今回は、1922(大正11)年に島根県邑智郡で創業の加茂福酒造株式会社「死神 特撰カップ」です。ワンカップが無くなってしまうということで、急遽購入です。
賀茂福酒造について
加茂というと広島県に多いイメージですが、2007年に世界遺産指定された「石見銀山」に近い賀茂神社に御神酒を献上していたということで「加茂福」がメイン酒となり、社名にもなっています。が、しかし、加茂福酒造で最も知られているのはこの、日本一縁起の悪い名前の酒「死神」ではないでしょうか。落語の「死神」(死神を退散させる能力を与えられた村人が、最後にその能力をくれた死神を退散させて落命してしまう話)から採られているそうですが、途中までは奇跡の医者として大儲けしていきますので、そのあたりまでにしておけば、現在のコロナも退散してくれるはずです。
「死神 特撰カップ」
国産米使用、精米歩合非公開でアルコール度数15度以上16度未満とナゾの多い日本酒です。色は古酒のように黄色みがかっていて、香りもそんな感じがしますが、味は古酒ではありません。酸味が強く、吞み口は最初だけ少し抵抗を感じるかもしれませんが、次第に慣れてきて、酸のあとの甘味と米の旨味がクセになってきます。
そう「クセニナル味」なのです。
ワンカップは終了しますが、100ml瓶が登場しています。気になる方はぜひお試しください。