ホーム 日本酒を探す 【2022年最新版】山形県のオリジナル酒米「出羽燦々」。出羽燦々で醸されたおすすめの日本酒10選も紹介!

【2022年最新版】山形県のオリジナル酒米「出羽燦々」。出羽燦々で醸されたおすすめの日本酒10選も紹介!

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【2022年最新版】山形県のオリジナル酒米「出羽燦々」。出羽燦々で醸されたおすすめの日本酒10選も紹介!

日本酒のラベルを眺めていると「出羽燦々」「山田錦」「美山錦」といった漢字に出会うことはないでしょうか。これらはすべて、日本酒の原料となる酒米(酒造好適米)のこと。酒米の違いによって、味に個性が生まれるのも日本酒の魅力のひとつです。

数ある酒米のなか、今回は山形県が生んだ「出羽燦々(でわさんさん)」をピックアップ!出羽燦々で造られる日本酒の味わいや、おすすめ銘柄について詳しくご紹介します。酒米の知識を身に付ければ、日本酒がもっとおもしろく味わい深いものになりますよ。

1.山形県で初となるオリジナル酒米「出羽燦々」とは?

「出羽燦々(でわさんさん)」は、山形県がおよそ11年の月日をかけ開発した酒米です。「美山錦(みやまにしき)」と「華吹雪(はなふぶき)」を交配させ、1995年(平成7年)、山形県初のオリジナル酒米として誕生しました。現在は山形県内の多くの蔵が出羽燦々を使用し、個性豊かな日本酒を造り出しています。

1-1.地酒ブランド確立を目指して造られた酒米

豊かな自然に恵まれ、清らかな銘水が流れる山形県は日本酒造りに適した土地として知られています。

全国に先がけて香り高い「吟醸酒(ぎんじょうしゅ)」の開発に取り組み、1985年(昭和59年)には酒米の研究開発を開始。翌年には県内統一ブランドとなる「山形讃香(やまがたさんが)」という名の純米吟醸酒を誕生させました。

その後も「山形酵母」や「清々酵母」を発見するなど、地酒の品質向上をめざした取り組みは進められます。品評会での入賞数も着々と増加し、1995年(平成7年)にはついに山形県初のオリジナル酒米「出羽燦々」が品種登録されました。

出羽とは、かつての山形県の呼び名のこと。出羽燦々という名には「山形県が生んだ酒米にふさわしく、印象の強い名前に」という想いが込められています。

当初、山形県や農協、酒造組合連合会が出した名称候補は200点以上。また、選考時には東北芸術工科大学からもアドバイスを受けたそう。山形県の出羽燦々に込める熱い想いが伝わってくるようですね。

1-2.雑味が少なく、キレのある淡麗な味わいの酒質に

出羽燦々で造る日本酒は、雑味のないキレのある味わいが特徴です。また、米粒がやわらかく醪(もろみ)に溶けやすいため、香りが濃く、後味にやわらかな余韻が生まれます。

吟醸県とも呼ばれる山形県では、出羽燦々を使用した純米吟醸に「DEWA33」という認定基準を設けています。DEWA33の多くは、純米吟醸ならではの華やかな香りと、透明感のあるきれいな味わいが持ち味です。

「33」の数字は、山形県に33の1400m級の山があることや、オリジナル酒米「出羽燦々」の名に由来しています。DEWA33の厳しい認定基準は以下の5つです。

  • 出羽燦々を100%使用
  • 米と米麹のみを原料とする純米吟醸酒
  • 米の外側を削る割合、精米歩合(せいまいぶあい)が55%以下
  • 山形酵母を使用
  • 山形オリジナル麹菌「オリーゼ山形」使用

これらの基準をクリアした山形県の地酒には、DEWA33の青い認定シールが貼られています。

DEWA33

参照:山形県酒造組合「DEWA33」

「出羽燦々を使ったこだわりの地酒が飲みたい!」というときには、DEWA33の名をチェックしてみるのもおすすめです。

2.出羽燦々で醸されたおすすめ日本酒10選

酒米のことを知ると、その酒米で生まれる日本酒の味が知りたくなるものですよね。ここからは、出羽燦々で醸されたおすすめ日本酒10選をご紹介します!ぜひ、ラベルやネーミングにも注目して、お気に入りの1本を見つけてみてくださいね。

2-1.山川光男 山川鶏男 2021 ふゆ

個性豊かな「山川光男(やまかわみつお)」は、山形県内の4つの酒蔵が結成したユニットです。それぞれの主力銘柄「男山(おとこやま)」、「東光(とうこう)」、「楯野川(たてのかわ)」、「山形正宗(やまがたまさむね)」の1文字を取って名付けられています。

2021年冬のテーマは、鶏肉。1年の締めくくりとなるお酒は、男山酒造が製造を手がけました。山形県では歯ごたえのある親鳥を食べる文化があるそう。ほどよい酸味が心地よく、コクのある鶏肉料理にもぴったりの味わいです。

 山川光男 山川鶏男 2021 ふゆ

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-2.月の井 吟醸 原酒 火入れ

「月の井(つきのい)」は茨城県の大洗町で生まれる地酒です。「火入れ原酒シリーズ」のひとつである吟醸酒は、山形県産の出羽燦々を100%使用して造られました。

酒造りを手がけたのは、広島県の竹鶴酒造で活躍していた石川達也杜氏。令和2年の造りより月の井酒造に移籍し、13年ぶりに新シリーズを生み出しました。

こだわりは、醪段階でしっかりと発酵させてから醸造アルコールを添加するという、ほかにはない製法原酒ならではの芳醇な香りとコクが活きた、ロックスタイルでも美味しい日本酒です。

 月の井 吟醸 原酒 火入れ

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-3.磐城壽 季造りしぼりたて

山形県長井市産の出羽燦々を使用。その年初となるしぼりたてのお酒を詰めた1本です。澱(おり)と呼ばれる小さな固形物をあえて残し、うっすら白く濁ったお酒に仕上げています。

口に含むと米のやさしい甘みがふんわりと広がり、後味はスッキリキレ味も良く、料理と合わせるお酒にもおすすめです。火入れと呼ばれる加熱処理をしていない生酒のため、ぜひ適度に冷やしてお楽しみください。

磐城壽 季造りしぼりたて

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-4.来福 純米酒 山廃仕込み

山形県産の出羽燦々と米麹、水のみで醸した純米酒です。酵母には、マリーゴールドの花から生まれた「花酵母」を使用しています。

「山廃仕込み(やまはいじこみ)」とは、手間と時間のかかる伝統製法のこと。来福酒造では、年に1度だけ山廃仕込みの純米酒を販売しています。穏やかな香りが心地よく、燗酒にするとより一層魅力が花開く1本です。

来福 純米酒 山廃仕込み

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-5.出羽桜 純米吟醸酒 花酵母 プリンセス・ミチコ

「プリンセス・ミチコ」は、美しいオレンジ色のバラの名前。1967年(昭和42年)、当時の皇太子妃であられた美智子妃殿下に、英国王室エリザベス女王が献呈された花です。

プリンセス・ミチコの花酵母と出羽燦々の出会いで生まれた純米吟醸は、上品で濃密な香りが特徴味わいはほんのり甘く、山形を代表する地酒「出羽桜(でわざくら)」の魅力がぎゅっと詰め込まれています。

出羽桜 純米吟醸酒 花酵母 プリンセス・ミチコ

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-6.楽器正宗 純米吟醸 出羽燦々 中取り

「楽器政宗(がっきまさむね)」は福島県の大木大吉本店(おおきだいきちほんてん)が造る日本酒です。出羽燦々で仕込んだ純米吟醸は、米の旨味にフォーカスした「混醸シリーズ」のひとつとして誕生しました。

出羽燦々を主体に「山田錦」と「愛山」という人気酒米を使うこだわり製法。さらに「中取り」と呼ばれる、日本酒を搾る工程で味と香りに優れた部分だけを瓶詰めしています。

香りはマスカットのように上品で、後口はさらりとなめらか。グラスを持つ手が思わず止まらくなる美味しさです。

楽器正宗 純米吟醸 出羽燦々 中取り

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-7.くどき上手 純米大吟醸 「穀潰し・22%」

米粒の外側を削る度合い、精米歩合(せいまいぶあい)は22%。一粒の米の中心部分のみをぜいたくに使用した純米大吟醸です。

穀潰し(ごくつぶし)とは「高価な米を磨く大吟醸だけ造ると酒蔵がつぶれる」という先代蔵元の家訓のこと。米一粒たりとも粗末に扱ってはならないという教えから名づけられています。

山形県の人気銘柄「くどき上手」らしく、香りは実に華やか。水のようになめらかなお酒が喉を通ると、甘くやわらかな余韻が広がります。出羽燦々を使った山形の地酒の魅力にあふれる1本です。

くどき上手 純米大吟醸 「穀潰し・22%」

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-8.大嶺2粒 出羽燦々 火入

2010年(平成22年)、50年以上休眠状態だった大嶺酒造(おおみねしゅぞう)は、ニューヨークのデザイン会社に勤務していた秋山氏の手によって復活を遂げます。

山口県の豊かな自然と手仕事で生まれる「Ohmine(オーミネ)」は、海外で高い人気を誇る銘柄へと一躍成長を遂げました。

「2粒」とは米を削る度合い、精米歩合30%~49%を表す独自の分類。出羽燦々をぜいたくに使用し、力強いコクと旨味を引き出しています。キリッと冷やしてワイングラスに注ぎ、後口の酸味を楽しむのもおすすめです。

大嶺2粒 出羽燦々 火入

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-9.田光 純米吟醸 無濾過生酒 出羽燦々

「田光(たびか)」は三重県の小さな酒蔵で生まれる日本酒です。米の手洗いから搾りまで、家族3人のていねいな手仕事で造られています。出羽燦々は2019年(平成31年)に初めて蔵で採用されました。

香りの第一印象は穏やかなものの、口に含むとフレッシュな香りと旨味がジュワッと広がりますろ過や火入れをしない「無濾過生酒」ならではのジューシーな旨味が際立つ1本です。出羽燦々のキレ味も光り、食事と合わせて美味しく楽しめます。

田光 純米吟醸 無濾過生酒 出羽燦々

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

2-10.加茂錦 荷札酒 出羽燦々 純米大吟醸 瓶火入れ

荷札を模したラベルが印象的な「荷札酒」は「加茂錦酒造(かもにしきしゅぞう)」の代表銘柄です。2016年(平成28年)、当時若干25歳の次期蔵元が製造を手がけリリースすると、たちまち全国へとその名が広がっていきました。

出羽燦々は蔵で毎年使用する酒米です。スッキリと淡麗でありながら、米のやわらかな旨味を楽しめます。次世代が伝統的な酒造りをもとに造るお酒「加茂錦」。見かけた際はぜひ手にとってみてくださいね。

加茂錦 荷札酒 出羽燦々 純米大吟醸 瓶火入れ

(出典元:IMADEYA ONLINE STORE

まとめ

出羽燦々は山形県の地酒への熱い想いから生まれた酒米です。ご紹介したように、現在は山形県のみならず全国各地で出羽燦々を使った日本酒が生まれています。

地酒の美味しさにこだわりたいときは、オール山形産のDEWA33を探してみるのも楽しみ方のひとつ。日本酒造りに欠かせない原料、酒米に注目すれば日本酒選びがもっと楽しくなりそうですね。