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甘酒にもデメリットはある?甘酒は飲み過ぎに要注意!

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甘酒にもデメリットはある?甘酒は飲み過ぎに要注意!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

栄養豊富な甘酒は、さまざまな健康効果が期待できる飲み物です。積極的に食生活に取り入れたいところですが、飲みすぎによるデメリットも考えられます。

今回は、甘酒の適切な摂取量やメリットを紹介します。効果的な取り入れ方も参考にしながら、ぜひおいしく甘酒を楽しんでください。

1.健康的な甘酒も飲み過ぎはNG!飲み過ぎた時のデメリットとは?

甘酒は「飲む点滴」といわれるほど栄養豊富な発酵食品です。疲労回復効果が期待でき、夏バテ予防にも効果的といわれています。

そんな甘酒も、飲みすぎるといくつかのデメリットが生じる可能性があります。甘酒の健康効果を高めるために、デメリットの内容を確認していきましょう。

1-1.甘酒の飲み過ぎは肥満の原因に

甘酒の飲みすぎは肥満の原因となる可能性があります。甘酒100gあたりのカロリーは、76kcal。糖質量は17.9gです。

100gあたり カロリー
(kcal)
糖質
(g)
甘酒 76 17.9
オレンジジュース 45 10.7
牛乳 61 4.8
調整豆乳 63 4.5
コーヒー 4 0.7

 

ジュースや牛乳などと比べると、甘酒はカロリーや糖質が高めの飲み物であることがわかります。

健康に良いからと飲みすぎると、知らずにカロリー過多となるケースもあるため気を付けましょう。

参考:文部科学省「食品成分データベース」

1-2.糖尿病のリスクを高める

甘酒は、ブドウ糖を豊富に含む飲み物です。ブドウ糖は、脳の大切なエネルギー源。脂質よりも早く分解吸収され、スムーズにエネルギー補給できます。

ただし、ブドウ糖の過剰摂取は糖尿病を引き起こすリスクが高まります。急激に血糖値が上がるため、特に、血糖値が高めの方や妊娠中の方は注意が必要です。適量を心がけ、飲みすぎないように日ごろから気を付けましょう。

糖尿病のリスク

2.甘酒の1日あたりの適切な摂取量

甘酒の摂取量は、1日あたり200ml程度が理想的です。温めて少しずつ飲めば満足度も高まります。

甘酒を飲む生活を習慣化すれば、次で紹介するようなダイエット効果や健康効果が期待できます。ぜひ無理のない範囲で食生活に取り入れてみてください。

3.適量の甘酒を飲むメリット

栄養豊富な甘酒を飲むメリットには、以下のような点があげられます。

  1. ダイエット効果
  2. 美肌・美髪効果
  3. 腸内環境を整えてくれる
  4. 疲労回復

これらの効果を高めるためにも、甘酒は適量を心がけることが大切です。飲みすぎに気を付けながら、甘酒でエネルギーを補給しましょう。

3-1.ダイエットのサポート効果

前述したように、甘酒はブドウ糖を豊富に含む飲み物です。ブドウ糖により血糖値が上昇すると、脳の満腹中枢が刺激され少量でも満足感が得られます。

そのため、甘酒はダイエット中のおやつ代わりにおすすめです。チョコレートやスナック菓子より低いカロリーで、体に必要な栄養素を補給できます。

3-2.美肌・美髪効果

甘酒には、ポリフェノールの一種であるフェルラ酸が含まれています。美白効果が期待できるフェルラ酸は、化粧品などにも用いられる成分です。

特に、酒粕を原料とする「酒粕甘酒」は、米と米麹と原料とする「麹甘酒」に比べ、フェルラ酸が多く含まれています。麹甘酒は、酒粕甘酒にはないエルゴチオネインが含まれていることが特徴です。

エルゴチオネインには、シミやそばかすの原因となるメラニンを生み出すチロシナーゼの活性を阻害する働きがあります。紫外線による肌の老化を抑制し、美肌効果が期待できる成分です。

また、甘酒に含まれるビタミンB群のひとつビオチンには、髪の毛や皮膚を健康的な状態に保つ働きがあります。美しい肌や髪を目指す方にとって、甘酒は心強い味方といえるでしょう。

3-3.腸内環境を整えてくれる

甘酒には、腸内環境を整える効果があるといわれています。森永製菓の研究によると、甘酒を継続的に摂取することによる便通改善効果が示唆されました。

甘酒に含まれるオリゴ糖には、悪玉菌の活動を抑制し、お腹のなかの善玉菌を増やす働きがあります。また、酒粕甘酒は、食物繊維と似た作用をもつレジスタントプロテインを含む飲み物です。意識的に甘酒を摂取すれば、スムーズなお通じが期待できます。

参考:森永製菓株式会社「甘酒Lab.(あまざけラボ)便通改善効果」

3-4.疲労回復

疲労回復効果のある甘酒は、江戸時代から夏バテ予防に愛飲されてきました。甘酒に含まれるブドウ糖は分子が小さく吸収されやすいため、疲労時もスムーズに栄養補給できます。

また、甘酒に含まれるビタミンB1は、疲労回復に効果的な栄養素です。前述したように、甘酒はブドウ糖も豊富なため、脳に必要な栄養素も効率的にチャージできます。

疲労回復

4.甘酒の効果的な取り入れ方

甘酒の効果を高めるには、飲むタイミングと飲み方にひと工夫。ぜひおいしく、効果的に甘酒を毎日の生活に取り入れてみてください。

4-1.タイミングは朝がおすすめ

甘酒を飲むタイミングは、体内リズムがリセットされる朝がおすすめです。甘酒に含まれるエネルギー源を、1日の活力として素早くチャージできます。

午後に飲むなら、3時のおやつの代わりに甘酒を選んでみましょう。少ない量でも満足感が高く、午後の作業に向けて疲労回復できます。

また、夜は甘酒のストレス緩和効果が期待できるタイミングです。甘酒に含まれるGABAなどの物質には、リラックス作用があるといわれています。甘酒を温めれば体内温度も上昇し、安眠効果も得られるでしょう。

甘酒はさまざまな健康効果が期待できる飲み物ですが、栄養豊富なぶん、飲みすぎるとカロリー過多につながってしまいます。自分に合ったタイミングを見つけながら、適度に摂取するように心がけてくださいね。

朝に甘酒を飲む

4-2.甘酒にアレンジを加えるのもおすすめ

甘酒にアレンジを加えると、栄養素をプラスしながらいろいろな味わいを楽しめます。

おすすめは、好きな果物や野菜とミキサーにかけた甘酒スムージーです。忙しい朝でも手軽に栄養補給できます。

たんぱく質を摂取したいときは、甘酒にきな粉をプラスしてみてください。日々の食事で不足しがちなたんぱく質を摂取できます。

温めた甘酒にココアを溶かせば、甘さ引き立つあったかドリンクのできあがりです。食物繊維やポリフェノールを含むココアの健康効果も期待できます。

甘酒ココア

まとめ

甘酒は栄養豊富な飲み物ですが、飲みすぎるとカロリーを摂りすぎてしまう可能性があります。血糖値も上昇するため、もともと血糖値が高めな方や、妊娠中の方は飲みすぎに注意が必要です。

適量を意識すれば、甘酒のさまざまな健康効果が期待できます。江戸時代から飲まれていたという甘酒を、おいしく健康的に楽しんでみてはいかがでしょうか。