おすすめの日本酒を選ぶ際に、酒米や価格、産地など様々な選び方がありますが、特定名称酒から探すのも日本酒の選び方の一つです。
特定名称酒(とくていめいしょうしゅ)とは、原料や製法の違いによって日本酒を分類したもの。特定名称酒の中でも今回は純米酒についてです。
純米酒は、米と米麹のみで造られる日本酒です。日本酒は、味のバランスを整えるために醸造アルコールを添加するものもあります。純米酒には醸造アルコールは含まれておらず、米のしっかりとした旨味を楽めるのが特徴です。こちらでは、純米酒のおすすめ銘柄25選をご紹介!酒蔵の個性あふれる純米酒の世界を、ぜひお楽しみください。
目次
1.日本酒の純米酒おすすめ25選
純米酒と表記されていても、淡麗な味わいから濃醇な味わい、フルーティーなものまで個性はさまざまです。原料や製法で生まれる味わいの変化は、日本酒ならではの楽しみでもあります。おすすめの25銘柄を参考に、ぜひ自分好みの純米酒を見つけてみてくださいね。
1-1.岩の井 生もと 純米 神力
岩瀬酒造の造る「岩の井」は、世界的にも評価の高い日本酒です。昭和61年の東京サミットで振舞われたほか、JAL国際線ファーストクラスでも採用。ワインの世界的評価基準パーカーポイントの日本酒版では、95点を獲得しました。
「生もと 純米 神力」は、復活米・中生神力(なかてんしんりき)で仕込んだ酸味が際立つお酒。生もと造りならではの、複雑味のある味わいも楽しめます。温めすぎ、冷やし過ぎは香りが飛んでしまうため、常温からぬる燗で楽しむのがおすすめです。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-2.赤武 AKABU 純米
紅の武士が印象的な日本酒「赤武」(あかぶ)は、岩手県の若き蔵人が造るお酒です。100年以上の歴史を持つ蔵は、2011年の東日本大震災の津波により流失。2年後の2013年、6代目のもとに集まった若者たちの手によって、赤武酒造の新たな歴史は始まりました。
「赤武」の純米酒は、しっかりした米の旨味がありつつ、フルーティーで飲みやすい味わいが特徴。やわらかな水のような口当たりは、女性からも好評です。「いつも冷蔵庫に入れておきたい」そんな気持ちにさせてくれる、味のバランスに優れた1本ですよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-3.加賀鳶 山廃純米 超辛口
石川県のお酒「加賀鳶」(かがとび)のコンセプトはズバリ、粋!仕込みに使うのは、山田錦や五百万石、金紋錦といった良質な酒米です。米にこだわった純米酒は、深い旨味とキレ味、両方を兼ね備えています。
「山廃純米 超辛口」は、どっしりした米の旨味とともに、適度な酸味を楽しめる1本。超辛口の名のとおり、スパッとした「粋なキレ味」をぜひご堪能ください。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-4.雨後の月 十三夜 特別純米酒
雨上がりに光る月をイメージして造られたお酒「雨後の月」。広島県の超軟水で仕込まれる日本酒は、澄み切ったきよらかな味わいが特徴です。
「十三夜」と名づけられた特別純米酒には、高級酒米・山田錦を使用。アルコール度数低めに仕上げ、飲みやすさも実現しています。香りもおだやかで甘さ控えめのため、食事と合わせるお酒にもぴったりですよ。
(出典元:佐野屋)
1-5.貴 特別純米
「貴」は、その土地の土壌や風土を意味するテロワールを重視したお酒です。ヨーロッパのワイナリーを訪れた蔵元の経験をもとに、自ら栽培した酒米でお酒を仕込んでいます。
「貴 特別純米」は、蔵の定番酒。すっきりとした酸味とさわやかな旨味を持つ1本です。山口県生まれの純米酒は、濃厚な牡蠣とも好相性。ぜひ、新鮮な魚料理や和食とともにお楽しみください。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-6.風の森 ALPHA TYPE1
奈良県の「風の森」は、シュワッとした発泡感とジューシーな旨味が特徴的な日本酒です。秋津穂、山田錦、雄町といった酒米の味わいをそれぞれの銘柄で表現しています。
「ALPHA」シリーズは、従来の風の森の一歩先を追求したお酒。日本人がもっと楽しめる日本酒をと、アルコール度数低めに設計しています。火入れや加水をしていない生原酒のため、どっしりとした味のボリューム感を楽しめる1本です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-7.伯楽星 特別純米
究極の食中酒として知られる「伯来星」(はくらいせい)。「特別純米」には酒米・山田錦を使用し、しっかりとした芯のある旨味を実現しています。
盃に注ぐとふんわり広がるのは、バナナのように甘くまろやかな香り。口に含むとほどよい酸味も感じられます。冷やでいただくほか、ぬる燗でゆるりと楽しむのもおすすめ。ちょっと濃い味付けの煮物や鍋物とも好相性ですよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-8.三千盛 純米 辛口
「三千盛」(みちさかり)は、超辛口の味わいが料理の味を引き立てると評判のお酒です。スッキリと飲みやすく、女性からも人気を得ています。
「純米 辛口」は、辛口ひとすじの蔵の心意気を堪能できる1本。口にふくむとまろやかさが広がり、ほんのりとした苦みも感じられます。スパッとしたキレの良さは、超辛口の酒ならでは。こってりとした肉料理や、天ぷらのような揚げ物と合わせるのもおすすめです。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-9.紀土〈KID〉 特別純米 カラクチキッド
紀州の風土や人々の想いをぎゅっと詰め込んだ日本酒、「紀土」(きっど)。「酒は生き物、人は掛け橋」をテーマに生まれるお酒は、みずみずしくフルーティーな味わいが特徴です。
「カラクチキッド」は、心地よい刺激を楽しめる純米酒。ほかの辛口酒とはひと味違う、紀土ならではの優しい旨味が際立ちます。好みの料理とともに、1杯また1杯と飲み進めたくなる美味しさです。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-10.七本鎗 無農薬「無有」 純米 火入
「七本槍」を造る富田酒造は、450年の歴史を持つ老舗酒蔵です。江戸期に建てられた伝統蔵では、現在もていねいな酒造りが続けられています。
「無有」(むう)は、無農薬で育てた酒米・玉栄で仕込んだ純米酒。1年半しっかりと熟成させ、芳醇な味わいを実現しています。男酒とも呼ばれる「無有」は、温めても味のバランスが崩れないこともポイント。「うまい日本酒は熱燗で」という方にもおすすめの銘柄です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-11.文佳人 辛口純米
「文佳人」は、南国土佐を代表する日本酒です。高知の酒蔵・アリサワでは、少量ずつ仕込んだお酒をマイナス5℃で貯蔵する酒造りを行っています。
「辛口純米」は、梨のようなみずみずしい香りを持つお酒。キレのある飲み口は、料理の味を引き立ててくれます。高知名物カツオ料理はもちろん、こってりとしたお肉料理と合わせるのもおすすめですよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-12.五橋 五(five) 純米 イエロー 白糀
「五橋」(ごきょう)は、岩国の錦川に架かる錦帯橋からその名が付けられたお酒です。錦川の伏流軟水を仕込みに使い、やわらかで香り高い味わいを生み出しています。
大きく「五(ファイブ)」の一文字が描かれたお酒は、伝統の木桶で仕込んだFiveシリーズの1本。シリーズは全6種あり、ロゴカラーで酒質と季節感を表現しています。イエローカラーには、酸味を生み出す白糀を使用。甘酸っぱくフルーティーな純米酒は、ぜひワイングラスに注いでお楽しみください。
(出典元:さかや栗原)
1-13.山の壽 特別純米酒
福岡県を代表する地酒、「山の壽」。醸造元である山の壽酒造は、江戸時代から続く老舗酒蔵です。平成3年の台風被害により蔵は全壊したものの、約2年の歳月を経て伝統の味は復活しました。
「特別純米酒」には、高級酒米・山田錦を使用。ゆっくりと口に含むと、米の旨味と香りがやわらかに広がります。後口もキレ良く、ついつい飲み進めてしまう美味しさ。コストパフォーマンスにも優れ、日常酒にぴったりの銘柄です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-14.春霞 純米 花ラベル 瓶囲い
「春霞」は、名水百選に指定された水の里、秋田県の美郷町で造られる日本酒です。仕込み水には、地下25mからくみ上げた軟水を使用。秋田県の酒米・美郷錦を中心に、全国で愛される酒を造り続けています。
「純米 花ラベル 瓶囲い」は、新酒のフレッシュな味わいを楽しめる銘柄。おだやかな香りは、野花が少しずつ花開く春の日を思わせます。かわいらしいピンク色のラベルは、お花見の席にもぴったり。ぜひ、気の合う仲間と一緒に新酒の味わいをお楽しみください。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-15.賀茂金秀 特別純米 13 生
「賀茂金秀」(かもきんしゅう)を造るのは、広島県の小さな酒蔵・金光酒造です。若き蔵元杜氏とその家族、蔵人たちや社員の手によって、しみじみ美味しい日本酒は生み出されています。
「特別純米 13 生」は、米のしっかりした旨味を味わえるお酒。アルコール度数を13度におさえ、飲みやすさも実現しています。スッキリやさしい味わいは、「若いころは日本酒は美味しいと思えなかった」と自ら語る杜氏が手がけた酒だからこそ。日本酒初心者にもぜひおすすめしたい1本です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-16.富久長 ハイブリッド酵母 純米酒 山田錦 2015
「富久長」(ふくちょう)は、瀬戸内海に面した今田酒造で造られるお酒です。蔵元は女性杜氏の今田美穂氏。2020年には「英BBC放送・今年の女性100人」に選出され、その活躍は世界でも注目されています。
純米酒に使う「ハイブリッド酵母」は、蔵オリジナルの酵母。繊細な味わいの富久長に、深いコクや旨味をプラスしたいという思いから、独自に開発育成されました。酒米・山田錦ならではの、ふくよかな旨味も印象的。燗酒にして魚料理と合わせても美味しくいただけます。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-17.陸奥八仙 赤ラベル 特別純米 生原酒
青森県の漁師町で愛され続ける酒蔵・八戸酒造。「陸奥八仙」は、辛口酒として有名な「陸奥男山」と一線を画す酒として、9代目が新たにリリースしたお酒です。
「陸奥八仙」の入門編ともいわれる「赤ラベル」は、旨味と酸味のバランスに優れた1本。口あたりもまろやかで、日本酒を飲み慣れない方にもおすすめです。濃いめの味付けの煮物や、天ぷらなどとも好相性。飲み飽きせずに楽しめますよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-18.鳩正宗 特別純米 華吹雪55
「日本酒は冷やが好き。でもたまには燗酒でも楽しみたい」という方におすすめしたいのが、「鳩正宗」の純米酒です。青森県の水と米、そして杜氏と、どこまでも地元産にこだわったお酒は味わいスッキリ。ほどよい旨味と酸味のバランスは、どんな温度帯でも崩れることがありません。
「特別純米 華吹雪55」には、青森県の酒米・華吹雪を使用。蔵のこだわりが詰まった1本は、ぜひお好みの料理と合わせてお楽しみください。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-19.浦霞 特別純米 ひやおろし
「浦霞」は、宮城県の老舗酒蔵・佐浦酒造で造られるお酒です。「日本酒文化の発信」をテーマにした蔵併設のギャラリーでは、地元の酒器を購入したり、きき酒を楽しんだりすることもできます。
「特別純米 ひやおろし」は、厳しい冬に仕込みひと夏寝かせたお酒。あえて加熱処理をせず、そのまま瓶詰めし秋にリリースしています。ふっくらとやさしい味わいは、秋の味覚とも相性ばつぐん。料理と一緒に日本酒を楽しみたい方にぴったりの銘柄です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-20.白瀑 純米 「ど辛」 +14
どどーんと書かれた二文字が印象的な「ど辛」は、秋田県の山本合名会社が手掛けるお酒です。「山本 うきうき」や「ドキドキ」、「ツーアウトフルベース」など、蔵の銘柄はどれも個性的。「楽しく、真面目に」というコンセプトのもと、酒蔵には蔵人好みのBGMが流れています。
「ど辛」に使用されるのは、蔵から発見されたその名も「セクスィー山本酵母」。ただ辛いだけではない深い味わいは、確かな酒質が評価される山本ならではです。りんごのような甘い香りは、燗酒にして楽しむのもおすすめですよ。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-21.阿櫻 超旨辛口 特別純米 無濾過原酒
かまくらで有名な雪国、秋田県横手市で造られる「阿櫻」(あざくら)。米どころ秋田県の地元米で造る日本酒は、華やかな香りとやさしい味わいが特徴です。
「超旨辛口 特別純米」は、秋田酒こまちで仕込んだお酒。ろ過をしていない生原酒のため、しっかりとした米の旨味が活きています。後味はスーッとキレ良く、秋田流寒仕込みならではの美味しさを堪能できる1本です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-22.澤屋まつもと 純米
「澤屋まつもと」は、京都伏見で造られる日本酒です。松本酒造は「伝統を守り、新しい感性を持って、新境地を想像する」という理念のもと、米の産地にこだわった酒を生み出しています。
純米酒は、蔵の伝統が息づく昔ながらの味わいを持つお酒。なめらかな口当たりとともに、ほのかな甘みと深い旨味を堪能できます。香りもおだやかで、冷やから燗まで幅広い温度帯で楽しめる純米酒です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-23.日高見 超辛口 純米酒+11
日本有数の港町、宮城県石巻市。「日高見」は、四季折々の魚介類が水揚げされる石巻市で、多くの人々に愛されてきた日本酒です。
辛口を主流とした蔵の酒のなかでも、「超辛口 純米酒」はスパッとしたキレ味が際立つお酒。飲み口はさらりと軽く、酸味と旨味のバランスが絶妙です。新鮮な魚料理との相性もばつぐん。あっさりした料理を好む方にも、ぜひおすすめしたい銘柄です。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
1-24.義侠 純米 生原酒60% 滓がらみ
「義侠」を造る山忠本家酒造は、米にこだわった酒造りを貫く酒蔵です。酒米の最高峰とされる兵庫県東条産特A地区の山田錦を使い、しっかりとした骨格と厚みのある味わいを実現しています。
「純米 生原酒60% 滓がらみ」は、しぼりたての生原酒。メロンのような甘い香りとともに、「これぞ日本酒」という米の旨味を楽しめます。新聞紙でくるまれているのは、光による味の変化を防ぐため。コストパフォーマンスにも優れ、日本酒ファンにうれしい1本です。
(出典元:はせがわ酒店)
1-25.鳩正宗 純米酒 りんご酸酵母仕込み 生
クリーム色のラベルに描かれた、小さな鳩がかわいらしい「鳩正宗 純米酒」。ワインボトルのような見た目の1本は、りんご酸酵母で仕込まれたジューシーな味わいの日本酒です。
りんご酸由来のさわやかな酸味は、飲み進めるほどクセになる美味しさ。開栓するとフルーティーな香りも感じられます。女性にもおすすめの純米酒は、ぜひキリッと冷やしてワイングラスでお楽しみください。
(出典元:IMADEYA ONLINE STORE)
まとめ
個性豊かな純米酒の世界、いかがでしたか?日本酒は種類が多く難しいと思われがちですが、それだけ多くの人に愛される要素を持っているとも言えます。お気に入りの純米酒、お気に入りの酒蔵をきっかけに、ぜひ日本酒選びの幅を広げてみてくださいね。