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おちょこのおすすめ10選。おちょこの選び方のポイントも解説

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おちょこのおすすめ10選。おちょこの選び方のポイントも解説

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

日本酒を飲むための酒器といえば「おちょこ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ひと口におちょこといっても、ガラス製や陶器製など種類はさまざま。また、とっくりとセットのおしゃれなおちょこは、プレゼントにもおすすめです。

今回は、おちょこの名前の由来や選び方をご紹介!おすすめおちょこも登場するので、ぜひ自分だけのお気に入りを見つけてみてくださいね。

1.おちょことは

「おちょこ」とは、お酒を飲むときに使う小さな器のことです。漢字では「お猪口」と書き、名前の由来にはさまざまな説があります。

また、おちょこには「蛇の目(じゃのめ)」と呼ばれる模様が入った種類もあります。まずは、おちょこの名前の由来や歴史、蛇の目の意味などについて見ていきましょう。

おちょこ

1-1.おちょこの名前の由来や歴史

おちょこの「ちょこ」は、「ちょく」という言葉が転じたものだといわれています。

「ちょく」の語源は、ちょっとしたもの、飾り気がないこと、安直などさまざまです。漢字の「猪口」は当て字ですが、かつて本膳料理で使われていた「猪口(ちょく)」という器が由来という一説もあります。

古来、日本酒はアルコール濃度が低く、大きな器で飲みまわすのが主流でした。おちょこで少量ずつお酒を飲むスタイルが広まったのは、江戸時代中期に入ってからのことです。

歴史の移り変わりとともに日本酒の製造方法は変化し、アルコール度数の高いお酒ができあがります。さらに、少人数の宴の席が広まったことも影響し、小さなおちょこが普及していきました。

1-2.おちょこの底についてる蛇の目の意味は?

底に青の二重丸が書かれた、白いおちょこを見かけたことはないでしょうか?この模様は「蛇の目(じゃのめ)」と呼ばれ、蛇の目おちょこは主に利き酒に使用されます。

蛇の目おちょこを利き酒に使う理由は、青色によって日本酒の色合いや透明度が引き立つからです。お酒に浮かぶ澱(おり)などが見えやすいというメリットもあります。

また、酒蔵でお酒の出来を確認するときは、小さなおちょこではなく180ml容量の「本唎猪口(ほんききちょこ)」と呼ばれる大きな蛇の目のおちょこが使われます。

おちょこ 蛇の目

1-3.おちょことぐい呑みの違いは大きさ

おちょこに似た酒器に「ぐい吞み」があげられます。ぐい吞みはおちょこに比べ大きく、深さがあるのが特徴です。

語源は諸説ありますが、「ぐいっと呑む」、「ぐいっとつかんで呑む」ことからぐい吞みと呼ばれるようになったといわれています。

おちょこより一回り大きなぐい吞みは、冷や(常温)のお酒を入れて楽しむほか、ロックスタイルで日本酒を飲むときにおすすめです。ぐい呑み

2.おちょこの選び方のポイント2つ

さまざまな種類のなかからおちょこを選ぶときは、以下の2つのポイントを意識してみてください。

  1. おちょこの素材から選ぶ
  2. おちょこの容量で選ぶ

陶器や錫(すず)など、おちょこの素材によってお酒の味は変化します。また、容量も日本酒の味や香りに影響する大切なポイントです。

2-1.おちょこの素材から選ぶ

陶器製

陶器は土を成形して焼いた器で、あたたかみのある触感や、少し厚みのある縁(ふち)が特徴です。純米酒のように味に深みのあるお酒と相性が良く、燗酒を注ぐとやわらかな口当たりを楽しめます。

おちょこ 陶器製

錫製

錫(すず)は、金や銀のように希少性の高い金属です。軽量で錆びにくく、落ち着いた銀色の輝きを放ちます。

また、熱伝導率が高く、冷たいものはひんやりと、燗酒はより香り良く感じられることも特徴です。アルコールと相性が良く、日本酒の雑味をなくし、口当たりをまろやかに変化させるといわれています。

おちょこ 錫製

ガラス製

ガラス製のおちょこは、冷たいお酒を飲むときにおすすめです。清涼感のある美しい見た目を楽しめます。

江戸切子や絵付けガラスなど、さまざまなデザインがあることもおすすめポイントです。また、薄いガラス製のおちょこは、お酒のキレ味を引き立ててくれます。

おちょこ ガラス製

木製

木製のおちょこは、木ならではのやわらかな風合いが特徴です。ヒノキなどの天然素材のものは、美しい木目やほのかな木の香りを楽しめます。

また、木の上に漆(うるし)を塗った器は漆器(しっき)と呼ばれます。漆器はハレの席で多く用いられますが、お酒の温度が変わりにくいため普段使いにもおすすめです。

日本酒 フリー素材

チタン製

チタンは、軽く強度に優れた金属です。熱を通しにくく、注いだお酒の温度をキープできます。

機能性に優れたチタン製のおちょこは、アウトドアシーンにおすすめです。アウトドアブランド「スノーピーク」からは、日本酒「久保田」とコラボレーションしたおちょこ「お猪口 Titanium」が販売されています。

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2-2.おちょこの容量で選ぶ

日本酒は、温度による影響を受けやすいお酒です。幅広い温度で楽しめるぶん、わずかな温度差で味や香りが大きく変化します。

お酒を温めたり、冷やしたりして味わうときは、なるべく小さなおちょこがおすすめです。大きなおちょこで飲むと、時間と共に味わいが変化してしまいます。

反対に、常温のお酒は少し大きめのおちょこに注ぎ、ゆったり味わうという方法もありますよ。

一般的に、いちばん小さなおちょこは2勺と呼ばれる32ml容量です。ほかにも、3勺~5勺(約50~90ml)のおちょこがあるため、ぜひ飲用スタイルに合ったサイズを選んでみてください。

3.おちょこのおすすめ10選

ここからは、おちょこのおすすめ10選をご紹介します。素材、容量、デザインなどさまざまなタイプを取り揃えました。プレゼントにおすすめのおちょこもあるため、ぜひ参考にしてくださいね。

3-1.だんらん酒 とっくり

三毛猫のかわいいとっくりがセットになったおちょこです。約100ml容量の、少し大きめのおちょこが2つ付いています。

お家で燗酒を楽しみたい方はもちろん、日本酒好きな方へのプレゼントにもおすすめです。電子レンジOKのため、手軽においしい燗酒を作ることができますよ。

だんらん酒 とっくり

(出典元:amazon

3-2.丸モ高木陶器 冷感桜 白平盃

桜の季節にぜひおすすめしたいのがこちら、丸モ高木陶器が手がけるおちょこです。

大きな特徴は、お酒の温度に反応して絵柄が変化すること。17℃以下の冷たいお酒を注ぐと、おちょこのなかにピンク色の桜が現れます。春酒を入れて味わいたい、遊び心あふれる商品です。

丸モ高木陶器 冷感桜 白平盃

(出典元:amazon

3-3.ピーコック ステンレス とっくり おちょこ

こちらはステンレス製のおちょこです。保温、保冷効果があり、好みの温度でゆったりとお酒を味わえます。

ステンレスならではの、スタイリッシュな見た目も印象的。陶器製とはひと味違うデザインを求める方におすすめです。

(出典元:amazon

3-4.アデリア 津軽びいどろ

津軽びいどろは、青森県の伝統工芸品です。大きな特徴は、青や赤、緑といった豊かな色彩。光に透かしたくなる美しい色合いは、職人の高い技術で生み出されています。

こちらの商品は、色も形状もさまざまなおちょこを組み合わせたもの。その日の気分や料理、お酒にあわせ、好みのおちょこをセレクトできますよ。

(出典元:amazon

3-5.TITAN MANIA(チタンマニア) おちょこ

軽く耐久性に優れ、持ち運びしやすいおちょこです。アウトドアシーンでもおいしい日本酒を楽しめます。

手のひらにすっぽりとおさまるサイズ感もうれしいポイント。保温・保冷性も高く、屋外の風を感じながらゆったりと燗酒や冷酒を味わえます。

(出典元:amazon

3-6.RIVERET リヴェレット SUZU おちょこ

飲み口が広がったSUZU(鈴)のようなフォルムの竹製おちょこです。手のひらにしっくりとなじむ触感は竹製ならでは。厚みは薄く、お酒本来の味や香りを楽しめます。

特に、フルーティーな香りの日本酒と好相性。おちょこから広がる甘い香りを感じながら、ぜひおいしい日本酒を堪能してください。

(出典元:amazon

3-7.田島硝子 青赤ペア

富士山デザインのおちょこは、祝いの席や贈り物におすすめです。容量は55mlと、小さすぎず大きすぎない程よいサイズ感。青と赤の被せガラスは、江戸切子の素材としても用いられています。付属品の美しい木箱も特別感を演出してくれますよ。

(出典元:amazon

3-8.東洋佐々木ガラス 冷酒グラス

暑い夏、冷酒を楽しむひとときに冷酒グラスはいかがでしょうか。こちらはブルーの色合いが涼やかなおちょことカラフェのセット品。カラフェには氷を入れるポケットがあり、お酒を薄めることなく冷たい状態をキープできます。

好みのおつまみとともに、ゆったり冷たいお酒を味わえるのがうれしいですね。

(出典元:amazon

3-9.アイトー 江戸切子 彩鳳

国の伝統工芸品にも指定される江戸切子は、美しいカット技術が特徴です。匠の技でガラスを少しずつ削り、さまざまな文様を生み出しています。

富士桜文様のおちょこは、日本の魅力があふれるデザイン。角度によって、富士山の上に満月が浮かぶような風景が現れます。海外の方へのプレゼントや、お土産にもおすすめのおちょこです。

(出典元:amazon

3-10.華正工房 華正蒔絵ガラス 盃 赤富士

ガラス、蒔絵(まきえ)、金箔によって美しく彩られたおちょこです。底を覗くと、蒔絵技法による赤富士と、金箔加工の空が現れます。

お酒を注ぐと光が反射し、酒器全体が黄金色に輝きます。品のよい化粧箱が付き、ギフトにも喜ばれる商品です。

(出典元:amazon

まとめ

日本酒の大切なパートナー、おちょこ。素材や容量によって、日本酒の香りや味わいは変化します。

豊富なデザインのなかから、飲用シーンにあわせたおちょこを選ぶのもおすすめです。お気に入りのおちょこを用意すれば、日本酒がもっとおいしく楽しいものになりますよ。