてご紹介します。おすすめ銘柄や購入先など、ぜひ参考になさってください。 1.日本酒の浦霞とは 浦霞は、宮城県を代表する老舗酒蔵で造られた日本酒です。全国新酒鑑評会や国際的な酒コンクールなど、数多くの大会で名だたる賞を受賞。安定した酒質の良さは、日本酒好きから高い評価を得ています。 使用されるのは、日本屈指の米どころである地元・宮城県で収穫される酒米。仕込み水には5km離れた松島湾近くの井戸水を運び込み、確かな技術を持つ杜氏たちの手によって浦霞はできあがります。 なかでも、蔵の代表酒となるのがおだやかな香りとまろやかな味わいが魅力の「浦霞禅」。宮城県の文化と豊かな自然の恵みが育てた浦霞には、「日本酒は食中酒である」という蔵のポリシーが現れています。 1-1.酒造元について 浦霞を造る「佐浦酒造」は、1724年(享保9年)創業の長い歴史を持つ酒蔵です。蔵が建つのは、長い歴史が息づく港町、宮城県塩釜市。佐浦酒造は、重要文化財にも指定される鹽竈神社の御神酒酒屋として、江戸時代後半から酒を造る歴史を誇ります。 酒蔵が大切にするのは「本物の酒を丁寧に作って、丁寧に売る」という想い。平成28年に逝去した平野重一杜氏は、数々の鑑評会で受賞を重ねる酒を生み出し、浦霞の評価を確固たるものにした人物でもありました。 その確かな技術は現在の杜氏へと受け継がれ、より磨きをかけた日本酒をと、日々真摯な酒造りが続けられています。 1-2.浦霞という名の由来 「浦霞」の名は、鎌倉時代の武将である源実朝が塩竃の景色を詠んだ歌に由来しています。 “塩竃の浦の松風霞むなり 八十島かけて春や立つらむ” この歌には、塩竃の春の情景が表現されています。浦霞もまた、ほのぼのとした春の風景が浮かぶような味わいを目指し造られているお酒です。 2.浦霞の種類と値段について 浦霞は本醸造酒から純米大吟醸まで、幅広い種類が揃うお酒です。そのどれもに共通しているのは、「どんな料理にも合うお酒」だということ。価格も手ごろなものが多く、毎日の食卓に合わせる美味しい日本酒を飲みたいという方にも、長年人気のお酒です。 2-1.純米大吟醸 精米歩合 酒米 酒米 価格 50% 山田錦・トヨニシキ 1.8L 5,000円(税抜) 評判 数量限定、流通限定の純米大吟醸です。浦霞が目指す、飲み飽きしない味と香りのバランスの良さがいきています。一升瓶の他、家飲みに適した180ml瓶があるのもポイントです。 パッケージは白を基調としたシンプなデザインで、贈り物にもおすすめ。10℃~25℃の常温にすれば、大吟醸のふくよかな香りと味をより一層楽しめます。 (出典元:公式サイト) 2-2.大吟醸 精米歩合 酒米 酒米 価格 40% 山田錦 720ml 3,500円(税抜) 評判 高級酒米・山田錦を40%まで精米し、中心部分だけを贅沢に使って仕込んだ大吟醸です。低温熟成によって生まれるのは、熟した果実のような気品のある香り。国内外の酒コンクールでも数々の賞を受賞しています。 まろやかな甘みは合わせる料理を選ばず、食事と一緒に楽しむ大吟醸として人気のお酒。数量限定品のため、見つけた時にはぜひ入手しておきたい銘柄です。 (出典元:公式サイト) 2-3.純米吟醸 浦霞禅 精米歩合 酒米 酒米 価格 50% 山田錦・トヨニシキ 720ml 2,160円(税抜) 評判 布袋さんのふくよかな笑顔が印象的な「浦霞禅」は、蔵を代表する銘柄です。浦霞禅が誕生したのは、昭和48年。当時はまだメジャーでなかった吟醸酒を、なんとか世に広めたいという蔵の想いがきっかけでした。 香りと味のバランスが調和した純米吟醸の味わいは、まさに「日本酒は食中酒」という蔵の考えそのもの。四合瓶(720ml)2,160円(税抜)と、日常酒にふさわしい求めやすい価格帯も魅力です。 (出典元:公式サイト) 2-4.純米酒 精米歩合 酒米 酒米 価格 65% まなむすめ 720ml 1,200円(税抜) 評判 原料米は、ひとめぼれの子どもにあたる「まなむすめ」。米の旨味がいきた純米酒は、まろやかでありながらすっきりとした味わいが魅力です。 口に含むと広がるのは、ふくよかな麹の香りとナッツのような香ばしさ。日本酒が持つ苦みや酸味、甘みが調和した絶妙なバランスです。温めるとさらに味と香りの幅が広がるため、ぬる燗や燗酒がお好きな方にもおすすめですよ。 (出典元:公式サイト) 2-5.純米辛口 精米歩合 酒米 酒米 価格 65% まなむすめ 720ml 1,260円(税抜) 評判 「お酒はキレのある辛口が好み!」という方にぜひおすすめしたいのが、浦霞の純米辛口です。原料米・まなむすめの外側を3割ほど削って仕込むお酒は、心地よい米の旨味がいきた日本酒。飲み飽きしない美味しさは、料理に合わせてお酒を楽しみたい方にもぴったりです。 2018年の春季全国酒類コンクール純米酒部門では、第2位を受賞。流通限定商品のため、お近くに見かけない時はぜひ通販サイトなどチェックしてみてください。 (出典元:公式サイト) 2-6.本仕込 浦霞 精米歩合 酒米 酒米 価格 65% ー 720ml 900円(税抜) 評判 浦霞の基本ともいえるお酒が「本仕込」です。一粒の米を3割以上精米し、醸造アルコールを添加した本醸造酒にあたります。 クセがなくするする飲める味わいは、日常的に楽しむお酒にぴったり。本醸造酒ならではの魅力を、ぞんぶんに感じることができる銘柄です。「日本酒は本醸造がすき」という方も、大満足の仕上がりになっています。 (出典元:公式サイト) 3.浦霞の購入方法 浦霞は、蔵に併設するギャラリーや酒造取扱店、通販サイトで購入できます。いずれも大切なのは、品質管理の行き届いたお店を選ぶこと。ぜひ、浦霞を専門に扱うお店で、蔵の目指す味わいをお楽しみください。 3-1.浦霞が購入できる実店舗 蔵に併設された「浦霞 酒ギャラリー」では、宮城県内限定品をはじめとする各商品を購入できます。きき酒カウンターでオリジナルお猪口を購入すれば、月替わりのお酒の試飲も可能。浦霞のオリジナルグッズや伝統工芸品もそろう、宮城県の日本酒文化を満喫できるスペースです。 浦霞 酒ギャラリー また、以下の正規取扱店でも浦霞は販売されています。実店舗に足を運ぶ際には、ぜひ事前に在庫を確認してからお出かけください。 うらの酒店 福岡県行橋市行事7丁目5-12 0930-22-2673 あいば酒店 群馬県桐生市東2-4-32 0277-44-4845 3-2.浦霞が購入できる通販サイト 浦霞を製造する佐浦酒造は、2020年9月に浦霞公式オンラインショップを開設。定番商品だけでなく、オリジナルグッズやリキュールなどさまざまな商品が揃っています。 浦霞オンラインショップ 4.浦霞の美味しい飲み方・楽しみ方 浦霞は、冷やしたり温めたりと、種類によってさまざまな飲み方を楽しめるお酒です。しかし、いずれも大切なのは適切な温度帯で日本酒を管理すること。日本酒は温度変化に敏感なため、浦霞をより美味しく楽しむためには保存方法がポイントとなります。 4-1.-5度で保管? 購入した浦霞は、-5℃の温度帯で保管するのが理想的です。米と水に酵母を加え、アルコール発酵させる日本酒は、加熱処理をしても瓶の中にわずかな酵母が生きています。特に、加熱しない生酒の場合は低温管理が基本です。 -5℃は酵母の働きをストップさせ、日本酒の美味しさを長期間キープできる温度帯。一度開栓した日本酒も、美味しく長期保存できます。 日本酒専用に作られた日本酒セラーなら、日本酒に最も適した-5℃での保管が可能。紫外線を遮断し縦置き可能な設計になっているため、一度にたくさんの種類を揃えたい日本酒好きにもぴったりです。 日本酒用のセラーがない時には、温度変化の少ない冷暗所で縦置きで保管するのがおすすめ。日本酒は空気に触れると酸化していくため、一度開栓したお酒はなるべく早く飲みきるように心がけましょう。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 5.浦霞の期間限定品 浦霞は、春・夏・秋・冬と四季に合わせた限定商品を販売しています。 ほがらかな春の陽を思わせるお酒が、その名も「春酣」(はるたけなわ)。加熱処理をしていない生酒は、春の訪れを感じさせるフレッシュな味わいが魅力です。 6月に販売される夏の限定品が「純米夏酒 浦霞」。貝が描かれたラベルと爽やかで軽快な味わいが、夏の気分を盛り上げます。 「特別純米酒 ひやおろし」は、日本酒好きの楽しみのひとつでもある秋のお酒。前年の冬に仕込んだお酒をひと夏寝かせた日本酒は、熟成した米の旨味が心地よいお酒です。 冬には特別純米酒を生詰めした「寒おろし」を発売。四季折々の料理や気候に合わせ、さまざまな楽しみ方ができるのも浦霞の魅力のひとつとなっています。 6.まとめ 浦霞は、食事と一緒に楽しめるバランスの良い味わいが日本酒好きから支持されているお酒です。決して気取らない味わいでありながら、しっかりとした酒質を感じられるのは真摯な酒造りを続ける酒蔵だからこそ。 ぜひお好みの浦霞を見つけて、料理と一緒に最高の食中酒の味わいを楽しんでみて下さいね。
静岡を代表する日本酒、磯自慢を解説!
日本酒好きなら知らない人はいないといわれている有名銘柄の磯自慢。 磯自慢は種類が豊富ですが、どのような香りや味なのでしょうか? 今回は希少価値が高い磯自慢について、香りや味、価格、そして飲み方などをくわしくご紹介していきます。 1.日本酒の磯自慢とは 磯自慢は静岡を代表する日本酒です。どこで造られているのか、ちょっぴり変わった名前の由来も気になるところ。早速磯自慢について見ていきましょう。 1-1.酒造元について 磯自慢は静岡県焼津市の磯自慢酒造で造られています。1830年に創業した老舗です。山田錦など産地にこだわった優良な米と、南アルプスの名水の仕込み水、フルーティーな香りに変化するこだわりの伝統酵母を使用しています。 磯自慢酒造は伝統的な日本酒コンクールである全国新酒鑑評会で金賞を受賞。インターナショナル・サケ・チャレンジでも最高賞を受賞。2010年にはロンドンで行われたインターナショナル・ワインチャレンジSAKE部門で、純米酒の部、純米吟醸酒・純米大吟醸酒の部でゴールドメダルを受賞するなど輝かしい受賞実績があります。 磯自慢酒造の酒造りは、一度は見てみたいといわれているくらい、同業者からも憧れの酒造なのです。 1-2.磯自慢という名の由来 磯自慢の名前の由来は、蔵元がある静岡県焼津市が漁師の町だからといわれています。磯自慢は魚介類とも相性がいい日本酒です。 2.磯自慢の種類と値段について 磯自慢は種類がとても豊富。自分好みの味と香りのものが磯自慢なら見つかります。磯自慢の種類と、値段や評判をチェックしましょう。 2-1.中取り純米大吟醸35ビンテージ 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 製造法 酒米(麹米/掛米) 価格 35% 特A地区東条秋津特上AAA 山田錦 約15,000円 評判 「中取り純米大吟醸35ビンテージ」は洞爺湖サミットの首相主催の夕食会で飲まれたことのある、日本酒好きなら知らない人はいないといってもいいくらい知名度が高い、磯自慢を代表する日本酒といえます。 ビンテージという名前ですが、決して古いわけではなく、毎年新しい日本酒が作られており、その年によって少し味が変化します。メロンやバナナのような香りで、酸味が少なく、角がないまろやかな味わいが特徴です。食事中も邪魔しない日本酒です。 貴重なお酒なので、オークションやフリマアプリなどでは、かなり高値になっていることもあります。 (出典元:磯自慢公式サイト) 2-2.純米大吟醸ブルーボトル 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 製造法 酒米(麹米/掛米) 価格 40% 特A地区東条秋津特上AAA 古家・常田・西戸 山田錦 約6000円 評判 「純米大吟醸ブルーボトル」は、その名のとおりブルーのボトルが目を引く贈り物にもぴったりの日本酒です。希少価値の高い酒米が使われており、種類を変えて3回発売されます。古家は7月発売、常田は9月発売、西戸は11月発売となっています。 高級感あふれる吟醸香とクリアな味わいがたまりません。価格は約6,000円。3種類とも希少価値が高いので見つけたら一度は飲んでみたいですね。 (出典元:磯自慢公式サイト) 2-3.大吟醸純米 エメラルド 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 製造法 酒米(麹米/掛米) 価格 50% 特A地区東条特上米山田錦 約4,200円 評判 「大吟醸純米 エメラルド」は、グラスに注いで時間とともに香味が変化していく面白い日本酒。フルーティーで華やかな香りが広がり、上品な甘さですが重くないので切れ味がいいと人気です。自分へのご褒美にもぴったりの日本酒ですよ。 (出典元:磯自慢公式サイト) 2-4.純米大吟醸 愛山中取りグラッパブルーボトル 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 製造法 酒米(麹米/掛米) 価格 40% 特A地区吉川特等希少米 愛山 約5,000円 評判 「純米大吟醸 愛山中取りグラッパブルーボトル」は絞った日本酒から、一番味がのっているといわれている「中取り」だけを瓶詰した贅沢な日本酒です。 さわやかなのどごしとキレが堪能でき、見た目も美しいワインのようなボトル。「純米大吟醸 愛山中取りグラッパブルーボトル」の価格は5,000円程度ですが、贅沢な部分をたっぷり飲めると考えると安いかもしれません。 (出典元:磯自慢公式サイト) 2-5.大吟醸 水響華 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 製造法 酒米(麹米/掛米) 価格 50% 特A地区東条特上米 山田錦 約6,000円 評判 「大吟醸 水響華」は軽快な飲み口で、上品でフルーティーな香りと控えめな酸味が特徴です。料理の邪魔をしない淡麗タイプなので食事中にもおすすめ。 一升瓶サイズで約6,000円なので、価格も良心的です。食事のときは必ず日本酒を飲むという人にも美味しいのにリーズナブルでいいですね。 (出典元:磯自慢公式サイト) 2-6.スプリング・ブリーズ 42(純米大吟醸) 精米歩合 酒米(麹米/掛米) 製造法 酒米(麹米/掛米) 価格 42% 特A地区東条少分谷特上山田錦 5,500円 評判 「スプリング・ブリーズ 42」は、マスカットのような香りから少しずつバナナのような香りに変化する不思議な日本酒。優しく爽やかな甘味が特徴で、冷やしすぎず常温でゆっくり味わいたい1本です。春だけの限定品となっています。価格は約5,500円。 (出典元:磯自慢公式サイト) 3.磯自慢の購入方法 3-1.磯自慢が購入できる実店舗 磯自慢取り扱い特約店は全国にあります。東京では「はせがわ酒店」が多く取り扱っています。はせがわ酒店はネットでも購入できます。お近くの取扱店は磯自慢のホームページをチェックしてみてください。 取り扱い店舗一覧 3-2.磯自慢が購入できる通販サイト 磯自慢はAmazon、楽天といった大手通販サイトでも購入できますが、正規価格ではないことがあるので注意が必要です。とはいえ、ポイントがたまる等いろいろとあるので、自分にとってメリットの大きいサイトで購入してみてください。 はせがわ酒店 4.磯自慢の美味しい飲み方・楽しみ方 磯自慢は冷やしても常温でも温めても美味しい万能な日本酒ですが、冷やしすぎと温めすぎには注意。香りや風味が感じにくくなってしまいます。 ゆっくりと温度変化を感じながら飲んでほしい磯自慢は、食事と一緒にゆっくりと楽しむのがいいでしょう。どんな料理でも邪魔をしませんが、刺身や焼き魚など、その名のとおり魚介類との相性がいい日本酒です。 4-1.-5度で保管? 購入した磯自慢を保管するときは-5度の環境にするのが理想です。醸し人九平次をはじめ、多くの日本酒は熱によって劣化する特性があります。-5度は日本酒が凍らないギリギリの温度。劣化を最小限に抑え、長く品質を維持できます。 ただし、一般の家庭で−5度の環境を用意するのは難しいです。予算がある人は専用の日本酒セラーを購入するといいでしょう。難しいときは棚の奥など、常に温度が一定になっている日陰に保管してください。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 5.磯自慢の期間限定品 磯自慢の期間限定品は、先ほどご紹介した「純米大吟醸ブルーボトル」と「スプリング・ブリーズ...
吟醸造りにこだわって造られた上品な香り。「鳳凰美田」を解説!
「鳳凰美田」(ほうおうびでん)は、栃木県の小林酒造が造る日本酒です。山田錦をはじめとする高級酒米を使い、吟醸造りにこだわって造られるお酒はフルーツのように上品な香り。人気の高さから、なかには購入の難しい純米大吟醸もあるほどです。 こちらでは、鳳凰美田の特徴や人気商品についてご紹介します。購入先も掲載しているので、ぜひ気になる銘柄をチェックしてみてくださいね。 1.日本酒の鳳凰美田とは 「鳳凰美田」は、吟醸香(ぎんじょうこう)と呼ばれる華やかな香りと米の旨味が特徴の日本酒です。すべてのお酒が「槽搾り」か「雫取り」という、昔ながらの手間のかかる方法で搾られています。 「地元に根差した愛される酒」を目指し、地元の契約農家の酒米や有機栽培米で仕込まれる鳳凰美田は、今や全国に名を知られるトップブランド。甘くフルーティーな味わいは、日本酒通だけでなく日本酒初心者や女性からも高い人気を得ています。 1-1.酒造元について 鳳凰美田を造る小林酒造は、1872年(明治5年)創業の酒蔵です。一時は廃業も考えるような状況の中、東京農業大学で醸造を学んだ杜氏兼社長である5代目・小林正樹氏によって蔵は再起を成し遂げます。 蔵のこだわりは、よく磨いた米を低温で熟成する「吟醸造り」。酒米は伝統の和釜で蒸し、できあがった醪(もろみ)は昔ながらの「槽」(ふね)と呼ばれる細長い木の枠に詰められやさしく絞られます。醪の入った袋を吊り下げ、こぼれる雫を集めた「雫取り」もまた、鳳凰美田の上品な美味しさを生み出しています。 1-2.鳳凰美田という名の由来 酒蔵の位置する場所は、かつては「美田(みた)村」と呼ばれる土地でした。日光連山の豊富な伏流水に恵まれた美田村は、良質な米の産地。すなわち、酒造りにも適した土地だったのです。 「鳳凰美田」の名は、この旧名に由来したもの。今では美しい田園風景が広がる地元から全国へと、その人気は広がっています。 2.鳳凰美田の種類について 吟醸造りにこだわる鳳凰美田は、すべてが香り高い吟醸酒になります。吟醸酒の魅力は、華やかでフルーティーな香り。女性でも飲みやすいすっきりとした甘さも、鳳凰美田の人気の理由です。 仕様する酒米や米の精米度合いによって、価格帯もさまざま。購入しやすい3,000円台の銘柄でも、鳳凰美田ならではの酒質の良さを楽しめますよ。 2-1.別誂至高 (大吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 35% 山田錦(兵庫県産:特A地区) 1800ml:10000円(税別) 評判 高級酒米である兵庫県産の山田錦を、贅沢に35%まで磨いて仕込んだ大吟醸です。新酒の雫を一滴ずつ集めた、鳳凰美田の中でもトップクラスの高級酒。まさに至高と呼ぶにふさわしい1本になります。 ゆっくりと低温熟成した吟醸酒ならではの香りは、上品かつフルーティー。高級酒米のふくよかな旨味を感じる日本酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.ブラックフェニックス (純米吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 55% 愛山(兵庫県産) 720ml:2000円(税別) 1800ml:3600円(税別) 評判 国内でも希少な酒米「愛山」を使用した鳳凰美田です。黒地に舞う金色のフェニックスが美しく、プレゼントにもおすすめの1本になります。 愛山の個性を生かした純米吟醸は、完熟したパイナップルを思わせる甘く芳醇な香り。白ワインのような旨味を持つエレガントなお酒です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.辛口純米 剱(純米酒) 精米歩合 酒米 酒米 価格 55% 山田錦・五百万石 720ml:1400円(税別) 1800ml:2500円(税別) 評判 フルーティーで芳醇な鳳凰美田の中で、唯一となる辛口タイプの純米酒です。約1年間低温熟成させたお酒は、米の旨味がたっぷり。日本酒度は+10以上と、後口の良さも魅力のひとつです。 「劔」(つるぎ)の名のように、キレの良さはばつぐん。食事との相性も良く、食中酒としておすすめしたい鳳凰美田です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.special赤判 おりがらみ 生(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 40% 山田錦(兵庫県産) 720ml:2000円(税別) 1800ml:3200円(税別) 評判 「赤判」は、鳳凰美田の中でも流通量の少ない銘柄です。おりがらみとは、醪(もろみ)を搾ったあとに残る、米や酵母の小さな固形物をそのままにしたお酒のこと。見た目はうっすらとにごり、「かすみ酒」と呼ばれることもあります。 生酒でもあるこちらは、厚みのある味とシュワっとしたガス感が特徴。グラスに注いでゆっくりと空気になじませれば、味のふくらみや自然な甘みをより一層楽しむことができます。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.ワインセル(Wine Cell) 精米歩合 酒米 酒米 価格 55% 山田錦(兵庫県西脇産) 720ml:1800円(税別) 評判 高級酒米・山田錦を、フランスのワイナリーから譲り受けたワイン酵母で仕込んだ鳳凰美田です。栓を開けると立ちのぼるのは、マスカットやブドウを思わせる優雅で上品な香り。日本酒とはまた違った酸味を楽しむことができます。 鳳凰美田は女性にも人気のお酒ですが、ワインのようにおしゃれなボトルのワイン・セルは、まさに女性へのプレゼントにぴったりの銘柄。ぜひワイングラスに注いで、こだわりの美味しさをお楽しみください。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-6.SUPREME 2018(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 30% 山田錦(兵庫県契約地区より圃場選抜 2017年産特上米) 720ml:20000円(税別) 評判 鳳凰美田の超ハイスペック品となる限定酒です。酒米は、契約農家の田んぼの中からピンポイントで選抜したその年最高の山田錦。その中でも、国の厳しい審査を通過した全体の5%にあたる希少な特上米です。 その酒米の外側を高度な技術で精米し、中心部分の30%のみを使用した日本酒は、まさに「SUPREME=最高・至高」の名にふさわしい逸品。ボックスにはメンバーズカードが同封され、鳳凰美田ファンにはたまらない1本です。 (出典元:IMADEYA...
鯨のラベルでおなじみ。土佐を代表する「酔鯨」を解説!
淡麗辛口な味わいが食中酒におすすめの日本酒、「酔鯨」(すいげい)。クジラの尾ひれが描かれた酔鯨は、料理と一緒にお酒を酌み交わす風習が残る高知県のお酒です。吟醸酒や純米酒など種類も幅広く、日本酒好きから高い人気を得ています。 こちらの記事では、酔鯨の特徴や種類、限定酒などをご紹介!購入できる実店舗や通販サイトも記載しているので、ぜひ参考になさってください。 1.日本酒の酔鯨とは 酔鯨(すいげい)は、南国土佐を代表する淡麗辛口の日本酒です。高知県は、古くから料理と一緒にお酒を楽しむ習慣がある地域。食中酒として好まれてきた酔鯨は、おだやかな香りとキレのある飲み口が特徴です。 なかでも「HIGE END COLLECTION」は、名だたる品評会で金賞を受賞したトップブランド。日常に寄り添う食中酒からプレミアム日本酒まで、幅広いシーンに合わせた好みの1本を見つけられる銘柄です。 1-1.酒造元について 酔鯨酒造は、高知県高知市に位置する酒蔵です。創業当初は酒造りに苦戦するものの、昭和60年に土居治氏が杜氏に就任。新たに始めた吟醸酒作りで、全国へ認められる酒へと酒質を向上させていきました。 2018年には、土佐市内に最新醸造設備を導入した新たな酒蔵を建設。土佐蔵・長浜蔵それぞれに「SUIGEI STORE」を併設し、限定酒の試飲やオリジナルグッズの販売、ノンアルコールスイーツの提供など、酔鯨の新たな世界を広げています。 1-2.酔鯨という名の由来 酔鯨が生まれたのは、今から約50年前。初代蔵元は、現代の蔵元・大倉広邦氏の祖父にあたる人物でした。「酔鯨」という企業名は、初代蔵元と山内家との交流から生まれたもの。土佐藩第15代藩主の山内容堂氏が「鯨がいる海の酔っ払い殿様」を意味する「鯨海酔候」(げいかいすいこう)を名乗っていたことから、酒蔵は「酔鯨」の名を譲り受けることとなりました。 初代蔵元もまた、大酒飲みのお酒を愛した人物。ラベルに描かれたクジラの大きな尾びれと”Enjoy SAKE Life”の文字には「鯨が水を飲むように豪快にお酒を飲みほしてほしい」という初代蔵元の想いが息づいています。 2.酔鯨の種類について 酔鯨は、本醸造酒から純米大吟醸まで豊富な種類が揃う日本酒です。価格も2,000円台から20,000円台まで幅広く、好みに合わせた1本を選ぶことができますよ。 2-1.特別純米酒(純米酒) 精米歩合 酒米 酒米 価格 55% 酒造用一般米 1800ml:2585円(税込) 評判 酒米の個性を見極めた仕込みと、徹底したもろみ管理によって生まれた純米酒です。素材の良さを引き出すため、一粒の酒米を半分近くまで精米。低温タンクで保存したお酒は出荷の度に瓶詰めされているため、フレッシュな味わいが生きています。 酔鯨特有のキレの良さに米の旨味があいまった純米酒は、日々の食中酒にぴったり。どんな料理とも相性がよく、日常に寄り添ってくれる銘柄です。 (出典元:横浜君嶋屋オンラインショップ) 2-2.兵庫山田錦50%(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 50% 山田錦 1800ml:4400円(税込) 評判 酒米の最高峰となる兵庫県産山田錦を、50%まで磨いて仕込んだ1本です。味わいと香りのバランスに優れ、酔鯨らしく後味はすっきり。和食だけでなく、洋食に合わせても美味しさが引き立ちます。 「純米大吟醸をより身近に」をテーマに生まれたお酒は、コストパフォーマンスにも優れた1本。高品質の純米大吟醸を2,000円台から楽しめるのはうれしいですね。 (出典元: IMADEYA ONLINE STORE) 2-3.高育54号(純米吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 50% 吟の夢 500ml:1320円(税込) 720ml:1650円(税込) 1800ml:3300円(税込) 評判 高知のオリジナル酒米「吟の夢」で仕込んだ純米吟醸です。「吟の夢」は、さまざまな試験を繰り返し高知県で初めて誕生した酒造好適米。「高育酒54号」は、育種過程の試験番号になります。 栓を開けるとほのかに立ち上るのは、柑橘系の爽やかな香り。お刺身のような淡白なお料理の美味しさを、より一層引き出してくれる銘柄です。 (出典元:amazon) 2-4.吟麗 SUMMER(純米吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 50% 吟風・松山三井 720ml:1551円(税込) 1800ml:2937円(税込) 評判 「SUMMER」の名のとおり、吟麗シリーズの夏の限定商品です。通常の「純米吟醸 吟麗」との違いは、使用している熊本酵母。通常の吟麗はKA-1という名の酵母ですが、こちらにはよりすっきりした味わいに仕上げるKA-4酵母が使用されています。 夏にぴったりのクリアなグリーンボトルに描かれるのは、青い海を漂うクジラの白い尾ひれ。販売期間は4月中旬~7月末までと、夏のみ味わえるさわやかな風味の酔鯨です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-5.純米 香魚(純米酒) 精米歩合 酒米 酒米 価格 70% 吟の夢 720ml:1485円(税込) 評判 「香魚」(こうぎょ)とは、清らかな水を好む鮎のこと。鮎に合わせた美味しい純米酒には、清流「野根川」の伏流水と高知県産の酒米が使用されています。 口に含むと広がるのは、塩焼きの鮎を引き立てるようなしっかりとした味わい。売り上げの一部は、野根川流域の自然保護活動に充てられます。常温または少し冷やした温度帯で、鮎を味わいつつゆっくりと楽しむのがおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-6.吟麗(純米吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 50% 吟風 300ml:649円(税込) 720ml:1551円(税込) 1800ml:2937円(税込) 評判 「吟麗」は、酔鯨が初めて販売した吟醸酒です。使用する酒米は、北海道産の吟風(ぎんぷう)。一粒を50%まで精米し、麹(こうじ)とともに低温でじっくりと熟成されています。 米の旨味に酔鯨特有の酸味が加わった吟麗は、ふくよかな味わいとキレの良さが魅力。香りはおだやかで、料理の旨味を引き立てる仕上がりとなっています。 (出典元:amazon) 2-7.象 Sho(純米大吟醸) 精米歩合 酒米 酒米 価格 40% 八反錦 720ml:5500円(税込) 評判 「象」(しょう)は、酔鯨の最高級酒「ハイエンド・コレクション」シリーズのひとつです。広島県産の酒米「八反錦」を40%まで磨き上げ、淡麗辛口の大吟醸に仕上げています。 低温でじっくりと熟成した大吟醸は、品の良い香りとキレの良さが持ち味。きりっと冷やせば、より一層米の旨味が引き立ちます。素材の良さをいかした和食はもちろん、イタリアンやフレンチのような洋食と合わせるのもおすすめです。 (出典元:amazon) 3.酔鯨の購入方法 酔鯨は、酔鯨特約店と通販サイトで購入することができます。確かな品質の酔鯨を味わうためには、以下の実店舗と通販サイトでの購入がおすすめです。 3-1.酔鯨が購入できる実店舗 酔鯨酒造では、品質管理を徹底した特約店での購入を推奨しています。なかでも、純米大吟醸酒や純米吟醸酒の一部は、品質維持のために蔵元が特約店へ直接届けるほど。 以下の実店舗は酔鯨に関する知識も深く、冷蔵保管も徹底しているため、酒蔵の求める味わいそのままの酔鯨を購入できますよ。 取り扱い店舗一覧 3-2.酔鯨が購入できる通販サイト 酔鯨を通販サイトで購入する際には、確かな品質管理を徹底しているショップを選ぶのがおすすめです。大手通販サイトで購入できる商品もありますが、なかには正規価格でないものもあるので注意しましょう。 酔鯨オンラインショップ お酒の通販 -...
10月1日オープン!獺祭BARの発表会・内覧に行ってきました!
どうも皆さんこんにちは!日本酒ラボの新人Tです。 今回は10月1日に新丸の内ビル7階にオープンする獺BAR marunouchiの発表会に出席してきました! 皆さまも気になっているであろう獺祭BAR marunouchiのお店の中まで、一足先に見学させてもらえましたので、そのレポートをお届けします! https://sake-5.jp/000046778/ 1. 発表会 開会前の会場の様子 説明会は、新丸の内ビルディング7階の獺祭BAR marunouchiの横の会場にて行われました。 会場には、獺祭磨き二割三分がずら〜っと並んでいたり、「獺祭ロックの作り方」の漫画などが置いてあり、期待を高めてくれます・・・。 受付を済ませて発表会の開催を待ちます。 責任者の方々が登壇され、発表会がスタートしました! 左から:旭酒造(株) 桜井博志氏、建築家 川添善行氏、丸の内ハウス 統括マネージャー 玉田氏、旭酒造(株) 桜井一宏氏、Rachel Chan氏 2. 発表会 ご挨拶:「獺祭BAR marunouchi」に込められた想いや構想 皆さま、それぞれこの獺祭BAR marunouchiにはこのような場所になってほしいという想いをお聞きすることができました。 旭酒造会長 桜井博志氏「お酒は一つのコミュニケーションのツール」 私がお酒を作りながらいつも思っていることはお酒は一つのコミュニケーションのツールだと思っていまして、ぜひそういったところで獺祭を使ってもらいたいなあと思っています。今回のこの獺祭バーは川添先生から見せていただいたアイデアの段階での予想図そのとおりに出来上がっているので皆様ご期待していただければと思います。 川添 善行氏「光を持った人たちが集まることで、初めて光が満たされるというコンセプト」 建築家から見た獺祭とはなにか。「酒を通じて人と人とが出会ったりそこで話して絆が生まれる、目指しているのがそこにある」というのが今回私がバーの設計にあたって作った仮説です。獺祭を持った人の手元が光る、そういったグラスを今回のバーのために作りまして、光を持った人たちが集まることで初めてお店の中に光が満たされる。そういうコンセプトで作りました。1番中心であり、1番大変だったのは獺祭ロックという新しい飲み物に形を与えること。これはロックのグラスでもあって、そのグラスが光るようになっています。獺祭を飲んでいただくとそうやって光がお店の中に満ちていって初めて獺祭バーというものができあがる。それが今回のコンセプトです。 (中略) 毎日変化していく丸の内の中でこの獺祭バーも刻一刻と光の状況が変わっていく。都市全体が獺祭バーというようなそういう意味を込めて変わり続けていく空間をデザインしました。 丸の内ハウス 統括MG 玉田氏「日本の良さを伝えていけるような場所になってほしいと願っています」 この丸の内ビル7階は丸の内ハウスと名前が付いておりまして、飲食フロアでありながら様々な情報発信の仕掛けをしていってまちづくりをして丸の内の未来を作っていこうというミッションがあります。このフロアの統括マネージャーをしながら1番目指していたのは、新しいコミュニティーが生まれていくような場所をどう作っていったらいいかということ。 先程会長(桜井博志氏)からもありました、お酒というのは人と人をつなぐツールであるという言葉通り、このフロアで人と人がつながっていく新しいコミュニティーが丸の内に生まれたら、獺祭BARができたことでまた新たなコミュニティーができて人と人がつながっていくことを期待しております。丸の内には約28万人ものオフィスワーカーがいる。その中には獺祭の名前は知っているけど飲んだことはないですとか、まだ日本酒自体もあまり飲んだことはないという方たちにもまずは日本酒、そして獺祭を知って頂く機会になればと思っています。 そして、新しく海外から来てくださった方にも日本の良さを伝えていけるような場所になってほしいと願っています。 旭酒造社長 桜井一宏氏「獺祭バーをきっかけとして人と人が動く一つのスタートポイントになっていく」 人と人が会えない状況だからこそ合ったときにより楽しい状況や環境を作りたいと思っている。あの暗闇の中でお酒を飲む、しかも自分の持っているグラスが光って動くことによって景色をつくるというにはすごく楽しい経験だと思います。この獺祭バーをきっかけとして人と人が動く一つのスタートポイントになっていくと考えています。お酒が大好きな私達が同じくお酒が大好きであるお客様たちに楽しみましょうというメッセージを発信する場にしたい。 3. 獺祭ロックやおつまみの試飲と試食 皆様からこの獺祭BAR marunouchiへの想いをお聞きした後、実際に獺祭BAR marunouchiで提供される獺祭ロックやおつまみの試飲・試食をさせていただきました。 桜井会長から獺祭ロックをおいしくいただくコツもお聞きできました!! 桜井会長 「獺祭ロックを美味しく飲むにはコツがあります。大量の氷と少し少なめのお酒を注ぐ。そしてジェームズ・ボンドのように二口くらいで一気に飲む」とのことでした! こちらが試飲させていただいた獺祭ロックになります!中には獺祭の代名詞とも言われている二割三分が使われています。 香りは獺祭なので当然上品な吟醸香がロックによって冷たい冷気とともに香ります。 味わいは獺祭ならではの、なめらかな甘みとただでさえ飲みやすい二割三分ですがロックになることで水のようにゴクゴクと飲めてしまえるくらい飲みやすくとても美味しかったです! 続いておつまみをいただきました。こちらは「酒かす入りだしまき玉子」です! 口の中に入れた瞬間、玉子の中からだしがジュワッと溢れ出し絶品でした。 こちらは酒かすと自家製アンチョビをフランスパンの上にのっけたおつまみとなっています。 こちらもアンチョビの塩辛加減とフランスパンの風味がマッチしてとてもおいしかったです。 このときにはもう獺祭ロックを飲み干していたので「まだ残しておくべきだった...!」と少し後悔していました笑 試食で最後にいただいたのは日本酒ではお馴染みの酒米山田錦を使った揚げ団子 外はカリッカリで中はふわふわでこちらも絶品。カリカリ食感とともに、口の中にお米の旨味が広がっていきます。 以上!獺祭ロックの試飲とおつまみの試飲でした。どれもとてもおいしかったです。 4. いざ、獺祭BAR marunouchiの内部へ!! それでは試飲と試食を終えたので獺祭バーの中を内覧させていただきます! 暗さを大事にしているということで入り口と出口にはこのような大きな垂れ幕が下がっていました それでは中の方にお邪魔します。 中はこのようになっていました。写真にあるカウンターで獺祭ロックやおつまみをもらい奥にあるテーブルでコミュニケーションを人と取りながらお酒を愉しむことができます。 気になるのは後ろで光っているグラス。 この装置によってグラスに光を集めてグラスに光を集めている(充光)とのこと。すごいですね。 バーテンさんからグラスをいただきテーブルへ持っていくとわかりますでしょうか! 獺祭ロック自体はさきほども見ていただいたのでわかると思いますが透明です。ですがグラスによって青く光っています! 当然、他の方が持っていたグラスも青く光っています。先程語られていたお客様自身によって作られる景色というのはこういうことなんですね。とても綺麗な情景でした。他の方と楽しく談笑していたらあっという間に終わりの時間に。お酒をコミュニケーションのツールとして人と語らうというのはやはり楽しいですね。 最後にお土産として獺祭の磨き二割三分や獺祭に関する書籍やフォトブックをいただきました! 以上で獺祭BAR marunouchiの発表会及び内覧会のレビューを終わります! 10月1日からオープンとなっていますのでぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか? ここまで読んでいただきありがとうございました。
大吟醸の先駆けとなった日本酒。「黒龍」を解説!
黒龍は、こだわりの酒米と伝統製法を用いた吟醸酒で知られる日本酒です。特に、精米歩合35%の純米大吟醸「石田屋」は、高級日本酒として高い人気を誇る銘柄。品の良い香りとまろやかな飲み口が、日本酒を飲み慣れない方にも好まれています。 こちらの記事では、「黒龍ってどんなお酒?」「黒龍を美味しく飲みたい!」という方に向け、黒龍の特徴やおすすめ銘柄、購入方法などについてご紹介します。 1.日本酒の黒龍とは 「黒龍」(こくりゅう)は、大吟醸の先駆けとして全国に名をはせるお酒です。仕込み水に使われるのは、九頭竜川の伏流水。自然のフィルターを通し山から川へと流れ込んだ水は、黒龍の軽くやわらかな口当たりの原点となっています。 酒米には、東条産の山田錦や福井県大野産の五百万石など、すべて酒造好適米を使用。米を磨く度合いを示す精米歩合は平均約50%と、米の美味しい部分だけを贅沢に用いたお酒です。 フルーティーな香りと繊細な味わいは、福井県の冬の名物でもある越前ガニとの相性もばつぐん。中でも、創業者の石田二左衛門からその名をとった「石田屋」と「二左衛門」は、黒龍のトップブランドとして日本酒好きから高い人気を得ています。 1-1.酒造元について 黒龍酒造は1804年(文化元年)創業の福井県の老舗酒蔵です。「自然と人の調和、豊かな生活文化の創造」をポリシーに、伝統の酒造りを続けています。 昭和50年には、全国に先駆けて大吟醸「龍」を販売。吟醸酒が市販化されていなかった時代に、「日本一高価な日本酒」として大吟醸は注目を集めました。以来、大吟醸・吟醸・純米吟醸と数々の吟醸酒の市販化に成功。現在は福井県だけでなく、全国に名をはせる吟醸蔵としてその名は知られています。 伝統の技法を重んじながらも「清酒の楽しみ方をもっと伝えたい」という思いから、ポットのお湯で手軽に燗酒を楽しめる「燗たのし」を開発。日本酒が苦手な人のためのお酒「黒龍 吟のとびら」、小容量が計量できるグラス「黒龍 酒グラス」を展開するなど、日本酒普及のためにさまざまな取り組みも行う酒蔵です。 1-2.黒龍という名の由来 「黒龍」の名は、酒蔵の近くを流れる九頭竜川の古い呼び名に由来しています。その名に込められたのは、「歴史と伝統を重んじたい」という蔵元の思い。 澄み切った川のように、黒龍はなめらかで軽やかな味わいが特徴。醪(もろみ)の搾りには、酒袋を吊って雫を集める「袋吊り」と、旧来の油圧式酒搾り機が使用されています。 2.黒龍の種類とについて 「黒龍」は、よく磨いた米を低温で熟成する吟醸造りを基本としています。米の磨き度合いや原料によって種類は異なりますが、高品質でありながら求めやすい価格帯であるのも人気の理由のひとつです。 2-1.大吟醸 精米歩合 酒米 価格 50% 国産山田錦 720ml:2500円(税別) 1800ml:5000円(税別) 評判 黒龍の代表酒となるのが「大吟醸」です。使用しているのは、50%まで精米した国産山田錦。ふくよかな香りさわやかな飲み心地が、一杯、また一杯と盃を持つ手を進めます。 香り高くクセのない味わいは、白身の刺身やイタリアンとの相性もばつぐん。適度に冷やし、ワイングラスに注いで楽しむのもおすすめです。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-2.特吟(大吟醸) 精米歩合 酒米 価格 50% 国産酒造好適米 720ml:1600円(税別) 1800ml:3300円(税別) 評判 「特吟」(とくぎん)は、高精米の酒造好適米を低温でゆっくりと仕込んだお酒です。青りんごや柑橘類を思わせる香りと、フレッシュな口当たりが特徴となっています。 大吟醸でありながら香りが軽やかな「特吟」は、日常酒としてそばに置いておきたくなるお酒。きゅっとレモンを搾った白身の焼き魚と合わせれば、清涼感とほのかな苦みをより一層楽しむことができますよ。 (出典元:黒龍公式サイト) 2-3.純吟 38号(純米吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 福井県産五百万石 720ml:1700円(税別) 1800ml:3800円(税別) 評判 「純吟」(じゅんぎん)38号に使用している酒米は、福井県産の五百万石です。精米歩合は55%におさえ、米の旨味とふくよかな香りを引き出しています。 どっしりとした心地よい旨味は、原料と製法にこだわる黒龍ならでは。ココナッツのような甘く香ばしい香り、適度な苦みと酸味のバランスが絶妙な純米吟醸です。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 2-4.いっちょらい(吟醸) 精米歩合 酒米 価格 55% 福井県産五百万石 720ml:1150円(税別) 1800ml:2450円(税別) 評判 「いっちょらい」とは、福井県の方言で「一張羅」(いっちょうら)のこと。グレー地に濃いストライプのラベルのいっちょらいは、どこか襟を正したくなるようなピリッとした辛みを感じるお酒です。 クセのない旨さと心地よい吟醸香は、毎日の食卓を彩る日常酒にぴったり。スイカのような爽やかな香りのあとには、軽やかな余韻が広がります。300ml容量も販売されているため、ちょっと日本酒を楽しみたいという時に手軽に購入できるのもうれしいですね。 (出典元:IMADEYA ONLINE STORE) 3.黒龍の購入方法 すべてが手造り製法の黒龍は、一度に仕込む量が限られています。大吟醸や吟醸酒の多くが通年販売品であるものの、確実に購入するためには特約店や黒龍を扱う通販サイトを利用するのがおすすめです。 3-1.黒龍が購入できる実店舗 黒龍は、出荷まで冷蔵管理の行き届いた酒蔵で貯蔵されています。そのため、酒蔵では専門的なサービス提供と商品管理のできる、特約酒販店での購入をおすすめしています。 黒龍の特約酒販店は、公式サイトの「特約店サーチ」から確認することができます。実際に店舗に行く際には、希望の商品があるか事前に確認するのがおすすめです。 取り扱い店舗一覧 3-2.黒龍が購入できる通販サイト 黒龍は、Amaonや楽天といった大手通販サイトでも購入できます。しかし、正規価格ではなかったり、品質管理が行き届いていない場合もあるので注意が必要です。せっかく限定品の黒龍を購入しても、酒蔵が目指す酒質が劣化していてはもったいないですよね。 黒龍を扱う酒造専門店であれば、通販でも本当に美味しい黒龍を購入できます。ぜひ、自分の求める購入方法に合わせたお店をチェックしてみてください。 はせがわ酒店 お酒の通販 - いまでや 4.黒龍の美味しい飲み方・楽しみ方 吟醸酒である黒龍をより美味しく飲むためには、温度管理が大切です。黒龍の多くは、きりっと冷やすことで繊細な香りを楽しむことができます。 特におすすめしたいのは、酒質を劣化させない-5℃の温度帯。-5℃で保管すれば、酒蔵の目指す味わいそのままに、黒龍を美味しく味わうことができますよ。 4-1.-5度で保管? お米に水を加え、麹の力で自然発酵させる日本酒は、温度変化に敏感なお酒です。特に、多くの日本酒は熱によって酒質が劣化する恐れがあります。-5℃は、日本酒が凍らないギリギリの温度帯。日本酒の劣化を最小限に抑え、品質を長く維持できるのです。 とはいえ、家庭用の一般の冷蔵庫で-5℃をキープするのは簡単なことではありません。そこでおすすめしたいのが、低温管理が可能な日本酒専用セラーです。日本酒専用のセラーであれば、より劣化しにくい縦置きの状態で日本酒をまとめて保管することができます。 専用セラーがない場合には、棚の奥や冷暗所など、温度変化が少なく紫外線を避けられる場所で保管するよう心がけましょう。 https://sake-5.jp/sake-how-to-save/ 5.黒龍の期間限定品 黒龍酒造で「極みの酒」とも呼ばれるのが、季節ごとに販売される限定品です。中でも、1本10,000円の「石田屋」と「二左衛門」は黒龍のトップブランド。それぞれ11月に販売される純米大吟醸です。 「石田屋」は、東条産山田錦を35%まで磨いた純米大吟醸酒を、さらに低温で熟成させたお酒。おだやかな香りとまろやかな旨味は、きりっと冷やすことでより一層引き立ちます。 「二左衛門」は、袋吊りの手法で1滴ずつ搾ったお酒を、一升瓶が10本入る一斗瓶で低温熟成させた純米大吟醸。酒蔵独自の製法で熟成したお酒は、フレッシュでエレガントな香りが特徴です。 また、2月に登場する限定品が生酒の最高峰となる「火いら寿」(ひいらじゅ)。熟したフルーツのような香りは、時間とともにハーブのような青みのある香りに変化します。うっすら黄緑色の生酒は、ぜひクリアなグラスで楽しみたいお酒。日本酒を飲み慣れない方にもおすすめしたい銘柄です。 6.まとめ 黒龍は、福井県を代表する吟醸酒です。繊細な香りと味のバランスに優れ、日本酒通からも高い人気を得ています。 日本酒は種類が多く選ぶのに迷いがちなお酒ですが、黒龍は吟醸酒を好む方へのプレゼントにもおすすめ。ぜひ一度、吟醸酒の先駆けとなった確かな酒質をその舌で確かめてみて下さいね。
日本酒セラーの温度はどのくらい?おすすめの日本酒セラー2選!
日本酒の正しい保管の仕方をご存知ですか? 常温?冷蔵庫で冷やした方がいいの?とよくわからないという人が多いのではないでしょうか。 実は日本酒の保管に適した温度は「-5度」。インターネット上にはさまざまな温度が出ていますが蔵元さんの間では-5度が常識なのです。 しかし、家庭で-5度の環境を作るのは難しく、そんなときにおすすめなのが今回ご紹介する日本酒セラーです! 1.日本酒セラーの温度設定はどれくらい? 日本酒セラーの温度設定は、セラーの種類にもよりますが、基本的には-10度から10度まで設定できるものが多いです。日本酒は-5度で保管することが理想なので、日本酒専用のものは-5度に設定できるようになっています。 2. 冷蔵庫とはひと味違う。日本酒セラーの3つのメリット 冷蔵庫に保管しておけば充分だと考える人もいますが、ワインはちゃんとワインセラーにしまうのに日本酒は冷蔵庫というのは少し理不尽な気がしませんか?美味しい大切な日本酒だからこそ日本酒セラーに保管しましょう。 日本酒セラーを持つことでさまざまなメリットがあるのです。 2-1. 冷蔵庫に比べ温度が安定する 冷蔵庫は、部屋ごとに設定温度が違います。パーシャル室やチルド室が-3~0度くらいに設定されており、日本酒の理想である-5度に近いですが、縦置きが基本であるため、うまく保管できないことも。 日本酒セラーがあれば、庫内全体の温度が自分で設定した温度になるため、安定した環境で日本酒を保管することができます。日本酒セラーは日本酒を出し入れするときだけに開けるので、冷蔵庫のように頻繁に開け閉めすることで温度変化が起こるといった心配がないのです。 2-2. 縦置きできる本数が多い 一般的な家庭用冷蔵庫は棚が付いており、一升瓶を縦置きできるスペースは限られています。棚のせいだけではなく、他の食品も入っているのでいきなり日本酒の一升瓶のみならず四合瓶ですらスペースを確保するのは大変なときもありますよね。 日本酒セラーは細かく庫内を仕切っているわけではないので、一升瓶も余裕で収納できます。 2-3. 日本酒に適した温度で保管できる(理想マイナス5度) 冷蔵庫で最も日本酒の保管に適している部屋は、約-3度のパーシャル室。しかし、パーシャル室は一升瓶を縦置きできるスペースはないのが一般的です。 日本酒セラーがあれば、庫内全体を日本酒の理想の温度である-5度で保管をすることが叶います。 すぐに日本酒セラーを買うことはできないという人は、冷蔵庫での日本酒の保管についてくわしく掲載しているのでこちらをご覧ください。 ここがPOINT! 日本酒セラーは冷蔵庫に比べて温度が安定する 縦置きできる本数が冷蔵庫よりはるかに多い(一升瓶も余裕) 冷蔵庫はマイナス3度が限界だが、日本酒セラーは理想の温度であるマイナス5度で保管できる https://sake-5.jp/sake-refrigerator/ 3. マイナス5度で保管が可能!オススメの日本酒セラー2選 日本酒セラーは、ワインセラーと比べると、まだまだ種類が少ないのが現状。これは日本酒の保管に適した温度が-5度と知られていない証拠なのです。 日本人だからこそ、日本酒が好きだからこそ、適正な温度で保管して美味しく飲みたいものです。今回は真の日本酒通におすすめの日本酒セラーを2つご紹介します。 3-1.アクア 「SAKE CABINET CSR-15H」 温度設定:-10℃、-5℃、0℃、5℃、10℃ (5段階で設定可) 収納本数:四合瓶 約12本(上段) + 一升瓶 9本(中段) + 小物(下段) 紫外線防止:密閉型 縦置き:可能 日本酒をある程度多く保管したいけど場所は取りたくないという人におすすめなのが、アクア 「SAKE CABINET CSR-15H」。スタイリッシュで部屋の雰囲気も壊さないのでインテリアにこだわりのある人にもおすすめ。 3-2. SAKE CELLAR 温度設定:−5℃~20℃ (1度単位で設定可) 収納本数:一升瓶 60本、四合瓶...
日本酒の精米歩合について詳しく解説!精米歩合が高い=良いお酒?
日本酒を楽しむ中で「精米歩合」という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。純米酒や吟醸酒など種類が多い中、「精米歩合って?」とますます日本酒を難しく感じることもあるかもしれません。 精米歩合は、日本酒の味と香りを左右する大切な要素のひとつ。こちらでは、日本酒をもっと美味しく楽しむための精米歩合の情報をご紹介していきます。精米歩合の意味を知れば、日本酒選びがもっと楽しくなりますよ。 1. 日本酒の精米歩合について詳しく解説! 1-1. 日本酒の精米歩合は、お米の外側をどれくらい削ったかを表す数値! 「精米歩合」(せいまいぶあい)とは、米の精米度合いを表す数値のことです。「精米」とは、米の外側を削る工程のこと。主食として食べる米の場合、精白(せいはく)とも呼ばれます。 普段みなさんが食べている白ごはんを例にあげて説明すると、精白をしていないもみ殻のついたままのお米が「玄米」、もみ殻や汚れを取り除いたものが「白米」で、およそ白米の精米歩合は、90~95%です。つまり、玄米を5〜10%削ると白米になるということです。 一方で、日本酒を造るためには米の周りをさらに削る必要があるのです。この違いには、後述する日本酒の味と香りが大きく影響しています。 1-2. 精米は日本酒の味の雑味を減らすために行われる 米の外側には、たんぱく質や脂質といった栄養素が豊富に含まれています。主食として口にする際は、これらの栄養素がご飯の旨味につながるのです。 しかし、酒造りの場合では外側のたんぱく質や脂質といった栄養素が、味の雑味に繋がってしまうため、外側を削り精米をして、「心白」(しんぱく)と呼ばれる中心部分のみを残して造られるのが一般的となっています。 旨味要素でもある米の外側をどれくらい残し、どのような仕上がりにするかは蔵のこだわりが現れる重要な部分。削った度合いを数値で表すことによって、消費者が日本酒の味をイメージできるというメリットもあります。 1-3. 精米歩合の見方と意味 日本酒の精米歩合はラベルの表記で確認することができ、「〇%」のように、数字で表されます。 例えば、「精米歩合40%」と記されたお酒であれば、一粒の米の外側を60%削って仕込んだお酒ですよ、ということ。「高精米なお酒」というと数字も大きくなりそうですが、精米歩合の場合、米を削るほど数字は小さくなります。 (例) ・米の外側を70%削っている→高精米 精米歩合30% ・米の外側を40%削っている→低精米 精米歩合60% 慣れないうちは勘違いしてしまいそうですが、精米歩合の数字は「一粒の玄米を削って残った米の割合」ということを覚えておきましょう。 ここがPOINT! 「精米歩合」(せいまいぶあい)とは、お米をどれくらい削っているかを表す数値(米の外側を70%削っている→精米歩合30%) お米の外側の栄養素が味の雑味に繋がってしまうため、日本酒造りでは外側を削り(精米)をして、「心白」(しんぱく)と呼ばれる中心部分を残す 2.精米歩合による違いは?香りや味わいが変わる! 日本酒によって、精米歩合が異なるのはなぜなのでしょうか?それは、米の削り方が日本酒の香りや味わいに大きく影響するためです。 2-1.精米歩合により日本酒の香りが変化する? 精米歩合の高いお酒、つまり、米をより磨いて中心部分だけを使用したお酒はフルーティーで華やかな香りに仕上がる傾向があります。 吟醸酒や大吟醸酒の「吟醸香」と呼ばれる香りにも、大きく影響するのが精米歩合。吟醸香を引き出すためには発酵段階で栄養分を少なくし、酵母を飢餓状態にする必要があるからです。そのため、米の外側、つまり栄養分が削られているほど吟醸香は引き立ちます。 一方、米の外側を残して仕込んだ精米歩合の低いお酒は、米本来の香りが感じられるのが特徴です。温めても香りのバランスが崩れにくいため、まろやかな米の香りを楽しむ燗酒にも適しています。 2-2.精米歩合により日本酒の味わいが変化する? 前述したように、米の外側にある栄養素は味の雑味の元となります。そのため、精米歩合が高いお酒ほど、クリアですっきりした味わいに仕上がります。 一方、精米歩合の低いお酒からは、米のどっしりとしたふくよかな旨味を感じることができます。多すぎると雑味となる栄養素を絶妙なバランスで残す度合いは、まさに酒蔵の味へのこだわりがなせる技。これぞ日本酒という芳醇な味わいを感じられるお酒です。 ここがPOINT! 精米歩合の高いお酒は、雑味の少ないお酒になっていく傾向がある 3.精米歩合が高い=良いお酒? 精米歩合の高い米を仕上げるためには、高度な技術が必要になります。米が壊れないよう外側だけを丁寧に削り、白く残った心白はまるで小さなビーズのよう。その心白を使って日本酒を仕込むためには、さらなる技術と手間暇が求められるのです。 米の分量に対してできあがる日本酒も少ないため、精米歩合の高いお酒は高価格帯の商品になります。近年では、精米歩合一桁という日本酒も開発されるほどです。 このような背景から、日本酒を飲む方の中には「精米歩合が高い=美味しいお酒」というイメージを持つ方も少なくありません。しかし、精米歩合が低いからといって、決して低ランクのお酒というわけではないのです。 原料である米の味や、酒蔵の風土や水、蔵人の技術によって生まれる日本酒の味わいは実にさまざま。多種多様な広がりこそが、日本酒の奥深さでもあり楽しみでもあります。 精米歩合は、あくまでも日本酒の味をあらわす目安のひとつ。自分の好みや合わせる料理によってお気に入りの一本を見つけていきましょう。 ここがPOINT! 精米歩合を高めるためには高度な技術が必要で、精米歩合の高いお酒は高価格帯になる傾向がある 「精米歩合が高い=良いお酒」ではないし、「精米歩合が低い=低ランク」ではない! 4.まとめ 精米歩合による味の違いを知れば、種類の多い日本酒の中から自分好みの銘柄を見つけることができます。たくさんの日本酒が並ぶ店頭や飲食店でも、精米歩合を目安に日本酒を選ぶことができますね。 ぜひ酒蔵が理想とする味を思い浮かべながら、精米歩合を参考に日本酒を手にとってみてはいかがでしょうか。 ここがPOINT! 「精米歩合」(せいまいぶあい)とは、お米をどれくらい削っているかを表す数値(米の外側を70%削っている→精米歩合30%) お米の外側の栄養素が味の雑味に繋がってしまうため、日本酒造りでは外側を削り(精米)をして、「心白」(しんぱく)と呼ばれる中心部分を残す 精米歩合の高いお酒は、雑味の少ないお酒になっていく傾向がある 精米歩合を高めるためには高度な技術が必要で、精米歩合の高いお酒は高価格帯になる傾向がある 「精米歩合が高い=良いお酒」ではないし、「精米歩合が低い=低ランク」ではない! 関連記事 https://sake-5.jp/types-of-sake/ https://sake-5.jp/rice-suitable-for-sake-brewing/ https://sake-5.jp/sake-migaki/