関東地方の酒蔵では、日本酒造りの現場を体感できる酒蔵見学が開催されています。なかには試飲やショッピング、食事を楽しめる蔵もあり観光スポットとしてもおすすめです。
実際に日本酒が造られる場所へ足を運べば、いつものお酒もよりおいしく身近なものに感じられるはず。今回は、関東地方の酒蔵見学情報をご紹介します。ぜひ酒蔵へ出かける際の参考にしてください。
※見学時は各蔵からの注意事項をご確認ください。
※記事情報は2023年8月24日時点のものです。
※掲載情報、写真などは変更の可能性もあるため、必ずご自身で事前にご確認のうえご利用ください。
※掲載している価格はすべて税込価格です。
目次
1.石川酒造(東京都福生市)
お酒好きにぜひおすすめしたいのがこちら。「酒飲みのテーマパーク」ともいわれる石川酒造の酒蔵見学です。
敷地内には趣ある酒蔵と史料館が建ち並び、併設のレストランではクラフトビールとイタリアンを楽しめます。
感謝デーに開催される酒蔵見学は、直売店の割引券と試飲、お土産付きという充実の内容です(2023年8月見学内容)。スタッフ案内のもと、銘酒「多満自慢(たまじまん)」が生まれる蔵内部を見学できます。
また、石川酒造の敷地内は予約不要で自由に散策できます。明治13年建築、国登録有形文化財の本蔵は、石川酒造の歴史を感じさせる佇まい。直売店では、QRコード付きのパンフレットが配布されています。
明治期に使用していたビール釜や樹齢700年の御神木など、パンフレットを参考にゆるりと巡るのもおすすめです。
直売店には、蔵自慢の日本酒やクラフトビールが勢ぞろい。ここでしか購入できない限定グッズもあります。ロゴ入りの酒器や雑貨は、お酒好きな方へのお土産にも喜ばれそうですね。
見学とショッピングを楽しんだら、併設のレストランで美味しい料理とお酒に舌鼓。クラフトビールはもちろん、日本酒も複数用意されています。
イタリアンと日本酒のマリアージュを堪能できるのは、古くから酒造りを手がけてきた蔵併設のレストランだからこそ。見学にショッピング、食事とお酒好きの心を満たしてくれる石川酒造へ足を運んでみてはいかかがでしょうか。
石川酒造株式会社
[住所]東京都福生市熊川1
[電話番号]042-553-0100(代表)
[アクセス]【車】八王子ICより約17分【電車】JR拝島駅よりタクシーで約8分、徒歩約20分
[見学内容]200円の直売店割引券、試飲、お土産付きの蔵見学 ※見学時間約45分 ※2023年8月見学内容
[見学料金]1,000円
[予約方法]公式ホームページより
[問い合わせ]直売店 酒世羅 042-530-5792(営業時間 10時〜18時、火曜定休 12月無休)
[石川酒造株式会社の詳細はこちら]https://www.tamajiman.co.jp/
※見学時は蔵の注意事項を要確認
2.金井酒造店(神奈川県秦野市)
金井酒造店は、丹沢山麓のふもとに位置する酒蔵です。蔵見学は、1,000円分のお買い物チケットとお酒のテイスティング付き。各グループごとに案内されるため、ゆっくりと見学できます。1グループ15名まで見学可能と、団体利用にもおすすめです。
金井酒造店の日本酒は、日々の食卓に寄り添うやさしい味わいが魅力です。蔵の敷地に掘られた地下100mの井戸から汲み上げた水が「白笹鼓(しらささつづみ)」の清らかな味わいを生み出しています。
丹沢は都内から交通の便もよく、ハイキングや登山、キャンプなどに多くの人々が訪れる場所です。見学では蔵の雰囲気とともに、丹沢の豊かな自然も体感できます。
初代蔵元・佐野リキが創業した明治元年から、150年余りの歴史を誇る金井酒造店。明治時代から現代まで、多くの人に親しまれてきた地酒のふるさとへぜひ足を運んでみてください。
株式会社金井酒造店
[住所]神奈川県秦野市堀山下182-1
[アクセス]【電車・バス】小田急線 秦野駅下車 バスにて約20分、小田急線 渋沢駅下車 バスにて約10分【車】東名秦野中井ICより約15分
[見学日時]6月〜9月下旬 ※所用時間60分程度 ※9月以降は各グループごとではなく参加者まとめての案内となる予定 ※詳細については情報が決まり次第公式サイトに掲載予定
[見学定員]1グループ15名まで
[見学内容]見学後、主要銘柄と季節のお酒のテイスティングあり
[見学料金]1名 1,000円 ※当日使える1,000円分のお買い物チケット付き
[受付]予約制
[予約方法]公式ホームページより ※団体見学を希望の場合は事前に問い合わせフォームまたは電話にて要相談
[金井酒造店の詳細はこちら]https://www.kaneishuzo.co.jp/
※見学時は蔵の注意事項を要確認
3.和蔵酒造 竹岡蔵(千葉県富津市)
和蔵酒造竹岡蔵は、海の見える千葉房総の酒蔵です。代表銘柄は「聖泉(せいせん)」と「鹿野山(かのうざん)」。伝統的な製法を用い手間暇かけて造られる日本酒は、千葉房総の海の幸、山の幸の味わいを引き立てます。
和蔵酒造の大きな特徴は、日本酒の「竹岡蔵」と焼酎の「貞元蔵」、それぞれ専用の酒蔵を有することです。蔵見学は年間通して受け付けていますが、竹岡蔵は11月から3月、貞元蔵は9月から10月と酒造期には仕込み作業も見学できます。
君津市にある貞元蔵の直営店舗「酒菜館」は、日本酒や千葉県の物産品など品ぞろえも豊富です。女性に人気の柚子リキュールなどを試飲できるスペースも設けられています。
竹岡蔵を見学したら、海岸沿いを酒菜館へと移動。和蔵酒造の日本酒や焼酎、ゆで落花生に柚子酒ケーキなどのショッピングを楽しむのもおすすめです。都心近くにありながら自然豊かな観光スポット、房総半島で酒蔵めぐりを満喫してみてはいかがでしょうか。
和蔵酒造株式会社 竹岡蔵
[住所]千葉県富津市竹岡1
[見学料金]無料
[受付]予約制
[予約方法]0439-67-0027 にて問い合わせ
[和蔵酒造株式会社 竹岡蔵の詳細はこちら]https://wakura-sake.jp/takeoka/
※見学時は蔵の注意事項を要確認
4.松岡醸造(埼玉県比企郡小川町)
古くから「酒造りの適地」として知られる小川町の松岡醸造では、ミネラル豊富な天然水を仕込み水に使用しています。硬度は149mg/ℓと、日本の仕込み水としてはトップクラスの硬水。実際に口にすると、硬水なのに柔らかい不思議な水であることを実感できます。
日本酒造りの現場を巡る蔵見学は、「帝松(みかどまつ)」の試飲付き。お酒を飲まない方には、仕込み水が用意されています。
試飲で気に入ったお酒は、直売店で購入できます。「大吟醸ソフトアイス」や「甘酒」など、酒蔵ならではのメニューもおすすめです。「オーガニックコスメ」をはじめ、地元で作られた食品や和紙製品など、お酒以外の品も充実。埼玉土産にぴったりの品々が揃います。
ゆったり食事を楽しみたいときは、庭園内にある酒蔵レストラン「松風庵」へ。ランチタイムにはお酒や仕込み水、麹、酒粕などを使用した蔵元ならではのメニューをいただけます。時間帯によりカフェ利用もできますよ。
試飲付の蔵見学にショッピング、趣ある酒蔵レストランでの食事を楽しめる松岡醸造。埼玉観光とあわせてぜひおすすめしたい酒蔵です。
松岡醸造株式会社
[住所]埼玉県比企郡小川町大字下古寺7-2
[アクセス]【車】嵐山小川ICより15分 ※駐車場有(約100台)【電車】東武東上線・JR小川町駅より徒歩25分(タクシーで5分)
[見学内容]蔵見学、試飲 ※ドライバーや子どもには蔵の仕込み水を用意
[受付]予約制
[予約方法]公式サイトの問い合わせフォームより
[松岡醸造株式会社の詳細はこちら]https://www.mikadomatsu.com/
※見学時は蔵の注意事項を要確認
まとめ
各県の老舗蔵でおいしい日本酒が造られている関東地方。今回ご紹介した蔵では、見学の後に試飲やショッピングなどを楽しめます。海沿い、山の麓と豊かな自然に恵まれた蔵も多く、都心からの日帰り旅行にもおすすめです。お酒好きにはたまらない酒蔵見学。ぜひチェックして足を運んでみてくださいね。