
日本酒にはさまざまな飲み方・楽しみ方があります。そのなかで意外と知られていないのが”出汁割り”です。
日本酒の出汁割りは、寒い冬におすすめの飲み方です。温かい出汁で日本酒を割れば、それぞれの旨味がひとつになった、おいしい一杯ができあがります。
今回は、おでんの出汁を使った出汁割りの作り方をご紹介!ポイントをおさえ、お家でおいしい日本酒の出汁割りを楽しみましょう。
目次
1.日本酒の出汁割りの作り方
日本酒の出汁割りは、おでんや鍋などの出汁を使って作ることができます。体の芯から温まる、寒い冬におすすめの飲み方です。
作り方は日本酒に出汁を加えるだけと、いたってシンプル。今回はおでん出汁を使った作り方をポイントとともにご紹介します。
1.日本酒を温める
好みにもよりますが、出汁割りに使う日本酒は適度に温めておくのがおすすめです。出汁と合わせたときに温度が下がらず、温かな状態で出汁割りを楽しめます。

市販のカップ酒の多くは電子レンジで温めることができます。加熱する際は、以下の点に気を付けてください。
- 必ずアルミキャップを外す
- 加熱時間は500Wで1以内が目安(温めすぎに注意!)
- 加熱後はマドラーなどでかき混ぜる
アルミキャップを付けたままの加熱、ガラス瓶の温めすぎは危険を伴うため、じゅうぶん注意しましょう。
また、加熱後は軽くかき混ぜると全体の温度が均一になり、おいしい燗酒ができあがります。
2.おでん出汁を加える
まずは、アツアツのおでんをおともに燗酒をちびりちびりと楽しんで…。おでん出汁は、お酒が残り4分の1ほどになったところで加えるのがおすすめです。
日本酒の香りと出汁の香りが相まって、なんとも言えないしあわせな気分に。温かいカップを持ち静かにすすれば、出汁割りのおいしさがじんわりと体に染み渡ります。
お好みで唐辛子や柚子胡椒を振ってもおいしいですよ。ピリッとアクセントがきいた出汁割りとアツアツおでん。冬にぴったりの組み合わせを、ぜひ楽しんでみてください。
2.白だしでお手軽に!即席日本酒の出汁割りの作り方
「おでんや鍋はないけど、出汁割りを飲みたい!」そんなときにおすすめなのが、市販の白だしを使った出汁割りです。
ここからは、料理研究家リュウジさんのレシピを参考に日本酒の出汁割りにチャレンジ!まずは日本酒と白だし、耐熱グラスを準備しましょう。
レンジと白だしを使うと心温まる
「日本酒の出汁割り」
が簡単にできるの、飲兵衛に最高のライフハックだと思う
耐熱グラスに水100cc、白だし大1、日本酒大3入れラップせず1分30秒チンするだけ
出汁の優しい味に日本酒の香りがたまらない
もうこれはスープ、アルコール入りの滋味溢れるスープだよ pic.twitter.com/LGCMvYXPKY
— リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ (@ore825) November 10, 2019
月桂冠の「つき」は、日本三大酒どころ、京都府の伏見のお酒です。アルコール度数は13度と若干低く、やわらかな口当たりを楽しめます。
水100ccに日本酒大さじ3、白だし大さじ1を加えたら、ラップをかけずに電子レンジ(500W)で1分半加熱。
ふわ~っと日本酒の香りが広がる、おいしい出汁割りの完成です。メーカーごとに白だしの味わいが異なるため、分量は調整してみてくださいね。
3.出汁割りの発祥は東京の赤羽のおでん屋さん
日本酒の出汁割りは、東京・赤羽のおでん店「丸健水産」が発祥だといわれています。
店頭に並ぶのは、60年以上手作りで作られてきた練り製品の数々。昭和レトロな店先では、温かいおでんと日本酒を立ち飲みスタイルで楽しめます。
50ccほど残したカップ酒に、おでん出汁を加える「出汁割り」も丸健水産の名物のひとつ。
店にはおいしいおでんと出汁割りを目当てに、地元はもちろん全国各地から多くの人々が訪れています。
まとめ
日本酒の出汁割りは、日本酒と出汁、それぞれのおいしさを堪能できるスタイルです。あらかじめ日本酒を温めておくことで、香りと旨味が一体となったおいしい出汁割りができあがります。
唐辛子を振ったり、日本酒の割合を増やしたりと楽しみ方は無限大。今年の冬は日本酒の出汁割りで、温かなひと時を過ごしてみませんか?