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おいしい日本酒の原酒の水割りの作り方とそのポイントを解説

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おいしい日本酒の原酒の水割りの作り方とそのポイントを解説

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

「原酒と書いてある日本酒はアルコール感が強くて飲みづらい」という方におすすめなのが、原酒の水割りです。そもそも「原酒」とは、製造工程で加水されていないお酒のこと。水割りにすると飲みやすいだけでなく、日本酒の新たな味わいを発見できます。

今回は原酒を水割りで美味しく飲みたいという方に向け、作り方のコツやポイントをご紹介します。

1. 日本酒の原酒とは

原酒とは、製造工程で加水されていないお酒のことです。日本酒の製造工程では、仕上げの段階で水を加える「割水」が行われます。アルコール度数や香味の調整が目的です。

割水をしていない原酒には、アルコール度数の高さと濃厚な味わいという特徴があります。

原酒の特徴1)アルコール度数が高い

市販されている日本酒の多くは、加水調整されています。そのため、アルコール度数は15~16度が一般的です。

一方で、原酒と呼ばれる日本酒はアルコール度数が18~20度と高くなります。アルコール度数の高さは原酒の大きな特徴であり魅力ですが、お酒を飲み慣れない人には「飲みづらい」と感じる要因のひとつになってしまうかもしれません。

原酒の特徴2)濃厚で飲みごたえのある味わい

原酒は濃厚で飲みごたえのある味わいが特徴です。氷を入れたり加水を入れたりしても味がぼやけにくく、日本酒をベースとしたカクテルづくりにも適しています。

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2. 原酒の水割りの作り方とポイント!

原酒の水割りの作り方は、その名のとおり日本酒に水を加えるだけといたってシンプル。しかし、水で割って薄くなりすぎると、せっかくの原酒の風味が損なわれてしまいます。

美味しい原酒の水割りを飲むためには、ちょっとしたコツが大切。おすすめは仕上がりがアルコール度数12度の水割りです。さっそく詳しい作り方とポイントをチェックしていきましょう。

2-1. 原酒の水割りの作り方

1.冷蔵庫でしっかり冷やしたグラスと原酒、水を用意します。

2.グラスの底2cmを目安に水を注ぎます。

グラスの底2cmを目安に水を注ぎます。

  1. 底から5cm、もしくはグラス半分程度まで原酒をゆっくりと注ぎます。

底から5cm、もしくはグラス半分程度まで原酒をゆっくりと注ぎます。

ポイントはグラスの中の日本酒と水の割合が6:4になること。20度の日本酒の場合、この比率で割ればアルコール度数12度ほどの水割りができあがります。

原酒の水割り

まだアルコールが強い、飲みづらいと感じる場合には氷を加えてみましょう。溶ける氷とともに、少しずつ原酒の味が変化していくのを感じられます。水を加えながら、自分好みの比率を見つけるのもおすすめですよ。

2-2. 原酒の水割りを作るときのポイント

日本酒の水割りを作るときのポイントは「水」「割合」「温度」の3点。この3つに注意して、自分好みの美味しい水割りを作りましょう。

水割りに適した水は軟水

原酒の水割りに使用するのは「軟水」がおすすめです。日本の水は基本的に軟水のため、多くの日本酒が軟水で仕込まれています。

軟水は水中のカルシウムやマグネシウムといったミネラル濃度が低く、まろやかでやさしい口当たりが特徴。そのため、原酒の風味が生きたマイルドな味わいの水割りに仕上がります。

日本酒と水の割合は アルコール度数 12度 を目安に

原酒の水割りはアルコール度数12度が美味しさの目安です。割合は原酒の度数によって異なるため、以下の分量を参考に加水してみましょう。

原酒のアルコール度数 15度 18度 20度
日本酒の量 80ml 約70ml 60ml
水の量 20ml 30ml 40ml
水割り後のアルコール度数アルコール度数 12度 12度 12度


上記の割合でも飲みづらいと感じる場合には、氷や水を足してみるのもおすすめです。
お気に入りの日本酒があるという場合も、水割りにすることで、飲み飽きることなく新たな味の発見を楽しむことができますよ。

水の温度は冷蔵庫から出してすぐの5℃

日本酒は「冷」や「燗」といった飲み方があるように、さまざまな温度帯で味の変化を楽しめるお酒です。裏を返せば、それだけ温度に敏感で繊細なお酒であるともいえます。

水割りにする時には、しっかりと冷えた水を使うのがポイント。理想は冷蔵庫から出してすぐの5℃の水です。合わせる日本酒も、冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。日本酒と水をベストな状態で組み合わせることで、水割りの飲みやすさがより一層引き立ちます。

3. 氷を入れる場合は、どれくらいの比率にしたらいい?

日本酒の水割りを冷たく楽しみたい!という時には、氷を入れてみるのもおすすめです。もともと味の濃い原酒であれば、味を薄めることなく最後まで冷たい水割りを楽しめます。

その際も、ポイントとなるのはアルコール度数12度。下記の表を参考に、ぜひキリっと冷えた原酒の水割りを作ってみてください。

原酒(20度)の場合
日本酒の量 60ml
水の量 20ml
氷の数 2個
アルコール度数 12度

 

日本酒の水割りは氷を入れるのもオススメ!比率の早見表と作り方を解説

まとめ

原酒はアルコール度数の高さとしっかりとした味わいが特徴的なお酒です。加水するとアルコール度数が下がり、また違った味わいを楽しめます。暑い夏には氷を入れたスタイルもおすすめです。ぜひポイントを参考に、日本酒の原酒を水で割るスタイルを楽しんでみてください。