銘酒揃い!今の秋田の日本酒はスゴイ。秋田県のオススメ日本酒銘柄10選

人気の日本酒銘柄が数多く揃い「美酒王国」とも言われる秋田県。東北には美味しい日本酒が集まっているとよく言われますが、もちろん秋田県もその中のひとつです。

秋田の酒米で仕込む純米酒や、雪深い時期に低温貯蔵した吟醸酒など、どれも酒蔵のこだわりのあふれる銘柄ばかり。今回ご紹介するのは、その中でも特にオススメの日本酒銘柄10選です。

日本酒初心者の方でも、秋田の人気銘柄を通じて日本酒のトレンドを知ることができますよ。

1. 銘酒揃い!今の秋田の日本酒はスゴイ。

「新政」に「雪の茅舎」、「まんさくの花」「花邑」「刈穂」…これらはすべて秋田で造られるお酒の名前。そして、日本酒界でも人気を誇る銘酒の数々でもあるのです。

「米の秋田は酒の国」といわれる秋田県は、酒米生産量全国5位・清酒出荷量は全国4位の地域。豊かな自然と良質な水、冬の寒冷な気候と、美味しい酒造りに適した条件が揃っているのです。

古くから酒造りが盛んな地域でもあり、現在酒造組合に登録している酒蔵の3分の2は100年以上の歴史を持つほど。近年は「NEXT5」という名で秋田の若手蔵元によるユニットが結成され、日本酒の魅力を全国に発信するための取り組みも行われています。

「日本酒といえば秋田!」というほど、秋田県は古くから伝わる伝統と新たなチャレンジにより、日本酒界を牽引し続けているのです。

2.秋田県のオススメ日本酒銘柄10選

ここからは、秋田のオススメ日本酒銘柄10選をご紹介していきます。どれも日本酒ファンから注目を集める人気銘柄ばかり。味のチャートとともに、ぜひその魅力をチェックしてみてくださいね。

2-1. 新政(あらまさ)

NEXT5のメンバーでもある新政酒造は、日本酒界の革命児と呼ばれる存在です。

秋田県で栽培された酒米を使用し、酒母づくりに採用しているのは伝統製法の「生酛」のみ。余計な添加物は排除し、昭和5年に蔵で発見された「きょうかい6号」酵母だけを用いて酒造りは行われます。

デリケートなお酒で低温保管が基本となるため、販売は飲みきりサイズの四合瓶(720ml)がメイン。「米の磨き度合いが酒の価値を決めるわけではない」というポリシーから、全てのお酒を「純米酒」と表記するというこだわりぶりです。

日本酒のイメージとかけ離れたボトルデザインやネーミングでありながら、そのどれもが秋田の酒米の個性を感じられるものばかり。年に数回の頒布会を楽しみに待つ「新政ファン」も多い銘柄です。

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新政 新政酒造 さけのわ

(引用:秋田県 – さけのわ

2-2. 雪の茅舎(ゆきのぼうしゃ)

「雪の茅舎」は、自社で培養したオリジナル酵母と、米の磨きにこだわった酒造りから生まれるお酒です。

雪の茅舎を造る齋彌酒造は、薬剤による殺菌を行わない酒蔵として日本で初めてオーガニック認定を受けた蔵。工程差が約6mある傾斜地に建てられた酒蔵は「のぼり蔵」と呼ばれ、坂の上の精米所に運ばれた酒米が、工程を経るごとに下へ移動する仕組みになっています。

のぼり蔵で仕込みを手がける職人のひとりが高橋藤一杜氏。手間と技術が必要な「山配もと」を復活させた人物です。「雪の茅舎 山廃純米吟醸」は華やかな香りときめ細やかな味わいを持ち、日本酒通をうならせる1本として知られています。

普通酒から大吟醸までラインアップは幅広く、どれも高品質に仕上げられているのも美酒王国・秋田のお酒ならでは。中でも朱色の筆で数字が印された「製造番号酒」は、日本酒好きが毎年待ちわびる1本です。

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雪の茅舎 齋彌酒造店 さけのわ 

(引用:秋田県 – さけのわ

2-3. 山本

「山本」は、6代目となる山本友文社長が自ら造り始めた人気シリーズです。明治34年に創業した山本合名会社は、当初は白瀑(しらたき)という名の日本酒を造っていた酒蔵でした。

アメリカの大学で機械工学を学び、東京の音楽プロダクションに勤務していた山本社長が6代目に就任したのは、日本酒業界が低迷期だった時代。より良い酒を追い求めた山本社長は、従来からある杜氏制を廃止し、自らが製造責任者兼杜氏に就任します。

「酒造りは米作りから」と、蔵の仕込み水が流れる田園で酒米を栽培し、仕込むのは純米酒のみ。山本社長の人柄が現れるネーミングと確かな味わいが評判を呼び、今では秋田を代表する地酒のひとつとなったのです。

鋭い切れ味が魅力の「ピュアブラック」は、山本のベースとなる通年商品。ちょっと変わった銘柄が飲みたいという方には、蔵で発見された「セクスィー山本酵母」で仕込んだ超辛口のお酒「ど辛」もおすすめですよ。

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山本 さけのわ

(引用:秋田県 – さけのわ

2-4. 一白水成(いっぱくすいせい)

「一白水成」を造る福禄寿酒造は、創業から300年あまりにのぼる歴史を持つ秋田の老舗酒蔵です。現存する大正時代の酒蔵は、全国登録有形文化財にも指定されています。

一泊水成は、平成18年に蔵が発表した新たなブランド。「白い米と水から成る、一番旨い酒」を目指して造られた日本酒は、今では秋田の地酒として高い人気を得ています。

蔵の地下から湧き出るのは、カルシウムやマグネシウムを多く含む中硬水。舌触りが爽やかで、日本酒をすっきりとした飲み口に仕上げます。華やかな香りと酸味、キレのバランスが良い一白水成は、日本酒を飲み慣れない方や女性にもおすすめです。

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一白水成 福禄寿酒造 さけのわ

(引用:秋田県 – さけのわ

2-5. まんさくの花

「まんさくの花」は、秋田県の中でも有数の豪雪地帯である横手市で造られるお酒。雑菌さえも繁殖しない過酷な寒さと井戸からくみ上げた地下水が、まんさくの花を上質な銘酒へと仕上げています。

まんさくの花という名前は、昭和56年放送の横手市を舞台にした朝の連続ドラマからとったもの。当時は珍しかったひらがなの墨文字で書かれたラベルは「きれいで優しい酒質の日本酒を造りたい」という日の丸醸造の想いの表れでもありました。それまで販売していたお酒「日の丸」と異なる挑戦のお酒として、多種多様な酒米や酵母によって造られているのも特徴です。

その中でも最高峰となるのが、伝統の技法で仕込まれた「別格大吟醸」手間暇かけて仕込んだ後に、1年以上低温熟成させた大吟醸は香り高く実に繊細な味わいです。季節の限定酒も豊富でラベルに工夫が施されたものばかりなので、年間を通して秋田の味を楽しむことができますよ。

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まんさくの花 日の丸醸造 さけのわ

(引用:秋田県 – さけのわ

2-6. 春霞(はるかすみ)

「春霞」は、水の町とも呼ばれる秋田県美郷町で造られるお酒です。醸造するのは明治7年創業の栗林酒店。仕込み水には、地下25mからくみ上げる軟水を使用しています。

使用する酒米の多くは、栽培が難しいと言われる秋田独自の「美郷錦」。大粒でタンパクが少ない美郷錦は仕込み水や酵母との相性も良く、春霞のやわらかな口当たりを生み出しているのです。

通年商品となるのは、シックなカラーでまとめられた「黒」「白」「赤」「緑」の4種類。美郷錦を35%まで丁寧に磨き、袋に吊ったもろみからこぼれる雫を一滴ずつ集めた「黒」は飲み飽きない美味しさです。

春から夏にかけて販売される限定酒は季節に合わせた味に仕上げられ、「春霞」の名前のとおり春にふさわしい香りと旨味にあふれています。

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春霞 栗林酒造店 さけのわ

(引用:秋田県 – さけのわ

2-7. ゆきの美人

「ゆきの美人」を造る秋田醸造は、大正8年創業の歴史ある酒蔵です。長年にわたり大手への桶売りのお酒を製造していましたが、平成13年から自社商品の開発に着手。マンションの一画を改装した蔵で、ゆきの美人の醸造が始まりました。

秋田醸造の強みは、低温管理を徹底した設備で1年中酒造りができること。季節にとらわれることなく、どんな時でも搾りたてのお酒を提供することができるのです。材料にもこだわっており、仕込み水には往復2時間かけて運ぶ大平山の湧き水を使用しています。

純米酒以上のお酒にこだわって仕込まれるお酒は、香りが穏やかでやわらかな口当たり。好みの料理と合わせながら、ゆったりと米の旨味を楽しみたい日本酒です。

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ゆきの美人 秋田醸造 秋田県

(引用:秋田県 – さけのわ

2-8. 花邑(はなむら)

現在入手困難ともいわれる「花邑」は、秋田の老舗酒蔵である両関酒造のお酒です。酒造りを指導・監修したのは、幻の酒として知られる山形の地酒「十四代」を造る高木顕統氏。醸造方法や品質管理だけでなく、名前やラベルデザインまで高木氏が監修した花邑は、十四代の遺伝子を持つお酒として日本酒ファンから注目を集めるものとなりました

花邑を造る両関酒造があるのは、東北の灘とも呼ばれるほど酒造りが盛んな秋田県の湯沢市。高木氏の指導はもちろん、自然豊かな土地と日本名水百選にも選ばれた湧き水、両関酒造の技術が花邑を美味しいお酒に仕上げているのです。

上品で穏やかな香りの花邑は、食中酒としてゆっくりと味わうのがおすすめ。揚げ物や洋食と合わせても、お酒の旨味が油分をすっと流してくれますよ。

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花邑 両関酒造 秋田県

(引用:秋田県 – さけのわ

2-9. 天の戸(あまのと)

天照大神の逸話に登場する「天の岩戸」をモチーフに造られた「天の戸」。ラベルに勾玉がデザインされた天の戸は、大正6年創業の浅舞酒造が造る秋田の地酒です。

仕込み水に使われるのは、酒米の育つ田んぼにも流れる皆瀬・成瀬川の伏流水。地下を通り蔵の中に湧き出る水と、蔵から5km範囲内で育つ酒米だけを使用し天の戸は造られています。

純米酒のみにこだわる天の戸は、香り高くフルーティーな「薫」、軽くスッキリとした「爽」、ふくよかな希少酒「熟」、米の旨味が凝縮した「醇」の4タイプ。まるで水のようにさらさらとした口当たりで、秋田の自然の豊かさを感じさせてくれる日本酒です。

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天の戸 浅舞酒造 秋田県

(引用:秋田県 – さけのわ

2-10. 刈穂(かりほ)

「刈穂」が造る刈穂酒造があるのは、秋田県有数の穀倉地帯。夏から秋は酒米の栽培に適した気候、冬場は雪が多く寒冷と、一年を通じて美味しいお酒を生み出すための条件が揃った地域です。

蔵伝統の山配仕込みで仕込んだお酒は、酒槽(さけふね)と呼ばれる槽で搾られます。大変な手間がかかるにも関わらず、刈穂酒造では全てのお酒に酒槽を使用。全部で6台ある酒槽は「刈穂六舟」の名前の由来にもなっています。

スッキリとした辛口に仕上げられた刈穂は、優れた酒質が人気のお酒。秋田の自然、秋田の伝統の酒造りが生み出す味わいを堪能できる銘柄です。

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刈穂 秋田清酒 さけのわ

(引用:秋田県 – さけのわ

まとめ

秋田県は日本有数の米どころであり、酒どころでもある地域です。豊かな自然と伝統の製法により、人気の日本酒銘柄が数多く誕生しています。

日本酒は飲み慣れないという方でも、確かな味に出会えるのも秋田の地酒の魅力。今回ご紹介した銘柄を参考に、ぜひ美酒王国・秋田の日本酒を堪能してみてくださいね。