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入手困難な日本酒が生まれる理由とは?レアな日本酒10選を紹介!

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入手困難な日本酒が生まれる理由とは?レアな日本酒10選を紹介!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 blog「わたしの酒棚」 https://sakadana.net/

種類豊富な日本酒のなかには「入手困難」「レア」「幻」などと呼ばれる銘柄が存在します。「美味しいけどなかなか手に入らない」といわれると、ますますその存在が気になるものですよね。

そこで今回は、入手の難しいレアな日本酒10選をご紹介します!レアなお酒との出会いを逃さないためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

レアな日本酒の中には人気な日本酒も多いです。日本酒のおすすめ人気ランキングはこちらで紹介しているので、ぜひ見てみてください。

1.入手困難な日本酒が生まれる3つの理由

入手困難な日本酒が生まれる背景には、以下のような3つの理由があると考えられます。

  1. 製造数、販売数が限られている
  2. 販売先は特約店のみ
  3. 地元だけで流通している

「美味しい」と人気の日本酒にこれらの理由が当てはまると、さらに入手は難しくなります。まずは、それぞれの理由について詳しく解説していきますね。

1-1.製造数、販売数が限られている

製造元が小さな蔵だったり、工程をすべてを手仕事でおこなったりしている場合は、製造数や販売数が限られます。そのため、人気が高いお酒ほど必然的に入手困難になってしまうのです。なかには、メディアに取り上げられたことをきっかけに注文が殺到し、入手が難しくなるケースもあります。

1-2.販売先は特約店のみ

日本酒は、温度や光の影響で品質が変化しやすいお酒です。そのため、蔵によっては信頼できる特約店にのみ販売先を限定しています。この場合、街中の酒販店やネットショップなどで手軽に入手することは難しくなります。特約店であっても「販売は抽選のみ!」という入手のハードルが高い銘柄もあるほどです。

1-3.地元だけで流通している

入手困難な日本酒のなかには、地元でのみ流通している銘柄があります。この場合、首都圏などでは簡単に入手することはできません。販売数も少なく、地元以外ではプレミア価格で取引されることがあります。

2.入手困難!レアな日本酒10選

ここからは「入手困難」、「レア」といわれる日本酒10選をご紹介します。飲食店などでこれらを見つけたときは、味を試してみるチャンス!ぜひ、名前を覚えて日本酒の楽しみ方を広げてみてくださいね。

2-1.而今

「而今(じこん)」は、三重県の『木屋正(きやしょう)酒造』が造る日本酒です。江戸後期創業の小さな蔵では、昔ながらの製法で日本酒が造られています。

6代目が生み出したブランド「而今」は、香り華やかで旨口、それでいて後口はスッキリとした清らかな味わい人気の高さに対し製造数、販売先は限られ入手の難しいお酒のひとつです。

而今 特別純米
而今 特別純米

(出典元:木屋正酒造

2-2.十四代

プレミア日本酒、幻のお酒といえば名前があがるのがこちら。『高木酒造』の「十四代(じゅうよんだい)」です。飲食店ではグラスが数千円で提供されることもあるほど。日本酒ファンなら一度は口にしてみたいお酒といえるかもしれません。

「十四代」の魅力は、フルーティーな香りとやさしい甘味、スルリと舌の上を通り過ぎるなめらかな酒質。なかでも「本丸 秘伝玉返し 特別本醸造」は、本来リーズルナブルな本醸造の造りでありながら、ハイクラスな香りと味わいを堪能できる逸品です。

十四代 中取り純米 無濾過
十四代 中取り純米 無濾過

(出典元:amazon

2-3.田酒

「田酒(でんしゅ)」は青森県の『西田酒造店』で生まれるお酒です。田んぼの酒と書く「田酒」は、醸造用アルコールや醸造用糖類は一切使用せず、手作業で造られています。

なかでも「田酒 古城乃錦(こじょうのにしき)」は、青森県産の初代酒米 “古城錦(こじょうにしき)”を使った地元向けの商品。人気銘柄「田酒」のなかでも、生産数が限られたレアな限定酒です。

田酒 特別純米
田酒 特別純米

(出典元:酒の志筑屋

2-4.花陽浴

「花陽浴(はなあび)」は、埼玉県の小さな蔵『南陽醸造(なんようじょうぞう)』で造られています。正規販売店は地元埼玉を中心に15店舗ほどと、入手先が限られている日本酒です。

キラキラとラベルが輝く「花陽浴」の特徴は、なんといっても華やかな香り。ハチミツのような甘さと適度な酸味、旨味のバランスが心地よく、一度飲めば忘れられない魅力にあふれています。

花陽浴 純米大吟醸 五百万石48% 生原酒
花陽浴 純米大吟醸 五百万石48% 生原酒

(出典元:矢島酒店

2-5.飛露喜

「飛露喜(ひろき)」を造る『廣木酒造』は、一時は存続が危ぶまれていた酒蔵です。その危機を救ったのが、今では入手困難となったお酒「飛露喜」。製造数が限られているため、地元の会津地方でも品切れになることが少なくありません。

クリアな旨味としっかりとした余韻を兼ね備えた「飛露喜」は、食事とあわせて楽しむお酒におすすめ。飲食店などで見かけた際は、ぜひその味わいをお試しください。

飛露喜 特別純米 生詰
飛露喜 特別純米 生詰

(出典元:株式会社マツザキ

2-6.記念限定酒 射美

「射美(いび)」は、日本一小さな酒蔵『杉原酒造』で造られる日本酒です。自社開発した酒米“揖斐の誉(いびのほまれ)”を原料にしたお酒は、酒質の高さが評価されたちまち人気となりました。製造量は極めて少なく、販売日に完売してしまうことも多いレアなお酒です。

なかでも「記念限定酒 射美」は、製造販売10周年を記念した限定商品。ファンの間では、今後20周年、30周年時の販売も心待ちにされています。

記念限定酒 射美
記念限定酒 射美

(出典元:杉原酒造株式会社 岐阜 射美

2-7.黒龍 しずく

「黒龍(こくりゅう)」は、日本酒通からも人気の高い福井県の地酒です。その歴史は古く、香り高い大吟醸酒の先駆けとして知られています。

黒龍はラインナップが幅広く、なかには300mlから購入できる商品もあります。そんななか、人気を集めているのが「黒龍 しずく」です。吊るした酒袋からポタポタとこぼれる雫を集めた「しずく」が販売されるのは、年に数度だけ。生産本数にも限りがありレア度の高いお酒です。

黒龍 しずく
黒龍 しずく

(出典元:黒龍酒造

2-8.御前酒 特等雄町2.2

生産数は年間わずか500本。岡山県で特別栽培された“雄町(おまち)”を100%使用したレア酒がこちら「御前酒(ごぜんしゅ) 特等雄町2.2」です。

「2.2」とは、米をふるいにかけるときの目の大きさのこと。通常2.1mmのところを2.2mmの目でふるいにかけ、残った大粒の雄町が酒造りに使用されています。外箱には、新国立競技場にも採用された真庭市の木材を使用。もちろん醸造元は岡山の酒蔵と、どこまでもオール岡山産にこだわりぬいた限定酒です。

御前酒 特等雄町2.2

(出典元:御前酒蔵元 辻本店

2-9.花邑 純米吟醸 雄町

「花邑(はなむら)」は、「十四代」を造る高木酒造の技術指導のもと誕生したお酒です。その完成度は高く、「十四代」と同様に入手の難しいお酒として知られています。

酒米“雄町”を使った純米吟醸は、もぎたての桃のようにフレッシュでジューシーな香り、甘味が魅力的。特約店での販売時も、1人1本に本数が限られるほど人気の商品です。

花邑 純米吟醸 雄町

(出典元:株式会社マツザキ

2-10.作 特撰酒 智

人気銘柄「作(ざく)」の特撰酒「智(さとり)」は、G7伊勢志摩サミット2016の乾杯酒に採用されたお酒です。750mlあたり2万円台という価格帯はもちろん、シックな外箱に漆黒のボトル、木製のキャップと最高グレードにふさわしい風格が漂っています。

高級酒米“山田錦”を小さく磨き上げ、醪(もろみ)を吊るした袋からしたたる雫を集めた「智」は、希少なお酒。研ぎ澄まされた香りと味わいを存分に堪能できます。

作 特撰酒 智

(出典元:清水清三郎商店

まとめ

多くの人に愛されながら、製造数の少なさなどから「入手困難」「レア」と呼ばれるお酒たち。酒販店や飲食店で見つけたら、ぜひその味わいを確かめてみてください。「今までにない味と香り」「もっといろいろ飲んでみたい!」など、これまで以上に日本酒を飲むのが楽しくなるはずですよ。