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日本酒で作る鍋「美酒鍋」と「常夜鍋」のレシピを紹介!

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日本酒で作る鍋「美酒鍋」と「常夜鍋」のレシピを紹介!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

温かい鍋が恋しい季節がやってきました!実は日本酒は、鍋と相性抜群。旨味の相乗効果でお互いの美味しさがより引き立ちます。

今回は、日本酒を使った「美酒鍋」と「常夜鍋」のレシピをご紹介します。「日本酒をいつもと違うアレンジで楽しみたい」、「飲み切れない日本酒が余っている」というときは、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

1.日本酒と鍋は相性抜群!

寒い冬の定番、鍋と日本酒は相性抜群!その理由には、それぞれが持つ旨味成分が関係しています。

鍋のベースとなる出汁は、旨味の宝庫。昆布や野菜にはグルタミン酸、きのこ類にはグアニル酸、魚や肉にはイノシン酸が多く含まれています。これらはすべて、旨味のもととなる成分。それぞれの相乗効果で、鍋はより美味しい料理に仕上がるというわけです。

また、日本酒は旨味成分アミノ酸を豊富に含むお酒です。鍋の成分と合わされば、旨味の相乗効果がより高まります。鍋をおともに日本酒を楽しむのはもちろん、鍋の材料として日本酒を使うのもおすすめです。

2.賀茂鶴酒造考案の「美酒鍋」

「美酒鍋」は、酒蔵発祥の鍋料理です。考案したのは、広島県の賀茂鶴酒造。蔵人に栄養をつけてあげたいとの思いから生まれた「美酒鍋」は、利き酒に影響の出ない、あっさりとした味わいが魅力です。

「美酒鍋」は水は使わず、日本酒のみで調理していきます。お酒の種類は、旨味のある純米酒や、冷でも燗でも美味しい本醸造酒などがおすすめです。野菜の量や種類は好みにあわせて調整してください。具材を多めに用意すれば、日本酒を足しつつ温かい鍋を楽しめます。

2-1.美酒鍋の材料(4人分)

  • 豚ばら肉(薄切り)200g
  • 鶏むね肉 200g
  • 砂肝 200g
  • にんにく 1かけ
  • サラダ油 少量

※野菜は好みにあわせて調整してください

  • 白菜 1/4株
  • 白ねぎ 1本
  • 玉ねぎ 1/2個
  • ピーマン 2個
  • にんじん 1/2本
  • しいたけ 4個
  • えのきだけ 1株
  • こんにゃく (ちぎって下茹でする)1/2枚
  • 厚揚げ 1枚

※水は使わず清酒のみで仕上げます

  • 清酒 400~500ml
  • 塩、こしょう 適量
  • 溶き卵(お好みで)

2-2.美酒鍋の作り方

1.すべての材料を食べやすい大きさにカットする。にんじんはピーラーを使うと薄い短冊状になり、火が通りやすいのでおすすめです。

2.鍋にサラダ油とスライスしたにんにくを加え、弱火にかける。香りが出てきたら肉類を入れ、塩コショウで下味を付ける。

3.肉類に軽く火が通ったら、火の通りにくい材料から鍋に入れていく。

4.日本酒を材料が半分浸かるぐらいまで入れ、強火で2~3分沸騰させ、炒り煮しながらアルコール分を飛ばす。

5.野菜がしんなりしたら、塩コショウで味を調えてできあがり。好みで溶き卵、七味、ゆずこしょうなど絡めていただく。

3.冬に旬を迎えるほうれん草がたっぷりの「常夜鍋」

「常夜鍋」は、豚肉とほうれん草主体のシンプルな鍋です。毎晩食べても飽きないことから、その名が付けられたといわれています。

好みにあわせ、だし汁と日本酒の割合をアレンジするのもおすすめです。レシピは基本となるほうれん草、豚肉、油揚げの組み合わせですが、大根やネギ、豆腐などを加えれば味のバリエーションが広がります。

常夜鍋

3-2.常夜鍋の材料 (4人分)

  • 豚バラ肉(薄切り) 300g
  • ほうれん草 1束
  • 油揚げ 2枚
  • 水 1200ml
  • 日本酒 200ml
  • 昆布だし(顆粒) 適量
  • ポン酢、七味、大根おろし、刻みネギなど(お好みで)

3-3.常夜鍋の作り方

1.ほうれん草は火が通りやすいよう、根の部分に切込みを入れておく。

2.鍋に水と日本酒、昆布だしを入れ煮立たせる。

3.材料をしゃぶしゃぶしながら、ポン酢と好みの薬味と一緒にいただく。ほうれん草は湯につけすぎるとアクが出ることがあるため、その場合は湯やだし汁を足してください。

まとめ

いつもの鍋をより美味しくしてくれる日本酒。シメにうどんやご飯を加えれば、最後まで鍋の旨味をたっぷり味わえます。好みの具材と日本酒を用意して、ぜひ身も心も温まるひと時を過ごしてくださいね。