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日本酒の「ひやおろし」とは?おいしい飲み方も解説

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日本酒の「ひやおろし」とは?おいしい飲み方も解説

秋の気配を感じるころ、店頭に並び始める日本酒「ひやおろし」。「ひやおろしってどんなお酒?」「ひやおろしの飲み方は?」と気になったこともあるのではないでしょうか。ひやおろしはなんといっても、秋限定の味わいが魅力的!今回は、ひやおろしの意味や特徴、おすすめの飲み方についてご紹介します。

1.「ひやおろし」ってどういうお酒?

「ひやおろし」は、秋に販売される日本酒です。ひやおろしという名前には、季節が深く関係しています。四季の移ろいのある、日本ならではのお酒ともいえるかもしれません。まずは「ひやおろし」という言葉の意味や、特徴についてご紹介します。

1-1.「ひやおろし」の意味

「ひやおろし」と聞くと、ひやっと冷たいお酒をイメージする方も多いかもしれません。ここでいう「ひや」とは、冷たいお酒ではなく常温のお酒「ひや酒」を意味しています。

日本酒が仕込まれるシーズンは、寒い冬。春先にできた日本酒は、一度だけ加熱処理(火入れ)され、その後は蔵でひと夏を過ごします。

出荷の目安は、タンク内のお酒と外気温が同じになった頃。涼しくなった9月から10月に出荷されるのが「ひやおろし」です。

つまり、ひやおろしは「常温(ひや)」で「卸す(おろす)」お酒のこと。江戸時代には誕生していたひやおろしも、当時は保存が効かないことから広くは流通せず、蔵に近い人しか飲めない貴重品だったといわれています。

現在のように「秋の日本酒=ひやおろし」のイメージができあがったのは、今から30年前のこと。卸売業を営む株式会社岡永(日本名門酒会)が秋の限定品として商品展開したことをきっかけに、ひやおろしが愛飲されるようになりました。

半年間かけて熟成させたひやおろしは、口当たりやわらかく、まろやかな味わい。角がとれたまるみのある酒質へと向上することから「秋あがり」とも呼ばれています。

1-2.「ひやおろし」の特徴

「ひやおろし」の最大の特徴は、「火入れ」と呼ばれる加熱処理を1度だけおこなう「生詰め製法」のお酒であること。通常の日本酒は、貯蔵前と出荷前の2度火入れをおこないます。

一方、ひやおろしの火入れは貯蔵前の1度だけ。2度目の火入れはおこなわず、そのまま瓶に詰められ出荷されるのです。

ちなみに、1度も加熱処理をしないお酒は「生酒(なまざけ・きざけ)」と呼ばれます。生酒は、フレッシュかつジューシーな味わいが持ち味のお酒です。

1度だけ火入れをして熟成させたひやおろしは、生酒の荒々しさがまろやかな風味へと生まれ変わります。クリアでありながら、奥行きのある味わいを堪能できるのがいちばんの魅力です。

2.「ひやおろし」のおすすめの飲み方

秋しか飲めないお酒、ひやおろし。せっかくならより美味しく味わいたいですよね。季節が進むほど味が深まるひやおろしは、販売時期によってさまざまに楽しめます。

まずおすすめしたいのが、キリッと冷やした飲み方。スッキリとしたキレが際立ち、生詰めならではの繊細な旨味も楽しめます。9月ごろに出回る、軽やかな味わいのひやおろしは特におすすめです。

秋が深まる10月ごろのひやおろしは、ぬる燗にするのがおすすめ。この時期のひやおろしは味と香りのバランスに優れ、適度に温めるとより一層まろやかな味わいを堪能できます。脂の乗り始めたサンマの塩焼きとも相性ばつぐんです。

晩秋旨酒(ばんしゅううまざけ)とも呼ばれる11月のひやおろしは、旨味がさらに増した芳醇タイプ。熱燗にしても味のバランスが崩れません。香り豊かな秋の味覚、きのこ類とも好相性。ぱらぱらっと塩を振った焼き銀杏(ぎんなん)や、ジビエ料理と合わせても美味しく楽しめますよ。

まとめ

ひやおろしは、日本の四季が造り上げるまろやかな味わいのお酒です。日本酒好きにとっては、年に1度だけの秋の贅沢といえるかもしれません。サンマやきのこといった秋の味覚とも相性ばつぐん。ぜひ日本酒の秋味「ひやおろし」を思い思いに楽しんでみてはいかがでしょうか。