今回は「ワンカップシリーズ」第14弾、滋賀県草津市で江戸末期創業の太田酒造「道灌 特純山廃カップ」です。
太田酒造について
江戸城を作った太田道灌の末裔である太田家は江戸の初期、道灌公の末流太田若狭守正長が越前福井藩から海道の要衝近江の草津に移り、代々関守をつとめていましたが、その後酒造りを始め、遠祖の名に因んで「道灌正宗」と名付け、現在のメイン銘柄は「道灌」となっています。その太田酒造が念願だった灘に作った蔵に千代田蔵があります。
「道灌 特純山廃カップ」
近江酒造好適米玉栄使用で60%精米です。ワンカップには珍しい純米ですね。ですが、山廃仕込みのせいでしょうか口に含むと熟成感を感じる香りが広がります。辛口というには微妙で、スッキリした旨口の辛めという感じでしょうか。キレはありますので、後口はスッキリです。冷やして呑んでしまいましたが、温めたほうがよかったかもしれません。
「ワンカップシリーズ」も残り少なくなってまいりました。どんな味わいを愉しめるのか期待したいです。