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「山形正宗 純米吟醸 雄町直汲」超限定の袋採り雄町

「山形正宗 純米吟醸 雄町直汲」超限定の袋採り雄町

今回は、山形県天童市で1898(明治31)年創業の水戸部酒造です。メイン銘柄は「山形政宗」で、全量純米仕込み、自社田で作った酒米を使用した「ほぼドメーヌ蔵」となっています。「ほぼ」というのは、兵庫県産「山田錦」、岡山県産「雄町」などを使用するものがあるからですね。

水戸部酒造について

水戸部酒造は全国的に有名な山形県の「山寺」を源流とする水を使用していますが、これが硬度120という硬水です。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」といいます。 米が溶けにくい硬水を使う蔵は全国でも少ないですが、「川鶴」「風の森」なども硬水使いの蔵です。

酒蔵の多い「灘」や「伏見」は軟水が湧き出たうえに山田錦や雄町などの産地に近かったことで発展していきました。

自社田では、山田錦、出羽燦々、亀の尾などを栽培し、酒造りに使っています。

「山形正宗 純米吟醸 雄町直汲」

岡山県産赤磐雄町100%使用で55%精米です。袋採りの直汲みですので、ポタポタ落ちる雫を瓶詰しています。当然、うすにごりのフルーティな香りが広がり、酸味を感じるので爽やかな味わいの雄町です。一般的には力強い雄町ですが、軽快な感じです。その後、旨味が来て、苦みで後味スッキリの旨さです。硬水仕込のシャープさが影響しているのでしょう。

山形正宗のうすにごり(出羽燦々100%使用で60%精米)は、正月酒としていつも購入しています。

山形県の4つの酒蔵(水戸部酒造、楯の川酒造、小嶋総本店、男山酒造)が協力して酒造りを行うユニット「山川光男」も面白い取り組みですので、「山形正宗」とともに試してみてください。

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