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-高級日本酒という新しい選択肢を-ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」の魅力を紹介

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-高級日本酒という新しい選択肢を-ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」の魅力を紹介

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

2022年に誕生したラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」。
販売直後から世界最高峰のワイン品評会「IWC」でのトロフィー賞を始め、6つの世界的品評会で受賞。また発売から1年で、ミシュラン星付きレストランや5つ星ホテル100店舗以上で提供されています。

2023年には、新シリーズ「極幻 FORMULA.2」が国際的コンペティションで金賞を受賞するなど、国内外で高い注目を集めています。

今回は「MINAKI」の魅力をたっぷりと解説。ブランドに込められた想いやこだわり、おすすめのペアリングなどご紹介します。

1.ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」とは

MINAKI

「MINAKI」は、2022年2月に株式会社REBORNが立ち上げたラグジュアリー日本酒ブランドです。

2023年の「全米日本酒歓評会」では、「極幻 FORMULA.2」が発売から約半年、初出品で金賞を受賞。フラッグシップの「極幻」も銀賞を受賞するなど、2年連続で世界的評価を得ています。

香りは上品でクリアな味わい。ラグジュアリーな世界観を纏う「MINAKI」は日本酒に馴染みがない人でも飲みやすく、特別な贈り物としても支持されています。

1-1.人生の節目に開けたくなる、特別な1本を

株式会社REBORN代表の皆木 研二氏は、今では考えられないものの、5年前までは日本酒に触れる機会がほとんどなかったといいます。

そんな皆木氏が日本酒の魅力に気付くきっかけとなったのが、日本全国を回るなかで出会った各地の日本酒の存在。

その土地の歴史と伝統を受け継ぎながら、脈々と進化を続ける日本酒に惹かれたという皆木氏は「世界中の人が人生の節目に開けたくなる、特別な1本を」という想いを胸に、確かな醸造技術をもつ杜氏とともにプロジェクトをスタートさせました。

「MINAKI」の醸造パートナーは、山形県の「奥羽自慢」と青森県の「八戸酒造」。どちらも伝統と革新、高い技術をあわせもつ酒蔵です。

さらに、徹底した市場調査や全国のシェフ・ソムリエとのディスカッションを重ね「MINAKI」にしか生み出すことのできない唯一無二の酒造りを実現しています。

1-2.ラグジュアリー日本酒に込められた想い

「MINAKI」の小売価格は1本(720ml)あたり2〜3万円台。日本酒の一般的な価格が2〜3千円であることを考えると、高級な部類であることがわかります。

「日本酒は安酒といった昔ながらのイメージのままだと、酒蔵には利益が残らず、日本酒という文化が衰退してしまう」

そう考える皆木氏が大切にしているのは「日本酒好きな方はもちろん、今までワインやシャンパンを飲んでいた方にも高級日本酒という選択肢を提案したい」という想いです。

設立当初、高級日本酒のコンセプトは世間で簡単に受け入れられるものではありませんでした。

しかし、皆木氏が飲食店に直接アプローチをし、1軒1軒ていねいに対話を重ねるなかで「MINAKI」ブランドへの共感の輪は広がっていきます。

何より人々の心を動かしたのが、各界のシェフたちが「美味しい」と語る確かな味わい。

現在はミシュラン星付きレストランをはじめ、5つ星ホテルや老舗旅館など約100店舗以上で「MINAKI」は提供されています。

2.新シリーズ「極幻 FORMULA.2」のこだわり

MINAKI

今回ご紹介するのは「極幻 FORMULA.2」。代表作「極幻」の新シリーズとなる日本酒です。こだわりの原料と製法、蔵の高い技術により「極幻」の新たな姿が表現されています。

2-1.山形県オリジナル酒米「雪女神」

「極幻 FORMULA.2」の原料米は、山形県オリジナルの酒米「雪女神」です。

山形県は、香り華やかな“吟醸酒”の出荷割合が高い吟醸王国。雪女神は山形県初の大吟醸向け品種として誕生しました。

粒が大きく、心白(しんぱく)と呼ばれる中心の白く濁った部分の発現率が高い雪女神は、小さく削った米を用いる吟醸酒造りに適しています。

雑味の原因となり得るタンパク質の含有量も少なく、酒質のきれいな仕上がりは、高級酒米・山田錦に匹敵するといわれるほどです。

2-2.精米歩合29%

精米歩合(せいまいぶあい)とは、玄米を削った後に残る割合を数字で示したものです。例えば「精米歩合60%」と表示のある日本酒は、外側を40%削った米を原料に造られています。

米を削ることは「磨く」とも表現され、よく磨いた米を用いるほど、日本酒は香り華やかでクリアな味わいに仕上がりやすいといわれています。

「極幻 FORMULA.2」の精米歩合は29%。酒米の特性を最大限引き出すため、雪女神を小さく磨き上げて造られた日本酒です。

酒米を小さく磨くのは容易なことではなく、酒蔵の高い技術力と時間を要します。「極幻 FORMULA.2」もまた、パートナーである酒蔵の醸造技術により生まれる逸品です。

磨かれた雪女神
磨かれた雪女神

2-3.パートナーは山形県の奥羽自慢

「極幻 FORMULA.2」の醸造パートナーは、山形県の奥羽自慢。1724年創業の老舗蔵です。

酒造りに用いられるのは超軟水の天然の井戸水。また、長期低温醸造に適した冬の寒さが上質な酒を育みます。

米に水、そして人と気候風土。「極幻 FORMULA.2」には、「土地への愛情や背景、ストーリーなどすべてを含んだラグジュアリー日本酒を提供したい」というブランドの想いが体現されています。

3.「極幻 FORMULA.2」の味わい

MINAKI

「極幻 FORMULA.2」の大きな特徴は、さわやかな香りと上品かつ繊細な口当たりです。

ポンという音とともに抜栓すると、たちまち青リンゴのように瑞々しい香りが広がりました。

色合いは自然のままの絹糸を思わせるやわらかな黄色。ワイングラスに注ぐと、より豊かな香りを堪能できます。

するりと口に流れる印象は清らかな水のよう。品の良い甘さと適度な酸味、ほんのりとしたコクが一体となり心地よい余韻とともに静かに消えていきます。

時間の流れで表情が変化する「極幻 FORMULA.2」は、食前から食中、食後とゆったりとお酒を楽しみたいときにもおすすめです。

青りんごのようにフレッシュな香りは、やがて白桃を思わせる甘くまろやかな香りに。クリアな酒質はあわせる料理を選ばず、幅広いシーンでラグジュアリーな“時”を演出してくれます。

3-1.日本酒を知るきっかけの1杯に

「初めて日本酒を飲む人にも美味しいと言ってもらえる味わいを目指した」という「MINAKI」のお酒は、日本酒を知るきっかけの1杯としておすすめです。

上品な香りとクリアな旨味のバランスに優れ「日本酒はアルコール感が強く飲みづらい」というイメージがある方ほど「これが日本酒?」と嬉しい驚きが得られます。

1度日本酒の入口に立てば、「もっと甘いお酒が飲んでみたい」「より味の濃いタイプを」と新たな扉が開かれるはず。

洗練されたボトルデザインも美しく、これまでワインやシャンパンを手土産にしていたようなシーンにも「高級日本酒」という新たな選択肢を与えてくれます。

3-2.「極幻 FORMULA.2」のペアリング

「極幻 FORMULA.2」×「ぶどうとカッテージチーズのサラダ」
「極幻 FORMULA.2」×「ぶどうとカッテージチーズのサラダ」

「極幻 FORMULA.2」の繊細でピュアな味わいは、素材のフレッシュ感を楽しみたい一皿にぴったり。ぶどうのジューシーな香りと甘み、カッテージチーズの酸味がお酒の個性と絶妙にマッチします。

仕上げにオリーブオイルを回しかけ、アクセントにバルサミコ酢を少々。白ワインをあわせたくなるようなシーンにも、ラグジュアリー日本酒「極幻 FORMULA.2」が華を添えてくれます。

「極幻 FORMULA.2」×「鯛・イカの刺身」
「極幻 FORMULA.2」×「鯛・イカの刺身」

「極幻 FORMULA.2」は和食の王道、刺身のパートナーとしても本領を発揮。きれいな酸味が素材の繊細な味わいを引き立てます。

寿司の名店をはじめ、名だたる中華レストランでも提供されるラグジュアリー日本酒「極幻 FORMULA.2」。日常を彩る1杯として、ぜひ好みのペアリングを見つけてみてください。

4.「MINAKI」はどこで買える?3種のラインナップ

ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」のアイテムは公式サイトで販売されています。ラインナップは、スパークリング日本酒を含む全3種です。また、「極幻」シリーズは火入れと生酒の2タイプから購入できます。

4-1.極幻〜GOKUGEN〜

極幻(GOKUGEN)
出典:MINAKI公式「極幻(GOKUGEN)」

ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」のフラッグシップ。雑味がなくやわらかな口当たりは、食中酒としても最適。

極幻
価格:32,780円(税込)
製造場所:山形県
原料米:兵庫県産山田錦100%
内容量:720ml
精米歩合:17%
アルコール分:15%
火入れ:1回
同封物:オリジナルボックス、ギャランティカード、ブランド紹介冊子

極幻(生酒)
価格:36,080円(税込)
製造場所:山形県
原料米:兵庫県産山田錦100%
内容量:720ml
精米歩合:17%
アルコール分:15%
火入れ:0回
同封物:オリジナルボックス、ギャランティカード、ブランド紹介冊子

4-2.極幻 FORMULA.2

極幻 FORMULA.2
出典:MINAKI公式「極幻 FORMULA.2」

代表作「極幻」のシリーズとして、新たな姿を表現する一本。シリーズにふさわしい上品さと存在感のある味わいが魅力。

極幻|FORMULA.2
価格:21,780円(税込)
製造場所:山形県
原料米:山形県産雪女神100%
内容量:720ml
精米歩合:29%
アルコール分:15%
火入れ:1回
同封物:オリジナルボックス、ブランド紹介冊子

極幻|FORMULA.2(生酒)
価格:25,080円(税込)
製造場所:山形県
原料米:山形県産雪女神100%
内容量:720ml
精米歩合:29%
アルコール分:15%
火入れ:0回
同封物:オリジナルボックス、ブランド紹介冊子

4-3.珀彗 HAKUSUI

珀彗│HAKUSUI
出典:MINAKI公式「珀彗│HAKUSUI」

青森県の八戸酒造をパートナーに造り上げたエレガントなスパークリング日本酒。和洋中とあわせる料理を選ばないドライな口当たり。

珀彗
価格:27,280円(税込)
製造場所:八戸酒造(青森)
原料米:青森県産吟烏帽子
内容量:720ml
精米歩合:非公開
アルコール分:11%

「MINAKI」の詳細はこちら
https://minaki-sake.com/

まとめ

約2000年もの長い歴史のなかで、進化を遂げてきた日本酒。かつて神に供える神聖なものだったお酒は、やがて庶民の間へと広まり人と人とを繋いできました。

ラグジュアリー日本酒ブランド「MINAKI」は、令和の日本から世界へと新たな日本酒の魅力を発信しています。

日本酒入門編としても高いポテンシャルをもつ「MINAKI」。上質な1杯をきっかけに、日本酒の新たな扉を開いてみてはいかがでしょうか。