粋なキレ味、純米揃い。「加賀鳶」を解説!

「加賀鳶」(かがとび)は、かつて加賀百万石と言われた石川県金沢発の日本酒です。純米酒にこだわって造られる加賀鳶は、キレのある辛口の味わいが魅力のお酒。酒の肴とも相性が良く、日本酒好きからも人気の高い銘柄です。

今回は、石川県の地酒「加賀鳶」の特徴やおすすめ銘柄、購入方法をご紹介!お酒好きにはたまらない旨味にあふれた加賀鳶を、ぜひチェックしてみてくださいね。

1.日本酒の加賀鳶(かがとび)とは

加賀鳶は「粋」をコンセプトに造られているお酒です。何より大切にしているのは、お酒のキレ味。単に辛いだけではない米の旨味を重視した味わいは、多くの日本酒ファンから支持を得ています。

使用するのは、兵庫県中区の山田錦や長野県の金門錦、富山県福光の五百万石といった良質の酒米。「恵みの百年水」とも呼ばれる清らかな地下水と伝統技術によって、こだわりの米は良質な酒へと生まれ変わります。

酒蔵が目指す「旨くて軽い」味わいは、辛口好きも納得の美味しさ。合わせる料理の味を引き立たせる、日本酒本来の魅力に溢れた銘柄です。

1-1.酒造元について

加賀鳶を造る「福光屋」の歴史は、寛永2年(1625年)に塩屋太助氏が加賀の酒蔵を買い取ったことに始まります。7代目は「塩屋」の屋号を、先代の出身地をとった「福光屋」に改名。その歴史は現在の13代目・福光松太郎氏へと引き継がれています。

1990年代には加賀鳶以外にも「黒帯」「瑞秀」「風よ水よ人よ」といった銘酒を次々に販売。2001年には醸造アルコールを添加しない、純米酒だけを造る蔵へと転換を遂げました。

「純米酒宣言」を謳う蔵が目指すのは、「米の国、米の酒」として大いなる可能性を秘めた日本古来の酒造り。純米酒はどっしりとコクのある銘柄が多い中、原料米を十分に吟味することで、「旨くて軽い」味わいを実現しています。

1-2.加賀鳶という名の由来

「加賀鳶」(かがとび)の名は、加賀藩江戸屋敷お抱えの火消しの名に由来しています。今でいう消防士の役割をしていた加賀鳶は、たくましく勇ましく、粋な集団として町の人気を集める存在でした。

ブランドのコンセプトとなったのは、加賀鳶が威勢よく立ち回る歌舞伎の演目。ラベルにも加賀鳶たちがデザインされ、蔵が酒に込める思いと酒の力強さが表れています。

2.加賀鳶の種類と値段について

加賀鳶は、こだわりの米と水だけで作る純米酒が基本となる日本酒です。四合瓶(720ml)1000円台から6000円台まで種類も幅広く、好みに合わせた1本を選ぶことができます。

2-1.吉祥 純米大吟醸

精米歩合 酒米 価格
40% 兵庫県多可町中区産・山田錦 720ml:5500円(税込)

評判

酒米の最高峰である「山田錦」100%で仕込まれたお酒です。使用しているのは、蔵が契約している特別な酒米のみ。半分以上精米した米をじっくり低温熟成することで、華やかな香りと深い旨味を引き出しています

気品溢れる香りの純米大吟醸は、ワイングラスに注いでも楽しめるお酒。適度に冷やして、イタリアンやフレンチと一緒に味わうのもおすすめです。

加賀鳶 純米大吟醸 吉祥

(出典元:福光屋オンラインショップ

2-2.純米大吟醸 藍

精米歩合 酒米 価格
50% 兵庫県多可町中区産・山田錦 720ml:2412円(税込)

1800ml:4820円(税込)

評判

ブルーボトルが美しい「藍」は、軽やかな旨味が心地よい純米大吟醸です。米の旨味、香りと酸味のバランスに優れ、加賀鳶らしい魅力にあふれています

純米酒ならではの米の旨味が活きた「藍」は、リッチな味わいが楽しめるお酒。酒の肴との相性抜群の、日本酒好きにおすすめしたい銘柄です。

加賀鳶 純米大吟醸 藍

(出典元:福光屋オンラインショップ

2-3.山廃純米 超辛口

精米歩合 酒米 価格
65% 国産米 720ml:1642円(税込)

1800ml:3280円(税込)

評判

伝統の手造り製法である、山廃仕込みで造られた純米酒です。「山廃」(やまはい)とは、手間と時間をかけ、自然の力によってお酒のもとである「酒母」(しゅぼ)を造る技法のこと。山廃仕込みのお酒は、自然の酒母ならではの適度な酸味と深いコクがあるのが特徴です。

加賀鳶の山廃純米は、鋭くキレる味わいの中に、米の旨味を持ち合わせたお酒。日本酒通も納得のキレ味を持つ辛口日本酒です。

加賀鳶 山廃純米 超辛口

(出典元:福光屋オンラインショップ

2-4.歌舞伎 純米 氷温爽快 生

精米歩合 酒米 価格
65% 国産米

300ml:547円

評判

低温でじっくりと熟成することで、軽やかなキレの良さを引き出した辛口純米酒です。火入れをしないことで、生酒ならではのフレッシュな旨味を楽しむことができます。

辛口の味わいは、刺身やサラダといったあっさりとした料理の他、肉料理にもぴったり。生酒の美味しさを新鮮なまま味わえる、飲みきりサイズの300ml容量もうれしいですね。

加賀鳶 歌舞伎 純米 氷温爽快 生

(出典元:福光屋オンラインショップ

2-5.純米大吟醸46 百万石乃白

精米歩合 酒米 価格
46% 石川県産・百万石乃白 720ml:2200円(税込)

評判

「百万石乃白」は、石川県が11年の歳月をかけて開発した酒米です。酵母には金沢生まれの「金沢酵母」を使用。特別な純米大吟醸として数量限定で販売されると、人気の高さから公式サイトでは早くに品切れとなりました。

名称の「シロ」にちなみ、米の磨き度合いを示す精米歩合(せいまいぶあい)は46%。適度に冷やしてグラスに注げば、フルーティーな吟醸香が立ちのぼります。飲みやすくスッキリした味わいは、普段は日本酒を飲み慣れない方にも好まれる仕上がりとなっています。

加賀鳶 純米大吟醸46 百万石乃白

(出典元:福光屋オンラインショップ)

3.加賀鳶の購入方法

加賀鳶を造る福光屋は、1996年にオフィシャルサイトを開設し通信販売を開始。2016年までに東京に4点舗、金沢に2点舗の直営店をオープンしています。その他で加賀鳶を購入する際は、日本酒の品質管理の行き届いたショップを選ぶのがポンイント。ぜひ、蔵が目指す味わいそのもののキレのある加賀鳶を味わってみてくださいね。

3-1.加賀鳶が購入できる実店舗

加賀鳶は、蔵が運営する直営店で購入できます。加賀鳶のほかにも蔵を代表する銘酒がずらりと並び、金沢の伝統と文化を感じることができますよ。

直営店店舗一覧

3-2.加賀鳶が購入できる通販サイト

加賀鳶は、蔵が運営する通販サイトで購入可能です。加賀鳶のほかにも、蔵こだわりの甘酒や発酵食品、祝いの席を彩る樽酒などもチェックできます。「とうふのみそ漬」や「ほたるいかの素干し」といった、加賀鳶と相性ぴったりのおつまみも購入できるのがうれしいですね。

また、加賀鳶は大手通販サイトでも購入できますが、正規の価格ではない価格で販売されていることがあるので注意が必要です。中には品質管理が行き届いていない場合もあるため、通販サイトは日本酒を専門に取り扱うお店を選ぶのがおすすめです。

公式通販サイト

4.加賀鳶の美味しい飲み方・楽しみ方

軽さと旨さを兼ね備えた純米酒「加賀鳶」は、美味しいおつまみを用意して楽しみたいお酒です。キレのある味わいは、刺身や焼き魚といった料理との相性に優れています。金沢の冬の味覚、ズワイガニや鱈との相性もぴったり。こだわりの米を磨き上げて仕込んだ純米大吟醸は、ワイングラスに注いで香りを楽しむのもおすすめですよ。

4-1.-5度で保管?

購入した加賀鳶を美味しく保管するためには、温度管理がポイントとなります。日本酒は温度による酒質の変化を受けやすいお酒。蔵直送の味わいをキープするために理想的な温度帯は、酵母の働きがストップする-5℃だと言われています。

とはいえ、家庭用の冷蔵庫では-5℃をキープするのは簡単なことではありません。そこでおすすめしたいのが、日本酒専用に開発された冷蔵庫「日本酒セラー」です。日本酒に大敵な紫外線を避けつつ、-5℃をキープできるセラーなら、一度開栓した日本酒も美味しいまま保管できます。

日本酒セラーがない場合には、紫外線のあたらない冷暗所で縦置きで保管するのがおすすめ。日本酒は空気に触れると酸化しやすくなるため、開戦後はなるべく早く飲みきるように心がけてくださいね。

日本酒の正しい保存方法を学ぶ!マイナス5度が最適って知ってた?

5.加賀鳶の期間限定品

加賀鳶では、季節に応じた選りすぐりの限定品を販売しています。「夏純米 生」は、搾りたての純米酒をそのまま瓶詰めした特別な1本。フレッシュでキレの良い辛口酒は、レモンやしょうがといったスパイスの効いた夏の料理ともよく合います。

ひと夏寝かせた「冷やおろし原酒」は、秋限定の純米酒。ほどよく熟成された旨味が、秋の味覚とも相性ぴったりの銘柄です。11月には、にごり酒特有のぴちぴちとしたガス感を楽しめる「純米大吟醸 にごり酒・生」を発売。寒い冬、あえて冷やして温かい部屋で楽しみたい、芳醇な旨味にあふれた1本です。

6.まとめ

石川県の老舗の酒蔵が造り上げる「加賀鳶」は、「粋」をコンセプトにしたキレのある味わいが魅力のお酒です。ただ辛いだけではなく、旨味にあふれた心地よさ。蔵がこだわる上質な米の味わいを感じることができます。

辛口ファンの方はもちろん、日本酒初心者という方もおすすめしたい「加賀鳶」。ぜひお気に入りの1本を見つけて、その味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。