酒粕を水で伸ばす酒粕パックは、お家で簡単に手作りできます。美白や保湿など、さまざまな効果が期待できるといわれている酒粕パック。今回は、作り方や使い方をくわしくお伝えします。
より効果を実感したいという方には、ライン使いできる市販の酒粕パックもおすすめです。ぜひ日々のスキンケアの参考にしてくださいね。
目次
1.酒粕パックとは?酒粕の美容効果
酒粕パックは、お酒を搾ったときにできる「酒粕」を使ったスキンケアです。市販品を購入できるほか、お家でも簡単に手作りできます。
酒粕は、体にうれしい栄養素をたっぷり含んだ発酵食品です。飲むだけでなく、肌に塗っても美肌効果が期待できます。
1-1.お酒を搾ったあとに残る「酒粕」
日本酒は、醪(もろみ)と呼ばれる白い液体を搾ってできるお酒です。搾ったあとに残る固形物が「酒粕」になります。
酒粕には、米や米麹(こうじ)、酵母由来の成分が凝縮した状態で含まれています。タンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどが豊富な発酵食品です。甘酒や粕汁などにするほか、スキンケアにも活用できます。
1-2.酒粕パックで期待できる美容効果
酒粕には、アルブチンやフェルラ酸といった美肌成分が豊富に含まれています。アルブチンは、シミやソバカスの原因となるメラニン色素の蓄積を防いでくれる成分。フェルラ酸は、エイジングケア化粧品などに配合される成分です。
さらに、肌のうるおいを保つセラミドの一種、グルコシルセラミドを含む酒粕には、美白効果や保湿効果が期待できます。
2.お家で簡単!酒粕パックの作り方と使い方
酒粕パックはお家で手作りできます。材料は酒粕と水(精製水)といたってシンプル。ここからは、注意点もあわせて酒粕パックの作り方や使い方を紹介していきます。
2-1.酒粕パックを使うときの注意点
酒粕パックを使うときは、腕の内側などに乗せ、パッチテストをおこなうことをおすすめします。酒粕にはアルコールが含まれているため、人によっては肌への刺激が強いからです。パッチテスト中にヒリヒリとした刺激を感じる場合は、すぐに洗い流し酒粕パックの使用を控えてください。
2-2.酒粕パックの材料と作り方
材料
- 酒粕 50g
- 精製水 約50ml
酒粕パックの作り方
酒粕パックの作り方はとっても簡単。きれいな器か袋などに酒粕を入れ、水を少しずつ加えながらペースト状になるまで混ぜていきます。
水の量は、顔に塗っても垂れない固さになるよう調整してください。酒粕が固い場合は、小さくちぎってから使うのがおすすめです。
多めに作れば1週間ほど冷蔵庫で保存できます。ただし、酒粕はあくまでも食料品のため1週間をめどに使い切るようにしましょう。
2-3.お肌にあわせてデイケア&スペシャルケア
酒粕パックは、洗顔後の水気をふき取った肌に乗せていきます。顔全体に伸ばし、5~10分おいたらぬるま湯で洗い流しましょう。
おすすめは、入浴中の酒粕パックです。湿度と温度が高い浴室では、毛穴が開きより効果的といわれています。浴室なら、デコルテや腕なども同時にケアできるのがうれしいですね。
お肌がお疲れ気味というときは、酒粕パックを使ったスペシャルケアを。パックの上からシートマスクを乗せれば、よりしっとりとした効果が期待できます。
3.手作り酒粕パック3つのアレンジ
米ぬかや豆乳など、好みにあわせてアレンジできるのが手作り酒粕パックのうれしいポイントです。大豆や乳製品などを使用するため、こちらも使用前はパッチテストをおすすめします。酒粕の香りが苦手というときは、アロマオイルのアレンジをお試しください。
3-1.酒粕パック+米ぬか
米ぬかは、玄米を削ったときに出る粉末です。ぬか漬けなどに使われる米ぬかには、美容効果が期待できるビタミンが豊富に含まれています。
酒粕パックに加えれば、スクラブ効果もプラスされます。ヒジやかかとなどの全身ケアにおすすめです。ゴシゴシこするのではなく、肌にやさしく乗せて使ってくださいね。
3-2.酒粕パック+無糖ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸には、古い角質を除去したり、シミやくすみの原因を抑える働きがあるといわれています。パックとして使用するときは、無糖ヨーグルトを選んでください。また、作り置きはせず、1回で使い切るのがおすすめです。
3-3.酒粕パック+アロマオイル
酒粕のにおいが気になるときは、アロマオイルを数滴たらしてみてください。入浴中の酒粕パックに使用すれば、リラックス効果がより高まります。入れすぎると香りが強くなり、肌への刺激にもつながるため注意しましょう。
4.市販のおすすめ酒粕パック
酒粕を使った美容パックはドラッグストアや通販サイトなどで購入できます。酒粕洗顔フォームやローションもあるため、ライン使いしたいときにもおすすめです。
4-1.ワフードメイド 酒粕パック
肌にぬりやすいテクスチャーの酒粕パックです。オリジナルの酒粕エキスがたっぷり配合されています。同シリーズのメイク落としや洗顔料、化粧水もあり、日々のスキンケアに酒粕効果を取り入れることができますよ。
(出典元:株式会社pdc)
4-2.マイノロジ はがせる杜氏の酒粕泡パック
こちらは塗った後にやさしくはがすタイプのパックです。肌に塗ると汚れが浮き上がり、泡状に変化します。はがした後の肌はふっくらもっちり。くすみが気になる肌のトーンアップ効果が期待できます。
(出典元:amazon)
まとめ
体の内側と外側、両方からうれしい効果が得られる酒粕。パックにすれば、日々のスキンケアにその効果を活用できます。豊富な栄養成分は、日本酒が米と米麹から生まれる発酵食品だからこそ。料理に使ったり、パックにしたりと日常に酒粕効果を取り入れてみてはいかがでしょうか。