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甘酒の長期保存には冷凍がおすすめ!甘酒の冷凍保存方法を解説。

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甘酒の長期保存には冷凍がおすすめ!甘酒の冷凍保存方法を解説。

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

甘酒は、冷凍保存できる飲み物です。「大量にあって日持ちが心配」というときは、冷凍庫で保存することをおすすめします。

甘酒は冷凍しても完全には固まらないため、シャーベットのように食べることも可能です。今回は、甘酒の冷凍方法や、冷凍した場合の保存期限などご紹介します。

1.甘酒の保存に冷凍がおすすめな理由

甘酒には、米麹を原料にする「麹甘酒」と酒粕を原料にする「酒粕甘酒」の2種類があります。

麹甘酒は、炊いた米に米麹と水を混ぜ、発酵させたものです。酒粕甘酒は、酒粕に砂糖と水を加えて作ります。

手作りした甘酒や、開封後の市販甘酒の消費期限は、冷蔵で2日から1週間ほどといわれています。特に、手作りの麹甘酒の場合、発酵温度が低いと雑菌が繁殖する可能性があるため注意が必要です。

加熱殺菌(火入れ)をしている甘酒であれば雑菌の繁殖は抑えられますが、いずれにしても早めに飲み切る方が安心です。

日持ちのしない甘酒も、0度以下の冷凍保存であれば1カ月ほど保存できます。冷凍しても味や栄養素に大きな影響はありません。甘酒をより良い状態で長期保存したいときは、冷凍保存を検討してみてください。

2.甘酒の冷凍保存方法

甘酒を冷凍保存する際は、小分けにするのがおすすめです。冷凍期間が長くなるほど風味は落ちるため、冷凍であっても早めに飲み切るように心がけましょう。

2-1.甘酒の冷凍保存方法

甘酒を冷凍保存する際は、殺菌したタッパーやジッパー付きの保存袋などを使います。雑菌の繁殖を抑えるために、ジッパー付きの保存袋は新品を用意しましょう。

甘酒は冷凍しても完全には固まりません。シッパー付きの保存袋なら、ほしいぶんだけ割って使えます。タッパーに小分けにしたときは、必要なぶんだけきれいなスプーンですくって使用してください。

2-2.冷凍した甘酒の保存期間

冷凍保存した甘酒は、1カ月を目安に飲み切りましょう。冷凍することで雑菌の繁殖は抑えられるものの、期間が長くなるほど甘酒の風味は落ちていきます。

長期間冷凍庫に入れていると、冷凍焼けすることもあるかもしれません。よりおいしい状態で甘酒を楽しむのであれば、なるべく早く消費することをおすすめします。

3.冷凍した甘酒の解凍方法

冷凍した甘酒は、冷蔵庫で自然解凍するのがおすすめです。解凍を急ぐ際は、常温で自然解凍させるのもよいでしょう。

自然解凍なら、冷凍で眠っていた酵素が再び活性化し栄養価の高い甘酒を飲むことができます。

解凍を急いで電子レンジにかけると、温度によっては酵素が死滅してしまう可能性があるため注意してください。特に、火入れをしていない甘酒は、冷凍状態でも酵素が残っているため自然解凍がおすすめです。

冷凍しても完全に固まらない甘酒は、シャーベットとして食べることもできます。その際は、とりわけるスプーンも煮沸消毒しておくと雑菌の混入を防ぐことができ安心です。

甘酒

4.甘酒を冷凍保存するときの注意点

甘酒を冷凍保存する際は、密閉できるプラスチック製の容器を使いましょう。空気に触れる面積が少ない密閉容器であれば、雑菌の繁殖が抑えられ、甘酒の風味も損なわれません。

また、プラスチック製でなくガラス製の容器の場合、冷凍した甘酒をスプーンですくう際に割ってしまう恐れがあります。そのため、保存には冷凍に対応したプラスチック製容器を使うのがおすすめです。

甘酒

まとめ

甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養豊富な飲み物です。特に、麹甘酒はノンアルコールのため、小さな子どもやドライバーでも安心して飲むことができます。

甘酒の冷凍保存は、ほしいときにほしい量だけ使えることが大きなメリットです。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ日常に甘酒を取り入れてみてください。