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日本酒の「獺祭」に込められた名前の由来は?本来の漢字の意味も含めて解説!

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日本酒の「獺祭」に込められた名前の由来は?本来の漢字の意味も含めて解説!

執筆者情報

shiho
お酒とねこでできているライター。日本酒、ウイスキー、ワイン…すべてのお酒をこよなく愛す。酒好きが高じて利酒師免許を取得。 Instagramはこちら https://www.instagram.com/ushinaaa/

監修者

日本酒ラボ編集部
日本酒ラボに携わってから日本酒のおいしさ・奥深さを知り、唎酒師の資格を取得。日本酒ラボを通して、日本酒のおいしさ・楽しさを日本酒にもあまり馴染みがない方にもお伝えしていきます。

(サムネイル出典元:旭酒造株式会社

日本酒で有名な銘柄「獺祭」。あまり日本酒について詳しくないという方でも名前くらいは聞いたことのあるという銘柄です。

ですが「獺祭」という言葉、あまり聞き慣れないですよね。本来の意味やこの名前がつけられた由来とはどういうものがあるのでしょうか。

この記事では「獺祭」の意味について紹介します。

1.辞書的な「獺祭」の意味

辞書的な意味の「獺祭」は以下の意味となります。

カワウソが漁った魚を岸辺に並べる習性を祭祀の供物にたとえた表現。転じて、机に文献をずらりと並べて調査あるいは引用するさまをたとえた故事成語。「獺祭魚」とも呼ばれる。

(出典元:weblio辞書

獺祭の「獺」の字はカワウソを意味しています。カワウソが漁った魚を岸辺に並べる習性を祭祀の供物にたとえた表現なので、読んで時のごとくの意味となっています。

2.日本酒の「獺祭」の由来

日本酒の「獺祭」の由来は、蔵元が存在する山口県の最東部、岩国市の地名「獺越」から一字とったものとされています。

また、もうひとつの由来とされるのが、自身を「獺祭書屋主人」と名付けたかつての文豪、正岡子規の存在。伝統にとらわれない新しい日本酒を作りたいと考えていた蔵元は、明治の日本文学に革命を起こした正岡子規に酒蔵の姿を重ねたのでした。

旭酒造は「酒造りは夢づくりである」という信念のもと、変革の中から生まれる新しい日本酒を「獺祭」と名付け、世に送り出したのです。

3.獺祭の種類にある言葉の意味

獺祭には「磨き二割三分」「獺祭 遠心分離」「磨き その先へ」などいくつかラインナップがあります。

それぞれちゃんとした理由があり名前がついています。

3-1.「磨き」とは

「磨き」とは精米歩合のことを表しています。例えば「磨き 二割三分」は精米歩合23%、つまりお米の8割近くを削っているということです。

「磨き その先へ」は二割三分からさらにお米を削った日本酒になります。

精米歩合については、こちらの記事で解説しています。

日本酒の磨きとは精米のこと!精米歩合の見方と意味まで解説

3-2.「遠心分離」とは

米が溶けた醪(もろみ)を透明な酒と粕に分けることを上槽といいます。上槽には、大きく分けて「袋吊」「槽(ふね)」「ヤブタ式」「遠心分離」といった4種類の方法があり「遠心分離」はその1つです。

旭酒造は日本で初めて酒の醸造工程に『遠心分離機』を導入しました。

機械で圧迫しないため、もろみにストレスがかからず、本来の風味や香りを保つことができているのです。

まとめ

「獺祭」の本来の意味と旭酒造で造られている「獺祭」の名前の由来について紹介しました。

「酒造りは夢づくりである」という信念は、世代が変わっても旭酒造の中でいまも連綿と受け継がれています。

獺祭についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ見てみてください。

日本酒の代表格「獺祭(だっさい)」を詳しく解説します