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【京都・伏見酒めぐり】「伏見夢百衆」大正ロマン薫るカフェで珈琲と日本酒を

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【京都・伏見酒めぐり】「伏見夢百衆」大正ロマン薫るカフェで珈琲と日本酒を

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

日本酒と水の歴史が薫るまち「京都伏見」は、全国から多くの人が訪れる観光スポットです。

豊富なお土産を取り揃える「伏見夢百衆」では、カフェメニューや利き酒セットを楽しめます。大正時代に建設されたという店内は、歴史情緒あふれる空間です。

伏見のまち歩きでほっとひと息付きたいとき、お酒を楽しみたいときにぴったりの「伏見夢百衆」。今回は、人気メニューの内容や、お土産情報などをたっぷりとお伝えします♪

1.大正時代にタイムスリップ「伏見夢百衆」

伏見夢百衆

「伏見夢百衆(ふしみゆめひゃくしゅう)」は、伏見の日本酒や銘菓、特産品などを取り揃えたお店です。店内には喫茶が併設され、伏見の水を使った水出しコーヒーやスイーツ、利き酒メニューを楽しめます。

一歩足を踏み入れると、そこは大正ロマンあふれる空間。建物は、大正時代に月桂冠株式会社の本店として活用されていたものです。

伏見夢百衆店内

高い天井をランプシェードの暖かな灯りが照らし、すりガラスから明るい日差しが降り注ぎます。

伏見夢百衆店内
今では見られない重厚感たっぷりの金庫も

また、店内では観光マップや観光情報なども確認できます。まち歩きの合間に利用するのはもちろん、伏見に着いて「さぁ、どこへ行こう」と計画を立てたいときにもおすすめです。

2.酒粕あんトーストとコーヒーでほっと一息

伏見夢百衆酒粕あんトースト
「酒粕あんトースト(水出しコーヒーor紅茶付)」700円

数ある喫茶メニューのなかから、この日は『酒粕あんトースト』をオーダー。セットのコーヒーは、伏見の名水を使った水出しコーヒーです。

こんがりキツネ色に焼かれたトーストから立ち上るバターの香り。上にはあんこと焼いた酒粕が乗せられています。

あんこ×酒粕は、初めての体験。焼いた酒粕は固いのかと思いきや、ナイフを入れるとクリームのようにやわらかな状態です。

酒粕とあんこを合わせて、バターの染みたトーストに塗って頬張ると…お、おいしい!

あんこの甘さと酒粕、バターの風味がベストマッチ。“あんバター”はなじみがあるのに、どうして今まで思いつかなかったんだろう。“酒粕あんバター”の組み合わせ…。

スタッフの方も、自宅であんこ×酒粕の組み合わせを楽しんでらっしゃるのだとか。わかる。わかるわこれは、クセになる。ちなみに、こちらのトーストには、伏見に蔵を持つ“黄桜”の酒粕が使用されています。

合間にいただくコーヒーも、まろやかでやさしい味わいです。伏見はかつて“伏水(ふしみ)”と呼ばれていたほど、豊富な地下水に恵まれた地域。伏見の日本酒にもこちらのコーヒーにも、伏見の名水が使われています。

この日お話を伺った中川さんによると、コーヒーだけを目当てに来店する方も多いのだとか。

日本酒はそれほど飲まないという方も、このコーヒーなら伏見の水のおいしさを体感できそうですね。

日本酒豆知識「酒粕って?」

日本酒は、米と米麹、酒母(しゅぼ)などを発酵させた醪(もろみ)を搾って造られます。搾った液体が日本酒、搾ったあとに残る固形物が「酒粕」です。
搾る方法によって、板状だったりペースト状だったりと形状はさまざま。また、日本酒の種類や蔵によって味わいが異なります。

3.おつまみ付きの利き酒セットも♪

伏見夢百衆きき酒セット
「春の酒5種とおつまみ3種セット」1500円

甘いものと一緒に、おいしい日本酒を楽しめるのが伏見の喫茶「伏見夢百衆」の魅力。春の酒5種セットには、お酒に合うおつまみが付いています。

「伏見の日本酒は、ゆっくりと時間をかけて醸造しているお酒なので、辛口でも口当たりまろやかなものが多いんですよ」と、中川さん。日本酒ビギナーでも、飲みやすい銘柄が揃うのがうれしいですね。

近年は伏見を訪れる若い方も多く、低アルコール酒やスパークリング日本酒なども注目を集めているのだとか。

中川さんいわく「お酒は左から順に楽しんでください」とのこと。はい!では早速いただきます。

いちばん左の『神聖(しんせい)』は、夢百衆とのコラボ商品。『百 -MOMO-』という名は、夢百衆の“百”と、伏見桃山の“桃”を表しているそうです。スッキリとした味わいが、お猪口を持つ手を次へと進ませます。

2杯目の『黄桜(きざくら)花きざくら』は、低アルコールの日本酒です。ほんのり甘くて飲みやすく、日本酒ビギナーでもスイスイといけてしまいそう!穏やかな春の昼下がりに味わいたい、軽やかなおいしさです。

中盤に位置する『玉乃光(たまのひかり)』は、ガラッと表情が変わる生原酒。火入れと呼ばれる加熱処理と、加水調整をしていないお酒です。しっかりとした旨味ときれいな余韻が、おつまみの味わいを引き立てます。

右に続く2つのお酒は、うっすら白いにごり酒です。あえて醪の固形物を残して仕上げているため、米の甘味や旨味がよりしっかりと感じられます。それでいて、まろやかでスッキリとした飲み口は、さすが伏見のお酒という印象。

利き酒セットの内容は、季節によって衣替えするそうです。趣ある喫茶店で、昼間からいただくおいしい日本酒。お酒好きの方に、ぜひおすすめしたい体験でした♪

4.酒どころ伏見のお土産も充実

伏見夢百衆お土産

ズラリと並ぶお土産の数々も「伏見夢百衆」のおすすめポイント。壁一面に並ぶ日本酒は、地方発送も依頼できます。

贈答にも喜ばれそうな銘柄や、近年注目を集める熟成古酒も発見。あれこれ買って、まとめて自宅に送りたいというときにも頼れるお店ですね。

伏見夢百衆お土産

おいしいもの好きな方へのお土産には、伏見のお醤油はいかが?プラスチック容器で軽く、持ち運びもラクチンです。

自分用や個別で配りたいお土産には『玉乃光』のフェイスパックも!実際に試してみましたが、もっちもちに肌が潤う、お値段以上の満足感でした(笑)そのほか、地元銘菓やお漬物なども購入できますよ。

伏見夢百衆周辺スポット

「伏見夢百衆」周辺にはあちこちに酒蔵が立ち並び、おいしい料理と一緒に日本酒を楽しむ店舗が充実しています。

「いろいろな日本酒を知りたい、味わいたい」という、日本酒ビギナーにおすすめのエリアです。

伏見夢百衆十石舟

また、伏見のまちは2021年、全国唯一の「川の港」として国道交通省の“みなとオアシス”に登録されています。かつて、京の都と日本各地を結んだ伏見の川は、現在も多くの人が訪れる観光スポットです。

春には桜が咲き誇る川沿いは、季節の移り変わりとともに紫陽花が見ごろを迎えるのだとか。舟のりばは、伏見夢百衆から徒歩数分の場所に位置します。

日本酒好きも甘党さんも、そして旅先でのまち歩きが好きな方も…。歴史情緒漂う伏見のまちを満喫してみてはいかがでしょうか。

伏見夢百衆
[所在地]京都市伏見区南浜町247
[電話番号]075-623-1360
[定休日]月曜定休(祝日除)
[営業時間]10:30~17:00(L.O.16:30)
[オフィシャルブログ]https://ameblo.jp/fushimi-yume100shu/

※2022年4月22日時点の情報です。休業日や営業時間など変更の可能性があるため、最新情報は事前に店舗にお問い合わせください。