
晩酌として人気のある日本酒。自宅にお気に入りの銘柄を常備している人も多いでしょう。
しかし、宅飲み用の日本酒は中途半端に余ることがありますよね。余った日本酒は料理酒として利用すれば、キレイに使い切ることが可能です。
今回は日本酒を料理酒として扱うポイントを解説していきます。
目次
1.日本酒は料理酒としても使える!
1-1.日本酒と料理酒に違いはある?
最初に日本酒と料理酒の違いを説明します。日本酒と料理酒はどちらもアルコール製品。しかし、塩分濃度が違うという特徴があります。料理酒は名前の通り、飲用ではなく料理に使うのが前提です。そのため、一般的なアルコール飲料より塩分を多く加えられています。
料理酒の種類によっては、甘味成分などが添加されているケースもありますね。料理酒はあくまでも「味付け」のために作られているのです。
1-2.日本酒を料理酒として使うポイント
日本酒を料理酒として使う場合、基本的にはレシピに記載されている料理酒の量と同じ量を使えば大丈夫です。ただし、通常の料理酒に比べると塩分が少ないため、出来上がった料理が薄味になることがあります。味見をして物足りないと感じたら、塩を少々加えてください。普段通りの味付けに近づきます。
また、塩分の取り過ぎが気になる人は純米酒を使いましょう。純米酒は日本酒のなかでも米の旨味が強いお酒です。料理酒として使えば、塩分を加えなくても深いコクをプラスすることができます。とくに魚介や野菜の酒蒸しなど、シンプルな料理と相性がいいです。
2.日本酒は調味料にもなる!
2-1.料理の調味料になる
日本酒はしょうゆ、塩と同じ調味料としても活躍します。たとえば、しょうゆダレ。既存のレシピに軽く日本酒を加えれば複雑なコクが生まれます。すき焼きの割り下、照り焼きのタレなど、色々と応用できるテクニックです。
うどんなどの麺をゆでるときにも使えます。お湯に少量の日本酒を加えることで、風味が格段にアップ。鍋物の出汁の代わりとして使う方法もあります。日本酒は幅広い使い方ができるので、料理好きの人はいろいろと試してみてください。
2-2.食材の臭みを抜く効果も?
日本酒には肉、魚介といった食材の臭みを抜く効果があるといわれます。日本酒に含まれるアルコールが食材の臭み成分と反応し、一緒に揮発するという仕組みです。
実際の料理では、調理前の食材を15分から30分ほど日本酒に漬け込みます。あとはキッチンペーパーで水気を取り除けば、臭みが抜けた状態です。日本酒の香りもプレスされています。銘柄によっては独特の香りになるため、なるべく香りにクセがないものを選ぶのがコツです。
注意点は食材を漬け込んだ日本酒を他のことに使わないこと。食材の臭みが溶け出しているので、そのまま料理酒に使えば臭みを戻すことになります。飲んでも本来のおいしさは失われているため、普通に捨てたほうが無難です。
3.料理に使う日本酒はどの銘柄がいい?
料理に使う日本酒は普段飲んでいる銘柄の余りで大丈夫です。しかし、なかには料理専用に日本酒が欲しいと考える人もいるでしょう。以下は料理酒として使いやすい日本酒の銘柄です。
沢の鶴 米だけの酒
「沢の鶴 米だけの酒」は100%国産米で作られた純米酒です。大量生産の日本酒に使われる醸造アルコール、酸味料といった添加物を一切使用していないのがポイント。料理に使えば純粋な米の旨味だけをプラスすることができます。健康志向の人におすすめです。
もちろん、普通に飲んでも米の豊かな香りを味わえます。価格もお手頃なので、コスパのいい万能な日本酒です。
(出典元:amazon.co.jp)
月桂冠 山田錦純米
「月桂冠 山田錦純米」は酒造米として名高い「山田錦」を使った辛口純米酒。複雑で豊かなコクがあるのが特徴です。料理酒として使えば、他の調味料を使わなくても十分に食材の旨味を引き出してくれます。香りも立つので、煮込み料理と相性がいいです。
普通に飲めば、日本酒らしいキレの良さを味わえます。お酒好きの人におすすめしたい1本です。
(出典元:amazon.co.jp)
黒松白鹿 ひとめぼれ 純米
岩手のブランド米「ひとめぼれ」を使った純米酒が「黒松白鹿 ひとめぼれ 純米」です。ほんのりした酸味があり、料理酒に使えばあっさりした仕上がりにしてくれます。肉や魚を煮込むときに使ってみるといいでしょう。調味料として使うワインの代用も考えられます。
口当たりが軽く飲みやすいので、料理をしながらの一杯にも最適。お酒が苦手な人や女性でも楽しめる日本酒です。
(出典元:amazon.co.jp)
4.まとめ
日本酒を料理酒として使うポイントを解説してきました。通常の料理酒は味付けのために塩分が高くなっています。日本酒で代用すれば、余分な添加物を使わずに料理を仕上げることが可能です。食材の臭み抜きといった下ごしらえにも便利。
料理用の日本酒が欲しい人は、今回紹介した銘柄を参考にお気に入りのものを探してみてください。料理の幅が格段に広がっていくはずです。